JP3158448U - クリップ式イヤリング - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな挟着力が得られ、長い期間の使用に耐えられるイヤリングを提供する。【解決手段】一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚の平滑な円形金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、円形金属板材とともに軸部を加締めてなる。円形金属板材は一対の取付脚部と取付基部の幅よりも広い直径に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、円形金属板材にかかる負荷が一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁との係合部分にかかるようにした。【選択図】図2
Description
この考案はクリップ式イヤリングに関するものである。
本考案者は、従来から新規なクリップ式イヤリングを提案してきた。
先ず第1に、特開平10−276810号公報(特許文献1参照)において、図11に示すように一対の取付脚部22,23を備えた主装飾体21と、一対の取付脚部22,23間に納まる取付基部25が形成された挟着部材24とを備え、取付脚部22,23と取付基部25との間にワッシャ26を介在させた上、これらをピン27によって貫通させ、かつ当該部位を加締めることによって両者を閉じた際に挟着力を付与するイヤリングを提案した。
先ず第1に、特開平10−276810号公報(特許文献1参照)において、図11に示すように一対の取付脚部22,23を備えた主装飾体21と、一対の取付脚部22,23間に納まる取付基部25が形成された挟着部材24とを備え、取付脚部22,23と取付基部25との間にワッシャ26を介在させた上、これらをピン27によって貫通させ、かつ当該部位を加締めることによって両者を閉じた際に挟着力を付与するイヤリングを提案した。
上述のワッシャ状の板材を介在させたイヤリングにおいては、耳たぶに対しては両者の摩擦によってそれ程大きな挟着力を発揮せずに装着することができ、またこの両者の開閉を繰り返すことによって接触し合う取付脚部と取付基部とが接触摩擦により摩耗したり変形することもある程度防ぐことができるものの、使用中に挟着力が低下しやすいという問題はいまだ残されたままである。
そこで本考案者は、実用新案登録第3130993号公報(特許文献2)において、図12に示すように一方の主装飾体31と他方の挟着部材34とに一対の取付脚部32,33と取付基部35とを形成するとともに、前記一対の取付脚部32,33と取付基部35との間に少なくとも2枚以上の平滑な金属板材36を介装してこれらをピン37によって軸着するとともに、前記金属板材36とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部35の板面には前記金属板材36よりも大きい面積の凹部38が形成されているイヤリングを提案した。
また、前記一対の取付脚部32,33と取付基部35との間にさせる平滑な金属板材36が1枚であってもよいことを見出し、実用新案登録第3139659号公報(特許文献3)も提案している。
上述のように、実用新案登録第3130993号公報(特許文献2)および実用新案登録第3139659号公報(特許文献3)においては、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚以上の平滑な金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部の板面には前記金属板材よりも大きい面積の凹部が形成されている。
しかしながら、平滑な金属板材を1枚以上とすることによって挟着力が極めて長期間にわたって保持されるというメリットはあるものの、製造が煩雑でコストアップを招いてしまうという問題があった。
しかしながら、平滑な金属板材を1枚以上とすることによって挟着力が極めて長期間にわたって保持されるというメリットはあるものの、製造が煩雑でコストアップを招いてしまうという問題があった。
この考案のイヤリングは従来のイヤリングの前記欠点を改良するものであって、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された一対の取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、その間に介装した一対の取付脚部と取付基部の輪郭内に収容される直径の円形金属板材にかかる負荷が、前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁との係合部分にかかって大きな挟着力が得られ、長い期間の使用に耐えられるイヤリングを提供しようとするものである。
すなわちこの考案のイヤリングは、一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚の平滑な円形金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記円形金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記円形金属板材は一対の取付脚部と取付基部の幅よりも広い直径に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記円形金属板材にかかる負荷が前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁との係合部分にかかるようにしたことを特徴とするものである。
この考案のイヤリングにおいて、前記前記平滑な円形金属板材は、その厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとしたことをも特徴としている。
この考案のイヤリングにおいて、前記前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁が前記円形金属板材の輪郭を横切る交差線を、前記前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の両側に配置したことをも特徴とするものである。
以上のようにこの考案においては、前記円形金属板材が前記一対の取付脚部と取付基部の幅よりも広い直径に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記円形金属板材にかかる負荷が前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁との係合部分にかかるようにしたものである。
そうすることによって、意外にも挟着力が大幅に向上し、しかもその挟着力が極めて長期間にわたって保持されるという顕著な効果を奏することが可能となり、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することに成功したのである。
そうすることによって、意外にも挟着力が大幅に向上し、しかもその挟着力が極めて長期間にわたって保持されるという顕著な効果を奏することが可能となり、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することに成功したのである。
この考案におけるイヤリングが、なぜ耳たぶへの挟着力が従来に比して飛躍的に高まり、しかもその挟着力が長期間一定に保持されることとなるのかは詳らかではないが、前記円形金属板材にかかる負荷が前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁との係合部分に作用して円形金属板材がたわむこと等に起因する円形金属板材の弾性が微妙に作用し、そのような顕著な効果を奏することができるようになったものと考えられる。
また、前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁との係合部分に円形金属板材の端面が線状に接触することによる摩擦が、挟着力の向上等に影響していることも考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させたイヤリングでは、数十回〜百数十回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この考案におけるイヤリングでは数百回の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型のイヤリングよりも格段に優れていたのである。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させたイヤリングでは、数十回〜百数十回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この考案におけるイヤリングでは数百回の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型のイヤリングよりも格段に優れていたのである。
以下、この考案のイヤリングの実施の形態を図面に基いてより詳しく説明する。
図1ないし図6に示す実施例において、1は主装飾体であり、2は耳たぶ挟着部としての副装飾体であって、その全体形状はほぼ同じ円弧状で、組み付けた状態ではリング状をなし、この例では前面側にダイヤモンド等からなる宝石13が取り付けてある。もちろん、両者はいずれの側を耳たぶの表側に向けて装着してもよい。また断面形状もほぼ円弧状のいわゆる甲丸である。なお素材としてはともに金(K−18等)やプラチナ、銀等が使用可能である。
前記主装飾体1の連結部分には一対の取付脚部3,4が一体に備えられ、これと対向して副装飾体2の連結部分には前記取付脚部3,4間に嵌り合う取付基部5が一体に形成されている。
前記主装飾体1の連結部分には一対の取付脚部3,4が一体に備えられ、これと対向して副装飾体2の連結部分には前記取付脚部3,4間に嵌り合う取付基部5が一体に形成されている。
そして、これらに開けられた貫通孔6,7にピン8を挿通し、この部位を加締めることとなるが、この際、取付脚部3,4と取付基部5との間に、厚さ0.1〜0.25mm、好ましくは厚さ0.15mmのステンレス製等の、クッション性のある1枚もしくは2枚の平滑な円形金属板材9を介して加締めたものである。
平滑な円形金属板材9の厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとした理由は、0.1mm以下の場合にその弾性が生かせなくなってしまうためである。また0.25mm以上の場合には、円形金属板材9そのものの弾性がなくなってしまうためである。
円形金属板材9は1枚もしくは2枚であればよいが、2枚であっても経済性や組み付けの作業性等には問題がなく、挟着力の持続性を勘案すれば2枚とすることが望ましい。
なお、符号10,11は主装飾体1および副装飾体2の端面に形成した耳当部である。
平滑な円形金属板材9の厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとした理由は、0.1mm以下の場合にその弾性が生かせなくなってしまうためである。また0.25mm以上の場合には、円形金属板材9そのものの弾性がなくなってしまうためである。
円形金属板材9は1枚もしくは2枚であればよいが、2枚であっても経済性や組み付けの作業性等には問題がなく、挟着力の持続性を勘案すれば2枚とすることが望ましい。
なお、符号10,11は主装飾体1および副装飾体2の端面に形成した耳当部である。
この実施例においては、前記平滑な円形金属板材9の直径は、図5および図6に示すように、前記一対の取付脚部3,4とこれに組み付けられた前記取付基部5の幅よりも広い直径に形成されている。
そして、一方の主装飾体1と他方の挟着部材2とにそれぞれ形成された取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際、前記円形金属板材9にかかる負荷が前記取付基部5の幅方向の端縁12との係合部分にかかるようにしてある。
なお前記一対の取付脚部3,4に組み付けられた前記取付基部5の幅は、図では前記一対の取付脚部3,4よりも狭く形成されている。
そして、一方の主装飾体1と他方の挟着部材2とにそれぞれ形成された取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際、前記円形金属板材9にかかる負荷が前記取付基部5の幅方向の端縁12との係合部分にかかるようにしてある。
なお前記一対の取付脚部3,4に組み付けられた前記取付基部5の幅は、図では前記一対の取付脚部3,4よりも狭く形成されている。
図7および図8の例でも、前記平滑な円形金属板材9の面積は前記一対の取付脚部3,4とこれに組み付けられた前記取付基部5の幅よりも広い直径に形成されている。そして、一方の主装飾体1と他方の挟着部材2とにそれぞれ形成された取付脚部3,4と取付基部5とが相対的に回動する際、前記円形金属板材9にかかる負荷が前記取付基部5の幅方向の端縁12との係合部分にかかるようにしてある。
なお前記一対の取付脚部3,4に組み付けられた前記取付基部5の幅は、図では前記一対の取付脚部3,4とほぼ等しい幅に形成されている。
前記一対の取付脚部3,4とこれに組み付けられた前記取付基部5の幅方向の端縁12が前記円形金属板材9の輪郭を横切る交差線を、前記取付基部5の幅方向の両側に配置しておくことが望ましい。
また、前記取付基部5の幅方向の端縁12は、円弧状をなす副装飾体2とほぼ同じ曲率の円弧状に形成されている。したがって、前記円形金属板材9の輪郭を横切る交差線も円弧状をなしており、この円弧状に形成された交差線も、挟着力の持続に寄与しているものと考えられる。
なお前記一対の取付脚部3,4に組み付けられた前記取付基部5の幅は、図では前記一対の取付脚部3,4とほぼ等しい幅に形成されている。
前記一対の取付脚部3,4とこれに組み付けられた前記取付基部5の幅方向の端縁12が前記円形金属板材9の輪郭を横切る交差線を、前記取付基部5の幅方向の両側に配置しておくことが望ましい。
また、前記取付基部5の幅方向の端縁12は、円弧状をなす副装飾体2とほぼ同じ曲率の円弧状に形成されている。したがって、前記円形金属板材9の輪郭を横切る交差線も円弧状をなしており、この円弧状に形成された交差線も、挟着力の持続に寄与しているものと考えられる。
図9に示すように、前記取付基部5の先端部分は、前記取付脚部3,4の幅方向に向けていわゆるテーパ状に形成されている。
そして、該取付基部5の先端部分のテーパ部分にかかる負荷と、前記取付脚部3,4の内面において、前記円形金属板材9に前記取付基部5の幅方向の端縁12との係合部分に重点的にかかる負荷とがあいまって、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
そして、該取付基部5の先端部分のテーパ部分にかかる負荷と、前記取付脚部3,4の内面において、前記円形金属板材9に前記取付基部5の幅方向の端縁12との係合部分に重点的にかかる負荷とがあいまって、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
図10は、前記取付基部5の先端部分は、前記取付脚部3,4の内奥方向に向けていわゆるテーパ状に形成されている。
この例でも、図9の場合と同様に、該取付基部5の先端部分のテーパ部分にかかる負荷と、前記取付脚部3,4の内面において、前記円形金属板材9に前記取付基部5の幅方向の端縁12との係合部分に重点的にかかる負荷とがあいまって、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
この例でも、図9の場合と同様に、該取付基部5の先端部分のテーパ部分にかかる負荷と、前記取付脚部3,4の内面において、前記円形金属板材9に前記取付基部5の幅方向の端縁12との係合部分に重点的にかかる負荷とがあいまって、挟着力が長期間一定に保持されることとなるものと考えられる。
この実施例におけるイヤリングが、なぜ耳たぶへの挟着力が従来に比して飛躍的に高まり、しかもその挟着力が長期間一定に保持されることとなるのかは詳らかではないが、軸部を締めた際に、円形金属板材9に前記一対の取付脚部3,4と前記取付基部5の幅方向の端縁12との係合部分において、1枚もしくは2枚の円形金属板材9がたわむこと等に起因する円形金属板材9の弾性が微妙に作用し、そのような顕著な効果を奏することができるようになったものと考えられる。
また、前記一対の取付脚部3,4と前記取付基部5の円弧状をなす幅方向の端縁12と円形金属板材9の端面との摩擦が、挟着力の向上等に影響していることも考えられる。
また、前記一対の取付脚部3,4と前記取付基部5の円弧状をなす幅方向の端縁12と円形金属板材9の端面との摩擦が、挟着力の向上等に影響していることも考えられる。
ちなみに、従来の単にワッシャを介在させたイヤリングでは、数十回〜百数十回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この実施例におけるイヤリングでは数百回の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型のイヤリングよりも格段に優れていたのである。
この考案は以上の通り、前記前記一対の取付脚部3,4とこれに組み付けられた前記取付基部5が前記円形金属板材の直径よりも細い幅に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記円形金属板材にかかる負荷が前記一対の取付脚部3,4と前記取付基部5の幅方向の端縁との係合部分にかかるようにしたものである。
したがって、図示したような円弧状の挟着部材を用いた場合のみならず、その他のデザインや、ピアス用のピンを設けた挟着部材を用いたイヤリング等にも適用可能であることはいうまでもない。
したがって、図示したような円弧状の挟着部材を用いた場合のみならず、その他のデザインや、ピアス用のピンを設けた挟着部材を用いたイヤリング等にも適用可能であることはいうまでもない。
1 主装飾体
2 副装飾体
3,4 記取付脚部
5 取付基部
6,7 貫通孔
8 ピン
9 円形金属板材
10,11 耳当部
12 取付基部の幅方向の端縁
2 副装飾体
3,4 記取付脚部
5 取付基部
6,7 貫通孔
8 ピン
9 円形金属板材
10,11 耳当部
12 取付基部の幅方向の端縁
Claims (3)
- 一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚もしくは2枚の平滑な円形金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記円形金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記円形金属板材は一対の取付脚部と取付基部の幅よりも広い直径に形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記円形金属板材にかかる負荷が前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁との係合部分にかかるようにしたことを特徴とするイヤリング。
- 前記平滑な円形金属板材は、その厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとしたことを特徴とする請求項1に記載のイヤリング。
- 前記前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の端縁が前記円形金属板材の輪郭を横切る交差線を、前記前記一対の取付脚部と取付基部の幅方向の両側に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のイヤリング。
Priority Applications (1)
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JP2010000190U JP3158448U (ja) | 2010-01-14 | 2010-01-14 | クリップ式イヤリング |
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JP2010000190U JP3158448U (ja) | 2010-01-14 | 2010-01-14 | クリップ式イヤリング |
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