JP3139659U - クリップ式イヤリング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚の平滑な金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部の板面には前記金属板材よりも大きい面積の凹部が形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材にかかる負荷が前記凹部との係合部分にかかるようにしたことを特徴とするイヤリング。
【選択図】 図4
Description
そのようなイヤリングとしては、実公昭31−17202号公報(特許文献1参照)、実公昭50−11086号公報(特許文献2参照)、実開昭58−36814号公報(特許文献3参照)、実開昭58−36815号公報(特許文献4参照)、実公平2−147023号公報(特許文献5参照)等がある。
そのため、特開2000−116417号公報(特許文献6参照)、特開2000−229007号公報(特許文献7参照)、特開2000−253914号公報(特許文献8参照)のように、上記磨耗を低減させる提案もなされているが、根本的な解決に至っているとはいえない状況である。
なお、このようなワッシャ状の板材を介在させるものとしては、特開2000−60612号公報(特許文献10参照)や登録実用新案第3107841号公報(特許文献11参照)も存在する。
そこで本考案者は、実用新案登録第3130993号公報(特許文献12)において、一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に少なくとも2枚以上の平滑な金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部の板面には前記金属板材よりも大きい面積の凹部が形成されているイヤリングを提案した。
しかしながら、平滑な金属板材を2枚以上とすることによって挟着力が極めて長期間にわたって保持されるというメリットはあるものの、製造が煩雑でコストアップを招いてしまうという問題があった。
そうすることによって、意外にも挟着力が大幅に向上し、しかもその挟着力が極めて長期間にわたって保持されるという顕著な効果を奏することが可能となり、この種の製品の弱点であった挟着力の持続に関する問題点を根本的に解消することに成功したのである。
ちなみに、従来のワッシャ型のイヤリングでは、数十回〜百数十回くり返して開閉操作すると挟着力の低下が見られたのに対し、この考案におけるイヤリングでは数百回の開閉操作でも挟着力の低下がまったく見られず、挟着力自体も従来のワッシャ型のイヤリングよりも格段に優れていたのである。
しかも、金属板材が1枚であるため、取り付け等に手間がかからないので製造コストが大幅に低減できる。
図1はこの考案のイヤリングの第1の実施例を示す側面図、図2は両側の挟着部材を開いた状態の斜視図、図3は軸着部分の分解状態の断面図、図4はそれを組み付けた状態の断面図、図5はこの考案のイヤリングの第2の実施例を示し、軸着部分の分解状態の断面図、図6はそれを組み付けた状態の断面図である。
前記主装飾体1の連結部分には一対の取付脚部3,4が一体に備えられ、これと対向して副装飾体2の連結部分には前記取付脚部3,4間に嵌り合う取付基部5が一体に形成されている。
金属板材9は少なくとも2枚以上であればよいが、経済性や組み付けの作業性等を勘案すれば2枚とすることが望ましい。
なお、符号10,11は主装飾体1および副装飾体2の端面に形成した耳当部である。
平滑な金属板材9の厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとした理由は、0.1mm以下の場合にその弾性が生かせなくなってしまうためと考えられる。また0.25mm以上の場合には、金属板材9そのものの弾性がなくなってしまうためである。
また、前記凹部12の傾斜した周面と金属板材9の端面との摩擦が、挟着力の向上等に影響していることも考えられる。
この実施例の場合も主装飾体1より伸びた一対の取付脚部3,4が一体に備えられ、これと対向して挟着部材2には前記取付脚部3、4間に嵌り合う取付基部5が一体に形成されている。そしてこれらに開けられた貫通孔6、7にピン8を挿通し、この部位を加締めることとなるが、この際、取付脚部3,4と取付基部5との間に厚さ0.1〜0.25mm、好ましくは厚さ0.15mmのステンレス製の金属板材9を介して加締めたものである。
平滑な金属板材9の厚さはこの実施例においても、0.1〜0.25mmの範囲のものとすることが望ましい。
この第2の実施例におけるイヤリングも、第1の実施例と同様の顕著な作用効果を奏するものであった。
なお前記各実施例においては、凹部12,12’を切削加工や手工具で叩くこと等によって形成する場合について例示したが、プレス加工その他の方法によって形成することができることはいうまでもない。
したがって、図示したような円弧状の挟着部材を用いた場合のみならず、その他の挟着部材を用いたイヤリング等にも適用可能であることはいうまでもない。
2 副装飾体
3,4 記取付脚部
5 取付基部
6,7 貫通孔
8 ピン
9 金属板材
10,11 耳当部
12,12’ 凹部
Claims (5)
- 一方の主装飾体と他方の挟着部材とに一対の取付脚部と取付基部とを形成するとともに、前記一対の取付脚部と取付基部との間に1枚の平滑な金属板材を介装してこれらを軸着するとともに、前記金属板材とともに該軸部を加締めてなるイヤリングであって、前記取付基部の板面には前記金属板材よりも大きい面積の凹部が形成されており、一方の主装飾体と他方の挟着部材とにそれぞれ形成された取付脚部と取付基部とが相対的に回動する際、前記金属板材にかかる負荷が前記凹部との係合部分にかかるようにしたことを特徴とするイヤリング。
- 取付基部の板面の凹部は、予め組み付け前に形成するか、軸部を加締める際に形成されることを特徴とする請求項1記載のイヤリング。
- 平滑な金属板材は、その厚さを0.1〜0.25mmの範囲のものとしたことを特徴とする請求項1または2記載のイヤリング。
- 取付基部の板面に形成した凹部は、切削加工やプレス加工、手工具によって叩くことによる形成等のいずれかによって形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のイヤリング。
- 凹部が、取付脚部の板面にも形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のイヤリング。
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