JP3081758U - ジョイントパイプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 継ぎパイプとジョイントパイプ間の接合もが
たつききが少なく使用感にすぐれ、かつジョイントパイ
プの片方が台座等の受け部との脱着をコイルスプリング
を介して行なう使用感のすぐれたジョイントパイプをユ
ーザーに提供するものである。 【構成】 同じ寸法の継ぎパイプ２とジョイントパイプ
１０が相互に嵌めあって接合できるように一端を内径よ
りも細く加工した差し込み部３の端部を、がたつきを押
さえるために少しラッパ状に外に広げてあり、一方、反
対側のパイプ本体１の外周にはスパイラル状の溝６を設
けてコイルスプリング７と螺合できるように構成されて
なるジョイントパイプ１０。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ジョイントパイプに係るものである。

【０００２】

【従来の技術】

本考案が問題提起したい従来の技術は、地面にベースに支持されて立てるジョ イントパイプに関するもので、例えば移動可能な旗竿やパンチングボール、ロー プ柵などがその対象となる。パイプがある程度の長さを必要とする場合、扱い上 の面から分割して使用されることが多い。このとき、問題点をいくつかあげられ るが、重要なものにパイプとパイプの接続の問題と、台座とパイプの間の接続の 問題が指摘できる。まず前提として、移動可能なこれらのものには屋外で使用さ れる必然性を有するので、風による影響や、人や移動体との衝突を考慮せねばな らない。それを条件とするとパイプ自体に相当な外力に耐えうる構造が必要とな る。従来この場合、パイプの一部か台座との接合部辺りにコイルスプリングを入 れる構造となし、その条件に対応してきた。ただし、この構造ではパイプとの接 合において、ほとんどがコイルスプリングが外れないように処置してきた。極端 にはパイプにコイルスプリングを通し熔接等で固定してきた。このような構造で は確実にパイプに固定できるが、コイルスプリングは熔接による熱経歴により物 を長く受けているとコイルスプリングとパイプの間で局部的に大きな力がかかり 、特にパイプとコイルスプリングの境界であるがここのパイプ部分が痩せてまる でスエージング加工したようになり、がたつきや結果的には折損といったトラブ ルに発展する可能性があった。当然に熔接の場合、パイプの脱着はパイプとパイ プの間で行なわれてきた。このパイプ間の接続方法はいくつもあるが、代表的な ものは一方の端部をいわゆるスエージング加工して相手のパイプに入れる方法で ある。加工も単純であることから広く利用されてきた。板バネを使用してストッ パー付のものもある。ただ、この方法の欠点はがたつきが多く、使用感に問題が あった。パイプの内径は製造の方法からもあまり精度は高くなく、しかも脱着時 の軋みや極端には入らないといったトラブルを避けるためともいわれているが、 不快ながたつきは問題であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術でも述べた様に、前記条件での製品では、パイプとコイルスプリン グを固定する方法に大きな問題があり、さらにはパイプとパイプ間での固定及び 脱着方法にも不快な問題があった。本考案はこのような製品のジョイントパイプ を改良しようとするものである。つまり、堅牢で台座との脱着も可能でありなが ら、パイプとパイプ間の接合もがたつきが少なく使用感のすぐれたジョイントパ イプをユーザーに提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案におけるジョイントパイプは、パイプの一 端をスエージング加工して細めて同じ口径の継ぎパイプの内側に入るようにし、 その段差の境界部はテーパをなさしめる。さらにはこの細めた先端部を若干ラッ パ状に広げるが、継ぎパイプ内径よりやや小さくする。広げる部分の幅は口径の 三分の一迄が望ましい。もう一端はパイプの外側に浅いスパイラル状の溝を設け てコイルスプリングと螺合できるようにしておく。スパイラルのピッチは必要と 継ぎパイプの内径の最低二倍は必要である。パイプの材質は金属でも樹脂でもパ イプにできるものなら何でもよく、金属パイプでは既成のパイプを塑性変形でき できる方法で加工すればよく、樹脂では中空成形でその形状を得る。樹脂の場合 は強度面からポリカーボネート樹脂やポリアセタール樹脂やＡＢＳ樹脂等が望ま しいが、肉厚はできるだけとりたい。継ぎパイプの固定に板バネを使用する止め 構造を設けてもよい。

【０００５】

【作用】

以上のごとく考案された本考案のジョイントパイプは、継ぎパイプの内側に挿 入接続すると継ぎパイプの内側でラッパ状端部がブレを押さえる作用をなし、一 方で、もう一端が台座等に固定されるコイルスプリングと簡単に脱着ができ、し かも接触部位が長くとれるのでジョイントパイプにかかる力を軽減しかつ変形を も防止する作用をなす。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１において、パイプ本体１、継ぎパイプ２は例えば、外径１インチ、肉厚は １ｍｍから１、５ｍｍ程度の鋼管を用いるが、長さは必要な寸法でよい。差し込 み部３の長さは継ぎパイプ２の口径の三倍程度となし、ラッパ状端部４を除く差 し込み部３の外径は継ぎパイプ２の内径より０、８〜１ｍｍ小さくなし、境界部 ５はテーパを設ける。ラッパ状端部４は継ぎパイプ２の内径より０、２ｍｍ程度 小さい外径とする。スパイラル状の溝６はコイルスプリング７のピッチに合わせ て設けるが、コイルスプリング７の線径は５ｍｍ程度とする。溝の断面は浅いＶ 字型でよく、パイプ本体１の強度が低下しないような寸法設定とする。スプリン グ受け部８はコイルスプリング７が収納できかつ確実に固定できるパイプ状が望 ましく、台座９とも熔接等で固定される。

【０００７】 本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【０００８】 請求項１記載のジョイントパイプにおいて、構造が極めて簡易ながら継ぎパイ プとの接続においてがたつきが少なく、かつ台座等との組合せ応用においてコイ ルスプリングを介して接続できるので衝撃を吸収し同時にジョイントパイプの強 度耐久性を増し、収納組み立て等においても簡便となるなど有用な効果を有する 。

【図面の簡単な説明】

【図 １】ジョイントパイプと継ぎパイプ、台座との組
合せにおける斜視図である。

【符号の説明】

１ パイプ本体 ２ 継ぎパイプ ３ 差し込み部 ４ ラッパ状端部 ５ 境界部 ６ スパイラル状の溝 ７ コイルスプリング ８ コイルスプリング受け部 ９ 台座

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同じ寸法の継ぎパイプ（２）とジョイン
   トパイプ（１０）が相互に嵌めあって接合できるように
   一端を内径よりも細く加工した差し込み部（３）の端部
   を、がたつきを押さえるために少しラッパ状に外に広げ
   てあり、一方、反対側のパイプ本体（１）の外周にはス
   パイラル状の溝（６）を設けてコイルスプリング（７）
   と螺合できるように構成されてなるジョイントパイプ
   （１０）。