JP3269878B2 - 離解可能な剥離紙 - Google Patents
離解可能な剥離紙Info
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Description
剥離紙に関するものである。
に剥離剤が塗布されている。しかし、この剥離剤を直接
紙基材に塗布すると剥離剤が紙に浸透し、裏面に粘着剤
が付着しない等の悪影響を及ぼしたり、この浸透により
剥離剤の使用量が増加しコストアップとなるなど様々な
問題が生ずる。そのため、紙基材の上にポリエチレンな
どの熱可塑性樹脂の目止め処理を施した後、剥離剤を塗
布するのが一般である。しかしながら、目止め処理剤と
してポリエチレンなどを使用すると、紙を再利用する際
において、ポリエチレンが水中で分散困難なため、予め
ポリエチレンだけを除去しなくてはならず、これは操作
が煩雑であるばかりでなく、かなりのエネルギーを消費
しコストアップとなるのを避けられない。
に鑑み、古紙を回収するに際し、離解再生が容易な剥離
紙を提供するものである。
題を解決すべく鋭意検討した結果、水分散性のアクリレ
ート系ラテックスで目止め処理を施すことにより、上記
課題が解決されることを見出し本発明を完成した。即
ち、本発明は水分散性の紙基材上に水分散性のアクリレ
ート系ラテックスを固形分換算で0.5〜10g/m2
塗布して目止め層を形成し、該目止め層の上に無溶剤シ
リコーンを固形分換算で0.3〜3g/m2 塗布して剥
離層を形成したことを特徴とする剥離紙を内容とする。
ることによって紙繊維が分散し得るものであればいかな
るものでもよく、例えばクラフト紙、クルパック紙、上
質紙等が挙げられる。
スは少なくともエチルアクリレートとブチルアクリレー
トの共重合体からなるものであればいかなるものでもよ
い。アクリレート系ラテックスの塗布量は、固形分換算
で0.5〜10g/m2 、好ましくは2〜5g/m2 の
範囲である。アクリレート系ラテックスの塗布量が0.
5g/m2 未満の場合は充分なバリア性が得られず、ま
た10g/m2 を超える場合には、塗布量に比例したバ
リア性の向上は得られず、かえってコストアップとな
る。
リコーンを用いる。本発明の場合は目止め層が水分散性
であるので、エマルジョン系及び溶剤系シリコーンを塗
布すると目止め層を劣化させ、シリコーンの裏抜けが発
生するおそれがある。無溶剤シリコーンを用いると、こ
のようなおそれがない。無溶剤シリコーンの塗布量は、
固形分換算で0.3〜3g/m2 、好ましくは0.8〜
1.5g/m2 の範囲である。無溶剤シリコーンの塗布
量が0.3g/m2 未満の場合は充分な剥離性が得られ
ず、また3g/m2 を超える場合にはシリコーンの塗布
が困難となり、また効果も塗布量に比例して良くなるわ
けでもないので、かえって不経済である。本発明の剥離
紙は、紙基材に各種のコーティングを施すために従来よ
り用いられている塗布技術を用いて紙基材にアクリレー
ト系ラテックスからなる目止め剤を塗布し、更に無溶剤
シリコーンを塗布することによって製造される。
に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限さ
れるものではない。尚、以下の記載において、塗布量は
固形分換算によるものである。 実施例1 クルパック紙(坪量:73g/m2 )に目止め層として
エチルアクリレートとブチルアクリレートの共重合体か
らなるアクリレート系ラテックス「NipolLX85
1」(日本ゼオン株式会社製)を2.5g/m2 塗布、
乾燥した。次いで、該目止め層の上に剥離層として無溶
剤シリコーン「KNS 202A」(信越化学工業株式
会社製)を1.0g/m2 塗布して剥離紙を作製した。
得られた剥離紙の剥離性、離解性及び油性マジックイン
キの裏抜テストを行った。結果を表1に示す。
スの塗布量を2.5g/m2 から0.3g/m2 に変更
したこと以外は実施例1と同様にして剥離紙を作製し、
測定・評価を行った。結果を表1に示す。
g/m2 から0.2g/m2 に変更したこと以外は実施
例1と同様にして剥離紙を作製し、測定・評価を行っ
た。結果を表1に示す。
PR 6701」(東芝シリコーン株式会社製)を0.
5g/m2 塗布したこと以外は実施例1と同様にして剥
離紙を作製し、測定・評価を行った。結果を表1に示
す。
「ケミパール M−200」(三井石油化学工業株式会
社製)を2.5g/m2 塗布したこと以外は実施例1と
同様にして剥離紙を作製し、測定・評価を行った。結果
を表1に示す。
5mm、長さ210mm)をシワ及び気泡の入らないよ
うに貼り合わせ、4.5Kgの圧着ロールで1往復圧着し
た後、100℃恒温槽に1時間放置後、剥離角180度
での剥離力を300mm/min.の引張速度で測定す
る。一般剥離紙では、その剥離力が少なくとも100g
/25mm以下が望ましい。
m、長さ210mm)をシワ及び気泡の入らないように
貼り合わせ、4.5Kgの圧着ロールで1往復圧着した
後、70℃恒温槽に20g/m2 の荷重を加え20時間
放置後、31Bテープだけをステンレス板に貼り合わ
せ、4.5Kgの圧着ロールを1往復圧着した後、剥離角
180度での剥離力を300mm/min.の引張速度
で測定する。別に同一ロットの同一テープを汚れのない
FEP(四弗化エチレン−六弗化プロピレン共重合体)
フィルムに貼り合わせ、同様に処理しそのテープ自体の
粘着力を測定し、次の式より残留接着率を求める。 一般剥離紙では、その残留接着率が少なくとも80%以
上が望ましい。
準パルプ離解機(容量2リットル、3000rpm)を
用い、2〜3cm角に切ったサンプル40gを2リット
ルの水に(パルプ濃度 2重量%)を投入して、所定時
間(30min.)攪拌後、パルプ分散液の状態及び抄
紙したものの状態を目視で判定した。 ○:パルプ分散液及び抄紙したものに全く異物が認めら
れず離解可能である。 ×:パルプ分散液及び抄紙したものに非分散性の異物が
あり離解が不可能である。
に油性マジックインキで太い線を引き、マジックインキ
の裏面への裏抜け度合いを判定した。 ○:全く裏抜けなし。 ×:黒く裏抜けしている。
に水分散性の目止め層及び無溶剤シリコーンからなる剥
離層を順次設けたことにより、目止め層の劣化がなく、
品質、性能も安定且つ良好で、しかも再生時には容易に
離解可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】 水分散性の紙基材上に、エチルアクリレ
ートとブチルアクリレートの共重合体を含有してなるア
クリレート系ラテックスを固形分換算で0.5〜10g
/m2 塗布して目止め層を形成し、該目止め層の上に無
溶剤シリコーンを固形分換算で0.3〜3g/m2 塗布
して剥離層を形成したことを特徴とする剥離紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11899393A JP3269878B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 離解可能な剥離紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11899393A JP3269878B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 離解可能な剥離紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06305087A JPH06305087A (ja) | 1994-11-01 |
JP3269878B2 true JP3269878B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=14750353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11899393A Expired - Fee Related JP3269878B2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 離解可能な剥離紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3269878B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6071102B2 (ja) * | 2010-10-26 | 2017-02-01 | 東洋アルミニウム株式会社 | 包紙 |
-
1993
- 1993-04-21 JP JP11899393A patent/JP3269878B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06305087A (ja) | 1994-11-01 |
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