JP3268749B2 - Icソケット - Google Patents

Icソケット

Info

Publication number
JP3268749B2
JP3268749B2 JP01290198A JP1290198A JP3268749B2 JP 3268749 B2 JP3268749 B2 JP 3268749B2 JP 01290198 A JP01290198 A JP 01290198A JP 1290198 A JP1290198 A JP 1290198A JP 3268749 B2 JP3268749 B2 JP 3268749B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch
socket
lead
lead frame
leads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01290198A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10275667A (ja
Inventor
正人 坂田
悟 座間
均 湯沢
和人 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP01290198A priority Critical patent/JP3268749B2/ja
Publication of JPH10275667A publication Critical patent/JPH10275667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3268749B2 publication Critical patent/JP3268749B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSI,ベアチッ
プ等の半導体素子の電気的特性を検査する際に用いるI
Cソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高密度化が進み、電極とし
て接続用半田ボールをアレイ状あるいはマトリクス状に
配列した半導体素子として、ボールグリッドアレイ(B
GA:Ball Grid Array),ピングリッドアレイ(PGA:
Pin Grid Array)あるいは半田ボールが搭載されてい
ないランドグリッドアレイ(LGA: Land Grid Array)
等のICパッケージが急速に需要を伸ばしている。
【0003】これらのICパッケージは、半導体素子の
高密度化に伴って、電極間ピッチが1.0mm→0.8mm
→0.5mm等と小さくなる傾向にある。ところで、一般
的に、半導体素子は、製造後バーンインテストが行われ
る。バーンインテストは、半導体素子をICソケットに
装着し、所定条件下で加熱して電気的特性を試験するも
のである。
【0004】従来、ICソケットは、半導体素子の電極
に接触するコンタクトピンが半導体素子の電極間ピッチ
と等しくなるように合成樹脂に埋め込まれている。コン
タクトピンは、一端が半導体素子の電極に接触すると共
に、他端のソケット外部に延出した脚部は、プリント基
板に挿入・接続されて外部試験器等に接続される。この
プリント基板は、配線板であると共に、半導体素子の電
極間ピッチと等しく設定されたコンタクトピンの微細な
ピッチを外部試験器等との接続端子間ピッチに拡大変換
する機能を有している。例えば、コンタクトピンのピッ
チを1.0mmから外部試験器の接続端子間ピッチ1.27
mmや2.54mmへ拡大変換したり、半導体素子の電極
配列がマトリクス状の場合に、コンタクトピンの配列を
マトリクス状に拡大変換したり、配列そのものを変換し
たりする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体素子
の電極間ピッチが狭くなり、かつ、電極配置がマトリク
ス状になる等の二次元が進むと、ICソケットにおけ
るコンタクトピンのピッチを拡大変換するために使用さ
れるプリント基板は、4〜8層あるいは10層等の多層
プリント基板を使用しなければならなくなる。
【0006】しかし、プリント基板が多層化すると、製
造コストが上昇することから、半導体素子のバーンイン
テストに要するコストも上昇するという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、高価な多層
プリント基板を使用することなく半導体素子の電気的特
性の検査を安価に行うことが可能なICソケットを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては上記目
的を達成するため、複数のコンタクトピンを有するIC
ソケットであって、前記複数のコンタクトピンは、一端
を装着される半導体素子の電極ピッチに、他端を接続さ
れる外部接続体の電気的接続端子のピッチに、それぞれ
合わせてマトリクス状に配置され、前記複数のコンタク
トピンは、単一の面内で平行に配列される複数のリード
を有する複数のリードフレームから構成され、各リード
フレームは、前記複数のリードの一端側が、装着される
前記半導体素子の電極ピッチに、前記複数のリードの他
端側が、接続される前記外部接続体の電気的接続端子の
ピッチに、それぞれ合わせ、かつ、前記複数のリードの
一端側と他端側とが前記単一の面に対して段差部を介し
て略平行に折り曲げられ、複数積層されて前記複数のコ
ンタクトピンを形成している構成としたのである。
【0008】
【0009】また好ましくは、前記各リードフレーム
は、前記複数のリードの一端側に円弧状に成形されたば
ね部が形成され、前記複数のリードは、前記ばね部の近
傍を電気絶縁性の合成樹脂で配列方向に固定した第1の
固定部が設けられている構成とする。更に好ましくは、
前記各リードフレームは、前記複数のリードの他端側を
電気絶縁性の合成樹脂で配列方向に固定した第2の固定
部が設けられている構成とする。
【0010】好ましくは、前記複数のコンタクトピン
は、前記半導体素子を装着する一端側に、各コンタクト
ピンを位置決めする目板を配置する。また好ましくは、
前記第1の固定部又は第2の固定部によって、前記リー
ドフレームを複数積層したときのリード両端のピッチ
を、前記半導体素子の電極ピッチと前記外部接続体の電
気的接続端子のピッチに、それぞれ合わせる。
【0011】
【作用】第1の発明によれば、ICソケットが、例え
ば、バーンインテストを行う外部試験器等、外部接続体
の端子に直接接続される。このため、ピッチ変換用の高
価な多層プリント基板を使用する必要がなくなる。この
とき、ICソケットは、半導体素子側となる複数のコン
タクトピンの一端の配置が二次元である場合、外部接続
体側となる複数のコンタクトピンの他端の配置のピッチ
は、必ずしも二次元的に拡大している必要はなく、一次
元的に拡大していてもよい。
【0012】第の発明によれば、リードフレームを折
り曲げる際に、段差部の高さを適宜変更することによ
り、リードの外部接続体側となる他端において、リード
の配列方向に直交する方向におけるピッチを、リードフ
レームの積層間隔で設定することができる。このとき、
リードの配列方向のピッチは、リードフレームの作成時
に任意に決定することができる。
【0013】従って、第の発明のICソケットは、複
数のコンタクトピンのピッチが半導体素子の電極ピッチ
から外部接続体の電気的接続端子のピッチまで拡大変換
されるので、両面積層板や4層積層板等の安価なプリン
ト基板を使用することで済む。第の発明によれば、各
リードフレーム内にある複数のコンタクトピンにおい
て、ばね部の近傍を合成樹脂で固定したので、各コンタ
クトピンは配列位置とは無関係に、半導体素子の電極に
対して一定のばね圧を作用させる。
【0014】第の発明によれば、各リードフレーム内
にある複数のコンタクトピンにおいて、外部接続体側と
なる他端側を合成樹脂で固定したので、複数のコンタク
トピンは外部接続体側におけるピッチが一定に保持され
る。第の発明によれば、複数のコンタクトピンは、目
板によって半導体素子側におけるピッチが一定に保持さ
れる。
【0015】第の発明によれば、リードフレームの作
製時に半導体素子の電極ピッチや外部接続体の電気的接
続端子のピッチが決まり、ICソケットの組立が容易で
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図14に基づいて詳細に説明する。先ず、第1の実
施形態に係るICソケットは、図2に示すように、リー
ド(コンタクトピン)1の一端1a側にICパッケージ
13が装着され、他端1b側に外部接続体が接続され
る。ここで、ICパッケージ13は、電極が縦横にマト
リクス状に配置され、縦横の電極間ピッチが0.5mm
で、電極数が16×16、計256個である。また、外
部接続体は、接続端子間ピッチが1.27mmで、接続端
子数が16×16、計256個である。
【0017】以下、図面に基づいて本発明の実施の形態
を詳細に説明する。図1(a)〜(c)は、本実施形態
のICソケットに用いたソケット本体の作製工程を示す
図である。その工程は以下の通りである。即ち、1)板
厚0.1mmのベリリウム銅合金板を用いて、単一の面内
で平行に配列される16本のリード1を有するリードフ
レーム2を16枚、エッチング加工で作製した(図1
(a))。エッチャントしては、例えば、塩化第2鉄液
等を使用した。16本のリード1の両端部1a,1bは
それぞれ、隣接するリード1とフレーム3で連結され
て、リードフレーム2を構成している。
【0018】リードフレーム2のリード1の並び方向を
X方向、リードフレーム2の面に垂直な方向をY方向と
する。リード1の一端1a(幅0.1mm、ICパッケー
ジに接触する)のピッチ(X方向)は0.5mmであり、
リード1の他端1b(外部接続体に接続する)のピッチ
(X方向)は1.27mmに拡大されている。リード1の
両端1a,1bには電気的接触をよくするために、例え
ば、下地に約3μm厚のNiメッキ、その上に約0.3μ
m厚のAuメッキを施す。
【0019】なお、リード1は両端1a,1bがフレー
ム3で連結されている必要はなく、少なくとも一端1a
または他端1bが連結されていればよい。2)次いで、
図1(b)に示すように、リードフレーム2のX方向に
2本の絶縁テープ4a,4bを貼り、リード1を固定し
た。その後、一端1a先端から所定の距離離れた位置P
1でリードフレーム2をY方向へ直角に曲げ、次いで位
置P1から所定の間隔をおいた位置P2でリードフレーム
2を逆方向へ直角に曲げて、段差部2cを形成し、段差
部2cの両側におけるリード1の配列面2a,2bを平
行にした。
【0020】次いで、リード1の他端1b側の脚部を電
気絶縁性の樹脂5でモールド固定し、フレーム3を切除
した。このような状態のリードフレーム2を曲げ位置P
1,P2をずらして8枚、1組のものを2組、計16枚作
製した。なお、曲げ位置P1,P2は、図1(c)に示す
ように、リードフレーム2を積層した状態で、一端1
a,1aの間隔が0.5mm、他端1b,1bの間隔が1.
27mmとなるように設定した。3)次に、図1(c)
に示すように、上記16枚のリードフレーム2を所定の
間隔をおいて積層し、ソケット本体8を形成しICソケ
ットとした。なお、図1(c)は、対称に積層された1
6枚のリードフレーム2の片側、8枚をX方向から見た
断面図である。
【0021】このとき、複数のリードフレーム2の積層
は以下のように行った。即ち、直径0.2mmの孔6aを
縦,横に0.5mmピッチ(ICパッケージの接続用パッ
ド(電極)のピッチ)、16×16=256個設けた熱
硬化性と電気絶縁性を有する樹脂の目板6を作製した。
そして、先ず、樹脂5を固定枠7に嵌め込み、リード1
の他端1b側を固定枠7に対して位置決めし固定した。
【0022】次に、ICパッケージ13を装着する一端
側に目板6を配置し、孔6aにリード1の一端1aを挿
入して位置決めし、16枚のリードフレーム2を固定し
た。ここで、リード1の一端1aをICパッケージ13
等、半導体素子の各接続用パッド(電極)に対して適正
に位置決めできれば、目板6は必ずしも必要ではない。
【0023】図2は、上記ICソケットを、押圧板9,
外枠体11及び蓋体12を有するケースに組み込んだ断
面図である。このICソケットを用いてICパッケージ
13の電気的特性を検査をするときは、ばね10の付勢
力で押圧された押圧板9によってICパッケージ13を
押し下げ、各接続用パッド(電極)を対応するリード1
の一端1aに押圧する。ここで、図2においては、リー
ド1の他端1b側の脚部を固定する樹脂5は、省略され
ている。
【0024】なお、上記実施形態において、リード1の
一端1aの先端を鋭利に形成すると、ICパッケージ1
3の接続用パッド(電極)との接触抵抗が小さくなっ
て、ICパッケージ13の電気的特性の測定に好まし
い。また、リード1の一端1aを部分的にX方向あるい
はY方向に湾曲させると、一端1aはばね性を持ち、I
Cパッケージ13の接続用パッド(電極)を傷つけるこ
とが少なくなる。
【0025】次に、本発明の第2の実施形態に係るIC
ソケットとして、電極間ピッチ0.5mm、電極数16×
16、計256個のICパッケージ(μBGA)が装着
され、外部接続体の接続端子ピッチ1.27mm、端子数
16×16、計256個に拡大変換するICソケットを
図3乃至図14に基づいて説明する。ICソケット20
は、図3乃至図5に示すように、マトリクス状に配置さ
れる複数のコンタクトピン21を有し、ケース30に固
定して使用される。
【0026】コンタクトピン21は、図6に示すよう
に、単一の面内で平行に配列される16本のリード22
aを有する複数のリードフレーム22から構成されてい
る。リードフレーム22は、16本のリード22aの両
端がフレーム22bで連結され、リード22aの一端側
には、円弧状に成形されたばね部22cと挿通孔22d
を有する2つのストッパ22eが形成されている。16
本のリード22aの一端側は、装着されるICパッケー
ジの電極ピッチ(=0.5mm)に、他端側は、接続され
る外部試験器の接続端子のピッチ(=1.27mm)に、
それぞれ合わせて形成されている。リードフレーム22
は、図7に示すように、ばね部22cの近傍を電気絶縁
性の合成樹脂、例えば、液晶ポリマー(LCP),ポリ
フェニレンスルフィド(PPS),ポリエーテルケトン
(PEEK),ポリブチレンテレフタレート(PBT)
あるいはポリアミドイミド(PAI)等の耐熱性を有す
る合成樹脂でリード22aの配列方向に固定した第1固
定部23が設けられ、他端側には上記合成樹脂で配列方
向に固定した第2固定部24が設けられている。
【0027】第1固定部23は、図7に示すように、ば
ね部22cの部分を開放した凹形状にリードフレーム2
2に設けられ、両側にボルト孔23aが形成されてい
る。第1固定部23は、リードフレーム22を複数積層
し、ボルト孔23aに挿通したボルト25により複数の
リードフレーム22を固定して、ICソケット20とす
る。
【0028】第2固定部24は、リード22aの他端側
に設けられ、両側にはピン孔24aが形成されている。
リードフレーム22は、第1の実施形態と同様に16本
のリード22aの一端側と他端側とを前記単一の面に対
して段差部22fを介して略平行に折り曲げられた後、
16枚積層され、マトリクス状に配置された16×1
6、計256本のコンタクトピン21が形成される。
【0029】ここで、リードフレーム22は、以下のよ
うにして作製した。先ず、板厚0.1mmのベリリウム銅
合金板を用い、図6に示すリードフレーム22をエッチ
ング加工により作製した。エッチャントしては、例え
ば、塩化第2鉄液等を使用した。リードフレーム22
は、下地に約3μm厚のNiメッキ、その上に約0.3μ
m厚のPd−25Niメッキを施した。リードフレーム
22は、Pd−25Niメッキに代えて、Auメッキや
Pdメッキを施してもよい。また、リードフレーム22
は、リード22aの両端を除いて電気絶縁性の塗料を塗
布したり、絶縁テープを貼付してリード22a相互間の
導通を防止してもよい。
【0030】ここで、リードフレーム22は、図6に示
したように、フレーム22bによってリード22aの配
列方向に複数連結され、薄肉に形成されたハーフエッチ
部22gで図7に示すように切り離される。次に、切り
離されたリードフレーム22に、図7に示したように、
ばね部22cの近傍のリード22aに第1固定部23
を、他端側に第2固定部24を、それぞれ設け、2つの
フレーム22bを捻り取った。
【0031】次いで、リードフレーム22を、前記した
第1の実施形態と同様に、一端側の第1固定部23側で
前記単一の面に対して直角に折り曲げ、更に第2固定部
24側で直角に曲げ戻して段差部22f(図5参照)を
形成した。これにより、リードフレーム22は、リード
22aの両端側が段差部22fを介して略平行に折り曲
げられた。このとき、リードフレーム22を複数積層す
ることから、2番目のリードフレーム22においては、
1番目のリードフレーム22に対して、第1固定部23
側の曲げ位置をばね部22cから離れた位置とし、第2
固定部24側の曲げ位置を外部試験器における接続端子
のピッチ(=1.27mm)分だけ更に離れた位置とし
た。
【0032】このようにリード22aの曲げ位置を変更
することにより、1番目のリードフレーム22と2番目
のリードフレーム22とにおいて、コンタクトピン21
は、一端のピッチをICパッケージの電極間ピッチ0.5
mmと同一に保持しながら、他端のピッチを外部試験器
の接続端子のピッチ(=1.27mm)と同一にすること
ができる。
【0033】このようなリード22aの曲げ位置の変更
を、引き続く3番目以降のリードフレーム22について
順次繰り返して、合計16枚のリードフレーム22を作
製した。これら16枚のリードフレーム22を第1固定
部23で重ね合わせて積層し、第1固定部23の両側に
締付板26,27を配置し、ボルト孔23aに挿通した
ボルト25で固定し、ICソケット20を得た。
【0034】このようにして組み立てたICソケット2
0は、図3乃至図5に示すように、ケース30の中央に
形成した開口30aに挿入し、ピン31,32でケース
30に固定される。このとき、ピン31は、ケース30
を貫通して第1固定部23の下端に当接し、ピン32
は、ケース30を貫通して第2固定部24のピン孔24
aに挿通される。
【0035】そして、ICソケット20は、リードフレ
ーム22のばね部22c側、即ち、コンタクトピン21
の一端側に、図4に示すように、ICパッケージ40の
電極間ピッチと等しいピッチ(=0.5mm)で、内径0.
3mmの挿通孔が16×16,合計256個形成された
目板33が取り付けられる。これにより、複数のコンタ
クトピン21は、目板33によって一端側のピッチがI
Cパッケージ40の電極と等しいピッチに保持される。
ここで、目板33は、中央にICパッケージ40(図5
参照)を位置決めして配置する位置決め溝33aが形成
されている。
【0036】ここで、図3は、ケース30に挿入したI
Cソケット20を示すため、図4,5に示した蓋34は
省略してある。また、図5において、蓋34は、ヒンジ
ピン34aを中心として開閉され、フック34bによっ
てケース30の壁面に設けた突起30bに係止される。
そして、ICソケット20によってICパッケージ40
を検査するときは、図5に示すように、ICパッケージ
40を目板33の位置決め溝33aに配置し、蓋34を
閉じる。これと共に、ケース30を外部試験器(図示せ
ず)に載置し、コンタクトピン21の他端を外部試験器
の接続端子と直接接触させる。
【0037】すると、図5に示すように、蓋34に組み
込まれた圧力板35が、蓋34との間に配置した第1ば
ね36からのばね力によってICパッケージ40を目板
33と共に押し下げる。このとき、目板33は、ケース
30との間に配置した第2ばね37によって圧力板35
方向に付勢されている。従って、ICソケット20は、
各コンタクトピン21の一端が目板33の孔から突出
し、ICパッケージ40の対応する電極(図示せず)と
接触する。これにより、ICソケット20は、ICパッ
ケージ40の各電極が外部にある接続端子と接続され、
高価な多層プリント基板を使用しなくとも、ICパッケ
ージ40の電気的特性の検査、例えば、バーンインテス
トを安価に行うことができる。
【0038】このとき、ICソケット20は、コンタク
トピン21となる各リードフレーム22のリード22a
に円弧状に成形されたばね部22cが形成されている。
このため、ICソケット20は、コンタクトピン21が
常に一定の接触圧でICパッケージ40の前記電極と接
触するうえ、目板33はリードフレーム22のストッパ
22eによって下降位置が規制されるので、最大接触圧
も一定の値に決まる。
【0039】ここで、複数のコンタクトピン21を構成
するリードフレーム22は、前記実施形態のものに限定
されないことは言うまでもない。例えば、図8(a),
(b)に示すリードフレーム42のように、円弧状に成
形されるばね部42cをリード42aの配列面に対して
垂直な方向に突出させて形成してもよい。このとき、リ
ードフレーム42は、第1固定部43及び第2固定部4
4が設けられ、複数積層するときに、図9に示すよう
に、中央の線Lcを境にしてばね部42cの向きが異な
るように積層する。このようにすると、複数積層したリ
ードフレームは、左右のばね部42cが干渉せず、ま
た、左右対称なので、曲げ加工の枚数が必要枚数(16
枚)の半分(8枚)で済むという利点がある。
【0040】ここで、以下の説明においては、第1固定
部43及び第2固定部44は、図中に符号を付すのみで
説明は省略する。一方、図10に示すリードフレーム4
5のように、円弧状に成形されるばね部45cをリード
45aの配列面に対して垂直な方向に交互に突出させて
形成してもよい。このようにすると、リードフレーム4
5は、ばね部45cの円弧を大きくすることができ、ば
ね定数の小さなものが得られるという利点がある。
【0041】また、図11に示すリードフレーム46の
ように、円弧状に成形されるばね部46cをリード46
aの一端側の配列面内に形成するが、リード46aの他
端側の外部試験器側にも同じく円弧状のばね部46dを
成形する。このようにすると、リードフレーム46は、
リード46aを外部の接続端子に適度な接触圧で接触さ
せることができる。
【0042】更に図12(a)〜(c)に示すリードフ
レーム47のように、円弧状に成形されるばね部47c
をリード47aの配列面に対して垂直な方向に交互に突
出させて形成するが、リード47aの先端側と第1固定
部43側とをリード47aの配列面内に配置すると共
に、リード47aを配列面から垂直方向に突出させた位
置でばね部47cをリード47aの配列面と平行に形成
する。このようにすると、リードフレーム47は、撓み
を考慮しても、ばね部47cを一層大きな円弧に形成す
ることができる。
【0043】一方、図13に示すリードフレーム48の
ように、円弧状のばね部48cを設けたリード48aと
ICパッケージ等の半導体素子(図示せず)の電極との
導通を、厚さ方向にのみ電気伝導性を有し、長手方向
(図中左右方向)に電気伝導性を有しない異方性導電膜
49を介して行ってもよい。このようにすると、リード
フレーム48は、リード48aを半導体素子(図示せ
ず)の電極と個々に接続する必要がなく、ICソケット
の使い勝手が向上する。
【0044】このような異方性導電膜49としては、例
えば、導電性を有する金属や黒鉛等の微細粒子や線状の
導電体を弾性を有するシリコーンゴムや熱可塑性エラス
トマー等の合成樹脂中に埋め込んだもの、導電性を有す
るゴム状シートと電気絶縁性を有するゴム状シートとを
交互に積層したもの等を使用することができる。また、
図14に示すリードフレーム50のように、第1固定部
43又は第2固定部44によって、複数積層したときの
リード50a両端のピッチを、それぞれ半導体素子の電
極ピッチや、外部接続体の電気的接続端子のピッチに合
わせるようにしてもよい。このようなリードフレーム5
0を使用すると、リードフレーム50の作製時に半導体
素子の電極ピッチや外部接続体の電気的接続端子のピッ
チを決めることができ、ICソケットの組立が容易にな
る。
【0045】このとき、リードフレーム50は、第1固
定部43と第2固定部44との間のリード50aの長さ
に所定の余裕を持たせることにより、図14に示したよ
うに、リード50aの自然な曲がりに任せてもよいし、
第1固定部43と第2固定部44との間のリード50a
を予め斜めに曲げておいてもよい。尚、第2の実施形態
に係るリードフレーム22おいては、16本のリード2
2aは、装着されるICパッケージの電極ピッチ(=0.
5mm)に一端側を、接続される外部試験器の接続端子
のピッチ(=1.27mm)に他端側を、それぞれ合わせ
て形成した。しかし、リードフレーム22において、リ
ード22aのピッチはこれらに限定されるものではな
く、検査する半導体素子における電極のピッチに合わせ
て任意のピッチで形成してもよいことは言うまでもな
い。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によれば、ICソケットが、
例えば、バーンインテストを行う外部試験器等、外部接
続体の端子に直接接続される。このため、ピッチ変換用
の高価な多層プリント基板を使用することなく半導体素
子の電気的特性の検査を安価に行うことが可能なICソ
ケットを提供することができる。
【0047】また、の発明によれば、リードフレー
ムを折り曲げる際に、段差部の高さを適宜変更すること
により、リードの外部接続体側となる他端において、リ
ードの配列方向に直交する方向におけるピッチを、リー
ドフレームの積層間隔で設定することができる。このた
め、第の発明のICソケットは、複数のコンタクトピ
ンのピッチが半導体素子の電極ピッチから外部接続体の
電気的接続端子のピッチまで拡大変換されるので、両面
積層板や4層積層板等の安価なプリント基板を使用する
ことで済ませることができる。
【0048】第の発明によれば、各リードフレーム内
にある複数のコンタクトピンにおいて、ばね部の近傍を
合成樹脂で固定したので、各コンタクトピンは配列位置
とは無関係に、半導体素子の電極に対して一定のばね圧
を作用させることができる。第の発明によれば、各リ
ードフレーム内にある複数のコンタクトピンにおいて、
外部接続体側となる他端側を合成樹脂で固定したので、
複数のコンタクトピンは外部接続体側におけるピッチを
一定に保持することができる。
【0049】第の発明によれば、複数のコンタクトピ
ンは、目板によって半導体素子側におけるピッチを一定
に保持することができる。第の発明によれば、リード
フレームの作製時に半導体素子の電極ピッチや外部接続
体の電気的接続端子のピッチが決まり、ICソケットを
容易に組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、本発明のICソケットの第
1の実施形態を説明するもので、ICソケットに用いた
ソケット本体の作製工程図である。
【図2】上記ICソケットをケースに組み込んで、IC
パッケージの電気的特性を測定するときの状態を示す断
面図である。
【図3】本発明のICソケットの第2の実施形態を説明
するもので、ICソケットをケースに挿入した状態の平
面図である。
【図4】図3のICソケットの断面正面図である。
【図5】図3のICソケットの断面側面図である。
【図6】図3のICソケットで使用するリードフレーム
の構成を示す正面図である。
【図7】図6のリードフレームに第1及び第2の固定部
を設けた正面図である。
【図8】第2の実施形態に係るICソケットで使用する
リードフレームの変形例を示す側面図(a)と、斜視図
(b)である。
【図9】図8のリードフレームを積層する状態を示す側
面図である。
【図10】同じくリードフレームの他の変形例を示す斜
視図である。
【図11】同じくリードフレームの更に他の変形例を示
す正面図である。
【図12】同じくリードフレームの他の変形例を示す平
面図(a)、側面図(b)及び正面図(c)である。
【図13】同じくリードフレームの更に他の変形例を示
す正面図である。
【図14】同じくリードフレームの他の変形例を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 リード 1a,1b 端部 2 リードフレーム 2a,2b フレーム面 2c 段差部 3 フレーム 4a,4b テープ 5 樹脂 6 目板 6a 孔 7 固定枠 8 ソケット本体 9 押圧板 10 ばね 11 外枠体 12 蓋体 13 ICパッケージ 20 ICソケット 21 コンタクトピン 22 リードフレーム 22a リード 22c ばね部 22f 段差部 23 第1の固定部 24 第2の固定部 30 ケース 31,32 ピン 33 目板 34 蓋 35 圧力板 40 ICパッケージ 42 リードフレーム 43 第1の固定部 44 第2の固定部 45〜48 リードフレーム 49 異方性導電膜 50 リードフレーム
フロントページの続き (72)発明者 小野 和人 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−149868(JP,A) 特開 平5−307049(JP,A) 特開 平4−269483(JP,A) 特開 昭63−288048(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 33/76 G01R 31/26 H01L 23/32 H01R 33/94 H05K 1/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンタクトピンを有するICソケ
    ットであって、 前記複数のコンタクトピンは、一端を装着される半導体
    素子の電極ピッチに、他端を接続される外部接続体の電
    気的接続端子のピッチに、それぞれ合わせてマトリクス
    状に配置され 前記複数のコンタクトピンは、単一の面内で平行に配列
    される複数のリードを有する複数のリードフレームから
    構成され、 各リードフレームは、前記複数のリードの一端側が、装
    着される前記半導体素子の電極ピッチに、前記複数のリ
    ードの他端側が、接続される前記外部接続体の電気的接
    続端子のピッチに、それぞれ合わせ、かつ、前記複数の
    リードの一端側と他端側とが前記単一の面に対して段差
    部を介して略平行に折り曲げられ、複数積層されて前記
    複数のコンタクトピンを形成し ていることを特徴とする
    ICソケット。
  2. 【請求項2】 前記各リードフレームは、前記複数のリ
    ードの一端側に円弧状に成形されたばね部が形成され、
    前記複数のリードは、前記ばね部の近傍を電気絶縁性の
    合成樹脂で配列方向に固定した第1の固定部が設けられ
    ている、請求項のICソケット。
  3. 【請求項3】 前記各リードフレームは、前記複数のリ
    ードの他端側を電気絶縁性の合成樹脂で配列方向に固定
    した第2の固定部が設けられている、請求項のICソ
    ケット。
  4. 【請求項4】 前記複数のコンタクトピンは、前記半導
    体素子を装着する一端側に、各コンタクトピンを位置決
    めする目板が配置される、請求項2乃至いずれかのI
    Cソケット。
  5. 【請求項5】 前記第1の固定部又は第2の固定部によ
    って、前記リードフレームを複数積層したときのリード
    両端のピッチを、前記半導体素子の電極ピッチと前記外
    部接続体の電気的接続端子のピッチに、それぞれ合わせ
    る、請求項2乃至いずれかのICソケット。
JP01290198A 1997-01-29 1998-01-26 Icソケット Expired - Fee Related JP3268749B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01290198A JP3268749B2 (ja) 1997-01-29 1998-01-26 Icソケット

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-29597 1997-01-29
JP2959797 1997-01-29
JP01290198A JP3268749B2 (ja) 1997-01-29 1998-01-26 Icソケット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10275667A JPH10275667A (ja) 1998-10-13
JP3268749B2 true JP3268749B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=26348589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01290198A Expired - Fee Related JP3268749B2 (ja) 1997-01-29 1998-01-26 Icソケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3268749B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101766256B1 (ko) 2015-08-05 2017-08-09 (주)엠투엔 복수의 소켓 팁이 결합된 테스트 소켓 모듈 및 테스트 소켓 모듈의 조립 방법

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3323449B2 (ja) 1998-11-18 2002-09-09 日本碍子株式会社 半導体用ソケット
JP3942823B2 (ja) 2000-12-28 2007-07-11 山一電機株式会社 検査装置
JP4721580B2 (ja) * 2001-09-11 2011-07-13 株式会社センサータ・テクノロジーズジャパン ソケット
JP4391717B2 (ja) * 2002-01-09 2009-12-24 富士通マイクロエレクトロニクス株式会社 コンタクタ及びその製造方法並びにコンタクト方法
JP2004117081A (ja) * 2002-09-25 2004-04-15 Japan Electronic Materials Corp 垂直型プローブユニット及びこれを用いた垂直型プローブカード
KR101645167B1 (ko) * 2010-06-01 2016-08-03 리노공업주식회사 피치 변환기 및 이를 포함하는 프로브 카드

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101766256B1 (ko) 2015-08-05 2017-08-09 (주)엠투엔 복수의 소켓 팁이 결합된 테스트 소켓 모듈 및 테스트 소켓 모듈의 조립 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10275667A (ja) 1998-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4496456B2 (ja) プローバ装置
US6760970B2 (en) Method for forming modular sockets using flexible interconnects and resulting structures
US6474997B1 (en) Contact sheet
US6077091A (en) Surface mounted package adapter using elastomeric conductors
US5383788A (en) Electrical interconnect assembly
US20010024892A1 (en) Contact sheet
JP2004039406A (ja) コネクタ
US6123552A (en) IC socket
JP6706494B2 (ja) インターフェース構造
US5947751A (en) Production and test socket for ball grid array semiconductor package
JP3268749B2 (ja) Icソケット
JP4086390B2 (ja) 電子部品用接触子
JP3252255B2 (ja) Icソケット
JPH08287983A (ja) エラストマコネクタ
JP2004178951A (ja) 電気部品用ソケット
JP3379920B2 (ja) Ic用ソケット
JP2904193B2 (ja) Icソケット
JP2000353579A (ja) 半導体装置用のソケット及び半導体装置と基板との接続方法
JPH07245133A (ja) 電気接続構造
JP2994333B2 (ja) Bga集積回路用ソケット
JPH0422315Y2 (ja)
JP2002134201A (ja) 圧接挟持型コネクタ及びその接続構造
JP2002040097A (ja) グリッドアレイパッケージの試験用実装
JP2000331766A (ja) Icソケット
JP2003208959A (ja) Icソケット

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080118

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090118

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100118

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees