JP4086390B2 - 電子部品用接触子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はICソケットまたはICの検査に用いられるテストヘッドの接触子に関し、特に高周波の電圧や電流が用いられるICソケットまたはICの検査に用いられるテストヘッドの接触子に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にICは、ICチップを保護するパッケージに封止あるいは収納された形態で回路基板に実装される。このようなパッケージの形態としては、例えば図7(a)に示したデュアルインラインパッケージ(DIP:Dual Inline Package)型のIC110のように比較的低機能で、リードピン(IC端子)の少ないものがある。また、図7(b)に示したクワッドフラットパッケージ(QFP:Quad Flat Package)型のIC120のように高機能かつ多ピン構造のものもある。このようなパッケージの形態においては、高機能化に伴う多ピン化と、回路基板上での実装面積の縮小化に伴う小型化とは、相反する課題を有しており実現が困難であった。
【0003】
そこで、近年においては、図7(c)に示すようにパッケージ131の実装面、すなわち底面に半田ボールや電極ピンのIC端子132をエリア・アレイ(2次元マトリクス)状に配列し、回路基板上での実装面積をより小さくできるボールグリッドアレイ(BGA:Ball Grid Array)やファインピッチBGA(FBGA:Fine-pitch BGA)といった表面実装型パッケージのIC130の形態が利用されるようになってきている。
【0004】
ところで、ICの検査を行ったり、ICを利用したりするためには、IC端子を電気回路に接続する必要がある。このとき、IC端子を直接に電気回路に接続することなく、ICソケットやICテスト用ヘッドを用いて接続させることが多い。IC端子の半田ボールや電極ピンには、わずかであるが高さの違いが生じているため、ICと電気回路の電気的接続を確実にするためにはICを電気回路の方向に加圧しなければならない。そのため、ICソケット及びテスト用ヘッドは加圧によるICと電気回路の距離変化に対応するため、弾性を有している必要がある。
【0005】
ICソケットやICテスト用ヘッドの例を図8に示す。IC140は電気回路150にICソケット160により接続される。ICソケット160は導体である端子161、162、導電ゴム163を有する。端子161はIC140に、端子162は電気回路150に接続されている。なお、IC140の形態はボールグリッドアレイであり、電気回路150の配線は表面にされている。
【0006】
図9にICソケット160の部分拡大図を示す。IC140のIC端子141が端子161に、電気回路150の電極151が端子162に接続されている。よって、IC140のIC端子141と電気回路150の電極151が電気的に接続される。なお、導電ゴム163は導電性線状体164とシリコンゴムなどからなる弾性部165からなる。導電性線状体164は導電ゴム163に微小なピッチで傾斜、埋設されている。これによりIC端子141と電極151が1対1で接続される。また、導電性線状体164が傾斜しているのは、IC140と電気回路150の間の距離の変化等により導電ゴム163が圧縮されたときに、導電性線状体164が直立していれば座屈あるいは破壊してしまうので、それを避けるためである。これにより、IC端子141と電極151を流れる電流は端子161、162の間において最短距離D1よりも長い距離D2を流れることになる。
【0007】
また、導電性線状体164が傾斜しているため、導電性線状体164に接続している端子161、162も互いに傾斜した関係に設置されなければならない。このため、狭い範囲に多数の端子を設置することが困難であり、近年の高周波のICに対応できない。
【0008】
ICソケットやICテスト用ヘッドの他の例を図10に示す。IC170は電気回路180にICソケット190により接続される。ICソケット190は、支持体191とプローブピン193からなる。プローブピン193は端子194、195を有し、端子194はIC170に、端子195は電気回路180に接続されている。なお、IC170の形態はボールグリッドアレイであり、電気回路180の配線は表面にされている。なお、支持体191には支持穴192が開けられており、プローブピン193を支持穴192に差し込むことにより、プローブピン193が支持される。
【0009】
図11にプローブピン193の部分拡大図を示す。IC170のIC端子171が端子194に、電気回路180の電極181が端子195に接続されている。よって、IC170のIC端子171と電気回路180の電極181が電気的に接続される。プローブピン192の内部には導体であるコイルバネ196があり、コイルバネ196の端部197、198は端子194、195に接続される。コイルバネ196はその形状のため、伸縮がある程度可能であり、IC170と電気回路180の距離の変化に対応できる。ただし、コイルバネ196の長さは端部197、198の間の距離よりも、もちろん長い。よって、IC端子171と電極181を流れる電流は端部197、198の間において、端部197、198の間の距離よりも長い経路を流れることになる。
【0010】
ICソケットやICテスト用ヘッドを高周波の電圧や電流が用いられるICに使用した場合、電流の流れる部分の長さが無視できなくなる。高周波であるということは周期が短く、電流の流れる部分の長さが長ければ電流が流れるのに時間がかかり、周期の長さに対して無視できなくなるからである。
【0011】
よって、図8〜11に示したようなICソケットやICテスト用ヘッドにおいては、電流の流れる部分の長さは最短距離よりも長く、高周波の電圧や電流が用いられるICに使用した場合、悪影響がでる。
【0012】
このような問題点に対処するために、特開平8−138779号において示されている接触子(ゴムコネクタ)を使用することが考えられる。図12に、かかる接触子を示す。ICソケット200は導電性弾性体であるシリコンゴム201と絶縁性弾性体であるシリコンゴム202とが交互に積層される積層部203を備えている。積層部203は高硬度なので、両側面に低硬度の絶縁性の支持部材である絶縁性シリコンゴム206(204、205)が接合されており、絶縁性シリコンゴム206が積層部203を支持している。
【0013】
図12に示すようなICソケットを電極間の接続に用いた場合の構成を図13に示す。ICソケット200は電気回路210の電極211と電気回路220の電極221を電気的に接続する。すなわち、積層部203が絶縁性シリコンゴム204、205に支持されつつ電極211、221と接触するので、電極211、221が電気的に接続されるのである。このとき積層部203は電極211、221の間を直線的に接続するので、電極211、221の間を流れる電流は最短距離で流れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、電気回路210と電気回路220をそれぞれ矢印の方向に加圧して電極間の距離を短くすることがある。
【0015】
しかし、ICソケット200の積層部203は高硬度なので圧縮しづらい。すなわち、図13に示すように電極間の距離を短くするように電気回路どうしの位置を近くに寄せることができない。
【0016】
一方、図8〜11に示すICソケットは電極間の距離を短くするように電気回路どうしの位置を近くに寄せることはできるが、ICにおいて高周波の電圧や電流が用いられる場合に悪影響がでる。
【0017】
そこで、本発明は、電気回路どうしの位置を近くに寄せることで電極間の距離を短くすることができ、しかもICにおいて高周波の電圧や電流が用いられる場合にも悪影響のでないICソケットまたはICの検査に用いられるテストヘッドの接触子を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決する手段】
請求項1に記載の発明は、一対の電極を互いに電気的に接続する電子部品用接触子において、厚みを持ち、厚みの方向に平行に複数の穴を開けてあり、絶縁性を有し、弾性を有する弾性体と、弾性体の厚みと平行な方向に沿って直線状に各々の穴を通る導電性線材と、導電性線材の両端に接続し、弾性体を挟み込み、導電性を有する一対の圧接部と、一対の電極の一方と一対の圧接部の一方とを接続し、一対の電極の他方と一対の圧接部の他方とを接続し導電性を有する一対の端子部とを備えたことを特徴とする。
【0019】
導電性部材は弾性体の厚み方向に平行に直線状に穴を通されていることから、電極間を流れる電流は導電性部材において最短距離を流れることになる。よって、導電性部材において電流が流れる時間を短くできるので、ICにおいて高周波の電圧や電流が用いられる場合にも悪影響を及ぼさない。
【0020】
また、導電性線材は線材であり上下方向の圧縮に対して、たわむことができ、電極間の距離の変化に対応できる。たわんだときは、厳密には電極間を流れる電流は導電性部材において最短距離を流れることにならないが、たわみによる距離の増加はわずかであり、電流はほぼ最短距離を流れるとみなすことができる。よって、従来例に比べれば短い距離を流れることになる。
【0021】
さらに、複数の穴を備え、各々に導電性線材を通したことにより、電子部品用接触子が複数組の電極を一時に接続できるので、ICソケットの役割をそのまま果たすことができる。
【0022】
請求項2に記載の発明は、一対の電極を互いに電気的に接続する電子部品用接触子において、厚みを持ち、厚みの方向に平行に一つの穴を開けてあり、絶縁性を有し、弾性を有する弾性体と、弾性体の厚みと平行な方向に沿って直線状に前記穴を通る導電性線材と、導電性線材の両端に接続し、弾性体を挟み込み、導電性を有する一対の圧接部と、一対の電極の一方と一対の圧接部の一方とを接続し、一対の電極の他方と一対の圧接部の他方とを接続し導電性を有する一対の端子部とを複数備えたことを特徴とする。
【0023】
導電性部材は弾性体の厚み方向に平行に直線状に穴を通されていることから、電極間を流れる電流は導電性部材において最短距離を流れることになる。よって、導電性部材において電流が流れる時間を短くできるので、ICにおいて高周波の電圧や電流が用いられる場合にも悪影響を及ぼさない。
【0024】
また、導電性線材は線材であり上下方向の圧縮に対して、たわむことができ、電極間の距離の変化に対応できる。たわんだときは、厳密には電極間を流れる電流は導電性部材において最短距離を流れることにならないが、たわみによる距離の増加はわずかであり、電流はほぼ最短距離を流れるとみなすことができる。よって、従来例に比べれば短い距離を流れることになる。
【0025】
さらに、一つの穴を備え、穴に導電性線材を通したことにより、電子部品用接触子が一対の端子部ごとに存在することになるので、電子部品用接触子を一個づつ交換できるといった便利さが達成できる。
【0026】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子部品用接触子において導電性線材が金属線材の束であることを特徴とする。
【0027】
電線としては銅などの金属を用いることが多いので、導電性線材を金属にすることは便利であり、また線材が束になっているので線材の一部が切断しても、なお電流を流すことができる。
【0028】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子部品接触子において、金属線材が、弾性体の厚み方向への圧縮に応じてたわむ程度に細いことを特徴とする。
【0029】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の電子部品用接触子において、金属線材の束が、ねじられていることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1に本発明の第1の実施の形態に係る電子部品用接触子を示す。電子部品用接触子1はシリコンゴムシート10、穴20、金属線材30、圧接部40、41および端子部50、51からなる。シリコンゴムシート10は弾性を有しており、厚みの方向(矢印で示した方向)に穴20が開けてある。なお、シリコンゴムシート10はシリコンゴムを材料とするため絶縁体である。金属線材30はシリコンゴムシート10の厚みの方向に沿って穴20を通されている。なお、金属線材30は、例えば銅でできており、導電性を有するものである。さらに、金属線材30は上下方向の圧縮に対したわむことができる程度に細い。また、金属線材30は束になっている。圧接部40、41は金属線材30の両端に圧接によって接続し、シリコンゴムシート10を挟み込んでいる。なお、圧接部40、41は導電性を有するものである。端子部50、51は電子部品用接触子1が接続すべき電極と圧接部40、41とを接続するもので、導電性を有する。なお、シリコンゴムシート10に穴20が複数開けられており、それぞれの穴20に金属線材30が通され、かかる金属線材30に圧接部40、41が接続され、かかる圧接部40、41に端子部50、51が接続されている。金属線材30、圧接部40、41および端子部50、51の組をコンタクト部ということにすると、コンタクト部を複数設けることになる。
【0032】
図2に本発明の第1の実施の形態に係る電子部品用接触子を電極の接続に使用したときの構成を示す。図2においては、電子部品用接触子1の端子部50はIC60の電極であるIC端子61と接続する。電子部品用接触子1の端子部51は電気回路70の電極71と接続している。これにより、IC60と電気回路70は電子部品用接触子1により接続される。
【0033】
本発明の第1の実施の形態に係る電子部品用接触子においては、金属線材30はシリコンゴムシート10の厚み方向に平行に穴20を通されていることから、IC端子61と電極71の間を流れる電流は金属線材30において最短距離を流れることになる。よって、金属線材30において電流が流れる時間を短くできるので、ICにおいて高周波の電圧や電流が用いられる場合にも悪影響を及ぼさない。
【0034】
また、金属線材30は線材であり上下方向の圧縮に対して、たわむことができ、IC端子61と電極71の間の距離の変化に対応できる。たわんだときは、IC端子61と電極71の間を流れる電流は金属線材30において最短距離を流れることにならないが、たわみによる距離の増加はわずかであり、電流はほぼ最短距離を流れるとみなすことができる。よって、従来例に比べれば短い距離を流れることになる。図1、2において、金属線材30は少したわんだ状態で示されているが、この金属線材30の長さは図9に示される導電性線状体164や図11に示されるコイルバネ196よりも明らかに短い。このことからも、電流は従来例に比べれば短い距離を流れることがわかる。
【0035】
さらに、穴20が複数開けられており、コンタクト部が複数設けられているので、コンタクト部を複数備えたことにより、電子部品用接触子1が複数組の電極を一時に接続できるので、ICソケットの役割をそのまま果たすことができる。しかも、金属線材30は束になっているので一部が切断しても、なお電流を流すことができる。
【0036】
図3に本発明の第2の実施の形態に係る電子部品用接触子を示す。電子部品用接触子1はシリコンゴム封止材11、穴20、金属線材30、圧接部40、41および端子部50、51からなる。シリコンゴム封止材11は弾性を有しており、厚みの方向(矢印で示した方向)に穴20が開けてある。なお、シリコンゴム封止材11は金属線材30を囲んでいる。シリコンゴム封止材11は、第1の実施の形態と異なり、穴20は一つしかない。金属線材30、圧接部40、41および端子部50、51の組をコンタクト部ということにすると、コンタクト部を一つ設けることになる。他の部分の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0037】
図4に本発明の第2の実施の形態に係る電子部品用接触子を電極の接続に使用したときの構成を示す。図4においては、電子部品用接触子1の端子部50はIC60の電極であるIC端子61と接続する。電子部品用接触子1の端子部51は電気回路70の電極71と接続している。これにより、IC60と電気回路70は電子部品用接触子1により接続される。電子部品用接触子1は支持体80に開けられた支持穴81により支持される。支持穴81は複数設けられており、電子部品用接触子1を各々の支持穴81に差し込めば全体としてICソケットの機能を果たす。
【0038】
本発明の第2の実施の形態に係る電子部品用接触子においては、金属線材30はシリコンゴム封止材11の厚み方向に平行に穴20を通されていることから、IC端子61と電極71の間を流れる電流は金属線材30において最短距離を流れることになる。よって、金属線材30において電流が流れる時間を短くできるので、ICにおいて高周波の電圧や電流が用いられる場合にも悪影響を及ぼさない。
【0039】
また、金属線材30は線材であり上下方向の圧縮に対して、たわむことができ、IC端子61と電極71の間の距離の変化に対応できる。たわんだときは、IC端子61と電極71の間を流れる電流は金属線材30において最短距離を流れることにならないが、たわみによる距離の増加はわずかであり、電流はほぼ最短距離を流れるとみなすことができる。よって、従来例に比べれば短い距離を流れることになる。図3、4において、金属線材30は少したわんだ状態で示されているが、この金属線材30の長さは図9に示される導電性線状体164や図11に示されるコイルバネ196よりも明らかに短い。このことからも、電流は従来例に比べれば短い距離を流れることがわかる。
【0040】
しかも、コンタクト部を一つ備えたことにより、電子部品用接触子1を故障等により交換するときは交換を必要とする電子部品用接触子1のみを交換できる等の便利さがある。
【0041】
なお、金属線材30は束になっているので一部が切断しても、なお電流を流すことができる。
【0042】
また、本発明の第1及び第2の実施形態に係る電子部品用接触子の金属線材30は、図5及び図6に示したようにねじった金属線材90が用いられてもよい。このような金属線材90を有する電子部品用接触子をICと電気回路との間に配置し、ICを電気回路の方向に押しつけてICと電気回路を電気的に接続する際の電子部品用接触子の作用について説明する。
【0043】
ICを電気回路の方向に押しつけると、電子部品用接触子のシリコンゴムシート10は弾性を有しているため厚みの方向に圧縮される。そのためねじられた金属線材90のねじれがとれると共に金属線材90と接続した端子部50が回転する。
【0044】
半田ボール等から形成されたBGA型又はFBGA型のICのIC端子においては、半田ボールの表面に酸化被膜が形成し、そのためICソケット等を介して電気回路と接続される際、効率よい電気的接続が行えないという問題がおこる。しかし、上述のようにねじった金属線材90を有する電子部品用接触子を用いると、端子部50の回転によって、ICのICターミナルが擦られ、ICターミナルに形成された酸化被膜が除去されるという利点が生じる。
【0045】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、導電性部材は弾性体の厚み方向に平行に直線状に穴を通されていることから、電極間を流れる電流は導電性部材において最短距離を流れることになる。よって、導電性部材において電流が流れる時間を短くできるので、ICにおいて高周波の電圧や電流が用いられる場合にも悪影響を及ぼさない。また、導電性線材は線材であり上下方向の圧縮に対して、たわむことができ、電極間の距離の変化に対応できる。たわんだときは、電極間を流れる電流は導電性部材において最短距離を流れることにならないが、たわみによる距離の増加はわずかであり、電流はほぼ最短距離を流れるとみなすことができる。よって、従来例に比べれば短い距離を流れることになる。さらに、複数の穴を備え、各々に導電性線材を通したことにより、電子部品用接触子が複数組の電極を一時に接続できるので、ICソケットの役割をそのまま果たすことができる。
【0046】
請求項2に記載の発明によれば、導電性部材は弾性体の厚み方向に平行に直線状に穴を通されていることから、電極間を流れる電流は導電性部材において最短距離を流れることになる。よって、導電性部材において電流が流れる時間を短くできるので、ICにおいて高周波の電圧や電流が用いられる場合にも悪影響を及ぼさない。また、導電性線材は線材であり上下方向の圧縮に対して、たわむことができ、電極間の距離の変化に対応できる。たわんだときは、電極間を流れる電流は導電性部材において最短距離を流れることにならないが、たわみによる距離の増加はわずかであり、電流はほぼ最短距離を流れるとみなすことができる。よって、従来例に比べれば短い距離を流れることになる。さらに、一つの穴を備え、穴に導電性線材を通したことにより、電子部品用接触子が一対の端子部ごとに存在することになるので、電子部品用接触子を一個づつ交換できるといった便利さが達成できる。
【0047】
請求項3に記載の発明によれば、電線としては銅などの金属を用いることが多いので、導電性線材を金属にすることは便利であり、また線材が束になっているので線材の一部が切断しても、なお電流を流すことができる。
【0048】
請求項4に記載の発明によれば、金属線材が、弾性体の圧縮に応じてたわむ程度に細いので、電子部品用接触子がICと電気回路を接続するために加圧される際のICと電気回路の距離変化に対応できる。
【0049】
請求項5に記載の発明によれば、導電性線材の束がねじられているので、電子部品用接触子がICと電気回路を接続する際圧縮されると、導電性線材の束のねじれがとれると共にICと接続した端子部が回転し、IC端子の酸化被膜を除去することができるため、より効率よく電流を流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる電子部品用接触子の一部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電子部品用接触子を電極の接続に使用したときの電子部品用接触子の一部断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電子部品用接触子の一部断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電子部品用接触子を電極の接続に使用したときの構電子部品用接触子の一部断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る電子部品用接触子の変態様の一部断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る電子部品用接触子の変態様の一部断面図である。
【図7】ICチップを保護するパッケージの形態を示す斜視図である。
【図8】従来例のICソケットやICテスト用ヘッドの例の正面図である。
【図9】従来例のICソケットやICテスト用ヘッドの例の部分拡大図である。
【図10】従来例のICソケットやICテスト用ヘッドの他の例の正面図である。
【図11】従来例のICソケットやICテスト用ヘッドの他の例の部分拡大図である。
【図12】従来例の接触子(ゴムコネクタ)の斜視図である。
【図13】従来例の接触子(ゴムコネクタ)をICソケットやICテスト用ヘッドに用いたときの接触子(ゴムコネクタ)のICソケットやICテスト用ヘッドの部分拡大図である。
【符号の説明】
1 電子部品用接触子
10 シリコンゴムシート
20 穴
30、90 金属線材
40、41 圧接部
50、51 端子部
60 IC
61 IC端子
70 電気回路
71 電極
80 支持体
81 支持穴
110、120、130 IC
131 パッケージ
132 IC端子
140 IC
141 IC端子
150 電気回路
151 電極
160 ICソケット
161、162 端子
163 導電ゴム
164 導電性線状体
170 IC
171 IC端子
180 電気回路
181 電極
190 ICソケット
191 支持体
192 支持穴
193 プローブピン
194、195 端子
196 コイルバネ
197、198 端部

Claims (5)

  1. 一対の電極を互いに電気的に接続する電子部品用接触子において、
    厚みを持ち、前記厚みの方向に平行に複数の穴を開けてあり、絶縁性を有し、弾性を有する弾性体と、
    前記弾性体の厚みと平行な方向に沿って直線状に各々の前記穴を通る導電性線材と、
    前記導電性線材の両端に接続し、前記弾性体を挟み込み、導電性を有する一対の圧接部と、
    前記一対の電極の一方と前記一対の圧接部の一方とを接続し、前記一対の電極の他方と前記一対の圧接部の他方とを接続し導電性を有する一対の端子部と、
    を備えたことを特徴とする電子部品用接触子。
  2. 一対の電極を互いに電気的に接続する電子部品用接触子において、
    厚みを持ち、前記厚みの方向に平行に一つの穴を開けてあり、絶縁性を有し、弾性を有する弾性体と、
    前記弾性体の厚みと平行な方向に沿って直線状に前記穴を通る導電性線材と、
    前記導電性線材の両端に接続し、前記弾性体を挟み込み、導電性を有する一対の圧接部と、
    前記一対の電極の一方と前記一対の圧接部の一方とを接続し、前記一対の電極の他方と前記一対の圧接部の他方とを接続し導電性を有する一対の端子部と、
    を備えたことを特徴とする電子部品用接触子。
  3. 前記導電性線材が金属線材の束であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品用接触子。
  4. 前記金属線材が、前記弾性体の厚み方向への圧縮に応じてたわむ程度に細いことを特徴とする請求項3に記載の電子部品接触子。
  5. 前記金属線材の束が、ねじられていることを特徴とする請求項3または4に記載の電子部品用接触子。
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