JP3268058B2 - 磁界変調オーバーライト方式磁気ヘッド - Google Patents

磁界変調オーバーライト方式磁気ヘッド

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JP3268058B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界変調オーバーライ
ト方式の、光磁気ディスク駆動装置やハードディスク装
置等に使用される記録用磁気ヘッドの改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、消去動作なしに書込が可能な磁界
変調オーバーライト技術が開発されてきた。
【0003】従来の光磁気ディスク駆動装置では、書込
時には、まず、直流磁界を加えた状態で、光ピックアッ
プから出射される高出力のレーザ光を光磁気ディスクの
記録膜に照射し、一旦以前のデータを消去した後、逆向
きの直流磁界を加えた状態で、高出力のレーザ光をON
/OFFすることにより書込を行なっていた。
【0004】一方、磁界変調オーバーライト方式では、
光ピックアップから出射される高出力のレーザ光によ
り、光磁気ディスクの記録膜を加熱すると同時に、磁気
ヘッドにより高速で反転する磁界を与えデータを書込
む。このため、消去動作が不要となり、データ書込時間
の短縮や、リアルタイムでのデジタル音声記録が可能と
なるなど大きな利点がある。
【0005】以下、磁界変調オーバーライト方式磁気ヘ
ッド(以下磁気ヘッドという)の駆動回路の動作につい
て説明する。
【0006】図4は、その駆動回路の一例の回路図であ
る。磁界変調オーバーライトにおいては、前述のごとく
高速で磁界を反転させる必要があるため、図4に示され
るように、電界効果トランジスタ(以下トランジスタと
いう)Q1 〜Q4 をHブリッジ接続し、直列のトランジ
スタQ1 ,Q3 およびQ2 ,Q4 の間にそれぞれダイオ
ードD1 およびD2 によるスイッチを付加し、トランジ
スタQ3 とQ4 との間に磁気ヘッドのコイルLを接続し
た構成の磁気ヘッド駆動回路が、たとえば特開平1−1
30302号公報に開示されている。
【0007】トランジスタQ1 ,Q4 およびトランジス
タQ2 ,Q3 の2組のトランジスタには、それぞれ交互
にON,OFFを繰り返すように制御信号が与えられ
る。すなわち、トランジスタQ1 ,Q4 がONのときに
は、トランジスタQ2 ,Q3 はOFFに、トランジスタ
1 ,Q4 がOFFのときには、トランジスタQ2 ,Q
3 がオンになる。このため、コイルLに流れる電流は反
転し、結果として磁界も反転する。また、トランジスタ
1 ,Q4 がONの状態からOFFに反転した直後は、
コイルLが発生する逆起電圧により、ダイオードD2
カソードには、数十Vの高電圧がかかるため、ダイオー
ドD2 はOFF状態となる。これにより、トランジスタ
3 ,Q4 およびコイルLのループが形成される。この
ループは、コイルLのインダクタンスおよび抵抗ならび
にトランジスタQ3 およびQ4 のキャパシタンスおよび
オン抵抗等からなるLCRの共振回路をなしており、L
CRの値により決まる時定数で電流が反転する。
【0008】このように、この構成の磁気ヘッド駆動回
路では、電流反転時におけるLCRの共振現象を利用す
るため、比較的大きなインダクタンスを持つ磁気ヘッド
でも、CとRの値を適切に選ぶことにより高速で磁界反
転が可能となる。
【0009】磁界変調オーバーライト方式では、前述の
ごとく、高速の電流反転を行ない、また、記録周波数も
数百KHz〜数MHzと高いため、磁気ヘッドにおける
電力損失が大きくなる。このため、従来より、磁気ヘッ
ドの電力損失を低減するための研究が行なわれてきた。
たとえば、「磁界変調光磁気記録用磁気ヘッド」(電子
情報通信学会、磁気記録研究会資料、MR87−52
13〜20頁)に詳細に開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は磁気
ヘッドのコアの形状や材質等については、前述の開示に
も示されるように検討が行なわれてきたが、磁気ヘッド
のコイルの巻線径については検討が不十分なため、低消
費電力化に最適な巻線径が明確になっておらず、その結
果、巻線径が不適切であり消費電力が大きくなってしま
っていた。前述の開示においても、巻線径40μm以下
の場合(16頁)および30μmの場合(18頁)につ
いて述べているにすぎない。
【0011】本発明は、このような従来の問題点を解決
し、消費電力を少なくし、また、磁気ヘッドの発熱を抑
える記録用磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁界変調オーバ
ーライト方式磁気ヘッドは、コアと、コイルと、該コイ
ルの巻線の線径を変数として測定した場合に、使用する
記録信号帯域において平均して磁気ヘッドの電力消費が
最小となるよう決定された電力最小線径の±30%以内
線径範囲の線径を有するコイルの巻線とを含み、さら
に、使用する記録信号帯域が200KHz〜720KH
zのEFM信号のとき、前記線径範囲は50〜85μm
である。
【0013】
【作用】本発明によれば、巻線径が、記録周波数帯によ
って決まる電力消費最小の線径付近とされるため、低消
費電力化が図れる。また、磁気ヘッドでの発熱が減少
し、磁気ヘッドの劣化が抑えられる。
【0014】
【実施例】図1(a)は本発明の一実施例の磁気ヘッド
の平面図であり、同図(b)はそのA−A′断面図であ
る。
【0015】磁気ヘッドは、コア1およびコイル2から
なる。コア1は、透過磁界により発生する渦電流を抑制
し、損失を低減するため、導電率の低い(たとえば30
0〜700Ω・cm)フェライト材料からなる。また、
コイル2は駆動電流を低減するため、巻数が多く(たと
えば30〜60ターン)巻かれており、そのため、4〜
6層程度の多層巻線構造となっている。図1(b)で
は、4層の場合を示している。
【0016】図2は、図1(a),(b)に示される磁
気ヘッドについて、線径(50μm,60μm,90μ
mの3種類)および記録周波数(200KHz〜1MH
z)を変えて消費電力を測定した結果のグラフである。
図2に示されるように、低い周波数では線径が太い方が
消費電力は小さく、高い周波数では、線径が細い方が消
費電力は小さい。また、中間の周波数では、中くらいの
線径の磁気ヘッドが一番消費電力が少ない。このよう
に、記録周波数によって消費電力が最小となる線径は異
なる。このため、消費電力を抑えるためには、使用され
る記録信号帯域の中で平均して電力消費が最小となるよ
うに、記録周波数に応じて線径を選択することが重要で
ある。
【0017】図3は、一例として、コンパクトディスク
(CD)等で用いられるEFM(Eight Fourteen Modul
ation )信号(周波数帯域200KHz〜720KH
z)を磁気ヘッドに加えたときの消費電力測定結果のグ
ラフである。この場合、線径が70μm近傍のとき消費
電力が最も低いことがわかる。また、50〜85μmの
範囲では、70μmに比べ消費電力の差は20mW程度
で比較的小さいが、その範囲を超えると急激に消費電力
が増える。したがって、線径は70μmを中心として±
30%程度の範囲内であれば、使用に耐える。よって、
光磁気ディスクを用いた磁界変調オーバーライト方式の
書換可能型CD装置の記録用磁気ヘッドには、約50〜
85μmの線径のコイルを使用するのがよい。
【0018】記録信号帯域が増加したときも、同様の傾
向があるものと類推さる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記録信
号の周波数帯域により磁気ヘッドでの消費電力が最小と
なるように線径を選ぶことができるので、不要な電力消
費を抑え、同時に発熱も少なくなり、磁気ヘッドの劣化
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例による磁気ヘッドの
平面図、(b)は(a)のA−A′断面図である。
【図2】線径による周波数と消費電力の関係を示すグラ
フである。
【図3】EFM信号帯域におけるコイル線径と消費電力
の関係を示すグラフである。
【図4】磁気ヘッドの駆動回路の一例の回路図である。
【符号の説明】
1 コア 2 コイル Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 トランジスタ D1 ,D2 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 和彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 小嶋 邦男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−73805(JP,A) 日経エレクトロニクス 1991.12.9 (No.542)p.160〜p.168「ミニ ディスク,光磁気記録とデータ圧縮技術 で実現する」 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/00 G11B 11/105 G11B 5/17

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと、 コイルと、該コイルの巻線の線径を変数として測定した場合に、 使
    用する記録信号帯域において平均して磁気ヘッドの電力
    消費が最小となるよう決定された電力最小線径の±30
    %以内の線径範囲の線径を有するコイルの巻線とを含む
    ことを特徴とする磁界変調オーバーライト方式磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 使用する記録信号帯域が200KHz〜
    720KHzのEFM信号のとき、前記線径範囲は50
    〜85μmであることを特徴とする請求項1記載の磁界
    変調オーバーライト方式磁気ヘッド。
JP10129793A 1993-04-27 1993-04-27 磁界変調オーバーライト方式磁気ヘッド Expired - Fee Related JP3268058B2 (ja)

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JP2000030203A (ja) 1998-05-07 2000-01-28 Canon Inc 磁気ヘッド用コイル、光磁気記録用磁気ヘッドおよび光磁気記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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日経エレクトロニクス 1991.12.9(No.542)p.160〜p.168「ミニディスク,光磁気記録とデータ圧縮技術で実現する」

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