JP3267379B2 - 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー - Google Patents
荷電制御剤及び静電荷像現像用トナーInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷等における静電潜像を現像するための正帯電性
の静電荷像現像用トナー及びそのトナーの帯電量を制御
し得る正帯電用の荷電制御剤に関する。
静電印刷等における静電潜像を現像するための正帯電性
の静電荷像現像用トナー及びそのトナーの帯電量を制御
し得る正帯電用の荷電制御剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を利用した複写機等において
は、無機又は有機光導電性物質を含有する感光層を備え
た感光体上に形成された静電潜像を可視化するために、
着色剤及び定着用樹脂等を有する種々の乾式或は湿式ト
ナーが用いられている。このようなトナーの帯電性は、
静電潜像を現像するシステムにおいて最も重要な因子で
ある。そこでトナーの帯電量を適切に制御し若しくは安
定化するために、トナー中に、正電荷又は負電荷付与性
の荷電制御剤が加えられることが多い。
は、無機又は有機光導電性物質を含有する感光層を備え
た感光体上に形成された静電潜像を可視化するために、
着色剤及び定着用樹脂等を有する種々の乾式或は湿式ト
ナーが用いられている。このようなトナーの帯電性は、
静電潜像を現像するシステムにおいて最も重要な因子で
ある。そこでトナーの帯電量を適切に制御し若しくは安
定化するために、トナー中に、正電荷又は負電荷付与性
の荷電制御剤が加えられることが多い。
【0003】従来実用化されている荷電制御剤として、
トナーに負電荷を付与するものとしては、帯電付与性が
良好なアゾ染料のクロム錯塩、コバルト錯塩、鉄錯塩な
どがある。またトナーに正電荷を付与ものには、例えば
ニグロシン系染料及びトリアリールメタン系染料のよう
な塩基性染料などがある。しかしながらこれらは比較的
濃く着色したものが多い。
トナーに負電荷を付与するものとしては、帯電付与性が
良好なアゾ染料のクロム錯塩、コバルト錯塩、鉄錯塩な
どがある。またトナーに正電荷を付与ものには、例えば
ニグロシン系染料及びトリアリールメタン系染料のよう
な塩基性染料などがある。しかしながらこれらは比較的
濃く着色したものが多い。
【0004】様々な色彩のカラートナーに汎用し得るた
めには、無色又はそれらのカラートナーの色調に悪影響
を与えない程度に淡色であることを要する。そのような
要求を満たし得る正帯電用の荷電制御剤としては、四級
アンモニウム塩化合物(例えば特公平1−54696
号)、ピリジニウム塩化合物(例えば特公平4−290
62号)、イミダゾール系化合物(例えば特開平1−2
62555号)、トリアジン系化合物(例えば特開昭6
3−141072号)、アミン系化合物(特開昭59−
90864号)及びポリアミン系樹脂(例えば特公昭5
3−13284号)など、多数知られている。
めには、無色又はそれらのカラートナーの色調に悪影響
を与えない程度に淡色であることを要する。そのような
要求を満たし得る正帯電用の荷電制御剤としては、四級
アンモニウム塩化合物(例えば特公平1−54696
号)、ピリジニウム塩化合物(例えば特公平4−290
62号)、イミダゾール系化合物(例えば特開平1−2
62555号)、トリアジン系化合物(例えば特開昭6
3−141072号)、アミン系化合物(特開昭59−
90864号)及びポリアミン系樹脂(例えば特公昭5
3−13284号)など、多数知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
正帯電用の荷電制御剤が用いられているトナーにおいて
は、トナー用樹脂に対する荷電制御剤の相溶性或は分散
性が悪いためトナーの帯電分布が不均一となったり、環
境に対する安定性が不十分で、生じた帯電が安定に保持
されないなど、トナーを多数回繰り返し使用した際の帯
電安定性が十分でないものが少なくない。そのため、こ
のような性能において更に優れた正帯電用荷電制御剤及
びそれを含有する黒色トナーやカラートナーの開発が望
まれている。
正帯電用の荷電制御剤が用いられているトナーにおいて
は、トナー用樹脂に対する荷電制御剤の相溶性或は分散
性が悪いためトナーの帯電分布が不均一となったり、環
境に対する安定性が不十分で、生じた帯電が安定に保持
されないなど、トナーを多数回繰り返し使用した際の帯
電安定性が十分でないものが少なくない。そのため、こ
のような性能において更に優れた正帯電用荷電制御剤及
びそれを含有する黒色トナーやカラートナーの開発が望
まれている。
【0006】近年に至っては、樹脂自体に極性基を導入
するなどして、トナーに正又は負の電荷を持たせたもの
が提案されているが、帯電特性等について解決されるべ
き種々の課題が残っている。
するなどして、トナーに正又は負の電荷を持たせたもの
が提案されているが、帯電特性等について解決されるべ
き種々の課題が残っている。
【0007】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行なわれたものであって、その目的とする
ところは、減法混色の三原色であるイエロー、マゼンタ
及びシアン色の各トナーを始めとする様々なカラートナ
ー及び無彩色トナー用として汎用性があり、温度や湿度
の変化に対する荷電制御剤特性の安定性、すなわち耐環
境性;荷電制御剤特性の経時安定性、すなわち保存安定
性;並びにトナーを多数回繰り返し使用した際の荷電制
御剤特性の安定性、すなわち耐久性に優れる正帯電用の
荷電制御剤、並びに、様々な有彩色又は無彩色のトナー
として使用可能であり、耐環境性、保存安定性及び耐久
性に優れる正帯電性の静電荷像現像用トナーを提供する
ことにある。
問題点に鑑み行なわれたものであって、その目的とする
ところは、減法混色の三原色であるイエロー、マゼンタ
及びシアン色の各トナーを始めとする様々なカラートナ
ー及び無彩色トナー用として汎用性があり、温度や湿度
の変化に対する荷電制御剤特性の安定性、すなわち耐環
境性;荷電制御剤特性の経時安定性、すなわち保存安定
性;並びにトナーを多数回繰り返し使用した際の荷電制
御剤特性の安定性、すなわち耐久性に優れる正帯電用の
荷電制御剤、並びに、様々な有彩色又は無彩色のトナー
として使用可能であり、耐環境性、保存安定性及び耐久
性に優れる正帯電性の静電荷像現像用トナーを提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、正帯電用
の荷電制御剤について研究を重ねた結果、アルカリ金属
イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオ
ンと相互作用し得る、特定のアミンまたはピリジン誘導
体の(金属)錯塩化合物、及びその(金属)錯塩化合物
を備えたトナーが上記目的を達成し得ることを見出して
本発明を完成した。
の荷電制御剤について研究を重ねた結果、アルカリ金属
イオン、アルカリ土類金属イオン又はアンモニウムイオ
ンと相互作用し得る、特定のアミンまたはピリジン誘導
体の(金属)錯塩化合物、及びその(金属)錯塩化合物
を備えたトナーが上記目的を達成し得ることを見出して
本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明の荷電制御剤は、下記式
[1]及び式[2]でそれぞれ表わされるアミン誘導体
の錯塩化合物並びに式[3]で表わされるピリジン誘導
体の錯塩化合物からなる群から選ばれた錯塩化合物を有
効成分とするものである。
[1]及び式[2]でそれぞれ表わされるアミン誘導体
の錯塩化合物並びに式[3]で表わされるピリジン誘導
体の錯塩化合物からなる群から選ばれた錯塩化合物を有
効成分とするものである。
【0010】
【化4】
【0011】〔式[1]中、Xa 、X1 、X2 及びX3
は、互いに独立して、−O−または−S−を示し、L1
は、分岐していてもよい炭素数1乃至4のアルキレン
基、環状アルキレン基、及び置換基を有していてもよい
単環又は多環アリーレン基からなる群から選ばれた2価
の基を示し、A1 、A2 及びA3 は、互いに独立して、
水素、アルキル基、環状アルキル基、アラルキル基、置
換基を有していてもよい単環又は多環アリール基、或
は、−OH基又は−SH基を有する含窒素複素環化合物
の残基を示し、pは1乃至4の整数を示し、qは0乃至
20の整数を示す。K1・A1は、アミン誘導体と錯体
を形成する無機又は有機の塩を意味するものであって、
K1は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
ン、アンモニウムイオン及びピリジニウムイオンからな
る群から選ばれたカチオンを示し、A1は、無機又は有
機の酸のアニオンを示す。〕
は、互いに独立して、−O−または−S−を示し、L1
は、分岐していてもよい炭素数1乃至4のアルキレン
基、環状アルキレン基、及び置換基を有していてもよい
単環又は多環アリーレン基からなる群から選ばれた2価
の基を示し、A1 、A2 及びA3 は、互いに独立して、
水素、アルキル基、環状アルキル基、アラルキル基、置
換基を有していてもよい単環又は多環アリール基、或
は、−OH基又は−SH基を有する含窒素複素環化合物
の残基を示し、pは1乃至4の整数を示し、qは0乃至
20の整数を示す。K1・A1は、アミン誘導体と錯体
を形成する無機又は有機の塩を意味するものであって、
K1は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオ
ン、アンモニウムイオン及びピリジニウムイオンからな
る群から選ばれたカチオンを示し、A1は、無機又は有
機の酸のアニオンを示す。〕
【0012】
【化5】
【0013】〔式[2]中、Rは、置換基を有していて
もよい、炭素数1乃至20のアルキル基又は炭素数7乃
至12のアラルキル基を示し、Xb 、X4 及びX5 は、
互いに独立して、−O−または−S−を示し、L2 は、
分岐していてもよい炭素数1乃至4のアルキレン基、環
状アルキレン基、及び置換基を有していてもよい単環又
は多環アリーレン基からなる群から選ばれた2価の基を
示し、A4 及びA5 は、互いに独立して、水素、アルキ
ル基、環状アルキル基、アラルキル基、置換基を有して
いてもよい単環又は多環アリール基、或は、−OH基又
は−SH基を有する含窒素複素環化合物の残基を示し、
mは1乃至4の整数を示し、nは0乃至20の整数を示
す。K2・A2は、アミン誘導体と錯体を形成する無機
又は有機の塩を意味するものであって、K2は、アルカ
リ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウム
イオン及びピリジニウムイオンからなる群から選ばれた
カチオンを示し、A2は、無機又は有機の酸のアニオン
を示す。〕
もよい、炭素数1乃至20のアルキル基又は炭素数7乃
至12のアラルキル基を示し、Xb 、X4 及びX5 は、
互いに独立して、−O−または−S−を示し、L2 は、
分岐していてもよい炭素数1乃至4のアルキレン基、環
状アルキレン基、及び置換基を有していてもよい単環又
は多環アリーレン基からなる群から選ばれた2価の基を
示し、A4 及びA5 は、互いに独立して、水素、アルキ
ル基、環状アルキル基、アラルキル基、置換基を有して
いてもよい単環又は多環アリール基、或は、−OH基又
は−SH基を有する含窒素複素環化合物の残基を示し、
mは1乃至4の整数を示し、nは0乃至20の整数を示
す。K2・A2は、アミン誘導体と錯体を形成する無機
又は有機の塩を意味するものであって、K2は、アルカ
リ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウム
イオン及びピリジニウムイオンからなる群から選ばれた
カチオンを示し、A2は、無機又は有機の酸のアニオン
を示す。〕
【0014】
【化6】
【0015】〔式[3]中、Xc 、X6 及びX7 は、互
いに独立して、−O−または−S−を示し、L3 は、分
岐していてもよい炭素数1乃至4のアルキレン基、環状
アルキレン基、及び置換基を有していてもよい単環又は
多環アリーレン基からなる群から選ばれた2価の基を示
し、A6 及びA7 は、互いに独立して、水素、アルキル
基、環状アルキル基、アラルキル基、置換基を有してい
てもよい単環又は多環アリール基、或は、−OH基又は
−SH基を有する含窒素複素環化合物の残基を示し、t
は1乃至4の整数を示し、uは0乃至20の整数を示
す。
いに独立して、−O−または−S−を示し、L3 は、分
岐していてもよい炭素数1乃至4のアルキレン基、環状
アルキレン基、及び置換基を有していてもよい単環又は
多環アリーレン基からなる群から選ばれた2価の基を示
し、A6 及びA7 は、互いに独立して、水素、アルキル
基、環状アルキル基、アラルキル基、置換基を有してい
てもよい単環又は多環アリール基、或は、−OH基又は
−SH基を有する含窒素複素環化合物の残基を示し、t
は1乃至4の整数を示し、uは0乃至20の整数を示
す。
【0016】K3・A3は、アミン誘導体と錯体を形成
する無機又は有機の塩を意味するものであって、K3
は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、ア
ンモニウムイオン及びピリジニウムイオンからなる群か
ら選ばれたカチオンを示し、A3は、無機又は有機の酸
のアニオンを示す。〕
する無機又は有機の塩を意味するものであって、K3
は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、ア
ンモニウムイオン及びピリジニウムイオンからなる群か
ら選ばれたカチオンを示し、A3は、無機又は有機の酸
のアニオンを示す。〕
【0017】式[1]、[2]及び[3]におけるL
1 、L2 及びL3 の具体例としては、1,2−エチレン
基、1,2−又は1,3−プロピレン基(トリメチレン
基)、1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基等
の、(ポリ)アルキレングリコ−ルからのアルキレン
基;1,2−又は1,4−シクロヘキシレン基等の環状
アルキレン基;1,2−、1,3−又は1,4−フェニ
レン基、4−tert−ブチル−1,2−フェニレン基、4
−クロロ−1,2−フェニレン基、4−ニトロ−1,2
−フェニレン基、2,3−ナフチレン基、7−ニトロ−
2,3−ナフチレン基等の、ポリエーテルや(芳香族)
ジオール化合物からの置換又は無置換アリーレン基が挙
げられる。
1 、L2 及びL3 の具体例としては、1,2−エチレン
基、1,2−又は1,3−プロピレン基(トリメチレン
基)、1,2−、1,3−又は1,4−ブチレン基等
の、(ポリ)アルキレングリコ−ルからのアルキレン
基;1,2−又は1,4−シクロヘキシレン基等の環状
アルキレン基;1,2−、1,3−又は1,4−フェニ
レン基、4−tert−ブチル−1,2−フェニレン基、4
−クロロ−1,2−フェニレン基、4−ニトロ−1,2
−フェニレン基、2,3−ナフチレン基、7−ニトロ−
2,3−ナフチレン基等の、ポリエーテルや(芳香族)
ジオール化合物からの置換又は無置換アリーレン基が挙
げられる。
【0018】式[1]、[2]及び[3]におけるA
1 、A2 、A3 、A4 、A5 、A6 及びA7 の具体例と
しては、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチルのよ
うな低級アルキル基、シクロヘキシルのような環状アル
キル基、ベンジル、フェネチルのようなアラルキル基、
(チオ)フェノール、o−ニトロフェニール、p−クロ
ロフェノール、o−クレゾール、tert−ブチルフェノー
ル、p−オクチルフェノール、(チオ)カテコールのよ
うな、フェノール類からの置換又は無置換フェニル基、
1 、A2 、A3 、A4 、A5 、A6 及びA7 の具体例と
しては、水素、メチル、エチル、プロピル、ブチルのよ
うな低級アルキル基、シクロヘキシルのような環状アル
キル基、ベンジル、フェネチルのようなアラルキル基、
(チオ)フェノール、o−ニトロフェニール、p−クロ
ロフェノール、o−クレゾール、tert−ブチルフェノー
ル、p−オクチルフェノール、(チオ)カテコールのよ
うな、フェノール類からの置換又は無置換フェニル基、
【0019】ニトロ基、アルキル基又はハロゲン基で置
換されていてもよい、2−ナフトールや2,3−ジヒド
ロキシナフタリンからの置換又は無置換ナフチル基、2
−、3−又は4−ヒドロオキシピリジン、3−、4−、
5−、6−、7−又は8−ヒドロオキシキノリン、2−
ヒドロオキシカルバゾールのような含窒素複素環化合物
からの基などが挙げられ、これらのうち8−ヒドロオキ
シキノリンからの8−キノリル基が好ましい。
換されていてもよい、2−ナフトールや2,3−ジヒド
ロキシナフタリンからの置換又は無置換ナフチル基、2
−、3−又は4−ヒドロオキシピリジン、3−、4−、
5−、6−、7−又は8−ヒドロオキシキノリン、2−
ヒドロオキシカルバゾールのような含窒素複素環化合物
からの基などが挙げられ、これらのうち8−ヒドロオキ
シキノリンからの8−キノリル基が好ましい。
【0020】式[2]におけるRの具体例としては、無
置換の、又はアルキル基、ハロゲン、シアノ基なたは水
酸基で置換されてもよい、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、オクチル基、ドデシル基、オクタデシル基、ベン
ジル基及びα,α’−ジメチルベンジル基等が挙げられ
る。
置換の、又はアルキル基、ハロゲン、シアノ基なたは水
酸基で置換されてもよい、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、オクチル基、ドデシル基、オクタデシル基、ベン
ジル基及びα,α’−ジメチルベンジル基等が挙げられ
る。
【0021】式[1]、[2]及び[3]におけるカチ
オンK1、K2及びK3の具体例としては、Li+ 、N
a+ 、K+ 、Rb+ 等のアルカリ金属イオン;Ca2+、
Mg2+、Sr2+等のアルカリ土類金属イオン;アンモニ
ウムイオン(NH4 +;脂肪族第1級、第2級又は第3級
アミンのアンモニウム;及び第4級アンモニウム等を含
む。);並びにピリジニウムイオン(ピリジニウム、N
−ブチルピリジニウム、N−ベンジルピリジニウム、N
−ラウリルピリジニウム等を含む。)などが挙げられ
る。
オンK1、K2及びK3の具体例としては、Li+ 、N
a+ 、K+ 、Rb+ 等のアルカリ金属イオン;Ca2+、
Mg2+、Sr2+等のアルカリ土類金属イオン;アンモニ
ウムイオン(NH4 +;脂肪族第1級、第2級又は第3級
アミンのアンモニウム;及び第4級アンモニウム等を含
む。);並びにピリジニウムイオン(ピリジニウム、N
−ブチルピリジニウム、N−ベンジルピリジニウム、N
−ラウリルピリジニウム等を含む。)などが挙げられ
る。
【0022】式[1]、[2]及び[3]におけるアニ
オンA1、A2及びA3の具体例としては、上記カチオ
ンの対イオンである水酸イオン、ハロゲンイオン(例え
ばF- 、Cl- 、Br- 、I- )、チオシアン酸イオ
ン、(アルキル)硫酸イオン、炭酸イオン、ケイ酸イオ
ン、芳香族酸イオン(例えばサリチル酸イオン)、脂肪
酸イオン(例えばステアリン酸イオン)等の無機又は有
機の酸のアニオンが挙げられる。
オンA1、A2及びA3の具体例としては、上記カチオ
ンの対イオンである水酸イオン、ハロゲンイオン(例え
ばF- 、Cl- 、Br- 、I- )、チオシアン酸イオ
ン、(アルキル)硫酸イオン、炭酸イオン、ケイ酸イオ
ン、芳香族酸イオン(例えばサリチル酸イオン)、脂肪
酸イオン(例えばステアリン酸イオン)等の無機又は有
機の酸のアニオンが挙げられる。
【0023】K1・A1、K2・A2及びK3・A3の
好ましい例は、アルカリ金属塩(例えば、塩化リチウ
ム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化セシウム、ヨ
ウ化カリウム、臭化ルビジウム、フッ化ナトリウム、フ
ッ化カリウム、チオシアン酸カリウム、硫酸カリウム、
メチル硫酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、サリチ
ル酸カリウム);アルカリ土類金属塩(例えば、塩化マ
グネシウム、塩化バリウム、チオシアン酸マグネシウ
ム、チオシアン酸バリウム、硫酸バリウム、ステアリン
酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム);アルカリ(土
類)金属の水酸化物(例えば、水酸化カリウム、水酸化
バリウム、水酸化マグネシウム);アンモニウム塩やピ
リジニウム塩(例えば、チオシアン酸アンモニウム、ス
テアリン酸アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、臭化メ
チルアンモニウム、テトラメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、N−
ベンジルピリジニウム)等が挙げられる。本発明には、
これらのうちチオシアン酸の、アルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩及びアンモニウム塩が特に好ましい。
好ましい例は、アルカリ金属塩(例えば、塩化リチウ
ム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化セシウム、ヨ
ウ化カリウム、臭化ルビジウム、フッ化ナトリウム、フ
ッ化カリウム、チオシアン酸カリウム、硫酸カリウム、
メチル硫酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、サリチ
ル酸カリウム);アルカリ土類金属塩(例えば、塩化マ
グネシウム、塩化バリウム、チオシアン酸マグネシウ
ム、チオシアン酸バリウム、硫酸バリウム、ステアリン
酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム);アルカリ(土
類)金属の水酸化物(例えば、水酸化カリウム、水酸化
バリウム、水酸化マグネシウム);アンモニウム塩やピ
リジニウム塩(例えば、チオシアン酸アンモニウム、ス
テアリン酸アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、臭化メ
チルアンモニウム、テトラメチルアンモニウムクロライ
ド、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、N−
ベンジルピリジニウム)等が挙げられる。本発明には、
これらのうちチオシアン酸の、アルカリ金属塩、アルカ
リ土類金属塩及びアンモニウム塩が特に好ましい。
【0024】本発明の式[1]、[2]及び[3]でそ
れぞれ表わされる錯塩化合物における錯結合は、従来の
錯体といわれる化合物における錯結合より非常に弱い相
互作用をも包含する。また、本発明におけるこのような
錯塩化合物は、別の観点からみると、例えばホスト(成
分)がアミンであり、ゲスト(成分)が金属塩であるよ
うなゲスト−ホスト化合物であり得る。
れぞれ表わされる錯塩化合物における錯結合は、従来の
錯体といわれる化合物における錯結合より非常に弱い相
互作用をも包含する。また、本発明におけるこのような
錯塩化合物は、別の観点からみると、例えばホスト(成
分)がアミンであり、ゲスト(成分)が金属塩であるよ
うなゲスト−ホスト化合物であり得る。
【0025】本発明の錯塩化合物は、アミン誘導体また
はピリジン誘導体の−(X−L)−又は−X基の数1乃
至10個当たり、好ましくは1乃至5個当たり、上記の
ような金属塩(例えばRbI)1当量を用いて加熱処理
して得られる白色(無色性)の固体であり、正帯電付与
性を示す。
はピリジン誘導体の−(X−L)−又は−X基の数1乃
至10個当たり、好ましくは1乃至5個当たり、上記の
ような金属塩(例えばRbI)1当量を用いて加熱処理
して得られる白色(無色性)の固体であり、正帯電付与
性を示す。
【0026】上記式[1]、[2]及び[3]で表わさ
れる化合物は、Burkhard Tummler et al, J. Am. Chem.
Soc., 101:10, May 9, 1979[Open-Chem Polyethers. I
nfluence of Aromatic Donor End Groups onThermodyna
mics and Kinetics of Alkali Metal Ion Complex Form
ation]等の文献により既知であり、このような文献に記
載された方法に従って合成することができる。
れる化合物は、Burkhard Tummler et al, J. Am. Chem.
Soc., 101:10, May 9, 1979[Open-Chem Polyethers. I
nfluence of Aromatic Donor End Groups onThermodyna
mics and Kinetics of Alkali Metal Ion Complex Form
ation]等の文献により既知であり、このような文献に記
載された方法に従って合成することができる。
【0027】本発明における荷電制御剤としての錯塩化
合物は、例えば、市販の、又は前記文献等記載の方法に
準じ合成したアミン誘導体やピリジン誘導体を、前記ア
ルカリ金属やアルカリ土類金属の無機もしくは有機塩ま
たは水酸化物、或はチオシアン酸アンモニウム塩等を用
いて処理することにより合成することができた。以下、
その具体例を示す。
合物は、例えば、市販の、又は前記文献等記載の方法に
準じ合成したアミン誘導体やピリジン誘導体を、前記ア
ルカリ金属やアルカリ土類金属の無機もしくは有機塩ま
たは水酸化物、或はチオシアン酸アンモニウム塩等を用
いて処理することにより合成することができた。以下、
その具体例を示す。
【0028】合成例1(化合物例1[RbI 錯塩]) トリス(2−クロロエチル)アミンの塩酸塩10g(0.
04mol)、8−ヒドロキシキノリン25g(0.17mol)、水
酸化カリウム10g(0.18mol)、及びn−ブタノール2
50gを6時間還流させた。溶媒を留去してクロロホル
ムにて抽出し、水洗してクロマトグラム(シリカ、クロ
ロホルム−メタノール)にて分離することにより、淡黄
色液体17g(下記構造の化合物[a]、収率74%)
を得た。
04mol)、8−ヒドロキシキノリン25g(0.17mol)、水
酸化カリウム10g(0.18mol)、及びn−ブタノール2
50gを6時間還流させた。溶媒を留去してクロロホル
ムにて抽出し、水洗してクロマトグラム(シリカ、クロ
ロホルム−メタノール)にて分離することにより、淡黄
色液体17g(下記構造の化合物[a]、収率74%)
を得た。
【0029】
【化7】
【0030】上記化合物[a]2g(3.6 mmol)にヨウ
化ルビジウム0.7g(3.6 mmol) を加え、加熱するこ
とにより、目的の白色粉末(融点110乃至112℃)
1.1g(収率40%)を得た。
化ルビジウム0.7g(3.6 mmol) を加え、加熱するこ
とにより、目的の白色粉末(融点110乃至112℃)
1.1g(収率40%)を得た。
【0031】合成例2(化合物例3[NaI 錯塩]) 2−(2−クロロエトキシ)エタノールと8−ヒドロキ
シキノリンとを反応させて下記化合物[b]を得た。
シキノリンとを反応させて下記化合物[b]を得た。
【0032】
【化8】
【0033】次いで化合物[b]21.0g(90mmol)
、トリス(2−クロロエチル)アミンの塩酸塩6.1
g(30mmol)、水酸化カリウム14.0g(0.25mol)、及
びDMF200gを10時間還流させた。溶媒を留去し
てクロロホルムにて抽出し、水洗いてクロマトグラム
(シリカ、クロロホルム−メタノール)にて分離するこ
とにより、淡黄色液体16.5g(下記構造の化合物
[c]、収率69%)を得た。
、トリス(2−クロロエチル)アミンの塩酸塩6.1
g(30mmol)、水酸化カリウム14.0g(0.25mol)、及
びDMF200gを10時間還流させた。溶媒を留去し
てクロロホルムにて抽出し、水洗いてクロマトグラム
(シリカ、クロロホルム−メタノール)にて分離するこ
とにより、淡黄色液体16.5g(下記構造の化合物
[c]、収率69%)を得た。
【0034】
【化9】
【0035】上記化合物[c]1.6g(2mmol)にヨウ
化ナトリウム0.3g(2mmol)を加え、加熱・溶融後、
冷却して固形物を得た。これをアセトン−クロロホルム
を用いて再結晶させることにより、目的の白色粉末1.
6g(収率84%)を得た。
化ナトリウム0.3g(2mmol)を加え、加熱・溶融後、
冷却して固形物を得た。これをアセトン−クロロホルム
を用いて再結晶させることにより、目的の白色粉末1.
6g(収率84%)を得た。
【0036】合成例3(化合物例8[KSCN錯塩]) ビス(2−クロロエチル)アミンと臭化プロピルとを反
応させて下記化合物[d]を得た。
応させて下記化合物[d]を得た。
【0037】
【化10】
【0038】次いで、この化合物[d]27.3g(0.
1mol) 、8−ヒドロキシキノリン29.0g(0.20mo
l)、水酸化カリウム6.2g(0.11mol)、及びn−ブ
タノール200gを7時間還流させた。溶媒を留去して
クロロホルムにて抽出し、水洗してクロマトグラム(シ
リカ、クロロホルム−メタノール)にて分離することに
より、淡黄色液体13.5g(下記構造の化合物
[e]、収率32%)を得た。
1mol) 、8−ヒドロキシキノリン29.0g(0.20mo
l)、水酸化カリウム6.2g(0.11mol)、及びn−ブ
タノール200gを7時間還流させた。溶媒を留去して
クロロホルムにて抽出し、水洗してクロマトグラム(シ
リカ、クロロホルム−メタノール)にて分離することに
より、淡黄色液体13.5g(下記構造の化合物
[e]、収率32%)を得た。
【0039】
【化11】
【0040】上記化合物[e]2.0g(5mmol)に、チ
オシアン酸カリウム0.5g(5mmol)を加え、一旦加熱
して溶融させた後、冷却して固形物を得た。これをアセ
トン−クロロホルムを用いて再結晶させることにより、
目的の白色粉末1.3g(収率52%)を得た。
オシアン酸カリウム0.5g(5mmol)を加え、一旦加熱
して溶融させた後、冷却して固形物を得た。これをアセ
トン−クロロホルムを用いて再結晶させることにより、
目的の白色粉末1.3g(収率52%)を得た。
【0041】合成例4(化合物例13[NH4SCN錯塩]) 2,6−ビス(ブロモメチル)ピリジン13.3g(0.
05mol)、8−ヒドロキシキノリン14.5g(0.10mo
l)、水酸化カリウム6.2g(0.11mol)、及びn−ブ
タノール200gを7時間還流させた。溶媒を留去して
クロロホルムにて抽出し、水洗してクロマトグラム(シ
リカ、クロロホルム−メタノール)にて分離することに
より、淡黄色液体31g(下記構造の化合物[f]、収
率47%)を得た。
05mol)、8−ヒドロキシキノリン14.5g(0.10mo
l)、水酸化カリウム6.2g(0.11mol)、及びn−ブ
タノール200gを7時間還流させた。溶媒を留去して
クロロホルムにて抽出し、水洗してクロマトグラム(シ
リカ、クロロホルム−メタノール)にて分離することに
より、淡黄色液体31g(下記構造の化合物[f]、収
率47%)を得た。
【0042】
【化12】
【0043】上記化合物[f]1.3g(10mmol) にチ
オシアン酸アンモニウム0.76g(10mmol) を加え、
一旦加熱して溶融させた後、冷却して固形物を得た。こ
れをアセトン−クロロホルムを用いて再結晶させること
により、目的の白色粉末1.6g(収率78%)を得
た。次に、式[1]、[2]及び[3]で表わされる錯
塩化合物の具体例を、それぞれ表1、表2及び表3に挙
げるが、勿論これらに限定されるものではない。
オシアン酸アンモニウム0.76g(10mmol) を加え、
一旦加熱して溶融させた後、冷却して固形物を得た。こ
れをアセトン−クロロホルムを用いて再結晶させること
により、目的の白色粉末1.6g(収率78%)を得
た。次に、式[1]、[2]及び[3]で表わされる錯
塩化合物の具体例を、それぞれ表1、表2及び表3に挙
げるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】本発明の正帯電性の静電荷像現像用トナー
は、荷電制御剤として上述の(金属)錯塩化合物を、樹
脂100重量部に対して0.5乃至10重量部配合され
たものとすることが好ましい。より好ましくは、樹脂1
00重量部に対して1乃至5重量部である。また、トナ
ーの品質を向上させる上で、例えば導電性粒子、流動性
改良剤、画像剥離防止剤等の添加剤を内添又は外添させ
ることもできる。
は、荷電制御剤として上述の(金属)錯塩化合物を、樹
脂100重量部に対して0.5乃至10重量部配合され
たものとすることが好ましい。より好ましくは、樹脂1
00重量部に対して1乃至5重量部である。また、トナ
ーの品質を向上させる上で、例えば導電性粒子、流動性
改良剤、画像剥離防止剤等の添加剤を内添又は外添させ
ることもできる。
【0048】更に、本発明では、荷電制御剤として用い
る(金属)錯塩化合物と、正帯電付与性の荷電制御剤と
して知られている、例えば、有色のニグロシン系、トリ
フェニルメタン系等の塩基性染料、無色の第四級アンモ
ニウム塩系、或はポリアミン樹脂系の荷電制御剤とを、
本発明の目的を損なわない範囲で併用することができ
る。
る(金属)錯塩化合物と、正帯電付与性の荷電制御剤と
して知られている、例えば、有色のニグロシン系、トリ
フェニルメタン系等の塩基性染料、無色の第四級アンモ
ニウム塩系、或はポリアミン樹脂系の荷電制御剤とを、
本発明の目的を損なわない範囲で併用することができ
る。
【0049】本発明のトナーに用いられる樹脂として
は、次のような公知のトナー用の樹脂或は結着樹脂を例
示することができる。すなわち、スチレン樹脂、スチレ
ン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレ
ン−マレイン酸樹脂、スチレン−ビニルメチルエーテル
樹脂、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、パラフィンワックス等である。これら
の樹脂は、単独で或は数種をブレンドして用いることも
できる。
は、次のような公知のトナー用の樹脂或は結着樹脂を例
示することができる。すなわち、スチレン樹脂、スチレ
ン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレ
ン−マレイン酸樹脂、スチレン−ビニルメチルエーテル
樹脂、スチレン−メタアクリル酸エステル共重合体、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、パラフィンワックス等である。これら
の樹脂は、単独で或は数種をブレンドして用いることも
できる。
【0050】トナー用の樹脂或は結着樹脂が、減法混色
によるフルカラー用として、或はOHP(オーバーヘッ
ドプロジェクタ)等に用いられるトナーに好適に使用さ
れるためには、透明性を有すること、実質的に無色であ
ること(トナー画像に色調障害を生じない程度の色であ
ること)、本発明のトナーにおける荷電制御剤との相溶
性があること、適当な熱又は圧力下で流動性を有するこ
と、微粒化が可能であること、などの特性が要求され
る。このような樹脂としては、スチレン樹脂、アクリル
樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−メタアクリ
ル酸エステル共重合体、ポリエステル系樹脂等を好適に
使用することができる。
によるフルカラー用として、或はOHP(オーバーヘッ
ドプロジェクタ)等に用いられるトナーに好適に使用さ
れるためには、透明性を有すること、実質的に無色であ
ること(トナー画像に色調障害を生じない程度の色であ
ること)、本発明のトナーにおける荷電制御剤との相溶
性があること、適当な熱又は圧力下で流動性を有するこ
と、微粒化が可能であること、などの特性が要求され
る。このような樹脂としては、スチレン樹脂、アクリル
樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−メタアクリ
ル酸エステル共重合体、ポリエステル系樹脂等を好適に
使用することができる。
【0051】本発明のトナーにおいては、着色剤とし
て、公知の多数の染料、顔料を用いることができる。カ
ラートナー用として用い得るものの具体例は次のとおり
である。すなわち、カーボンブラック、キノフタロン、
ハンザイエロー、ローダミン6Gレーキ、キナクリド
ン、ローズベンガル、銅フタロシアニンブルー、銅フタ
ロシアニングリーン、ジケトピロロピロール系等の有機
顔料、アゾ系染料、キノフタロン系染料、アントラキノ
ン系染料、フタロシアニン系染料などの各種の油溶性染
料や分散染料のほか、ロジン、(ロジン変性)フェノー
ル、ロジン変性マレイン酸等の樹脂により変性されたト
リアリールメタン系染料、キサンテン系染料などが挙げ
られる。
て、公知の多数の染料、顔料を用いることができる。カ
ラートナー用として用い得るものの具体例は次のとおり
である。すなわち、カーボンブラック、キノフタロン、
ハンザイエロー、ローダミン6Gレーキ、キナクリド
ン、ローズベンガル、銅フタロシアニンブルー、銅フタ
ロシアニングリーン、ジケトピロロピロール系等の有機
顔料、アゾ系染料、キノフタロン系染料、アントラキノ
ン系染料、フタロシアニン系染料などの各種の油溶性染
料や分散染料のほか、ロジン、(ロジン変性)フェノー
ル、ロジン変性マレイン酸等の樹脂により変性されたト
リアリールメタン系染料、キサンテン系染料などが挙げ
られる。
【0052】本発明の静電荷像現像用トナーには、上記
のような着色剤を、単独で又は2種以上配合して使用す
ることができる。フルカラー用の三原色トナーの調製に
好適に使用得るものは、分光特性が良好な染料・顔料で
ある。また、有彩色のモノカラートナーには、着色剤と
して、同色系の染料と顔料、例えばキノフタロン系の顔
料と染料、ローダミン系の顔料と染料、フタロシアニン
系の染料と顔料などを、適宜配合して用いることができ
る。
のような着色剤を、単独で又は2種以上配合して使用す
ることができる。フルカラー用の三原色トナーの調製に
好適に使用得るものは、分光特性が良好な染料・顔料で
ある。また、有彩色のモノカラートナーには、着色剤と
して、同色系の染料と顔料、例えばキノフタロン系の顔
料と染料、ローダミン系の顔料と染料、フタロシアニン
系の染料と顔料などを、適宜配合して用いることができ
る。
【0053】本発明の静電荷像現像用トナーは、例えば
次のように製造される。上記のような樹脂、着色剤及び
荷電制御剤としての(金属)錯塩化合物、並びに、必要
に応じて磁性材料、流動化剤などを、ボールミルその他
の混合機により十分混合した後、加熱ロール、ニーダ
ー、エクストルーダー等の熱混練機を用いて溶融混練
し、冷却固化後、粉砕及び分級することにより、平均粒
径5乃至20μmのトナーを得ることができる。
次のように製造される。上記のような樹脂、着色剤及び
荷電制御剤としての(金属)錯塩化合物、並びに、必要
に応じて磁性材料、流動化剤などを、ボールミルその他
の混合機により十分混合した後、加熱ロール、ニーダ
ー、エクストルーダー等の熱混練機を用いて溶融混練
し、冷却固化後、粉砕及び分級することにより、平均粒
径5乃至20μmのトナーを得ることができる。
【0054】また、結着樹脂溶液中に材料を分散した
後、噴霧乾燥することによりトナーを得る方法、結着樹
脂を構成すべき単量体に所定材料を混合して乳化懸濁液
とした後に重合させてトナーを得る重合法トナー製造法
等を応用することができる。本発明のトナーを2成分現
像剤として用いる場合には、本発明のトナーをキャリヤ
粉と混合して用い、2成分磁気ブラシ現像法等により現
像することができる。
後、噴霧乾燥することによりトナーを得る方法、結着樹
脂を構成すべき単量体に所定材料を混合して乳化懸濁液
とした後に重合させてトナーを得る重合法トナー製造法
等を応用することができる。本発明のトナーを2成分現
像剤として用いる場合には、本発明のトナーをキャリヤ
粉と混合して用い、2成分磁気ブラシ現像法等により現
像することができる。
【0055】キャリヤーとしては、公知のものが全て使
用可能である。例示するならば、粒径50乃至200μ
m程度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉、ガラスビー
ズ等及びこれらの表面をアクリル酸エステル共重合体、
スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、ポリア
ミド樹脂、フッ化エチレン系樹脂等でコーテイングした
ものなどが挙げられる。
用可能である。例示するならば、粒径50乃至200μ
m程度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉、ガラスビー
ズ等及びこれらの表面をアクリル酸エステル共重合体、
スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、ポリア
ミド樹脂、フッ化エチレン系樹脂等でコーテイングした
ものなどが挙げられる。
【0056】本発明のトナーを1成分現像剤として用い
る場合には、トナーを製造する際に、例えば鉄粉、ニッ
ケル粉、フェライト粉等の強磁性材料製の微粉体を適量
添加分散させて用いることができる。この場合の現像法
としては、例えば接触現像法、ジャンピング現像法等を
挙げることができる。
る場合には、トナーを製造する際に、例えば鉄粉、ニッ
ケル粉、フェライト粉等の強磁性材料製の微粉体を適量
添加分散させて用いることができる。この場合の現像法
としては、例えば接触現像法、ジャンピング現像法等を
挙げることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の荷電制御剤としての錯塩化合物
は、実質上無色であるため様々な有錯色又は無彩色のト
ナーに用いられてもそのトナー画像にほとんど色調障害
を引き起さず、トナーに対する正帯電付与性並びに耐環
境性、保存安定性及び耐久性に優れると共に、樹脂に対
する親和性及び分散性が良好であり、且つ、重金属を含
まないため安全性に優れる。
は、実質上無色であるため様々な有錯色又は無彩色のト
ナーに用いられてもそのトナー画像にほとんど色調障害
を引き起さず、トナーに対する正帯電付与性並びに耐環
境性、保存安定性及び耐久性に優れると共に、樹脂に対
する親和性及び分散性が良好であり、且つ、重金属を含
まないため安全性に優れる。
【0058】また本発明の正帯電性の静電荷像現像用ト
ナーは、様々な有彩色又は無彩色のトナーとして使用可
能であり、鮮明で細線再現性に優れたトナー画像を形成
することができ、耐環境性、保存安定性及び耐久性に優
れ、而も、重金属を含まないため安全性に優れる。
ナーは、様々な有彩色又は無彩色のトナーとして使用可
能であり、鮮明で細線再現性に優れたトナー画像を形成
することができ、耐環境性、保存安定性及び耐久性に優
れ、而も、重金属を含まないため安全性に優れる。
【0059】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部」
と略す。
るが、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部」
と略す。
【0060】実施例1 スチレン−アクリル共重合樹脂 [商品名:ハイマーSMB600、三洋化成社製] ・・・100部 キサンテン系染料 [商品名:オイル ピンク#312、オリヱント化学工業社製]・・・ 6部 化合物例1[RbI 錯塩] ・・・ 2部
【0061】上記配合物を高速ミキサーで均一にプレミ
キシングした。次いで、そのプレミックスをエクストル
ーダーを用いて溶解、混練し、冷却後振動ミルで粗粉砕
した。得られた粗砕物を分級機付のエアージェットミル
を用いて微粉砕することにより、粒径10乃至20μm
の透明性マゼンタトナーを得た。
キシングした。次いで、そのプレミックスをエクストル
ーダーを用いて溶解、混練し、冷却後振動ミルで粗粉砕
した。得られた粗砕物を分級機付のエアージェットミル
を用いて微粉砕することにより、粒径10乃至20μm
の透明性マゼンタトナーを得た。
【0062】得られたトナー5部に対して鉄粉キャリヤ
ー(日本鉄粉社製 TEFV 200/300)95部
を混合して現像剤を調製した。本現像剤の初期ブローオ
フ荷電量は+15.5μC/gであった。また、繰り返
し実写したところ、帯電安定性及び持続性が良好で、画
像の濃度低下やカブリ等のない良質な画像が得られた。
ー(日本鉄粉社製 TEFV 200/300)95部
を混合して現像剤を調製した。本現像剤の初期ブローオ
フ荷電量は+15.5μC/gであった。また、繰り返
し実写したところ、帯電安定性及び持続性が良好で、画
像の濃度低下やカブリ等のない良質な画像が得られた。
【0063】実施例2 スチレン−アクリル共重合樹脂 [商品名:ハイマーSMB600、三洋化成社製] ・・・100部 C.I. Solvent Yellow 29 [商品名:オイル イエロー#129、オリヱント化学工業社製]・・・3部 化合物例3[NaI 錯塩] ・・・ 2部
【0064】上記配合物を実施例1と同様に処理して透
明性黄色トナーを調製し、現像剤を得た。この現像剤の
初期ブローオフ荷電量は+16.1μC/gであった。
また、繰返し実写したところ実施例1と同様な良質な画
像が得られた。
明性黄色トナーを調製し、現像剤を得た。この現像剤の
初期ブローオフ荷電量は+16.1μC/gであった。
また、繰返し実写したところ実施例1と同様な良質な画
像が得られた。
【0065】実施例3 スチレン−アクリル共重合樹脂 [商品名:ハイマーSMB600、三洋化成社製] ・・・100部 トリアリールメタン系青色染料 [商品名:オイル ブルー#613、オリヱント化学工業社製] ・・・ 5部 化合物例8[KSCN錯塩] ・・・ 3部
【0066】上記配合物を実施例1と同様に処理して透
明性青色トナーを調製し、現像剤を得た。本現像剤の初
期ブローオフ荷電量は+15.8μC/gであった。ま
た、繰返し実写したところ実施例1と同様な良質な画像
が得られた。
明性青色トナーを調製し、現像剤を得た。本現像剤の初
期ブローオフ荷電量は+15.8μC/gであった。ま
た、繰返し実写したところ実施例1と同様な良質な画像
が得られた。
【0067】実施例4 スチレン−アクリル共重合樹脂 [商品名:ハイマーSMB600、三洋化成社製] ・・・100部 カーボンブラック [商品名:MA−100、三菱化成社製] ・・・ 5部 化合物例13[NH4SCN錯塩] ・・・ 2部
【0068】上記配合物を実施例1と同様に処理して黒
色トナーを調製し、現像剤を得た。本現像剤の初期ブロ
ーオフ荷電量は+15.6μC/gであった。また、繰
返し実写したところ実施例1と同様な良質な画像が得ら
れた。
色トナーを調製し、現像剤を得た。本現像剤の初期ブロ
ーオフ荷電量は+15.6μC/gであった。また、繰
返し実写したところ実施例1と同様な良質な画像が得ら
れた。
【0069】実施例5 ポリエステル樹脂 [商品名:HP−301、日本合成化学社製] ・・・100部 四三酸化鉄 [商品名:EPT−500、戸田工業社製] ・・・ 40部 低重合ポリプロピレン [商品名:ビスコール500P、三洋化成社製] ・・・ 10部 カーボンブラック [商品名:MA−100、三菱化成社製] ・・・ 6部 化合物例4[Ba(SCN)2錯塩] ・・・ 2部
【0070】上記配合物をボールミルで均一に予備混合
し、プレミックスを調製した。次いで、2軸押し出し機
(商品名:PCM−30、池貝製作社製)を用いて18
0℃で溶融混練し、冷却後、粗粉砕、微粉砕及び分級を
行なうことにより、5乃至15μmの粒径の1成分トナ
ーを得た。このトナーを用いて市販の複写機にてトナー
画像を形成したところ、カブリがなく、細線再現性が良
好で、その上、ベタ部反射濃度が1.3という良好な画
像が得られた。
し、プレミックスを調製した。次いで、2軸押し出し機
(商品名:PCM−30、池貝製作社製)を用いて18
0℃で溶融混練し、冷却後、粗粉砕、微粉砕及び分級を
行なうことにより、5乃至15μmの粒径の1成分トナ
ーを得た。このトナーを用いて市販の複写機にてトナー
画像を形成したところ、カブリがなく、細線再現性が良
好で、その上、ベタ部反射濃度が1.3という良好な画
像が得られた。
【0071】比較例1 帯電特性を比較するために、実施例1で用いた化合物例
1[RbI 錯塩]を、テトラメチルアンモニウムクロライ
ドに代えて、実施例1と同様な方法でマゼンタトナーを
作成した。初期ブローオフ荷電量は+5.3μC/gで
あった。またこの現像剤の帯電特性は、安定性及び持続
性に欠けるものであった。
1[RbI 錯塩]を、テトラメチルアンモニウムクロライ
ドに代えて、実施例1と同様な方法でマゼンタトナーを
作成した。初期ブローオフ荷電量は+5.3μC/gで
あった。またこの現像剤の帯電特性は、安定性及び持続
性に欠けるものであった。
【0072】比較例2 化合物例13[NH4SCN錯塩]を用いない以外は実施例4
と同様な方法で、黒色トナーを作成した。実施例4と同
様に実写により評価したところ、画像の飛び散り、乱
れ、カブリなどが見られ、トナーとしては不適格なもの
であった。
と同様な方法で、黒色トナーを作成した。実施例4と同
様に実写により評価したところ、画像の飛び散り、乱
れ、カブリなどが見られ、トナーとしては不適格なもの
であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−126546(JP,A) 特開 昭61−143772(JP,A) 特開 平5−61268(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08 CA(STN)
Claims (4)
- 【請求項1】下記式[1]及び式[2]でそれぞれ表わ
されるアミン誘導体の錯塩化合物並びに式[3]で表わ
されるピリジン誘導体の錯塩化合物からなる群から選ば
れた錯塩化合物を有効成分とする正帯電用の荷電制御
剤。 【化1】 〔式[1]中、Xa 、X1 、X2 及びX3 は、互いに独
立して、−O−または−S−を示し、L1 は、分岐して
いてもよい炭素数1乃至4のアルキレン基、環状アルキ
レン基、及び置換基を有していてもよい単環又は多環ア
リーレン基からなる群から選ばれた2価の基を示し、A
1 、A2 及びA3 は、互いに独立して、水素、アルキル
基、環状アルキル基、アラルキル基、置換基を有してい
てもよい単環又は多環アリール基、或は、−OH基又は
−SH基を有する含窒素複素環化合物の残基を示し、p
は1乃至4の整数を示し、qは0乃至20の整数を示
す。K1・A1は、アミン誘導体と錯体を形成する無機
又は有機の塩を意味するものであって、K1は、アルカ
リ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウム
イオン及びピリジニウムイオンからなる群から選ばれた
カチオンを示し、A1は、無機又は有機の酸のアニオン
を示す。〕 【化2】 〔式[2]中、Rは、置換基を有していてもよい、炭素
数1乃至20のアルキル基又は炭素数7乃至12のアラ
ルキル基を示し、Xb 、X4 及びX5 は、互いに独立し
て、−O−または−S−を示し、L2 は、分岐していて
もよい炭素数1乃至4のアルキレン基、環状アルキレン
基、及び置換基を有していてもよい単環又は多環アリー
レン基からなる群から選ばれた2価の基を示し、A4 及
びA5 は、互いに独立して、水素、アルキル基、環状ア
ルキル基、アラルキル基、置換基を有していてもよい単
環又は多環アリール基、或は、−OH基又は−SH基を
有する含窒素複素環化合物の残基を示し、mは1乃至4
の整数を示し、nは0乃至20の整数を示す。K2・A
2は、アミン誘導体と錯体を形成する無機又は有機の塩
を意味するものであって、K2は、アルカリ金属イオ
ン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン及び
ピリジニウムイオンからなる群から選ばれたカチオンを
示し、A2は、無機又は有機の酸のアニオンを示す。〕 【化3】 〔式[3]中、Xc 、X6 及びX7 は、互いに独立し
て、−O−または−S−を示し、L3 は、分岐していて
もよい炭素数1乃至4のアルキレン基、環状アルキレン
基、及び置換基を有していてもよい単環又は多環アリー
レン基からなる群から選ばれた2価の基を示し、A6 及
びA7 は、互いに独立して、水素、アルキル基、環状ア
ルキル基、アラルキル基、置換基を有していてもよい単
環又は多環アリール基、或は、−OH基又は−SH基を
有する含窒素複素環化合物の残基を示し、tは1乃至4
の整数を示し、uは0乃至20の整数を示す。K3・A
3は、アミン誘導体と錯体を形成する無機又は有機の塩
を意味するものであって、K3は、アルカリ金属イオ
ン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン及び
ピリジニウムイオンからなる群から選ばれたカチオンを
示し、A3は、無機又は有機の酸のアニオンを示す。〕 - 【請求項2】K1・A1、K2・A2及びK3・A3
が、チオシアン酸の、アルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、又はアンモニウム塩である請求項1記載の荷電制
御剤。 - 【請求項3】A1 、A2 、A3 、A4 、A5 、A6 及び
A7 が、−OH基を有する含窒素複素環化合物の残基で
ある請求項1記載の荷電制御剤。 - 【請求項4】請求項1記載の荷電制御剤の少なくとも1
種並びに着色剤及び樹脂を備えてなる正帯電用の静電荷
像現像用トナー。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09852393A JP3267379B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー |
US08/219,613 US5501932A (en) | 1993-03-31 | 1994-03-29 | Charge control agent and toner for developing electrostatic images |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09852393A JP3267379B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06289659A JPH06289659A (ja) | 1994-10-18 |
JP3267379B2 true JP3267379B2 (ja) | 2002-03-18 |
Family
ID=14222028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09852393A Expired - Fee Related JP3267379B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5501932A (ja) |
JP (1) | JP3267379B2 (ja) |
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DE19620476B4 (de) * | 1996-05-21 | 2006-01-12 | Detlef Dr. Schulze-Hagenest | Toner und Entwickler für Hochgeschwindigkeitslaserdrucker |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS5824230B2 (ja) * | 1976-07-22 | 1983-05-19 | 石川島播磨重工業株式会社 | 研磨機の研掃材噴射装置 |
JPS5990864A (ja) * | 1982-11-17 | 1984-05-25 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 静電荷像現像用トナ− |
US4592989A (en) * | 1985-04-12 | 1986-06-03 | Xerox Corporation | Toner compositions containing complex ionophoric polymeric materials |
JPH07104621B2 (ja) * | 1986-12-03 | 1995-11-13 | 日本化薬株式会社 | 電子写真用トナ− |
JPS6454696A (en) * | 1987-08-26 | 1989-03-02 | Matsushita Electric Works Ltd | Lighting device for discharge lamp |
JPH0810364B2 (ja) * | 1988-04-13 | 1996-01-31 | 四国化成工業株式会社 | 正荷電性トナー |
JPH0429062A (ja) * | 1990-05-24 | 1992-01-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回転体の回転検出装置 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP09852393A patent/JP3267379B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-03-29 US US08/219,613 patent/US5501932A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5501932A (en) | 1996-03-26 |
JPH06289659A (ja) | 1994-10-18 |
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