JP3267344B2 - パイプ曲げ加工品製造方法、及び、その方法の実施に用いるパイプベンダー - Google Patents

パイプ曲げ加工品製造方法、及び、その方法の実施に用いるパイプベンダー

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JP3267344B2
JP3267344B2 JP26436892A JP26436892A JP3267344B2 JP 3267344 B2 JP3267344 B2 JP 3267344B2 JP 26436892 A JP26436892 A JP 26436892A JP 26436892 A JP26436892 A JP 26436892A JP 3267344 B2 JP3267344 B2 JP 3267344B2
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幸夫 駒井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイプ曲げ加工品製造方
法、及び、その方法の実施に用いるパイプベンダーに関
し、詳しくは、チャックにより保持した対象パイプにお
ける曲げ予定部を、曲げ案内用の円弧状部を形成した曲
げ型とクランプ台とにより挟圧保持するとともに、前記
の曲げ予定部を、対象パイプの管芯方向において前記ク
ランプ台に対し前記チャックによる保持側に位置するプ
レッシャ台と前記曲げ型とにより挟圧保持し、前記曲げ
型、クランプ台、及びプレッシャ台による挟圧状態にお
いて、前記クランプ台を前記円弧状部の中心周りで前記
曲げ型と一体的に前記プレッシャ台からの離間側へ回動
操作することにより、対象パイプに曲げ加工を施すとと
もに、その回動操作に並行して対象パイプを前記プレッ
シャ台による挟圧部分の管芯方向で前記クランプ台の離
間動作側へ付勢手段により付勢するパイプ曲げ加工品製
造方法、及び、その方法の実施に用いるパイプベンダー
に関する。
【0002】
【従来の技術】パイプ曲げ過程、即ち、上記の如く(図
6参照)、曲げ型2、クランプ台3、及びプレッシャ台
4によるパイプ挟圧状態で、クランプ台3を円弧状部2
mの中心8周りで曲げ型2と一体的にプレッシャ台4か
らの離間側へ回動させる操作過程において、対象パイプ
Pをプレッシャ台4による挟圧部分の管芯方向でクラン
プ台3の離間動作側へ付勢すれば、小さな曲げ半径の加
工でも、凹み等の不都合な変形を防止して良好な曲げ加
工を実施できることが知られているが、従来、この付勢
における付勢力pxは図10に示すように、曲げ加工の
開始から終了に至るまで一定値のままでパイプ曲げを実
施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の如く付
勢はするものの、従来方法では、凹み等の不都合なパイ
プ変形を充分に防止できない場合があり、この点、未だ
改善の余地があった。
【0004】本発明の目的は、曲げに並行して合理的な
形態で上記の付勢を施すことにより、不都合な変形を一
層効果的に防止してパイプ曲げ加工品質の向上を可能に
する点にある。
【0005】
〔請求項2に係る発明〕
請求項2に係る発明は、請求項1に係るパイプ曲げ加工
品製造方法の実施に用いるパイプベンダーに係り、その
特徴は、曲げ案内用の円弧状部を形成した曲げ型と、チ
ャックにより保持した対象パイプの曲げ予定部を前記曲
げ型との間で挟圧保持するクランプ台と、対象パイプの
管芯方向において前記クランプ台に対し前記チャックに
よる保持側に位置して対象パイプの前記曲げ予定部を前
記曲げ型との間で挟圧保持するプレッシャ台とを設け、
前記曲げ型、クランプ台、及びプレッシャ台による挟圧
状態において、前記クランプ台を前記円弧状部の中心周
りで前記曲げ型と一体的に前記プレッシャ台からの離間
側へ回動させる曲げ駆動手段、並びに、その曲げ駆動手
段によるクランプ台回動に並行して対象パイプを前記プ
レッシャ台による挟圧部分の管芯方向で前記クランプ台
の離間動作側へ付勢する付勢手段を設け、この付勢手段
として、パイプ挟圧状態にある前記プレッシャ台とパイ
プ保持状態にある前記チャックとの夫々を前記プレッシ
ャ台による対象パイプ挟圧部分の管芯方向で前記クラン
プ台の離間動作側へ各別に付勢するプレッシャ台側付勢
部とチャック側付勢部とを設け、前記プレッシャ台側付
勢部の付勢力をクランプ台回動操作の進行に伴い漸次的
に減少させる変化パターンで変化させ、かつ、前記チャ
ック側付勢部の付勢力をクランプ台回動操作の進行に伴
い漸次的に増大させる変化パターンで変化させる付勢力
変更制御手段を設けてある点にある。
【0006】
【作用】〔請求項1に係る発明の作用〕 つまり、各種の実験を行った結果、チャック側付勢部に
よるパイプ付勢は主にパイプ曲げ部での凹み変形や減肉
変形を防止するのに有効であるが、それら凹み変形や減
肉変形は曲げ加工が進むほど生じ易く、この為、チャッ
ク側付勢部の付勢力としては曲げ加工の後半において生
じ易い凹み変形や減肉変形を十分に防止できる力が必要
になるものの、チャック側付勢部の付勢力を曲げ加工の
後半に生じ易い凹み変形や減肉変形に対して予め備える
形態で曲げ加工の開始当初から大きな力にしておくので
は、対象パイプにおける曲げ部のチャック側近傍箇所で
シワ変形が生じ易くなるなど、パイプ曲げ部での凹み変
形や減肉変形とは異なる他の不都合なパイプ変形が曲げ
加工の前半側で却って生じ易くなる傾向があることが判
明した。
【0007】一方、プレッシャ台側付勢部によるパイプ
付勢は、回動する曲げ型との間でクランプ台とともに対
象パイプを挟圧保持するプレッシャ台による管芯方向へ
のパイプ付勢であることから、主に曲げ加工の際の対象
パイプに対するクランプ台の滑りを防止してそのクラン
プ台の滑りによる加工不良(この加工不良も不都合なパ
イプ変形の一つ)を防止するのに有効であるが、クラン
プ台の滑りは特に曲げ加工の開始当初において生じ易
く、この為、プレッシャ台側付勢部の付勢力としては曲
げ加工の開始当初において生じ易いクランプ台の滑りを
十分に防止できる力が必要になるものの、プレッシャ台
側付勢部の付勢力を曲げ加工の開始当初に生じ易いクラ
ンプ台の滑りを十分に防止できる大きな力にしたままで
曲げ加工を進めるのでは、チャック側付勢部をもっての
パイプ付勢によるパイプ変形防止の効果が低下するなど
して、クランプ台の滑りによる加工不良とは異なる他の
不都合なパイプ変形が曲げ加工の後半側で却って生じ易
くなる傾向があることも判明した。
【0008】したがって、請求項1に係る発明をもって
プレッシャ台側付勢部の付勢力をクランプ台回動操作の
進行(すなわち、曲げ加工の進行)に伴い漸次的に減少
させる変化パターンで変化させ、かつ、チャック側付勢
部の付勢力をクランプ台回動操作の進行に伴い漸次的に
増大させる変化パターンで変化させるようにすれば、曲
げ加工の後半に生じ易いパイプ曲げ部の凹み変形や減肉
変形を防止するようにしながら、チャック側付勢部の付
勢力が曲げ加工の開始当初から大きいことに原因する曲
げ加工の前半側での不都合なパイプ変形も効果的に防止
でき、また、それに加え、曲げ加工の開始当初における
クランプ台の滑りを防止してクランプ台の滑りによる加
工不良を防止するようにしながら、プレッシャ台側付勢
部の付勢力が大きいままの曲げ加工の進行に原因する曲
げ加工の後半側での不都合なパイプ変形も効果的に防止
できる。 そしてまた、チャック側付勢部及びプレッシャ
台側付勢部各々の付勢力を変化させるのに、それら付勢
力を漸次的に変化させることで、曲げ加工を円滑に進め
ることができて各付勢力の急変に原因する加工不良も防
止でき、これらのことで、全体として凹み等の不都合な
パイプ変形を極めて効果的に防止することができる。
【0009】〔請求項2に係る発明の作用〕 請求項2に係る発明では、プレッシャ台側付勢部の付勢
力をクランプ台回動操作の進行に伴い漸次的に減少させ
る変化パターンで変化させ、かつ、チャック側付勢部の
付勢力をクランプ台回動操作の進行に伴い漸次的に増大
させる変化パターンで変化させる前述の付勢力変更操作
(つまり、請求項1に係る発明における付勢力変更操
作)が、パイプベンダーにおいて付勢力変更制御手段に
より自動的に行なわれる。
【0010】
【発明の効果】 〔請求項1に係る発明の効果〕 すなわち、請求項1に係る発明によれば、上述の作用に
より凹み等の不都合なパイプ変形を極めて効果的に防止
できることで、従来方法に比べ一層高い曲げ加工品質を
確保することができる。
【0011】〔請求項2に係る発明の効果〕すなわち、 請求項2に係る発明によれば、上述の如く請
求項1に係る発明における付勢力変更操作がパイプベン
ダーにおいて自動的に行なわれることで、請求項1に係
る発明の実施を極めて容易にすることができ、また、こ
の自動化によりプレッシャ台側付勢部及びチャック側付
勢部各々の付勢力をクランプ台回動操作の進行に応じ正
確に変化させることができて、請求項1に係る発明によ
るパイプ変形防止の効果を確実に得ることができる。
【0012】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0013】図において、1は曲げ加工する対象パイプ
Pを管端部で保持するチャック、2は曲げ案内用の円弧
状パイプ係入溝2mを形成した曲げ型、3は曲げ型2と
の間で対象パイプPの曲げ予定部を挟圧保持するクラン
プ台、4は対象パイプPの管芯方向でクランプ台3に対
しチャック保持側に位置して対象パイプPの曲げ予定部
を曲げ型2との間で挟圧保持するプレッシャ台、5は対
象パイプPの管芯方向で曲げ型2に対しチャック保持側
に位置してプレッシャ台4との間で対象パイプP曲げ
予定部を挟圧保持する案内台である。
【0014】クランプ台3、プレッシャ台4、及び、案
内台5の夫々には、曲げ型2のパイプ係入溝2mと同様
のパイプ係入溝3m,4m,5mを形成してあり、クラ
ンプ台3、プレッシャ台4の夫々においてパイプ係入溝
3m,4mを形成したブロック部分3a,4aは曲げ型
2、案内台5とともに所要の曲げ条件に応じて各部の寸
法が異なる仕様のものを交換使用する。
【0015】曲げ型2は、曲げ駆動用シリンダ6により
チェーン7a及びスプロケット7bを介して回動操作す
る縦回動軸8に取り付け、クランプ台3は、縦回動軸8
に支持した揺動部9においてクランプ用シリンダ10及
びリンク機構11により曲げ型2に対する接近離間方向
に摺動操作自在に装備し、又、プレッシャ台4は、装置
本体の固定側においてプレッシャ用シリンダ12により
曲げ型2に対する接近離間方向に摺動操作する摺動台1
3に装備してある。
【0016】つまり、図6の(イ),(ロ)に示すよう
に、クランプ用シリンダ10及びプレッシャ用シリンダ
12の操作により曲げ型2、クランプ台3、プレッシャ
台4、並びに、案内台5をもって対象パイプPの曲げ予
定部を挟圧保持した状態で、曲げ駆動用シリンダ6の操
作により縦回動軸8を揺動部9とともに回動させて、ク
ランプ台3をプレッシャ台4に隣接する曲げ開始位置か
プレッシャ台4に対する離間側へ縦回動軸8の軸芯周
りで曲げ型2と一体的に所要角度だけ回動させることに
より、対象パイプPに所望の曲げ加工を施す。
【0017】チャック1は、装置本体の固定側において
前記の曲げ型2及び各台3,4,5の配置位置である曲
げ加工部に対し送り駆動用シリンダ14により遠近方向
へ摺動操作する送り台15に装備してあり、操作盤16
内部の制御器17は、前述のクランプ台回動による曲げ
加工を施したのち、クランプ台3を曲げ開始位置に戻す
とともにクランプ台3及びプレッシャ台4による挟圧保
持(即ち、クランプ用シリンダ10及びプレッシャ用シ
リンダ12によるパイプ挟圧操作)を一時解除した状態
で、送り駆動用シリンダ14の操作によりチャック保持
状態の対象パイプPを所要寸法だけ曲げ加工部側へ送
り、そこで、挟圧保持状態でのクランプ台回動による曲
げ加工を対象パイプPの後続曲げ予定部に対し続けて施
すといった、連続曲げ加工を予め入力されたプログラム
に基づき自動的に実施する。
【0018】18は、対象パイプPの管端部を外周側か
ら把持する形態で対象パイプPを保持するチャック1の
爪部1aを開閉操作して、チャック1を保持作用状態と
保持解除状態とに切り換えるシリンダ、19は使用する
曲げ型2に応じてチャック1を送り台15上で横移動操
作するモータ、20は曲げ型2、及び、各台3,4,5
の夫々における上下のパイプ係入溝2m,3m,4m,
5mのうちいずれを使用するかに応じてチャック1を送
り台15上で昇降操作するシリンダ、又、21は前記の
連続曲げ加工におけるパイプ送り時にパイプ保持状態の
チャック1をその中心軸芯(即ち、保持パイプPの管
芯)周りで回動させ、これにより、次の曲げ加工におけ
る曲げ方向を所要向きに変更するモータである。
【0019】22は曲げ過程において対象パイプPにお
ける曲げ予定部の管内に位置させるマンドレルであり、
23は、チャック1の中心軸芯部を貫通させる扞状具2
4を介してマンドレル22を対象パイプPの曲げ予定部
に対し管端から装脱操作するシリンダ、又、25及び2
6はチャック1の横移動や昇降と同様に、使用する曲げ
型2やパイプ係入溝2m,3m,4m,5mに応じて扞
状具24によるマンドレル22の装脱操作経路を変位さ
せる横移動用のモータ、及び、昇降用のシリンダであ
る。
【0020】クランプ台3の回動による曲げ過程におい
て前記の制御器17は、凹み等の不都合な変形が対象パ
イプPの曲げ予定箇所に生じることを防止して高い曲げ
加工品質を確保するため、対象パイプPをプレッシャ台
4による挟圧部分の管芯方向でクランプ台3の離間動作
側へ付勢する付勢操作を並行実施する構成としてあり、
その付勢形態としては、前記の摺動台13上においてプ
レッシャ台4を付勢用シリンダ27の操作によりパイプ
挟圧部分の管芯方向へ駆動移動する構成として、パイプ
挟圧状態にあるプレッシャ台4をこの付勢用シリンダ2
7によりパイプ挟圧部分の管芯方向でクランプ台3の離
間動作側へ付勢することと、パイプ保持状態にあるチャ
ック1を前記の送り駆動用シリンダ14によりパイプ挟
圧部分の管芯方向でクランプ台3の離間動作側へ付勢す
ることとをもって、対象パイプPを曲げ条件に応じた付
勢力で付勢する。
【0021】図7及び図8に示すように、制御器17は
油圧回路において上記の各シリンダ及びモータに対する
電磁切換バルブV1〜V10を設定プログラムに基づき
順次切換操作することで、一連の曲げ加工操作を自動的
に実施し、又、各回の曲げ加工において上記のパイプ付
勢操作の実施付勢力(本例において具体的には前記のプ
レッシャ台付勢用シリンダ27及び送り駆動用シリンダ
14の夫々に対する供給油圧)を、キーボード操作等に
よる操作盤16上での数値入力操作によりプログラム設
定に伴い付与される指定値に応じて自動的に変更・調整
する。
【0022】この付勢力の変更・調整について油圧回路
においては、油圧検出情報に基づきプレッシャ台付勢用
シリンダ27に対する供給油圧paを目標値pamに調
整・維持する調整手段(換言すれば、プレッシャ台側付
勢力の検出情報に基づきプレッシャ台側付勢力を目標値
に調整・維持する調整手段)として、前記のプレッシャ
台付勢用シリンダ27に対する供給油路28において、
導圧油路29により導く背圧pa(付勢用シリンダ27
への供給油圧)と、パイロット油路30により導く操作
油圧pbと、スプリングs1の付勢力との三者のバラン
スにより、付勢用シリンダ27への供給油圧paを目標
値pamに自動的に調整・維持する減圧弁GV1を介装
してある。
【0023】又、この減圧弁GV1の調整目標値pam
を変更する変更手段として、上記のパイロット油路30
に対するリリーフ圧調整により減圧弁GV1に対する上
記の操作油圧pbを変更することで、背圧paと操作油
圧pbとスプリングs1の付勢力との三者の平衡関係を
変更して、減圧弁GV1における供給油圧調整の目標値
pamを変更する電磁操作式のリリーフ弁RV1を設け
てある。
【0024】一方、チャック側の付勢については、油圧
検出情報に基づき送り駆動用シリンダ14に対する供給
油圧pcを目標値pcmに調整・維持する調整手段(換
言すれば、チャック側付勢力の検出情報に基づきチャッ
ク側付勢力を目標値に調整・維持する調整手段)と、こ
の供給油圧調整における目標値pcmを変更する変更手
段とを組み合わせた機構として、前記の送り駆動用シリ
ンダ14に対する供給油路31において、導圧油路32
により導く送り駆動用シリンダ14への供給油圧pcと
スプリングs2の付勢力とのバランスにより、送り駆動
用シリンダ14に対する供給油路31のリリーフ圧を調
整して、送り駆動用シリンダ14への供給油圧pcを目
標値pcmに自動的に調整・維持するとともに、そのス
プリングs2の付勢力を電磁操作により変更調整するこ
とで供給油圧pcとスプリングs2の付勢力との平衡関
係を変更して、送り駆動用シリンダ14に対する供給油
圧調整の目標値pcmを変更する電磁操作式のリリーフ
弁RV2を設けてある。
【0025】そして、制御器17には、操作盤16の指
定部16aに対し数値入力操作によりプレッシャ台側及
びチャック側の夫々について、各回の曲げ加工における
曲げ開始時の付勢力指定値paS,pcSと、曲げ完了
時の付勢力指定値paE,pcEとが指定されることに
対し、各回の曲げ加工においてエンコーダEにより検出
される縦回動軸8の回動角度(即ち、曲げ開始時からの
曲げ角度情報)に基づき各電磁操作式リリーフ弁RV
1,RV2に対する操作電圧e1,e2を調整制御する
ことにより、上記の目標値pam,pcmを曲げ開始か
ら曲げ完了に至る間で上記の曲げ開始時の付勢力指定値
paS,pcSから曲げ完了時の付勢力指定値paE,
pcEへ曲げ角度の変化に伴い漸次的に変更し、これに
より、各回の曲げ加工においてプレッシャ台付勢用シリ
ンダ27に対する供給油圧pa、及び、送り駆動用シリ
ンダ14に対する供給油圧pcの夫々(即ち、プレッシ
ャ台側付勢力、及び、チャック側付勢力の夫々)を、上
記の曲げ開始時の付勢力指定値paS,pcSと曲げ完
了時の付勢力指定値paE,pcEとにより決まる図9
に示す如き変化パターンL1,L2で変化させる付勢力
変更制御部17aを装備してある。
【0026】つまり、指定部16aに対する指定操作に
より曲げ条件に応じた付勢力変化パターンL1,L2を
プレッシャ台側付勢、及び、チャック側付勢の夫々につ
いて設定して、プレッシャ台側の付勢力pa及びチャッ
ク側の付勢力pcを曲げ加工の進行に応じその変化パタ
ーンL1,L2で変化させるようにしてあり、この構成
において、同図9に示す如く、プレッシャ台側の変化パ
ターンL1については曲げ完了時の付勢力指定値paE
を曲げ開始時の付勢力指定値paSよりも小さい値に設
定し、かつ、チャック台側の変化パターンL2について
は曲げ完了時の付勢力指定値pcEを曲げ開始時の付勢
力指定値pcSよりも大きい値に設定することで、プレ
ッシャ台側については付勢力paを曲げ加工の進行(す
なわち、クランプ台回動操作の進行)に伴い漸次的に減
少させる変化パターンL1で自動的に変化させ、かつ、
チャック側については付勢力pcを曲げ加工の進行に伴
い漸次的に増大させる変化パターンL2で自動的に変化
させるようにし、これにより、プレッシャ台側の付勢力
pa、及び、チャック側の付勢力pcとして、曲げの開
始から完了に至るまで単に一定の付勢力を付与するに比
べ、曲げに伴う凹み等の不都合なパイプ変形を効果的に
防止して、より高い曲げ加工品質を確保する。
【0027】各回の曲げ加工においてプレッシャ台4に
より対象パイプPを挟圧保持する際の挟圧力(具体的に
は前記のプレッシャ用シリンダ12に対する供給油圧)
は、上記の付勢力指定とともにプログラム設定に伴い数
値入力操作により指定するようにしてあり、この挟圧力
指定については油圧回路上、プレッシャ用シリンダ12
に対する供給油路33において、導圧油路34により導
く背圧pd(プレッシャ用シリンダ12への供給油圧)
と、パイロット油路35により導く操作油圧peと、ス
プリングs3の付勢力との三者のバランスにより、プレ
ッシャ用シリンダ12への供給油圧pdを目標値pdm
に自動的に調整・維持する減圧弁GV3を介装し、又、
このパイロット油路35に対するリリーフ圧調整により
減圧弁GV3に対する上記の操作油圧peを変更するこ
とで、背圧pdと操作油圧peとスプリングs3の付勢
力との三者の平衡関係を変更して、減圧弁GV3におけ
る供給油圧調整の目標値pdmを変更する電磁操作式の
リリーフ弁RV3を設けてある。
【0028】そして、制御器17には、付勢力指定とと
もに数値入力操作により付与される挟圧力指定に応じ、
電磁操作式リリーフ弁RV3に対する操作電圧e3を調
整制御することで上記の目標値pam3を変更して、各
回の曲げ加工でのプレッシャ用シリンダ12に対する供
給油圧pd(即ち、プレッシャ台挟圧力)を指定部16
aの受けた指定値に自動変更する挟圧力変更制御部17
bを装備してある。
【0029】図中g1〜g6は各シリンダ、モータに対
する供給油圧をゲージGに導く検圧路であり、ゲージG
においては切換用バルブ群SVの操作により各シリン
ダ、モータに対する供給油圧を選択して確認できる。
【0030】〔別実施例〕 次に別実施例を列記する。
【0031】クランプ台回動による曲げ加工に並行して
対象パイプPをプレッシャ台4による挟圧部分の管芯方
向でクランプ台3の離間側に付勢するに、その付勢手段
14、27には前述実施例の如く油圧駆動形式を採用す
る他、電動式や空気圧式等、各種形式を採用できる。
【0032】前述の実施例においては曲げ開始時の付勢
力指定値paS,pcSと曲げ完了時の付勢力指定値p
aE,pcEとを指定して、曲げ加工の進行に対する付
勢力の変化率を一定とする直線的変化パターンL1,L
2で付勢力を変化させるようにしたが、プレッシャ台側
付勢力を曲げ加工の進行に伴い漸次的に減少させる変化
パターンで変化させ、かつ、チャック側付勢力を曲げ加
工の進行に伴い漸次的に増大させる変化パターンで変化
させるにあたり、曲げ加工の進行に対し一定の変化率で
付勢力を単調増大、あるいは、単調減少させる直線的変
化パターンに限らず、曲げ加工の進行に対し付勢力変化
率を段階的に、あるいは、漸次的に変化させる変化パタ
ーンにしてもよい。
【0033】プレッシャ台側付勢力を曲げ加工の進行に
伴い漸次的に減少させる変化パターンで変化させ、か
つ、チャック側付勢力を曲げ加工の進行に伴い漸次的に
増大させる変化パターンで変化させるのに、それら付勢
力を自動的に変化させるに代えて、場合によっては、曲
げ加工の進行に伴い人為の付勢力調整により変化させる
形態を採用してもよい。
【0034】対象パイプPの用途、即ち、曲げ加工の目
的は不問である。
【0035】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図
【図2】平面図
【図3】曲げ加工部の拡大平面図
【図4】プレッシャ台周りの拡大側面図
【図5】クランプ台周りの拡大側面図
【図6】曲げ加工形態を示す平面視断面図
【図7】油圧回路図
【図8】油圧回路図
【図9】付勢力変化を示すグラフ
【図10】従来における付勢力調整を示すグラフ
【符号の説明】
1 チャック 2 曲げ型 2m 円弧状部 3 クランプ台 4 プレッシャ台 曲げ駆動手段 8 中心 14 付勢手段(チャック側付勢部)16a 指定手段 17a 付勢力変更制御手段 27 付勢手段(プレッシャ台側付勢部) L1 変化パターン L2 変化パターン P 対象パイプ pa 付勢力 pc 付勢力

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャック(1)により保持した対象パイ
    プ(P)における曲げ予定部を、曲げ案内用の円弧状部
    (2m)を形成した曲げ型(2)とクランプ台(3)と
    により挟圧保持するとともに、前記の曲げ予定部を、対
    象パイプ(P)の管芯方向において前記クランプ台
    (3)に対し前記チャック(1)による保持側に位置す
    るプレッシャ台(4)と前記曲げ型(2)とにより挟圧
    保持し、前記曲げ型(2)、クランプ台(3)、及びプ
    レッシャ台(4)による挟圧状態において、前記クラン
    プ台(3)を前記円弧状部(2m)の中心(8)周りで
    前記曲げ型(2)と一体的に前記プレッシャ台(4)か
    らの離間側へ回動操作することにより、対象パイプ
    (P)に曲げ加工を施すとともに、その回動操作に並行
    して対象パイプ(P)を前記プレッシャ台(4)による
    挟圧部分の管芯方向で前記クランプ台(3)の離間動作
    側へ付勢手段(14),(27)により付勢するパイプ
    曲げ加工品製造方法であって、 前記付勢手段(14),(27)として、パイプ挟圧状
    態にある前記プレッシャ台(4)とパイプ保持状態にあ
    る前記チャック(1)との夫々を前記プレッシャ台
    (4)による対象パイプ挟圧部分の管芯方向で前記クラ
    ンプ台(3)の離間動作側へ各別に付勢するプレッシャ
    台側付勢部(27)とチャック側付勢部(14)とを備
    えさせ、前記プレッシャ台側付勢部(27)の付勢力(pa)を
    クランプ台回動操作の進行に伴い漸次的に減少させる変
    化パターン(L1)で変化させ、かつ、前記チャック側
    付勢部(14)の付勢力(pc)をクランプ台回動操作
    の進行に伴い漸次的に増大させる変化パターン(L2)
    で変化させる パイプ曲げ加工品製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパイプ曲げ加工品製造方
    法の実施に用いるパイプベンダーであって、 曲げ案内用の円弧状部(2m)を形成した曲げ型(2)
    と、チャック(1)により保持した対象パイプ(P)の
    曲げ予定部を前記曲げ型(2)との間で挟圧保持するク
    ランプ台(3)と、対象パイプ(P)の管芯方向におい
    て前記クランプ台(3)に対し前記チャック(1)によ
    る保持側に位置して対象パイプ(P)の前記曲げ予定部
    を前記曲げ型(2)との間で挟圧保持するプレッシャ台
    (4)とを設け、 前記曲げ型(2)、クランプ台(3)、及びプレッシャ
    台(4)による挟圧状態において、前記クランプ台
    (3)を前記円弧状部(2m)の中心周りで前記曲げ型
    (2)と一体的に前記プレッシャ台(4)からの離間側
    へ回動させる曲げ駆動手段(6)、並びに、その曲げ駆
    動手段(6)によるクランプ台回動に並行して対象パイ
    プ(P)を前記プレッシャ台(4)による挟圧部分の管
    芯方向で前記クランプ台(3)の離間動作側へ付勢する
    付勢手段(14),(27)を設け、 この付勢手段(14),(27)として、パイプ挟圧状
    態にある前記プレッシャ台(4)とパイプ保持状態にあ
    る前記チャック(1)との夫々を前記プレッシャ台
    (4)による対象パイプ挟圧部分の管芯方向で前記クラ
    ンプ台(3)の離間動作側へ各別に付勢するプレッシャ
    台側付勢部(27)とチャック側付勢部(14)とを設
    け、前記プレッシャ台側付勢部(27)の付勢力(pa)を
    クランプ台回動操作の進行に伴い漸次的に減少させる変
    化パターン(L1)で変化させ、かつ、前記チャック側
    付勢部(14)の付勢力(pc)をクランプ台回動操作
    の進行に伴い漸次的に増大させる変化パターン(L2)
    で変化させる 付勢力変更制御手段(17a)を設けてあ
    るパイプベンダー。
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