JP3351825B2 - 順送り加工装置 - Google Patents

順送り加工装置

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JP3351825B2
JP3351825B2 JP28269192A JP28269192A JP3351825B2 JP 3351825 B2 JP3351825 B2 JP 3351825B2 JP 28269192 A JP28269192 A JP 28269192A JP 28269192 A JP28269192 A JP 28269192A JP 3351825 B2 JP3351825 B2 JP 3351825B2
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昭二 二村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば被加工材に打ち
抜き,曲げ絞り等の加工を行う場合に,1組の装置の中
で各工程の加工を行い,順次次の工程に被加工材をピッ
チ送りして加工を追加して進め,最終工程で加工を完了
させる順送り加工装置に関するものであり,特に短冊状
の被加工材を効率よく順送り加工することができる順送
り加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,鋼板等の構造材料からなる板材に
打ち抜き,曲げ絞り,圧縮等の成形加工をすることによ
って,所定の形状の板金製品を製作する場合には,数工
程を経由するのが通常である。このような板金製品の製
作数量が多い場合には,1個の加工用金型の中で各工程
若しくはステージの加工を個々に行い,順次に次のステ
ージへ被加工材を送って加工を追加して進め,最終ステ
ージで加工を完了させる手段が採用されている。このよ
うな加工用金型を順送り型と称しており,例えばプレス
の1スタンプ毎に1個の板金製品を得ることができるた
め,極めて高能率であるという利点がある。
【0003】上記従来の順送り加工用金型においては,
生産速度が高く,被加工材を投入後加工完了までの納期
が短いと共に,プレス加工の途中工程における仕掛かり
が少なく,小人数による多量生産が可能であるという長
所を有する反面において,下記のような問題点がある。
すなわち1個の金型中に複数対のパンチ・ダイを組み込
む構造であるため,金型構造が極めて複雑となり,高精
度の金型製作技術を必要とすると共に,製作期間が長大
化し,製作費用が多額になる。
【0004】また金型の部分的破損,修理,調整に際し
ても,金型全体を分解する必要があり,これらの作業が
煩雑であるため,多大の時間と工数を必要とする。更に
多品種少量生産において,被加工品の形状,寸法が若干
でも異なるときに,その都度専用の金型を製作する形態
を採用した場合には,金型費が割高になり,近年次第に
その要請が高まってきている所謂FMS生産方式に応え
ることができないという問題点がある。
【0005】このような問題点を解決するために,本出
願人は,すでに構造が簡単であり,かつ部分的調整その
他を容易に行い得る順送り加工装置についての出願を行
っている(例えば特願平2−121760号,同2−1
21761号等)。本発明は,これらの改良発明を前提
として更に改良を加えたものである。
【0006】図1は本発明の前提である順送り加工装置
の例を示す要部斜視図である。図1において,100〜
500は夫々加工ユニットであり,ベース1上に被加工
材(図示せず)の送り方向に例えば2P(Pは被加工材
の送りピッチ)の間隔に配設する。これらの加工ユニッ
ト100〜500には複数の加工工程に対応する夫々1
対のパンチおよびダイを設けてあるが,加工ユニット1
00を例にとってその構成を説明する。101は本体で
あり,略U字状に形成し,下端部に鳩尾状のあり102
を一体に設け,ベース1に設けたあり溝103と係合さ
せることによって被加工材の送り方向に移動調整可能,
かつ被加工材の送り方向と直角方向の移動拘束可能に形
成する。104は移動調整装置,105はクランプ装置
である。106は油圧シリンダであり,本体101の上
端部に設ける。107は位置測定装置であり,油圧シリ
ンダ106の側面部に設ける。
【0007】次に108はカセットであり,略U字状に
形成し,上部にパンチ若しくはダイ(何れも図示せず)
を上下動可能に設けると共に,下部に上記パンチ若しく
はダイと対をなすダイ若しくはパンチ(何れも図示せ
ず)を設け,本体101に着脱可能に設ける。カセット
108の位置決めは,加工ユニット300において図示
するように,位置決め部材309,310との係合によ
って行う。111はクランプねじである。すなわちカセ
ット108を位置決め部材(図示せず,加工ユニット3
00における符号309,310参照)を介して本体1
01に装着することによって所定の位置決めを行い得る
と共に,クランプねじ111の緊締によってその位置を
固定し得る構成となっている。カセット108の固定
後,油圧シリンダ106の作動桿(図示せず)と前記上
下動可能に設けたパンチ若しくはダイとを連結する。
【0008】図2は被加工材の加工状態を示す要部説明
図であり,(a)は平面を示し,(b)は断面を示して
おり,同一部分は前記図1と同一の参照符号で示す。図
2において2は被加工材であり,矢印方向にピッチPで
間欠的にピッチ送りされる。すなわち前記図1におい
て,カセット108(他のカセットにおいても同様)に
設けた1対のパンチとダイとの間隙をピッチ送りされ
る。図1および図2においては,加工ユニット100〜
500は夫々パイロット孔3の加工工程,円弧状の切り
込み4の加工工程,第1ないし第3の絞り加工工程に対
応するように形成してある。
【0009】まず加工ユニット100には,パイロット
孔3を穿設するパンチおよびダイを備えると共に,被加
工材2の送り方向下流側Pの位置に前記パイロット孔3
に係合するガイド(図示せず)を備えてある。従って加
工ユニット100が作動する毎にパイロット孔3が順次
穿設されると共に,穿設されたパイロット孔3にガイド
が係合し,被加工材2の非所望な位置ずれを防止し,精
度を保持することができる。
【0010】次に加工ユニット200においては,円弧
状の切り込み4が加工される。そして加工ユニット30
0においては第1の絞り加工が行われ,被加工材2に椀
状の突起5が形成されると共に,前記円弧状の切り込み
4はその幅を拡げて円弧状の溝6に変化する。更に加工
ユニット400においては,第2の絞り加工とフランジ
孔7の加工が行われ,突起5の高さが増大する。加工ユ
ニット500においては第3の絞り加工が行われ,突起
5の高さを所定の寸法に形成する。以後図示省略したが
縁切り加工その他の加工を行い,所定の椀状の板金製品
が得られるのである。なお加工ユニット200〜500
においても,パイロット孔3と係合するガイドを設ける
ことにより,所定の精度を確保するための位置決めが行
われることは勿論である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の順送り加工
装置によれば,従来の順送り金型と比較して構造が簡単
であると共に,製作も容易であり,多品種少量生産にお
いても高能率の加工ができる利点を有するが,下記のよ
うな問題点がある。
【0012】上記従来の順送り加工装置は,長尺のフー
プ材を有効に順送り加工する場合に有効であるが,小寸
法の製品を順送り加工する場合には,幅寸法の小なるフ
ープ材を給送する必要がある。従って幅広のフープ材を
長手方向に所謂スリット加工しなければならず,このス
リット加工に余剰の加工時間および加工工数が必要とな
る。またフープ材は長手方向に巻きぐせがあり,特に高
精度および/または厳密な平坦度が要求されるものにつ
いては,くせ取りのために更に余剰の加工を必要とす
る。
【0013】一方定尺材料若しくは短冊状の材料の場合
には,上記フープ状の材料と比較して取扱いが容易であ
ると共に,平坦度が高いため,高精度を要する製品の素
材としては好適である。しかしながらこのような定尺材
料若しくは短冊状の材料を前記のような順送り装置によ
って加工する場合には,加工ユニットの稼動率が低下す
るという問題点がある。
【0014】それのみならず,被加工材が存在しない加
工ユニットにおいても,パンチおよびダイが係合せざる
を得ず,所謂空打ちを惹起することとなり,パンチおよ
びダイの非所望な摩耗を招来し,寿命を低下させるとい
う問題点がある。また短冊状の被加工材を長尺状に接続
することにより,上記空打ちを防止し,加工ユニットの
稼動率を向上させ得る利点はあるが,接続のための余剰
の加工コストが必要である。更に,例えば溶接接合手段
を採用した場合には,溶接接合によって硬化若しくは変
質した部位の加工も余儀なくされる場合もあり,不良品
を製作することとなると共に,パンチおよびダイの摩耗
を惹起させ,寿命を低下させるという問題点がある。
【0015】本発明は,上記従来技術に存在する問題点
を解決し,短冊状の被加工材の使用によっても,パンチ
およびダイの摩耗を招来することなく,有効に順送り加
工を行い得る順送り加工装置を提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,まず第1の発明においては,複数の加工手段を備え
たカセットを本体に着脱可能に設けてなる複数個の加工
ユニットを,複数の加工工程に対応させて被加工材の送
り方向にmP(mは任意の正の整数,Pは被加工材の送
りピッチ)の間隔に配設し,被加工材のピッチ送りに対
して前記複数の加工工程を前記複数個の加工ユニットに
より順次実施するように構成した順送り加工装置におい
て,第1加工ユニットの被加工材の送り方向上流側と最
終加工ユニットの被加工材の送り方向下流側に各々被加
工材のピッチ送り装置を設けると共に,上記ピッチ送り
装置を短冊状の被加工材を中継給送可能の間隔に配設
し,複数個の加工ユニットに夫々独立の駆動手段を設け
ると共に,少なくとも第1加工ユニットの被加工材の送
り方向上流側若しくは前記上流側のピッチ送り装置に被
加工材が給送されたことを検出する手段を設け,前記駆
動手段を前記検出手段の信号によって作動する制御手段
を介して選択的に駆動可能に形成し,前記短冊状の被加
工材が完全に存在する加工ユニットのみを駆動するよう
に構成する,という技術的手段を採用した。
【0017】次に第2の発明においては,上記第1の発
明における技術的手段に,任意の加工ユニットの間に少
なくとも1個の中間ピッチ送り装置を設けると共に,こ
の中間ピッチ送り装置と被加工の送り方向上下流側に設
けたピッチ送り装置とを,および隣接する中間ピッチ送
り装置を,短冊状の被加工材を中継給送可能の間隔に配
設する,という技術的手段を採用した。
【0018】
【作用】上記の構成により,短冊状の被加工材は,上流
側のピッチ送り装置によってピッチ送りされ,このピッ
チ送り装置と被加工材の後端との係合が解消される前に
下流側のピッチ送り装置と被加工材の前端部との係合が
行われるから,両ピッチ送り装置間の中継給送が円滑に
行われ,被加工材に対して所定の順送り加工を行うこと
ができる。
【0019】また先行する被加工材と後続する被加工材
との間においては,当該部位が加工ユニットに存在する
場合には,制御手段を介して当該ユニットの駆動を停止
し,被加工材が完全に存在する加工ユニットのみを選択
的に駆動するようにし,空打ちによるパンチおよび/ま
たはダイの非所望な損傷および/または摩耗を防止する
ことができるのである。
【0020】なお短冊状の被加工材の長手方向の長さ寸
法が小である場合,若しくは隣接する加工ユニット間の
間隔が大である場合等においては,任意の加工ユニット
の間に少なくとも1個の中間ピッチ送り装置を設けるこ
とにより,隣接する中間ピッチ送り装置相互間,および
中間ピッチ送り装置と前記上下流側のピッチ送り装置と
の間において,被加工材の円滑な中継給送を行うことが
でき,被加工材に所定の順送り加工を行うことができる
のである。
【0021】
【実施例】図3は本発明の第1実施例を示す要部平面説
明図である。図3において,150〜550は夫々加工
ユニットであり,前記図1に示す加工ユニット100〜
500と同様な構成であり,例えば右から左に順に第1
の加工ユニット150〜第5の加工ユニットとし,夫々
mP(mは任意の正の整数,Pは被加工材の送りピッ
チ)の間隔に配設する。
【0022】次に第1の加工ユニット150〜第5の加
工ユニット550には,夫々独立の油圧シリンダ160
〜560を設け,油圧回路720から制御弁170〜5
70を介して作動油を給排可能に形成する。なお制御弁
170〜570はコントローラ700と電気的にかつ制
御可能に接続されている。710は駆動電源である。上
記第1の加工ユニット150〜第5の加工ユニット55
0の被加工材の送り方向上流側に,例えば光透過センサ
のような検出装置180〜580を設け,被加工材の先
端の到達および被加工材の後端の通過を検出可能に形成
する。なおこれらの検出装置180〜580は,前記コ
ントローラ700に検出信号を入力可能に形成する。
【0023】次に50,650は各々ピッチ送り装置で
あり,後述するように構成し,第1の加工ユニットの被
加工材の送り方向上流側と,第5の加工ユニットの被加
工材の送り方向下流側に設ける。ピッチ送り装置50,
650の間隔は,短冊状の被加工材(図示せず)を中継
給送可能の間隔に配設する。なおピッチ送り装置50,
650を駆動する油圧シリンダ(図示せず,後記参照)
には,コントローラ700によって制御される制御弁7
0,670を介して,油圧回路720から作動油を給排
可能に形成する。
【0024】図4および図5は各々図3におけるピッチ
送り装置50,650の例を示す要部平面図および要部
正面図,図6および図7は各々図5におけるA−A線断
面図およびB−B線断面図である。図4ないし図7にお
いて,51は固定クランプ装置であり,図3に示す第1
の加工ユニット150〜第5の加工ユニット550と同
様にベース1(図1参照)上に設ける。52は移動クラ
ンプ装置であり,固定クランプ装置51に被加工材2の
送り方向と平行に突設したガイドバー53を介して,ガ
イドバー53の長手方向に往復移動可能に設ける。
【0025】54はガイドバー53の端部に設けた端板
であり,その上面に被加工材2の端縁を案内するガイド
55を設ける。56は油圧シリンダであり,移動クラン
プ装置52の下部に設け,端板54に設けたピストンロ
ッド57およびその端部に設けたピストン(図示せず)
と摺動可能に係合させる。
【0026】次に固定クランプ装置51の構成につい
て,図7を主に参照して説明する。本体61内にばね6
2を介して上方に付勢される作動板63を上下動可能に
設け,この作動板63に支持桿64を介してクランプ板
65を設ける。作動板63は例えば鉄鋼材料のような磁
性材料によって形成する。66は電磁石であり,作動板
63の下方に磁極部67が対向するように設ける。なお
移動クランプ装置52も上記固定クランプ装置51と同
様な構成とする。
【0027】上記図4ないし図7に示すピッチ送り装置
の作用について説明する。まず短冊状の被加工材2の先
端を固定クランプ装置51のクランプ板65の下方に臨
ませて固定クランプ装置を作動させる。すなわち,図7
に示す電磁石66に通電すると,作動板63がばね62
の付勢力に抗して磁極部67に吸引され,クランプ板6
5が下降して被加工材2を本体61との間で挟着保持す
る。
【0028】次に移動クランプ装置52を,そのクラン
プ板65aが上方に付勢された状態で,油圧シリンダ5
6の右側に作動油を供給して,右方に移動させる。なお
油圧シリンダ56の往復動ストロークは,予め被加工材
2の送りピッチPと整合するように調整しておく。移動
クランプ装置52の停止と同時にクランプ板65aを下
降させ,かつ固定クランプ装置51のクランプ板65を
上昇させる(図7における電磁石66への通電を解除す
ることにより,ばね62により作動板63を上方に付勢
する)。
【0029】油圧シリンダ56の左側に作動油を供給す
ると,移動クランプ装置52は,被加工材2を挟着した
まま左方にピッチPだけ移動するから,被加工材2をピ
ッチ送りすることができる。次に固定クランプ装置51
により被加工材2を挟着し,移動クランプ装置52によ
る被加工材2の挟着を解除し,移動クランプ装置52を
右方に移動させる。上記の動作を繰り返すことにより,
被加工材2を逐次左方にピッチ送りすることができる。
なお油圧シリンダ56と固定クランプ装置51および移
動クランプ装置52とは,例えば前記図3に示すコント
ローラ700によってその作動がシーケンス的に制御さ
れ得るように形成してある。
【0030】図3においてピッチ送り装置50が被加工
材(図示せず)の後端をピッチ送りした状態で,ピッチ
送り装置650が被加工材の先端を挟着することができ
るから,被加工材の中継給送を可能とする。すなわちピ
ッチ送り装置50,650の間隔は,ピッチ送り装置5
0が被加工材の後端部を挟着してピッチ送りした時に,
ピッチ送り装置650が被加工材の先端部を挟着するこ
とができるような距離に設定してあることによる。
【0031】次に図3により,短冊状の被加工材を順送
り加工する態様について説明する。図3において,第1
の加工ユニット150においては,パイロット孔3(図
2参照,以下同様)を,第2の加工ユニット250にお
いては,円弧状の切り込み4を,第3の加工ユニット3
50ないし第5の加工ユニット550においては,夫々
第1ないし第3の絞り加工を行い得るように形成するも
のとする。
【0032】なお第5の加工ユニット550において
は,第3の絞り加工と同時に,縁切り加工を実施し,所
定の椀状の板金製品を打抜くように形成する。また夫々
の加工ユニットには,それらの作動毎に被加工材に穿設
されたパイロット孔3にガイドピンが係合することによ
り,被加工材の非所望な位置ずれを防止し,精度を保持
するように構成する。
【0033】図3において,ピッチ送り装置50によ
り,短冊状の被加工材(図示ぜす)がピッチ送りされ,
その先端が検出装置180を通過すると,この検出信号
がコントローラ700に入力される。但し,この場合に
おいて,第1の加工ユニット150が直ちに駆動される
ことがなく,その後被加工材が予め設定された所定ピッ
チだけ給送され,被加工材が第1の加工ユニット150
内に完全に給送された時点において,コントローラ70
0の指令によって制御弁170を介して,油圧回路72
0から油圧シリンダ160に供給され,第1の加工ユニ
ットが駆動され,パイロット孔3(図2参照)が穿設さ
れる。この間第2の加工ユニット250ないし第5の加
工ユニット550には被加工材が存在しないため,停止
状態にある。
【0034】次に被加工材がピッチ送りされ,第2の加
工ユニット250の検出手段280を通過すると,上記
と同様にしてその後所定ピッチだけ給送されて,被加工
材が第2の加工ユニット250内に完全に給送された時
点において,第2の加工ユニット250が駆動され,円
弧状の切り込み4(図2参照)が加工される。以後同様
にして第3の加工ユニット350ないし第5の加工ユニ
ット550においても,被加工材が完全に給送された時
点において駆動され,所定の第1ないし第3の絞り加工
が行われ,所定の椀状の製品が得られる。
【0035】上記のようにして被加工材の先端部が,ピ
ッチ送り装置650によって挟着された以後は,被加工
材はピッチ送り装置50からピッチ送り装置650に中
継給送され,上記順送り加工が継続される。一方ピッチ
送り装置50には,次の短冊状の被加工材が装着され
て,上記同様のピッチ送りが行われるのであるが,先行
する被加工材と後続の被加工材との間に空白が発生する
ため,この空白部分において加工ユニットが駆動される
と不都合を生ずるため,本発明においては次のようにし
て,加工ユニットを選択的に停止させるように構成して
ある。
【0036】すなわち被加工材の後端が第1の加工ユニ
ット150の検出装置180を通過した後,若しくはそ
の後1ピッチ給送された場合には,第1の加工ユニット
150内には被加工材が完全な状態では存在しないこと
となるため,この検出信号を受信したコントローラ70
0からの指令により,制御弁170を閉塞し,第1の加
工ユニット150の駆動を停止する。このような構成に
することにより,所謂空打ちによる不都合を防止するこ
とができる。この間他の加工ユニットにおいては,所定
の加工を継続して実施していることは勿論である。
【0037】被加工材の後端が以後の加工ユニット25
0〜550の検出装置280〜580によって検出され
た場合においても,上記第1の加工ユニット150にお
けると同様にそれらの駆動が停止される。そして後続の
短冊状の被加工材が完全に給送された時点から,夫々選
択的に駆動が再開されるのである。
【0038】図8は本発明の第2実施例を示す要部平面
説明図であり,同一部分は前記図3と同一の参照符号で
示す。図8において,950は中間ピッチ送り装置であ
り,例えば第3の加工ユニット350と第4の加工ユニ
ット450との間に設ける。970は制御弁,980は
検出装置である。図8は前記図3における短冊状の被加
工材よりも,長手方向の長さ寸法が小であるような短冊
状の被加工材の場合,若しくは隣接する加工ユニット間
の間隔が大である場合において有効である。また中間ピ
ッチ送り装置950を複数個配設してもよい。
【0039】すなわち,任意の加工ユニットの間に設け
ると共に,短冊状の被加工材の長手方向の寸法により,
中間ピッチ送り装置950と上流側のピッチ送り装置5
0との間若しくは下流側のピッチ送り装置650(図示
せず,図3参照)との間,または隣接する中間ピッチ送
り装置950相互間の距離を,短冊状の被加工材を中継
給送可能の距離に構成すればよい。
【0040】上記中間ピッチ送り装置950の構成は,
基本的には前記図3ないし図7に示すピッチ送り装置5
0,650と同様であるが,被加工材の挟着部分の構成
に若干の工夫が必要である。すなわち図9に左側面図に
よって示すように,本体61およびクランプ板65に凹
部70を形成することが必要な場合がある。これは被加
工材2の加工の過程において,例えば絞り加工により,
被加工材2に凸部2aが形成されることによる。従って
挟着する場合には,この凸部2aを回避して,被加工材
2の縁辺部を利用することが必要な場合がある。
【0041】図9において,71,72は各々入子であ
り,被加工材2の長手方向に対する横断面形状を略U字
状に形成し,各々本体61およびクランプ板65に着脱
可能に装着する。そして入子71,72の外形寸法を共
通としておき,内形寸法のみを被加工材2に形成される
凸部2aと干渉しない寸法としておくことにより,段取
替の時間を短縮させることができる。
【0042】上記の構成により,前記実施例と同様に短
冊状の被加工材2に対しても順送り加工を実施すること
ができ,特に被加工材2の長手方向の長さ寸法が小であ
る場合,または加工ユニット間の間隔寸法が大である場
合においても,中間ピッチ送り装置950が円滑に被加
工材2を中継給送することができるのである。なお図8
においては,中間ピッチ送り装置950が,検出装置9
80の信号によって作動若しくは停止する例としたが,
ピッチ送り装置50と連動して作動するようにし,検出
装置980を省略した構成としてもよい。
【0043】上記の実施例においては,絞り加工の例に
ついて記述したが,穴抜き若しくは打抜き加工,その他
の加工であってもよい。またピッチ送り装置を構成する
クランプ手段として,ばねおよび電磁石によるものを示
したが,これに限定されず公知の挟着,把持手段であっ
てもよい。また加工ユニットを構成するカセットとし
て,U字形のものを使用した例について記述したが,例
えば基板上に立設したガイドポストを介して可動ホルダ
を設けてなる所謂ダイセット型のものであっても作用は
同様である。
【0044】また被加工材の先端部および後端部の位置
を検出装置によって検出し,加工ユニットを選択的に駆
動若しくは停止させる構成のものについて記述したが,
上流側に設けたピッチ送り装置によって被加工材を送り
出し後,被加工材の長さ,加工ユニットの配設間隔その
他に対応させたプログラム制御としてもよいことは勿論
である。
【0045】
【発明の効果】本発明は,以上記述のような構成および
作用であるから,短冊状の被加工材の使用によっても,
パンチおよびダイの摩耗を招来することなく,有効に順
送り加工を行い得ると共に,加工ユニットの稼動率およ
び寸法精度の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提の一つである順送り加工装置の例
を示す要部斜視図である。
【図2】被加工材の加工状態を示す要部説明図であり,
(a)は平面を示し,(b)は断面を示す。
【図3】本発明の第1実施例を示す要部平面説明図であ
る。
【図4】図3におけるピッチ送り装置の例を示す要部平
面図である。
【図5】図3におけるピッチ送り装置の例を示す要部正
面図である。
【図6】図5におけるA−A線断面図である。
【図7】図5におけるB−B線断面図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す要部平面説明図であ
る。
【図9】図8に示す中間ピッチ送り装置の左側面図であ
る。
【符号の説明】
100,200,300,400,500 加工ユニッ
ト 150,250,350,450,550 加工ユニッ
ト 50,650 ピッチ送り装置 950 中間ピッチ送り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 13/00 B21D 43/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工手段を備えたカセットを本体
    に着脱可能に設けてなる複数個の加工ユニットを,複数
    の加工工程に対応させて被加工材の送り方向にmP(m
    は任意の正の整数,Pは被加工材の送りピッチ)の間隔
    に配設し,被加工材のピッチ送りに対して前記複数の加
    工工程を前記複数個の加工ユニットにより順次実施する
    ように構成した順送り加工装置において,第1加工ユニ
    ットの被加工材の送り方向上流側と最終加工ユニットの
    被加工材の送り方向下流側に各々被加工材のピッチ送り
    装置を設けると共に,上記ピッチ送り装置を短冊状の被
    加工材を中継給送可能の間隔に配設し,複数個の加工ユ
    ニットに夫々独立の駆動手段を設けると共に,少なくと
    も第1加工ユニットの被加工材の送り方向上流側若しく
    は前記上流側のピッチ送り装置に被加工材が給送された
    ことを検出する手段を設け,前記駆動手段を前記検出手
    段の信号によって作動する制御手段を介して選択的に駆
    動可能に形成し,前記短冊状の被加工材が完全に存在す
    る加工ユニットのみを駆動するように構成したことを特
    徴とする順送り加工装置。
  2. 【請求項2】 任意の加工ユニットの間に少なくとも1
    個の中間ピッチ送り装置を設けると共に,この中間ピッ
    チ送り装置と被加工の送り方向上下流側に設けたピッチ
    送り装置とを,および隣接する中間ピッチ送り装置を,
    短冊状の被加工材を中継給送可能の間隔に配設したこと
    を特徴とする請求項1記載の順送り加工装置。
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