JP3285903B2 - 順送り加工装置 - Google Patents

順送り加工装置

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JP3285903B2
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昭二 二村
力 村田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
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    • B21D22/022Stamping using rigid devices or tools by heating the blank or stamping associated with heat treatment
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  • Press Drives And Press Lines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,例えば被加工材に打抜
き,曲げ絞り等の加工を行なう場合に,1組の装置の中
で各工程の加工を行ない,順次次の工程に被加工材をピ
ッチ送りして加工を追加して進め,最終工程で加工を完
了させる順送り加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,鋼板等の構造材料からなる板材に
打抜き,曲げ絞り,圧縮等の成形加工をすることによっ
て,所定の形状の板金製品を製作する場合には,数工程
を経由するのが通常である。このような板金製品の製作
数量が多い場合には,1個の加工用金型の中で各工程若
しくはステージの加工を個々に行ない,順次に次のステ
ージへ被加工材を送って加工を追加して進め,最終ステ
ージで加工を完了させる手段が採用されている。このよ
うな加工用金型を順送り型と称しており,例えばプレス
の1スタンプ毎に1個の板金製品を得ることができるた
め,極めて高能率であるという利点がある。
【0003】上記従来の順送り加工用金型においては,
生産速度が高く,被加工材を投入後加工完了までの納期
が短いと共に,プレス加工の途中工程における仕掛りが
少なく,小人数による多量生産が可能であるという長所
を有する反面において,下記のような問題点がある。す
なわち1個の金型中に複数対のパンチ・ダイを組込む構
造であるため,金型構造が極めて複雑となり,高精度の
金型製作技術を必要とすると共に,製作期間が長大化
し,製作費用が多額になる。
【0004】また金型の部分的破損,修理,調整に際し
ても,金型全体を分解する必要があり,これらの作業が
煩雑であるため,多大の時間と工数を必要とする。更に
多品種少量生産において,被加工品の形状,寸法が若干
でも異なるときに,その都度専用の金型を製作する形態
を採用した場合には,金型費が割高になり,近年次第に
その要請が高まってきている所謂FMS生産方式に応え
ることができないという問題点がある。
【0005】このような問題点を解決するために,本出
願人は,すでに構造が簡単であり,かつ部分的調整その
他を容易に行ない得る順送り加工装置についての出願を
行なっている(例えば特願平2−121760号,同2
−121761号等)。本発明は,これらの改良発明を
前提として更に改良を加えたものである。
【0006】図1は本発明の前提である順送り加工装置
の例を示す要部斜視図である。図1において,100〜
500は夫々加工ユニットであり,ベース1上に被加工
材(図示せず)の送り方向に例えば2P(Pは被加工材
の送りピッチ)の間隔に配設する。これらの加工ユニッ
ト100〜500には複数の加工工程に対応する夫々1
対のパンチおよびダイを設けてあるが,加工ユニット1
00を例にとってその構成を説明する。101は本体で
あり,略U字状に形成し,下端部に鳩尾状のあり102
を一体に設け,ベース1に設けたあり溝103と係合さ
せることによって被加工材の送り方向に移動調整可能,
かつ被加工材の送り方向と直角方向の移動拘束可能に形
成する。104は移動調整装置,105はクランプ装置
である。106は油圧シリンダであり,本体101の上
端部に設ける。107は位置測定装置であり,油圧シリ
ンダ106の側面部に設ける。
【0007】次に108はカセットであり,略U字状に
形成し,上部にパンチ若しくはダイ(何れも図示せず)
を上下動可能に設けると共に,下部に上記パンチ若しく
はダイと対をなすダイ若しくはパンチ(何れも図示せ
ず)を設け,本体101に着脱可能に設ける。カセット
108の位置決めは,加工ユニット300において図示
するように,位置決め部材309,310との係合によ
って行なう。111はクランプねじである。すなわちカ
セット108を位置決め部材(図示せず,加工ユニット
300における符号309,310参照)を介して本体
101に装着することによって所定の位置決めを行ない
得ると共に,クランプねじ111の緊締によってその位
置を固定し得る構成となっている。カセット108の固
定後,油圧シリンダ106の作動桿(図示せず)と前記
上下動可能に設けたパンチ若しくはダイとを連結する。
【0008】図2は被加工材の加工状態を示す要部説明
図であり,(a) は平面を示し,(b)は断面を示してお
り,同一部分は前記図1と同一の参照符号で示す。図2
において2は被加工材であり,矢印方向にピッチPで間
欠的にピッチ送りされる。すなわち前記図1において,
カセット108(他のカセットにおいても同様)に設け
た1対のパンチとダイとの間隙をピッチ送りされる。図
1および図2においては,加工ユニット100〜500
は夫々パイロット孔3の加工工程,円弧状の切込み4の
加工工程,第1ないし第3の絞り加工工程に対応するよ
うに形成してある。
【0009】まず加工ユニット100には,パイロット
孔3を穿設するパンチおよびダイを備えると共に,被加
工材2の送り方向下流側Pの位置に前記パイロット孔3
に係合するガイド(図示せず)を備えてある。従って加
工ユニット100が作動する毎にパイロット孔3が順次
穿設されると共に,穿設されたパイロット孔3にガイド
が係合し,被加工材2の非所望な位置ずれを防止し,精
度を保持することができる。
【0010】次に加工ユニット200においては,円弧
状の切込み4が加工される。そして加工ユニット300
においては第1の絞り加工が行なわれ,被加工材2に椀
状の突起5が形成されると共に,前記円弧状の切込み4
はその幅を拡げて円弧状の溝6に変化する。更に加工ユ
ニット400においては,第2の絞り加工とフランジ孔
7の加工が行なわれ,突起5の高さが増大する。加工ユ
ニット500においては第3の絞り加工が行なわれ,突
起5の高さを所定の寸法に形成する。以後図示省略した
が縁切り加工その他の加工を行ない,所定の椀状の板金
製品が得られるのである。なお加工ユニット200〜5
00においても,パイロット孔3と係合するガイドを設
けることにより,所定の精度を確保するための位置決め
が行なわれることは勿論である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の順送り加工
装置によれば,従来の順送り金型と比較して構造が簡単
であると共に,製作も容易であり,多品種少量生産にお
いても高能率の加工ができる利点を有するが,絞り加工
等を含む順送り加工において,下記のような問題点があ
る。
【0012】すなわち従来の順送り加工装置において
は,被加工材は常温状態で加工されるのが通常である。
しかしながら被加工材が例えば硬質の材料である場合に
おいては,例えば絞り加工を行う際にパンチおよび/ま
たはダイを駆動するに要する駆動力を多く必要とする。
このため駆動力の大なる駆動手段を装着するか,工程を
分割する必要も生ずる。このため装置全体が大型化し,
若しくは長大化するという問題点がある。
【0013】また被加工材の材質によっては,上記のよ
うな所謂冷間加工では展延性が不充分であるため,割
れ,しわ等の不良が生じ易く,加工歩留まりが低いと共
に,加工速度が低いのみならず,寸法精度の向上が期待
できないのみか,生産能率が低いという問題点もある。
このため予め被加工材に焼鈍その他の前処理が必要とな
り,生産コストの高騰を招来するという問題点も併存す
る。
【0014】本発明は上記問題点を解決し,加工ユニッ
トの駆動力を低減すると共に,展延性の低い被加工材に
対しても容易に加工を行ない得る順送り加工装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明においては,複数の加工手段を備えたカセッ
トを本体に着脱可能に設けてなる複数個の加工ユニット
を,複数の加工工程に対応させて被加工材の送り方向に
mP(mは任意の正の整数,Pは被加工材の送りピッ
チ)の間隔に配設し,被加工材のピッチ送りに対して前
記複数の加工工程を前記複数個の加工ユニットにより順
次実施するように構成した順送り加工装置において,任
意の加工ユニットの被加工材の送り方向上流側に,加熱
手段を被加工材に対して近接離脱可能に設ける,という
技術的手段を採用した。
【0016】
【作用】上記の構成により被加工材の加工が極めて容易
となり,加工に要する駆動力を低減させることができ
る。
【0017】
【実施例】図3は本発明の実施例を示す要部断面正面図
である。図3において,30は加熱ユニットであり,前
記図1に示す加工ユニットと実質的に同様に形成する。
すなわち本体31に,略U字状に形成したカセット32
を着脱可能に設ける。本体31はベース1上にあり溝お
よびあり(何れも図示せず)を介して設ける。33は油
圧シリンダ,34は位置検出装置であり,本体31の上
端部に設ける。次に35は取付部材であり,下端部に高
周波コイル36を固着すると共に,カセット32に嵌着
したスリーブ37を介して上下摺動可能に設ける。38
はホルダーであり,絶縁材料によって形成し,高周波コ
イル36を保持する。
【0018】取付部材35は連結部材39を介して油圧
シリンダ33と係合するロッド40と連結する。次に4
1は支持プレートであり,絶縁材料によって形成し,カ
セット32の下部に設け,被加工材2を摺動可能に支持
する。なお上記構成による加熱ユニット30は,例えば
図1における加工ユニット300と400との間に,両
者と各々mPの間隔を介して配設する。なお高周波コイ
ル36は高周波電源と制御装置(何れも図示せず)を介
して電気的に接続する。
【0019】上記の構成により次に作用について説明す
る。図3において,油圧シリンダ33を作動させると,
ロッド40と共に取付部材35および高周波コイル36
が下降し,被加工材2の表面に近接する。高周波コイル
36の最下端位置を位置検出装置34によって検出し,
その電気信号によって制御装置を介して高周波コイル3
6に高周波電流が供給される。従って例えば図2(b) に
示す第1絞り加工によって形成された被加工材2の突起
5およびその周辺を加熱する。加熱終了後油圧シリンダ
33が逆方向に作動し,高周波コイル36は給電を遮断
されて上昇し,図3に示す状態に復帰する。被加工材2
はピッチ送りされて,突起5は前記図2(a) に示す第2
絞り加工用の加工ユニット400に至り,第2絞り加工
が行われる。この場合突起5およびその周辺は前記のよ
うにして加熱されているから,第2絞り加工が極めて円
滑に行なわれ得るのである。
【0020】図4は本発明の他の実施例を示す要部断面
正面図であり,同一部分は前記図3と同一の参照符号で
示す。図4において42,43は各々電極であり,例え
ばカーボンのような導電材料によりフランジ付円柱状に
形成し,取付部材35および支持プレート41に固着す
る。これらの電極42,43は各々大電流低電圧の電源
(図示せず)に電気的に接続する。
【0021】上記の構成により,油圧シリンダ33を作
動させて電極42を下降させ,被加工材2の表面に当接
させると共に,被加工材2を電極42,43によって挟
持する。一方電極42の最下端位置を位置検出装置34
によって検出し,その電気信号によって制御装置(図示
せず)を介して電極42,43を電源と接続する。従っ
て被加工材2内に大電流が流れ,所謂通電加熱により被
加工材2を局部的に加熱する。加熱終了後,電極42,
43への通電を解除し,油圧シリンダ33が逆方向に作
動し,図4に示す状態に復帰する。次いで被加工材2は
ピッチ送りされ,当該加熱部位に対して熱間加工が行な
われる。この熱間加工では前記の絞り加工等の他,鍛造
加工等も可能である。
【0022】本実施例においては加熱手段が高周波コイ
ルおよび電極である場合の例について記述したが,これ
ら以外の公知の加熱手段を使用してもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上記述のような構成および作
用であるから,下記の効果を奏し得る。 (1) 硬質材料その他の難加工材料に対しても,比較的小
さい駆動力によって加工を行なうことができる。 (2) 冷間加工では割れ,しわその他の不良が発生し易い
態様のものであっても,高歩留まり,かつ高精度で加工
することができる。 (3) 事前の焼鈍その他の前処理が不要であり,生産コス
トを低減させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提である順送り加工装置の例を示す
要部斜視図である。
【図2】被加工材の加工状態を示す要部説明図であり,
(a) は平面を示し,(b) は断面を示す。
【図3】本発明の実施例を示す要部断面正面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す要部断面正面図であ
る。
【符号の説明】
100,200,300,400,500 加工ユニッ
ト 36 高周波コイル 42,43 電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工手段を備えたカセットを本体
    に着脱可能に設けてなる複数個の加工ユニットを,複数
    の加工工程に対応させて被加工材の送り方向にmP(m
    は任意の正の整数,Pは被加工材の送りピッチ)の間隔
    に配設し,被加工材のピッチ送りに対して前記複数の加
    工工程を前記複数個の加工ユニットにより順次実施する
    ように構成した順送り加工装置において,任意の加工ユ
    ニットの被加工材の送り方向上流側に,加熱手段を被加
    工材に対して近接離脱可能に設けたことを特徴とする順
    送り加工装置。
JP26983291A 1991-10-18 1991-10-18 順送り加工装置 Expired - Lifetime JP3285903B2 (ja)

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JP2003053437A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Niigata Prefecture マグネシウム合金の連続プレス加工装置

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