JP3267097B2 - 電気接続用部材、電気接続用部材を用いた内燃機関点火装置及びその製造方法 - Google Patents

電気接続用部材、電気接続用部材を用いた内燃機関点火装置及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタとしての電気
接続用部材に関するものであって、特に内燃機関のシリ
ンダヘッドカバーに配設された点火コイルで発生する高
電圧を点火プラグに直接印加する点火装置において、点
火コイルと点火プラグとの接続に電気接続用部材を適用
することに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8と図9は例えば実開平5−2117
5号公報に示された従来の装置を示す断面図である。各
々、同一もしくは相当する部分には同一の符号を付して
いる。まず、図8において1は点火コイル、2は点火コ
イル1を駆動するユニット等(図示せず)に接続される
ハーネス、3は点火コイル1を固定する内燃機関のシリ
ンダヘッドカバーで、4は取付用のボルトである。5は
内燃機関の点火時期に点火コイル1で発生する高電圧を
外部に取り出す高圧端子で6は高圧端子5の周囲に配設
された高圧タワーである。7は内燃機関のシリンダ上に
配置された点火プラグ、7aはシリンダ内に配された高
圧端子8の反対端にあたるプラグギャップ、8は点火プ
ラグ7の高電圧入力端の高圧端子である。高圧端子5と
高圧端子8との間には導体9が配設されている。導体9
は切断された黄銅の引き抜き棒材を機械加工したもので
あって、その両端部を含め複数箇所に棒材の軸直径より
も小さい小径部9aが形成されている。導体9は、絶縁
樹脂のアダプタ11の内部に両端のみ露出して一体成形
され、その軸部に設けられた抜け止めとしての小径部9
aにより確実にアダプタ11に固定されている。導体9
の両端に設けられた小径部9aにはスプリング10aと
10bが組み付けられ、幾分圧縮した状態で高圧端子5
及び高圧端子8と接触している。アダプタ11は第1の
ゴムキャップ13を介して点火コイル1の高圧タワー6
に接続されており、高圧タワー6、アダプタ11、第1
のゴムキャップ13にはそれぞれ抜け止め用の係止部が
設けられており、必要に応じて接着剤を塗布して確実に
接続されている。アダプタ11の点火プラグ7側には第
2のゴムキャップ14がやはり係止部を設けて必要に応
じて接着剤を塗布して確実に接続されている。第2のゴ
ムキャップ14のアダプタ11と反対側端は、プラグ7
のガイシ部に圧入により接続される、12aは底に点火
プラグ7が配置されたプラグホールで12はプラグホー
ル壁である。15は内燃機関のシリンダブロックの頭上
のカムシャフトハウジング部で、その高さはプラグホー
ル12aの長さにあたる。
【0003】次に図9について説明すると、16は絶縁
樹脂で造られた筒状のアダプタで、点火コイルの高圧端
子5と点火プラグの高圧端子8間は圧縮された長尺のコ
イルスプリング17のみの構成となっている。コイルス
プリング17はアダプタ16内に収納されているだけで
機械的に固定されておらずコイルスプリング17の中央
部の直径がアダプタ16の先端部の直径16aより大き
いので点火プラグ7が装着されぬ状態でもスプリング1
7がアダプタ16の先端部16aから脱落する事はな
い。
【0004】次に各構成部品の作用について説明する。
点火コイル1は内燃機関の点火プラグ1個又は2個に対
し1個が点火プラグ7の頭上のシリンダヘッドカバー上
に直に固定される例が多い。一方内燃機関の排気量や、
カムシャフトハウジング部15の機構の違いにより、プ
ラグホール12aの長さやプラグホール入口の形状が機
関毎に異なる事が多いが、プラグホールの長さ15の変
更に対してはアダプタ及び導体の長さを変更して対応し
ている。
【0005】第1のゴムキャップ13は点火コイル1と
アダプタ11あるいはアダプタ16との接続以外に、プ
ラグホール12a内への水の浸入を防ぐ機能を持たせる
ため、プラグホール入口部の形状に合わせたシール部を
有している。よって内燃機関毎のプラグホール入口の形
状の変更に対しては、第1のゴムキャップ13の形状変
更により対応している。
【0006】第2のゴムキャップ14は、点火プラグ7
のガイシ部の形状変更等に応じて変更される。図9にお
いてプラグホール12aの長さの変更に対しては、アダ
プタ16とコイルスプリング17の長さを変更して対応
している。
【0007】次に、上述のようにして構成された点火装
置の動作、作用について図8を用いて説明する。点火コ
イル1は、ハーネス2の先に接続されたパワートランジ
スタやコントロールユニット(図示せず)により断続さ
れる1次側電流に応じ高電圧を発生する。この高電圧
は、高圧端子5から点火コイル1外部に出力され、点火
コイル1側のスプリング10a、導体9、点火プラグ7
側のスプリング10bを径て、点火プラグ7の高圧端子
8に導かれ、プラグギャップ7aにおいて放電する事
で、内燃機関の気筒内の混合気に着火する。
【0008】なお、図9の点火動作については図8と同
様にして行われており、点火コイル1からの高電圧がコ
イルスプリング17を介して点火プラグ7の高圧端子8
に伝えられる点のみ相違している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関の点火
装置は図8、図9に示す様に構成されていたので以下に
示す問題点があった。まず図8に示す従来装置ではアダ
プタ11の製造には導体9を成形金型に人手又はロボッ
ト等によりインサートして成形する必要がある。従っ
て、完全自動成形が困難であり、また金型の取数増によ
り成形コストの低下を図るのが困難であった。
【0010】またアダプタ11は内燃機関の振動により
共振することのない比較的高い固有振動数に設定されて
いることが望ましい。この固有振動数は、アダプタ11
の重量が小さいほど高くなると共に重量が大きくなるほ
ど低くなると言う傾向にある。しかしながら、図8のア
ダプタ11は中実構造でありしかも棒材による導体9を
備えているので重量が大きくなり、これにより固有振動
数が比較的低くなる。従って、図8のものではアダプタ
11の固有振動数が内燃機関の振動周波数と近づくこと
により、内燃機関の振動の影響でアダプタ11が大きく
振動したり保持部に大きな力が加わり樹脂が破損する可
能性があった。
【0011】一方図9に示す従来装置によれば、アダプ
タ16は筒状の中空構造でありしかも導体としてはコイ
ルスプリング17が適用されているため比較的重量の小
さいものとなる。しかしながら、図9のものではコイル
スプリング17が共振するという問題があり前出の問題
点を解決するには至らなかった。即ち、図9において
は、導体がコイルスプリング17より成っているためプ
ラグホール12aが長いと非常に巻数の多いコイルスプ
リングとなる。一般的にコイルスプリングに強制振動が
加わると共振現象を生じる。この固有振動数fは、コイ
ルスプリングの線径やコイル径が決まっている場合、コ
イル巻数nとの間にf∝1/nの関係がある。ここで図
8の従来装置の様にコイル巻数が少なければ共振の固有
振動数は非常に高くなるので内燃機関の振動により共振
するという心配はないが、図9の従来装置の様に巻数が
多いと、共振の固有振動数が内燃機関の振動周波数のレ
ベルまで低くなる。具体的には内燃機関のある回転数域
にて、コイルスプリング17と内燃機関の振動周波数と
が略一致して、コイルスプリング17が巻線の軸方向に
大きく振動し、このとき内燃機関の振動加速度が大きい
と高圧端子5又は高圧端子8の接触部にてジャンピング
を起こし、確実な電気的接触状態が得られなくなる。こ
のジャンピングは、接触部で高電圧リークの径路となる
磨耗粉を発生するだけでなく、点火コイル1の高電圧発
生タイミング(内燃機関の点火時期)にジャンピングし
た場合には、接触していない方の高圧端子とコイルスプ
リング端との間で火花放電する。このため、点火プラグ
7のギャップ7aでの混合気への飛火能力が低下すると
ともに、飛火ノイズの発生源となり、内燃機関を取りま
く各種機器の誤動作等をまねく可能性がある。
【0012】更に、一般的に導体、コイルスプリング、
アダプタ、第1のゴムキャップ及び第2のゴムキャップ
は、各々を装着したアダプタアセンブリの形で扱われ、
これに点火コイルを組み付けた点火装置の形で点火装置
メーカから内燃機関のメーカに供給され生産ライン上で
既に点火プラグの装着された内燃機関本体に組み付けら
れる。即ち、点火装置メーカでは、アダプタアセンブリ
は点火コイルの製造ラインとは別の製造ラインで独立に
組み付けられ、かつ取り扱われる。そして点火装置製造
ラインの最終工程にて対象内燃機関毎に対応した点火コ
イルとアダプタアセンブリとを組み付ける。従って、導
体、コイルスプリング、アダプタ、第1のゴムキャップ
及び第2のゴムキャップは、一度アダプタアセンブリの
形に組み付けられれば、一体化している事が望ましい。
【0013】しかしながら図8に示したものは、アダプ
タアセンブリ単体の状態ではコイルスプリング10a、
10bがアダプタアセンブリの端部から抜け落ちて脱落
する恐れがあった。
【0014】また、図9に示したものは、アダプタアセ
ンブリ単体の状態ではコイルスプリング17が第1のゴ
ムキャップ13の高圧タワー6取付穴からぬけ落ちて脱
落する恐れがあった。
【0015】従って、図8、図9に示した従来のもので
は、コイルスプリングの組み付けは、アダプタアセンブ
リと点火コイルの組み付け時、もしくはアダプタアセン
ブリ、点火コイル及び点火プラグの組み付け時に同時に
行なわねばならない。しかしながらアダプタアセンブリ
とコイルスプリングは内燃機関毎に1対1の関係になっ
ており、内燃機関の種類毎に多機種の組み付けが行なわ
れる点火コイルの最終工程においては、異品組付を生じ
ぬよう配慮が必要で、工作性を低下させる原因となって
いた。
【0016】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、低コストで、振動に対しても機
械的及び電気的に高い信頼性を有し、しかも工作性のす
ぐれた電気接続用部材を得ることを目的としている。
【0017】また、この発明は、単体で扱っても部品の
脱落が生じない電気接続用部材を得ることを目的として
いる。
【0018】また、この発明は、製造工程順序の自由度
が高い電気接続用部材を得ることを目的としている。
【0019】また、この発明は、接触部の摩耗を抑制す
る電気接続用部材を得ることを目的としている。
【0020】また、この発明は、電圧リークの発生が少
ない電気接続用部材を得ることを目的としている。
【0021】また、この発明は、低コストで、内燃機関
の振動に対しても機械的及び電気的に高い信頼性を有
し、しかも工作性のすぐれた内燃機関点火装置を得るこ
とを目的としている。
【0022】また、この発明は、低コストで、内燃機関
の振動に対しても機械的及び電気的に高い信頼性を有
し、しかも工作性のすぐれた内燃機関点火装置の製造方
法を得ることを目的としている。
【0023】また、この発明は、工作性の優れた内燃機
関点火装置の製造方法を得ることを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電気接続
用部材は、絶縁材料により構成された筒状のアダプタ手
段と、このアダプタ手段の内部に摺動可能に挿入されア
ダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続する導体
とを備えたものであって、導体がコイルスプリングとこ
のコイルスプリングと当接する所定の形状の接触部材と
からなるものである。
【0025】また、この発明に係る電気接続用部材は、
コイルスプリングと接触部材とを一体的に構成したもの
である。
【0026】また、この発明に係る電気接続用部材は、
コイルスプリングあるいは接触部材がアダプタ手段から
脱落することを防止する第1の係止部を、アダプタ手
段、コイルスプリング及び接触部材が有するものであ
る。
【0027】また、この発明に係る電気接続用部材は、
接触部材に設けられた第1の係止部が、接触部材の挿入
方向と垂直な方向に弾性を有するものである。
【0028】また、この発明に係る電気接続用部材は、
接触部材の回転を防止する第2の係止部を、アダプタ手
段及び接触部材が有するものである。
【0029】また、この発明に係る電気接続用部材は、
所定の形状に成形された線材状導体により接触部材を構
成したものである。
【0030】また、この発明に係る電気接続用部材は、
所定の形状に成形された板状導体により接触部材を構成
したものである。
【0031】また、この発明に係る電気接続用部材は、
プレス加工により所定の形状に成形した導体の縁部のか
えりを除去して板状導体を構成したものである。
【0032】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置は、内燃機関の点火時期に高電圧
を発生する点火コイルと、アダプタ手段の一端側が点火
コイルと接続されると共にアダプタ手段の他端側が内燃
機関に点火する点火プラグと接続可能に形成されている
電気接続用部材とを備えたものである。
【0033】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法は、絶縁材料により構
成された筒状のアダプタ手段と、このアダプタ手段の内
部に摺動可能に挿入されアダプタ手段の一端側と他端側
とを電気的に接続する導体とを備えたものであって、導
体がコイルスプリングとこのコイルスプリングと電気的
に接続された所定の形状の接触部材とからなるものであ
る電気接続用部材を用いた内燃機関点火装置の製造方法
であって、アダプタ手段の一端側を点火コイルの高圧端
子に接続するようにしたものである。
【0034】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法は、アダプタ手段、コ
イルスプリング及び接触部材は、コイルスプリングある
いは接触部材がアダプタ手段から脱落することを防止す
る第1の係止部を有すると共に、接触部材に設けられた
第1の係止部は、接触部材の挿入方向と垂直な方向に弾
性を有するものである電気接続用部材を用いた内燃機関
点火装置の製造方法であって、アダプタ手段の内部にコ
イルスプリングを挿入するステップと、コイルスプリン
グを挿入した後に、接触部材の第1の係止部がアダプタ
手段の第1の係止部と係合するよう接触部材をアダプタ
手段の内部に圧入するステップとを有するものである。
【0035】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法は、接触部材が板状導
体により構成されたものである電気接続用部材を用いた
内燃機関点火装置の製造方法であって、導体をプレス加
工して所定の形状に成形するステップと、この導体の縁
部のかえりを除去するステップとを有するものである。
【0036】
【作用】この発明に係る電気接続用部材は、アダプタ手
段の内部に摺動可能に挿入されたコイルスプリングとこ
のコイルスプリングと電気的に接続される所定の形状の
接触部材とからなる導体により、アダプタ手段の一端側
と他端側とを電気的に接続する。
【0037】また、この発明に係る電気接続用部材は、
コイルスプリングと接触部材とを一体化することにより
構成の簡略化を図る。
【0038】また、この発明に係る電気接続用部材は、
アダプタ手段、コイルスプリング及び接触部材に設けら
れた第1の係止部により、コイルスプリングあるいは接
触部材がアダプタ手段から脱落することを防止する。
【0039】また、この発明に係る電気接続用部材は、
接触部材に設けられた第1の係止部が接触部材の挿入方
向と垂直な方向に弾性を有するので、アダプタ手段に設
けられた第1の係止部の内径が接触部材の最大幅より小
さくても接触部材をアダプタ手段に圧入可能となる。
【0040】また、この発明に係る電気接続用部材は、
アダプタ手段及び接触部材に設けられた第2の係止部に
より接触部材の回転を防止する。
【0041】また、この発明に係る電気接続用部材は、
所定の形状に成形された線材状導体により接触部材を構
成する。
【0042】また、この発明に係る電気接続用部材は、
所定の形状に成形された板状導体により接触部材を構成
する。
【0043】また、この発明に係る電気接続用部材は、
プレス加工により所定の形状に成形した導体の縁部のか
えりを除去して板状導体を構成する。
【0044】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置は、内燃機関の点火時期に高電圧
を発生する点火コイルと、アダプタ手段の一端側が点火
コイルと接続されると共にアダプタ手段の他端側が内燃
機関に点火する点火プラグと接続可能に形成されている
電気接続用部材とで内燃機関点火装置を構成する。
【0045】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法は、絶縁材料により構
成された筒状のアダプタ手段と、このアダプタ手段の内
部に摺動可能に挿入されアダプタ手段の一端側と他端側
とを電気的に接続する導体とを備えたものであって、導
体がコイルスプリングとこのコイルスプリングと電気的
に接続された所定の形状の接触部材とからなるものであ
る電気接続用部材のアダプタ手段の一端側を点火コイル
の高圧端子に接続する。
【0046】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法は、アダプタ手段、コ
イルスプリング及び接触部材は、コイルスプリングある
いは接触部材がアダプタ手段から脱落することを防止す
る第1の係止部を有すると共に、接触部材に設けられた
第1の係止部は、接触部材の挿入方向と垂直な方向に弾
性を有するものである電気接続用部材のアダプタ手段の
内部にコイルスプリングを挿入し、コイルスプリングを
挿入した後に、接触部材の第1の係止部がアダプタ手段
の第1の係止部と係合するよう接触部材をアダプタ手段
の内部に圧入する。
【0047】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法は、導体をプレス加工
して所定の形状に成形し、この導体の縁部のかえりを除
去して板状導体を成形し接触部材とする。
【0048】
【実施例】
実施例1.図1は実施例1の構成を示す要部断面図であ
って、電気接続用部材を点火装置に適用した例を示して
いる。図において、前出と同一もしくは相当する部分に
は同一の符号を付している。図1において1は点火コイ
ル、5は内燃機関の点火時期に点火コイル1で発生する
高電圧を外部に取り出す高圧端子で6は高圧端子5の周
囲に配設された高圧タワーである。7は内燃機関のシリ
ンダ上に配置された点火プラグ、8は点火プラグ7の高
電圧入力端の高圧端子である。高圧端子5と高圧端子8
との間には両者を電気的に接続する導体が配設されてい
る。
【0049】図1において導体は、大径部18aを有す
るコイルスプリング18とこのコイルスプリング18の
一端と当接する所定の形状の接触部材19とにより構成
されている。コイルスプリング18は、線径0.4〜
0.6mmの導電性及び弾力性を有するピアノ線で構成
されている。また、接触部材19は、線径0.5〜2m
mの導電性、弾力性あるいは耐腐食性を有する線材状導
体を所定の形状に形成したものであって、図示の如く大
径部19aと小径部19bとを有するものである。この
線材状導体としては、例えばステンレス材、アルミ棒あ
るいはピアノ線などが挙げられる。また、リン青銅を使
用した場合は上記特性に加えて、半田付が容易となる。
なお、19cは、接触部材19とコイルスプリング1
8、あるいは接触部材19と高圧端子8との接触部であ
って、各々接触しやすい形状に形成されている。また、
接触部材19は一本の線材状導体を折り曲げて図示下端
部に突条部を形成した如き形状を有しており、該突条部
で折り曲げられた各々の線材は接触端子19の挿入方
向、即ち図示上方向から図示下方向に対し垂直な方向に
弾性力を有している。
【0050】上述のようなコイルスプリング18と接触
端子19とからなる導体は、絶縁材料である絶縁樹脂に
より構成された筒状のアダプタ20の内部に摺動可能に
挿入されており、コイルスプリング18を幾分圧縮した
状態で高圧端子5及び高圧端子8と接触している。アダ
プタ20は第1のゴムキャップ13を介して点火コイル
1の高圧タワー6に接続されており、高圧タワー6、ア
ダプタ20、第1のゴムキャップ13にはそれぞれ抜け
止め用の係止部が設けられており、必要に応じて接着剤
を塗布して確実に接続されている。アダプタ20の点火
プラグ7側にはシリコンゴムからなる第2のゴムキャッ
プ14がやはり係止部を設けて必要に応じて接着剤を塗
布して確実に接続されている。第2のゴムキャップ14
のアダプタ20と反対側端は点火プラグ7と接続可能に
構成されており、点火プラグ7のガイシ部に圧入により
接続される。ここで、第1のゴムキャップ13、アダプ
タ20及び第2のゴムキャップ14はアダプタ手段を構
成している。また、電気接続用部材は、上記アダプタ手
段、コイルスプリング18及び接触部材19とから構成
されている。
【0051】上述のように構成された電気接続用部材
は、電気接続用部材単体で扱われても構成部品が脱落す
ることがない。即ち、接触部材19の大径部19aは、
図示した如くアダプタ20の小径部20aよりもその最
大幅が大きい。よってアダプタ20の点火プラグ7側の
開口部から接触部材19が抜け落ちることはない。ま
た、コイルスプリング18の大径部18aは、第1のゴ
ムキャップ13の筒部13aよりもその最大径が大き
い。よってアダプタ20の点火コイル1側の開口部から
コイルスプリング18が抜け落ちることはない。なお、
ここで、筒部13a及び小径部20aは、アダプタ手段
に設けられた第1の係止部、大径部18aはコイルスプ
リング18に設けられた第1の係止部、大径部19aは
接触部材19に設けられた第1の係止部である。
【0052】また、電気接続部材は、点火コイル1と接
続されることにより点火装置を構成する。このときアダ
プタ手段の一端側の第1のゴムキャップ13と点火コイ
ル1の高圧タワー6とが係止されると共に、コイルスプ
リング18の一端と高圧端子5とが弾性力により押圧さ
れて接触することにより電気的に接続される。この点火
装置は、アダプタ20が中空であると共に、導体はコイ
ルスプリングと線材状導体とによって構成されており軽
量化が図られている。また、コイルスプリング18は図
9のコイルスプリング17に比しその巻数が非常に小さ
くなっている。従って、この点火装置の固有振動数は内
燃機関の最高回転数にて発生する振動の振動周波数に比
し非常に大きなものであり、よって、内燃機関の振動に
共振して点火装置が破損すると言うことがない。
【0053】また、コイルスプリング18の固有振動数
を大きく設定できるのでコイルスプリング18がジャン
ピングすると言うことがない。
【0054】また、内燃機関のプラグホール長15の変
更に対しては、アダプタ20の全長変更と同時に接触部
材19の全長変更にて対応でき、コイルスプリング18
は変更の必要はなく多機種にて流用できるため、生産数
が増し、低コスト化できる。
【0055】また、アダプタにおいては、導体のインサ
ート成形が不要となり、完全自動成形や金型の取数増に
よる成形コスト低減を図ることができる。
【0056】また、接触部材19はその挿入方向に対し
垂直方向に弾性力を有しているので、図示左右方向の振
動が加わったとしても、接触部材19の振動を抑制する
ことができる。
【0057】実施例2.図2は実施例2の要部断面図で
あって、電気接続用部材を点火装置に適用した例を示し
ている。図において前出と同一もしくは、相当する部分
には同一の符号を付している。図2では図1に比しコイ
ルスプリングと接触部材との位置が入れ替わっている。
21はコイルスプリングでその大径部21aは、第1の
ゴムキャップ13の筒部13aの内径、及びアダプタ2
0の内径よりも小さくなっており、かつアダプタ20の
小径部20aの内径よりも大きくなっている。22は上
述の線材状導体で形成された接触部材で、この接触部材
22に設けられた第1の係止部としてのテーパ部22a
は、図示下方向から上方向に向かってテーパ形状を有し
ている。また、このテーパ部22aの最大幅は、第1の
ゴムキャップ13の第1の係止部である筒部13aの内
径よりも大きくなっている。なお、このテーパ部22a
は接触部材22の挿入方向、即ち、図示上方向から下方
向に対して垂直な方向に弾性力を有している。22cは
接触部材22と高圧端子5、あるいは高圧端子8との接
触部であって、各々接触しやすい形状となっている。2
2dは接触部材22の端部であって、接触部材22の挿
入方向に対して垂直な方向に弾性力を有している。
【0058】実施例2は以上のように構成されているの
で、実施例1の効果に加えて、製造が容易であるという
効果を有する。即ち、図1のものでは筒部13aの内径
がコイルスプリング18の大径部18aよりも小さいの
で、組立順序としては、アダプタ20にコイルスプリン
グ18を挿入した後に第1のゴムキャップ13を取り付
けなければならなかった。これに対し図2のものでは、
アダプタ20に第1のゴムキャップ13を取り付けた後
であっても、第1のゴムキャップ13の高圧タワー6装
着穴側から接触部材22を圧入して装着する事ができ、
また接触部材のテーパ部22aが挿入方向に対して垂直
方向に弾性を有するので、挿入後には図2の状態へ復元
する。従って、実施例2によれば製造順序を限定される
ことが無く、製造工程の自由度が大きくなる。
【0059】また、テーパ部22aは挿入方向に対して
垂直な方向に弾性力を有しているので、図示左右方向の
振動が加わっても接触部材が振動するのを抑制すること
ができる。更に、接触部材22の端部22dも挿入方向
に対して垂直な方向に弾性力を有しているので、接触部
材22はテーパ部22aと端部22dとの図示上下2点
で接触部材22の図示左右方向の振動を抑制することに
なり、より確実に接触部材22の振動を抑制することが
できる。
【0060】また、実施例2は実施例1の効果に加えて
接触部材22の回転を防止すると共に、これにより摩耗
を防止するという効果をも有している。20bはアダプ
タ20の内壁に軸方向に設けられた溝部である。図3に
はX−X断面図を示す。図2及び図3から明らかなよう
に、接触部材22は、テーパ部22aが溝部20bに沿
うようにしてアダプタ20に挿入される。従って、振動
などにより接触部材22が回転しようとしてもその回転
は溝部20bにより規制されることになる。なお、20
bはアダプタ手段に設けられ、接触部材の回転を防止す
る第2の係止部である。また、22aは接触部材に設け
られ、接触部材の回転を防止する第2の係止部である。
即ち、実施例2において、テーパ部22aは、接触部材
22に設けられた第1及び第2の係止部の両方を兼ねる
ものであって、抜け止め兼回転防止部を構成している。
【0061】なお、接触部材の回転を防止する第2の係
止部は、実施例1においても容易に適用することができ
る。即ち、アダプタ20の点火プラグ7側の開口部の形
状を円形ではなく、図3のようにその内壁に溝部を設け
て、その溝部に接触部材19の小径部19bが収まるよ
うにすればよい。また、あるいは、上記開口部の形状を
楕円形にして、小径部19bの回転を規制するようにし
てもも良い。
【0062】実施例3.実施例3では、コイルスプリン
グと接触部材とが一体となって導体を構成する電気接続
用部材の一例を示す。図4は実施例3の構成を示す要部
断面図であって、電気接続用部材を点火装置に適用した
例を示している。図において前出と同一あるいは相当部
分には同一符号を付している。図において23はコイル
スプリングと接触部材とを一体化させた導体で、スプリ
ング部としての23aと、接触部としての23bとを有
している。この導体23は、第1の係止部としての大径
部23cを有しており、その直径は筒部13aの内径及
び段差20cの内径よりも大きくなっている。ここで、
筒部13a及び段差20cは、第1の係止部を構成して
おり、導体23がアダプタ20の点火コイル1側あるい
は点火プラグ7側のいずれの開口部からも脱落しないよ
うに作用する。また、図4では小径部20aを破線で示
している。即ち、実施例3では小径部20aに抜け止め
としての機能は不要であるため、これを削除しても良
い。また、小径部20aの代わりに上述の溝部などを設
けて、導体23の回転防止を図っても良い。
【0063】従って、実施例3によれば、上述の実施例
の効果に加えて、部品点数を削減して構成を簡略化する
ことができ、これによりコストダウンを実現することが
できるという効果を奏する。
【0064】実施例4.実施例4は、アダプタと第1及
び第2のゴムキャップとが一体的に構成された電気接続
用部材を使用したものである。図5は実施例4の要部断
面図であって、電気接続用部材を点火装置に適用した例
を示している。図において前出と同一あるいは相当部分
には同一符号を付している。図において、24はアダプ
タと第1及び第2のゴムキャップとを一体成形したアダ
プタ手段としてのアダプタでシリコンゴムで筒状に構成
されている。また、図に示す空間24aはアダプタ24
の成形時に無理抜きにより形成された無理抜き部であ
る。
【0065】このように構成される電気接続用部材は次
のようにして製造される。まずアダプタ24の点火コイ
ル1側の開口部からコイルスプリング21を挿入する。
このコイルスプリング21はその大径部がアダプタ24
の小径部24bに当たるので、アダプタ24の点火プラ
グ7側の開口部から脱落することはない。次に、接触部
材22をアダプタ22の点火コイル1側の開口部から圧
入にて挿入する。接触部材22のテーパ部22aは、そ
の挿入方向に対して垂直な方向に弾力性を有しているの
で、アダプタ24の点火コイル1側の開口部から差し込
むときにはテーパ部22aの最大幅が縮小して開口部を
通過すると共に、その後、テーパ部22aは空間24a
にて元の最大幅に復元する。従って、コイルスプリング
21及び接触部材22は電気接続用部材単体の状態であ
ってもアダプタの開口部から脱落すると言うことがな
い。
【0066】また、アダプタ手段を一体化構造としたの
で製造が容易であると共に、コストダウンを図ることが
できる。
【0067】なお、この電気接続用部材は、一端側が点
火コイル1と接続可能に、及び他端側が点火プラグ7と
接続可能に構成されており、点火コイル1の高圧端子5
と電気的に接続されて点火装置を構成する。
【0068】実施例5.実施例5は、接触部材を板状導
体で構成したものである。図6は実施例5の構成を示す
要部断面図であって、前出と同一、あるいは相当部分に
は同一符号を付している。図において、25は導電性を
有する板材素材のプレス加工品である接触部材であっ
て、板厚0.5〜3mmのアルミ、真鍮、鉄等の板材を
プレス加工して得る。また、25aは抜け止め兼回転防
止部であって、筒部13aと協働して接触部材25の脱
落防止を行う第1の係止部であると共に、溝部20bと
協働して接触部材25の回転防止を行う第2の係止部で
ある。また、接触部材25の接触部25bは、各々高圧
端子5あるいはコイルスプリング21と接触しやすい形
状に形成されている。
【0069】上述のように、接触導体25はプレス加工
品であるので、比較的自由な形に出来る。よって、薄板
を用い、形状を工夫すれば、線材状導体程ではないが、
棒材導体に比べて軽量化でき、前出の実施例と同様の効
果を奏する。
【0070】また、接触部材25の形状を図7(a)あ
るいは(b)の如く形成すれば、抜け止め兼回転防止部
は挿入方向に対して垂直方向に弾力性を有する。従っ
て、第1のゴムキャップをアダプタに装着した後からで
も接触部材をアダプタに挿入することが可能となり、製
造の自由度があがる。
【0071】ところで、接触部材25をプレス加工で製
造した場合、その縁部に鋭利なエッジ、即ち、かえりが
出来る。このかえりは、電界集中を引き起こし、その電
界集中による高電圧はアダプタ20を貫通してプラグホ
ール壁12への高電圧リークを生じやすくする。従っ
て、接触部材25はプレス加工にて所定の形状に形成さ
れると共に、その順送プレス工程にて、縁部のエッジを
つぶし、丸める工程を付加すれば良い。これにより、高
電圧リークを防止することができる。
【0072】実施例6.上述では各種実施例を示した
が、この発明の精神に基づき、各実施例の特徴を如何様
に組み合わせようとも自由であり、それらがこの発明の
実施例として成立する事は言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る電気接続
用部材によれば、筒状のアダプタ手段の内部に摺動可能
に挿入されたコイルスプリングとこのコイルスプリング
と当接する所定の形状の接触部材とからなる導体によ
り、アダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続す
るようにしたので、低コストで、振動に対しても機械的
及び電気的に高い信頼性を有し、しかも工作性のすぐれ
た電気接続用部材を得ることができる。
【0074】また、この発明に係る電気接続用部材によ
れば、コイルスプリングと接触部材とを一体化したの
で、構成の簡略化を図ることができる。
【0075】また、この発明に係る電気接続用部材によ
れば、アダプタ手段、コイルスプリング及び接触部材に
設けられた第1の係止部により、電気接続用部材を単体
で扱ってもコイルスプリングあるいは接触部材がアダプ
タ手段から脱落することを防止することができる。
【0076】また、この発明に係る電気接続用部材によ
れば、接触部材に設けられた第1の係止部が接触部材の
挿入方向と垂直な方向に弾性を有するので、アダプタ手
段に設けられた第1の係止部の内径が接触部材の最大幅
より小さくても接触部材をアダプタ手段に圧入可能とす
ることができる。
【0077】また、この発明に係る電気接続用部材によ
れば、アダプタ手段及び接触部材に設けられた第2の係
止部により接触部材の回転を防止して、接触部の摩耗を
防止することができる。
【0078】また、この発明に係る電気接続用部材によ
れば、所定の形状に成形された線材状導体により接触部
材を構成するので、軽量でかつ構成の簡単な電気接続用
部材を得ることができる。
【0079】また、この発明に係る電気接続用部材によ
れば、所定の形状に成形された板状導体により接触部材
を構成するので、軽量でかつ構成が簡単であってしかも
製造が容易な電気接続用部材を得ることができる。
【0080】また、この発明に係る電気接続用部材によ
れば、プレス加工により所定の形状に成形した導体の縁
部のかえりを除去して板状導体を構成するので、導体の
かえりによる高圧リークを防止することができる。
【0081】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置によれば、内燃機関の点火時期に
高電圧を発生する点火コイルと、アダプタ手段の一端側
が点火コイルと接続されると共にアダプタ手段の他端側
が内燃機関に点火する点火プラグと接続可能に形成され
ている電気接続用部材とで内燃機関点火装置を構成した
ので、低コストで、振動に対しても機械的及び電気的に
高い信頼性を有し、しかも工作性のすぐれた内燃機関点
火装置を得ることができる。
【0082】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法によれば、絶縁材料に
より構成された筒状のアダプタ手段と、このアダプタ手
段の内部に摺動可能に挿入されアダプタ手段の一端側と
他端側とを電気的に接続する導体とを備えたものであっ
て、導体がコイルスプリングとこのコイルスプリングと
電気的に接続された所定の形状の接触部材とからなるも
のである電気接続用部材のアダプタ手段の一端側を点火
コイルの高圧端子に接続するので、電気接続用部材を単
体で扱え、点火装置の最終組立工程にて多種多様の部品
を組み込む必要が無く生産性が向上する。
【0083】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法によれば、アダプタ手
段、コイルスプリング及び接触部材は、コイルスプリン
グあるいは接触部材がアダプタ手段から脱落することを
防止する第1の係止部を有すると共に、接触部材に設け
られた第1の係止部は、接触部材の挿入方向と垂直な方
向に弾性を有するものである電気接続用部材のアダプタ
手段の内部にコイルスプリングを挿入し、コイルスプリ
ングを挿入した後に、接触部材の第1の係止部がアダプ
タ手段の第1の係止部と係合するよう接触部材をアダプ
タ手段の内部に圧入することができるので、製造順序の
自由度があがる。
【0084】また、この発明に係る電気接続用部材を用
いた内燃機関点火装置の製造方法によれば、導体をプレ
ス加工して所定の形状に成形し、この導体の縁部のかえ
りを除去して板状導体を成形し接触部材とするので、容
易に内燃機関点火装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1の構成を示す要部断面図
である。
【図2】 この発明の実施例2の構成を示す要部断面図
である。
【図3】 X−X断面図である。
【図4】 この発明の実施例3の構成を示す要部断面図
である。
【図5】 この発明の実施例4の構成を示す要部断面図
である。
【図6】 この発明の実施例5の構成を示す要部断面図
である。
【図7】 この発明の実施例5の接触部材の他の例を示
す構成図である。
【図8】 従来装置を示す断面図である。
【図9】 他の従来装置を示す断面図である。
【符号の説明】 1:点火コイル、2:ハーネス、3:シリンダヘッドカ
バー、4:ボルト、5:高圧端子、6:高圧タワー、
7:点火プラグ、8:高圧端子、9:導体、10:コイ
ルスプリング、11:アダプタ、12:プラグホール
壁、13:第1のゴムキャップ、14:第2のゴムキャ
ップ、15:カムシャフトハウジング部、16:アダプ
タ、17:コイルスプリング、18:コイルスプリン
グ、19:接触部材、20:アダプタ、21:コイルス
プリング、22:接触部材、23:導体、24:アダプ
タ、25:接触部材、

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁材料により構成された筒状のアダプ
    タ手段と、このアダプタ手段の内部に摺動可能に挿入さ
    れ該アダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続す
    る導体とを備え、前記導体はコイルスプリングと
    のコイルスプリングと電気的に接続される所定の形状の
    接触部材と、この接触部材に設けられこの接触部材の挿
    入方向と垂直な方向に弾性を有しアダプタ手段からの脱
    落を防止する第1の係止部とからなることを特徴とする
    電気接続用部材。
  2. 【請求項2】 絶縁材料により構成された筒状のアダプ
    タ手段と、このアダプタ手段の内部に摺動可能に挿入さ
    れ該アダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続す
    る導体とを備え、前記導体は、コイルスプリング状に形
    成されたコイルスプリング部と、このコイルスプリング
    部と一体的に形成された所定の形状の接触部と、前記コ
    イルスプリング部の一部に大径に形成されアダプタ手段
    からの脱落を防止する第1の係止部とからなることを特
    徴とする電気接続用部材。
  3. 【請求項3】 絶縁材料により構成された筒状のアダプ
    タ手段と、このアダプタ手段の内部に摺動可能に挿入さ
    れ該アダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続す
    る導体とを備え、前記導体はコイルスプリングとこのコ
    イルスプリングと電気的に接続される所定の形状の接触
    部材とからなり、前記アダプタ手段及び前記接触部材
    は、前記接触部材の回転を防止する第2の係止部を有す
    ることを特徴とする電気用接続部材。
  4. 【請求項4】 絶縁材料により構成された筒状のアダプ
    タ手段と、このアダプタ手段の内部に摺動可能に挿入さ
    れ該アダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続す
    る導体とを備え、前記導体は、コイルスプリングと、こ
    のコイルスプリングと電気的に接続される所定の形状に
    成形された線材状導体である接触部材とからなることを
    特徴とする電気接続用部材。
  5. 【請求項5】 絶縁材料により構成された筒状のアダプ
    タ手段と、このアダプタ手段の内部に摺動可能に挿入さ
    れ該アダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続す
    る導体とを備え、前記導体は、コイルスプリングと、こ
    のコイルスプリングと電気的に接続される所定の形状に
    成形された板状導体である接触部材とからなることを特
    徴とする電気接続用部材。
  6. 【請求項6】 前記板状導体はプレス加工により所定の
    形状に成形したものであって、かつ、その縁部のかえり
    を除去したものであることを特徴とする請求項記載の
    電気接続用部材。
  7. 【請求項7】 絶縁材料により構成された筒状のアダプ
    タ手段と、このアダプタ手段の内部に摺動可能に挿入さ
    れ該アダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続す
    る導体とを備え、前記導体はコイルスプリングとこのコ
    イルスプリングと電気的に接続された所定の形状の接触
    部材とこの接触部材に設けられ挿入方向と垂直な方向に
    弾性を有しアダプタ手段からの脱落を防止する第1の係
    止部とからなるものである電気接続用部材を用いた内燃
    機関点火装置の製造方法であって、前記アダプタ手段の
    内部に前記コイルスプリングを挿入するステップと、前
    記コイルスプリングを挿入した後に、前記第1の係止部
    が前記アダプタ手段に係合するよう前記接触部材を前記
    アダプタ手段の内部に圧入するステップとを有すること
    を特徴とする内燃機関点火装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 絶縁材料により構成された筒状のアダプ
    タ手段と、このアダプタ手段の内部に摺動可能に挿入さ
    れ該アダプタ手段の一端側と他端側とを電気的に接続す
    る導体とを備え、前記導体はコイルスプリングとこのコ
    イルスプリングと電気的に接続された所定の形状の板状
    導体により構成された接触部材とからなるものである
    気接続用部材を用いた内燃機関点火装置の製造方法であ
    って、導体をプレス加工して所定の形状に成形するステ
    ップと、この導体の縁部のかえりを除去するステップと
    を有することを特徴とする内燃機関点火装置の製造方
    法。
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