JP3266694B2 - フレキシブルディスクの供給方法及び装置 - Google Patents

フレキシブルディスクの供給方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクカートリ
ッジ内に収容する磁気ディスク等の、フレキシブルディ
スクの供給方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の磁気ディスクカートリッジ
1の構成を示すものであり、上シェル2aと下シェル2
bとの間にチャッキング用センタコア3に貼着した磁気
シート4を回転自在に収納した構造になっている。この
ような磁気ディスクカートリッジの製造方法について
は、例えば特開平2−15478号公報に示されてい
る。図5は磁気ディスクカートリッジ1の製造工程の要
部を示すものであり、組込ライン11は下シェル2bを
例えば手前側から奥方向に搬送するものである。磁気シ
ート供給部14には図示を省略した組立てラインから、
磁気シート4の中央孔4aにセンタコア3を挿通し、且
つセンタコア3のフランジ3aに磁気シート4を貼着し
て構成した磁気ディスク16が供給される。
【0003】組込用オシレートハンドラ17は、磁気デ
ィスク16をバッファ18にストックするとともに組込
ライン11に搬送するためのものであり、平面V字型に
形成されたダブルアーム17a、17b内には磁気によ
る吸着ヘッド17cが上下動自在に設けられている。磁
気ディスク16を搬送する場合は、吸着ヘッド17cを
下降させてセンタコア3を吸着して持ち上げ、吸着を解
除する場合は吸着ヘッド17cを上昇させる。この結
果、センタコア3はダブルアーム17a、17bの下端
に当接して上昇不可になるが、吸着ヘッド17cは上昇
するので、両者が強制的に分離されて吸着解除になる。
【0004】バッファ18は、組込ライン11の搬送状
況に合わせて磁気ディスク16をストックしておくため
のものであり、直立した棒状部20とエレベータ21及
びエレベータ21を上下に駆動するボールネジ22、パ
ルスモータ23等により構成されている。磁気ディスク
16のストックは、センタコア3の中央位置決め孔部3
bに棒状部20を挿通させ、複数の磁気ディスク16を
上下方向に積層することにより行われる。そして、エレ
ベータ21は、積層されている磁気ディスク16のうち
最上位に積載されている磁気ディスク16が、常に一定
の上下方向位置に位置するように積載量にともなって積
層スペースを変化させる。このような構成によれば、組
込ライン11の搬送状況、例えば組込ライン11が停止
した場合、或いはシェル2bの流れが途切れていわゆる
歯抜けの状態になった場合等に、磁気ディスク16を一
時的にストックしておくことができる。近年では上記構
成のうち、マグネットの磁力を利用してセンタコア3を
吸着する構成に代えて、真空ポンプによる吸引力を利用
してセンタコア3を吸着して磁気ディスクを搬送する構
成が採られている。この構成によれば、マグネット式吸
着ヘッドのような可動部がないので構成が複雑になら
ず、吸引路の開閉弁の制御だけで磁気ディスクの吸着及
びその解除を容易に制御できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、磁気ディスク
16の吸着は、金属板により形成したセンタコア3を真
空ポンプによる吸引力を利用して行うのであるから、吸
着面とセンタコア3の双方の表面粗さの影響等で吸着面
とセンタコア3とが部分的に密接しなかったりすると、
その部分での吸着力が他の部分よりも大幅に低下し、磁
気ディスク16全体が傾斜状態で吸着されることがあ
る。この場合、磁気ディスク16を下シェル2b上の所
定位置に正確に載置できないことがあり、甚だしい場合
は吸着不足で途中で落下する等の不測の事故が起きる。
また、複数の磁気ディスク16が積層されている場合、
最上位の磁気シート4を持ち上げるときに最上位の磁気
シート4とその下の磁気ディスク15の磁気シート4と
の間で負圧が生じ、二枚目の磁気ディスク16が重なっ
て持ち上がる等の不都合があった。本発明の目的は、積
層した磁気ディスクを一枚ずつ確実に吸着し且つ搬送す
るためのフレキシブルディスクの供給方法及び装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る前記目的は、センタコアに磁気シー
トを貼着した磁気ディスクを搬送する際に、前記磁気シ
ートを吸着ヘッドの吸着面の傾斜角度に沿わせて半径方
向外方が内方より上がるように変形させた状態で吸着す
るとともに、吸着した前記磁気ディスクの下面に圧縮空
気を噴射させ、前記磁気ディスクの下部に積層されてい
る他の磁気ディスクとの分離を促進させることを特徴と
するフレキシブルディスクの供給方法によって達成され
る。 (2)本発明に係る前記目的は、センタコアに磁気シー
トを貼着して磁気ディスクを構成する手段と、前記磁気
ディスクをシェル内に収納する手段との間に、前記磁気
ディスクを吸着して搬送する吸着ヘッドと、前記磁気デ
ィスクが挿通する棒状体を有し一個以上の前記磁気ディ
スクを一旦蓄積するバッファとを備えた磁気ディスクカ
ートリッジの製造装置において、前記吸着ヘッドの磁気
シート吸着面は下方を向いた環状凸部に吸気孔が形成さ
れ半径方向外方に向けて上昇したテーパ面であり、前記
蓄積された磁気ディスクのうちの最上位の磁気ディスク
とその下に積層された磁気ディスクとの間に対応する前
記棒状体の部分に、圧縮空気を噴射する噴射孔を設けた
ことを特徴とするフレキシブルディスクの供給装置によ
って達成される。
【0007】
【作用】即ち、蓄積されている磁気ディスクのうちの最
上位の磁気ディスクの磁気シートは、真空吸着ヘッドに
吸着されることにより真空吸着ヘッドの吸着面の傾斜角
に従って変形し、その下に蓄積されている磁気ディスク
の磁気シートとの間の隙間が拡大するので、磁気シート
を持ち上げるときに磁気シート間に負圧による吸引力が
生じない。また、最上位の磁気ディスクとその下に積層
されている磁気ディスクとの間に、ディスク蓄積用の棒
状体の噴射孔から圧縮空気を噴射するので、最上位の磁
気ディスクに持ち上げ力が作用するとともにその下の磁
気ディスクには押圧力が作用する。従って、最上位の磁
気ディスクを真空吸着して搬送しようとする場合、前記
負圧が生じないことと相まって最上位の磁気ディスクと
その下の磁気ディスクとの分離が促進され、更に吸着が
確実に行われることになる。
【0008】
【実施例】次に、図1〜図3を参照して本発明の実施例
を説明する。図1は組込用オシレートハンドラとバッフ
ァの基本構成図、図2は要部の拡大説明図、図3は製造
装置の構成図である。なお、実施例の説明にあたって
は、発明の理解を容易になすため製造装置の構成を説明
し、次に要部の構成及び作用等を説明する。磁気ディス
クカートリッジ1は、図4を参照して説明したように中
央円孔4aを有する磁気シート4にフランジ3aを有す
るセンタコア3を嵌合して接着し、上下一対のシェル2
a、2b間に収納したものである。このような磁気ディ
スクカートリッジ1は、図3に示すような製造装置Mに
より製造される。製造装置Mの構成を大別すると、貼着
ライン10と組込ライン11及び組込用オシレートハン
ドラ31、バッファ41等により構成されている。貼着
ライン10は接着剤塗布部12を備え、センタコア3の
フランジ3aに接着剤を塗布するものである。なお、セ
ンタコア3は組込ライン11の稼働状況に関わらず一定
の間隔で貼着ライン10の接着剤塗布部12に供給され
る。
【0009】接着剤には感熱接着型と常温接着型とがあ
り、接着強度は両面接着テープの剪断強度0.8kg
(50mm/秒の引張り速度、常温)の2〜5倍と高
い。常温感圧型は、塗布乾燥後に保温工程を必要としな
い接着剤であり、感熱型接着剤は塗布乾燥後に保温工程
を必要とする接着剤である。接着剤の塗布方法として
は、注射器方式のディスペンサを用い、約5mgの接着
剤をセンタコア3を回転させながら塗布する方法が適当
である。
【0010】接着剤を塗布したセンタコア3は、貼着ラ
イン10を矢印A方向に搬送され、乾燥炉13を通過す
る。乾燥炉13は、80℃〜100℃の熱風を搬送中の
センタコア3に対し吹き出すように構成され、接着剤の
乾燥は約40秒で行われる。なお、加熱硬化型接着剤は
120℃前後の熱風が必要であるが、その他の接着剤は
その成分に応じて比較的低温(80℃〜100℃)で乾
燥される。また、乾燥中にセンタコア3を反転させる必
要がある場合は、反転可能に構成した乾燥炉を適用す
る。本実施例では感熱接着型の接着剤を用いているの
で、乾燥炉13の下流側にセンタコア3を保温加熱する
ヒータ13aが設けられている。そして、ヒータ13a
によって保温加熱されつつ一定の位置まで搬送されたセ
ンタコア3は、貼着用オシレートハンドラ15により吸
着され、一個ずつ磁気シート供給部14に搬送される。
【0011】オシレートハンドラ15は、吸着部15a
とこれを支持するアーム15bとにより構成されてい
る。吸着部15aはマグネットを円筒内に上下動させる
ように構成され、アーム15bは矢印Cで示す方向に往
復動するように構成されている。また、吸着部15aの
近傍には、前記保温効果を高めるためヒータ(図示せ
ず)が設けられている。センタコア3を搬送する場合
は、円筒内のマグネットを下動させて下端にセンタコア
3を吸着し、アーム15bを回動させて磁気シート供給
部14上の所定位置に搬送した後マグネットを上動させ
る。この結果、センタコア3が円筒体の下端に引っ掛か
ってマグネットから離脱する。この搬送中、センタコア
3はヒータにより保温加熱され続けている。磁気シート
供給部14上には磁気シート4が供給されていて、セン
タコア3は離脱とともに磁気シート4の中央円孔4aに
嵌合し、保温加熱されて充分な接着力を有する接着剤を
介して磁気シート4に貼着される。
【0012】センタコア3を離脱させた後のアーム15
bは、再び乾燥炉13側に復動して次のセンタコア3の
吸着搬送に備える。なお、常温接着型の接着剤を使用し
て貼着を行う場合は、前記のような保温加熱工程は不要
である。このようにしてセンタコア3と磁気シート4と
を貼着して磁気ディスク16が得られ、この磁気ディス
ク16はダブルアーム31a、31bを有する組込用オ
シレートハンドラ31を介して一旦バッファ41に蓄積
される。
【0013】組込オシレートハンドラ31は、磁気ディ
スク16を吸着してバッファ41に搬送するとともに、
バッファ41から吸着して組込みライン11に搬送する
ものである。本実施例においては、後に詳細に説明する
ように真空吸着を行うように構成されている。バッファ
41にストックされた磁気ディスク16は、組込ライン
11の稼働状況に合わせてバッファ41にそのままスト
ックされるか、組込ライン11に供給されるかが決定さ
れる。組込ライン11は、一方のシェル2bを矢印Bで
示した搬送方向へ連続して送るラインである。そして、
組込ライン11上の所定位置にあるシェル2bに、バッ
ファ41にストックされている磁気ディスク16が組込
オシレートハンドラ31によって一枚ずつ順に供給さ
れ、磁気ディスク16を収納済のシェル2bは次工程に
搬送される。前記組み込み作業は連続して行われるもの
であるが、シェル2bの流れが途切れていわゆる歯抜け
状態になった場合や、ラインの稼働が停止した場合に
は、磁気ディスク16は次々にバッファ41にストック
されて組込ライン11への供給が停止される。
【0014】次に、前記組込オシレートハンドラ31及
びバッフア41について詳細に説明する。なお、磁気デ
ィスク16の上下位置を所定位置に設定するエレベータ
21、ボールネジ22、パルスモータ23等の構成は従
来同様でよいので、図示及び説明を省略する。組込用オ
ートハンドラ31を構成するダブルアーム31a、31
bの各先端には、真空吸着ヘッド31cが設けられてい
る。なお、真空吸着ヘッド31cの構造は同一であるの
で、ダブルアーム31aと真空吸着ヘッド31cとにつ
いて説明する。真空吸着ヘッド31cの下端には、セン
タコア3の円形凹部に嵌合する環状の凸部32と、該凸
部32の周囲の第2の環状の凸部35とが設けられ、第
2の環状の凸部35には複数の吸気孔33が所定間隔で
設けられ、複数の吸気孔33はダブルアーム31aの内
部に形成された吸気路34に連通している。吸気路34
は図示を省略した真空ポンプ等の真空源に接続されてい
るので、真空源の駆動にともなって矢印d方向に吸気を
行うようになる。なお、真空源は例えば800mmAq
程度で吸気するように設定される。
【0015】また、環状の凸部32と、吸気孔33を形
成した環状の凸部35との間は環状の凹部36になって
いるが、この環状の凹部36には複数の圧力逃がし孔3
7が所定間隔で形成されている。各圧力逃がし孔37は
吸気孔33により磁気ディスク16を真空吸着した場合
に、凹部36内の負圧を低減するためのものである。前
記圧力逃がし孔37は図2(c)の如く、環状の凸部3
5の側面を貫いて複数設けてもよい。前記吸気孔33を
形成した環状の凸部35の端面は、内側から外側に向け
て3°〜10°の角度で上がり勾配の斜面、例えば本実
施例においては9°程度の傾斜に形成されている。そし
て、環状の凸部35は磁気シート4を貼着したフランジ
3aの外側であって、しかも磁気シート4の磁性体塗布
面に懸からない位置に接触するように形成されている。
【0016】一方、バッファ41を構成する棒状部42
は、図示のようにパイプによって構成され、その下端は
基体43に形成した送気路44に連通するように固定さ
れている。棒状部42の外径は、センタコア3の中心孔
3bにがたつき無く挿通し得る寸法に設定されるもので
あり、φ=3.90〜4.00mmの範囲内で例えば
3.95±0.01mmに設定される。送気路44に
は、配管45を介して例えば1.0kg/cm2 程度の
圧縮空気が供給されるようになっている。これに対し、
棒状部42の先端側であって、磁気ディスク16を積層
した状態で最上位の磁気ディスク16とその下の磁気デ
ィスク16との間に対応する位置に複数の噴射孔46が
形成されている。従って、複数の磁気ディスク16が積
層されている状態で配管から圧縮空気を供給すると、送
気路44、棒状部42の内部を介して噴射孔46から圧
縮空気が噴射する。この圧縮空気は、最上位の磁気ディ
スク16に対し浮力を与え、二枚目の磁気ディスク16
に対しては下方に押圧するように作用する。
【0017】次に、磁気ディスク16の吸着と搬送作用
について説明する。磁気シート供給部14の所定位置に
は磁気ディスク16が積層することなく位置決めされ
る。この磁気ディスク16の吸着は、図3を参照して説
明したようにダブルアーム31bを磁気シート供給部1
4方向に回動させ、一方のダブルアーム31bに設けた
真空吸着ヘッド31cにより吸着する。この際、磁気シ
ート4は図1及び図2に示した場合と同様に、吸気孔3
3が形成された端面の斜面に沿って変形する。そして、
ダブルアーム31bを回動させてバッファ41の位置ま
で磁気ディスク16を搬送し、棒状部42がセンタコア
3の中心孔3bを挿通した位置で吸気を停止することに
より、磁気ディスク16がバッファ41にストックされ
る。
【0018】このようにして、磁気ディスク16を一旦
ストックし、次に組込ライン11の状況に応じて搬送す
るが、このとき以下に説明するような注目すべき作用が
行われる。即ち、図1において、真空吸着ヘッド31c
を想像線で示す位置から実線で示す位置に降下させ、環
状の凸部32の下端をセンタコア3内に嵌合させる。こ
の結果、吸気孔33は、フランジ3aの外側であって磁
気シート4の磁性体非塗布面に対応するように位置決め
される。そして、吸気孔33から吸気を行うとともに、
噴射孔46から圧縮空気を噴射させる。吸気孔33の吸
気により、磁気シート4が環状の凸部35の端面の傾斜
に沿って変形して吸着され、その下に磁気ディスク16
が積層されている場合は、下側の磁気シート4との間の
隙間が角度に対応して拡大するとともに、磁気ディスク
16全体が吸着ヘッド31cの端面に真空吸着される。
【0019】このように最上位の磁気ディスク16が真
空吸着されると同時に、噴射孔46から圧縮空気が噴射
するので、最上位の磁気ディスク16に対しては押し上
げる力が作用し、その下の磁気ディスク16を下方に押
さえ付ける力が作用する。従って、最上位の磁気ディス
ク16を真空吸着した後、吸着ヘッド31cを実線で示
す位置から想像線で示す位置に持ち上げても、下の磁気
ディスク16が負圧により持ち上がることがなく、持ち
上げ時にがたつきも生じない。
【0020】磁気ディスク16を真空吸着したダブルア
ーム31aは、組込ライン11方向に回動し、所定位置
に位置決めされている下シェル2b上に磁気ディスク1
6を収納させる。この動作は、真空吸着ヘッド31cを
降下させ、次いで吸気を遮断することにより行うが、圧
力逃がし孔37が形成されているので、環状の凹部36
が負圧にならず、磁気ディスク16の分離と下シェル2
bへの収納を正確且つ円滑に行うことができる。一方の
ダブルアーム31aにより真空吸着と搬送を行っている
間に、他方のダブルアーム31bにより次の磁気ディス
ク16がバッファ41にストックされ、組込ライン11
への搬送と下シェル2bへの収納とを組込ライン11の
状況に対応して行い得るようになる。そして、ストック
した磁気ディスク16を吸着して持ち上げる場合、積層
した下の磁気ディスク16が押さえられるので、両者の
分離が促進され、磁気ディスク16の吸着と搬送、更に
下シェル2bへの収納を確実かつ迅速に行うことができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るフ
レキシブルディスクの供給方法及び装置は、センタコア
に磁気シートを貼着した磁気ディスクを搬送する際に、
磁気シートとの接触面が環状でかつ半径方向外方に向け
て上昇したテーパ面であり、前記接触面に吸気孔が形成
された真空吸着ヘッドにより、磁気シートをヘッドの端
面に沿わせて変形させて真空吸着し、且つバッファに蓄
積された最上位の磁気ディスクとその下の磁気ディスク
との間に対応する部分のバッファ用の棒状部材から両磁
気ディスク間に圧縮空気を噴射して、両磁気ディスク間
に負圧を生じさせず、真空吸着する磁気ディスクとその
下の磁気ディスクとの分離を促進するものである。従っ
て、磁気ディスクは1枚ずつ確実に吸着され、次の工程
の所定位置に確実且つ迅速に搬送することができ、作業
効率の向上と製品不良の低下とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である組込オシレートハンドラ
及びバッファの概略構成を示す構成図である。
【図2】(a)は組込オシレートハンドラの要部を示す
拡大断面図、(b)は(a)のX−X断面図、(c)は
変形例のX−X断面図である。
【図3】磁気ディスクカートリッジの全体構成を示す構
成図である。
【図4】従来の磁気ディスクカートリッジを示す分解斜
視図である。
【図5】従来の組込オシレートハンドラを示す構成図で
ある。
【符号の説明】
1 磁気ディスクカートリッジ 2 シェル 3 センタコア 3a フランジ 4 磁気シート 10 貼着ライン 11 組込みライン 12 接着剤塗布部 13 乾燥炉 14 磁気シート供給部 15 一対のガイド 16 磁気ディスク 21 エレベータ 31 組込み用オートハンドラ 31c 真空吸着ヘッド 32 環状の凹部 33 吸気孔 37 圧力逃がし孔 41 バッファ 42 棒状部 46 噴射孔 M 磁気ディスクカートリッジ製造装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/113 G11B 23/033 G11B 5/84

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタコアに磁気シートを貼着した磁気
    ディスクを搬送する際に、前記磁気シートを吸着ヘッド
    の吸着面の傾斜角度に沿わせて半径方向外方が内方より
    上がるように変形させた状態で吸着するとともに、吸着
    した前記磁気ディスクの下面に圧縮空気を噴射させ、前
    記磁気ディスクの下部に積層されている他の磁気ディス
    クとの分離を促進させることを特徴とするフレキシブル
    ディスクの供給方法。
  2. 【請求項2】 センタコアに磁気シートを貼着して磁気
    ディスクを構成する手段と、前記磁気ディスクをシェル
    内に収納する手段との間に、前記磁気ディスクを真空吸
    着して搬送する吸着ヘッドと、前記磁気ディスクが挿通
    する棒状体を有し一個以上の前記磁気ディスクを一旦蓄
    積するバッファとを備えた磁気ディスクカートリッジの
    製造装置において、前記吸着ヘッドの磁気シート吸着面
    は下方を向いた環状凸部に吸気孔が形成され半径方向外
    方に向けて上昇したテーパ面であり、前記蓄積された磁
    気ディスクのうちの最上位の磁気ディスクとその下に積
    層された磁気ディスクとの間に対応する前記棒状体の部
    分に、圧縮空気を噴射する噴射孔を設けたことを特徴と
    するフレキシブルディスクの供給装置。
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