JP3161434B2 - シート供給装置 - Google Patents

シート供給装置

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JP3161434B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブル基板等
の柔軟性を有するシートの検査装置等において使用さ
れ、予め複数枚のシートを積層して収納する収納部か
ら、シートを自動で1枚ずつ取り出し、所定の搬送先に
搬送するシート供給装置に関し、特に、シートの撓みを
防止することにより、シートを収納部から確実に取り出
すことができると共に、所定の搬送位置に安定して精度
よく搬送することができるシート供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル基板等の柔軟性を有するシ
ートは、その製造工程中にカール(捻れ)及び曲がりが
発生する場合があり、また、必要に応じてメッキ用電極
がカシメ止めにより設けられる。また、このようなシー
トに対し、予め複数枚のシートを積層して収納する収納
部から、シートを自動で1枚ずつ取り出し、所定の搬送
先に搬送するシート供給装置が使用されている。図5は
従来のシート供給装置の一部を示す模式図である。ま
た、図6は図5に示すD部拡大図である。
【0003】図5に示すように、従来のシート供給装置
においては、予め複数枚のシート3は収納部15に供給
されて、積層され収納されている。このシート3には、
端部にメッキ用電極4が設けられている。図6に示すよ
うに、このメッキ用電極4は、シート3の厚さ方向に貫
設された円柱状の電極基部4aと、この基部4aの両端
に設けられた円板状の電極表面部4bとから構成され
る。
【0004】また、収納部15の上方にはシート3を収
納部15から取り出し、所定の搬送先に搬送可能なシー
ト搬送ハンド(図示せず)が設けられている。このシー
ト搬送ハンドには、シート3の表面に対し、垂直及び平
行な方向に移動可能に設けられたノズル基部18と、こ
のノズル基部18に連結され真空ポンプ(図示せず)に
より発生する真空吸着力によりシート3を吸着可能な吸
着ノズル10とが設けられている。
【0005】このように構成された従来のシート供給装
置においては、先ず、収納部15に積層され収納された
シート3を吸着ノズル10により真空吸着し、次に、シ
ート3を吸着した状態で吸着ノズル10が連結されたノ
ズル基部18が、シート3の表面に対し垂直な方向に移
動し、その後、シート3の表面に対し平行な方向に移動
し、その後の搬送に適した位置に配置される。
【0006】そして、吸着ノズル10を含むシート搬送
ハンドが移動して、シート3は所定の搬送先に搬送され
る。次に、吸着ノズル10の吸着力を解除し、所定の載
置位置にシート3を載置する。
【0007】このように、従来のシート供給装置におい
ては、収納部15に積層され収納されたシート3を自動
で1枚ずつ取り出し、所定の搬送先に搬送することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シート供給装置においては、シート3は、その自重によ
る撓みが発生したり、また、図5のA部及びB部に示す
ように、シート3に設けられたメッキ用電極4により、
積層されたシート間の間隔が広くなったり、電極がずれ
て積層されて撓みが発生する。従って、吸着ノズル10
のシート3に対する接触角度及び吸着位置が安定しな
い。このため、吸着ノズル10の吸着面がシート3の表
面に垂直に近い角度で接触せず、吸着ノズル10の吸着
面とシート3の表面との間からエア漏れが発生し、シー
ト3を吸着することができず、シート3を収納部15か
ら取り出すことができなかったり、また、搬送先への受
け渡し時にシートの載置位置がずれるという問題点があ
る。
【0009】また、シート3を収納部15から取り出す
場合において、図5のC部に示すように、例えば、吸着
ノズル10に吸着されたシートの表面と電極表面4bと
の間隙に、その下側に積層されたシートの端部が挟み込
まれ、同時に2枚のシートが持ち上げられることによ
り、シートを1枚ずつ取り出すことができないと共に、
シートが破損するという欠点がある。
【0010】更に、プリンタ等に従来使用されているロ
ーラによるシート取り出し機構においても同様に、シー
トの撓み及びメッキ電極によりシートの取り出し及び搬
送が不安定となったり、シートが破損するという難点が
ある。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、予め複数枚のシートを積層して収納する収
納部から、シートを自動で1枚ずつ取り出し、所定の搬
送先に搬送するシート供給装置において、シートの撓み
を防止することにより、シートを収納部から確実に取り
出すことができると共に、所定の搬送位置に安定して精
度よく搬送することができるシート供給装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート供給
装置は、シートを支持する支持基板と、この支持基板に
おける前記シートに設けた複数個の支持孔に整合する位
置に設けられ前記支持孔が嵌合されるピン部材と、この
ピン部材を相互に離反する方向に微動させる駆動手段
と、前記シートを真空吸着して前記支持基板から取り出
し搬送するシート搬送手段とを有することを特徴とす
る。なお、駆動手段がピン部材を微動させる方向である
「ピン部材を相互に離反する方向」は、シートの表面に
平行な方向に相当するものである。
【0013】この場合、前記ピン部材のうち特定のピン
部材が固定設置され、前記駆動手段は他のピン部材を前
記特定のピン部材から離反する方向に微動させるもので
あってもよい。
【0014】更に、前記駆動手段は、前記他のピン部材
を前記支持基板に垂直の状態で支持基板に平行の方向に
移動可能に支持するガイドと、前記他のピン部材を流体
圧により移動させるアクチュエータと、前記アクチュエ
ータに流体圧を供給する駆動源と、流体圧の供給を制御
する制御ユニットとを有するものであってもよい。
【0015】本発明においては、支持基板に支持された
シートがシート搬送手段により真空吸着されるときに、
支持孔が嵌合されたピン部材を駆動手段により相互に離
反する方向に微動させてシートに張力を付与できるた
め、シートの撓みが防止され、シート搬送手段のシート
吸着面はシートの表面に垂直に近い角度で接触する。従
って、シート搬送手段のシート吸着面とシートの表面と
の間からのエア漏れが防止され、シートを吸着できない
ことを防止することができる。このため、シートを支持
基板から確実に取り出すことができる。
【0016】同様に、シートの撓みが防止されているた
め、シート搬送手段のシート吸着位置が安定し、搬送先
におけるシートの載置位置の精度を向上させることがで
きる。
【0017】また、前記支持基板は前記ピン部材が上方
側となるように傾斜されていると好ましい。これによ
り、支持基板に支持されたシートには重力によりピン部
材の軸方向に落下する力が加わる。このため、ピン部材
の軸が水平面と平行になっている場合と比較して、シー
トを支持基板から取り出す場合に、静電気等によりシー
ト間に生じる接着力によりシートを2枚同時に持ち上げ
てしまうこと及びシートがカールしていることによりシ
ートがピン部材から抜けて脱落してしまうことを防止す
ることができる。
【0018】更に、前記シートはフレキシブル基板であ
ってもよく、また、前記フレキシブル基板はメッキ用電
極を有している場合に、前記支持孔は前記メッキ用電極
に対応して設けられているものであると好ましく、これ
により、フレキシブル基板の変形が防止され、支持基板
からの取り出し時におけるフレキシブル基板の端部とメ
ッキ用電極との絡み付きを防止することができる。この
ため、フレキシブル基板を支持基板から確実に1枚ずつ
取り出すことができると共に、フレキシブル基板の破損
を防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係るシー
ト供給装置について、添付の図面を参照して具体的に説
明する。図1は本発明の実施例に係るシート供給装置の
一部を示す模式図であり、図2は本発明の実施例に係る
シート供給装置を示す模式図である。また、図3はシー
トセット用孔とピンとの位置関係を示す模式図であり、
図4はシートが2枚同時に持ち上げられた状態を示す模
式図である。
【0020】図1に示すように、本実施例のシート供給
装置により、収納部であるシート供給治具1から所定の
搬送先に供給されるシート3には、その4隅にメッキ用
電極4がカシメ止めにより設けられている。また、各メ
ッキ用電極4の近傍には、夫々シートセット用孔5が形
成されている。
【0021】一方、複数枚のシート3を積層して収納す
るシート供給治具1には、直方体状の支持基板16が設
けられている。この支持基板16のシートセット用孔5
に整合する位置には4個の円柱状のピン部材が垂直の状
態で設けられている。なお、4個のピン部材のうち、1
個のピン(固定ピン6a)は支持基板16に固定設置さ
れており、他の3個のピン(移動ピン6b)は夫々ピン
駆動装置7を介して支持基板16に連結されていて、各
移動ピン6bはピン駆動装置7により、固定ピン6aと
自身とを結ぶ直線に沿って往復直線微動可能になってい
る。
【0022】なお、各ピン駆動装置7には、移動ピン6
bを支持基板16に垂直の状態で支持基板16に平行の
方向に移動可能に支持するガイド部7aと、このガイド
部7aを介して移動ピン6bを流体圧により移動させる
アクチュエータ部7bとが設けられている。このアクチ
ュエータ部7bは流体圧の供給を制御する制御ユニット
8を介してアクチュエータ部7bに流体圧を供給する駆
動源9に接続されており、アクチュエータ部7bは制御
ユニット8により流体圧を制御されて駆動源9から流体
圧を供給されるようになっている。
【0023】このように構成されたシート供給治具1に
おいては、シート3のシートセット孔5をシート供給治
具1の固定ピン6a及び移動ピン6bに嵌合させること
により、複数枚のシート3を積層して収納可能になって
いる。
【0024】また、図2に示すように、シート供給治具
1は取付壁17の壁面に取り付けられている。この取付
壁17の壁面は鉛直方向に対し上向き5°程度の角度を
有しており、シート供給治具1は支持基板16のピン部
材が設けられていない面を、この壁面に当接するように
取り付けられている。即ち、シート供給治具1のピン部
材の軸は水平面に対し、上向き5°に傾斜している。
【0025】このように設けられたシート供給治具1に
収納されたシート3の表面に対し、垂直な方向には、シ
ート3をシート供給治具1から取り出し、所定の搬送先
に搬送可能なシート搬送ハンド2が設けられている。こ
のシート搬送ハンド2には、1対のプーリとこのプーリ
に懸架されたベルトからなりシート3の表面と平行な方
向に駆動可能なシート搬送方向アクチュエータ13が設
けられている。このシート搬送方向アクチュエータ13
のベルト20には、シート取出方向アクチュエータ12
が固定されて設けられている。このため、シート取出方
向アクチュエータ12はシート3の表面と平行な方向に
移動可能になっている。
【0026】また、シート取出方向アクチュエータ12
には、軸をシート3の表面に対し垂直にして回転可能な
ネジ19と、このネジ19が螺嵌されシート3の表面と
垂直な方向に配置されたノズル基部18とが設けられて
いる。このノズル基部18は回転を規制されていて、ネ
ジ19が回転するとシート3の表面と垂直な方向に往復
直線移動可能になっている。また、このノズル基部18
には、シート3を真空吸着可能な吸着ノズル10が設け
られている。
【0027】なお、吸着ノズル10は真空度を測定可能
な真空センサ14を介して真空ポンプ11に接続されて
おり、真空ポンプ11により発生する真空吸着力によ
り、シート3を吸着可能になっている。
【0028】このように構成された本実施例のシート供
給装置においては、先ず、複数枚のシート3が作業者に
より、そのシートセット用孔5をシート供給治具1の固
定ピン6a及び移動ピン6bに嵌合させて、積層され収
納される。このとき、図3(b)に示すように、固定ピ
ン6a及び移動ピン6bは夫々嵌合されたシートセット
用孔5のほぼ中央に配置されており、シート3には張力
が付与されていない(この状態を張力解除位置とす
る)。
【0029】次に、このようにシート3が積層され収納
されたシート供給治具1は、シート供給装置が停止して
いるときに、作業者により、シート供給装置内の取付壁
17に取り付けられる。そして、シート供給装置が稼働
すると、動力源9から発生する流体圧が制御ユニット8
に制御され、ピン駆動装置7のアクチュエータ部7bに
供給されて、各移動ピン6bが固定ピン6aから離反す
る方向に微動し、図3(a)に示すように、シート3に
張力を付与する。
【0030】その後、真空ポンプ11が駆動し、吸着ノ
ズル10がシート3を吸着可能な状態で、シート取出方
向アクチュエータ12のネジ19の回転により、ノズル
基部18及びそれに連結された吸着ノズル10が、シー
ト3の表面に近づく方向に移動する。そして、吸着ノズ
ル10がシート3の表面に接触すると、直ちにシート3
は吸着ノズル10に吸着され、そして、真空センサ14
が作動し、シート取出方向アクチュエータ12が停止す
る。
【0031】次いで、ピン駆動装置7により各移動ピン
6bが図3(b)に示すシート張力解除位置に駆動さ
れ、ネジ19が逆方向に回転して、ノズル基部18及び
それに連結された吸着ノズル10はシート3から離れる
方向に移動し、そして、シート3のシートセット孔5か
ら固定ピン6a及び移動ピン6bが抜けて、シート供給
治具1からシート3が取り出される。
【0032】次に、シート搬送方向アクチュエータ13
のベルト20がシート3の表面と平行な方向に駆動さ
れ、これにより、ベルト20に連結されたシート取出方
向アクチュエータ12は、シート3の表面と平行な方向
に移動する。即ち、シート3はその表面と平行な方向に
移動し、その後の搬送に適した場所に配置される。
【0033】そして、吸着ノズル10を含むシート搬送
ハンド2が移動して、シート3は所定の搬送先に搬送さ
れる。次に、真空ポンプ11を制御して吸着ノズル10
の吸着力を解除し、所定の載置位置にシート3を載置す
る。
【0034】このように本実施例においては、シート供
給治具1に収納されたシート3が吸着ノズル10により
吸着されるときに、ピン駆動装置7により各移動ピン6
bが固定ピン6aから離反する方向に微動し、シート3
に張力が付与され、シート3の撓みが防止されているた
め、吸着ノズル10の吸着面はシート3の表面に垂直に
近い角度で接触する。従って、吸着ノズル10の吸着面
とシート3の表面との間からのエア漏れを防止し、シー
ト3を吸着できないことを防止することができる。この
ため、シート3をシート供給治具1から確実に取り出す
ことができる。
【0035】同様に、シート3の撓みが防止されている
ため、吸着ノズル10の吸着位置が安定し、搬送先にお
けるシート3の載置位置の精度を向上させることができ
る。
【0036】更に、シート3においては、シートセット
用孔5がメッキ用電極4の近傍に形成されているため、
シート3の端部の変形が防止され、図4に示すようなシ
ート供給治具1からの取り出し時におけるシートの端部
とメッキ用電極4との絡み付きを防止することができ
る。このため、シート3をシート供給治具1から確実に
1枚ずつ取り出すことができると共に、シート3の破損
を防止することができる。
【0037】更にまた、シート3はそのシートセット用
孔5をシート供給治具1の固定ピン6a及び移動ピン6
bに嵌合されて収納されるので、シート3の取り出し位
置の精度はシートセット用孔5とピン6とのクリアラン
ス内に抑制される。このため、搬送先におけるシートの
載置位置の精度を向上させることができる。
【0038】なお、本実施例においては、1個の固定ピ
ンと3個の移動ピンによりシート供給治具が構成されて
いるが、本発明はこれに限らず、シートの撓みを防止す
ることができれば、固定ピン及び移動ピンの個数は任意
の個数としてもよい。
【0039】ところで、シート3をサイズが縦250m
m×横300mm×厚さ0.1mmであって、材質が銅
をベースとしたフレキシブル基板に適用した場合に、シ
ートセット用孔5の位置がメッキ用電極4から20mm
以内に設けられていると、基板端部の変形が拘束される
ので、好適である。また、吸着ノズル10のシート3に
おける吸着位置はシートセット用孔5から10mm以内
であると、基板の撓みが小さく、好ましい。また、シー
トセット用孔5と固定ピン6a及び移動ピン6bとの直
径差が0.5mmであると、取り出し時の摩擦抵抗及び
シート収納時の孔とピン部材との間の隙間による撓み量
が小さくなり、望ましい。
【0040】更に、シート供給治具1はそれに設けられ
た固定ピン6a及び移動ピン6b(ピン部材)の軸が水
平面に対して上向き5°の傾きを有するように取付壁1
7に取り付けられていると、シート供給治具1に収納さ
れたシート3には重力により、ピン部材の軸方向に落下
する力が加わる。このため、ピン部材の軸が水平方向と
平行になっている場合と比較して、シート3をシート供
給治具1から取り出す場合に、静電気等によりシート間
に生じる接着力によりシートを2枚同時に持ち上げてし
まうこと及びシート3がカールしていることによりシー
ト3がピン部材から抜けて脱落してしまうことを防止す
ることができ、好適である。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
支持基板に支持されたシートがシート搬送手段により真
空吸着されるときに、支持孔が嵌合されたピン部材を駆
動手段により相互に離反する方向に微動させてシートに
張力を付与できるため、シートの撓みが防止され、シー
ト搬送手段のシート吸着面はシートの表面に垂直に近い
角度で接触する。従って、シート搬送手段のシート吸着
面とシートの表面との間からのエア漏れが防止され、シ
ートを吸着できないことを防止することができる。この
ため、シートを支持基板から確実に取り出すことができ
る。
【0042】同様に、シートの撓みが防止されているた
め、シート搬送手段のシート吸着位置が安定し、搬送先
におけるシートの載置位置の精度を向上させることがで
きる。
【0043】また、前記支持基板は前記ピン部材が上方
側となるように傾斜されていると、支持基板に支持され
たシートには重力によりピン部材の軸方向に落下する力
が加わる。このため、ピン部材の軸が水平面と平行にな
っている場合と比較して、シートを支持基板から取り出
す場合に、静電気等によりシート間に生じる接着力によ
りシートを2枚同時に持ち上げてしまうこと及びシート
がカールしていることによりシートがピン部材から抜け
て脱落してしまうことを防止することができる。
【0044】更に、前記シートはフレキシブル基板であ
ってもよく、また、前記フレキシブル基板はメッキ用電
極を有している場合に、前記支持孔は前記メッキ用電極
に対応して設けられているものであると、フレキシブル
基板の変形が防止され、支持基板からの取り出し時にお
けるフレキシブル基板の端部とメッキ用電極との絡み付
きを防止することができる。このため、フレキシブル基
板を支持基板から確実に1枚ずつ取り出すことができる
と共に、フレキシブル基板の破損を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るシート供給装置の一部を
示す模式図である。
【図2】本発明の実施例に係るシート供給装置を示す模
式図である。
【図3】シートセット用孔とピンとの位置関係を示す模
式図である。
【図4】シートが2枚同時に持ち上げられた状態を示す
模式図である。
【図5】従来のシート供給装置の一部を示す模式図であ
る。
【図6】図5に示すD部拡大図である。
【符号の説明】
1;シート供給治具 2;シート搬送ハンド 3;シート 4;メッキ用電極 4a;電極基部 4b;電極表面部 5;シートセット用孔 6a;固定ピン 6b;移動ピン 7;ピン駆動装置 7a;ガイド部 7b;アクチュエータ部 8;制御ユニット 9;駆動源 10;吸着ノズル 11;真空ポンプ 12;シート取出方向アクチュエータ 13;シート搬送方向アクチュエータ 14;真空センサ 15;収納部 16;支持基板 17;取付壁 18;ノズル基部 19;ネジ 20;ベルト

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを支持する支持基板と、この支持
    基板における前記シートに設けた複数個の支持孔に整合
    する位置に設けられ前記支持孔が嵌合されるピン部材
    と、前記ピン部材をシートの表面に平行な方向に相互に
    離反する方向に微動させる駆動手段と、前記シートを真
    空吸着して前記支持基板から取り出し搬送するシート搬
    送手段とを有することを特徴とするシート供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ピン部材のうち特定のピン部材が固
    定設置され、前記駆動手段は他のピン部材を前記特定の
    ピン部材からシートの表面に平行な方向に相互に離反す
    る方向に微動させるものであることを特徴とする請求項
    1に記載のシート供給装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、前記他のピン部材を前
    記支持基板に垂直の状態で支持基板に平行の方向に移動
    可能に支持するガイドと、前記他のピン部材を流体圧に
    より移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータ
    に流体圧を供給する駆動源と、流体圧の供給を制御する
    制御ユニットとを有することを特徴とする請求項2に記
    載のシート供給装置。
  4. 【請求項4】 前記支持基板は前記ピン部材が上方側と
    なるように傾斜されていることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれか1項に記載のシート供給装置。
  5. 【請求項5】 前記シートはフレキシブル基板であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    シート供給装置。
  6. 【請求項6】 前記フレキシブル基板はメッキ用電極を
    有し、前記支持孔は前記メッキ用電極に対応して設けら
    れていることを特徴とする請求項5に記載のシート供給
    装置。
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CN106660722A (zh) * 2014-09-11 2017-05-10 株式会社村田制作所 薄片材料分离方法及其装置
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