JPH0320759Y2 - - Google Patents

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JPH0320759Y2
JPH0320759Y2 JP6029385U JP6029385U JPH0320759Y2 JP H0320759 Y2 JPH0320759 Y2 JP H0320759Y2 JP 6029385 U JP6029385 U JP 6029385U JP 6029385 U JP6029385 U JP 6029385U JP H0320759 Y2 JPH0320759 Y2 JP H0320759Y2
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cover glass
cover
glass
tip
suction pad
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案に係る顕微鏡標本の自動封入装置に於
けるカバーガラス供給部は、病院或は各種研究所
に設置し、薄切してスライドガラスに貼着し染色
処理を終了した標本の上に、更にカバーガラスを
貼着する顕微鏡標本の自動封入装置に組込み、染
色済の標本を貼着したスライドガラスに貼着すべ
き、薄いカバーガラスを1枚ずつ取り出すのに利
用する。
(従来の技術) 例えば病院に於いて、検査のために患部から切
除した組織片等の標本を顕微鏡観察する場合、先
ず標本をパラフインにより包埋してから薄切し、
この薄切した標本をスライドガラスに貼着してか
ら標本篭に入れ、この標本篭ごとスライドガラス
に貼着した標本を処理液中に浸漬して、この標本
を染色している。
染色処理を終了した標本を貼着したスライドガ
ラスは、次いで標本篭から1枚ずつ取り出して染
色済の標本の上にカバーガラスを貼り付ける封入
作業を行ない、顕微鏡用の標本として完成する。
完成した標本は、マツペと呼ばれる板状の保存容
器に収納し、顕微鏡観察を行なう場所に運ぶ他、
マツペごと標本を保存しておく。
このような顕微鏡標本の封入作業を自動的に行
なう自動封入装置として、例えば特開昭59−
157535号公報に開示されたものが知られている。
この公報に開示された顕微鏡標本の自動封入装置
は、第8図に示すように、所定の時間間隔ごと
に、染色済の組織片を貼着したスライドガラス
1,1を1枚ずつ、搬送路2上の所定の位置に所
定の姿勢で滑落させるスライドガラス供給装置3
と、前記搬送路2上に供給された前記スライドガ
ラス1,1を、所定の時間間隔ごとに所定のピツ
チずつ搬送する搬送装置4と、前記搬送路2上を
搬送されてくる前記スライドガラス1,1上の組
織片の大きさを光学的に検知する判別装置5と、
この判別装置5が判別する組織片の大きさに応じ
て、各スライドガラス1上に接着液を供給する注
液装置6と、同じく組織片の大きさに応じて対応
した大きさのカバーガラスを選択し、前記搬送路
2上のカバーガラス供給位置にまで搬送されてき
たスライドガラス1上に、選択されたカバーガラ
スを供給するカバーガラス選別供給装置7と、上
記のカバーガラス供給位置に於いてスライドガラ
ス1を持ち上げ、このスライドガラス1とカバー
ガラスとの間に組織片を封入する封入作業を行な
い、封入済のスライドガラスを前記カバーガラス
供給位置に戻す接着装置8と、カバーガラス供給
位置に戻されたスライドガラス1が前記搬送装置
4により押出しされてくると、所定枚数の単位で
該単位の前記スライドガラス1,1を平行移動さ
せてトレイ9に格納する格納装置10とを有し、
スライドガラス供給装置3、判別装置5、注液装
置6、カバーガラス選別供給装置7および接着装
置8を搬送装置4に同期させてそれぞれの作業を
行なわせるように、制御部11に内蔵したマイク
ロコンピユータにより上記各装置を制御するもの
である。
このように構成された従来の自動封入装置に於
いては、第8図の右端部に設けたスライドガラス
供給装置3に染色済の組織片を貼着した多数のス
ライドガラスをセツトすると、このスライドガラ
ス供給装置はスライドガラスを1枚ずつ搬送路2
上に供給し、各スライドガラス1,1の上面にそ
れぞれ適当な大きさのカバーガラスを貼着してス
ライドガラス上面の標本を封入した後、トレイ9
上に並べる。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上述のように構成され作用する従来
の顕微鏡標本の自動封入装置に於いては次に述べ
るような不都合を生じる。
即ち、スライドガラス上面の標本を封入するた
めには、多数枚積し重ねられた薄肉のカバーガラ
スを1枚ずつ取り出してカバーガラス貼着部に供
給しなければならない。ところが、薄肉な上に表
面が平滑で、互いに隙間なく積み重ねられたカバ
ーガラスを、カバーガラスの貼着作業に同期させ
て自動的に1枚ずつ取り出す作業は難しく、時と
してカバーガラスが2枚以上重なり合つた状態の
まま、上記貼着部に送られる場合が生じる。
前記した特開昭59−157535号公報に記載された
自動封入装置にも、第9〜10図に示すような薄
肉のカバーガラスを1枚ずつ取り出す機構が組込
まれている。この機構は、積層された多数枚のカ
バーガラス12,12を収納するストツカ13の
一方の側壁14の下端部に、上記カバーガラス1
2,12の1枚の厚さ分だけの隙間15を形成
し、ストツカ13を支える支持板16に形成した
切り欠き17の内側に吸着具18を進入自在とし
たもので、カバーガラス12を1枚だけ取り出す
場合、吸着具18を切り欠き17の内側に進入さ
せてストツカ13の直下に位置させ、最下段のカ
バーガラス12をこの吸着具18の上面に吸着さ
せてから、吸着具18を切り欠き17から外れる
方向(第9〜10図の左方向)に移動させ、上記
隙間15を通じて最下段のカバーガラス12を1
枚だけ取り出してから、別の吸着具19に移し換
える。
しかしながら、厚さが0.13〜0.17mm程度の、極
く薄いカバーガラス12が1枚だけ通過できるよ
うな隙間15を形成することは難しく、又形成し
たとしても吸着具18の水平移動が正しく行なわ
れるように、常に調整作業を行なわなければなら
ない。この調整作業を怠ると、最下段のカバーガ
ラス12が隙間15を通過できずに割れたり、或
は2枚以上のカバーガラスが一度に隙間15を通
過して取り出されてしまう。
本考案の顕微鏡標本の自動封入装置に於けるカ
バーガラス供給部は、上述のような不都合を解消
するものである。
(問題を解決するための手段) 本考案の顕微鏡標本の自動封入装置に於けるカ
バーガラス供給部は、下方に向き、且つ内側を負
圧源に連通自在とした吸着パツドを先端に有する
吊上腕と、多数枚のカバーガラスを上下方向に積
み重ねた状態で保持するカバーガラス収納部と、
上記吊上腕先端の下降時に、上記多数枚のカバー
ガラスのうちの上層部のカバーガラスを両側から
抑える抑え部とから構成される。
このうちの吊上腕は、案内レールに沿つて水平
方向の移動自在なスライダの上面に固定の支持板
に横軸により枢着され、この横軸を中心とする揺
動に伴なつて、上記吸着パツドを設けた先端部を
昇降自在としている。
又、カバーガラス収納部は、カバーガラスの四
周を囲む立壁から成る矩形筒状の保持部と、この
保持部の内側に設けられ、ばねにより上昇方向の
弾力を付与されて、上面に載置されたカバーガラ
スを弾性的に押し上げる底板と、上記保持部の一
端側の立壁の上端部を内方に向けほぼ直角に折り
曲げて、最上段のカバーガラスの一端部上面を抑
える事により、上記底板に載置されたカバーガラ
スのうちの最上段のカバーガラスが常に同じ上端
位置に存在する様にしたカバーガラス位置決め機
構と、上記保持部を構成する立壁のうちの両側の
立壁の上部他端寄り部分を少し切り欠くことによ
り形成された切り欠きとを有する。
更に、抑え部は、上記カバーガラス収納部の他
端側近傍部分に設けられた竪軸を中心として揺動
する左右1対の揺動駒と、各揺動駒に固定の部分
に支持されて、各揺動駒の一端側から上記カバー
ガラス収納部に向けて突出し、上記切り欠きを通
じて上記立壁の内側に進入自在とされた先端部の
内側面に、それぞれ軟質材を貼着した1対の板ば
ねと、上記揺動駒の他端側から突出する状態で、
各揺動駒に固定の部分に支持された1対のカム板
と、上記吊上腕の先端が下降する際に同期して下
降する事により上記カム板と係合し、上記各揺動
駒を前記板ばねの内側面同士を近付ける方向に揺
動させるローラとから成り、上記吸着パツドが最
上段のカバーガラス上面に吸着するのと同期し
て、上記1対の板ばね先端部内側面の軟質材によ
り、上記保持部に収納されたカバーガラスのうち
の上層部のカバーガラスを両側から弾性的に抑え
付けるようにしている。
(作用) 上述のように構成される本考案の顕微鏡標本の
自動封入装置に於けるカバーガラス供給部によ
り、カバーガラスを1枚ずつ取り出してカバーガ
ラス貼着部に向けて送る作業は、次のようにして
行なう。
まず、案内レールに沿つてスライダを移動させ
ることにより、吊上腕先端部の吸着パツドを、カ
バーガラス収納部に収納されたカバーガラスの直
上に位置させ、次いで横軸を中心として吊上腕を
揺動させる事で、上記吸着パツドを下降させる。
吸着パツドが下降し、最上段のカバーガラスに
接触したならば、吸着パツドの内側を負圧源に通
じさせ、最上段のカバーガラスを吸着パツドに吸
着させてから、上記吊上腕を逆方向に揺動させる
ことで、吸着パツドを上昇させる。このように吸
着パツドに吸着された最上段のカバーガラスは、
一端の立壁上端部の折曲げ部に抑えられた端部が
弾性変形しつつ、この折曲げ部から抜け出る。
この際ローラの下降により、板ばねの内側面の
軟質材により上層部のカバーガラスが両側から抑
えられた状態となつており、吸着パツドに吸着さ
れた最上段のカバーガラスの下面に他のカバーガ
ラスが付着していても、この他のカバーガラスは
上記軟質材により両側縁部に抑えられ、最上段の
カバーガラスから分離される。
即ち、吸着パツドの下降と同期して下降するロ
ーラと1対のカム板との係合により、この1対の
カム板を他端側に支持した1対の揺動駒が、竪軸
を中心として互いに逆方向に揺動し、各揺動駒の
一端側に支持された1対の板ばねの先端部内側面
の軟質材が、上記保持部に収納されたカバーガラ
スを両側から弾性的に抑え付ける。この結果、吸
着パツドに吸着された最上段のカバーガラスの下
面に、第二段目以降のカバーガラスが付着してい
ても、この第二段目以降のカバーガラスは、その
両側端縁と上記軟質材との間に働く摩擦力によつ
てそぎ落され、吸着パツドには、最上段のカバー
ガラス1枚のみが付着した状態となる。
カバーガラスを1枚だけ吊り上げたならば、案
内レールに沿つてスライダを移動させ、カバーガ
ラスを吸着パツドに吸着させたままカバーガラス
貼着部の上にまで移動させた後、吸着パツドの内
側の負圧を解除して、このカバーガラスを落下さ
せる。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ本考案を更に
詳しく説明する。
第7図は本考案のカバーガラス供給部を有する
顕微鏡標本の自動封入装置の1例を示す略平面図
である。この封入装置は、基板(図示省略)の上
面に、染色時に複数枚のスライドガラスを収納し
た標本篭からスライドガラスを1枚ずつ取り出し
て後方(第7図の右方)に送るスライドガラス供
給部イと、スライドガラス供給部から封入台にス
ライドガラスを送り出す第一のスライドガラス運
搬部ロと、このスライドガラスの上面に封入剤を
滴下する封入剤供給部ハと、封入台ニと、スライ
ドガラス上面の試料上にカバーガラスを貼着する
カバーガラス貼着部ホと、この貼着部にカバーガ
ラスを供給する、本考案の対象であるカバーガラ
ス供給部ヘと、カバーガラス貼着済のスライドガ
ラスを後方に送り出す第二のスライドガラス運搬
部トと、この第二のスライドガラス運搬部トから
受取つたスライドガラスをマツペに入れる第三の
スライドガラス運搬部チと、スライドガラスを保
管しておくためのマツペを支持しておくマツペ支
持部リとを配列することで構成されている。
カバーガラス供給部は、第1〜6図に示すよう
に構成されている。この第1〜6図のうち、第1
図は平面図、第2図はカバーガラス収納部を省略
して、第1図の下方から見た側面図、第3〜6図
はカバーガラス収納部及び抑え部を示している。
基板の上面に配設した案内レール20にはスライ
ドガラス21を係合させ、駆動モータ22により
このスライダ21を移動自在としている。スライ
ダ21の位置検出機構は、上記案内レール20と
平行に設けた検出用壁23と、スライダ21に固
定のブラケツト26の下面に設けた投光器24及
び受光器25とから成り、投光器24と受光器2
5とが、上記検出用壁23の両端、或はこの検出
用壁23に形成した切り欠きの位置の両側に存在
することで、スライダ21の位置を検出するよう
にしている。
スライダ21にブラケツト26を介して固定さ
れた、支持板27に設けた横軸28には、吊上腕
29の中間部が枢支されており、この吊上腕29
の基端部と支持板27との間には、この基端部を
下方に引張る引張ばね30を設けている。又、吊
上腕29の中間部で、横軸28よりも先端寄り部
分には枢軸31を設け、支持板27の下端部に設
けたソレノイド32のロツド33の上端を、この
枢軸31に結合している。
このような吊上腕29の先端部には、ブラケツ
ト34を固定している。このブラケツト34の下
面には吸着パツド35を設け、この吸着パツド3
5の内側に通じる接続口と負圧源である真空ポン
プ(図示せず)とを、やはり図示しないホースに
より連通させている。更に、上記ブラケツト34
の先端部34aは下方に向け直角に折り曲げてお
り、この先端部34aにローラ36を支承してい
る。
一方、カバーガラス収納部は、4枚の立壁3
7,38,39,40により、互いに積み重ねら
れた多数枚のカバーガラスの四周を囲む、矩形筒
状の保持部41を有する。そして上記カバーガラ
ス収納部の近傍に抑え部42を設けて、前記吸着
パツド35により最上段のカバーガラスを吊り上
げる際に、各カバーガラスを両側から抑え付け、
下側のカバーガラスまで上記最上段のカバーガラ
スに付着して吊り上げられるのを防止するように
している。
このうち、カバーガラス収納部の保持部41の
内側には、ばね43により上方に弾力的に押し上
げられる底板44を設け、この底板44に、上記
多数枚のカバーガラスを載置する様にしている。
又、一方の立壁39の上端部39aは内方に向け
直角に折り曲げて、最上段のカバーガラスの端部
上面を抑えるようにしており、カバーガラスの残
り枚数に関係なく、最上段のカバーガラスが保持
部41の上端位置に存在するようにしている。
一方、抑え部42は、保持部41と同一の取付
板45の上面で、上記カバーガラス収納部の他端
側(第1〜4図の左側)近傍部分に立設してた竪
軸46を有し、この竪軸46の上端部に、1対の
揺動駒47,47を枢支している。各揺動駒4
7,47の外側面にはそれぞれ金属板48,48
が固定されており、両金属板48,48の一端部
(第1〜4図の右端部)にそれぞれ板ばね49,
49を支持固定し、各板ばね49,49の先端部
を、各揺動駒47,47の一端側から上記カバー
ガラス収納部に向けて突出させている。
前記保持部41の両側面を区画する2枚の立壁
38,40の上端隅角部で、この板ばね49の一
端部が対向する部分には切り欠き50を形成し、
各板ばね49の内側面に貼着した、軟質材である
フエルト51により、保持部41内のカバーガラ
スの両側縁を抑え付けられるようにしている。
又、上記金属板48,48の他端部には、前端部
を内方に向けて直角に折り曲げた、カム板52,
52を支持固定している。各カム板52,52の
内端部上隅角部は斜切して、内方に向う程低くな
る傾斜縁53,53としている。前述した吊上腕
29の先端のローラ36は、カバーガラスの吊上
時にこの傾斜縁53,53の直上に位置する。但
し、ローラ36は、吊上腕29の駆動用のソレノ
イド32と同期して作働する、別のソレノイドに
より昇降する支持板に枢支し、吸着パツド35の
下降時に支持板を下降させて、この傾斜縁53,
53とローラとを衝合させるように構成しても良
い。
上述のような本考案の顕微鏡標本の自動封入装
置に於けるカバーガラス供給部により、カバーガ
ラスを1枚ずつ取り出す場合、スライダ21を移
動させることにより、吊上腕29の先端に設けた
吸着パツド35を、多数枚のカバーガラスを積み
重ねた状態で収納した保持部41の上方に移動さ
せる。次いで、ソレノイド32に通電することに
より上記吊上腕29を、吸着パツド35を下降さ
せる方向に揺動させ、この吸着パツド35を最上
段のカバーガラスの上面に押圧する。この際、ソ
レノイド32による押圧力だけでは不足する場合
には、吊上腕29の上側にモータで回転する偏心
カムを設け、この偏心カムにより吊上腕29の吸
着パツド側端部を下圧することもできる。
これと同時に、吊上腕先端の(又は上記ソレノ
イド32と同時に通電される別のソレノイドによ
り下降させられる)ローラ36が1対のカム板5
2,52の傾斜縁53,53に衝合し、両カム板
52,52の前端部を外方に押し、この1対のカ
ム板52,52を他端側に支持した1対の揺動駒
47,47が、竪軸46を中心として互いに逆方
向に揺動し、各揺動駒47,47の一端側に支持
された1対の板ばね49,49が互いに近付くよ
うに内方に揺動して、両板ばね49,49の内側
面に貼着したフエルト51,51により、積み重
ねられた多数枚のカバーガラスのうちの上層部の
カバーガラスを両側から抑える。この状態で、吸
着パツド35の内側を真空ポンプのような負圧源
に通じさせて、最上段のカバーガラスをこの吸着
パツド35に吸着させ、ソレノイド32への通電
を停止して、引張りばね30の弾力により吊上腕
29を上方に揺動させる。吊上腕29の上方への
揺動の初期には、多数枚のカバーガラスの両側は
フエルト51,51により抑えられたままである
ため、吸着パツド35に吸着された最上段のカバ
ーガラス以外のカバーガラスは、その両端縁と上
記フエルト51,51との間に働く摩擦力によつ
てそぎ落され、吸着パツド35に直接吸着された
最上段のカバーガラスに付着して吊り上げられる
ことはない。この結果、最上段のカバーガラスの
みが弾性変形しながら吊り上げられる。
このようにして、1枚のみのカバーガラス吊り
上げを行なつたならば、吊上腕29をカバーガラ
ス貼着部ホの上方に移動させ、再びソレノイド3
2に通電して吊上腕29を下方に揺動させた後、
吸着パツド35内への負圧導入を断ち、反対に圧
縮空気(低圧で足りる。)を吸着パツド35の内
側に送り込んで、上記カバーガラス貼着部ホへの
カバーガラスの供給を行なう。このカバーガラス
供給後、吊上腕29は上昇してから側方(第1,
7図の上方)に退避して、第一、第二のスライド
ガラス運搬部ロ,トが移動する際の妨げとならな
いようにする。
(考案の効果) 本考案の顕微鏡標本の自動封入装置に於けるカ
バーガラス供給部は、以上に述べた通り構成され
作用するが、薄いカバーガラスの取り出しを1枚
ずつ確実に行なうことができ、顕微鏡標本を自動
的に封入する作業を円滑に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のカバーガラス供給部の実施例
を示す平面図、第2図はカバーガラス収納部を省
略して、第1図の下方から見た側面図、第3図は
カバーガラス収納部と抑え部とを示す、第2図と
同じ方向から見た側面図、第4図は第3図の上方
から見た平面図、第5図は抑え部を構成するカム
板を第3図の左方から見た図、第6図は収納部を
第3図の右方から見た図、第7図はこのカバーガ
ラス供給部が組込まれる顕微鏡標本の自動封入装
置の1例を示す略平面図、第8図は従来の自動封
入装置の斜視図、第9〜10図はこの従来の自動
封入装置に組込まれたカバーガラス供給部を示す
それぞれ縦断面図である。 1:スライドガラス、2:搬送路、3:スライ
ドガラス供給装置、4:搬送装置、5:判別装
置、6:注液装置、7:カバーガラス選別供給装
置、8:接着装置、9:トレイ、10:格納装
置、11:制御部、12:カバーガラス、13:
ストツカ、14:側壁、15:隙間、16:支持
板、17:切り欠き、18,19:吸着具、2
0:案内レール、21:スライダ、22:駆動モ
ータ、23:検出用壁、24:投光器、25:受
光器、26:ブラケツト、27:支持板、28:
横軸、29:吊上腕、30:引張ばね、31:枢
軸、32:ソレノイド、33:ロツド、34:ブ
ラケツト、34a:先端部、35:吸着パツド、
36:ローラ、37,38,39:立壁、39
a:上端部、40:立壁、41:保持部、42:
抑え部、43:ばね、44:底板、45:取付
板、46:竪軸、47:揺動駒、48:金属板、
49:板ばね、50:切り欠き、51:フエル
ト、52:カム板、53:傾斜縁。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 下方に向き、且つ内側を負圧源に連通自在とし
    た吸着パツドを先端に有する吊上腕と、多数枚の
    カバーガラスを上下方向に積み重ねた状態で保持
    するカバーガラス収納部と、上記吊上腕先端の下
    降時に、上記多数枚のカバーガラスのうちの上層
    部のカバーガラスを両側から抑える抑え部とから
    構成される顕微鏡標本の自動封入装置に於けるカ
    バーガラス供給部であつて、 上記吊上腕は、案内レールに沿つて水平方向の
    移動自在なスライダの上面に固定の支持板に横軸
    により枢着され、この横軸を中心とする揺動に伴
    なつて、上記吸着パツドを設けた先端部を昇降自
    在としており、 上記カバーガラス収納部は、カバーガラスの四
    周を囲む立壁から成る矩形筒状の保持部と、この
    保持部の内側に設けられ、ばねにより上昇方向の
    弾力を付与されて、上面に載置されたカバーガラ
    スを弾性的に押し上げる底板と、上記保持部の一
    端側の立壁の上端部を内方に向けほぼ直角に折り
    曲げて、最上段のカバーガラスの一端部上面を抑
    える事により、上記底板に載置されたカバーガラ
    スのうちの最上段のカバーガラスが常に同じ上端
    位置に存在する様にしたカバーガラス位置決め機
    構と、上記保持部を構成する立壁のうちの両側の
    立壁の上部他端寄り部分を少し切り欠くことによ
    り形成された切り欠きとを有し、 上記抑え部は、上記カバーガラス収納部の他端
    側近傍部分に設けられた竪軸を中心として揺動す
    る左右1対の揺動駒と、各揺動駒に固定の部分に
    支持されて、各揺動駒の一端側から上記カバーガ
    ラス収納部に向けて突出し、上記切り欠きを通じ
    て上記立壁の内側に進入自在とされた先端部の内
    側面に、それぞれ軟質材を貼着した1対の板ばね
    と、上記揺動駒の他端側から突出する状態で、各
    揺動駒に固定の部分に支持された1対のカム板
    と、上記吊上腕の先端が下降する際に同期して下
    降する事により上記カム板と係合し、上記各揺動
    駒を前記板ばねの内側面同士を近付ける方向に揺
    動させるローラとから成り、上記吸着パツドが最
    上段のカバーガラス上面に吸着するのと同期し
    て、上記1対の板ばね先端部内側面の軟質材によ
    り、上記保持部に収納されたカバーガラスのうち
    の上層部のカバーガラスを両側から弾性的に抑え
    付けるようにした、 顕微鏡標本の自動封入装置に於けるカバーガラ
    ス供給部。
JP6029385U 1985-04-24 1985-04-24 Expired JPH0320759Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019231246A1 (ko) * 2018-06-01 2019-12-05 (의) 삼성의료재단 자동 검체 염색 장치

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WO2019231246A1 (ko) * 2018-06-01 2019-12-05 (의) 삼성의료재단 자동 검체 염색 장치

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