JP2023161719A - 加熱処理装置、加熱処理方法及びコンピュータ記憶媒体 - Google Patents

加熱処理装置、加熱処理方法及びコンピュータ記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の熱膨張に起因する当該基板の下面側で発生した異物が、当該基板の上面に付着することを抑制する。【解決手段】基板の加熱処理装置であって、前記基板の加熱処理が行われる処理容器と、前記処理容器内において前記基板が載置される載置部と、前記載置部の上面に設けられた前記基板を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記基板を加熱する加熱部と、前記基板を昇降させる昇降機構と、前記載置部に吸引口を有する吸引機構と、前記昇降機構と前記吸引機構を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記加熱処理の終了後に、前記基板が前記載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行い、前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させ、前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、前記基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる制御を実行するように構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、加熱処理装置、加熱処理方法及びコンピュータ記憶媒体に関する。
特許文献1は、塗布膜が形成された基板を処理容器内で加熱する加熱処理装置を開示している。この加熱処理装置は、処理容器内に設けられた、基板を載置する載置部と、載置部に載置された基板を加熱するための加熱部と、載置部に形成された吸引口に通じ、載置部を貫通して直下に延伸する吸引管と、吸引管と吸引機構との間の吸引路に設けられた捕集容器とを有し、捕集容器は、平面視で載置部の直下に設けられ、吸引管と接続されて、処理容器内の昇華物を捕集するように構成されている。
特開2021-009923号公報
本開示にかかる技術は、基板の熱膨張に起因する当該基板の下面側で発生した異物が、当該基板の上面に付着することを抑制する。
本開示の一態様は、基板の加熱処理装置であって、前記基板の加熱処理が行われる処理容器と、前記処理容器内において前記基板が載置される載置部と、前記載置部の上面に設けられた前記基板を支持する支持部と、前記支持部に支持された前記基板を加熱する加熱部と、前記基板を昇降させる昇降機構と、前記載置部に吸引口を有する吸引機構と、前記昇降機構と前記吸引機構を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記加熱処理の終了後に、前記基板が前記載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行い、前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させ、前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる制御を実行するように構成されている。
本開示によれば、基板の熱膨張に起因する当該基板の下面側で発生した異物が、当該基板の上面に付着することを抑制できる。
本実施形態にかかる加熱処理装置の構成を側面から見て模式的に示した説明図である。 本実施形態にかかる加熱処理方法の工程を説明するための説明図である。 加熱処理方法の各工程における吸引力を説明するための説明図である。 加熱処理方法の各工程における吸引力の他の例を説明するための説明図である。 第1吸引力で吸引を行う工程における加熱処理装置の他の動作例を示す説明図である。 第1吸引力で吸引を行う工程における加熱処理装置の他の動作例を示す説明図である。 加熱処理方法の各工程における吸引力の他の例を説明するための説明図である。 加熱処理方法の各工程における吸引力の他の例を説明するための説明図である。 加熱処理方法の各工程における吸引力の他の例を説明するための説明図である。
半導体デバイス等の製造プロセスにおいては、例えば基板としての半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という)の表面に、各種処理液、例えばパターンを形成するためのレジスト液や、プラズマ耐性を高めるためのハードマスク形成用のSOCが塗布されることがある。そして、これらの処理液の塗布後においては、加熱処理装置内でウェハを加熱する加熱処理が行われる。このような加熱処理においては、塗布膜の均一性を確保するために、加熱対象のウェハを均一に加熱する必要があり、加熱処理は、通常、ウェハを平坦な載置台や熱板上に載置して行われる。
ところで、近年は例えば3D-NAND型チップのように、多層積層型デバイスが多く製造されるようになっているが、積層数が増加すると、ウェハに対する一連の処理の過程でウェハに反りが生じることがある。このような反りが生じたウェハを熱板上で加熱処理すると、ウェハを均一に加熱できずに膜厚の均一性に悪影響を及ぼす。
そのため、例えば熱板や載置台上にウェハを載置して加熱処理を行う場合には、当該ウェハを吸引吸着してウェハの反りを矯正しながら当該ウェハを加熱する。
熱板や載置台には、ウェハの支持部としての支持ピンとしてギャップピンが設けられており、熱板や載置台上に載置されるウェハは、そのギャップピンに支持される。一方、ウェハの加熱処理を行う際には、ウェハの昇温に伴ってウェハ自体が熱膨張する。ギャップピンには、ウェハの自重及びウェハを吸引する吸引力によって荷重がかかった状態にあるため、この状態でウェハが熱膨張すると、ウェハの下面とギャップピンとの摩擦によって、ウェハの下面の膜が剥がれることがある。
このように発生した膜の剥離物は、ウェハの下面と熱板の間に異物として残存する。また、ウェハの下面に膜が形成されていない場合であっても、ウェハの熱膨張に起因するウェハの下面とギャップピンとの摩擦によって異物が生じ得る。
加熱処理の終了後には、ウェハを処理容器から搬出するためにウェハを上昇させるが、ウェハを上昇させた際には、ウェハ近傍の雰囲気が撹拌される。これに伴い、ウェハの下面側に残存する異物が舞い上がる場合があり、その異物がウェハの上面に付着して、その後の処理に悪影響を及ぼすことが懸念される。
そこで、本開示にかかる技術は、基板の熱膨張に起因する当該基板の下面側で発生した異物が、当該基板の上面に付着することを抑制する。
以下、本実施形態にかかる加熱処理装置の構成について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本実施形態にかかる加熱処理装置の構成を側面から見て模式的に示した説明図である。
図1に示すように、加熱処理装置1は、処理容器2を有している。この処理容器2は、当該処理容器2の底部を構成する底部構造体3と、底部構造体3に対して分離可能な蓋部4を有している。蓋部4は、処理容器2の天井面を構成する天井部5と、処理容器2の側壁面を構成する側壁部としてのリングシャッタ6を有している。また、処理容器2は、図示しない筐体内に設けられている。
底部構造体3は、図示しない前記筐体の基台7の上に支持部材8を介して支持されている。底部構造体3は、周縁部11よりも内側に凹部が形成された扁平な円筒体からなる支持台12を備えている。支持台12の凹部には、基板としてのウェハWを載置するための載置部としての熱板13が設けられている。熱板13の上面には、ウェハWの下面を支持する支持部としての複数のギャップピン14が設けられている。
複数のギャップピン14は、熱板13の半径方向及び周方向の各々の方向に間隔をおいて配置されている。熱板13に載置されたウェハWは、それらのギャップピン14によって支持され、ウェハWと熱板13との間には、例えば0.1mm以下の微小な隙間が形成される。
熱板13内には、当該熱板13に載置されたウェハWを加熱するための加熱部としてのヒータ15が設けられている。
底部構造体3の下方には、支持台12及び熱板13を貫通し、処理容器2の外部に設けられた図示しない搬送装置との間でウェハWの受け渡しを行うための昇降ピン16が設けられている。昇降ピン16は、例えば熱板13の周方向に等間隔で少なくとも3本設けられる。また、昇降ピン16は、基台7上に設けられた昇降機構17により昇降し、熱板13の上方に突出可能に構成されている。すなわち、昇降機構17によって昇降ピン16が上昇又は下降することで、ウェハWが上昇又は下降する。
蓋部4の天井部5は、底部構造体3よりも直径の大きい円板状の部材で構成されていて、前記した図示しない筐体の天井面に支持されている。この天井部5は、平面視において、その外縁が底部構造体3の外縁よりも外側に位置する大きさを有している。また、天井部5は、中空形状であり、上面部5aと下面部5bとの間に、扁平な円筒形状の排気室5cが形成されている。
排気室5cは、その外縁が底部構造体3の外縁の位置と略同一の位置となる大きさを有している。排気室5cの下方、すなわち天井部5の下面部5bの周縁近傍には、排気室5cと通じる複数の外周排気口5dが、周方向に沿って等間隔に形成されている。外周排気口5dは、熱板13に載置されたウェハWの外縁よりも外側の位置に開口している。
排気室5cの上方、すなわち天井部5の上面部5aには、排気室5cに通じる外周排気管21が接続されている。外周排気管21には、天井部5側を排気時の上流側とすると、その上流側から下流側に向かってバルブV11及び流量調整部22が順に設けられている。この外周排気管21は、工場内に設置された工場排気系に接続されている。
また天井部5の下面部5bの中央には、中央排気口5eが形成されている。中央排気口5eの中心は、熱板13に載置されたウェハWの中心と一致するように開口している。中央排気口5eには、排気室5cを貫通するように設けられた中央排気管23の一端が接続されている。中央排気管23には、天井部5側を排気時の上流側とすると、その上流側から下流側に向かってバルブV12及び流量調整部24が順に設けられている。この中央排気管23は、工場排気系に接続されている。
加熱処理装置1においては、上述した外周排気口5d、排気室5c、外周排気管21、バルブV11、流量調整部22、中央排気口5e、中央排気管23、バルブV12及び流量調整部24によって、ギャップピン14に支持されたウェハWの上方の雰囲気を排気する排気機構が構成されている。
蓋部4の側壁部としてのリングシャッタ6は、底部構造体3の周囲において、底部構造体3と天井部5との間の隙間の周囲を塞ぎ、処理空間Sを形成するためのシャッタ部材である。リングシャッタ6の上端は、天井部5の下面に対して固定されている。リングシャッタ6は、全体として環状の中空部を有する構成であり、外側シャッタ部6aと内側シャッタ部6bを有している。外側シャッタ部6aと内側シャッタ部6bとの間には、環状空間6cが形成されている。
外側シャッタ部6aの上部には、環状空間6cに通じる複数の流入口6dが全周に亘って等間隔に形成されている。内側シャッタ部6bの下部には、環状空間6cに通じる複数の供給口6eが全周に亘って等間隔に形成されている。かかる構成により、処理容器2を収容する前記筐体(図示せず)内の不活性ガス、例えば窒素ガスは、処理容器2内に均一に供給される。
外側シャッタ部6aの下面及び内側シャッタ部6bの下面は、環状板6fによって支持されている。この環状板6fの下面は、支持台12の周縁部の上面に接していて、環状板6fは、基台7に設けられた昇降機構25によって上下動する。すなわち、環状板6fの上昇又は下降によって、蓋部4が全体として昇降自在な構成となっている。例えば、蓋部4が下降し、環状板6fの下面が、支持台12の上面に接触すると、処理容器2内には、ウェハWの加熱処理のための処理空間Sが形成される。一方、蓋部4が上昇した際には、熱板13に載置されたウェハWを搬入出するための、搬送装置(図示せず)の進入退避空間が形成される。
なお、外側シャッタ部6a及び内側シャッタ部6bの壁内には、排気室5cの内部、及び壁面における昇華物の析出を防ぐためのヒータ(図示せず)が埋設されており、所望の温度、例えば300℃に加熱されている。
熱板13の周縁部近傍には、複数の吸引口31が形成されている。複数の吸引口31は、例えば同一円周上に等間隔で8個形成されている。これらの吸引口31には、各々支持台12及び熱板13を貫通する筒状の吸引管32の上端部が接続されている。各吸引管32の下端部は、基台7を貫通して、基台7の下方に配置される真空タンク40に接続されている。また、吸引管32における基台7の貫通部分の外周には、断熱材33が設けられている。
真空タンク40は、支持台51によって支持され、支持台51は、昇降機構52によって上下動自在である。図1に示した状態では、昇降機構52によって真空タンク40が上昇した位置、すなわち各吸引管32の下端部と真空タンク40とが接続位置にある。一方で、昇降機構52によって支持台51を下降させると、各吸引管32の下端部と真空タンク40との接続状態が解除される。真空タンク40の下方には、受け止め部53が配置されている。したがって昇降機構52によって支持台51を下降すると、真空タンク40のみを受け止め部53に載置することができる。
真空タンク40には、排気管41が接続されている。上述したように、吸引管32は、上昇した真空タンク40に接続されるため、真空タンク40を介して排気管41に接続される。そして、真空タンク40を排気時の上流側とすると、排気管41には、上流側から下流側に向かって圧力計42、バルブV13が順に設けられている。また、排気管41のバルブV13の下流側は、例えばイジェクタやブロワファンなどの吸引機43に通じている。加熱処理装置1においては、上述した吸引口31、吸引管32、真空タンク40、排気管41、バルブV13及び吸引機43によって、吸引機構50が構成されている。
この吸引機構50は、バルブV13の開度等の調整により排気量の調節が可能であり、これにより吸引口31における吸引力を調節できる。吸引力とは、吸引する力の大きさを示す指標であり、吸引圧力に相当する。吸引力の調節によって、例えばウェハWを熱板13に吸着させるための吸引力や、ウェハWを熱板13に吸着させない範囲で吸引を行うための吸引力などの所定の吸引力に切り替えることができる。なお、ウェハWが熱板13に吸着しない吸引力で吸引を行う場合には、ウェハWの下面と熱板13との隙間から吸引口31を介して排気が行われる。
上述した加熱処理装置1は、制御部100を備えている。制御部100は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、例えば後述する加熱処理装置1の各種動作を制御するプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、当該記憶媒体Hから制御部100にインストールされたものであってもよい。記憶媒体Hは一時的記憶媒体か非一時的記憶媒体かを問わない。プログラムの一部または全ては専用ハードウェア(回路基板)で実現してもよい。
本実施形態にかかる加熱処理装置1は以上のように構成されている。次に、この加熱処理装置1で行われるウェハWの加熱処理方法について、図1~図3を参照しながら説明する。なお、以下で説明する加熱処理方法の各工程における加熱処理装置1の動作は、前述の制御部100による制御によって自動的に実行される。
図1は、本実施形態にかかる加熱処理装置の構成を側面から見て模式的に示した説明図である。図2は、本実施形態にかかる加熱処理方法の工程を説明するための説明図である。なお、図2中の真空タンク40の下面から延びた白抜き矢印の大きさは、吸引力の大きさを模式的に示し、蓋部4の天井部5の内面に向けて延びた白抜き矢印の大きさは、外周排気口5d及び中央排気口5eからの排気量の大きさを模式的に示している。なお、説明の便宜上、本願の図面中のギャップピン14の大きさは、熱板13に対する実際のギャップピン14の大きさよりも拡大して図示されている。図3は、加熱処理方法の各工程における吸引力を説明するための説明図であり、図3中の太線が吸引力の大きさを示している。また、図3中の工程(a)~(e)は、図2中の工程(a)~(e)に対応している。
加熱処理を行う前には、先ずウェハWに対して、カーボン膜の前駆体を含む塗布液が塗布され、塗布膜としてのSOC膜が形成される。次いで、蓋部4を上昇させた状態で当該ウェハWを搬送装置(図示せず)によって熱板13の上方まで移動させ、ウェハWを昇降ピン16に受け渡す。その後、蓋部4を下降させ、処理容器2内に処理空間Sが形成される。このとき熱板13の表面温度は、例えば350℃となるように、ヒータ15の出力が制御されている。またこのとき、真空タンク40は、吸引管32の下端部と接続された状態にある。
続いて、昇降ピン16を下降させ、図2(a)に示すように、ウェハWを熱板13上のギャップピン14に受け渡す。これにより、ウェハWが熱板13に載置される。
その後、図1に示すバルブV13を開放し、図2(b)に示すように、吸引口31からの吸引によって、ウェハWを熱板13上に吸着保持する。これによって、ウェハWの反りが矯正されて、ウェハWが平坦状態となり、ウェハWに対して均一な加熱処理を行うことが可能になる。
次いで、図1に示すバルブV11、V12を開放し、中央排気口5e、中央排気管23からの排気と、外周排気口5d、排気室5c、外周排気管21からの排気が行われた状態で、ウェハWに対して加熱処理が行われる。
この加熱処理によって、ウェハWが昇温することでウェハWが熱膨張する。このとき、ウェハWの下面とギャップピン14との摩擦により、ウェハWの下面側の膜が剥がれ、膜の剥離物が、ウェハWの下面と熱板13との間に異物として残存する。
加熱処理の終了後、図2(c)及び図3に示すように、吸引口31からの吸引を停止する。これにより、熱板13に対するウェハWの吸着状態が解除されるため、平坦な状態にあったウェハWは、反りが生じていた状態に戻る。このようにウェハWに再度反りが生じる際にも、ウェハWとギャップピン14の摩擦によって異物が生じ得る。なお、図2(c)に示した吸引を停止する工程は省略されてもよいが、この工程を設けることが好ましい。この理由は後述する。
次に、図2(d)及び図3に示すように、吸引口31からの吸引を再開する。この工程においては、第1吸引力で吸引を行う。「第1吸引力」とは、ウェハWが熱板13に吸着しない吸引力である。具体的な第1吸引力の大きさは、吸引口31の数や配置、加熱対象ウェハWに生じ得る反りの大きさ等に基づいて適宜設定されるものであり、第1吸引力は、加熱処理を行う前に予め設定されている。
第1吸引力による吸引を行う間は、ウェハWは熱板13に吸着せず、ウェハWの下面と熱板13との間には隙間が形成された状態となる。そして、前述したウェハWの下面側に残存する異物は、その隙間を介して吸引口31から排出される。すなわち、ウェハWの搬出のためにウェハWを上昇させる前に、ウェハWの下面側で発生した異物の排出が開始される。
次いで、第1吸引力による吸引を行いながら、昇降ピン16を上昇させてウェハWを第1高さまで上昇させる。「第1高さ」とは、熱板13より高く、ウェハWの搬出位置(外部搬送装置とのウェハWの受け渡し位置)よりも低い高さであり、例えば3~5mmの高さである。
ウェハWの上昇によって、ウェハW近傍の雰囲気が撹拌され、ウェハWの下面側から上面側に向かう気流が形成され得るが、上述した第1吸引力による吸引によって吸引口31に向かう気流も形成される。すなわち、ウェハWの下面側に存在する異物は、吸引口31から吸引されるため、ウェハWの上昇が開始されても、異物はウェハWの上面側に舞い上がり難くなる。これによって、ウェハWの上面に異物が付着することが抑制される。
なお、前述の図2(c)に示した吸引を停止する工程を省略した場合、吸引口31における吸引力を、図2(b)に示した工程の吸引力から、図2(d)に示した工程の第1吸引力に切り替える。詳述すると、熱板13にウェハWが吸着された状態から吸引力を減少させて、ウェハWを非吸着状態とし、非吸着状態となった吸引力を第1吸引力として維持することになる。ただし、吸着状態にあるウェハWの吸着状態を一度解除し、その後、吸着状態とならないように吸引力を上昇させた方が、より高い吸引力を第1吸引力として設定することができる。この観点から、図2(c)に示した吸引を停止する工程を設けることが好ましい。
次に、図2(e)および図3に示すように、吸引口31からの吸引力を第1吸引力より大きい第2吸引力に切り替えて、第2吸引力による吸引を行いながら、ウェハWを第2高さまで上昇させる。また、このとき、処理容器2からウェハWを搬出するために、蓋部4も上昇させる。
本工程においては、蓋部4を上昇させることによって、蓋部4の下端と熱板13との隙間が生じ、その隙間から外気が流入する。これに伴い、ウェハW近傍の雰囲気が撹拌され、第1吸引力による吸引で排出されずにウェハWと熱板13の間に残存していた異物が、ウェハWの上面側に舞い上がることが懸念される。
一方、本工程においては、第1吸引力よりも大きい第2吸引力による吸引を行うことによって、吸引口31における吸引力が増大しているため、吸引口31からの異物排出の効果が促進され、ウェハWの上面側への異物の舞い上がりが抑制される。また、第2吸引力による吸引を行い、異物の排出が促進されることによって、処理容器2内の異物が少ない状態で次の処理対象のウェハの加熱処理を開始することも可能となる。
なお、「第2吸引力」は、上述した蓋部4の上昇時における異物の舞い上がりが抑制されるように、吸引口31の数や配置、処理容器2の形状等に基づいて予め設定される。また、「第2高さ」は、ウェハWの搬入出時における搬送装置(図示せず)に対するウェハWの受け渡し位置の高さである。
また、第2吸引力による吸引開始、第2高さまでのウェハWの上昇開始及び蓋部4の上昇開始のタイミングは、同一でなくてもよい。ただし、異物の舞い上がりを抑制する効果を高めるためには、第2吸引力による吸引の開始と同時又は開始後に、ウェハWの上昇又は蓋部4の上昇を開始させることが好ましい。
以上、本実施形態にかかる加熱処理装置1を用いた加熱処理方法について説明した。上述した加熱処理装置1によれば、加熱処理後のウェハWを第1高さに上昇させる際に、ウェハWが吸着しない第1吸引力によって吸引を行う。これにより、ウェハWの下面と熱板13との隙間にある異物が吸引されるため、ウェハWの上昇によってウェハW近傍の雰囲気が撹拌されても、ウェハWの上面に異物が付着することを抑制できる。
また、ウェハWの搬出のための受け渡し位置である第2高さにウェハWを上昇させる際に、第1吸引力より大きな第2吸引力で吸引を行うことによって、異物の吸引が促進される。これにより、ウェハWを第2高さに上昇させる際の、異物の舞い上がりを抑えることができ、ウェハWの上面に異物が付着することを抑制できる。
なお、以上で説明した加熱処理方法では、工程(b)の加熱処理中にウェハWの反り矯正のためにウェハWの吸引吸着を実施した。一方で、予めウェハWの反りが小さいことが想定される場合には、図4に示すように、工程(b)において、ウェハWの吸引吸着を実施しなくてもよい。この場合であっても、第1吸引力による吸引と第2吸引力による吸引によって、ウェハWの上昇時における異物の舞い上がりを抑制できる。
一方で、ウェハWの吸引構造を有する加熱処理装置1のギャップピン14の本数は、通常、ウェハWの吸引構造を有しない加熱処理装置のギャップピン14の本数よりも多くなる。ギャップピン14の本数が多いほど、ウェハWとギャップピン14の接触箇所も多くなり、ウェハWとギャップピン14の摩擦によって生じる異物の発生箇所も多い。このため、ウェハWの吸引吸着を行う加熱処理装置は、相対的に異物が生じ易い装置である。
したがって、ウェハWの吸引構造を有した加熱処理装置で、上述した第1吸引力による吸引と第2吸引力による吸引を行うことによって、ウェハWの上面への異物付着の抑制効果が顕著に現れる。換言すると、加熱処理装置1は、ウェハWの加熱処理中において、第1吸引力よりも大きい第3吸引力で吸引を行い、ウェハWの熱板13に吸着させる装置であることが好ましい。
(他の動作例)
次に、加熱処理装置1の他の動作例について説明する。
図5は、第1吸引力で吸引を行う工程における加熱処理装置の他の動作例を示す説明図である。
この例では、第1吸引力による吸引を行いながら、ウェハWを第1高さに上昇させる際に、蓋部4を僅かに上昇させる。これにより、底部構造体3と蓋部4の隙間Dから外気が流入する。このとき、蓋部4の下端が、昇降ピン16に支持されたウェハWの周縁部よりも低い位置となるように蓋部4を上昇させる。これにより、処理容器2内に流入する外気が、ウェハWの上面側に流れ難くなる一方で、吸引口31に向かって流れ易くなる。この結果、ウェハWの下面と熱板13との隙間に残存する異物が吸引口31から排出され易くなる。
なお、蓋部4の下端と底部構造体3との隙間Dは、吸引口31の数や配置、処理容器2の形状等に応じて適宜設定されるものであるが、例えば1~2mmに設定される。また、図5に示した例において、蓋部4の上昇を開始するタイミングは、ウェハWの上昇中あってもよいし、ウェハWが第1高さまで上昇した後であってもよい。
また、蓋部4を上昇させる際には、ウェハWを第1高さまで上昇させた後、蓋部4の下端がウェハWの周縁部よりも低い位置にある状態で蓋部4の上昇を停止させることが好ましい。この状態を一定時間維持することで、上述の隙間Dからの外気流入と第1吸引力による吸引によって排出することが可能な異物を十分に排出でき、その後にウェハWを第2高さまで上昇させる際の異物の舞い上がりをより抑えることできる。
また、ウェハWの上昇中に蓋部4を上昇させる際は、ウェハWの上昇を停止させるまでの間、蓋部4の下端がウェハWの周縁部よりも低い位置にある状態が維持されることが好ましい。これにより、蓋部4の下端と底部構造体3との隙間から流入する外気が、ウェハWの上昇が停止するまでの間、常に吸引口31に向かって流れ易くなるため、異物が排出され易い状態が維持される。なお、蓋部4の下端がウェハWの周縁部よりも低い位置にある状態は、ウェハWを第1高さに上昇させる工程、又はウェハWを第2高さに上昇させる工程、又はそれら両方の工程で実現されることが好ましい。
図6は、第1吸引力で吸引を行う工程における加熱処理装置の他の動作例を示す説明図である。図6に示す例は、ウェハWを第1高さまで上昇させる工程における排気機構の排気量(第2排気量)を、図2(b)に示したウェハWの加熱処理を行う工程における排気機構の排気量(第1排気量)よりも減少させる例である。
このように第1排気量よりも第2排気量を減少させることによって、ウェハWの下面側から上面側に向かう気流が形成され難くなり、ウェハWの上面側への異物の舞い上がりを抑制できる。
なお、図6に示した外周排気口5d及び中央排気口5eのように、ウェハWの上面側において複数の排気口が設けられている場合、排気機構の排気量とは、各排気口における排気量の総量である。例えば外周排気口5d及び中央排気口5e以外に、蓋部4の天井部又は側壁部に他の排気口が設けられている場合には、当該他の排気口と、外周排気口5dと、中央排気口5eの各排気口における排気量の総量が、排気機構による排気量である。
以上の図6で説明した第1排気量よりも第2排気量を減少させる動作例は、図2(d)で説明した蓋部4を上昇させない場合の形態に適用してもよい。この場合であっても、ウェハWの下面側から上面側に向かう気流を弱めることができるため、ウェハWの上面への異物の付着が抑制される。
また、ウェハWを上昇させる際には、外周排気口5dの排気量が、中央排気口5eの排気量よりも大きいことが好ましい。その場合には、ウェハWの外周側から外周排気口5dに向かう気流が形成され易くなる。これによって、ウェハWの外周側を通過するように異物が舞い上がったとしても、外周排気口5dから異物が排出され易くなり、ウェハWの上面に異物が付着することが抑制される。また、ウェハWを上昇させる際には、外周排気口5d及び中央排気口5eのいずれか一方の排気口における排気を停止してもよい。
図7は、加熱処理方法の各工程における吸引力の他の例を説明するための説明図である。図7に示す例では、ウェハWを第1高さに上昇させる際に、工程(d1)において、第1吸引力よりも低い吸引力で予備吸引を行い、その後の工程(d2)において、第1吸引力による吸引を行い、ウェハWを第1高さまで上昇させる。
処理容器2内において急激な圧力変化が生じる場合には、処理容器2内における気流が不規則に変化する場合があるが、図7の工程(d1)のような予備吸引を行うことによって、吸引停止状態から第1吸引力に切り替える際の急激な圧力変化を抑制できる。これにより、処理容器2内における気流の不規則な変化が抑制され、ウェハWの近傍における雰囲気の撹拌が抑制される。その結果、ウェハWの上面への異物の付着が抑制される。
図8は、加熱処理方法の各工程における吸引力の他の例を説明するための説明図である。図8に示す例では、ウェハWを第2高さに上昇させる際に、図7で説明したような予備吸引を行う例である。
詳述すると、ウェハWを第2高さに上昇させる際に、工程(e1)において、第1吸引力よりも高く、かつ第2吸引力よりも低い吸引力で予備吸引を行い、その後の工程(e2)において、第2吸引力による吸引を行いながら、ウェハWを第2高さまで上昇させる。工程(e1)のような予備吸引を行うことによって、ウェハWを第2高さまで上昇させる際に、処理容器2内の急激な圧力変化が抑制され、ウェハWの上面への異物の付着が抑制される。
なお、図9に示すように、図7で説明した工程(d1)及び工程(d2)と、図8で説明した工程(e1)及び工程(e2)を組み合わせてもよい。すなわち、工程(d1)で第1予備吸引を行い、工程(d2)で第1吸引力による吸引を行いながらウェハWを第1高さまで上昇させ、工程(e1)で第2予備吸引を行い、工程(e2)で第2吸引力による吸引を行いながらウェハWを第2高さまで上昇させてもよい。
以上、本開示にかかる加熱処理装置及び加熱処理方法の一実施形態に説明した。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。例えば上記の実施形態では、加熱処理装置における複数の構成例を説明したが、各構成例は、加熱処理装置としての機能を阻害しない範囲で互いに組み合わせてもよい。また、上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)基板の加熱処理装置であって、
前記基板の加熱処理が行われる処理容器と、
前記処理容器内において前記基板が載置される載置部と、
前記載置部の上面に設けられた前記基板を支持する支持部と、
前記支持部に支持された前記基板を加熱する加熱部と、
前記基板を昇降させる昇降機構と、
前記載置部に吸引口を有する吸引機構と、
前記昇降機構と前記吸引機構を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記加熱処理の終了後に、前記基板が前記載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行い、
前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させ、
前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、前記基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる制御を実行するように構成されている、加熱処理装置。
(2)前記制御部は、
前記加熱処理を行う際に、前記基板が前記載置部に吸着する第3吸引力による吸引を行う制御を実行するように構成されている、(1)に記載の加熱処理装置。
(3)前記制御部は、
前記第1吸引力による吸引を開始する前に前記第3吸引力による吸引を停止する制御を実行するように構成されている、(2)に記載の加熱処理装置。
(4)前記処理容器は、
昇降自在に構成された蓋部と、
前記蓋部と接触して処理空間を形成する底部構造体と、を有し、
前記蓋部は、
前記処理容器の天井面を構成する天井部と、
前記処理容器の側壁面を構成する側壁部と、を有し、
前記制御部は、
前記第2吸引力で吸引を行いながら前記基板を前記第2高さに上昇させる際に、前記蓋部を上昇させる制御を実行するように構成されている、(1)~(3)のいずれかに記載の加熱処理装置。
(5)前記支持部に支持された前記基板の上方の雰囲気を排気する排気機構を有し、
前記処理容器は、
昇降自在に構成された蓋部と、
前記蓋部と接触して処理空間を形成する底部構造体と、を有し、
前記蓋部は、
前記処理容器の天井面を構成する天井部と、
前記処理容器の側壁面を構成する側壁部と、を有し、
前記制御部は、
前記加熱処理を行う際に、第1排気量で排気を行い、
前記加熱処理の終了後、前記基板を前記第1高さに上昇させる際に前記蓋部を上昇させ、
前記蓋部を上昇させる際に、前記第1排気量より小さい第2排気量で排気を行う制御を実行するように構成されている、(1)~(4)のいずれかに記載の加熱処理装置。
(6)前記制御部は、
前記蓋部を上昇させて前記蓋部と前記底部構造体との間に隙間が形成された際に、前記蓋部の上昇を停止させる制御を実行するように構成されている、(4)又は(5)に記載の加熱処理装置。
(7)前記蓋部の上昇が停止する位置は、当該蓋部の下端が、前記基板の周縁部の下端よりも低い位置である、(6)に記載の加熱処理装置。
(8)前記制御部は、
前記加熱処理の終了後に前記基板を上昇させる際に、前記基板の上昇が停止するまでの間、前記蓋部の下端が、前記基板の周縁部の下端よりも低い位置となる状態が維持されるように、前記昇降機構と前記蓋部の上昇動作を制御するように構成されている、(4)~(7)のいずれかに記載の加熱処理装置。
(9)基板の加熱処理方法であって、
前記基板の加熱処理の終了後に、前記基板が載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行う工程と、
前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させる工程と、
前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、前記基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる工程と、有する、加熱処理方法。
(10)基板の加熱処理の終了後に、前記基板が載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行う工程と、
前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させる工程と、
前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、前記基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる工程と、有する加熱処理方法を、加熱処理装置によって実行させるように、当該加熱処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムを記憶した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
(11)基板の加熱処理の終了後に、前記基板が載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行う工程と、
前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させる工程と、
前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、前記基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる工程と、有する加熱処理方法を、加熱処理装置によって実行させるように当該加熱処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作する、プログラム。
1 加熱処理装置
2 処理容器
13 熱板
14 ギャップピン
15 ヒータ
17 昇降機構
31 吸引口
50 吸引機構
100 制御部
H 記憶媒体
W ウェハ

Claims (10)

  1. 基板の加熱処理装置であって、
    前記基板の加熱処理が行われる処理容器と、
    前記処理容器内において前記基板が載置される載置部と、
    前記載置部の上面に設けられた前記基板を支持する支持部と、
    前記支持部に支持された前記基板を加熱する加熱部と、
    前記基板を昇降させる昇降機構と、
    前記載置部に吸引口を有する吸引機構と、
    前記昇降機構と前記吸引機構を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記加熱処理の終了後に、前記基板が前記載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行い、
    前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させ、
    前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、前記基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる制御を実行するように構成されている、加熱処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記加熱処理を行う際に、前記基板が前記載置部に吸着する第3吸引力による吸引を行う制御を実行するように構成されている、請求項1に記載の加熱処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1吸引力による吸引を開始する前に前記第3吸引力による吸引を停止する制御を実行するように構成されている、請求項2に記載の加熱処理装置。
  4. 前記処理容器は、
    昇降自在に構成された蓋部と、
    前記蓋部と接触して処理空間を形成する底部構造体と、を有し、
    前記蓋部は、
    前記処理容器の天井面を構成する天井部と、
    前記処理容器の側壁面を構成する側壁部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第2吸引力で吸引を行いながら前記基板を前記第2高さに上昇させる際に、前記蓋部を上昇させる制御を実行するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の加熱処理装置。
  5. 前記支持部に支持された前記基板の上方の雰囲気を排気する排気機構を有し、
    前記処理容器は、
    昇降自在に構成された蓋部と、
    前記蓋部と接触して処理空間を形成する底部構造体と、を有し、
    前記蓋部は、
    前記処理容器の天井面を構成する天井部と、
    前記処理容器の側壁面を構成する側壁部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記加熱処理を行う際に、第1排気量で排気を行い、
    前記加熱処理の終了後、前記基板を前記第1高さに上昇させる際に前記蓋部を上昇させ、
    前記蓋部を上昇させる際に、前記第1排気量より小さい第2排気量で排気を行う制御を実行するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の加熱処理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記蓋部を上昇させて前記蓋部と前記底部構造体との間に隙間が形成された際に、前記蓋部の上昇を停止させる制御を実行するように構成されている、請求項5に記載の加熱処理装置。
  7. 前記蓋部の上昇が停止する位置は、当該蓋部の下端が、前記基板の周縁部の下端よりも低い位置である、請求項6に記載の加熱処理装置。
  8. 前記制御部は、
    前記加熱処理の終了後に前記基板を上昇させる際に、前記基板の上昇が停止するまでの間、前記蓋部の下端が、前記基板の周縁部の下端よりも低い位置となる状態が維持されるように、前記昇降機構と前記蓋部の上昇動作を制御するように構成されている、請求項4に記載の加熱処理装置。
  9. 基板の加熱処理方法であって、
    前記基板の加熱処理の終了後に、前記基板が載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行う工程と、
    前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させる工程と、
    前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、前記基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる工程と、有する、加熱処理方法。
  10. 基板の加熱処理の終了後に、前記基板が載置部に吸着しない第1吸引力で吸引を行う工程と、
    前記第1吸引力で吸引を行いながら、前記基板を第1高さに上昇させる工程と、
    前記第1吸引力より大きい第2吸引力で吸引を行いながら、前記基板を前記第1高さより高い第2高さに上昇させる工程と、有する加熱処理方法を、加熱処理装置によって実行させるように、当該加熱処理装置を制御する制御部のコンピュータ上で動作するプログラムを記憶した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。




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