JP3265571B2 - 浚渫用密閉グラブバケット - Google Patents

浚渫用密閉グラブバケット

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JP3265571B2
JP3265571B2 JP23328098A JP23328098A JP3265571B2 JP 3265571 B2 JP3265571 B2 JP 3265571B2 JP 23328098 A JP23328098 A JP 23328098A JP 23328098 A JP23328098 A JP 23328098A JP 3265571 B2 JP3265571 B2 JP 3265571B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浚渫用密閉グラブ
バケットに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のものと
して、特公昭57−36377号公報には、浚渫船から
のラダー下端に一対のバケット爪を揺動可能に枢支して
構成した密閉バケットを設け、この密閉バケットの基部
に回転式カッター付水中ポンプを設け、このカッターを
ポンプによる吸引経路の始端部で前記密閉バケット内に
位置させると共に、密閉バケット内部に開口する循環水
供給パイプを設けた汚泥浚渫船が提案されている。
【0003】また、特開平2−74730号公報には、
架構体の下端に、該架構体に設けた駆動手段に連係され
て左右方向に開閉しうる1対の浚渫バケットを枢着する
とともに、各浚渫バケットに、浚渫物吸引用の吸入管の
吸入口部を、前記各浚渫バケットの内方を向くようにし
て設けた無濁浚渫装置が提案されている。
【0004】しかし、上記前者の汚泥浚渫船では、回転
式カッターがバケット爪内の上方に設けられているた
め、水中ポンプにより吸引した汚泥を攪乱することはで
きるが、バケット爪内の汚泥を効率よく攪拌することが
できない。
【0005】また、上記後者の無濁浚渫装置では、浚渫
バケットは、前後の扇状の側板と弧状の底板とからなり
(公報第2頁右下欄第16〜18行)、左右1対の浚渫バケ
ットの合せ目にインペラーが設けられ、このインペラー
は左右方向の軸を中心として回転するから、インペラー
の先端が側板と底板の角部に届かず、該角部付近に置け
る攪拌が不均一になり易い面がある。
【0006】このように両者従来技術では、礫,土塊や
植物の茎などを含む汚泥を十分に撹拌することができ
ず、汚泥を効率良く処理するためには、浚渫船でさらに
撹拌処理する必要があった。
【0007】一方、上記密閉バケット及び浚渫バケット
では、一対のバケット爪が開閉するが、閉成状態におい
て、実際上は完全な密封はできないから、海底の泥土等
を掻上げてから浚渫船に開けるまでの間に、バケットの
合わせ目から水が漏れて船体を汚すという問題がある。
また、掻上げ後には、バケットの下部に泥土が堆積する
と共に、上部に水が集まるため、バケットを旋回する際
に上部の水が漏れやすいという問題もある。さらに、バ
ケットを開いて内部の泥土を投入ホッパーに開く際、バ
ケットを少しでも開くと、この開いたバケットの合わせ
目から、一度に大量の泥土が落下するため、投入ホッパ
ーだけではなく、泥土が周囲に飛散して船体各部を汚す
という問題がある。
【0008】そこで、本発明は、バケット内を均一に攪
拌することができる浚渫用密閉グラブバケットを提供す
ることを目的とし、さらに、内部から落下する泥土等の
飛散を防止することができる浚渫用密閉グラブバケット
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、基部
に左右一対のバケットを開閉可能に枢支し、前記各バケ
ット内に前後方向の回転軸を枢支し、この回転軸に攪拌
爪を設け、前記回転軸を回転する回転手段を前記バケッ
トに設け、前記左右のバケットの左右側板を、前記回転
軸を中心とするほぼ半円状に形成し、前記一対のバケッ
トの前後と左右とを覆う左右の飛散防止カバーを形成
し、これら左右の飛散防止カバーを枢軸により前記基部
にそれぞれ開閉可能に枢支し、それら左右の飛散防止カ
バーの重心はそれぞれ前記枢軸の左右外側にあり、前記
左右の飛散防止カバーの内部には、前記左右のバケット
の外面に係合するガイド部が設けられると共に、前記左
右の飛散防止カバーは、前記バケットが開いた後に前記
ガイド部に該バケットが当接することにより開くように
構成したものである。
【0010】この請求項1の構成によれば、回転手段に
より回転軸が回転すると、該回転軸に設けた攪拌爪によ
り汚泥等が攪拌され、左右のバケットにそれぞれ回転軸
を前後方向に設けたから、バケット内の均一な攪拌が可
能となり、しかも、バケットの左右側板が前記攪拌爪の
先端回転軌跡に倣ったほぼ半円状であるから、バケット
内部の汚泥等を均一に攪拌することができる。また、
対のバケットを飛散防止カバーにより覆ったから、バケ
ットに対する風の影響が削減されると共に、旋回時等に
おいて零れた泥土等の飛散を防止できる。さらに、左右
の飛散防止カバーの重心が前記枢軸の左右外側にあるか
ら、左右の飛散防止カバーは、その自重により閉成し、
閉成状態からバケットを開き始めても、左右の飛散防止
用カバーが閉まっているため、落下する泥土等の周囲へ
の飛散を防止できる。一方、前記バケットが開いた後、
バケットがガイド部に当接し、バケットと同体的に左右
飛散防止カバーが開く。
【0011】また、請求項2の発明は、前記回転軸を着
脱手段により前記バケットに着脱可能に設けたものであ
る。
【0012】この請求項2の構成によれば、着脱手段に
より回転軸を着脱することができるから、泥土の種類に
適した攪拌爪に交換することができる。
【0013】さらに、請求項3の発明は、前記ガイド部
は前記バケットが半開後に当接する位置に設けられてい
【0014】この請求項の構成によれば、バケットが
半開後に飛散防止カバーが開く。
【0015】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1ないし図8は本発明の第1実施
例を示し、同図に示すように、グラブバケット1は、左
右のバケット2,2を開閉可能に有し、これらバケット
2,2は、複数の爪3を有する底板4,4と、半円形の
左右の側板5,5と、上板6,6とを連続して備えると
共に、それらバケット2,2は、前後を側壁7,7によ
りそれぞれ塞いでいる。尚、左右のバケット2,2は、
前記爪3以外は、左右対称であり、閉成状態で、底板
4,4が突き合わされると共に、側壁7,7の合せ目7
A,7Aが突き合わされる。前記バケット2の上部に
は、前後に枢軸8,8が設けられ、これら枢軸8,8に
より、バケット2が基部9に枢支され、前記枢軸8の上
方に作動部10が設けられ、左右のバケット2,2の作動
部10,10が油圧シリンダなどの開閉手段11に連結されて
いる。そして、開閉手段11が伸縮すると共に、図示しな
い同期機構により、左右のバケット2,2が左右対称に
開閉するようになっている。
【0016】前記バケット2の前後方向中央には、気密
ケース21が設けられ、この気密ケース21の上部は前記バ
ケット2の外部に突出され、その気密ケース21の上部
に、駆動スプロケット22を回動可能に枢支すると共に、
この駆動スプロケット22を回動する回転手段たる油圧モ
ータ23を設け、この油圧モータ23はケース23A内に気密
に収納され、さらに、バケット2内において、前記気密
ケース21内に従動スプロケット24を回動可能に枢支し、
それらスプロケット22,24間に無端チェーン25を掛装し
ている。尚、図中21Aは、前記気密ケース21の中央壁部
である。前記従動スプロケット24の前後に軸部26,26を
設け、これら軸部26,26を気密ケース21の外部に突出
し、この突出した内軸部26,26の外端に、フランジ27,
27を固着している。また、前記前後の側壁7,7に軸受
28,28を設け、これら軸受28,28に外軸部29,29が回動
可能に設けられ、外軸部29,29の内端に、フランジ30,
30を固着している。前記フランジ27,30の間には、前後
方向の回転軸31が設けられ、この回転軸31は軸方向両端
に前記フランジ27,30に接合するフランジ27A,30Aを
有し、この回転軸31には、外側からほぼ等間隔で、撹拌
爪32,33,34,35が設けられ、それら撹拌爪32,33,3
4,35は、それぞれ回転軸31の左右方向両側に一対ずつ
突設され、隣合う撹拌爪32,33,34,35のなす角度は、
ほぼ45度となっている。尚、図2においては、説明の
ために、撹拌爪32,33,34,35を同じ位置に図示してい
る。外側の撹拌爪32の先端には、軸方向の爪部32Aが外
向きに突設され、この爪部32Aの外端は前記側壁7の近
傍まで延設され、内側の撹拌爪35の先端には、軸方向の
爪部35Aが内向きに突設され、この爪部35Aの内端は前
記気密ケース21の近傍まで延設されている。さらに、中
央の一方の撹拌爪33,34の先端には、軸方向の爪部33
A,34Aが外向きに突設され、その爪部33Aの先端は、
前記爪部32Aの内端位置と僅かな隙間を介して近接して
配置されと共に、その爪部34Aの先端は、前記爪部33A
の内端位置と僅かな隙間を介して近接して配置されてい
る。また、中央の他方の撹拌爪33,34の先端には、軸方
向の爪部33A,34Aが内向きに突設され、その爪部33A
の内端は、前記爪部34Aの外端位置と僅かな隙間を介し
て近接して配置されと共に、その爪部34Aの内端は、爪
部35Aの外端位置と僅かな隙間を介して近接して配置さ
れている。そして、前記回転軸31は、前記側板5のなす
半円の中央に位置し、すなわち、爪部32A,33A,34
A,35Aの回転軌跡に対応して、側板5の内面が半円形
に形成されている。また、各撹拌爪32,33,34,35は、
回転軸31に突設した取付片36にボルト・ナットなどの固
定部材37により着脱可能に固定されている。また、前記
フランジ27,27A及びフランジ30,30Aとは、ボルト・
ナット38により着脱自在に連結され、これらフランジ2
7,27A,30,30Aとボルト・ナット38により、回転軸3
1の着脱手段39を構成している。従って、ボルト・ナッ
ト38を外すことにより、回転軸31を交換することがで
き、これにより、浚渫する汚泥の種類に合わせた撹拌爪
に交換できる。
【0017】さらに、左右のバケット2,2における回
転軸31,31において、撹拌爪32,33,34,35の回転軌跡
の間には、間隔Hが設けられ、この間隔Hは20〜50
センチ程度であり、本実施例では、30センチ程度とし
ており、閉成状態のバケット2,2内の中央には、障害
物収納空間40が形成されている。したがって、浚渫した
汚泥内に撹拌爪32,33,34,35により処理できない障害
物が含まれた場合でも、障害物収納空間40に障害物が逃
げ、撹拌爪32,33,34,35の回動の邪魔にならない。
【0018】そして、前記基部9は、浚渫船(図示せ
ず)のラダーなどの昇降杆41の先端に設けられる。ま
た、その昇降杆41として、浚渫船に搭載したバックホー
などのアームなどでもよい。
【0019】さらに、前記グラブバケット1の前後と左
右とを覆う左右の飛散防止カバー51,51が設けられ、こ
れら左右の飛散防止カバー51,51は、左右の側板52,52
と前後の側壁53,53とを有し、上下が開口している。ま
た、左右の飛散防止カバー51,51は、それぞれ前後の枢
軸54,54により、前記基部9に開閉可能に枢支され、そ
れら枢軸54は、前記枢軸8と同軸に配置されている。そ
して、閉成状態の飛散防止カバー51,51は、側壁53,53
の内端53A,53Aが突き合わされ、その閉成状態におい
て、左右の飛散防止カバー51,51の重心は、前記枢軸5
4,54の左右外側にある。したがって、左右の飛散防止
カバー51,51は、その自重により閉成する。また、前記
飛散防止カバー51に内部には、前記バケット2の外面に
係合するガイド部55が設けられ、このガイド部55は、前
記バケット2が半開後に当接する位置に設けられてい
る。尚、この例では、バケット2がほぼ42度程度開い
た後に、前記ガイド部55に当接する。
【0020】従って、前記バケット2,2が半開した
後、該バケット2,2が開いて、係合部たるガイド部55
に当接することにより、バケット2,2と同体的に左右
の飛散防止カバー51,51が開き、一方、バケット2,2
が閉まり、半開以下に閉まる(この例では、42度以
下)と、飛散防止カバー51,51が自重により閉まる。
【0021】次に、前記構成につき、その作用を説明す
ると、昇降杆41を操作してグラブバケット1により水底
の汚泥などを浚渫する。バケット2,2内に汚泥を掻き
揚げたら、油圧モータ23により回転軸31を回転し、撹拌
爪32,33,34,35により内部の汚泥を撹拌して流動化さ
せる。この場合、バケット2の側板5は、撹拌爪32,3
3,34,35の回転軌跡に倣った半円形に形成されている
から、取り込んだ内部の汚泥が均一に撹拌される。ま
た、バケット2の前後方向において、爪部32A,33A,
34A,35Aがほぼ全長に渡って配置されているから、む
らなく撹拌される。このように内部の汚泥を十分に流動
化した後、バケット2,2を開いて内部の汚泥を、浚渫
船の図示しない投入ホッパなどに投入する。この場合、
バケット2,2を半開きにして、底板4,4が斜め下向
きになっても、飛散防止カバー51,51は閉まっており、
この飛散防止カバー51,51により、四方を囲まれた状態
でバケット2,2を開くことができるため、内部から落
下する汚泥が周囲に飛散することなく、投入ホッパ内に
正確に投入することができる。一方、バケット2,2を
さらに開くと、飛散防止カバー51,51も開くから、該カ
バー51,51は浚渫の邪魔にならない。また、回転軸31を
交換し、撹拌爪の種類を変更することにより、浚渫する
汚泥の状態に合せたて撹拌処理することができる。
【0022】このように本実施例では、請求項1に対応
して、浚渫船に設けた昇降杆41に基部9を連結し、該基
部9に左右一対のバケット2,2を開閉可能に枢支し、
各バケット2,2内に前後方向の回転軸31,31を枢支
し、この回転軸31に攪拌爪32,33,34,35を設け、回転
軸31を回転する回転手段たる油圧モータ23をバケット2
に設け、左右のバケット2,2の左右側板5,5を、回
転軸31,31を中心とするほぼ半円状に形成し、一対のバ
ケット2,2の前後と左右とを覆う左右の飛散防止カバ
ー51,51を形成し、これら左右の飛散防止カバー51,51
枢軸54,54により基部9にそれぞれ開閉可能に枢支
し、それら左右の飛散防止カバー51,51の重心はそれぞ
れ枢軸54,54の左右外側にあり、左右の飛散防止カバー
51,51の内部には、左右のバケット2,2の外面に係合
するガイド部55,55が設けられると共に、左右の飛散防
止カバー51,51は、バケット2,2が開いた後にガイド
部55,55に該バケット2,2が当接することにより開く
ように構成したものであるから、油圧モータ23により回
転軸31が回転すると、該回転軸31に設けた攪拌爪32,3
3,34,35により汚泥等が攪拌され、左右のバケット
2,2にそれぞれ回転軸31,31を前後方向に設けたか
ら、バケット2,2内の均一な攪拌が可能となり、しか
も、バケット2,2の左右側板5,5が攪拌爪32,33,
34,35の先端回転軌跡に倣ったほぼ半円状であるから、
バケット2,2内部の汚泥等を均一に攪拌することがで
き、浚渫船の装置を改良することなく、その後の汚泥処
理を効率良く行うことができる。また、飛散防止カバー
51,51により、バケット2,2に対する風の影響が削減
されると共に、旋回時等において零れた泥土等の飛散を
防止できる。さらに、左右の飛散防止カバー51,51の重
心が枢軸54,54の左右外側にあるから、左右の飛散防止
カバー51,51は、その自重により閉成し、投入時におい
て、バケット2,2を開いても、左右の飛散防止用カバ
ー51,51が閉まっているため、落下する泥土等が周囲へ
に飛散することを防止できる。一方、バケット2,2が
開いた後、バケット2,2がガイド部55,55に当接し、
バケット2,2と同体的に左右の飛散防止カバー51,51
が開く。
【0023】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、回転軸31を着脱手段39によりバケット2に
着脱可能に設けたものであるから、着脱手段39により回
転軸31を着脱することができるから、泥土の種類に適し
た攪拌爪に交換することができる。
【0024】また、このように本実施例では、請求項3
に対応して、ガイド部55,55はバケット2,2が半開後
に当接する位置に設けられているものであるから、バケ
ット 2,2が半開後に飛散防止カバー51,51が開き、
入時において、バケット2,2を開いても、左右の飛散
防止用カバー51,51が閉まっているため、落下する泥土
等が周囲へに飛散することを防止できる。
【0025】また、実施例上の効果として、撹拌爪32,
33,34,35は、その爪部32A,33A,34A,35Aが、回
転軸31の軸方向において、わずかな隙間をおいて配置さ
れているから、バケット2の前後方向においても、内部
をむらなく撹拌できる。さらに、油圧モータ23の回転を
伝達するスプロケット22,24を気密ケース21内に収納し
たから、長期に渡って回転軸31を安定して回転駆動する
ことができる。しかも、気密ケース21をバケット2の前
後方向ほぼ中央に設け、該気密ケース21の前後にそれぞ
れ回転軸31を設けたから、回転力を安定して伝達するこ
とができる。また、気密ケース21の中央側を中央壁部21
Aにより塞ぎ、左右のバケット2,2において、閉成状
態で、中央壁部21A,21Aの間には、間隔が設けられて
いるから、内部に汚泥を取り込み、この汚泥に障害物等
が含まれている場合でも、バケット2,2の開閉をスム
ーズに行うことができる。そして、中央壁部21A,21A
のの間隔を十分に取っているから、閉成動作時に、中央
壁部21A,21Aの間に、障害物が挟まれて、閉成できな
くなるようなことがない。
【0026】図9は本発明の第2実施例を示し、上記第
1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、前記基部9の左右
に巻取装置61,61を設け、この巻取装置61により巻き取
る索条62,62を、前記飛散防止カバー51,51に連結して
いる。尚、前記巻取装置61により、前記飛散防止カバー
51の開閉装置を構成している。
【0027】そして、索条62,62を巻き取って、図9に
示すように、飛散防止カバー51,51を開いた状態で、バ
ケット2,2を全開とし、バケット2,2を閉めて浚渫
を行い、索条62,62を緩めると、飛散防止カバー51,51
は自重により閉成する。
【0028】このように本実施例では、飛散防止カバー
51,51の開閉装置たる巻取装置61,61を設け、バケット
2,2を閉めて汚泥を取り込む際に、飛散防止カバー51
よりバケット2,2を先に閉めることができ、あるい
は、バケット2,2の閉成動作時に飛散防止カバー61,
61を開いておくことができから、汚泥の取り込み時に飛
散防止カバー61,61が邪魔になることがない。
【0029】図10に本発明の第3実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、飛散防止カバー51
に浮体63を設け、この浮体63は水中において飛散防止カ
バー51を開成する浮力を有する。
【0030】従って、水中においては、浮体63により飛
散防止カバー51,51が開き、バケット2,2を閉めて泥
土を掻き揚げた後、空中に持ち上げると、自重により、
飛散防止カバー51,51が自動的に閉まり、この例におい
ても、バケット2,2を閉めて汚泥を取り込む際に、飛
散防止カバー51,51よりバケット2,2を先に閉めるこ
とができる。
【0031】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、回転手段は、回転軸を回
転駆動できるものであらば、各種のものを用いることが
できる。また、バケットの開閉動作に連動するリンク機
構を設け、このリンク機構により、バケットを閉めて汚
泥を取り込む際に、飛散防止カバーよりバケットが先に
閉まるように構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1の発明は、基部に左右一対のバ
ケットを開閉可能に枢支し、前記各バケット内に前後方
向の回転軸を枢支し、この回転軸に攪拌爪を設け、前記
回転軸を回転する回転手段を前記バケットに設け、前記
左右のバケットの左右側板を、前記回転軸を中心とする
ほぼ半円状に形成し、前記一対のバケットの前後と左右
とを覆う左右の飛散防止カバーを形成し、これら左右の
飛散防止カバーを枢軸に より前記基部にそれぞれ開閉可
能に枢支し、それら左右の飛散防止カバーの重心はそれ
ぞれ前記枢軸の左右外側にあり、前記左右の飛散防止カ
バーの内部には、前記左右のバケットの外面に係合する
ガイド部が設けられると共に、前記左右の飛散防止カバ
ーは、前記バケットが開いた後に前記ガイド部に該バケ
ットが当接することにより開くように構成したものであ
り、バケット内を均一に攪拌することができ、しかも、
内部から落下する泥土等の飛散を防止することができる
浚渫用密閉グラブバケットを提供することができる。
【0033】また、請求項2の発明は、前記回転軸を着
脱手段により前記バケットに着脱可能に設けたものであ
り、バケット内を均一に攪拌することができ、しかも、
内部から落下する泥土等の飛散を防止することができる
浚渫用密閉グラブバケットを提供することができる。
【0034】また、請求項3の発明は、前記ガイド部は
前記バケットが半開後に当接する位置に設けられている
ものであり、バケット内を均一に攪拌することができ、
しかも、内部から落下する泥土等の飛散を防止すること
ができる浚渫用密閉グラブバケットを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すグラブバケットの断
面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示すバケットの断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例を示すグラブバケットの正
面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示すグラブバケットの側
面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す飛散防止カバーを設
けたグラブバケットの正面図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す飛散防止カバーを設
けたグラブバケットの側面図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す飛散防止カバーを設
けたグラブバケットの正面図であり、左右のバケットは
半開状態である。
【図8】本発明の第1実施例を示す飛散防止カバーを設
けたグラブバケットの正面図であり、左右のバケットは
全開状態である。
【図9】本発明の第2実施例を示す飛散防止カバーを設
けたグラブバケットの正面図であり、左右のバケット及
び飛散防止カバーは全開状態である。
【図10】本発明の第3実施例を示す飛散防止カバーを
設けたグラブバケットの正面図であり、左右のバケット
及び飛散防止カバーは全開状態である。
【符号の説明】
2 バケット 5 側板 9 基部 23 油圧モータ(回転手段) 31 回転軸 32,33,34,35 撹拌爪 39 着脱手段 51 飛散防止カバー54 枢軸 55 ガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 智彦 新潟県新潟市西湊町通三ノ町3300番地3 株式会社本間組内 (72)発明者 阿部 純一 高知県高知市瀬戸2丁目13番40号 株式 会社光栄鉄工所内 (72)発明者 光内 強伸 高知県高知市瀬戸2丁目13番40号 株式 会社光栄鉄工所内 (72)発明者 田渕 竜一 高知県高知市瀬戸2丁目13番40号 株式 会社光栄鉄工所内 (56)参考文献 特開 昭52−142809(JP,A) 特開 平10−37229(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 3/47 E02F 3/88

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部に左右一対のバケットを開閉可能に
    枢支し、前記各バケット内に前後方向の回転軸を枢支
    し、この回転軸に攪拌爪を設け、前記回転軸を回転する
    回転手段を前記バケットに設け、前記左右のバケットの
    左右側板を、前記回転軸を中心とするほぼ半円状に形成
    し、前記一対のバケットの前後と左右とを覆う左右の飛
    散防止カバーを形成し、これら左右の飛散防止カバーを
    枢軸により前記基部にそれぞれ開閉可能に枢支し、それ
    ら左右の飛散防止カバーの重心はそれぞれ前記枢軸の左
    右外側にあり、前記左右の飛散防止カバーの内部には、
    前記左右のバケットの外面に係合するガイド部が設けら
    れると共に、前記左右の飛散防止カバーは、前記バケッ
    トが開いた後に前記ガイド部に該バケットが当接するこ
    とにより開くように構成したことを特徴とする浚渫用密
    閉グラブバケット。
  2. 【請求項2】 前記回転軸を着脱手段により前記バケッ
    トに着脱可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の
    浚渫用密閉グラブバケット。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部は前記バケットが半開後に
    当接する位置に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の浚渫用密閉グラブバケット。
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