JPS59333Y2 - ロ−タリ−ブラシ式床面掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として船渠の梁底等を効率よく掃除するため
のロータリーブラシ式床面掃除機に関するものである。

船渠の梁底には、サンドブラストに使用したグノツドや
、海中から必然的に侵入する砂やヘドロ等がごみとして
滞溜するが、従来、これらを効率よく掃除する機械がよ
く、一般にはホイルローダ−またはブルドーザ−等のロ
ーダ−で荒掃除を行ない、どうしてもひろえないものに
ついては、スコップまたはほうき等を使用して人力で掃
除を行なっていた。

しかしながら、その清掃作業は単純作業であるが、広い
面積であるがために、多大な工数及び費用を要していた
。

また、ショベルを有するローダ−等では床面に設けた主
として配管類のドック設備を破損しやすく、それを避け
ようとすれば、ごみのすくい残しが多量となり、更にブ
ルドーザ−では一方から押進むので、ごみがブルドーザ
−の進行方向へ逃げるため、作業効率が悪いという欠点
があった。

そこで、本考案は前記従来の欠点を解消するためになさ
れたものであり、ローダ−等のショベル部分にロータリ
ーブラシ装置を設けることにより、床面のごみを効率良
くすくいとり、その清掃作業の工数及び費用の低減をは
かると共に、その清掃床面の傷付きを防止し、かつ清掃
仕上り状況の向上をはかることを目的としたもので゛あ
る。

即ち、本考案のロータリーブラシ式床面掃除機は、前後
進可能なローダ−の機体に対し、俯仰可能軸支されたリ
フトアームに先端にリヤパケットを上下に回動可能に軸
支すると共に、このリヤパケットにフロントパケットを
開閉可能に取付け、更に回転可能なロータリーブラシを
前記フロントパケットに内蔵させ、前記リヤパケットは
清掃する床面に置かれて移動する際にその床に食い込ま
ず、その床面に対面する平坦部を有してフロントバケツ
Ｉ・側に開口しており、前記フロントパケットは床面に
置かれた際に前記ロータリーブラシが床面を清掃し、ご
みを前記リヤパケット内に掃き入れるように開口してお
り、前記ロータリーブラシは駆動機構を通して駆動され
るように構成して成るものである。

以下図面を参照して本考案の一実施例を説明するが、第
１図は本実施例におけるロータリーブラシ式床面掃除機
の全体側面図であり、この床面掃除機は、従来一般に使
用されている前後進可能なホ、イールローダ−１を使用
し、その機体に対しピン２を介して軸支され、かつリフ
トシリンダ３によって俯仰可能に設けられたリフトアー
ム４の先端部に、ピン５を介してリヤパケット６の後面
部を軸支し、かつダンプシリンダ７及びリンク部材１５
によってリヤパケット６を上下に回動可能に設けている
。

次に、第２図の拡大図に示すごとく、リヤパケット６に
ピン８を介してフロントバケツ１〜９を軸支して、リヤ
パケット６とフロントバケツ１へ９とがピン８を支点と
して両開き可能に設けると共に、フロン１〜バケツｌ−
９をリヤパケット６に対して開閉可能とするための開閉
シリンダ１０を、リフトアーム４のピン５とフロントパ
ケット９のピン１１との間に設けている。

リャバケツ）・６はこれを牽引するホイールローダ−１
側に床面に食い込まないようにするために円弧部６ａが
、また床面に対向する部分あるいは接触する部分に平坦
部６ｂが形成されている。

従ってこのリヤパケット６をローダ−によって床面上を
引き摺っても円弧部６ａによって床面上の突起物の掬い
」二げを避け、更に平坦部６ｂが床面に沿って移動する
案内面の役目をなし、下記するロータリーブラシ１４の
回転に伴なって掻き集められた：゛みを収容するように
構成されている。

図示するようにリヤパケット６は一種のごみ箱に、また
フロントパケット９は前記ごみ箱の蓋に、更にこのフロ
ントパケット９に内蔵されたロータノーブラシ１４は箒
の役目をするものである。

前記ツヤパケット６の形状はあたかもホイールローダ−
のリフトアームに支持されたパケットを引き摺って移動
するような状態に構成されている。

更に、上記フロントパケット９内に、第３図の拡大側面
図に示すごとく、シャフト１３の周囲に９枚のブラシ１
２を取付けたロータリーブラシ１４を回転自在に内蔵す
ると共に、第２図のチェーンケースカバー１６内に設け
られた図示されていないスプロケット及びチェーンを介
し、ホイルローダ−１の搭載機関によりそのロータリー
ブラシ１４のシャフト１３を回転するようになっている
。

なお、上記リフＩ・シリンダ３、ダンプシリンダ７、開
閉シリンダ１０は、このホイールローダ−１に装備され
た図示さｆｔでいない油圧装置により駆動されるもので
あり、運転席から遠隔操作されるようになっている。

次に、上記の構成からなる本考案のロータリーブラシ式
床面掃除機の作用について説明すると、まず、第１図に
示す状態にて、このホイールローダ−１を、床面１８上
のごみ１９等が滞溜した掃除すべき場所に移動させ、第
４図に示すようにリヤパケット６及びフロントパケット
９を床面１８上に密接させるようにリフ１〜シリンダ３
、ダンプシリンダ７の油圧を操作し、更にロータリーブ
ラシ１４を回転させながらこのホイールローダ−１を矢
印Ｒの方向に後進させる。

この状態において、ダンプシリンダ７をフリーにセラ１
〜すると、リャバケツ［・６及びフロン１〜バケツｌ−
９はそれらの自重のみで床面１８を押しつけることにな
るので、床面１８の多少の凹凸には関係なく、ホイール
ローダ−１は床面１８に沿って進むことができ、ロータ
リーブラシ１４によりごみ１９は強制的にリャバケツｌ
−６内に送り込まれる。

ここで、従来のショベル付とホイールローダ−では、一
般に前進しなからごみ１９をすくいあげる方式であるの
で、床面１８及びその上に置かれた装置等にそのショベ
ルの刃などで損傷を与えるという欠点があったが、本考
案のごとくホイールローダ−１を矢印Ｒの方向に後進さ
せながら、ロータノーブラシ１４によりごみ１９を掻き
集めることになり、上記の欠点が改善された。

即ち、本考案では、掃除作業中にはホイールローダ−１
が後進するので、リヤパケット６の円弧部６ａに続いて
形成された平坦部６ｂが床面１８に接触し、更に、リヤ
パケット６及びフロントパケット９の自重のみの押付は
力で床面１８に密接するので、それらの自重以上の力が
働いた時は、それらが浮上るので、床面１８に損傷を与
えることがない 次に、リャバケツ１−６内にごみ１９が満杯になった時
、第５図に示すように、リフトシリンダ３によりリフト
アーム４と共にリヤパケット６及びフロントパケット９
を持上げ、第６図に示すように開閉シリンダ１０により
リヤパケット６に対しフロントバケツ１〜９を開く。

ここで、必要ならば第７図に示すようにリフトシリンダ
３を更に作動させてリヤパケット６及びフロントパケッ
ト９を持ち上げる。

次に、ホイールローダ−１をごみ１９を捨てるべき場所
まで移動させ、第８図に示すごとくダンプシリンダ７を
作動してリヤパケット６を下向に回動させ、ごみ１９を
投棄する。

なお、第３図のロータリーブラシ１４はフロントパケッ
ト９内から容易に取外し可能の構造で取付けられており
、ブラシ１２が摩耗したら取替可能になっており、また
上記実施例では、９枚１組のブラシ１２が取付けられて
いるが、ブラシ１２の数は床面１８の状況に応じ適宜な
数に変更可能である。

従って、本考案のロータリーブラシ式床面掃除機を使用
して船渠の梁底床面等を掃除すれば、掃除した床面が従
来に比較して格段にきれいになると共に、床面及びその
床面に装備した装置等で多少の凹凸がある場合でも、そ
れらを損傷しないという利点がある。

また、本考案の床面掃除機を使用すれば、その掃除速度
が従来に比較して約２０倍近く早くなり、かつほこりが
たたず、その掃除作業が連続的にできるという利点があ
る。

なお、本考案の床面掃除機は、従来一般に使用されてい
る各種ショベルローダ−に対してその油圧装置をそのま
ま使用して有効に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例におけるロータリーブラシ式
床面掃除機の側面図、第２図は第１図のツヤパケット及
びフロントパケットの組付状態を示す拡大側面図、第３
図は第１図のフロントパケットに内蔵されるロータリー
ブラシの拡大側面図、第４図、第５図、第６図、第７図
及び第８図は、第１図の床面掃除機の操作状態を説明す
るための一連の側面図である。 １・・・・・・ホイールローダ−１２・・・・・・ピン
、３・・・・・・リフトシリンダ、４・・・・・・リフ
トアーム、５・・・・・・ピン、６・・・・・・ツヤパ
ケット、７・・・・・・ダンプシリンダ、８・・・・・
・ピン、９・・・・・・フロントパケット、１０・・・
・・・開閉シリンダ、１１・・・・・・ピン、１４・・
・・・・ロータリーブラシ、１６・・・・・・チェーン
ケースカバー、１８・・・・・・床面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前後進可能なローダ−１の機体に対し、俯仰可能軸支さ
   れたリフトアーム４に先端にリヤパケット６を上下に回
   動可能に軸支すると共に、このリヤパケット６にフロン
   トパケット９を開閉可能に取付け、更に回転可能なロー
   タリーブラシ１４を前記フロントパケット９に内蔵させ
   、前記リヤパケット６は清掃する床面に置かれて移動す
   る際にその床に食い込まず、その床面に対面する平坦部
   を有してフロントパケット９側に開口しており、前記フ
   ロントパケット９は床面に置かれた際に前記ロータリー
   ブラシ１４が床面に置かれた際に前記ロータリーブラシ
   １４が床面を清掃し、ごみを前記リヤパケット６内に掃
   き入れるように開口しており、前記ロータリーブラシ１
   ４は駆動機構を通じて駆動されるように構成して戊るロ
   ータリーブラシ式床面掃除機。