JP3265000B2 - 4,4’−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィドの製造方法 - Google Patents

4,4’−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィドの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4,4'−ビス(4−メタ
クリロイルチオフェニル)スルフィドの製造方法に関す
る。4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)ス
ルフィドは白色で低融点の固体であり、他の重合性単量
体との相溶性に優れており、塗料、接着剤等の用途に有
用である。特に該化合物は、高い屈折率を有しているた
めプラスチックレンズ用樹脂製造の原料モノマーとして
好適な重合性単量体である。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】4,4'−ビ
ス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィドの製
造方法としては、特開平2−193962号公報が知ら
れており、下記反応式に示すようにビス(4−メルカプ
トフェニル)スルフィドの金属塩とメタクリロイルハラ
イドとを反応させ、その後メタノールを用いて再結晶を
行っている。しかしながら、その回収率は高いものとは
いえず工業的に有利な方法とはいいがたい。
【0003】
【化2】
【0004】一般に、芳香族ジチオール類は酸化を受け
易く、空気中の酸素により容易に酸化されて相当するジ
スルフィド化合物となる、更に酸化が進むとポリスルフ
ィド化合物となる。本発明において原料に用いるビス
(4−メルカプトフェニル)スルフィドも同様であり、
製造後時間が経過するに伴い酸化され少量の酸化物が生
成することとなる。例えば、このような状態で該スルフ
ィドをアルカリ金属水酸化物と反応させ、ビス(4−メ
ルカプトフェニル)スルフィドのアルカリ金属塩とすれ
ば、少量の酸化物は水溶液中に不溶物として残る。少量
の不溶物が存在したままで引き続きメタクリロイルハラ
イドと反応させれば黄色に着色した4,4'−ビス(4−メ
タクリロイルチオフェニル)スルフィドが生成する原因
となる。これを精製するに際し、活性炭を用いて不純物
を吸着除去し、濾液から再結晶を行っても容易に脱色す
ることは困難であり、高純度の製品を得ることは難し
い。
【0005】本発明者らは、上記した状況に鑑み鋭意検
討の結果、原料のスルフィドをアルカリ金属水酸化物と
反応させた際に生じる水溶液中の不溶物を濾過により除
去すれば、最終目的物への着色を防止できるものの、こ
こで生じる上記の少量の不溶物は非常に微細なものであ
るため、これを濾過・除去するには長時間を要し、かえ
って目的物の収率の低下を招くことを見い出した。従っ
て、本発明の目的は、簡便な方法により従来公知の方法
に比べて高い収率で高純度の4,4'−ビス(4−メタクリ
ロイルチオフェニル)スルフィドを製造する方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するためにさらに検討を重ねた結果、原料のビス
(4−メルカプトフェニル)スルフィドに水素化ホウ素
ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等の還元剤を添加し、ア
ルカリ金属水酸化物水溶液中で、加熱処理を施して、上
記少量の酸化物を還元し、次いでメタクリロイルハライ
ドと反応させれば該水溶液に不溶な不溶物は消滅し、生
成物である4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニ
ル)スルフィドの着色防止、収率低下を防止することが
できることを見出し、本発明に到達した。
【0007】すなわち本発明の要旨は、ビス(4−メル
カプトフェニル)スルフィドのアルカリ金属塩とメタク
リロイルハライドとを反応させ、4,4'−ビス(4−メタ
クリロイルチオフェニル)スルフィドを製造する方法
あっ、ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィド
と、水素化ホウ素ナトリウムまたは亜硫酸ナトリウムと
アルカリ金属水酸化物水溶液に添加し、該水溶液を
熱した後、該水溶液にメタクリロイルハライドを添加
し、該水溶液中で生成しているビス(4−メルカプトフ
ェニル)スルフィドのアルカリ金属塩とメタクリロイル
ハライドとを反応させることを特徴とする式(I)で表
される4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)
スルフィドの製造方法に関する。
【0008】
【化3】
【0009】本発明において用いるアルカリ金属水酸化
物としては、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウム
用いられ、その使用量はビス(4−メルカプトフェニ
ル)スルフィドに対して2.0〜5.0倍モル、好まし
くは3.5〜4.5倍モル使用する。アルカリ金属水酸
化物水溶液の濃度は、通常、5〜30重量%のものが用
いられるが、容積効率、スラリー性を考慮して8〜17
重量%のものが好適に用いられる。
【0010】還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウム等通常の還元剤を用いることがで
きる。還元剤の添加量はビス(4−メルカプトフェニ
ル)スルフィドに対して0.01〜0.5倍モル、好ま
しくは0.1〜0.3倍モルである。0.01倍モル
満では還元剤添加の効果が表れず高純度の製品を得るこ
とは難しい。また、0.5倍モルを越えて添加してもそ
れに見合う効果は得られない。また、加熱処理温度は5
0〜105℃であり、好ましくは70〜95℃である。
加熱処理温度が50℃未満では還元剤添加の効果が十分
表れず、また105℃を超える温度とするには加圧にす
ることが必要であり、経済的に有利でない。加熱時間
は、原料ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィド中
に含まれる不溶物の量、前記還元剤の添加量および加熱
処理温度によって異なるが、通常1〜3時間の処理によ
り不溶物は消滅する。
【0011】本発明では、前記の還元剤処理を施したビ
ス(4−メルカプトフェニル)スルフィドのアルカリ金
属塩のアルカリ金属水酸化物水溶液にメタクリロイルハ
ライドを滴下して4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオ
フェニル)スルフィドを製造する。メタクリロイルハラ
イドとしては、メタクリロイルクロリド、メタクリロイ
ルブロミド等が挙げられ、好ましくはメタクリロイルク
ロリドが使用される。この場合、メタクリロイルハライ
ドの使用量はビス(4−メルカプトフェニル)スルフィ
ドに対して2.0〜4.0倍モル、好ましくは2.5〜
3.0倍モル使用する。2.0倍モル未満では未反応の
4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフ
ィドが存在することとなり収率が低下する。また4.0
倍モルを超えて用いてもそれに見合う効果はなく、かえ
ってメタクリロイルハライドの加水分解のための熟成時
間が長くなるので有利でなくなる。メタクリロイルハラ
イドを滴下するときの温度は、−5〜30℃が適温であ
り、該温度でメタクリロイルハライドを滴下すると結晶
が析出する。その後、未反応のメタクリロイルハライド
が加水分解され、刺激臭がしなくなるまでアルカリ条件
下で熟成し、ついで塩酸等の酸で中和し、析出している
結晶を濾過、水洗して粗4,4'−ビス(4−メタクリロイ
ルチオフェニル)スルフィドを単離する。高純度4,4'−
ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィドを
取得するには、上記で得られた粗4,4'−ビス(4−メタ
クリロイルチオフェニル)スルフィドを通常の方法に従
い再結晶により精製する。
【0012】再結晶に用いる溶媒としては、通常脂肪族
炭化水素、脂肪族環式炭化水素、芳香族炭化水素、エー
テル化合物等の溶媒を用いることができる。その例を挙
げれば、脂肪族炭化水素としては、ヘキサン、ヘプタン
等、脂肪族環式炭化水素としては、シクロヘキサン、シ
クロヘプタン等、芳香族炭化水素としては、トルエン、
キシレン等、エーテル化合物としては、イソプロピルエ
ーテル、ブチルエーテル等が挙げられる。これらの溶媒
を1種または2種以上を混合して用いることができる。
水酸基を有する化合物やカルボニル基を有する化合物を
再結晶溶媒として用いる場合には、重合禁止剤を添加し
ても加熱溶解時に重合反応が進行し、得られる4,4'−ビ
ス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィドをこ
れと共重合可能な単量体、例えばスチレン等に溶解した
場合に濾過不能な濁りが生じ、光学材料として用いるに
は不適となることがあるので好ましくない。溶媒の使用
量は粗4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)
スルフィドに対して1.5〜8重量倍が用いられ、好ま
しくは2〜5重量倍である。再結晶時に溶媒中に重合禁
止剤を5ppm〜5%程度添加すれば再結晶時の加熱溶
解、不溶物濾過、晶析、濾過、乾燥等の各工程において
4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフ
ィドの重合を防止することができる。重合禁止剤として
は、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、2,6 −
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール等のフェノール
系重合禁止剤が好ましく用いられる。
【0013】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。実施例において得ら
れた4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)ス
ルフィドの物性については、以下の試験法によって評価
した。 (1)融点:メトラー社製FP80による。 (2)YI(イェローインデックス):JUKI社製分
光色彩計JP7000により測定した。 値が大なる程黄色味を帯びている、また濾過前後の値の
差が大なる程不溶物が多く存在していたことを表す。
【0014】実施例1 蒸留水1350gと粒状水酸化ナトリウム150g
(3.75モル)とを3リットルの4ツ口フラスコに仕
込み、窒素雰囲気下にビス(4−メルカプトフェニル)
スルフィド250.4g(1モル)と水素化ホウ素ナト
リウム3.89g(0.1モル)を添加した。不溶物が
なくなるまで85〜90℃で2時間加熱攪拌し、次いで
0℃まで冷却した。メタクリロイルクロリド292.6
g(2.8モル)を液温25℃以下に保ちながら3時間
かけて滴下した。2時間同温度で熟成した後、濃塩酸1
7.4gを添加して反応液のpHを7.0まで下げた。
減圧濾過により析出した結晶を濾別し、200mlの水
で洗浄した、未乾燥の粗4,4'−ビス(4−メタクリロイ
ルチオフェニル)スルフィド509gを得た。液体クロ
マトグラフィーによる純度は96.3%であった。
【0015】3リットルのフラスコに上記未乾燥粗4,4'
−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィド
509gを仕込み、n−ヘキサン1200g、トルエン
150g、活性炭15g、2,6 −ジ−t−ブチル−4−
メチルフェノール1.35gを添加し、65℃で1時間
加熱攪拌した。不溶物を濾別した後、分液して水層13
7gを除き、有機層を0℃まで徐々に冷却し、析出する
結晶を減圧濾過した。n−ヘキサン160g、トルエン
20g、p−メトキシフェノール0.25gからなる液
で洗浄を行い、減圧乾燥し、白色の4,4'−ビス(4−メ
タクリロイルチオフェニル)スルフィド320.5gを
得た。ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィドに対
する収率は、83.3%であった。液体クロマトグラフ
ィーによる純度は99.7%でありスチレンに溶解し、
0.5μmマイクロフィルターでの濾過前後のYI値は
各々6.03、5.61であった。融点は63.7〜6
4℃であった。
【0016】実施例2 蒸留水481gと粒状水酸化ナトリウム59.8g
(1.5モル)とを1リットルの4ツ口フラスコに仕込
み、窒素雰囲気下にビス(4−メルカプトフェニル)ス
ルフィド100.0g(0.4モル)と水素化ホウ素ナ
トリウム1.5g(0.040モル)を添加した。不溶
物がなくなるまで90℃で1時間加熱攪拌し、次いで0
℃まで冷却した。その後、メタクリロイルクロリド12
0.6g(1.2モル)を液温30℃以下に保ちながら
2時間かけて滴下した。2時間同温度で熟成し、濃塩酸
5.2gを添加して反応液のpHを6.8まで下げた。
析出した結晶を減圧濾過により濾別し、200mlの水
で洗浄した。p−メトキシフェノール1.5gを含むメ
タノール160gで洗浄した後、減圧乾燥し、粗4,4'−
ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィド1
54.7gを得た。液体クロマトグラフィーによる純度
は96.7%であった。
【0017】上記粗4,4'−ビス(4−メタクリロイルチ
オフェニル)スルフィドに、n−ヘキサン270g、イ
ソプロピルエーテル270g、活性炭7.5g、ハイド
ロキノン0.11gを添加し、55〜58℃で1時間加
熱攪拌した。不溶物を濾別した後、0℃まで徐々に冷却
し、析出する結晶を減圧濾過した。n−ヘキサン46
g、イソプロピルエーテル46gの混合溶媒で洗浄を行
い、減圧乾燥し、白色の4,4'−ビス(4−メタクリロイ
ルチオフェニル)スルフィド126.9gを得た。ビス
(4−メルカプトフェニル)スルフィドに対する収率
は、82.3%であった。液体クロマトグラフィーによ
る純度は99.6%でありスチレンに溶解し、0.5μ
mマイクロフィルターでの濾過前後のYI値は各々6.
14、5.53であった。融点は63.5〜63.9℃
であった。
【0018】実施例3 実施例1と同様に反応を行い、粗4,4'−ビス(4−メタ
クリロイルチオフェニル)スルフィド660gを得た。
これをn−ヘキサン900g、シクロヘキサン450
g、活性炭7.5g、2,6 −ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール1.4gと混合し、63〜67℃で1時間
加熱攪拌した。不溶物を濾別した後、分液して水層21
0gを除き、有機層を0℃まで徐々に冷却し、析出する
結晶を減圧濾過した。n−ヘキサン90℃、シクロヘキ
サン45g、p−メトキシフェノール0.25gからな
る液で洗浄を行い、減圧乾燥し、白色の4,4'−ビス(4
−メタクリロイルチオフェニル)スルフィド328.3
gを得た。ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィド
に対する収率は、85.0%であった。液体クロマトグ
ラフィーによる純度は99.8%でありスチレンに溶解
し、0.5μmマイクロフィルターでの濾過前後のYI
値は各々5.98、5.55であった。融点は63.7
〜64.2℃であった。
【0019】実施例4 実施例1と同様に反応を行った。ただし水素化ホウ素ナ
トリウムの代わりに同モルの亜硫酸ナトリウムを用い、
90〜95℃で3時間加熱した。その後、実施例1と同
様にして再結晶を行い白色の4,4'−ビス(4−メタクリ
ロイルチオフェニル)スルフィド312.4gを得た。
ビス(4−メルカプトフェニル)スルフィドに対する収
率は、80.9%であった。液体クロマトグラフィーに
よる純度は99.0%であった。スチレンに溶解し、
0.5μmマイクロフィルターでの濾過前後のYI値は
各々6.24、5.71であった。融点は63.5〜6
3.9℃であった。
【0020】実施例5 実施例1と同様に反応を行った。ただし粒状水酸化ナト
リウムの代わりに同モルの水酸化カリウムを用いた。そ
の後、実施例1と同様にして再結晶を行い白色の4,4'−
ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)スルフィド3
19.0gを得た。ビス(4−メルカプトフェニル)ス
ルフィドに対する収率は、82.6%であった。液体ク
ロマトグラフィーによる純度は99.3%であり、スチ
レンに溶解し、0.5μmマイクロフィルターでの濾過
前後のYI値は各々5.97、5.51であった。融点
は63.7〜64.2℃であった。
【0021】比較例1 水素化ホウ素ナトリウムを添加しなかった以外は、実施
例1と同様にして反応を行った。粒状水酸化ナトリウム
を添加し、85〜90℃で2時間加熱しても不溶物が残
留したので濾別して除いた。粗4,4'−ビス(4−メタク
リロイルチオフェニル)スルフィドの重量は489gで
あった。液体クロマトグラフィーによる純度は95.1
%であった。その後、実施例1と同様に再結晶を行い白
色の4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニル)ス
ルフィド273.8gを得た。ビス(4−メルカプトフ
ェニル)スルフィドに対する収率は、70.9%であっ
た。液体クロマトグラフィーによる純度は97.6%で
ありスチレンに溶解し、0.5μmマイクロフィルター
での濾過前後のYI値は各々7.43、6.69であっ
た。融点は62.8〜63.5℃であった。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、光学材料用モノマーと
して有用な4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニ
ル)スルフィドを高収率、高純度で得られる。本発明の
方法により得られる4,4'−ビス(4−メタクリロイルチ
オフェニル)スルフィドは、これと共重合可能なモノマ
ーであるスチレン等に溶解した際、濁りが無く、特にプ
ラスチックレンズ用モノマーとして好適に用いることが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−193962(JP,A) 特開 平2−160762(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 327/20 - 327/22 CA(STN) REGISTRY(STN) CASREACT(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビス(4−メルカプトフェニル)スルフ
    ィドのアルカリ金属塩とメタクリロイルハライドとを反
    応させ、4,4'−ビス(4−メタクリロイルチオフェニ
    ル)スルフィドを製造する方法であっ、ビス(4−メ
    ルカプトフェニル)スルフィドと、水素化ホウ素ナトリ
    ウムまたは亜硫酸ナトリウムとをアルカリ金属水酸化物
    水溶液に添加し、該水溶液を熱した後、該水溶液に
    メタクリロイルハライドを添加し、該水溶液中で生成し
    ているビス(4−メルカプトフェニル)スルフィドのア
    ルカリ金属塩とメタクリロイルハライドとを反応させる
    ことを特徴とする式(I)で表される4,4'−ビス(4−
    メタクリロイルチオフェニル)スルフィドの製造方法。 【化1】
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