JP3264391B2 - 静電吸着体の離脱装置 - Google Patents

静電吸着体の離脱装置

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JP3264391B2
JP3264391B2 JP13915793A JP13915793A JP3264391B2 JP 3264391 B2 JP3264391 B2 JP 3264391B2 JP 13915793 A JP13915793 A JP 13915793A JP 13915793 A JP13915793 A JP 13915793A JP 3264391 B2 JP3264391 B2 JP 3264391B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はプラズマ処理装置に用いられる
電吸着体の離脱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の被吸着体、例えば半導体ウエハを
静電気力で吸着し保持する静電チャックの半導体ウエハ
保持面から離脱する際、静電チャックの半導体ウエハ保
持面と、半導体ウエハ自体に帯電した残留電荷を除電す
るために、半導体ウエハの裏面に電気的に接地された導
電性、例えばアルミニウム等の金属で形成された支持ピ
ンを接触させ、半導体ウエハ表面に帯電した残留電荷を
除電するとともに、静電チャックの半導体ウエハ保持面
に帯電した残留電荷も半導体ウエハを介して除電し、被
吸着体を静電チャックの被吸着体保持面より離脱させる
方法が知られている。
【0003】しかしながら、半導体ウエハの裏面に電気
的に接地された導電性、例えばアルミニウム等の金属で
形成された支持ピンを接触させる手段においては、半導
体ウエハの裏面に支持ピンを点接触させるため、一回支
持ピンを接触させただけでは、半導体ウエハ自体に帯電
した残留電荷および静電チャックの半導体ウエハ保持部
に帯電した残留電荷をより完全には除電することができ
ず、半導体ウエハの裏面に数回支持ピンを接触させる必
要が有り、この支持ピンの接触により半導体ウエハの強
度より支持ピンの強度が強いため、半導体ウエハの裏面
を損傷してしまうという問題があった。また、半導体ウ
エハの裏面に絶縁膜、例えば自然酸化膜、酸化膜等が形
成されている場合、半導体ウエハ自体に帯電した残留電
荷は殆ど除去されなかったという問題があった。さら
に、半導体ウエハ自体に帯電した残留電荷および静電チ
ャックの半導体ウエハ保持部に帯電した残留電荷をより
完全に除電していないと、半導体ウエハを支持ピンによ
り静電チャックの半導体ウエハ保持部より離脱させる
際、半導体ウエハを裏面から持ち上げる支持ピンが静電
チャックの半導体ウエハ保持部より上昇すると、支持ピ
ンが接触していない部分、例えば半導体ウエハ裏面の周
縁部が残留電荷により吸着したままとなり、半導体ウエ
ハ自体が反り、さらに支持ピンを上昇させると半導体ウ
エハの周縁部が静電チャックの半導体ウエハ保持部から
離脱し、この瞬間、反りの反動で半導体ウエハが跳ね、
処理室の壁等にぶつかり半導体ウエハ自体が破損してし
まうという問題があった。また、従来はプラズマエッチ
ング装置等のプラズマ処理装置において支持ピンを除電
機構としても利用するため、支持ピンはプラズマ処理時
には高周波電力が接地に達する際のショートカット回路
を形成し、プラズマの安定性を損ねるという問題もあっ
た。
【0004】本発明の目的は、静電チャックの被吸着体
保持面または被吸着体に帯電する残留電荷を確実に除電
し、被吸着体の跳ねを生じることなく、安全に被吸着体
静電チャックから離脱させると共にプラズマ処理時の
高周波電力を安定化してプラズマ処理を安定化すること
ができる静電吸着体の離脱装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、 高周波電力
を印加してプラズマを発生させる電極と、この電極に装
着され被吸着体を静電気力で吸着し保持する静電チャッ
クと、この静電チャック及び前記電極を貫通し、前記被
吸着体を前記静電チャックの被吸着体保持面に対して水
平状態で上下動可能に支持する電気的に接地された導電
性の支持ピンと、この支持ピンの先端部に取り付けられ
前記被吸着体を面接触で支持する導電性のゴムと、上記
支持ピンに接続された高周波カット用のインダクタンス
とを備えたことを特徴とするものである。そして、導電
性接着剤を介して上記支持ピンに上記導電性のゴムを取
り付けたものが好ましい。また、他の本発明は、高周波
電力を印加してプラズマを発生させる電極と、この電極
に装着され被吸着体を静電気力で吸着し保持する静電チ
ャックと、この静電チャック及び前記電極を貫通し、前
記被吸着体を前記静電チャックの被吸着体保持面に対し
て水平状態で上下動可能に支持する電気的に接地された
導電性の支持ピンと、この支持ピンに接続された高周波
カット用のインダクタンスとを備えたことを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、プラズマ処理後には導電性の
ゴムを設けた支持ピンを電極主体において上昇させて
吸着体の裏面より面接触で接触させるので、被吸着体と
接触する面積が大きくなり、これにより被吸着体との接
触抵抗が下がり、被吸着体に帯電する残留電荷が接地さ
れた導電性の支持ピンを介してより多く流れるので、被
吸着体に帯電する残留電荷および被吸着体を介し静電チ
ャックの被吸着体保持面に帯電する残留電荷をもより確
実に、かつ短時間で除電することができ、また、プラズ
マ処理時には支持ピンから接地側へ逃げようとする高周
波電力を遮断することができ、高周波電源の電極主体
の印加状態を安定化することができる。さらに、導電性
接着剤を介して上記支持ピンに上記導電性のゴムを取り
付けたため、導電性のゴムを支持ピンに確実に固定する
ことができる。また、本発明の別の発明によれば、支持
ピンに高周波カット用のインダクタンスを接続してある
ので、プラズマ処理時には支持ピンから接地側へ逃げよ
うとする高周波電力を遮断することができ、高周波電源
の電極主体への印加状態を安定化することができ、プラ
ズマ処理後には被吸着体に帯電する残留電荷を被吸着体
の裏面より導電性の支持ピンを接触させるので、被吸着
体に帯電する残留電荷が接地された導電性の支持ピンを
介して流れ、被吸着体に帯電する残留電荷および被吸着
体を介し静電チャックの被吸着体保持面に帯電する残留
電荷を除電することができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
に係る静電吸着体の離脱装置を適用したプラズマエッチ
ング装置について説明する。最初に、図1および図2に
基づいて、プラズマエッチング装置の構成を説明する。
【0008】このプラズマエッチング装置は、図1に示
すように、気密性を有する処理室1、この処理室1内に
プラズマを発生するための上部電極2および下部電極
3、前記処理室1内を減圧にするための排気系4、およ
び前記処理室1内に被吸着体、例えば半導体ウエハ5を
搬入または搬出するための搬入出系6により構成されて
いる。
【0009】前記処理室1は、少なくとも内壁面が導電
体、例えばアルミニウムで形成され、この内壁面の表面
は酸化アルマイト処理されており、この処理室1内の壁
面には処理ガスおよびプラズマによる反応生成物が内壁
面上に付着するのを防ぐための図示しない加熱手段、例
えばヒータが内蔵され、加熱温度、例えば50°C〜1
00°Cの範囲で適切な温度に設定可能に構成されてい
る。
【0010】前記上部電極2は、前記処理室1内の上部
に配置され、この上部電極2の一端は前記処理室1の上
部に気密に貫通し、前記処理室1内に処理ガス、例えば
CHF3 ,CF4 等の処理ガスまたは不活性ガス、例え
ばN2 ガス等を供給するガス供給管7に接続され、また
他端は、前記半導体ウエハ5の方向に前記ガス供給管7
から供給された処理ガスを放出するためのガス放出口8
が放射状に複数個穿設され、また、この上部電極2は、
配線9により電気的に接地されている。
【0011】前記下部電極3は、前記上部電極2と対向
する位置に配置され、前記半導体ウエハ5を静電気力に
て吸着保持する静電チャック10を備えている。この静
電チャック10の前記半導体ウエハ5を吸着保持する保
持部としての静電チャックシート11は、導電材質より
なる電解箔銅12と、この電解箔銅12の両側からポリ
イミド系の接着剤を介してそれぞれ接着された絶縁膜、
例えばポリイミド樹脂よりなるポリイミドフィルム13
とを有し、電解箔銅12の両側をポリイミドフィルム1
3で挟むサンドイッチ構造に構成されている。さらに、
前記電解箔銅12には、この電解箔銅12に高電圧、例
えば200V〜3KVの電圧を給電するための給電棒1
4が接続され、この給電棒14は、前記処理室1の底面
に気密かつ絶縁状態で貫通され、高圧電源15に切替え
手段、例えば電磁スイッチ16を介して接続されてい
る。また、この電磁スイッチ16は制御手段17の制御
信号によりONまたはOFFされるように構成されてい
る。
【0012】さらに、前記静電チャックシート11の下
部には、導電材質、例えばアルミニウムで前記下部電極
3の電極主体として形成されたサセプタ18が設けら
れ、このサセプタ18は、ブロッキング・コンデンサ
を介して高周波、例えば13.56MHz,40MH
z等の高周波電源21に接続されている。また、前記サ
セプタ18の下部にはサセプタ支持台22が設けられ、
このサセプタ支持台22の内部には、前記半導体ウエハ
5の温度を、例えば−30℃〜−150℃にするために
冷媒、例えば液体窒素を収容する冷媒溜20が設けられ
ており、この冷媒溜20には、液体窒素を導入するため
の冷媒導入管23と、液体窒素の蒸発し気化したN2を
排出するための冷媒排出管24が接続されている。従っ
て、前記下部電極3は、図1に示すように、前記静電チ
ャック10,前記サセプタ18,前記サセプタ支持台2
2及び冷媒溜20を備えて構成されている。
【0013】また、前記サセプタ18、前記サセプタ支
持台22および前記静電チャックシート11には、前記
冷媒溜20の温度を前記静電チャックシート11を介し
て前記半導体ウエハ5に伝熱する伝熱媒体、例えば不活
性ガスのHeガスを供給するための伝熱媒体供給路25
が穿設されている。
【0014】また、図2に示すように、前記下部電極3
には、この下部電極3の前記サセプタ18,前記サセプ
タ支持台22,前記サセプタ18の上面に設けられた前
記静電チャックシート11,および前記処理室1の底面
を貫通する貫通孔26が複数、例えば3個穿設されてお
り、この貫通孔26の内部には、導電性部材より形成さ
れ、インダクタンス27を介し電気的に接地された支持
ピン28が設けられている。さらに、この支持ピン28
の前記半導体ウエハ5と接触する側には、導電性の接着
剤29、例えば銀系の導電フィラーを含有するエポキシ
系の接着剤等にて接着された、導電性のゴム30、例え
ばシリコン導電性ゴム,NBR導電性ゴム等が設けら
れ、前記半導体ウエハ5の裏面により面接触で接触する
よう構成されている。さらに、前記支持ピン28は、絶
縁部材、例えばセラミックス31を介して支持ピン支持
台32にそれぞれ固定され、この支持ピン支持台32の
周縁部と前記処理室1の底面には、この処理室1と前記
支持ピン支持台32との間を気密にするとともに伸縮可
能なべローズ33が設けられている、また、前記支持ピ
ン支持台32は、この支持ピン支持台32を上下駆動す
ることにより前記支持ピン28も上下駆動するための、
上下駆動手段、例えばエアーシリンダ34に接続され、
このエアーシリンダ34の上下駆動により前記支持ピン
28が上下移動し、前記半導体ウエハ5を前記静電チャ
ックシート11の保持面35に載置したり、または保持
面35から離脱させるように離脱手段36が構成されて
いる。
【0015】前記排気系4は、図1に示すように、前記
処理室1内の底部に、この処理室1内を減圧するための
ガス排出口36が設けられ、このガス排出口36は、排
気ガス管37を介して真空排気装置38、例えばターボ
分子ポンプに接続され、構成されている。
【0016】前記搬入出系6は、前記処理室1の側壁
に、前記半導体ウエハ5を搬入または搬出するための搬
入出口39を設け、この搬入出口39はゲートバルブ4
0により開閉するように構成され、このゲートバルブ4
0を挟んで前記処理室1と対向する位置には、ロードロ
ック室41を設け、このロードロック室41内には前記
半導体ウエハ5を前記処理室1内に搬入または搬出する
ための搬入出アーム42が設けられ、構成されている。
以上プラズマエッチング装置が構成されている。
【0017】以上のように構成されたプラズマエッチン
グ裝置における、半導体ウエハ5を静電力で吸着保持す
る静電チャックシート11から挿脱する作用について説
明する。
【0018】搬入出アーム42により保持された半導体
ウエハ5を処理室1内の静電チャックシート11の上方
に移動させ、支持ピン28に半導体ウエハ5を引き渡
し、支持ピン28をエアーシリンダ34で下降させ、静
電チャックシート11の保持面35に半導体ウエハ5を
載置する。
【0019】この静電チャックシート11の保持面35
に半導体ウエハ5を載置する際に、あらかじめスイッチ
16を閉じ、静電チャックシート11の電解箔銅12に
高電圧を給電しておくこれにより半導体ウエハ5の表
面には、図3に示すように、マイナスの電荷42が帯電
され、静電チャックシート11の保持面35には、プラ
スの電荷43が帯電され、このプラスの電荷43および
マイナスの電荷42により静電吸着力を生じ、この静電
吸着力で半導体ウエハ5は静電チャックシート11の保
持面35に吸着保持される。
【0020】次に、ガス放出口8より処理室1内に処理
ガスを導入し、処理室1内の圧力を設定値に安定させ、
伝熱媒体供給部25より半導体ウエハ5の裏面全面にH
eガスを供給し、高周波電源21より処理電力、例えば
500〜2KWを印加し、上部電極2と半導体ウエハ5
間にプラズマを発生させ、このプラズマにより半導体ウ
エハ5をエッチング処理する。この際、従来であれば支
持ピン28が高周波電源21のショートカット回路を形
成するが、本実施例では支持ピン28にインダクタンス
27を接続してあるため、インダクタンス27が高周波
カット回路として働いて支持ピン28から接地に至るシ
ョートカット回路を無効化することができ、上部電極2
と下部電極3間で発生するプラズマを安定化し、ひいて
はエッチング処理を安定化することができる。また、こ
のプラズマの発生にともない、半導体ウエハ5は疑似接
地されるので、半導体ウエハ5の静電チャックシート1
1の保持面35に吸着される吸着力は強くなる。
【0021】次に、半導体ウエハ5を静電チャックシー
ト11の保持面35より離脱する工程を説明すると、伝
熱媒体供給路25から半導体ウエハ5の裏面全面に供給
していたHeガスを停止し、静電チャックシート11の
電解箔銅12への高電圧印加をスイッチ16を開放する
ことにより遮断する。さらに、図3に示すように、支持
ピン28をエアーシリンダ34で上昇させ、支持ピン2
8に設けられた導電性ゴム30を半導体ウエハ5の裏面
に面接触で接触させ、この接触により半導体ウエハ5の
表面に帯電するマイナスの残留電荷42は導電性接着剤
29を介して電気的に接地された支持ピン28に流れ、
除電され、また、静電チャックシート11の保持面35
に帯電するプラスの残留電荷43も半導体ウエハ5を介
して電気的に接地された支持ピン28に流れ、除電され
る。そして、除電の後、さらに支持ピン28をエアーシ
リンダ34で上昇させ、半導体ウエハ5を静電チャック
シート11の保持面35より離脱する。
【0022】以上のように構成された本実施例の効果に
ついて説明する。エッチング処理時には、下部電極3に
印加した高周波電力の一部が支持ピン28を介して接地
側へ逃げようとするが、支持ピン28に接続されたイン
ダクタンス27の働きで高周波電力をカットして高周波
電力の逃げを阻止するため、下部電極3に印加する高周
波電力を安定化してプラズマを安定化することができ、
ひいてはエッチング処理を安定化することができる。エ
ッチング処理後には半導体ウエハ5に帯電した残留電荷
および静電チャックシート11の半導体ウエハ保持面3
5に帯電した残留電荷を半導体ウエハ5の裏面に面接触
により接触させ、より多くの残留電荷を電気的に接地さ
れた支持ピン28に流し、除電することができる。ま
た、より多くの残留電荷を除去するので半導体ウエハ5
を静電チャックシート11の保持面32より上昇して
も、半導体ウエハ5の裏面が残留電荷により吸着してい
ないので、半導体ウエハ5自体が反ることなく、より水
平状態を保ちながら半導体ウエハ5を静電チャックシー
ト11の保持面32から離脱することができる。また、
半導体ウエハ5の裏面に半導体ウエハ5より硬度の低い
導電性ゴム30で接触させるので、半導体ウエハ5の裏
面を損傷することなく、また導電性ゴム30により半導
体ウエハ5との密着性を増すとともに、実質の接触面積
を増加させ半導体ウエハ5との接触抵抗を減少させるこ
とにより、半導体ウエハ5に帯電した残留電荷および静
電チャックシート11の半導体ウエハ保持面35に帯電
した残留電荷をより多く除電することができる。さら
に、導電性接着剤を介して上記支持ピンに上記導電性の
ゴムを取り付けたため、導電性のゴムを支持ピンに確実
に固定することができる。
【0023】尚、実施例では支持ピンに導電性のゴム
を、導電性の接着剤で接着したが、支持ピンに導電性ゴ
ムを咬合させてもよいことはもちろんであり、また、実
施例ではプラズマエッチング装置について述べたが、プ
ラズマエッチング装置に限定されず、CVD、LCD等
のプラズマにより被吸着体を処理する装置さらに、静電
チャックで被吸着体を吸着させ搬送する搬送装置等にも
用いることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項2の発明
は、プラズマ処理時には電極主体に印加する高周波電力
を安定化して安定したプラズマを得ることができ、ま
た、プラズマ処理後には支持ピンが導電性ゴムを介して
被吸着体に確実に面接触し、静電チャックの被吸着体保
持面または被吸着体に帯電する残留電荷を確実に除電す
るので、被吸着体を支持ピンで静電チャックの被吸着体
保持面から、水平状態を保ったまま離脱させることがで
きる。そのため、被吸着体の反りによる跳ねを生じるこ
となく、安全な被吸着体を離脱させることができるとい
う顕著な効果がある。また、本発明の請求項3の発明
は、プラズマ処理時には電極主体に印加する高周波電力
を安定化させて安定したプラズマを得ることができ、ま
た、プラズマ処理後には支持ピンが被吸着体に接触し、
静電チャックの被吸着体保持面または被吸着体に帯電す
る残留電荷を除電するので、被吸着体を支持ピンで静電
チャックの被吸着体保持面から、水平状態を保ったまま
離脱させることができる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例が適用されるプラズ
マエッチング裝置の概略断面図である。
【図2】図1の被吸着体を静電チャックに挿脱する作用
を示す概略断面図である。
【図3】図1の被吸着体および静電チャックに残留する
残留電荷の除電作用を示す部分断面図である。
【符合の説明】
1 処理室 2 上部電極 3 下部電極 4 排気系 5 被吸着体(半導体ウエハ) 6 搬入出系 10 静電チャック 11 静電チャックシート(被吸着体保持部) 28 支持ピン 29 導電性接着剤 30 導電性ゴム 35 保持面
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−253356(JP,A) 特開 平4−117188(JP,A) 特開 平1−181544(JP,A) 特開 平5−275517(JP,A) 特開 昭62−120931(JP,A) 実開 昭58−78641(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 B23Q 3/15 H02N 13/00 H05F 3/02 H01L 21/203 - 21/205 H01L 21/22 - 21/268 H01L 21/3065 H01L 21/31 H01L 21/322 - 21/326 H01L 21/363 - 21/365 H01L 21/38 - 21/428 H01L 21/461 H01L 21/469 H01L 21/477 - 21/479 H01L 21/86

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電力を印加してプラズマを発生さ
    せる電極主体と、この電極主体に装着され被吸着体を静
    電気力で吸着し保持する静電チャックと、この静電チャ
    ック及び前記電極主体を貫通し、前記被吸着体を前記静
    電チャックの被吸着体保持面に対して水平状態で上下動
    可能に支持する電気的に接地された導電性の支持ピン
    と、この支持ピンの先端部に取り付けられ前記被吸着体
    を面接触で支持する導電性のゴムと、上記支持ピンに接
    続された高周波カット用のインダクタンスとを備えたこ
    とを特徴とする静電吸着体の離脱装置。
  2. 【請求項2】 導電性接着剤を介して上記支持ピンに上
    記導電性のゴムを取り付けたことを特徴とする請求項1
    に記載の静電吸着体の離脱装置。
  3. 【請求項3】 高周波電力を印加してプラズマを発生さ
    せる電極主体と、この電極主体に装着され被吸着体を静
    電気力で吸着し保持する静電チャックと、この静電チャ
    ック及び前記電極主体を貫通し、前記被吸着体を前記静
    電チャックの被吸着体保持面に対して水平状態で上下動
    可能に支持する電気的に接地された導電性の支持ピン
    と、この支持ピンに接続された高周波カット用のインダ
    クタンスとを備えたことを特徴とする静電吸着体の離脱
    装置。
JP13915793A 1993-02-16 1993-05-17 静電吸着体の離脱装置 Expired - Lifetime JP3264391B2 (ja)

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