JP3263830B2 - トルクコンバータ付自動変速機の故障診断装置 - Google Patents
トルクコンバータ付自動変速機の故障診断装置Info
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- JP3263830B2 JP3263830B2 JP12279893A JP12279893A JP3263830B2 JP 3263830 B2 JP3263830 B2 JP 3263830B2 JP 12279893 A JP12279893 A JP 12279893A JP 12279893 A JP12279893 A JP 12279893A JP 3263830 B2 JP3263830 B2 JP 3263830B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータ付自
動変速機において、変速機能の故障を診断する技術に関
する。
動変速機において、変速機能の故障を診断する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータ付自動変速機の変速機
能の故障診断として、従来一般的な方法として、変速用
アクチュエータ (ソレノイド) のオン,オフ状態を診断
することが行われているが、それだけでは充分ではな
く、変速制御装置 (CPU) からの指令に応じたギア比
に正しく変速されているかを診断する必要があるが、そ
のためには実際のギア比を正しく検出することが要求さ
れる。
能の故障診断として、従来一般的な方法として、変速用
アクチュエータ (ソレノイド) のオン,オフ状態を診断
することが行われているが、それだけでは充分ではな
く、変速制御装置 (CPU) からの指令に応じたギア比
に正しく変速されているかを診断する必要があるが、そ
のためには実際のギア比を正しく検出することが要求さ
れる。
【0003】指令されたギア比と検出された実際のギア
比とを比較して故障を診断する技術として例えば機関回
転速度と車速とから実際のギア比を検出して指令値と比
較するもの (特開昭58−65354 号公報参照) やトルクコ
ンバータの出力軸回転速度と車速とから実際のギア比を
検出して指令値と比較するもの (特開平1−172663号公
報参照) がある。
比とを比較して故障を診断する技術として例えば機関回
転速度と車速とから実際のギア比を検出して指令値と比
較するもの (特開昭58−65354 号公報参照) やトルクコ
ンバータの出力軸回転速度と車速とから実際のギア比を
検出して指令値と比較するもの (特開平1−172663号公
報参照) がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方式では、トルクコンバータが介在しているためトルク
コンバータの滑りによって正確なギア比検出を行えない
という難点があった。また、後者の方式ではトルクコン
バータの出力軸回転速度を検出するセンサを必要とする
ため高価につき、また、車両のレイアウト上もセンサの
取付けが難しいという難点があった。
方式では、トルクコンバータが介在しているためトルク
コンバータの滑りによって正確なギア比検出を行えない
という難点があった。また、後者の方式ではトルクコン
バータの出力軸回転速度を検出するセンサを必要とする
ため高価につき、また、車両のレイアウト上もセンサの
取付けが難しいという難点があった。
【0005】ギア比センサを設ければ直接的にギア比を
検出できるが、複数段のギア比を検出する機能を要する
ため、高価につくものであった。本発明はこのような従
来の問題点に鑑みなされたもので、特別にセンサを追加
することなくトルクコンバータ付自動変速機の変速機能
の故障を正確に診断できるようにしたトルクコンバータ
付自動変速機の故障診断装置を提供することを目的とす
る。
検出できるが、複数段のギア比を検出する機能を要する
ため、高価につくものであった。本発明はこのような従
来の問題点に鑑みなされたもので、特別にセンサを追加
することなくトルクコンバータ付自動変速機の変速機能
の故障を正確に診断できるようにしたトルクコンバータ
付自動変速機の故障診断装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明にかかる
トルクコンバータ付自動変速機のギア比推定装置は図1
に示すように、内燃機関に連結されたトルクコンバータ
を備え、制御信号に応じて任意に設定可能なギア比を有
する自動変速機において、トルクコンバータの入力軸回
転速度を検出するトルコン入力軸速度検出手段と、変速
機出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転速度検
出手段と、前記トルクコンバータの入力軸回転速度と出
力軸回転速度との比が1.0に近い機関運転状態を検出
する運転状態検出手段と、前記速度比が1.0に近い機
関運転状態が検出されたときに前記制御信号において指
令されるギア比とトルクコンバータの入力軸回転速度と
変速機出力軸回転速度とに基づいて変速機能の故障を診
断する故障診断手段と、を含んで構成したことを特徴と
する。
トルクコンバータ付自動変速機のギア比推定装置は図1
に示すように、内燃機関に連結されたトルクコンバータ
を備え、制御信号に応じて任意に設定可能なギア比を有
する自動変速機において、トルクコンバータの入力軸回
転速度を検出するトルコン入力軸速度検出手段と、変速
機出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転速度検
出手段と、前記トルクコンバータの入力軸回転速度と出
力軸回転速度との比が1.0に近い機関運転状態を検出
する運転状態検出手段と、前記速度比が1.0に近い機
関運転状態が検出されたときに前記制御信号において指
令されるギア比とトルクコンバータの入力軸回転速度と
変速機出力軸回転速度とに基づいて変速機能の故障を診
断する故障診断手段と、を含んで構成したことを特徴と
する。
【0007】
【作用】かかるトルクコンバータ付自動変速機の故障診
断装置では、予め特定の運転状態でトルクコンバータの
速度比が1.0に近くなることが判っているので、当該
運転状態に対応する各種運転状態パラメータの値を記憶
しておき、運転状態検出手段によって前記各種運転状態
パラメータの値から速度比が1.0近傍の値となる運転
状態を検出する。このとき、トルクコンバータによる回
転速度変化を殆ど発生しないときであるので、トルクコ
ンバータの入力軸回転速度に対して変速機出力軸回転速
度は、変速機能が正常であれば制御信号で指令されたギ
ア比に略対応した変速比で変速されていることとなる
が、変速機能に故障があると制御信号で指令されたギア
比に略対応した変速比とは異なる変速比で変速されるこ
ととなる。
断装置では、予め特定の運転状態でトルクコンバータの
速度比が1.0に近くなることが判っているので、当該
運転状態に対応する各種運転状態パラメータの値を記憶
しておき、運転状態検出手段によって前記各種運転状態
パラメータの値から速度比が1.0近傍の値となる運転
状態を検出する。このとき、トルクコンバータによる回
転速度変化を殆ど発生しないときであるので、トルクコ
ンバータの入力軸回転速度に対して変速機出力軸回転速
度は、変速機能が正常であれば制御信号で指令されたギ
ア比に略対応した変速比で変速されていることとなる
が、変速機能に故障があると制御信号で指令されたギア
比に略対応した変速比とは異なる変速比で変速されるこ
ととなる。
【0008】そこで、制御信号の指令したギア比とトル
クコンバータの入力軸回転速度と変速機出力軸回転速度
とに基づいて変速機能の故障の有無を診断することがで
きる。
クコンバータの入力軸回転速度と変速機出力軸回転速度
とに基づいて変速機能の故障の有無を診断することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。一実施例の構成を示す図2において、内燃機関1の
出力軸には、トルクコンバータ付の自動変速機2が連結
されている。内燃機関1には機関回転速度つまりトルク
コンバータ2Aの入力軸回転速度を検出するトルコン入
力軸回転速度検出手段としての機関回転速度センサ3、
吸気通路に介装されたスロットル弁4の開度を検出する
スロットル開度センサ5が装着され、一方、自動変速機
2には、出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転
速度検出手段としての車速センサ6及びDレンジか否か
を検出するレンジスイッチ7が装着されている。
る。一実施例の構成を示す図2において、内燃機関1の
出力軸には、トルクコンバータ付の自動変速機2が連結
されている。内燃機関1には機関回転速度つまりトルク
コンバータ2Aの入力軸回転速度を検出するトルコン入
力軸回転速度検出手段としての機関回転速度センサ3、
吸気通路に介装されたスロットル弁4の開度を検出する
スロットル開度センサ5が装着され、一方、自動変速機
2には、出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転
速度検出手段としての車速センサ6及びDレンジか否か
を検出するレンジスイッチ7が装着されている。
【0010】これらセンサからの信号は、AT (自動変
速機) 用コントロールユニット8に入力されている。そ
して、自動変速機2の各種変速要素への油圧をコントロ
ールするソレノイドバルブへは前記AT用コントロール
ユニット8から制御信号が出力され、これにより、対応
するソレノイドが駆動されて指令されたギア比への変速
制御が実行される。同時に、前記各センサからの検出信
号に基づいてトルクコンバータ2Aの入力軸回転速度と
出力軸回転速度との比 (速度比) eが1.0近傍の値と
なる運転状態を検出し、該運転状態を検出したときに変
速機能の故障診断を行う。
速機) 用コントロールユニット8に入力されている。そ
して、自動変速機2の各種変速要素への油圧をコントロ
ールするソレノイドバルブへは前記AT用コントロール
ユニット8から制御信号が出力され、これにより、対応
するソレノイドが駆動されて指令されたギア比への変速
制御が実行される。同時に、前記各センサからの検出信
号に基づいてトルクコンバータ2Aの入力軸回転速度と
出力軸回転速度との比 (速度比) eが1.0近傍の値と
なる運転状態を検出し、該運転状態を検出したときに変
速機能の故障診断を行う。
【0011】以下に、前記変速制御及び変速機能故障診
断動作を、図3のフローチャートに従って説明する。ス
テップ (図ではSと記す。以下同様) 1では、車速セン
サ6によって検出された車速VSPとスロットル開度セ
ンサ5によって検出されたスロットル弁4の開度θとに
基づいて予め設定された変速特性マップテーブルに従っ
てギア比G1を選定する。
断動作を、図3のフローチャートに従って説明する。ス
テップ (図ではSと記す。以下同様) 1では、車速セン
サ6によって検出された車速VSPとスロットル開度セ
ンサ5によって検出されたスロットル弁4の開度θとに
基づいて予め設定された変速特性マップテーブルに従っ
てギア比G1を選定する。
【0012】ステップ2では、前記選定されたギア比に
応じて対応する変速用ソレノイドを駆動して該ギア比へ
の変速制御を行う。ステップ3では、前記選択されたギ
ア比Gと車速センサ6によって検出された変速機出力軸
の回転速度NO とに基づいてトルクコンバータ2Aの出
力軸の回転速度NT (=NO ・G) を演算する。
応じて対応する変速用ソレノイドを駆動して該ギア比へ
の変速制御を行う。ステップ3では、前記選択されたギ
ア比Gと車速センサ6によって検出された変速機出力軸
の回転速度NO とに基づいてトルクコンバータ2Aの出
力軸の回転速度NT (=NO ・G) を演算する。
【0013】ステップ4では、スロットル開度θと機関
回転速度N (=変速機入力軸回転速度NI ) とに基づい
てトルクコンバータ2Aの速度比eが1.0近傍の値と
なる運転状態であるか否かを判定する。かかる速度比e
が1.0近傍の値となる運転状態の判定について各種の
例を説明する。
回転速度N (=変速機入力軸回転速度NI ) とに基づい
てトルクコンバータ2Aの速度比eが1.0近傍の値と
なる運転状態であるか否かを判定する。かかる速度比e
が1.0近傍の値となる運転状態の判定について各種の
例を説明する。
【0014】まず、機関性能特性を示す図4において、
機関回転速度Nと機関出力トルクTとの関係がスロット
ル開度θをパラメータとして示されており、更に、速度
比eをパラメータとして示されている。この特性を基
に、機関回転速度Nに対して速度比eが1.0となるス
ロットル開度θの特性線が図5の実線で示すように求め
られる。そこで、かかる機関回転速度Nに対して速度比
eが1.0となるスロットル開度θのデータをROMに
マップテーブルで記憶しておく。
機関回転速度Nと機関出力トルクTとの関係がスロット
ル開度θをパラメータとして示されており、更に、速度
比eをパラメータとして示されている。この特性を基
に、機関回転速度Nに対して速度比eが1.0となるス
ロットル開度θの特性線が図5の実線で示すように求め
られる。そこで、かかる機関回転速度Nに対して速度比
eが1.0となるスロットル開度θのデータをROMに
マップテーブルで記憶しておく。
【0015】そして、図6に示すサブルーチンのフロー
チャートに従って速度比1.0近傍の運転状態の判別を
行う。図においてステップ11では、現在の機関回転速度
Nに対して速度比eが1.0となるスロットル開度のデ
ータ値θ0 を前記ROMのマップテーブルから検索す
る。
チャートに従って速度比1.0近傍の運転状態の判別を
行う。図においてステップ11では、現在の機関回転速度
Nに対して速度比eが1.0となるスロットル開度のデ
ータ値θ0 を前記ROMのマップテーブルから検索す
る。
【0016】ステップ12では、前記データ値θ0 とスロ
ットル開度センサ5により検出された実際のスロットル
開度θとの偏差 (絶対値) Δθを演算する。ステップ13
では、前記偏差Δθを設定値Aと比較し、Δθ<Aであ
るときはステップ14へ進み速度比eが1.0近傍の値に
相当する判定し、Δθ≧Aであるときはステップ15へ進
み速度比eが1.0近傍の値ではないと判定する。
ットル開度センサ5により検出された実際のスロットル
開度θとの偏差 (絶対値) Δθを演算する。ステップ13
では、前記偏差Δθを設定値Aと比較し、Δθ<Aであ
るときはステップ14へ進み速度比eが1.0近傍の値に
相当する判定し、Δθ≧Aであるときはステップ15へ進
み速度比eが1.0近傍の値ではないと判定する。
【0017】次に第2の判定例を説明する。この方法
は、車両が平坦路を略定速走行しているときに速度比e
が略1.0となることを利用して判定を行うものであ
る。即ち、加減速時や登坂,降坂走行時には機関の出力
と車両の走行抵抗とのバランスが崩れるためトルクコン
バータ2Aの滑りが増大して速度比eが1.0から離れ
た値となるが、平坦路の定常走行時は機関の出力と車両
の走行抵抗とのバランスが保たれるため速度比eが1.
0に近い値に保持されるのである。
は、車両が平坦路を略定速走行しているときに速度比e
が略1.0となることを利用して判定を行うものであ
る。即ち、加減速時や登坂,降坂走行時には機関の出力
と車両の走行抵抗とのバランスが崩れるためトルクコン
バータ2Aの滑りが増大して速度比eが1.0から離れ
た値となるが、平坦路の定常走行時は機関の出力と車両
の走行抵抗とのバランスが保たれるため速度比eが1.
0に近い値に保持されるのである。
【0018】そこで、前記の場合と同様に車速VSPに
対して平坦路を定速走行する場合のスロットル開度のデ
ータθ1 を求めてROMにマップテーブルで記憶してお
く。そして図7のサブルーチンを示すフローチャートに
従って速度比1.0近傍の運転状態の判別を行う。ステ
ップ21では、車速VSPの変化量ΔVSPを演算する。
対して平坦路を定速走行する場合のスロットル開度のデ
ータθ1 を求めてROMにマップテーブルで記憶してお
く。そして図7のサブルーチンを示すフローチャートに
従って速度比1.0近傍の運転状態の判別を行う。ステ
ップ21では、車速VSPの変化量ΔVSPを演算する。
【0019】ステップ22では、前記車速の変化量ΔVS
Pが略0であるか否かを判定する。つまり、略定速走行
か否かを判定する。ステップ23では、現在の車速VSP
で平坦路を定速走行した場合、つまり速度比eが1.0
近傍の値となる場合のスロットル開度のデータθ1 を前
記ROMのマップテーブルから検索する。
Pが略0であるか否かを判定する。つまり、略定速走行
か否かを判定する。ステップ23では、現在の車速VSP
で平坦路を定速走行した場合、つまり速度比eが1.0
近傍の値となる場合のスロットル開度のデータθ1 を前
記ROMのマップテーブルから検索する。
【0020】ステップ24では、前記データ値θ1 とスロ
ットル開度センサ5により検出された実際のスロットル
開度θとの偏差 (絶対値) Δθ1 を演算する。ステップ
25では、前記偏差Δθ1 を設定値Bと比較し、Δθ1 <
Bであるときはステップ26へ進む。ステップ26では、レ
ンジスイッチ7の検出信号により、変速機がDレンジに
セットされているか否かを判別する。
ットル開度センサ5により検出された実際のスロットル
開度θとの偏差 (絶対値) Δθ1 を演算する。ステップ
25では、前記偏差Δθ1 を設定値Bと比較し、Δθ1 <
Bであるときはステップ26へ進む。ステップ26では、レ
ンジスイッチ7の検出信号により、変速機がDレンジに
セットされているか否かを判別する。
【0021】そして、Dレンジにセットされていると判
定されたときは、ステップ27に進み速度比eが1.0近
傍の値に相当する判定する。また、ステップ25でΔθ1
≧Bと判定され、又はステップ26でDレンジ以外のレン
ジにセットされていると判定されたときは、ステップ28
に進み速度比eが1.0近傍の値ではないと判定する。
定されたときは、ステップ27に進み速度比eが1.0近
傍の値に相当する判定する。また、ステップ25でΔθ1
≧Bと判定され、又はステップ26でDレンジ以外のレン
ジにセットされていると判定されたときは、ステップ28
に進み速度比eが1.0近傍の値ではないと判定する。
【0022】次に第3の判定例を説明する。これは、ト
ルクコンバータ2Aが特定の運転状態でロックアップさ
れることを利用したものである。即ち、トルクコンバー
タ2Aは特定の運転状態例えば4速低負荷時等で滑りを
無くして燃費を稼ぐ目的で入力軸と出力軸との相対回転
を固定するロックアップが行われる。かかるロックアッ
プ状態では、当然速度比eは1となる。
ルクコンバータ2Aが特定の運転状態でロックアップさ
れることを利用したものである。即ち、トルクコンバー
タ2Aは特定の運転状態例えば4速低負荷時等で滑りを
無くして燃費を稼ぐ目的で入力軸と出力軸との相対回転
を固定するロックアップが行われる。かかるロックアッ
プ状態では、当然速度比eは1となる。
【0023】そこで、図8のサブルーチンを示すフロー
チャートに従って速度比1.0近傍の運転状態の判別を
行う。ステップ31では、ロックアップ信号が出力されて
いるか否かを判別する。ロックアップ信号が出力されて
いると判定されたときはステップ32へ進みロックアップ
信号が出力されてから制御遅れに相当する所定時間を経
過したか否かを判別する。
チャートに従って速度比1.0近傍の運転状態の判別を
行う。ステップ31では、ロックアップ信号が出力されて
いるか否かを判別する。ロックアップ信号が出力されて
いると判定されたときはステップ32へ進みロックアップ
信号が出力されてから制御遅れに相当する所定時間を経
過したか否かを判別する。
【0024】そして、所定時間を経過してロックアップ
状態になっていると判定されたときは、ステップ33へ進
み速度比が1.0に近い運転状態であると判定する。以
上のようにして、速度比の判別を行った後、図3のステ
ップ5へ進んで、速度比eが1.0近傍の値の運転状態
であったか否かを判別し、速度比eが1.0近傍の値の
運転状態であったと判定されたときには、ステップ6へ
進んで前記ステップ3で求められたトルクコンバータ2
Aの出力軸回転速度NT と機関回転速度Nつまりトルク
コンバータ2Aの入力軸回転速度とを比較する。
状態になっていると判定されたときは、ステップ33へ進
み速度比が1.0に近い運転状態であると判定する。以
上のようにして、速度比の判別を行った後、図3のステ
ップ5へ進んで、速度比eが1.0近傍の値の運転状態
であったか否かを判別し、速度比eが1.0近傍の値の
運転状態であったと判定されたときには、ステップ6へ
進んで前記ステップ3で求められたトルクコンバータ2
Aの出力軸回転速度NT と機関回転速度Nつまりトルク
コンバータ2Aの入力軸回転速度とを比較する。
【0025】そして、N≒NT と判定されたときには、
正常であると判断してこのルーチンを終了するが、Nと
NT とが所定以上相違する場合は、ステップ7へ進んで
変速機能に故障が発生していると判定する。このよう
に、速度比eが1.0近傍の値となる運転状態を検出し
て、変速機能の故障を診断する構成としたため、トルク
コンバータ出力軸の回転速度を検出するセンサやギア比
を検出するセンサを備えることなく、故障診断を正確に
行うことができる。
正常であると判断してこのルーチンを終了するが、Nと
NT とが所定以上相違する場合は、ステップ7へ進んで
変速機能に故障が発生していると判定する。このよう
に、速度比eが1.0近傍の値となる運転状態を検出し
て、変速機能の故障を診断する構成としたため、トルク
コンバータ出力軸の回転速度を検出するセンサやギア比
を検出するセンサを備えることなく、故障診断を正確に
行うことができる。
【0026】尚、以上示した実施例において、図3のス
テップ4における機能、具体的には図6〜8のフローチ
ャートの機能が速度比が1.0に近い運転状態を検出す
る運転状態検出手段に相当し、図3のステップ3及びス
テップ5,6の機能が故障診断手段に相当する。また、
本実施例では有段変速機について説明したが、連続的に
ギア比を可変できるいわゆるCVTにおいても応用可能
である。
テップ4における機能、具体的には図6〜8のフローチ
ャートの機能が速度比が1.0に近い運転状態を検出す
る運転状態検出手段に相当し、図3のステップ3及びス
テップ5,6の機能が故障診断手段に相当する。また、
本実施例では有段変速機について説明したが、連続的に
ギア比を可変できるいわゆるCVTにおいても応用可能
である。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、トルクコンバータの速度比が1.0に近い運転状態
を検出して変速機能の故障診断を行う構成としたため、
特別専用のセンサを設けることなく、低コストで故障診
断を行うことができる。
ば、トルクコンバータの速度比が1.0に近い運転状態
を検出して変速機能の故障診断を行う構成としたため、
特別専用のセンサを設けることなく、低コストで故障診
断を行うことができる。
【図1】本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成を示す図。
【図3】同上実施例の変速制御及び故障診断動作のフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図4】同上実施例における機関回転速度Nに対する機
関出力トルクTの関係をスロットル開度θ,速度比eを
パラメータとして示した線図。
関出力トルクTの関係をスロットル開度θ,速度比eを
パラメータとして示した線図。
【図5】速度比が略1.0となるときの機関回転速度N
に対するスロットル開度θの関係を示す線図。
に対するスロットル開度θの関係を示す線図。
【図6】同上の故障診断動作における速度比判断の第1
の例を示すフローチャート。
の例を示すフローチャート。
【図7】同じく第2の例を示すフローチャート。
【図8】同じく第3の例を示すフローチャート。
1 内燃機関 2 自動変速機 2A トルクコンバータ 3 機関回転速度センサ 5 スロットル開度センサ 6 車速センサ 7 レンジセンサ 8 コントロールユニット
Claims (1)
- 【請求項1】内燃機関に連結されたトルクコンバータを
備え、制御信号に応じて任意に設定可能なギア比を有す
る自動変速機において、トルクコンバータの入力軸回転
速度を検出するトルコン入力軸速度検出手段と、変速機
出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転速度検出
手段と、前記トルクコンバータの入力軸回転速度と出力
軸回転速度との比が1.0に近い機関運転状態を検出す
る運転状態検出手段と、前記速度比が1.0に近い機関
運転状態が検出されたときに前記制御信号において指令
されるギア比とトルクコンバータの入力軸回転速度と変
速機出力軸回転速度とに基づいて変速機能の故障を診断
する故障診断手段と、を含んで構成したことを特徴とす
るトルクコンバータ付自動変速機の故障診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12279893A JP3263830B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | トルクコンバータ付自動変速機の故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12279893A JP3263830B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | トルクコンバータ付自動変速機の故障診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06331021A JPH06331021A (ja) | 1994-11-29 |
JP3263830B2 true JP3263830B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=14844900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12279893A Expired - Fee Related JP3263830B2 (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | トルクコンバータ付自動変速機の故障診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263830B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007085557A (ja) * | 2006-12-27 | 2007-04-05 | Hitachi Ltd | 自動車の制御装置 |
-
1993
- 1993-05-25 JP JP12279893A patent/JP3263830B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06331021A (ja) | 1994-11-29 |
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