JPH06331020A - トルクコンバータ付自動変速機のトルクコンバータ出力軸回転速度推定装置，変速位置推定装置及び故障診断装置 - Google Patents
トルクコンバータ付自動変速機のトルクコンバータ出力軸回転速度推定装置，変速位置推定装置及び故障診断装置Info
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- JPH06331020A JPH06331020A JP12279793A JP12279793A JPH06331020A JP H06331020 A JPH06331020 A JP H06331020A JP 12279793 A JP12279793 A JP 12279793A JP 12279793 A JP12279793 A JP 12279793A JP H06331020 A JPH06331020 A JP H06331020A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】自動変速機の変速機能の故障診断を低コストで
実行する。 【構成】車速ＶＳＰ，スロットル開度ＴＶＯから変速比
Ｇ1 を選定して変速制御を行った後 (ステップ１，２)
、前記変速比Ｇ1 と車速とからトルクコンバータ出力
軸回転速度ＮT1を演算し (ステップ３) 、一方、スロッ
トル開度ＴＶＯと機関回転速度Ｎ (＝ＮT1) とからトル
クコンバータ出力軸回転速度ＮT2を推定する( ステップ
４) 。そして、ＮT1とＮT2との偏差ΔＮを演算し (ステ
ップ５)、ΔＮを設定値ＮＮＧと比較して (ステップ６)
、ΔＮ＞ＮＮＧのときに変速機能が故障していると診
断する (ステップ７) 。
実行する。 【構成】車速ＶＳＰ，スロットル開度ＴＶＯから変速比
Ｇ1 を選定して変速制御を行った後 (ステップ１，２)
、前記変速比Ｇ1 と車速とからトルクコンバータ出力
軸回転速度ＮT1を演算し (ステップ３) 、一方、スロッ
トル開度ＴＶＯと機関回転速度Ｎ (＝ＮT1) とからトル
クコンバータ出力軸回転速度ＮT2を推定する( ステップ
４) 。そして、ＮT1とＮT2との偏差ΔＮを演算し (ステ
ップ５)、ΔＮを設定値ＮＮＧと比較して (ステップ６)
、ΔＮ＞ＮＮＧのときに変速機能が故障していると診
断する (ステップ７) 。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクコンバータ付自
動変速機において、トルクコンバータの出力軸の回転速
度を専用のセンサを用いることなく推定し、さらに該推
定結果から変速機の変速比を推定し、さらに該推定結果
から変速機能の故障診断を行う装置に関する。
動変速機において、トルクコンバータの出力軸の回転速
度を専用のセンサを用いることなく推定し、さらに該推
定結果から変速機の変速比を推定し、さらに該推定結果
から変速機能の故障診断を行う装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】トルクコンバータ付自動変速機の変速機
能の故障診断として、従来一般的な方法として、変速用
アクチュエータ (ソレノイド) のオン，オフ状態を診断
することが行われているが、それだけでは充分ではな
く、変速制御装置 (ＣＰＵ) からの指令に応じた変速比
に正しく変速されているかを診断する必要がある。
能の故障診断として、従来一般的な方法として、変速用
アクチュエータ (ソレノイド) のオン，オフ状態を診断
することが行われているが、それだけでは充分ではな
く、変速制御装置 (ＣＰＵ) からの指令に応じた変速比
に正しく変速されているかを診断する必要がある。
【０００３】指令された変速比と実際の変速比とを比較
して故障を診断する技術として例えば機関回転速度と車
速とから実際の変速比を検出して指令値と比較するもの
(特開昭58−65354 号公報参照) やトルクコンバータの
出力軸回転速度と車速とから実際の変速比を検出して指
令値と比較するもの (特開平１−172663号公報参照)が
ある。
して故障を診断する技術として例えば機関回転速度と車
速とから実際の変速比を検出して指令値と比較するもの
(特開昭58−65354 号公報参照) やトルクコンバータの
出力軸回転速度と車速とから実際の変速比を検出して指
令値と比較するもの (特開平１−172663号公報参照)が
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方式では、トルクコンバータが介在しているためトルク
コンバータの滑りによって正確な変速比検出を行えない
という難点があった。ギア位置センサを設ける方法もあ
るが、高価につくものであった。また、後者の方式では
トルクコンバータの出力軸回転速度を検出するセンサを
必要とするため高価につき、また、車両のレイアウト上
もセンサの取付けが難しいという難点があった。
方式では、トルクコンバータが介在しているためトルク
コンバータの滑りによって正確な変速比検出を行えない
という難点があった。ギア位置センサを設ける方法もあ
るが、高価につくものであった。また、後者の方式では
トルクコンバータの出力軸回転速度を検出するセンサを
必要とするため高価につき、また、車両のレイアウト上
もセンサの取付けが難しいという難点があった。
【０００５】本発明はこのような従来の問題点に鑑みな
されたもので、センサを用いることなくトルクコンバー
タ出力軸の回転速度を推定することを第１の目的とし、
同じくセンサを用いることなく前記トルクコンバータ出
力軸の回転速度の推定結果に基づいて変速比を推定し、
更には故障診断を行うことを第２，第３の目的とする。
されたもので、センサを用いることなくトルクコンバー
タ出力軸の回転速度を推定することを第１の目的とし、
同じくセンサを用いることなく前記トルクコンバータ出
力軸の回転速度の推定結果に基づいて変速比を推定し、
更には故障診断を行うことを第２，第３の目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このため本発明にかかる
トルクコンバータ付自動変速機のトルクコンバータ出力
軸回転速度推定装置は図１に示すように、トルクコンバ
ータの入力軸回転速度を検出する入力軸速度検出手段
と、機関の負荷状態を検出する機関負荷状態検出手段
と、前記検出されたトルクコンバータの入力軸回転速度
と機関負荷状態とに基づいてトルクコンバータの出力軸
回転速度を推定するトルコン出力軸速度推定手段と、を
含んで構成したことを特徴とする。
トルクコンバータ付自動変速機のトルクコンバータ出力
軸回転速度推定装置は図１に示すように、トルクコンバ
ータの入力軸回転速度を検出する入力軸速度検出手段
と、機関の負荷状態を検出する機関負荷状態検出手段
と、前記検出されたトルクコンバータの入力軸回転速度
と機関負荷状態とに基づいてトルクコンバータの出力軸
回転速度を推定するトルコン出力軸速度推定手段と、を
含んで構成したことを特徴とする。
【０００７】また、本発明にかかるトルクコンバータ付
自動変速機の変速比推定装置は図２に示すように、変速
機出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転速度検
出手段と、該検出された変速機出力軸回転速度と前記ト
ルクコンバータ出力軸回転速度推定装置によって推定さ
れたトルクコンバータの出力軸の回転速度とに基づいて
変速機の変速比を推定する変速比推定手段と、を含んで
構成したことを特徴とする。
自動変速機の変速比推定装置は図２に示すように、変速
機出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転速度検
出手段と、該検出された変速機出力軸回転速度と前記ト
ルクコンバータ出力軸回転速度推定装置によって推定さ
れたトルクコンバータの出力軸の回転速度とに基づいて
変速機の変速比を推定する変速比推定手段と、を含んで
構成したことを特徴とする。
【０００８】また、本発明にかかるトルクコンバータ付
自動変速機の故障診断装置は図３に示すように、変速機
出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転速度検出
手段と、該検出された変速機出力軸回転速度と制御信号
において指令されている変速比と前記トルクコンバータ
出力軸回転速度推定装置によって推定されたトルクコン
バータの出力軸の回転速度とに基づいて変速機の変速機
能の故障を診断する故障診断手段と、を含んで構成した
ことを特徴とする。
自動変速機の故障診断装置は図３に示すように、変速機
出力軸の回転速度を検出する変速機出力軸回転速度検出
手段と、該検出された変速機出力軸回転速度と制御信号
において指令されている変速比と前記トルクコンバータ
出力軸回転速度推定装置によって推定されたトルクコン
バータの出力軸の回転速度とに基づいて変速機の変速機
能の故障を診断する故障診断手段と、を含んで構成した
ことを特徴とする。
【０００９】
【作用】本発明にかかるトルクコンバータ出力軸回転速
度推定装置では、トルクコンバータの入力軸回転速度つ
まり機関回転速度ＮI と機関の負荷状態から機関の出力
トルクつまりトルクコンバータの入力トルクＴを求める
ことができ、それによってトルクコンバータの入力トル
ク係数τが求められる。そして、入力トルク係数τが判
れば予め判っているトルクコンバータ特性によって速度
比ｅが求まり該速度比ｅと入力軸回転速度ＮI との関係
式から出力軸回転速度ＮO が求められる。
度推定装置では、トルクコンバータの入力軸回転速度つ
まり機関回転速度ＮI と機関の負荷状態から機関の出力
トルクつまりトルクコンバータの入力トルクＴを求める
ことができ、それによってトルクコンバータの入力トル
ク係数τが求められる。そして、入力トルク係数τが判
れば予め判っているトルクコンバータ特性によって速度
比ｅが求まり該速度比ｅと入力軸回転速度ＮI との関係
式から出力軸回転速度ＮO が求められる。
【００１０】また、本発明にかかるトルクコンバータ付
自動変速機の変速比推定装置においては、前記トルクコ
ンバータ出力軸回転速度推定装置によって推定されたト
ルクコンバータの出力軸の回転速度と、検出された変速
機出力軸の回転速度との比から直ちに変速機の変速比を
推定することができる。また、本発明にかかるトルクコ
ンバータ付自動変速機の故障診断装置では、検出された
変速機出力軸回転速度と制御信号において指令されてい
る変速比と前記トルクコンバータ出力軸回転速度推定装
置によって推定されたトルクコンバータの出力軸の回転
速度とに基づいて、例えば、前記のように推定されたト
ルクコンバータの出力軸の回転速度と、検出された変速
機出力軸の回転速度との比から求めた変速比と指令され
た変速比とを比較することにより、或いは、検出された
変速機出力軸の回転速度と指令された変速比とに基づい
て求められたトルクコンバータ出力軸回転速度と、前記
推定されたトルクコンバータ出力軸回転速度とを比較す
ることによって変速機の変速機能の故障を診断する。
自動変速機の変速比推定装置においては、前記トルクコ
ンバータ出力軸回転速度推定装置によって推定されたト
ルクコンバータの出力軸の回転速度と、検出された変速
機出力軸の回転速度との比から直ちに変速機の変速比を
推定することができる。また、本発明にかかるトルクコ
ンバータ付自動変速機の故障診断装置では、検出された
変速機出力軸回転速度と制御信号において指令されてい
る変速比と前記トルクコンバータ出力軸回転速度推定装
置によって推定されたトルクコンバータの出力軸の回転
速度とに基づいて、例えば、前記のように推定されたト
ルクコンバータの出力軸の回転速度と、検出された変速
機出力軸の回転速度との比から求めた変速比と指令され
た変速比とを比較することにより、或いは、検出された
変速機出力軸の回転速度と指令された変速比とに基づい
て求められたトルクコンバータ出力軸回転速度と、前記
推定されたトルクコンバータ出力軸回転速度とを比較す
ることによって変速機の変速機能の故障を診断する。
【００１１】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。一実施例の構成を示す図４において、内燃機関１の
出力軸には、トルクコンバータ付の自動変速機２が連結
されている。内燃機関１には機関回転速度つまりトルク
コンバータ２Ａの入力軸回転速度を検出する入力軸回転
速度検出手段としての機関回転速度センサ３、吸気通路
に介装されたスロットル弁４の開度を検出する負荷状態
検出手段としてのスロットル開度センサ５が装着され、
一方、自動変速機２には、出力軸の回転速度を検出する
変速機出力軸回転速度検出手段としての車速センサ６が
装着されている。
る。一実施例の構成を示す図４において、内燃機関１の
出力軸には、トルクコンバータ付の自動変速機２が連結
されている。内燃機関１には機関回転速度つまりトルク
コンバータ２Ａの入力軸回転速度を検出する入力軸回転
速度検出手段としての機関回転速度センサ３、吸気通路
に介装されたスロットル弁４の開度を検出する負荷状態
検出手段としてのスロットル開度センサ５が装着され、
一方、自動変速機２には、出力軸の回転速度を検出する
変速機出力軸回転速度検出手段としての車速センサ６が
装着されている。
【００１２】これらセンサからの信号は、ＡＴ (自動変
速機) 用コントロールユニット７に入力されている。そ
して、自動変速機２の各種変速要素への油圧をコントロ
ールするソレノイドバルブへは前記ＡＴ用コントロール
ユニット７から制御信号が出力され、これにより、対応
するソレノイドが駆動されて指令された変速比への変速
制御が実行される。同時に、前記各センサからの検出信
号に基づいてトルクコンバータ２Ａの出力軸 (タービン
軸) の回転速度を推定し、その推定結果から実際の変速
比を推定し、それが指令された変速比と比較して変速機
能の故障診断が実行される。
速機) 用コントロールユニット７に入力されている。そ
して、自動変速機２の各種変速要素への油圧をコントロ
ールするソレノイドバルブへは前記ＡＴ用コントロール
ユニット７から制御信号が出力され、これにより、対応
するソレノイドが駆動されて指令された変速比への変速
制御が実行される。同時に、前記各センサからの検出信
号に基づいてトルクコンバータ２Ａの出力軸 (タービン
軸) の回転速度を推定し、その推定結果から実際の変速
比を推定し、それが指令された変速比と比較して変速機
能の故障診断が実行される。
【００１３】以下に、前記変速制御及び変速機能故障診
断動作を、図５のフローチャートに従って説明する。ス
テップ (図ではＳと記す。以下同様) １では、車速セン
サ６によって検出された車速ＶＳＰとスロットル開度セ
ンサ５によって検出されたスロットル弁４の開度ＴＶＯ
とに基づいて予め設定された変速特性マップテーブル
(図６参照) に従って変速比Ｇ1 を選定する。
断動作を、図５のフローチャートに従って説明する。ス
テップ (図ではＳと記す。以下同様) １では、車速セン
サ６によって検出された車速ＶＳＰとスロットル開度セ
ンサ５によって検出されたスロットル弁４の開度ＴＶＯ
とに基づいて予め設定された変速特性マップテーブル
(図６参照) に従って変速比Ｇ1 を選定する。
【００１４】ステップ２では、前記選定された変速比に
応じて対応する変速用ソレノイドを駆動して該変速比へ
の変速制御を行う。ステップ３では、前記選択された変
速比Ｇ1 と車速センサ６によって検出された変速機出力
軸の回転速度ＮATとに基づいてトルクコンバータ２Ａの
出力軸の回転速度ＮT1 (＝ＮAT・Ｇ1 ) を演算する。
応じて対応する変速用ソレノイドを駆動して該変速比へ
の変速制御を行う。ステップ３では、前記選択された変
速比Ｇ1 と車速センサ６によって検出された変速機出力
軸の回転速度ＮATとに基づいてトルクコンバータ２Ａの
出力軸の回転速度ＮT1 (＝ＮAT・Ｇ1 ) を演算する。
【００１５】ステップ４では、スロットル開度ＴＶＯと
機関回転速度Ｎ (＝変速機入力軸回転速度ＮI ) とに基
づいて予め三次元マップテーブルに記憶されたトルクコ
ンバータ２Ａの出力軸の回転速度ＮT2を検索する。ここ
で、前記マップテーブルに設定されているトルクコンバ
ータ出力軸の回転速度ＮT2を推定する方法について説明
する。
機関回転速度Ｎ (＝変速機入力軸回転速度ＮI ) とに基
づいて予め三次元マップテーブルに記憶されたトルクコ
ンバータ２Ａの出力軸の回転速度ＮT2を検索する。ここ
で、前記マップテーブルに設定されているトルクコンバ
ータ出力軸の回転速度ＮT2を推定する方法について説明
する。
【００１６】機関回転速度Ｎとスロットル開度ＴＶＯと
により、図７に示すような特性に従って機関の出力トル
クＴを求めることができる。また、トルクコンバータの
入力トルク係数τが、機関の出力トルクＴと機関回転速
度Ｎとにより次式で求められる。 τ＝Ｔ／Ｎ2 更に、前記入力トルク係数τとトルクコンバータ２Ａの
速度比ｅとの関には図８に示すような関係がある。そこ
で、入力トルク係数τが判れば速度比ｅが求められる。
そして、速度比ｅが判れば、該速度比ｅとトルクコンバ
ータ２Ａの入力軸回転速度ＮI とにより、トルクコンバ
ータ２Ａの出力軸の回転速度ＮT2を次式により求めるこ
とができる。
により、図７に示すような特性に従って機関の出力トル
クＴを求めることができる。また、トルクコンバータの
入力トルク係数τが、機関の出力トルクＴと機関回転速
度Ｎとにより次式で求められる。 τ＝Ｔ／Ｎ2 更に、前記入力トルク係数τとトルクコンバータ２Ａの
速度比ｅとの関には図８に示すような関係がある。そこ
で、入力トルク係数τが判れば速度比ｅが求められる。
そして、速度比ｅが判れば、該速度比ｅとトルクコンバ
ータ２Ａの入力軸回転速度ＮI とにより、トルクコンバ
ータ２Ａの出力軸の回転速度ＮT2を次式により求めるこ
とができる。
【００１７】ＮT2＝ＮI ・ｅ したがって、このようにして求められたトルクコンバー
タ出力軸回転速度ＮT2を、その基となった機関回転速度
Ｎ，スロットル開度ＴＶＯに対応させて三次元のマップ
テーブルを作成しておけばよい。ステップ５では、前記
ＡＴ用コントロールユニット７から指令された変速比に
応じてステップ２で求められたトルクコンバータ出力軸
回転速度ＮT1と、機関回転速度Ｎとスロットル開度ＴＶ
Ｏとに基づいて前記ステップ４で検索されたトルクコン
バータ出力軸回転速度ＮT2との偏差 (絶対値) ΔＮ を
演算する。
タ出力軸回転速度ＮT2を、その基となった機関回転速度
Ｎ，スロットル開度ＴＶＯに対応させて三次元のマップ
テーブルを作成しておけばよい。ステップ５では、前記
ＡＴ用コントロールユニット７から指令された変速比に
応じてステップ２で求められたトルクコンバータ出力軸
回転速度ＮT1と、機関回転速度Ｎとスロットル開度ＴＶ
Ｏとに基づいて前記ステップ４で検索されたトルクコン
バータ出力軸回転速度ＮT2との偏差 (絶対値) ΔＮ を
演算する。
【００１８】ステップ６では、ステップ５で求めた偏差
ΔＮを故障診断の基準となる設定値ＮＮＧと比較する。
そして、ステップ６でΔＮ＞ＮＮＧと判定されたときに
は、指令された変速比に変速制御がなされていないと判
断し、ステップ７にて故障と診断して信号を出力する。
ΔＮを故障診断の基準となる設定値ＮＮＧと比較する。
そして、ステップ６でΔＮ＞ＮＮＧと判定されたときに
は、指令された変速比に変速制御がなされていないと判
断し、ステップ７にて故障と診断して信号を出力する。
【００１９】また、ステップ６でΔＮ≦ＮＮＧと判定さ
れた場合には、正常範囲内であると判断してこのルーチ
ンを終了する。このようにすれば、トルクコンバータ出
力軸の回転速度ＮT1を専用のセンサを設けることなく、
他の制御のために常備されているセンサからの信号に基
づいて推定することができるため低コスト化を図れ、ま
た、該推定された回転速度ＮT2から変速機能の故障を診
断することができ、故障診断装置としての低コスト化を
図れる。
れた場合には、正常範囲内であると判断してこのルーチ
ンを終了する。このようにすれば、トルクコンバータ出
力軸の回転速度ＮT1を専用のセンサを設けることなく、
他の制御のために常備されているセンサからの信号に基
づいて推定することができるため低コスト化を図れ、ま
た、該推定された回転速度ＮT2から変速機能の故障を診
断することができ、故障診断装置としての低コスト化を
図れる。
【００２０】ここで、機関回転速度Ｎとスロットル開度
ＴＶＯに対応してトルクコンバータ出力軸の回転速度Ｎ
T2を設定して記憶した三次元マップテーブルと、ステッ
プ４の検索機能がトルコン出力軸回転速度推定手段に相
当し、ステップ５〜ステップ７の機能が故障診断手段に
相当する。また、本実施例では、指令された変速比に基
づくトルクコンバータ出力軸回転速度ＮT1と機関回転速
度Ｎ, スロットル開度ＴＶＯとから推定したトルクコン
バータ出力軸回転速度ＮT2とを比較することによって変
速機能の故障診断を行う構成としたが、図９のフローチ
ャートに示すようにして故障診断を行う構成としてもよ
い。
ＴＶＯに対応してトルクコンバータ出力軸の回転速度Ｎ
T2を設定して記憶した三次元マップテーブルと、ステッ
プ４の検索機能がトルコン出力軸回転速度推定手段に相
当し、ステップ５〜ステップ７の機能が故障診断手段に
相当する。また、本実施例では、指令された変速比に基
づくトルクコンバータ出力軸回転速度ＮT1と機関回転速
度Ｎ, スロットル開度ＴＶＯとから推定したトルクコン
バータ出力軸回転速度ＮT2とを比較することによって変
速機能の故障診断を行う構成としたが、図９のフローチ
ャートに示すようにして故障診断を行う構成としてもよ
い。
【００２１】即ち、ステップ11で前記実施例同様にスロ
ットル開度ＴＶＯと機関回転速度Ｎとからトルクコンバ
ータ出力軸の回転速度ＮT2を推定した後、該トルクコン
バータ出力軸の回転速度ＮT1と車速ＶＳＰつまり変速機
出力軸回転速度ＮATとから実際の変速比 (ギア比) Ｇ2
を推定し (ステップ12) 、この推定された変速比Ｇ1と
指令された変速比Ｇ1 とを比較して (ステップ13) 、異
なっていれば変速機能が故障であると診断するものであ
る (ステップ14) 。
ットル開度ＴＶＯと機関回転速度Ｎとからトルクコンバ
ータ出力軸の回転速度ＮT2を推定した後、該トルクコン
バータ出力軸の回転速度ＮT1と車速ＶＳＰつまり変速機
出力軸回転速度ＮATとから実際の変速比 (ギア比) Ｇ2
を推定し (ステップ12) 、この推定された変速比Ｇ1と
指令された変速比Ｇ1 とを比較して (ステップ13) 、異
なっていれば変速機能が故障であると診断するものであ
る (ステップ14) 。
【００２２】本実施例においては、ステップ12の機能が
変速比推定手段に相当し、ステップ13, 14の機能が故障
診断手段に相当する。尚、本実施例においては、変速機
として有段のものに適用したものを示したが、本発明
は、ベルト式等の無段の変速機にも適用できるものであ
る。
変速比推定手段に相当し、ステップ13, 14の機能が故障
診断手段に相当する。尚、本実施例においては、変速機
として有段のものに適用したものを示したが、本発明
は、ベルト式等の無段の変速機にも適用できるものであ
る。
【００２３】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、特別専用のセンサを設けることなく、トルクコンバ
ータ出力軸の回転速度及び変速比を推定することがで
き、さらには、故障診断を行うことができ、検出装置,
診断装置の低コスト化を図れる。
ば、特別専用のセンサを設けることなく、トルクコンバ
ータ出力軸の回転速度及び変速比を推定することがで
き、さらには、故障診断を行うことができ、検出装置,
診断装置の低コスト化を図れる。
【図１】第１の発明の構成・機能を示すブロック図。
【図２】第２の発明の構成・機能を示すブロック図。
【図３】第３の発明の構成・機能を示すブロック図。
【図４】本発明の一実施例のシステム構成を示す図。
【図５】同上実施例の変速制御及び故障診断動作のフロ
ーチャート。
ーチャート。
【図６】同上実施例の変速制御特性を示す図。
【図７】機関回転速度Ｎと機関出力トルクＴとの関係を
示す線図。
示す線図。
【図８】同じくトルクコンバータの速度比ｅと入力トル
ク係数τとの関係を示す線図。
ク係数τとの関係を示す線図。
【図９】本発明の第２の実施例にかかる故障診断のフロ
ーチャート。
ーチャート。
１ 内燃機関 ２ 自動変速機 ２Ａ トルクコンバータ ３ 機関回転速度センサ ５ スロットル開度センサ ６ 車速センサ ７ コントロールユニット
Claims (3)
- 【請求項１】内燃機関に連結されたトルクコンバータを
備え、制御信号に応じた変速比に制御される自動変速機
において、トルクコンバータの入力軸回転速度を検出す
る入力軸速度検出手段と、機関の負荷状態を検出する機
関負荷状態検出手段と、前記検出されたトルクコンバー
タの入力軸回転速度と機関負荷状態とに基づいてトルク
コンバータの出力軸回転速度を推定するトルコン出力軸
速度推定手段と、を含んで構成したことを特徴とするト
ルクコンバータ付自動変速機のトルクコンバータ出力軸
回転速度推定装置。 - 【請求項２】変速機出力軸の回転速度を検出する変速機
出力軸回転速度検出手段と、該検出された変速機出力軸
回転速度と請求項１にかかるトルクコンバータ出力軸回
転速度推定装置によって推定されたトルクコンバータの
出力軸の回転速度とに基づいて変速機の変速比を推定す
る変速比推定手段と、を含んで構成したことを特徴とす
るトルクコンバータ付自動変速機の変速位置推定装置。 - 【請求項３】変速機出力軸の回転速度を検出する変速機
出力軸回転速度検出手段と、該検出された変速機出力軸
回転速度と制御信号において指令されている変速位置と
請求項１にかかるトルクコンバータ出力軸回転速度推定
装置によって推定されたトルクコンバータの出力軸の回
転速度とに基づいて変速機の変速機能の故障を診断する
故障診断手段と、を含んで構成したことを特徴とするト
ルクコンバータ付自動変速機の故障診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12279793A JPH06331020A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | トルクコンバータ付自動変速機のトルクコンバータ出力軸回転速度推定装置，変速位置推定装置及び故障診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12279793A JPH06331020A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | トルクコンバータ付自動変速機のトルクコンバータ出力軸回転速度推定装置，変速位置推定装置及び故障診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06331020A true JPH06331020A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14844874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12279793A Pending JPH06331020A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | トルクコンバータ付自動変速機のトルクコンバータ出力軸回転速度推定装置，変速位置推定装置及び故障診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06331020A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005105932A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Nikki Co Ltd | 車両診断方法 |
-
1993
- 1993-05-25 JP JP12279793A patent/JPH06331020A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005105932A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-04-21 | Nikki Co Ltd | 車両診断方法 |
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