JPH10122343A - パワートレイン制御装置および制御方法 - Google Patents

パワートレイン制御装置および制御方法

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JPH10122343A
JPH10122343A JP27326196A JP27326196A JPH10122343A JP H10122343 A JPH10122343 A JP H10122343A JP 27326196 A JP27326196 A JP 27326196A JP 27326196 A JP27326196 A JP 27326196A JP H10122343 A JPH10122343 A JP H10122343A
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JP
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torque
engine
input shaft
torque converter
calculating means
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JP27326196A
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Kazuhiko Sato
一彦 佐藤
Masahiko Ibamoto
正彦 射場本
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/66Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
    • F16H61/662Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members
    • F16H61/66254Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings with endless flexible members controlling of shifting being influenced by a signal derived from the engine and the main coupling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/14Inputs being a function of torque or torque demand

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンの補機トルクを考慮して演算精度を高
めた無段式自動変速機を備えた自動車のパワートレイン
制御装置および制御方法を提供する。 【解決手段】トルクコンバータの非ロックアップ時のポ
ンプトルクとエンジントルクとの差を補機トルクとし、
これを用いてロックアップ時の変速機の入力軸トルクを
演算で求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの駆動力
を自動変速機で変換して駆動軸に伝達する自動車の駆動
力伝達機構すなわちパワートレインの制御装置および制
御方法に係わり、特に変速機として変速比が連続的に変
化する無段式自動変速機(ContinuouslyVariable Trans
mission 、以下、これを略してCVTと呼ぶ)を搭載し
た自動車のパワートレイン制御装置および制御方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの回転数を自動変速機で変速し
て駆動軸に伝達するパワートレインを備える自動車にお
いては、自動変速機への入力回転数に基づいて駆動軸ト
ルクの制御が行われている。
【0003】例えば、特開平8−35437号公報には、自動
車のエンジンの出力特性およびトルクコンバータの入出
力特性を利用することにより、自動変速機の入力軸のト
ルクを演算で推定する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エアコ
ンのコンプレッサ,オルタネータ,パワーステアリング
用油圧ポンプなどのエンジン補機類を駆動するために要
するトルク、すなわち、補機トルクが負荷の変動に応じ
て変化した場合、補機トルクの変動の影響によってエン
ジントルクの値がトルクコンバータの入力軸トルクの値
と等しくない場合がある。そして、自動車が低速であっ
たり、エンジンが低負荷運転領域であるほど、エンジン
トルクに対する上記補機トルクの比率が大きくなるた
め、演算で推定した自動変速機の入力軸回転数の精度が
低下し、これから求めた入力軸トルクが実際の入力軸ト
ルクと著しく異なってしまう。
【0005】また、エンジントルクは、エンジンの出力
特性を記憶したデータであるエンジン特性マップを使用
してエンジン回転数とスロットル開度とから求められる
が、通常、エンジン特性マップは定常運転時の特性デー
タであって、エンジン自体が持っている慣性分が考慮さ
れていないため、加速や減速などの過渡時の演算結果が
実際の値と異なってしまう。このことは、自動変速機の
入出力トルク特性についても同様であり、トルクコンバ
ータの特性マップには通常トルクコンバータの慣性分が
考慮されていないため、過渡時の入力軸トルクの演算結
果が実際の値と異なってしまう。
【0006】また、自動変速機では、燃料消費率の向上
のために、トルクコンバータの入力軸と出力軸とを結合
させるロックアップと呼ばれる制御が行われるが、特
に、CVTを用いた場合においては、有段式自動変速機
を用いた場合よりも発進時に低車速でロックアップされ
るので、上述した補機トルクの影響が大きいうちにロッ
クアップされ、CVTの入力軸トルクの演算精度が低く
なって満足な駆動軸トルク制御ができなくなる。また、
ロックアップ中はエンジン特性マップからトルクを推定
するが、その推定トルク値を較正するためにも、トルコ
ン特性マップからの推定値を使う。
【0007】したがって、本発明の目的とするところ
は、CVTの入力軸トルクを、スロットル開度やエンジ
ン回転数などの入力情報から、補機トルクを考慮して演
算精度の低下を招くことなく演算推定する方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも一
つのマイクロコンピュータを内蔵しエンジン,トルクコ
ンバータおよびCVTからなるパワートレインを制御す
る自動車のパワートレイン制御装置および制御方法に関
する。
【0009】本発明による自動車のパワートレイン制御
装置は、エンジンの回転数,スロットル開度,CVTの
入力軸回転数,出力軸回転数のような入力情報を検出す
る入力情報検出手段と、当該入力情報とエンジントルク
との関係であるエンジン特性マップをデータマップテー
ブルの形で記憶するとともに、トルクコンバータのポン
プ容量係数とトルク比の関係であるトルクコンバータ特
性マップをデータマップテーブルの形で記憶する少なく
ともひとつのメモリーと、トルクコンバータの入力軸ト
ルクおよびエンジンの補機トルクに関する計算式を用い
て、自動車が発進する時の非ロックアップ状態では、ト
ルクコンバータ特性マップに基づいて、CVTの入力軸
トルクの数値情報を求め、非ロックアップ状態からロッ
クアップ状態へ変更する信号に基づいて、エンジン特性
マップに切り換えて、CVTの入力軸トルクの数値情報
を求める演算手段と、この入力軸トルクの演算結果に基
づいてエンジンの出力トルクおよびCVTの変速比を制
御する信号を出力する制御信号出力手段とからなる。
【0010】通常、エンジンやトルクコンバータの各種
特性は実験から求められる。例えば、エンジントルクと
エンジン回転数との関係,トルクコンバータのポンプ容
量係数とスリップ比との関係などである。従って、これ
らの実験データをマップの形でデータマップテーブル化
し、エンジンや自動変速機を制御するために必要な制御
因子、例えば、入力軸トルクなどと関連付けて数式化
し、マップから読み出した特性データと数式とを用いて
マイクロコンピュータで入力トルクなどを演算できるよ
うにする。
【0011】そして、非ロックアップ状態とロックアッ
プ状態の各々のデータを切り換えて演算することによ
り、補機トルクを考慮したエンジンやCVTの制御が可
能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて詳細に説明する。
【0013】図1は、CVTを備えた自動車のパワート
レインの構成を示す概略図である。パワートレインはエ
ンジン1と、エンジン1の出力トルクと回転数を変換し
て駆動輪8に伝達する変速機構4を備えたCVT2と、
エンジン1の出力を制御するエンジンコントロールユニ
ット30と、CVT2の変速機構4の変速比を制御する
CVTコントロールユニット40とからなる。
【0014】図2は各コントロールユニット30,40
の構成を示す概略図で、各種演算を実行するCPU(Ce
ntral Processing Unit )31と、CPU31が演算を
行うためのプログラムや各種データが記憶されているR
OM(Read−Only Memory )32と、一時的にデータが
記憶されるRAM(Random Access Memory)33と、各
種センサからの信号を受信すると共に各種弁等に信号を
出力する入出力インターフェース回路35と、他のコン
トロールユニットとの間でのデータの送受信を行うLA
N(Local Area Network)制御回路36と、これらの間
で相互に信号の送受信が出来るように接続するバスライ
ン34とを有している。
【0015】図1において、エンジン1には、エアクリ
ーナ10で清浄化された空気をエンジン1に導く吸気管
11が設けられ、この吸気管11にはエンジン1が吸い
込む空気の量を調節するスロットル弁12と、エンジン
1がアイドリング状態のときの空気量を調節するアイド
ルスピード弁13と、エンジン1の各気筒内に燃料を噴
射する燃料噴射弁15とが設けられている。スロットル
弁12の弁開度はアクセルペダル16によって操作され
る。
【0016】また、エンジン1には排気ガスを外部に導
く排気管14が設けられ、排気ガス浄化コンバータ37
と、図示していないが消音マフラとが取り付けられてい
る。エンジンコントロールユニット30は、自動車の運
転者の意図やエンジン1の運転状態を入力信号として、
エンジン1の制御値を演算し、制御値を表す制御信号を
エンジン1を制御する各種アクチュエータへ出力する。
自動車の運転者の意図やエンジン1の運転状態は以下の
各種センサによって検出され、入力信号としてエンジン
コントロールユニット30へ送られる。
【0017】吸気管11には、ここを通る空気の流量Q
aを検出するエアーフローセンサ21が設けられてい
る。スロットル弁12には、スロットル弁12のスロッ
トル開度TVOを検出するスロットル開度センサ22が
設けられている。アクセルペダル16とスロットル弁1
2とは、本実施例では機械的に接続されており、アクセ
ルペダル16の操作量とスロットル開度TVOとは、完
全に1対1対応の関係である。アクセルペダル16の操
作量が0の時は、スロットル開度TVOも0である。し
たがって、スロットル開度TVOを検出することは、間
接的にアクセルペダル16の操作量を検出していること
になる。
【0018】エンジン1にはその出力を回転力として外
部へ伝えるクランクシャフト(図示せず)が設けられて
おり、クランク角センサ23は図1ではエンジン1の部
分に描かれていないが、クランクシャフトの回転数Ne
を検出する。
【0019】また、図示していないが、排気ガス浄化の
ために排気ガス中の酸素濃度等を検出するセンサが設け
られる場合もある。
【0020】エンジンコントロールユニット30からは
以下のアクチュエータへ制御信号が出力される。
【0021】エンジン1の出力を制御するため、燃料噴
射弁15に開弁時間信号が送られ、エンジン1に供給さ
れる燃料量が調節される。エンジン1のアイドリング状
態を維持するために、アイドルスピード弁13に開度信
号が送られる。さらに図示していないが、燃料がガソリ
ン等の場合は、エンジン1に吸入される空気と燃料とが
混ざった混合気に点火するタイミングを示す信号も送ら
れる。
【0022】また、図1において、エンジン1からの出
力はトルクコンバータ3に伝えられ、CVT2の変速機
構4に伝えられ、デファレンシャルギア6を介してドラ
イブシャフト7から駆動輪8へ伝えられる。
【0023】トルクコンバータ3は、エンジン1の出力
軸(図示せず)に接合されているポンプ3aと、ポンプ
3aとタービン3bとの間にオイルを介して設けられて
いるステータ3cを有する流体継手である。
【0024】CVT2の変速機構4は、トルクコンバー
タ3からの出力を受ける入力側のプライマリプーリ19
と、ベルト9と、出力側のセカンダリプーリ20とから
なり、プライマリプーリ19からセカンダリプーリ20
にエンジン1の出力がベルト9によって伝達される。
【0025】そして、プライマリプーリ19のプーリ幅
とセカンダリプーリ20のプーリ幅とを同時に変えるこ
とによってベルト9がかかっている位置が変化し、プラ
イマリプーリ19とセカンダリプーリ20の回転数が変
化することによって、変速比が変えられる。
【0026】CVT2の変速機構4内に、プライマリプ
ーリ19のプライマリ回転数Npriを検出するプライマ
リ回転数センサ25,セカンダリプーリ20のセカンダ
リ回転数Nsec を検出するセカンダリ回転数センサ26
が設けられる。セカンダリプーリ20と駆動輪8との間
はデファレンシャルギア6等の減速比や増速比が予め決
められた伝達機構だけなので、セカンダリ回転数Nsec
は自動車の車速Vspに比例する回転数となり、セカンダ
リ回転数Nsec を検出することによって自動車の車速V
spを求めることができる。
【0027】また、変速機構4は制御用油圧回路17に
よって駆動されることが一般的であるが、その油の温度
を検出する油温センサ28を設けて、油の粘度による制
御値への影響を補正している。
【0028】CVTコントロールユニット40には、以
上のセンサからの信号が送られ、変速比を演算し、制御
用油圧回路17の電磁弁18の開閉を制御する信号が送
られ、プライマリプーリ19とセカンダリプーリ20の
プーリ幅が変化して変速比が変えられる。また、制御用
油圧回路17では、車速Vspの大きさに応じてトルクコ
ンバータ3をロックアップする機能も備えているので、
ロックアップも同様にして制御される。
【0029】なお、エンジンコントロールユニット30
とCVTコントロールユニット40との間も信号のやり
とりをしており、例えば、エンジン回転数Neの信号が
エンジンコントロールユニット30からCVTコントロ
ールユニット40へ送られたり、CVTコントロールユ
ニット40からエンジンコントロールユニット30へ燃
料量や点火タイミングを補正する信号が送られたりす
る。
【0030】図3は、CVTコントロールユニット40
で演算される非ロックアップ状態の時の処理のブロック
図であり、変速機構4のプライマリプーリ19の軸に入
力される入力軸トルクTpri の演算による推定の手法を
示す。
【0031】まず、ブロック41で、エンジン1のクラ
ンク角センサ23からのエンジン回転数Neと、プライ
マリ回転数センサ25からの入力軸回転数Npri とに基
づいて、(数1)式によりトルクコンバータ3のスリッ
プ比eを求める。
【0032】 e=Npri/Ne …(数1) 次に、ブロック42では、ROM32に予め記憶させて
おいたトルクコンバータ3のスリップ比eとポンプ容量
係数τとの関係(以下、e−τ特性と呼ぶ)から、ポン
プ容量係数τを求める。次にブロック46で、トルクコ
ンバータ3のポンプトルクTpを求める。このポンプト
ルクTpは(数2)式で表せる。
【0033】 Tp=τ・(Ne)2 …(数2) ブロック47では、ROM32に予め記憶させておいた
トルクコンバータ3のスリップ比eとトルク比tとの関
係(以下、e−t特性と呼ぶ)から、トルク比tを求め
る。次にブロック48で、(数3)式によって、入力軸
トルクTpri を求める。
【0034】 Tpri=t・Tp …(数3) 図4は、CVTコントロールユニット40で演算される
ロックアップ状態の時の処理のブロック図である。
【0035】ブロック50では、エンジン1のエンジン
回転数Neとスロットル開度TVOとエンジントルクT
eとの関係であるエンジントルク特性をデータテーブル
としてROM32に予め記憶させておいたエンジントル
クマップから、エンジントルクTeを求める。なお、エ
ンジントルクTeは、これらのパラメータばかりでな
く、エンジン吸入空気量Qaとエンジン回転数Neの関
係、あるいは、燃料噴射弁15の燃料噴射信号のパルス
幅Tiとエンジン回転数Neの関係からも、同様に、エ
ンジントルクTeを求めることができる。
【0036】ブロック51には、図3で説明した非ロッ
クアップ状態の時のポンプトルクTpの値が格納されて
おり、スイッチ75が閉じられていて、常時、ブロック
76のラッチ部にポンプトルクTpの値が書きこまれ
る。ここで、ロックアップ指令信号が出力されるとスイ
ッチ75が開き、ブロック76のラッチ部にロックアッ
プ指令信号が出力された時のポンプトルクTpの値が保
存される。
【0037】次に、このポンプトルクTpとブロック5
0で求めたエンジントルクTeとの偏差をブロック52
で(数4)式により計算する。
【0038】 Tacc=Te−Tp …(数4) この偏差が、エンジンに負荷される補機トルクTacc で
ある。この補機トルクTacc はブロック74のラッチ部
に書きこまれているが、ロックアップ指令信号が出力さ
れた時にスイッチ73が開いて、ブロック74のラッチ
部にロックアップ指令信号が出力された時の補機トルク
Tacc の値が保存され、ロックアップ中は保存された補
機トルクTacc の値がブロック53での演算に用いられ
る。
【0039】ブロック50で求められたエンジントルク
Teは、常にブロック53に入力されている。
【0040】そして、エンジン1の慣性分を考慮した演
算精度の向上のために、ブロック70でエンジン回転数
Neの微分値dNe/dt(CPU31での実際の処理
は、離散系のため、前回のサンプリング値と今回のサン
プリング値との差によって算出される。)を算出し、ま
た、ブロック71でエンジン1の慣性モーメントIeと
2πと掛けた値(Ie・2π)を掛けて、エンジンの慣性
補正分(Ie・dωe/dt)を求め、ブロック53で
(数5)式に示すように、ブロック50で求めたエンジ
ントルクTeと、補機トルクTacc と、エンジンの慣性
補正分(Ie・dωe/dt)との差をとり、これをそ
の演算時点での変速中のポンプトルクTp′とする。
【0041】 Tp′=(Te−Tacc )−Ie・dωe/dt …(数5) ここで、dωe/dtはエンジン回転数Neの変化の方
向を示している。例えば、変速比が小さくなるシフトア
ップ変速の場合は、エンジン回転数Neが変速によって
減少するため、dωe/dtが負数となり、(数5)式
中の(Te−Tacc )に対して(Ie・dωe/dt)
だけ変速中のポンプトルクTp′に加算されることにな
る。
【0042】また、変速比が大きくなるシフトダウン変
速では、上記とは逆に、変速によりエンジン回転数Ne
が増加するため、dωe/dtが正数となり、(数5)
式中の(Te−Tacc )に対して(Ie・dωe/dt)
だけ変速中のポンプトルクTp′が減少することにな
る。
【0043】なお、エンジン1の慣性モーメントIeの
値は、エンジン1の慣性モーメントだけでなく、トルク
コンバータ,CVTの慣性モーメントも加えると、演算
の精度が向上する。図4中のブロック71の前に、エン
ジン,トルクコンバータ,CVTそれぞれの運転状態に
応じて、複数の慣性モーメントの値を適宜選択する処理
を加えるとよい。
【0044】一方、ブロック54では、変速機の入力軸
回転数Npri とエンジン回転数Neとから、前記ブロッ
ク41と同様に(数1)式によりトルクコンバータ3のス
リップ比eを求め、ブロック55で、e−t特性マップ
からトルク比tを求める。そして、ブロック58で、ト
ルク比tとブロック53で求めたポンプトルクTp′と
を用いて(数6)式から、ロックアップ中の変速機の入
力軸トルクTpri が求められる。
【0045】 Tpri=t・Tp′ …(数6) 図5は、以上述べた図3及び図4の処理を含めた、非ロ
ックアップ状態とロックアップ状態の切り換え処理の概
要を示すブロック図である。
【0046】ブロック60は、図3で示した演算処理で
あり、トルクコンバータ特性マップを使用して非ロック
アップ状態の時の入力軸トルクTpri を求める処理であ
る。点線で囲んだブロック61は、図4で示した演算処
理であり、エンジントルク特性マップとトルクコンバー
タ特性マップとを使用し、補機トルクとエンジンの慣性
モーメントとを考慮してロックアップ状態の時の入力軸
トルクTpri を求める処理である。
【0047】非ロックアップ状態かロックアップ状態か
の判断は、ブロック62の選択条件判定部で行う。エン
ジン回転数Ne,スロットル開度TVO,車速Vspの値
によって予め決められたロックアップ範囲に、エンジン
回転数Ne,スロットル開度TVO,車速Vspの値があ
るかどうかをみて、非ロックアップ状態かロックアップ
状態かを判断し、一方から他方へ切り換わったときに信
号をブロック61cとブロック63へ送る。
【0048】非ロックアップ状態かロックアップ状態か
の判断の手法は、上記の他、制御用油圧回路17のロッ
クアップソレノイドアクチュエータが作動したかどうか
を示す出力信号を検出する方法もある。また、(数1)
式に示したように、トルクコンバータの入力軸回転数と
出力軸回転数との比であるスリップ比eが所定の大きさ
以上になったところでロックアップの判定を行っても良
い。なお、この場合、トルクコンバータの入力軸回転数
はエンジン回転数Neに等しく、トルクコンバータの出
力軸回転数は変速機の入力軸回転数Npri に等しい。ま
た、図6で後述するが、エンジン回転数Neの増減によ
って判定することも可能である。
【0049】図5のブロック62では、非ロックアップ
状態であったのがロックアップ状態であると初めて判断
した時がロックアップ開始時となり、その信号をブロッ
ク61cに送る。ブロック61cでは、ブロック61a
で求めたエンジントルクTeとブロック60で求めたポ
ンプトルクTpとから、図4で説明した(数4)式を用
いて補機トルクTacc を求める。ブロック61eでは、
エンジンの慣性モーメントとエンジン回転数の微分値と
からエンジンの慣性補正分を求める。次に、ブロック6
1dでは、以上の値を用いて、図4で説明した(数5)
式からポンプトルクTp′を求める。ブロック61bで
はこのポンプトルクTp′をもとに、図4で説明したよ
うにトルクコンバータ特性マップを用いて、ロックアッ
プ状態の時の変速機の入力軸トルクTpri を求める。
【0050】ブロック63は、ブロック60とブロック
61で求めた変速機の入力軸トルクTpri の切り換え器
である。この切り換え器の切り換え動作は、上述したブ
ロック62からのロックアップ指令信号によって行われ
る。
【0051】ロックアップ状態におけるエンジンや変速
機の制御量演算では、ブロック60からの変速機の入力
軸トルクTpri は用いられず、ブロック61からの変速
機の入力軸トルクTpri が用いられる。
【0052】図6は、以上説明した制御を実行した場合
の各種信号のタイムチャートの一例であり、CVTを搭
載した自動車の発進時の様子を示している。
【0053】運転手がアクセルペダル16を踏み込むと
スロットル開度TVOが増え、エンジン回転数Ne,変
速機の入力軸回転数Npri、および、出力軸回転数Nsec
も増える。車速が増し、ロックアップのためロックアッ
プアクチュエータの作動が始まると、エンジン回転数N
eが低下し始め、完全にロックアップ状態になると入力
軸回転数Npri と等しくなる。そこで、このロックアッ
プし始めた時点、すなわちエンジン回転数Neが低下し
始めた時点でロックアップ指令信号を出力し、非ロック
アップ状態からロックアップ状態へ演算手段を切り換え
てもよい。
【0054】そして、CVTコントロールユニット40
は、以上のように演算で求めたCVT2の入力軸トルクTpr
i を用いて駆動軸トルクを求め、CVT2を制御すると
ともに、エンジンコントロールユニット30へ信号を送
り、エンジン1の出力も制御される。
【0055】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、C
VTの入力軸トルクを、スロットル開度やエンジン回転
数などの入力情報から、補機トルクを考慮して演算精度
の低下を招くことなく演算推定することができる。
【0056】さらに、回転数センサやトルクセンサのよ
うな計測機器を用いずに、精度の低下を招くことなく、
自動変速機の入力軸トルクを推定できるので、従来の計
測機器の分のコストアップや重量増加のない自動車のパ
ワートレイン制御装置および制御方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CVTを備えた自動車のパワートレインの構成
を示す概略図である。
【図2】コントロールユニットの構成を示す概略図であ
る。
【図3】CVTコントロールユニットで演算される非ロ
ックアップ状態の時の処理のブロック図である。
【図4】CVTコントロールユニットで演算されるロッ
クアップ状態の時の処理のブロック図である。
【図5】非ロックアップ状態とロックアップ状態の切り
換え処理の概要を示すブロック図である。
【図6】各種信号のタイムチャートの一例である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…CVT、3…トルクコンバータ、4
…変速機構、19…プライマリプーリ、20…セカンダ
リプーリ、25…プライマリ回転数センサ、26…セカ
ンダリ回転数センサ、30…エンジンコントロールユニ
ット、40…CVTコントロールユニット。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンとトルクコンバータと無段式自動
    変速機とを備えた自動車のパワートレインを制御し、少
    なくともひとつのマイクロコンピュータを有するパワー
    トレイン制御装置において、 前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ
    と、 前記エンジンへ吸入される空気の量を調節するスロット
    ル弁の開度を検出するスロットル開度センサと、 前記無段式自動変速機の入力軸の回転数を検出する入力
    軸回転数センサと、 前記エンジンの出力特性および前記トルクコンバータの
    特性を記憶するメモリーと、 前記エンジン回転数センサからの信号と、前記入力軸回
    転数センサからの信号と、前記メモリーに記憶された前
    記トルクコンバータの特性とから、前記トルクコンバー
    タの入力軸のトルクコンバータ入力軸トルクを求める第
    一の演算手段と、 前記エンジン回転数センサからの信号と、前記スロット
    ル開度センサからの信号と、前記メモリーに記憶された
    前記エンジンの特性とから、前記エンジンの出力軸のエ
    ンジントルクを求める第二の演算手段と、 前記第一の演算手段によって求められたトルクコンバー
    タ入力軸トルクと、前記第二の演算手段によって求めら
    れたエンジントルクとから、前記エンジンに装着された
    補機の駆動に消費される補機トルクを求める第三の演算
    手段と、 前記第三の演算手段によって求められた補機トルクの値
    に基づいて、前記無段式自動変速機の入力軸の入力軸ト
    ルクを求める第四の演算手段と、 前記第四の演算手段によって求められた入力軸トルクの
    値に基づいて、少なくとも前記エンジン,前記無段式自
    動変速機のいずれかを制御する制御アクチュエータとか
    らなることを特徴とするパワートレインの制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1の記載において、前記第一の演算
    手段によって求められたトルクコンバータ入力軸トルク
    の値は、前記トルクコンバータが非ロックアップ状態か
    らロックアップ状態へ切り換えられる直前の値であるこ
    とを特徴とするパワートレインの制御装置。
  3. 【請求項3】エンジンと、トルクコンバータと、無段式
    自動変速機とを備えた自動車のパワートレインを制御
    し、少なくともひとつのマイクロコンピュータを有する
    パワートレイン制御装置において、 前記無段式自動変速機の入力軸トルクを求める複数個の
    演算手段と、 少なくとも前記自動車の走行状態,前記パワートレイン
    の運転状態のいずれかに基づいて、前記演算手段を選択
    する演算手段選択手段とを備えたことを特徴とするパワ
    ートレイン制御装置。
  4. 【請求項4】請求項3の記載において、 前記演算手段選択手段は前記トルクコンバータのロック
    アップ状態と非ロックアップ状態とが切り替わる信号に
    基づいて、前記演算手段を選択することを特徴とするパ
    ワートレイン制御装置。
  5. 【請求項5】エンジンとトルクコンバータと無段式自動
    変速機とを備えた自動車のパワートレインを制御するパ
    ワートレイン制御方法において、 前記エンジンの回転数を検出し、 前記エンジンへ吸入される空気の量を調節するスロット
    ル弁の開度を検出し、 前記無段式自動変速機の入力軸の回転数を検出し、 前記エンジンの出力特性および前記トルクコンバータの
    特性をメモリーに記憶し、 前記エンジン回転数の信号と、前記入力軸回転数の信号
    と、前記メモリーに記憶された前記トルクコンバータの
    特性とから、前記トルクコンバータの入力軸のトルクコ
    ンバータ入力軸トルクを求め、 前記エンジン回転数の信号と、前記スロットル開度の信
    号と、前記メモリーに記憶された前記エンジンの特性と
    から、前記エンジンの出力軸のエンジントルクを求め、 前記トルクコンバータ入力軸トルクと、前記エンジント
    ルクとから、前記エンジンに装着された補機の駆動に消
    費される補機トルクを求め、 前記補機トルクの値に基づいて、前記無段式自動変速機
    の入力軸の入力軸トルクを求め、 前記入力軸トルクの値に基づいて、少なくとも前記エン
    ジン,前記無段式自動変速機のいずれかが制御されるこ
    とを特徴とするパワートレインの制御方法。
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