JP3262750B2 - 三次元加工用平面フィルムとそのフィルムを用いたインサート成形品の製造方法 - Google Patents

三次元加工用平面フィルムとそのフィルムを用いたインサート成形品の製造方法

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JP3262750B2 JP34394597A JP34394597A JP3262750B2 JP 3262750 B2 JP3262750 B2 JP 3262750B2 JP 34394597 A JP34394597 A JP 34394597A JP 34394597 A JP34394597 A JP 34394597A JP 3262750 B2 JP3262750 B2 JP 3262750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンソールパネ
ル、センタークラフター、スイッチベースなどの自動車
内装品、ホイルキャップやモール等の自動車外装品、壁
や柱等の建材品、家電製品の表示パネル等の部品の製造
に適用する三次元加工用平面フィルムとそのフィルムを
用いたインサート成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインサート成形品の製造方法とし
ては、次のようなものがある。基体フィルム層、絵柄
層、接着層等からなる積層物を加熱し真空成形法により
三次元形状に加工し、プレス打ち抜き型を用いて三次元
形状の積層物をインサート成形使用領域と不使用領域と
に断裁して切り離し、三次元形状に加工されたインサー
ト成形使用領域の積層物を射出成形用金型のキャビティ
に嵌め込み、型閉めしてキャビティに成形樹脂を射出
し、樹脂成形品の成形と同時に、積層物と成形樹脂とを
一体化接着させるようにしている。なお、基体フィルム
上に絵柄層等が印刷されたインサートフィルムを射出成
形用の金型に載置し、型閉めしてキャビティに成形樹脂
を射出して、樹脂成形品の成形と同時にインサートフィ
ルムを接着させる工法を、いわゆるインサート成形とい
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、イン
サートフィルムを三次元形状に加工した後に、インサー
ト成形使用領域と不使用領域とにプレス打ち抜き型で断
裁してインサートフィルムを切り離していたため、イン
サートフィルムの三次元形状に合致したプレス打ち抜き
型を、三次元形状が変わるごとに用意する必要があっ
た。プレス打ち抜き型は、射出成形用金型のキャビティ
の形状毎に異なる特注品となるためもともと高価であ
る。
【0004】また、三次元形状に加工したインサートフ
ィルムの外周部をきれいにプレス打ち抜きするのは難し
い。なぜなら、三次元形状の表面のうち折れ曲がった部
分などは、断裁する際に断裁刃と断裁刃との間にフィル
ムを噛み込みやすいからである。このため、打ち抜かれ
た三次元形状のインサートフィルムの外周部などの断裁
部に切断不良が発生しやすく、見栄えが悪くなるととも
にインサート成形品の歩留まりが悪かった。
【0005】また、積層物の厚みが薄い場合は、三次元
形状に加工しても、弱い外力によってもその形状が簡単
に変形してしまう。このため、射出成形用金型のキャビ
ティに嵌め込む際に、金型との衝突などにより三次元形
状のインサートフィルムが変形し易い。また、積層物表
面が露出しているため三次元形状に加工する際に積層物
に傷がつきやすい。
【0006】また、三次元形状に加工する前に、インサ
ートフィルムのインサート成形使用領域と不使用領域と
を切り離すことも考えられるが、この場合は、インサー
ト成形使用領域のみでは面積が小さい場合が多いため、
真空成形する際に、真空成形型とフィルムとの間を密閉
できず空気漏れが発生し易くなったり、三次元形状への
加工が不可能になるといった問題があった。
【0007】この発明は上記の欠点を解決し、カバーフ
ィルム上の積層物に平面状態で切り込みを入れた後に三
次元形状に加工することで、高価なプレス打抜き型が不
要となり、積層物の厚みや面積の大小にかかわらず、三
次元に加工し易くかつ変形しにくい、三次元加工用平面
フィルムとそのフィルムを用いたインサート成形品の製
造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、カバーフィルムから剥離可能な基体フィ
ルム層、絵柄層を有する積層物が、カバーフィルム上に
形成された三次元加工用平面フィルムであって、インサ
ート成形使用領域と不使用領域との境界線に沿った切り
込みが、カバーフィルムを貫通しないように積層物に入
っているものである。
【0009】また、この発明の三次元加工用平面フィル
ムは、切り込みがハーフカットあるいはミシン目切断で
あってもよい。
【0010】この発明は、上記目的を達成するために、
前記のいずれかに記載の三次元加工用平面フィルムを三
次元形状に加工した後に、カバーフィルムを基体フィル
ム層から剥離し、不使用領域の積層物とは切り離された
三次元加工済みのインサート成形使用領域のみからなる
積層物を射出成形用金型のキャビティ形成面に嵌め合わ
せ、型閉めしてキャビティに成形樹脂を射出し、樹脂成
形品の成形と同時に、インサート成形使用領域の積層物
と成形樹脂とを一体化接着させることを特徴とするイン
サート成形品の製造方法である。
【0011】また、前記の製造方法では、カバーフィル
ムの厚みより積層物の厚みが大きい三次元加工用平面フ
ィルムを用いてもよい。
【0012】この発明は、上記目的を達成するために、
前記のいずれかの三次元加工用平面フィルムを三次元形
状に加工した後に、射出成形用金型のキャビティ形成面
に嵌め込み、型閉めしてキャビティに成形樹脂を射出
し、樹脂成形品の成形と同時に、インサート成形使用領
域の積層物と成形樹脂とを一体化接着させた後、カバー
フィルムを基体シートから剥離することによってカバー
フィルムとともに不使用領域の積層物を除去することを
特徴とするインサート成形品の製造方法である。
【0013】また、前記の製造方法では、カバーフィル
ムの厚みより基体フィルム層の厚みが小さい三次元加工
用平面フィルムを用いてもよい。
【0014】この発明は、上記目的を達成するために、
前記のいずれかに記載の三次元加工用平面フィルムを射
出成形用金型内に導入した後に、三次元加工用平面フィ
ルムの少なくともインサート成形使用領域をキャビティ
形成面に密着させて三次元形状に加工し、型閉めしてキ
ャビティに成形樹脂を射出し、樹脂成形品の成形と同時
に、インサート成形使用領域の積層物と成形樹脂とを一
体化接着させた後、カバーフィルムを基体フィルム層か
ら剥離することによってインサート成形不使用領域の積
層物をカバーフィルムとともに除去することを特徴とす
るインサート成形品の製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明についてさらに詳
しく説明する。この発明の三次元加工用平面フィルム1
は、カバーフィルム2から剥離可能な基体フィルム層
3、絵柄層4を有する積層物6が、カバーフィルム2上
に形成された三次元加工用平面フィルム1であって、イ
ンサート成形使用領域7と不使用領域8との境界線9に
沿った切り込み10が、カバーフィルムを貫通しないよ
うに積層物に入っているものである(図1〜5参照)。
【0016】カバーフィルム2は、平面状のフィルムで
あって三次元加工が可能な可撓性を有するプラスチック
フィルムである。カバーフィルム2は、後述する基体フ
ィルム層3から剥離可能とするために低粘着処理された
ものでもよい。カバーフィルム2としては、例えば、厚
さ20μm以上が好ましく、また、後述する積層物6の
厚みの20分の1以上の厚みが好ましい。また、材質と
しては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリ塩
化ビニルフィルム、ポリプロピレンフィルム、酢酸セル
ロースフィルム、アクリルフィルム、エチレンビニルア
ルコールフィルム、延伸ポリエステルフィルム、延伸耐
熱ポリエチレンフィルムなどがある。カバーフィルム2
は、後述する基体フィルム層3から剥離可能であること
が要求されるが、そのためには、例えば、カバーフィル
ム2自体を低粘着性を有する樹脂で構成するが、カバー
フィルム2上に低粘着層を形成することが必要である。
前者の例として、たとえば、カバーフィルムとして、ロ
ジン系、テンペル系、石油系などの粘着付与樹脂とポリ
オレフィン、ポリスチレンなどのホットメルト樹脂とが
混入されたものを挙げることができる。後者の低粘着層
を構成する樹脂の例として、たとえば、天然ゴム系、合
成ゴム系、シリコーン系、アクリル系などのホットメル
ト樹脂を挙げることができる。なお、カバーフィルム2
上に低粘着層を形成する方法としては、リバースコー
ト、ロールコート、グラビア印刷などの方法がある。上
記構成を採ることによって、印刷時には、カバーフィル
ムと後述する基体フィルム層3とは粘着されているが、
1cm幅あたり1g〜100gの力をかけると、カバー
フィルムと後述する基体フィルム層3とを剥離すること
ができるようになる。
【0017】積層物6は、カバーフィルム2上に形成さ
れる。積層物6は、例えば、基体フィルム層3、絵柄層
4、接着層5を有するものがある。基体フィルム層3
は、カバーフィルム2上の全面または部分的に積層され
たものである。基体フィルム層3としては、例えば、厚
さ30〜80μmのアクリルフィルム、厚さ12〜25
μmのフッ素フィルム、厚さ10〜50μmのエチレン
ビニルアルコールフィルム、厚さ10〜50μmのポリ
カーボネートフィルム、厚さ50〜100μmの未延伸
ポリエステルフィルム、厚さ12〜100μmの未延伸
ポリプロピレンフィルム、厚さ20〜100μmの未延
伸ポリブチレンテレフタレートフィルム、厚さ10〜1
00μmのセルロースアセテートフィルム、厚さ10〜
100μmのポリスチレンフィルム、厚さ10〜100
μmのポリ塩化ビニルフィルムなどがある。インサート
成形品に耐候性が要求される場合は、基体フィルム層3
に耐候性を持たせるか、または基体フィルム層3とは別
に耐候性を設ければよい。前者の例としては、紫外線吸
収剤が混入された樹脂などからなるフィルムを用いれば
よい。後者の例としては、フッ素またはアクリル樹脂か
らなる低温乾燥性の透明コート剤をロールコート、リバ
ースコート、オフセット印刷、グラビア印刷のような方
法で基体フィルム層3上に形成したものを用いるとよ
い。
【0018】絵柄層4と接着層5は、基体フィルム層3
の表面の全面または部分的に形成される。絵柄層4は、
インサート成形品18表面の全体あるいは一部を文字や
図形、記号などで装飾するための層である。絵柄層4
は、顔料インキ層だけでなく、蒸着膜からなる金属蒸着
層や、パール顔料と樹脂バインダーなどからなる光輝性
顔料層、染料と樹脂バインダーとからなる染料インキ層
等がある。接着層5を構成する材質としては、後述する
成形樹脂つまり樹脂成形品との接着性を向上させるため
の層である。接着層5は、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共
重合体系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ
プロピレン系樹脂などを挙げることができる。絵柄層4
や接着層5は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、ス
クリーン印刷法などの通常の印刷法や、ロールコート
法、スプレーコート法などのコート法などにより形成す
るとよい。接着層5は、接着性のシートでもよい。例え
ば、250μmのアクリロニトリルブタジエンスチレン
樹脂シートを160℃でラミネートしたものがある。な
お、接着層5がなくても成形樹脂との接着性が得られる
場合には、接着層5は省略することができる。
【0019】この三次元加工用平面フィルム1は、イン
サート成形使用領域7と不使用領域8とを有している
(図5参照)。インサート成形使用領域7とは、三次元
加工用平面フィルム1のうち、射出成形において成形樹
脂14(樹脂成形品15)と接着させる領域をいう。ま
た、不使用領域8とは、三次元加工用平面フィルム1の
うち、射出成形において成形樹脂14(樹脂成形品1
5)と接着させる必要のない領域をいう。インサート成
形使用領域7と不使用領域8との境界において積層物6
に切り込み10が、カバーフィルムを貫通しないように
入っている。なお、前記絵柄層4あるいは接着層5と、
インサート成形使用領域7とは完全に合致していてもよ
い。あるいは、インサート成形使用領域7より大きめの
絵柄層4あるいは接着層5が形成されていてもよい。
【0020】切り込み10は、カバーフィルムを貫通し
ないように少なくとも積層物6に形成されている。切り
込み10としては、インサート成形使用領域7の積層物
6と不使用領域8の積層物6とが連結している部分が全
くない完全切断がある。あるいは、積層物6の厚み方向
の途中まで切断されているハーフカットでもよい。ある
いは、連結している部分と完全切断部分とが交互に存在
するミシン目切断23などがある。カバーフィルム2が
貫通しない程度に、カバーフィルム1にも切り込みが入
っていてもよい。切り込み10の入れかたとしては、ポ
ンス打抜き、トムソン打抜きなどがある。切り込み10
は、積層物6に単に切れ目が入っただけの線状に設けら
れてもよい。あるいは、積層物6が面状に切り取られた
帯状に設けられてもよい。帯状の場合は、均一幅の帯状
に設けられても、不均一幅の帯状に設けられてもよい。
【0021】カバーフィルム2の厚みと基体フィルム層
3の厚みとの関係は次の通りである。 (1)カバーフィルム2の厚みより基体フィルム層3の
厚みが大きい三次元加工用平面フィルム1がある。この
場合は、カバーフィルム2が剥離された積層物6だけ
で、射出成形用金型11のキャビティ形成面12に嵌め
合わされる場合でも、三次元形状に成形された積層物6
が、外力によって簡単に変形しないので有効である。こ
のような関係のカバーフィルム1と基体フィルム層3と
の具体例としては、カバーフィルム2が厚み30〜15
0μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルム
で、基体フィルム層3が厚み180〜500μmのポリ
カーボネートフィルムがある。あるいは、カバーフィル
ム2が厚み20〜150μmの二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムで、基体フィルム層3が厚み10
0〜300μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
フィルムがある。あるいは、カバーフィルム2が厚み3
0〜150μmの低結晶性ポリプロレンフィルムで、基
体フィルム層3が厚み15〜200μmの低結晶性ポリ
プロレンフィルムと厚み200〜1000μmの低結晶
性ポリプロレンフィルムとの2枚からなるものがある。
あるいは、カバーフィルム2が厚み50〜150μmの
非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルムで、基体フ
ィルム層3が厚み15〜200μmのアクリルフィルム
と厚み200〜1000μmのアクリロニトリルブタジ
エンスチレンフィルムとの2枚からなるものがある。あ
るいは、カバーフィルム2が厚み30〜150μmのポ
リ塩化ビニルフィルムで、基体フィルム層3が厚み15
〜200μmのポリ塩化ビニルフィルムと厚み200〜
1000μmのアクリロニトリルブタジエンスチレンフ
ィルムとの2枚からなるものがある。あるいは、カバー
フィルム2が厚み30〜150μmのポリ塩化ビニルフ
ィルムで、基体フィルム層3が厚み15〜200μmの
ポリ塩化ビニルフィルムと厚み200〜1000μmの
低結晶性ポリプロピレンフィルムとの2枚からなるもの
がある。あるいは、カバーフィルム2が厚み50〜15
0μmの非結晶性ポリエチレンテレフタレートフィルム
で、基体フィルム層3が厚み15〜200μmのアクリ
ルフィルムと厚み200〜1000μmのアクリロニト
リルブタジエンスチレンフィルムとの2枚からなるもの
がある。
【0022】(2)カバーフィルム2の厚みより基体フ
ィルム層3の厚みが小さい三次元加工用平面フィルム1
がある。この場合は、積層物6の厚みが小さくて、積層
物6に切り込み10を入れやすいので有効である。この
ような関係のカバーフィルム1と基体フィルム層3との
具体例としては、カバーフィルム2が厚み150〜50
0μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィルム
で、基体フィルム層3が厚み30〜180μmのポリカ
ーボネートフィルムがある。あるいは、カバーフィルム
が厚み150〜500μmの二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルムで、基体フィルム層3が厚み15〜
100μmの二軸延伸耐光性ポリエチレンテレフタレー
トフィルムがある。あるいは、カバーフィルム2が厚み
150〜500μmの低結晶性ポリプロレンフィルム
で、基体フィルム層3が厚み15〜200μmの低結晶
性ポリプロレンフィルムがある。あるいは、カバーフィ
ルム2が厚み150〜500μmの非結晶性ポリプロレ
ンフィルムで、基体フィルム層3が厚み15〜125μ
mのアクリルフィルムがある。あるいは、カバーフィル
ム2が厚み100〜300μmのポリ塩化ビニルフィル
ムで、基体フィルム層3が厚み30〜100μmのポリ
塩化ビニルフィルムがある。あるいは、カバーフィルム
2が厚見100〜300μmのポリ塩化ビニルフィルム
で、基体フィルム層3が厚み10〜50μmのエチレン
ビニルアルコールフィルムがある。あるいは、カバーフ
ィルム2が厚み150〜500μmの非結晶性ポリエチ
レンテレフタレートフィルムで、基体フィルム層3が厚
み15〜50μmのアクリルフィルムと厚み50〜10
0μmの塩化ビニルフィルムとの2枚からなるものがあ
る。
【0023】(3)カバーフィルム2の厚みも基体フィ
ルム層3の厚みも比較的小さい三次元加工用平面フィル
ム1がある。この場合は、積層物6の厚みが小さくて、
積層物6に切り込みを入れやすいので有効である。ま
た、三次元加工用平面フィルム1を射出成形用金型11
のキャビティ形成面12に導入する前に三次元形状に加
工しない用途に用いると、全体として、比較的厚みの薄
い三次元加工用平面フィルム1を用いることができるの
で、フィルム代が安くて済む。また、真空成形の真空度
も低くて済む。また、フィルムの加熱温度も低くて済む
ので効果的である。このような関係のカバーフィルム1
と基体フィルム層3との具体例としては、カバーフィル
ム2が厚み30〜100μmの非晶性ポリエチレンテレ
フタレートフィルムで、基体フィルム層3が厚み30〜
180μmのポリカーボネートフィルムがある。あるい
は、カバーフィルム2が厚み30〜100μmの二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムで、基体フィル
ム層3が厚み15〜100μmの二軸延伸耐光性ポリエ
チレンテレフタレートフィルムがある。あるいは、カバ
ーフィルム2が厚み30〜100μmの低結晶性ポリプ
ロレンフィルムで、基体フィルム層3が厚み15〜20
0μmの低結晶性ポリプロレンフィルムがある。あるい
は、カバーフィルム2が厚み30〜100μmの非結晶
性ポリプロレンフィルムで、基体フィルム層3が厚み1
5〜125μmのアクリルフィルムがある。あるいは、
カバーフィルム2が厚み30〜100μmのエチレンビ
ニルアルコールフィルムで、基体フィルム層3が厚み1
5〜50μmのアクリルフィルムと厚み15〜100μ
mの軟質ポリプロピレンフィルムとの2枚からなるもの
がある。 あるいは、カバーフィルム2が厚み30〜1
00μmのポリ塩化ビニルフィルムで、基体フィルム層
3が厚み30〜100μmのポリ塩化ビニルフィルムが
ある。あるいは、カバーフィルム2が厚み20〜50μ
mのエチレンビニルアルコールフィルムで、基体フィル
ム層3が厚み10〜50μmのエチレンビニルアルコー
ルフィルムがある。なお、2枚の基体フィルム層3を有
する場合は、絵柄層4は2枚の基体フィルム層3の間に
挟まれる。
【0024】請求項3に記載したこの発明のインサート
成形品の製造方法は、前記三次元加工用平面フィルム1
を三次元形状に加工した後に、カバーフィルム2を基体
フィルム層3から剥離し、不使用領域8の積層物6とは
切り離された三次元加工済みのインサート成形使用領域
8のみからなる積層物6を射出成形用金型の11キャビ
ティ形成面12に嵌め合わせ、型閉めしてキャビティに
成形樹脂を射出し、樹脂成形品15の成形と同時に、イ
ンサート成形使用領域8の積層物6と成形樹脂14とを
一体化接着させることを特徴とする。
【0025】まず、前記三次元加工用平面フィルム1を
三次元形状に加工する(図6参照)。三次元形状に加工
する方法は、真空成形法や圧空成形法、熱せられたゴム
を押しつける押圧成形法等がある。ここで、真空成形法
とは、真空成形金型の凹部とフィルムとの間の空間を密
閉して真空吸引し、真空成形金型の凹部内面にフィルム
を密着させ、真空成形金型のキャビティ形成面12に合
致した三次元形状にフィルムを成形する方法である。切
り込みが積層物を貫通したとしても、カバーフィルム2
があるため空気が凹部内に侵入することはないので、三
次元加工用平面フィルム1の真空吸引が不能となること
はない。三次元形状に加工する方法においては、三次元
加工用平面フィルム1を加熱してもよい。加熱は、基体
フィルム層3の熱分布が均一となり全体がまんべんなく
軟化するようにおこなうとよい。加熱温度は、加工する
フィルムの材質の軟化温度以上でかつ熱分解温度以下に
するとよい。
【0026】次に、カバーフィルム2を基体フィルム層
3から剥離する。カバーフィルム2を基体フィルム層3
から剥離すると、積層物6において、インサート成形使
用領域7と不使用領域8との境界線9には切り込み10
が入っているので、積層物6はこの境界線9に沿って容
易に切り離され、三次元加工済みのインサート成形使用
領域7の積層物6のみが残存する。(図7、図8参
照)。
【0027】次に、切り離された三次元加工済みのイン
サート成形使用領域7のみの積層物6を射出成形用金型
11のキャビティ形成面12に嵌め合わせ、次いで型閉
めしてキャビティに成形樹脂を射出し、樹脂成形品15
の成形と同時に、積層物6と成形樹脂14とを一体化接
着させる(図10、図11参照)。射出成形用金型11
は、成形樹脂14を射出する射出口19を有する固定型
16と可動型17などからなり、固定型16と可動型1
7とが型閉めされることによって、固定型16および可
動型17のキャビティ形成面12によって囲まれた単数
あるいは複数のキャビティが形成されるものである。キ
ャビティ形成面12は、凹部でもよいし凸部でもよい。
成形樹脂14としては、ポリプロピレン樹脂、アクリロ
ニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、
エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ナイ
ロン樹脂など樹脂がある。樹脂成形品15を冷却した
後、型開きして、インサート成形品18を取り出す。
【0029】また、請求項5に記載したこの発明のイン
サート成形品の製造方法は、前記三次元加工用平面フィ
ルム1の少なくともインサート成形使用領域7を三次元
形状に加工した後に、射出成形用金型のキャビティ形成
面12に嵌め合わせ、型閉めしてキャビティに成形樹脂
14を射出し、樹脂成形品15の成形と同時に、インサ
ート成形使用領域7の積層物6と成形樹脂14とを一体
化接着させた後、カバーフィルム2を基体フィルム層3
から剥離することによってカバーフィルム2とともに不
使用領域8の積層物6を除去することを特徴とするもの
である。
【0030】請求項3に記載したこの発明のインサート
成形品の製造方法では、カバーフィルム2を基体フィル
ム層3から剥離した後に、射出成形用金型のキャビティ
形成面12に嵌め合わせたが、この請求項5に記載した
この発明のインサート成形品の製造方法では、インサー
ト成形使用領域7の積層物6と成形樹脂14とを一体化
接着させた後、カバーフィルム2を基体フィルム層3か
ら剥離するものである(図12〜17)。
【0031】なお、この製造方法の場合、基体フィルム
層3の厚みが小さい三次元加工用平面フィルム1を用い
ることができ、積層物6に切り込みを入れやすいので有
効である。
【0032】また、請求項7に記載したこの発明のイン
サート成形品の製造方法は、三次元加工用平面フィルム
1を射出成形用金型内に導入した後に、三次元加工用平
面フィルム1の少なくともインサート成形使用領域7を
キャビティ形成面12に密着させて三次元形状に加工
し、型閉めしてキャビティに成形樹脂14を射出し、樹
脂成形品15の成形と同時に、インサート成形使用領域
7の積層物6と成形樹脂14とを一体化接着させた後、
カバーフィルム2を基体フィルム層3から剥離すること
によって、インサート成形使用領域7の積層物6から不
使用領域8の積層物6を切り離すことを特徴とするもの
である。
【0033】請求項5に記載したこの発明のインサート
成形品の製造方法では、三次元加工用平面フィルム1を
射出成形用金型内に導入する前に、三次元加工したが、
この請求項7に記載したこの発明のインサート成形品の
製造方法では、三次元加工用平面フィルム1を射出成形
用金型内に導入した後に、射出成形用金型内で三次元加
工するものである(図18〜22参照)。
【0034】まず、三次元加工用平面フィルム1を射出
成形用金型11内に導入する(図18参照)。導入の仕
方は、例えば、長尺状のフィルムを連続的に射出成形用
金型11内に導入し、可動型17のキャビティ形成面1
2の周囲でクランプ部材21などにより基体フィルム層
3を固定して、キャビティ形成面12と三次元加工用平
面フィルム1との間を密閉するとよい。
【0035】次に、三次元加工用平面フィルム1の少な
くともインサート成形使用領域7をキャビティ形成面1
2に密着させて三次元形状に加工する(図19参照)。
三次元形状に加工する方法は、射出成形用金型11の可
動型17のキャビティ形成面12とフィルムとの間の空
間を密閉して、可動型17の真空吸引口20から真空吸
引して、射出成形用金型のキャビティ形成面12にフィ
ルムを密着させ、キャビティ形成面に合致した三次元形
状にフィルムを成形する方法がある。必要により、三次
元加工用平面フィルム1を射出成形用金型内で加熱して
もよい。キャビティ形成面12としては、凹部内面や凸
部外面などがある。切り込み10が積層物6を貫通して
いたとしても、カバーフィルム2があるため空気が凹部
内に侵入することはないので、三次元加工用平面フィル
ム1の真空吸引が不能となることはない。
【0036】なお、請求項7に記載したこの発明のイン
サート成形品の製造方法は、三次元加工用平面フィルム
1を射出成形用金型の11キャビティ形成面12に導入
する前に、三次元形状に加工しておく必要がないため、
フィルム自体がいわゆる腰を有する必要はなく、比較的
厚みの薄い三次元加工用平面フィルム1を用いることが
できるので、フィルム代が安くて済む。また、真空成形
の真空度も低くて済む。また、フィルムの加熱温度も低
くて済むので効果的である。
【0037】
【実施例】実施例1 以下の条件で、自動車内装用木目調パネルを製造した。
三次元加工用平面フィルムのカバーフィルムとしては、
ウレタン系樹脂粘着剤によって低粘着処理された厚さ1
00μmの低延伸性ポリエチレンテレフタレートフィル
ムを用いた。基体フィルム層としては、厚さ125μm
のアクリルフィルムを用いた。絵柄層は、カーボンブラ
ック10%含有の塩化ビニル樹脂系黒色インキ、酸化鉄
2%含有の塩化ビニル樹脂系茶色インキにより導管柄を
グラビア印刷で形成した。接着層は、厚み250μmの
黄茶色アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂シート
からなり、基体フィルム層と絵柄層上に160℃で熱ラ
ミネートして形成した。三次元加工用平面フィルムのイ
ンサート成形使用領域と不使用領域との境界線に沿った
環状の切り込みを、トムソン打抜き型で完全切断として
積層物に形成した。次に、三次元加工用平面フィルムの
少なくともインサート成形使用領域を三次元形状に加工
した後に、射出成形用金型のキャビティ形成面に嵌め合
わせ、型閉めしてキャビティに耐熱性のアクリロニトリ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂からなる成形樹
脂を射出し、樹脂成形品の成形と同時に、インサート成
形使用領域の積層物と成形樹脂とを一体化接着させた
後、カバーフィルムを基体フィルム層から剥離すること
によって、インサート成形使用領域の積層物から不使用
領域の積層物を除去した。積層物6は既に完全切断され
ていたので切り離す必要はなかった。
【0038】実施例2 以下の条件で、自動車ヒーターコントロールパネルを製
造した。三次元加工用平面フィルムのカバーフィルムと
して、ウレタン系樹脂粘着剤によって低粘着処理された
厚さ50μmの塩化ビニルフィルムを用いた。基体フィ
ルム層として、厚さ50μmのポリカーボネートフィル
ムを用いた。絵柄層は、ポリエステル樹脂系スクリーン
インキを用いた。絵柄層は、カーボンブラック10%含
有の黒色インキで文字抜き部を、カーボンブラック2%
含有のインキで赤色層を、フタロシアニンブルー2%含
有のインキで青色層を、酸化チタン20%含有のインキ
によって光を透過しない白ベタ隠蔽層を形成した。接着
層は、塩化ビニル樹脂系スクリーンインキで形成した。
三次元加工用平面フィルムのインサート成形使用領域と
不使用領域との境界線に沿ったハーフカットを積層物に
トムソン打抜き型で入れた。次に、三次元加工用平面フ
ィルムを射出成形用金型内に導入した後に、三次元加工
用平面フィルムの少なくともインサート成形使用領域を
キャビティ形成面に密着させて三次元形状に加工し、型
閉めしてキャビティにポリカーボネート樹脂からなる成
形樹脂を射出し、樹脂成形品の成形と同時に、インサー
ト成形使用領域の積層物と成形樹脂とを一体化接着させ
た後、カバーフィルムを基体フィルム層から剥離するこ
とによって、インサート成形使用領域の積層物から不使
用領域の積層物を切り離し除去した。
【0039】実施例3 以下の条件で、自動車メタリック調外装パネルを製造し
た。三次元加工用平面フィルムのカバーフィルムとして
は、ウレタン系樹脂粘着剤によって低粘着処理された厚
さ200μmの非晶性ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを用いた。基体フィルム層としては、厚さ50μm
のアクリルフィルムを用いた。絵柄層は、ポリエステル
樹脂系スクリーンインキを用いた。絵柄層は、アルミニ
ウムフレーク20%含有のメタリック層を、酸化チタン
25%含有のインキによって光を透過しない白ベタ隠蔽
層を形成した。接着層は、ポリプロピレン樹脂系グラビ
アインキで形成した。三次元加工用平面フィルムのイン
サート成形使用領域と不使用領域との境界線に沿ったミ
シン目切断の切り込みを積層物にトムソン打抜き型で入
れた。次に、三次元加工用平面フィルムを射出成形用金
型内に導入した後に、三次元加工用平面フィルムの少な
くともインサート成形使用領域をキャビティ形成面に密
着させて三次元形状に加工し、型閉めしてキャビティに
耐熱性ポリプロピレン樹脂からなる成形樹脂を射出し、
樹脂成形品の成形と同時に、インサート成形使用領域の
積層物と成形樹脂とを一体化接着させた後、カバーフィ
ルムを基体フィルム層から剥離することによって、イン
サート成形使用領域の積層物から不使用領域の積層物を
切り離して除去した。
【0040】実施例4 以下の条件で、木材調成形品を製造した。三次元加工用
平面フィルムのカバーフィルムとしては、ウレタン系樹
脂粘着剤によって低粘着処理された厚さ200μmの低
延伸性ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いた。
基体フィルム層としては、厚さ20μmのエチレンビニ
ルアルコールフィルムを用いた。絵柄層は、アクリル樹
脂系グラビアインキを用いた。絵柄層は、カーボンブラ
ック10%含有の系黒色インキ、および、酸化鉄2%含
有の塩化ビニル樹脂系茶色インキにより、導管柄をグラ
ビア印刷で形成した。接着層は、ウレタン樹脂系リバー
スコートインキで形成した。三次元加工用平面フィルム
のインサート成形使用領域と不使用領域との境界線に沿
った切り込みを、カバーフィルム以外の積層物にトムソ
ン打抜き型で入れた。 次に、三次元加工用平面フィル
ムを射出成形用金型内に導入した後に、三次元加工用平
面フィルムの少なくともインサート成形使用領域をキャ
ビティ形成面に密着させて三次元形状に加工し、型閉め
してキャビティに、木材粉55%含有したアクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂樹脂からなる
成形樹脂を射出し、樹脂成形品の成形と同時に、インサ
ート成形使用領域の積層物と成形樹脂とを一体化接着さ
せた後、カバーフィルムを基体フィルム層から剥離する
ことによって、インサート成形使用領域の積層物から不
使用領域の積層物を切り離して除去した。
【0041】
【発明の効果】この発明の三次元加工用平面フィルム
は、カバーフィルムから剥離可能な基体フィルム層、絵
柄層を有する積層物が、カバーフィルム上に形成された
三次元加工用平面フィルムであって、インサート成形使
用領域と不使用領域との境界線に沿った切り込みが、カ
バーフィルムを貫通しないように積層物に入っている。
したがって、基体フィルム層、絵柄層を有する積層物
は、カバーフィルムにより支持されているので、積層物
の厚みが薄い場合であっても、三次元形状に加工された
積層物は弱い外力によってもその形状は変形しにくい。
このため、射出成形用金型のキャビティに嵌め込む際
に、金型と衝突しても三次元形状のインサートフィルム
が変形しにくくなる。また、カバーフィルムにより積層
物が保護されるので、三次元形状に加工する際に積層物
に傷がつきにくい。
【0042】また、基体フィルム層、絵柄層を有する積
層物は、カバーフィルムにより覆われているので、イン
サート成形使用領域の面積が小さい場合であっても、真
空成形する際には、真空成形型とフィルムとの間を密閉
できるので空気漏れが発生せず、三次元形状への加工が
容易になる。
【0043】この発明のインサート成形品の製造方法
は、前記三次元加工用平面フィルムを適用することがで
きるので、インサートフィルムを三次元形状に加工した
後にインサート成形使用領域と不使用領域とにプレス打
ち抜き型で断裁してインサートフィルムを切り離す必要
がないため、高価なプレス打ち抜き型を用意するための
コストが全くかからない。このため、インサートフィル
ムの外周部などに切断不良が発生しにくく、見栄えのよ
いインサート成形品を歩留まりよく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の三次元加工用平面フィルムの一実施
例を示す断面図である。
【図2】この発明の三次元加工用平面フィルムの一実施
例を示す平面図である。
【図3】この発明の三次元加工用平面フィルムの一実施
例を示す平面図である。
【図4】この発明の三次元加工用平面フィルムの一実施
例を示す断面図である。
【図5】この発明の三次元加工用平面フィルムの一実施
例を示す平面図である。
【図6】この発明の三次元加工用平面フィルムを用いた
インサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図であ
る。
【図7】この発明の三次元加工用平面フィルムを用いた
インサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図であ
る。
【図8】この発明の三次元加工用平面フィルムを用いた
インサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図であ
る。
【図9】この発明の三次元加工用平面フィルムを用いた
インサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図であ
る。
【図10】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図11】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図12】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図13】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図14】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図15】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図16】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図17】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図18】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図19】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図20】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図21】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図22】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【図23】この発明の三次元加工用平面フィルムを用い
たインサート成形品の製造方法の一工程を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 三次元加工用平面フィルム 2 カバーフィルム 3 基体フィルム層 4 絵柄層 5 接着層 6 積層物 7 インサート成形使用領域 8 不使用領域 9 境界線 10 切り込み 11 射出成形用金型 12 キャビティ形成面 14 成形樹脂 15 樹脂成形品 16 固定型 17 可動型 18 インサート成形品 19 射出口 20 真空吸引口 21 クランプ部材 23 ミシン目切断

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバーフィルムから剥離可能な基体フィ
    ルム層、絵柄層を有する積層物が、カバーフィルム上に
    形成された三次元加工用平面フィルムであって、インサ
    ート成形使用領域と不使用領域との境界線に沿った切り
    込みが、カバーフィルムを貫通しないように積層物に入
    っていることを特徴とする三次元加工用平面フィルム。
  2. 【請求項2】 切り込みが、ハーフカットあるいはミシ
    ン目切断である請求項1に記載の三次元加工用平面フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2のいずれかに記載の三次元
    加工用平面フィルムを三次元形状に加工した後に、カバ
    ーフィルムを基体フィルム層から剥離し、不使用領域の
    積層物とは切り離された三次元加工済みのインサート成
    形使用領域のみからなる積層物を射出成形用金型のキャ
    ビティ形成面に嵌め合わせ、型閉めしてキャビティに成
    形樹脂を射出し、樹脂成形品の成形と同時に、インサー
    ト成形使用領域の積層物と成形樹脂とを一体化接着させ
    ることを特徴とするインサート成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 カバーフィルムの厚みより基体フィルム
    層の厚みが大きい三次元加工用平面フィルムを用いる請
    求項3に記載のインサート成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜2のいずれかに記載の三次元
    加工用平面フィルムの少なくともインサート成形使用領
    域を三次元形状に加工した後に、射出成形用金型のキャ
    ビティ形成面に嵌め合わせ、型閉めしてキャビティに成
    形樹脂を射出し、樹脂成形品の成形と同時に、インサー
    ト成形使用領域の積層物と成形樹脂とを一体化接着させ
    た後、カバーフィルムを基体フィルム層から剥離するこ
    とによってカバーフィルムとともに不使用領域の積層物
    を除去することを特徴とするインサート成形品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 カバーフィルムの厚みより積層物の厚み
    が小さい三次元加工用平面フィルムを用いる請求項5に
    記載のインサート成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜2のいずれかに記載の三次元
    加工用平面フィルムを射出成形用金型内に導入した後
    に、三次元加工用平面フィルムの少なくともインサート
    成形使用領域をキャビティ形成面に密着させて三次元形
    状に加工し、型閉めしてキャビティに成形樹脂を射出
    し、樹脂成形品の成形と同時に、インサート成形使用領
    域の積層物と成形樹脂とを一体化接着させた後、カバー
    フィルムを基体フィルム層から剥離することによって
    ンサート成形不使用領域の積層物をカバーフィルムとと
    もに除去することを特徴とするインサート成形品の製造
    方法。
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