JP2005309021A - 表示パネルの製造方法および透明粘着シート - Google Patents
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Abstract
【課題】落とした時に割れにくく、その破片が飛び散ることのない。
【解決手段】少なくとも透明板材5の表面部と側面部とに第一透明粘着シート3を一体化させ、第一透明粘着シート3の一部を透明板材5の表面部に圧着して一体化させ、第一透明粘着シート3の非着部を加熱または加圧により透明板材5の側面部に沿って変形させ、第一透明粘着シート3を透明板材5の側面部に一体化させた後、第一透明粘着シート3の不要部をトリミングする。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも透明板材5の表面部と側面部とに第一透明粘着シート3を一体化させ、第一透明粘着シート3の一部を透明板材5の表面部に圧着して一体化させ、第一透明粘着シート3の非着部を加熱または加圧により透明板材5の側面部に沿って変形させ、第一透明粘着シート3を透明板材5の側面部に一体化させた後、第一透明粘着シート3の不要部をトリミングする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、表示パネルの製造方法および透明粘着シートに関する。
従来、液晶表示パネルは厚み1mmを超えるプラスチック製の透明板材と加飾層で構成され、転写箔等を用いた成形同時加飾法または直接印刷と削り出しによる工法により製造されていた。
しかし、近年の高機能化(TVチューナー、ICチップ、CCDカメラ内蔵等)によりメーカーは更なる内蔵スペースの確保のため、液晶表示パネルも含めた部材の薄肉化が要求されており、薄肉液晶表示パネルの要求厚みは従来品仕様の1mmよりもかなり薄い0.5〜0.7mm厚となっている。そのため、特許文献1のように透明板材を光学特性と強度とを兼ね備えた強化ガラスにする動きが出てきた。
しかしながら、前記透明板材は厚みが薄いため、落とした時に割れやすく、その破片が飛び散るなどの問題があった。また、プラスチックからなる透明板材では、強度が要求特性に達しない問題があった。
そこで、本発明者は、上記問題を解決するために以下の発明をした。
すなわち、本発明の第1態様は、少なくとも透明板材の表面部と側面部とに第一透明粘着シートを一体化させた表示パネルの製造方法であって、第一透明粘着シートの一部を透明板材の表面部に圧着して一体化させ、次いで第一透明粘着シートの非着部を加熱または加圧により透明板材の側面部に沿って変形させ、第一透明粘着シートを透明板材の側面部に一体化させた後、第一透明粘着シートの不要部をトリミングすることを特徴とする表示パネルの製造方法である。
また、本発明の第2態様は、少なくとも透明板材の表面部と側面部とに第一透明粘着シートを一体化させ、透明板材の裏面部に第二透明粘着シートが一体化させた表示パネルの製造方法であって、第一透明粘着シートの一部を透明板材の表面部に圧着して一体化させ、次いで第一透明粘着シートの非着部を加熱または加圧により透明板材の側面部に沿って変形させ、第一透明粘着シートを透明板材の側面部に一体化させ、次いで第二透明粘着シートを透明板材の裏面部に圧着して一体化させた後、第一透明粘着シートの不要部をトリミングすることを特徴とする表示パネルの製造方法である。
また、本発明の第3態様は、少なくとも透明板材の表面部と側面部とに第一透明粘着シートを一体化させ、透明板材の裏面部に第二透明粘着シートを一体化させた表示パネルの製造方法であって、第一透明粘着シートの一部を透明板材の表面部に圧着して一体化させ、次いで第二透明粘着シートを透明板材の裏面部に圧着して一体化させた後、次いで第一透明粘着シートの非着部を加熱または加圧により透明板材の側面部に沿って変形させ、第一透明粘着シートを透明板材の側面部に一体化させた後、第一透明粘着シートの不要部をトリミングすることを特徴とする表示パネルの製造方法である。
また、本発明の第4態様は、前記表示パネルの製造方法に用いる第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シートであって、少なくとも加飾層、表面保護層、反射防止層のいずれかを有する第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シートである。
また、本発明の第5態様は、前記表示パネルの製造方法に用いる第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シートであって、ハーフカットされた離型処理シートを一構成層とする第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シートである。
また、本発明の第6態様は、前記表示パネルの製造方法に用いる第一透明粘着シートであって、前記透明板材の側面部の形状と同一または近似した形状を有する第一透明粘着シートである。
本発明の表示パネルの製造方法により、第一透明粘着シートが透明板材の表面および側面に沿うように被覆されるため、透明板材が補強され、または落とした時に割れにくく、その破片が飛び散ることのない機能が付加される効果がある。
また、本発明の表示パネルの製造方法により、第一透明粘着シートが透明板材の表面および側面に沿うように被覆され、第二透明粘着シートが透明板材の裏面に被覆されるため、透明板材が補強され、または落とした時に割れにくく、その破片が飛び散ることのない機能が付加される効果がある。
また、本発明の加飾層、表面保護層、反射防止層のいずれかを有する第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シートを被覆することにより、装飾性または反射防止性にすぐれた表示パネルを製造でき、あるいは耐擦傷性にすぐれた表示パネルを製造できる効果がある。
また、本発明のハーフカットされた離型処理シートを一構成層とする第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シートにより、離型処理シートを部分的に除去することができる効果がある。
また、本発明の透明板材の側面部の形状と同一または近似した形状を有する第一透明粘着シートにより、第一透明粘着シートを透明板材の側面に容易に沿わすことができる効果がある。
まず、表示パネル(図1、図2参照)を構成する第一透明粘着シート、第二透明粘着シートおよび透明板材の一例を示す。
第一透明粘着シート3の構成は、少なくとも透明シート10上に透明粘着層20が形成された構成であって、必要に応じて離型処理シート30が順次積層される。そして、透明シート10と透明粘着層20との間に加飾層40、表面保護層50、反射防止層60などが形成されていてもよい(図3参照)。また、透明シート10と透明粘着層20との間に別の透明シート層が形成されていてもよい。
また、透明シート10の透明粘着層20形成面と反対側の表面に、必要に応じて表面保護層50、加飾層40、反射防止層60あるいは別の透明シート層などを形成してもよい(図4参照)。
第二透明粘着シート6の構成は、第一透明粘着シート3の構成と同じであっても良いし、他の層が追加されていたり、逆に一部の層が省略されていてもよい。また、第一透明粘着シート3および第二透明粘着シート6は、透明板材5の全面に形成されていてもよいし、部分的に形成されていてもよい。
透明シート10の材質は、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、セルロース系樹脂、アセテート系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂から選択される単層樹脂シート、またはその中から選択された2種以上の樹脂による積層シートまたは共重合シートが挙げられる。
透明シート10の厚みは16〜200μmが好ましい。厚みが16μm未満の場合には、シートの強度不足により補強効果または飛散防止効果が不十分となるからである。厚みが200μmを超える場合には、加熱・加圧・変形工程で透明板材5の側面への回し込みが不十分となり、また薄肉化という本来の目的に反するからである。
また、透明シート10の片面または両面にウレタン系樹脂等からなる易接着層を形成しても良い。易接着層を形成することにより、透明シート10に透明粘着層20や加飾層40などを強固に固着させることができる。
透明粘着層20の材質は、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などを挙げることができる。
透明粘着層20の厚みは、10〜100μmが好ましい。厚みが10μm未満の場合、十分な粘着力を得られない。厚みが100μmを超える場合、形成後の収縮率の違いなどに起因するカールが発生したり、表示パネルにしたときの透明性が低下する問題が生じるからである。
透明粘着層20の形成方法は、直接透明シート10にロールコート、リバースコート、マイクログラビア法などでコーティングするか、または離型処理を施した転写基材シートに形成した後、それを第一透明粘着シート3または第二透明粘着シート6に圧着・転移して形成すると良い。
加飾層40は、木目柄、石目柄、布目柄、文字、幾何学模様、ベタパターン等の所望のパターンからなる層である。加飾層40は並列して複数形成してもよいし、必要に応じて金属膜層としてもよい。
加飾層40の材質は、加熱・加圧・変形工程に耐え得るよう耐熱性、可撓性に優れたものを適宜選択すると良い。例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、硝化綿系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ゴム系樹脂などを挙げることができる。
また、金属膜層とする場合の使用材質としては、アルミニウム、クロム、銅、ニッケル、インジウム、錫、酸化珪素などを挙げることができる。
加飾層40の形成方法は、グラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷などの方法、塗装、ディッピング、リバースコーターなどの方法がある。金属膜層とする場合には、真空蒸着法やメッキ法等がある。
加飾層40の膜厚は0.5μm〜50μmが好ましい。膜厚が0.5μmより薄いと、十分な意匠性が得られないという問題があり、50μmより厚いと、印刷後に乾燥し難いという問題があるためである。
ただし、金属膜層の場合は150Å〜1200Åが好ましい。膜厚が150Åより薄いと、十分な隠蔽性が得られないという問題があり、1200Åより厚いと、クラックが生じやすいという問題があるためである。
離型処理シート30は、寸法安定性に優れたポリエステル樹脂などの基体シートに、シリコーン系樹脂等の付着しにくく表面活性の低い材料をコーティングして形成すると良い。離型処理シート30の厚みは10〜50μmが好ましい。
離型処理シート30は、部分的に除去することができるよう所望のパターンにハーフカット8を形成しておくのが好ましい(図3〜図6参照)。離型処理シート30にハーフカット8を形成する方法としては、離型処理シート30に対して刃物を当接させつつ所定の深さまでこの刃物を押し当てる手法が挙げられる。表示パネルを製造する工程において、離型処理シート30を部分的に除去することにより、離型処理シートが除去されなかった透明粘着層にゴミが付着するのを防止できる効果がある。さらに、離型処理シートが除去されなかった透明粘着層が加熱・加圧・変形装置に付着するのを防止できる効果がある
また、透明粘着シートは、予め透明板材の側面部の形状と同一または近似した形状にしておくのが好ましい(図6参照)。その方法としては、フッ素系樹脂等の非付着性を有する材質からなり透明板材5に近似の形状に形成されたダミー板を用意し、そのダミー板に透明粘着シートを配置して、透明粘着シートを後述の加熱・加圧加工法により側面回し込みが円滑にできる程度にまで変形し、透明粘着シートをダミー板から剥がす方法が挙げられる。
透明板材5は、強化ガラスのほか、ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などからなる硬質樹脂板でもよい。
なお、透明板材5の裏面には、表面保護およびゴミ付着を防止する目的で保護シートを貼り付けしておいても良い。
次に、第一透明粘着シート3と透明板材5とを圧着する工程を示す。該工程の一例は、1)第一透明粘着シート3の透明粘着層20の必要部位が剥き出しとなるように、離型処理シート30をハーフカットした部分を境に部分的に除去する工程(図7参照)、2)透明板材5を治具に配置し固定する工程、3)固定された所定位置の透明板材5の表面部に第一透明粘着シート3を配置する工程、4)ゴムロール9などで前記透明粘着層20を透明板材5の表面部の一部に接触させ、界面の空気を押し出しながら前記必要部位を圧着する工程(図8参照)からなる。
透明粘着層20を透明板材5の表面の一部に接触させ、界面の空気を押し出しながら必要部位を圧着することで、界面の泡噛み等の不具合が発生するのを防止できる効果がある。
なお、この圧着工程抜きで、第一透明粘着シート3を加熱・加圧し、透明板材5の表面部および側面部に回し込み・貼り合せを行なった場合には、第一透明粘着シート3の変形に透明粘着層20が追従できず、透明板材5の外周に沿って透明粘着層20内で引き裂き現象が起き、泡噛みのような外観不良が発生しやすくなる問題が生じる。
つぎに、加熱・加圧・変形工程について説明する。該工程の一例は、1)第一透明粘着シート3付き透明板材5を加熱軟化させる工程、2)加熱軟化された第一透明粘着シート3付き透明板材5の第一透明粘着シート3の非着部を加圧させる工程(図9参照)、3)第一透明粘着シート3の非着部が透明板材5の側面部にまで回り込み変形させる工程(図10参照)からなる。
上記工程の工法は高圧成形法、金型プレス法、真空成形法、圧空成形法、真空圧空成形法などの方法から選択すると良い。とくに、高圧成形法では50バール以上の空気の圧力で実施するのが好ましい。50バール以上の空気の圧力で高圧成形することにより、側面の回し込みが充分となり、非常に薄肉の表示パネルを生産することができる効果がある。
なお、第二透明粘着シート6を透明板材5の裏面に貼り合せる場合には、上記の圧着・加熱・加圧の工程なしに行ってもよいし、これらの工程を行っていてもよい。
つぎに、トリミング工程について説明する。該工程の一例は、1)第一透明粘着シート3が一体化した透明板材5を抜き型に配置する工程(図11参照)、2)抜き型75を型締めし(図12参照)、第一透明粘着シート3の不要部を除去する工程からなる。
あるいは、該工程の一例は、1)第一透明粘着シート3が一体化した透明板材5を治具に配置し固定する工程、2)第一透明粘着シート3の不要部をレーザートリミング、ルーター加工、超音波カットの何れかから選択された工法により除去する工程からなっていてもよい。
また、第二透明粘着シート6を透明板材5の裏面に貼り合せる工程を、第一透明粘着シート3の不要部を除去するトリミング工程の前に行ってもよいし、トリミング工程の後に行ってもよい。前者の場合には、第二透明粘着シート6を予め所定の大きさにカットしておくことが好ましい。後者の場合には、第一透明粘着シート3の不要部と第二透明粘着シート6の不要部とを同時にトリミングするとよい(図13参照)。
つぎに、表面保護層50の形成工程について説明する。該工程は、1)表示パネル1を治具に配置し固定する工程、2)塗装法やディッピングコート法により、表示パネル1の表面に電離放射線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などからなる表面保護層50を形成する工程からなる。この表面保護層50を形成することにより、表示パネル1に傷がつくのを防止できる。
つぎに、反射防止層60の形成工程について説明する。該工程は、1)表示パネル1を治具にセットする工程、2)真空蒸着法やディッピングコート法により、表示パネル1の表面に金属酸化物などの高屈折の反射防止材料の層を形成する工程からなる(図14参照)。
反射防止層60を形成することにより、加飾層40の表面の反射を防止でき、屋外で使用する場合でも美麗な外観を保つことができる効果がある(図16参照)。
なお、表面保護層50の形成工程や反射防止層60の形成工程は、予め第一透明粘着シート3や透明シート10の表面に表面保護層50や反射防止層60が形成されている場合に(図4参照)は省略しても良い。
厚み38μmからなる透明ポリエチレンテレフタレートフィルムにグラビア印刷法により厚み2μmの加飾層40を部分的に形成し、アクリル系樹脂からなる厚み20μmの透明粘着層20を全面に形成し、第一透明粘着シート3を得た。
次いで、厚み0.5mmの強化ガラスからなる透明板材5を治具に配置し、前記第一透明粘着シート3をその透明粘着層20の露出部が透明板材5と接触するように位置合わせしながら治具に配置した。その後、透明粘着層20と透明板材5との界面に溜まったエアをゴムロール9にて押し出しながら圧着して、第一透明粘着シート3付き透明板材を得た。
次いで、第一透明粘着シート3付き透明板材5を高圧成形機にて加熱・加圧し、外周0.7mmの第一透明粘着シート3の非着部を透明板材5の非着側面に回し込み変形させて一体化させた。次いで、前記透明板材5の外形形状より0.1mm大きい抜き金型を用意し、該抜き金型に配置した後、型締めして表示パネル1の第一透明粘着シート3の不要部を除去して、透明板材が補強され、または落とした時に割れにくく、その破片が飛び散ることのない表示パネル1が得られた。
厚み38μmからなる透明ポリエチレンテレフタレートフィルムにグラビア印刷法により厚み2μmの加飾層40を部分的に形成し、アクリル系樹脂からなる厚み20μmの透明粘着層20を全面に形成した後、厚み70μmの離型処理ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる離型処理シート30を貼り合せして、第一透明粘着シート3を得た。
次いで、第一透明粘着シート3を枚葉サイズに断裁した後、所定の寸法で離型処理シート30のみをハーフカットし、ハーフカットされた離型処理シート30の一部を除去した。
次いで、厚み0.5mmの強化ガラスからなる保護シートの付いた透明板材5を治具に配置し、前記第一透明粘着シート3をその透明粘着層20の露出部が透明板材5と接触するように位置合わせしながら治具に配置した。
次いで、厚み0.5mmの強化ガラスからなる保護シートの付いた透明板材5を治具に配置し、前記第一透明粘着シート3をその透明粘着層20の露出部が透明板材5と接触するように位置合わせしながら治具に配置した。
その後、透明粘着層20と透明板材5との界面に溜まったエアをゴムロール9にて押し出しながら圧着して、第一透明粘着シート3付き透明板材を得た。次いで、第一透明粘着シート3付き透明板材5を高圧成形機にて加熱・加圧し、外周0.7mmの第一透明粘着シート3の非着部を透明板材5の非着側面に回し込み変形させて一体化させた。
次いで、前記透明板材5の外形形状より0.1mm大きい抜き金型を用意し、該抜き金型に配置した後、型締めして第一透明粘着シート3の不要部を除去した。次いで、前記第一透明粘着シート3の不要部を除去した表示パネルの表面に、シアノアクリレート系の電離放射線硬化型樹脂からなる表面保護層50を塗装法によって形成することにより、透明板材が補強され、または落とした時に割れにくく、その破片が飛び散ることのない機能が付加された耐擦傷性のある表示パネル1が得られた。
厚み100μmからなる透明なポリカーボネート・ポリエチレンテレフタレートのアロイフィルム上に、ポリエステル系樹脂からなる厚み5μmの加飾層40をスクリーン印刷法により部分的に形成し、アクリル系樹脂からなる厚み20μmの透明粘着層20を全面に形成した後、離型処理ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる厚み50μmの離型処理シート30を貼り合せして、第一透明粘着シート3を得た。
次いで、第一透明粘着シート3を枚葉サイズに断裁した後、所定の寸法で離型処理シート30のみをハーフカットし、ハーフカットされた離型処理シート30の一部を除去した。
また、厚み38μmからなる透明ポリエチレンテレフタレートフィルムにグラビア印刷法により厚み2μmの加飾層40を部分的に形成し、ウレタン系樹脂からなる厚み30μmの透明粘着層20を全面に形成した後、厚み50μmの離型処理ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる離型処理シート30を貼り合せして、第二透明粘着シート6を得た。
次いで、厚み0.5mmの強化ガラスからなる保護シートの付いた透明板材を治具に配置し、前記第一透明粘着シート3をその透明粘着層20の露出部が透明板材と接触するように位置合わせしながら治具に配置した。その後、透明粘着層20と透明板材との界面に溜まったエアをゴムロール9にて押し出しながら圧着して、第一透明粘着シート3付き透明板材5を得た。
次いで、第一透明粘着シート3付き透明板材5を高圧成形機にて加熱・加圧し、外周0.7mmの第一透明粘着シート3非着部を透明板材の非着側面に回し込み変形させて一体化させ、透明板材5の裏面に第二透明粘着シート6を圧着して一体化させた。次いで、前記透明板材5の外形形状より0.1mm大きい抜き金型を用意し、該抜き金型に前記表示パネルを配置した後、型締めして第一透明粘着シート3および第二透明粘着シート6の不要部を除去した。
次いで、前記第一透明粘着シート3および第二透明粘着シート6の不要部を除去した表示パネルの表面に、酸化チタンからなる反射防止層60を真空蒸着法によって形成することにより、透明板材が補強され、または落とした時に割れにくく、その破片が飛び散ることのない機能が付加された反射防止性のある表示パネル1が得られた。
本発明により得られた表示パネルは、携帯電話等の液晶表示パネルのほか、家電製品、住宅機器、事務機器、自動車部品など各種用途に利用されるパネル部材に用いられる。
1 表示パネル
2 成形樹脂
3 第一透明粘着シート
5 透明板材
6 第二透明粘着シート
8 ハーフカット
9 ゴムロール
10 透明シート
20 透明粘着層
30 離型処理シート
40 加飾層
50 接着層
60 反射防止層
70 加圧型
75 抜き型
2 成形樹脂
3 第一透明粘着シート
5 透明板材
6 第二透明粘着シート
8 ハーフカット
9 ゴムロール
10 透明シート
20 透明粘着層
30 離型処理シート
40 加飾層
50 接着層
60 反射防止層
70 加圧型
75 抜き型
Claims (6)
- 少なくとも透明板材の表面部と側面部とに第一透明粘着シートを一体化させた表示パネルの製造方法であって、第一透明粘着シートの一部を透明板材の表面部に圧着して一体化させ、次いで第一透明粘着シートの非着部を加熱または加圧により透明板材の側面部に沿って変形させ、第一透明粘着シートを透明板材の側面部に一体化させた後、第一透明粘着シートの不要部をトリミングすることを特徴とする表示パネルの製造方法。
- 少なくとも透明板材の表面部と側面部とに第一透明粘着シートを一体化させ、透明板材の裏面部に第二透明粘着シートが一体化させた表示パネルの製造方法であって、第一透明粘着シートの一部を透明板材の表面部に圧着して一体化させ、次いで第一透明粘着シートの非着部を加熱または加圧により透明板材の側面部に沿って変形させ、第一透明粘着シートを透明板材の側面部に一体化させ、次いで第二透明粘着シートを透明板材の裏面部に圧着して一体化させた後、第一透明粘着シートの不要部をトリミングすることを特徴とする表示パネルの製造方法。
- 少なくとも透明板材の表面部と側面部とに第一透明粘着シートを一体化させ、透明板材の裏面部に第二透明粘着シートを一体化させた表示パネルの製造方法であって、第一透明粘着シートの一部を透明板材の表面部に圧着して一体化させ、次いで第二透明粘着シートを透明板材の裏面部に圧着して一体化させた後、次いで第一透明粘着シートの非着部を加熱または加圧により透明板材の側面部に沿って変形させ、第一透明粘着シートを透明板材の側面部に一体化させた後、第一透明粘着シートの不要部をトリミングすることを特徴とする表示パネルの製造方法。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示パネルの製造方法に用いる第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シートであって、少なくとも加飾層、表面保護層、反射防止層のいずれかを有する第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シート。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示パネルの製造方法に用いる第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シートであって、ハーフカットされた離型処理シートを一構成層とする第一透明粘着シートまたは第二透明粘着シート。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の表示パネルの製造方法に用いる第一透明粘着シートであって、前記透明板材の側面部の形状と同一または近似した形状を有する第一透明粘着シート。
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