JP3262721B2 - Elデバイス付樹脂成形品とその製造方法 - Google Patents
Elデバイス付樹脂成形品とその製造方法Info
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Description
樹脂成形品とその製造方法に関する。
ント)デバイスは、家庭用電化製品、自動車等に用いら
れるスイッチや液晶のバックライト等を構成する樹脂成
形品の背面に固定して使用されている。そしてELデバ
イスを樹脂成形品に固定するに際し、ネジ止めや両面テ
ープによる接着が行なわれていた。
を樹脂成形品に固定することに関し、従来技術では以下
の問題があった。
ジ止めや両面テープによる接着ではネジが緩んだりテー
プが剥離して固定力が低下しやすいので、ELデバイス
が位置ズレを起こしたり発光面と反対側に傾いたりする
ことがあった。なお、この位置ズレや傾きは、不正確で
不均一な発光の原因となる。
させ樹脂成形品に組み込みことがあるが、この場合、E
Lデバイスに元の形状に戻ろうとする力が作用する。こ
の力をネジや両面テープを設けた箇所でしか抑えられな
いので、ELデバイスの変形状態を長期にわたって維持
することが難しかった。
設けた箇所およびその周辺は発光に使用できないので、
ELデバイスの外形寸法と有効発光領域の寸法との差が
大きかった。
もELデバイスが位置ズレを起こしたり発光面と反対側
に傾いたりせず、ELデバイスの変形状態を長期にわた
って維持することができ、ELデバイスの外形寸法と有
効発光領域の寸法との差を小さくできるELデバイス付
樹脂成形品を提供することを目的とする。
に、本発明のELデバイス付樹脂成形品は、ELデバイ
スとELデバイスから延設されたリード部とがリード部
の露出部を除き防湿保護フィルムで密封され、さらにリ
ード部の露出部を除き防湿保護フィルムで密封されたE
Lデバイスおよびリード部の片面側が射出成形樹脂部と
一体化されているように構成した。
は、ELデバイスとELデバイスから延設されたリード
部とをリード部の露出部を除き防湿保護フィルムで密封
した後、可動型と固定型とからなる金型を用い、可動型
または固定型のキャビティ面に防湿保護フィルムで密封
されたELデバイスおよびリード部を一時的に固定させ
た後、型閉めし、可動型、固定型、防湿保護フィルムで
密封されたELデバイスおよびリード部で囲まれた成形
空間に成形樹脂を射出してリード部の露出部を除き防湿
保護フィルムで密封されたELデバイスおよびリード部
の片面側を射出成形樹脂部と一体化させるように構成し
た。
形品は、ELデバイスとELデバイスから延設されたリ
ード部とがリード部の露出部を除き防湿保護フィルムで
片面を覆われ、さらにリード部の露出部を除き防湿保護
フィルムで片面を覆われたELデバイスおよびリード部
の防湿保護フィルムと反対側が射出成形樹脂部と一体化
されているように構成した。
ス付樹脂成形品の製造方法は、ELデバイスとELデバ
イスから延設されたリード部とをリード部の露出部を除
き防湿保護フィルムで片面を覆った後、可動型と固定型
とからなる金型を用い、可動型または固定型のキャビテ
ィ面に防湿保護フィルムで片面を覆われたELデバイス
およびリード部の防湿保護フィルム側を重ねあわせて一
時的に固定させた後、型閉めし、可動型、固定型、防湿
保護フィルムで片面を覆われたELデバイスおよびリー
ド部で囲まれた成形空間に成形樹脂を射出してリード部
の露出部を除き防湿保護フィルムで片面を覆われたEL
デバイスおよびリード部の防湿保護フィルムと反対側を
射出成形樹脂部と一体化させるように構成した。
形品は、ELデバイスとELデバイスから延設されたリ
ード部とが、リード部の露出部を除き一次射出成形樹脂
部と二次射出成形樹脂部との間に密封されているように
構成した。
品の製造方法は、可動型と固定型とこの固定型の中にあ
って可動型の可動方向に移動可能なスライドコアとから
なる金型を用い、スライドコアの先端部にELデバイス
とELデバイスから延設されたリード部とを一時的に固
定させた後、型閉めして可動型、固定型、スライドコ
ア、ELデバイスおよびリード部で囲まれた一次成形空
間に一次成形樹脂を射出してELデバイスおよびリード
部を一次射出成形樹脂部と一体化させ、次にスライドコ
アの先端部をELデバイスおよびリード部から引き離
し、ELデバイスおよびリード部と一体化した一次射出
成形樹脂部、固定型ならびにスライドコアで囲まれた二
次成形空間に二次成形樹脂を射出してリード部の露出部
を除きELデバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂
部と二次射出成形樹脂部との間に密封するように構成し
た。
形品の製造方法は、可動型と固定型とこの固定型の中に
あって可動型の可動方向に移動可能なスライドコアとか
らなる金型を用い、スライドコアの先端部にELデバイ
スとELデバイスから延設されたリード部とを一時的に
固定させた後、型閉めして可動型、スライドコア、EL
デバイスおよびリード部で囲まれた一次成形空間に一次
成形樹脂を射出してELデバイスおよびリード部を一次
射出成形樹脂部と一体化させ、次にスライドコアの先端
部をELデバイスおよびリード部から引き離し、ELデ
バイスおよびリード部と一体化した一次射出成形樹脂
部、可動型、固定型ならびにスライドコアで囲まれた二
次成形空間に二次成形樹脂を射出してリード部の露出部
を除きELデバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂
部と二次射出成形樹脂部との間に密封するようにしても
よい。
型に代えて用いる第二固定型とからなる金型を用い、第
一固定型のキャビティ面にELデバイスとELデバイス
から延設されたリード部とを一時的に固定させた後、型
閉めして可動型、第一固定型、ELデバイスおよびリー
ド部で囲まれた一次成形空間に一次成形樹脂を射出して
ELデバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂部と一
体化させ、次に可動型をELデバイスおよびリード部と
一体化した一次射出成形樹脂部ごと移動し、第二固定型
との間で型閉めし、ELデバイスおよびリード部と一体
化した一次射出成形樹脂部ならびに第二固定型で囲まれ
た二次成形空間に二次成形樹脂を射出してリード部の露
出部を除きELデバイスおよびリード部を一次射出成形
樹脂部と二次射出成形樹脂部との間に密封するようにし
てもよい。
型に代えて用いる第二固定型とからなる金型を用い、第
一固定型のキャビティ面にELデバイスとELデバイス
から延設されたリード部とを一時的に固定させた後、型
閉めして可動型、第一固定型、ELデバイスおよびリー
ド部で囲まれた一次成形空間に一次成形樹脂を射出して
ELデバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂部と一
体化させ、次に可動型をELデバイスおよびリード部と
一体化した一次射出成形樹脂部ごと移動し、第二固定型
との間で型閉めし、ELデバイスおよびリード部と一体
化した一次射出成形樹脂部、可動型ならびに第二固定型
で囲まれた二次成形空間に二次成形樹脂を射出してリー
ド部の露出部を除きELデバイスおよびリード部を一次
射出成形樹脂部と二次射出成形樹脂部との間に密封する
ようにしてもよい。
形品は、ELデバイスとELデバイスから延設されたリ
ード部とが、リード部の露出部を除き防湿保護フィルム
で密封され、さらにリード部の露出部を除き一次射出成
形樹脂部と二次射出成形樹脂部との間に密封されている
ように構成した。
成形品の製造方法は、ELデバイスとELデバイスから
延設されたリード部とをリード部の露出部を除き防湿保
護フィルムで密封した後に、上記各方法によりリード部
の露出部を除き一次射出成形樹脂部と二次射出成形樹脂
部との間に密封するように構成した。
実施の形態について詳細に説明する。
るELデバイス付樹脂成形品の一実施例を示す断面図、
図2は防湿保護フィルムで密封されたELデバイスを示
す断面図、図3〜図5、図7〜図12は本発明に係るE
Lデバイス付樹脂成形品の製造工程の一実施例を示す断
面図である。図中、1はELデバイス、2はリード部、
3は防湿保護フィルム、4は射出成形樹脂部、5は蛍光
物質層、6は透明ベースフィルム、7は透明電極、8は
背面電極、9は可動型、10は固定型、11は成形空
間、12は一次射出成形樹脂部、13は二次射出成形樹
脂部、14はスライドコア、15は一次成形空間、16
は二次成形空間、17は第一固定型、18は第二固定型
をそれぞれ示す。
Lデバイス1とELデバイス1から延設されたリード部
2とがリード部2の露出部を除き防湿保護フィルム3で
密封され、さらにリード部2の露出部を除き防湿保護フ
ィルム3で密封されたELデバイス1およびリード部2
の片面側が射出成形樹脂部4と一体化されている(図1
参照)。
るには、たとえば次のようにする。
ら延設されたリード部2とをリード部2の露出部を除き
防湿保護フィルム3で密封する(図2参照)。ELデバ
イス1の寿命について最も重要なことは、湿気である。
その蛍光物質層5に水分が含まれていると、動作通電に
よる温度上昇に伴い、水分が気化する。気化することに
よって蛍光物質層5が膨張し、蛍光物質層5と透明ベー
スフィルム6上の透明電極7、あるいは蛍光物質層5と
背面電極8が剥離する。その結果、電圧が蛍光物質層5
に加わらなくなり、その部分は発光せずに黒点となる。
輝度の低下は、こうした黒点が全体に広がることによっ
て生ずる。そこで、従来より、ELデバイス1は防湿保
護フィルム3により蛍光物質層5を湿気から保護してい
る。防湿保護フィルム3としては、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂、フッ素樹脂、オレフィン樹脂などからな
るフィルムが使用できる。また、上記フィルムの内側
に、わずかに侵入してきた湿気を吸着する働きを有する
ナイロン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エチレンビ
ニルアルコール樹脂などからなるフィルムを貼りあわせ
てもよい。なお、図2には最も一般的なELデバイス1
の構成を示したのであり、本発明に使用するELデバイ
ス1はこれに限定されない。また、防湿保護フィルム3
による密封方法としては、ELデバイス1およびリード
部2を二枚のフィルムの間に挟んでヒートシールする方
法などの他、一般的は密封手段が用いられる。
型を用い、固定型10のキャビティ面に防湿保護フィル
ム3で密封されたELデバイス1およびリード部2を一
時的に固定させる。防湿保護フィルム3で密封されたE
Lデバイス1およびリード部2の固定には、たとえば、
固定型10のキャビティ面に吸引口を設け真空吸引する
方法がある。また、固定型10のキャビティ面にピンを
設けピン孔付きの防湿保護フィルム3で密封されたEL
デバイス1を掛ける方法や、防湿保護フィルム3で密封
されたELデバイス1表面を静電気で帯電させ電気的吸
引力により固定型10のキャビティ面に吸着させる方法
などがある。また、上下方向に開閉する金型を用いれ
ば、固定型10のキャビティ面に載せるだけで防湿保護
フィルム3で密封されたELデバイス1およびリード部
2を固定させることができる。
防湿保護フィルム3で密封されたELデバイス1および
リード部2で囲まれた成形空間11に成形樹脂を射出し
(図3参照)、リード部の露出部を除き防湿保護フィル
ムで密封されたELデバイスおよびリード部の片面側を
射出成形樹脂部4と一体化させるように構成した。成形
樹脂の射出は、固定型10に設けられた射出口より行な
う。成形樹脂としては、たとえば、アクリル系樹脂、ス
チレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニト
リル−スチレン共重合系樹脂、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合系樹脂、ポリオレフィン系樹脂
などがある。また、成形樹脂は着色されていてもよい。
なお、成形樹脂は、射出成形樹脂部4がELデバイス1
の発光面を覆うものである場合には透明または半透明で
なければならないが、射出成形樹脂部4がELデバイス
1の非発光面を覆うものである場合には不透明であって
もよい。
法において、可動型9のキャビティ面に防湿保護フィル
ム3で密封されたELデバイス1およびリード部2を一
時的に固定させてもよい(図4参照)。
2を防湿保護フィルム3で密封する目的はELデバイス
1を湿気から護るためであるが、ELデバイス1および
リード部2の片面側は射出成形樹脂部4と一体化される
ので、成形後においてはELデバイス1およびリード部
2と射出成形樹脂部4との間に存在する被覆防湿保護フ
ィルム3はなくても構わない。すなわち、本発明のEL
デバイス付樹脂成形品は、ELデバイス1とELデバイ
ス1から延設されたリード部2とがリード部2の露出部
を除き防湿保護フィルム3で片面を覆われ、さらにリー
ド部2の露出部を除き防湿保護フィルム3で片面を覆わ
れたELデバイス1およびリード部2の防湿保護フィル
ム3と反対側が射出成形樹脂部4と一体化されるように
構成することもできる。
るには、ELデバイス1とELデバイス1から延設され
たリード部2とをリード部2の露出部を除き防湿保護フ
ィルム3で片面を覆った後、可動型9と固定型10とか
らなる金型を用い、可動型9または固定型10のキャビ
ティ面に防湿保護フィルム3で片面を覆われたELデバ
イス1およびリード部2の防湿保護フィルム3側を重ね
あわせて一時的に固定させた後、型閉めし、可動型9、
固定型10、防湿保護フィルムで3片面を覆われたEL
デバイス1およびリード部2で囲まれた成形空間11に
成形樹脂を射出してリード部2の露出部を除き防湿保護
フィルム3で片面を覆われたELデバイス1およびリー
ド部2の防湿保護フィルム3と反対側を射出成形樹脂部
4と一体化させる(図5参照)。防湿保護フィルム3に
よるELデバイス1およびリード部2の被覆方法として
は、たとえば防湿保護フィルム3を接着剤を用いて貼り
付ける方法などがある。
法は、ELデバイス1を防湿保護フィルム3で被覆また
は密封する工程と、ELデバイス1と一体化した射出成
形樹脂部4を形成する工程とを有しているが、ELデバ
イス付樹脂成形品を次のように構成すれば、その製造に
際し、防湿保護フィルム3でELデバイス1を被覆また
は密封する工程を省略することができる。
1から延設されたリード部2とが、リード部2の露出部
を除き一次射出成形樹脂部12と二次射出成形樹脂部1
3との間に密封されるように構成する(図6参照)。こ
のELデバイス付樹脂成形品は、ELデバイス1が一次
射出成形樹脂部12と二次射出成形樹脂部13との間に
密封されるので成形後に湿気の影響を受けることがな
い。また、ELデバイス1が一次射出成形樹脂部12と
二次射出成形樹脂部13との間に密封されるので、EL
デバイス1の片側だけが射出成形樹脂部4に一体化され
た場合に比べてよりしっかりとELデバイス1を固定で
きる。
脂成形品を得るには、たとえば次のようにする。
10の中にあって可動型9の可動方向に移動可能なスラ
イドコア14とからなる金型を用い、スライドコア14
の先端部にELデバイス1とELデバイス1から延設さ
れたリード部2とを一時的に固定させる。ELデバイス
1およびリード部2の固定には、たとえば、スライドコ
ア14の先端部に吸引口を設け真空吸引する方法があ
る。また、スライドコア14の先端部にピンを設けピン
孔付きのELデバイス1を掛ける方法や、ELデバイス
1の表面を静電気で帯電させ電気的吸引力によりスライ
ドコア14の先端部にELデバイス1を吸着させる方法
などがある。また、上下方向に開閉する金型を用いれ
ば、スライドコア14の先端部に載せるだけでELデバ
イス1およびリード部2を固定させることができる。
スライドコア14、ELデバイス1およびリード部2で
囲まれた一次成形空間15に一次成形樹脂を射出してE
Lデバイス1およびリード部2と一体化した一次射出成
形樹脂部12を形成する
スライドコア14、ELデバイス1およびリード部2で
囲まれた一次成形空間15に一次成形樹脂を射出してE
Lデバイス1およびリード部2を一次射出成形樹脂部1
2と一体化させる(図7a参照)。一次成形樹脂の射出
は、スライドコア14に設けられた射出口より行なう。
一次成形樹脂としては、たとえば、アクリル系樹脂、ス
チレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニト
リル−スチレン共重合系樹脂、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合系樹脂、ポリオレフィン系樹脂
などがある。また、一次成形樹脂は着色されていてもよ
い。なお、一次成形樹脂は、一次射出成形樹脂部12が
ELデバイス1の発光面を覆うものである場合には透明
または半透明でなければならないが、一次射出成形樹脂
部12がELデバイス1の非発光面を覆うものである場
合には不透明であってもよい。
バイス1およびリード部2から引き離し、ELデバイス
1およびリード部2と一体化した一次射出成形樹脂部1
2、固定型10ならびにスライドコア14で囲まれた二
次成形空間16に二次成形樹脂を射出してリード部2の
露出部を除きELデバイス1およびリード部2を一次射
出成形樹脂部12と二次射出成形樹脂部13との間に密
封する(図7b参照)。スライドコア14は可動型9の
可動方向に移動可能であり、たとえば油圧シリンダーや
空気圧シリンダーなどによりスライドコア14の移動を
行なう。二次成形樹脂の射出も、スライドコア14に設
けられた別の射出口より行なう。二次成形樹脂として
は、一次成形樹脂と同一の樹脂を用いてもよいし、異な
った樹脂でもよい。ただし、二次射出成形樹脂部13が
ELデバイス1の非発光面を覆うものである場合には、
二次成形樹脂として不透明なものを使用できない。ま
た、一次成形樹脂と二次成形樹脂との間で成形収縮比の
差があると冷却時に樹脂成形品の反りや歪みが生じやす
いため、二次成形樹脂は一次成形樹脂と成形収縮比の差
が少ない方がよい。
付樹脂成形品の製造方法は上記構成に限定されず、たと
えば、可動型9、スライドコア14、ELデバイス1お
よびリード部2で囲まれた一次成形空間15(図8a参
照)や、ELデバイス1およびリード部2と一体化した
一次射出成形樹脂部12、可動型9、固定型10ならび
にスライドコア14で囲まれた二次成形空間16(図8
b参照)を形成する金型を用いて、リード部2の露出部
を除きELデバイス1およびリード部2を一次射出成形
樹脂部12と二次射出成形樹脂部13との間に密封する
こともできる(図8c参照)。
成形樹脂と二次成形樹脂のいずれの射出口もスライドコ
ア14に設けたが、一次成形樹脂の射出口をスライドコ
ア14以外の固定型10に設けてもよい(図9参照)。
また、二次成形樹脂の射出口をスライドコア14以外の
固定型10に設けてもよい(図10参照)。また、二次
成形樹脂が一次成形樹脂と同一の場合には、一次成形樹
脂と二次成形樹脂は同じ射出口を使用してもよい(図示
せず)。
第一固定型17に代えて用いる第二固定型18とからな
る金型を用い、第一固定型17のキャビティ面にELデ
バイス1とELデバイスから延設されたリード部2とを
一時的に固定させた後、型閉めして可動型9、第一固定
型17、ELデバイス1およびリード部2で囲まれた一
次成形空間に15一次成形樹脂を射出してELデバイス
1およびリード部2を一次射出成形樹脂部12と一体化
させ(図11a参照)、次に可動型9をELデバイス1
およびリード部2と一体化した一次射出成形樹脂部12
ごと移動し、第二固定型18との間で型閉めし、ELデ
バイス1およびリード部2と一体化した一次射出成形樹
脂部12ならびに第二固定型18で囲まれた二次成形空
間16に二次成形樹脂を射出してリード部2の露出部を
除きELデバイス1およびリード部2を一次射出成形樹
脂部12と二次射出成形樹脂部13との間に密封するよ
うにしてもよい(図11b,図11c参照)。
めにより、ELデバイス1およびリード部2と一体化し
た一次射出成形樹脂部12、可動型9ならびに第二固定
型18で囲まれた二次成形空間16を形成するようにし
てもよい(図12参照)。
は、リード部2の露出部を一次射出成形樹脂部12およ
び二次射出成形樹脂部13のいずれにも一体化しないよ
うに露出していてもよい(図13参照)。また、前出の
図面は一次射出成形樹脂部12と二次射出成形樹脂部1
3の上下端が揃っていないものばかりであったが、本発
明はこれに限定されない(図14参照)。
ELデバイス1の製造と異なる場所で行われるような場
合、射出成形にてELデバイス1と一体化した一次射出
成形樹脂部12および二次射出成形樹脂部13を形成す
るより前の段階で、ELデバイス1が湿気に長く曝され
るおそれがある。このような場合には、ELデバイス1
製造時にELデバイス1およびリード部2をリード部2
の露出部を除き防湿保護フィルム3で密封したものを、
上記各方法により一次射出成形樹脂部12と二次射出成
形樹脂部13との間に密封して、射出成形前の湿気防止
を図ってもよい(図15参照)。
次のような効果を有する。
体化されているので、外部より衝撃が加えられた場合で
も、ELデバイスが射出成形樹脂部にしっかりと固定さ
れ、位置ズレを起こしたり発光面と反対側に傾いたりす
ることがない。
されているので、ELデバイスを撓めるなどした場合で
も、ELデバイスに作用する元の形状に戻ろうとする力
を全面的にかつ完全に抑え、ELデバイスの変形状態を
長期にわたって維持することができる。
化されているので、ELデバイスは固定のために発光に
使用できない箇所を有することがなく、ELデバイスの
外形寸法と有効発光領域の寸法との差を小さくすること
ができる。
施例を示す断面図である。
示す断面図である。
工程の一実施例を示す断面図である。
工程の一実施例を示す断面図である。
工程の一実施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
工程の一実施例を示す断面図である。
工程の一実施例を示す断面図である。
工程の一実施例を示す断面図である。
造工程の一実施例を示す断面図である。
造工程の一実施例を示す断面図である。
造工程の一実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 ELデバイスとELデバイスから延設さ
れたリード部とがリード部の露出部を除き防湿保護フィ
ルムで密封され、さらにリード部の露出部を除き防湿保
護フィルムで密封されたELデバイスおよびリード部の
片面側が射出成形樹脂部と一体化されていることを特徴
とするELデバイス付樹脂成形品。 - 【請求項2】 ELデバイスとELデバイスから延設さ
れたリード部とをリード部の露出部を除き防湿保護フィ
ルムで密封した後、可動型と固定型とからなる金型を用
い、可動型または固定型のキャビティ面に防湿保護フィ
ルムで密封されたELデバイスおよびリード部を一時的
に固定させた後、型閉めし、可動型、固定型、防湿保護
フィルムで密封されたELデバイスおよびリード部で囲
まれた成形空間に成形樹脂を射出してリード部の露出部
を除き防湿保護フィルムで密封されたELデバイスおよ
びリード部の片面側を射出成形樹脂部と一体化させるこ
とを特徴とするELデバイス付樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項3】 ELデバイスとELデバイスから延設さ
れたリード部とがリード部の露出部を除き防湿保護フィ
ルムで片面を覆われ、さらにリード部の露出部を除き防
湿保護フィルムで片面を覆われたELデバイスおよびリ
ード部の防湿保護フィルムと反対側が射出成形樹脂部と
一体化されていることを特徴とするELデバイス付樹脂
成形品。 - 【請求項4】 ELデバイスとELデバイスから延設さ
れたリード部とをリード部の露出部を除き防湿保護フィ
ルムで片面を覆った後、可動型と固定型とからなる金型
を用い、可動型または固定型のキャビティ面に防湿保護
フィルムで片面を覆われたELデバイスおよびリード部
の防湿保護フィルム側を重ねあわせて一時的に固定させ
た後、型閉めし、可動型、固定型、防湿保護フィルムで
片面を覆われたELデバイスおよびリード部で囲まれた
成形空間に成形樹脂を射出してリード部の露出部を除き
防湿保護フィルムで片面を覆われたELデバイスおよび
リード部の防湿保護フィルムと反対側を射出成形樹脂部
と一体化させることを特徴とするELデバイス付樹脂成
形品の製造方法。 - 【請求項5】 ELデバイスとELデバイスから延設さ
れたリード部とが、リード部の露出部を除き一次射出成
形樹脂部と二次射出成形樹脂部との間に密封されている
ことを特徴とするELデバイス付樹脂成形品。 - 【請求項6】 可動型と固定型とこの固定型の中にあっ
て可動型の可動方向に移動可能なスライドコアとからな
る金型を用い、スライドコアの先端部にELデバイスと
ELデバイスから延設されたリード部とを一時的に固定
させた後、型閉めして可動型、固定型、スライドコア、
ELデバイスおよびリード部で囲まれた一次成形空間に
一次成形樹脂を射出してELデバイスおよびリード部を
一次射出成形樹脂部と一体化させ、次にスライドコアの
先端部をELデバイスおよびリード部から引き離し、E
Lデバイスおよびリード部と一体化した一次射出成形樹
脂部、固定型ならびにスライドコアで囲まれた二次成形
空間に二次成形樹脂を射出してリード部の露出部を除き
ELデバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂部と二
次射出成形樹脂部との間に密封することを特徴とするE
Lデバイス付樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項7】 可動型と固定型とこの固定型の中にあっ
て可動型の可動方向に移動可能なスライドコアとからな
る金型を用い、スライドコアの先端部にELデバイスと
ELデバイスから延設されたリード部とを一時的に固定
させた後、型閉めして可動型、スライドコア、ELデバ
イスおよびリード部で囲まれた一次成形空間に一次成形
樹脂を射出してELデバイスおよびリード部を一次射出
成形樹脂部と一体化させ、次にスライドコアの先端部を
ELデバイスおよびリード部から引き離し、ELデバイ
スおよびリード部と一体化した一次射出成形樹脂部、可
動型、固定型ならびにスライドコアで囲まれた二次成形
空間に二次成形樹脂を射出してリード部の露出部を除き
ELデバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂部と二
次射出成形樹脂部との間に密封することを特徴とするE
Lデバイス付樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項8】 可動型と第一固定型とこの第一固定型に
代えて用いる第二固定型とからなる金型を用い、第一固
定型のキャビティ面にELデバイスとELデバイスから
延設されたリード部とを一時的に固定させた後、型閉め
して可動型、第一固定型、ELデバイスおよびリード部
で囲まれた一次成形空間に一次成形樹脂を射出してEL
デバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂部と一体化
させ、次に可動型をELデバイスおよびリード部と一体
化した一次射出成形樹脂部ごと移動し、第二固定型との
間で型閉めし、ELデバイスおよびリード部と一体化し
た一次射出成形樹脂部ならびに第二固定型で囲まれた二
次成形空間に二次成形樹脂を射出してリード部の露出部
を除きELデバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂
部と二次射出成形樹脂部との間に密封することを特徴と
するELデバイス付樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項9】 可動型と第一固定型とこの第一固定型に
代えて用いる第二固定型とからなる金型を用い、第一固
定型のキャビティ面にELデバイスとELデバイスから
延設されたリード部とを一時的に固定させた後、型閉め
して可動型、第一固定型、ELデバイスおよびリード部
で囲まれた一次成形空間に一次成形樹脂を射出してEL
デバイスおよびリード部を一次射出成形樹脂部と一体化
させ、次に可動型をELデバイスおよびリード部と一体
化した一次射出成形樹脂部ごと移動し、第二固定型との
間で型閉めし、ELデバイスおよびリード部と一体化し
た一次射出成形樹脂部、可動型ならびに第二固定型で囲
まれた二次成形空間に二次成形樹脂を射出してリード部
の露出部を除きELデバイスおよびリード部を一次射出
成形樹脂部と二次射出成形樹脂部との間に密封すること
を特徴とするELデバイス付樹脂成形品の製造方法。 - 【請求項10】 ELデバイスとELデバイスから延設
されたリード部とが、リード部の露出部を除き防湿保護
フィルムで密封され、さらにリード部の露出部を除き一
次射出成形樹脂部と二次射出成形樹脂部との間に密封さ
れていることを特徴とするELデバイス付樹脂成形品。 - 【請求項11】 ELデバイスとELデバイスから延設
されたリード部とをリード部の露出部を除き防湿保護フ
ィルムで密封した後に、射出成形を行う請求項6〜9の
いずれかに記載のELデバイス付樹脂成形品の製造方
法。
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JP30380896A JP3262721B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | Elデバイス付樹脂成形品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30380896A JP3262721B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | Elデバイス付樹脂成形品とその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10134960A JPH10134960A (ja) | 1998-05-22 |
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Family
ID=17925558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30380896A Expired - Fee Related JP3262721B2 (ja) | 1996-10-28 | 1996-10-28 | Elデバイス付樹脂成形品とその製造方法 |
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1996
- 1996-10-28 JP JP30380896A patent/JP3262721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10134960A (ja) | 1998-05-22 |
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