JP3214547B2 - El発光インサート成形品とその製造方法 - Google Patents

El発光インサート成形品とその製造方法

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JP3214547B2
JP3214547B2 JP08197597A JP8197597A JP3214547B2 JP 3214547 B2 JP3214547 B2 JP 3214547B2 JP 08197597 A JP08197597 A JP 08197597A JP 8197597 A JP8197597 A JP 8197597A JP 3214547 B2 JP3214547 B2 JP 3214547B2
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light emitting
light
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圭司 岸
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14778Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle
    • B29C45/14811Multilayered articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、EL発光部を有
する絵柄層がインサートフィルムとともに射出成形品上
に積層されたEL発光インサート成形品とその製造方法
に関する。この発明のEL発光インサート成形品の用途
は、発光可能なメンブレンシート、表示体、広告媒体、
操作パネルまたは押ボタン付きシート等である。
【0002】
【従来の技術】従来のインサート成形品としては、光透
過性のある基体フィルムの片面に、少なくとも絵柄層、
接着層を積層した絵柄を有するインサートフィルムを射
出成形金型内に載置し、型閉めしてキャビティに透明の
成形樹脂を射出し、透明成形品の成形と同時に絵柄を有
するインサートフィルムと透明成形品とを一体成形させ
たものがある。そして、インサート成形品を発光させる
ために、インサート成形品の裏面(絵柄が形成されてい
ない面をいう。)の一部分にELランプ片を粘着剤を介
して貼付けて製造したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
(1)従来のEL発光インサート成形品は、ELランプ
片が外付けなので、ELランプ片からの光が透明成形品
の中を透過する際に、光が拡散し必要な部分以外に光が
漏れてしまったり、光が減衰したりすることがあり、意
匠性も劣っていた。 (2)従来のEL発光インサート成形品は、ELランプ
片が外付けなので、周辺の部品との接触や摩擦によっ
て、剥がれ落ちたり、位置がずれたりしやすく、耐久性
に劣っていた。 (3)従来のEL発光インサート成形品のうち、透明成
形品の貫通孔にELランプ片を貼付けたものは、ELラ
ンプ片と透明成形品との貼付け面積が少なくなるので、
ELランプ片と透明成形品との粘着力が弱く、周辺の部
品との接触や摩擦によって、剥がれ落ちたり、位置がず
れたりしやすく、耐久性に劣っていた。
【0004】この発明の目的は、上記の欠点を解決し、
EL発光の漏れや減衰がなく、EL発光部の耐久性のよ
いEL発光インサート成形品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のEL発光インサート成形品は、光透過性
の基体フィルムの片面に少なくともEL発光部を有する
絵柄層、接着層が順次積層されたELインサートフィル
ムが、射出成形品の表面に一体成形されるものであっ
て、射出成形品が貫通孔を有しており、基体フィルムの
貫通孔を覆う部分が貫通孔とは反対側に突出し、この突
出部に絵柄層のEL発光部が表現されているものであ
【0006】
【0007】上記目的を達成するために、この発明のE
L発光インサート成形品の製造方法は、光透過性の基体
フィルムの片面に少なくともEL発光部を有する絵柄
層、接着層が順次積層されたELインサートフィルムを
射出成形金型内に載置し、型閉めしてキャビティに成形
樹脂を射出し、射出成形品の成形と同時にELインサー
トフィルムと射出成形品とを一体成形するEL発光イン
サート成形品の製造方法において、射出成形品が貫通孔
を有し、ELインサートフィルムの前記貫通孔を覆う部
分が貫通孔とは反対側に突出し、この突出部に絵柄層の
EL発光部が表現されているものを得るものとした。
【0008】上記目的を達成するために、この発明のE
L発光インサート成形品の製造方法は、EL発光フィル
ムを射出成形金型内に載置し、型閉めしてキャビティに
成形樹脂を射出し、射出成形品の成形と同時にEL発光
フィルムと射出成形品とを一体成形して、射出成形品が
貫通孔を有しEL発光フィルムの貫通孔を覆う部分が貫
通孔とは反対側に突出したEL発光成形品を得た後、光
透過性のある基体フィルムの片面に少なくとも絵柄層、
接着層が順次積層された着色フィルムをEL発光成形品
上に貼り合わせるようにした。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明についてさらに詳
しく説明する。この発明のEL発光インサート成形品
は、光透過性のある基体フィルム1の片面に少なくとも
EL発光部2を有する絵柄層3、接着層4が順次積層さ
れたELインサートフィルム5が、射出成形品6の表面
に一体成形されたものであって射出成形品6が貫通孔2
6を有しており、基体フィルム1の前記貫通孔26を覆
う部分が貫通孔26とは反対側に突出し、この突出部7
に絵柄層3のEL発光部2が表現されている(図1、
2、7〜9参照)。
【0011】基体フィルム1は、光透過性のある樹脂製
のフィルムであり、無色透明でも着色された半透明フィ
ルムでもよい。基体フィルム1は、ロールに巻かれて印
刷原反として使用されるフィルムロールとなり、印刷原
反の表面に絵柄層3などを印刷するためのものである。
基体フィルム1は、例えば、厚さ25〜500μmの延
伸ポリエステルフィルム、延伸耐熱ポリエチレンフィル
ムなどがある。ELインサートフィルム5の一部が、突
出部7となるように成形される場合は、基体フィルム
は、厚さ100〜250μmのものが好ましい。突出部
7の形状は、立体のボタン形状等があり、丸く盛り上が
ったものや四角い輪郭のものなどもある。また、基体フ
ィルムとしては、湿気を透過させにくいものがある。
【0012】絵柄層3のEL発光部2は、少なくとも、
透明電極8、蛍光体層9、絶縁層10、背面電極11が
積層した部分を有する。透明電極8としては、スパッタ
リングやイオンプレーティング等で形成したITO導電
膜、または、ITOの粒子を樹脂バインダー中に分散さ
せたインキなどの材料を用いて印刷やコーティングで形
成した導電膜等がある。蛍光体層9としては、硫化亜鉛
や硫酸カルシウムと銅、マンガン、アルミニウムなどの
金属酸化物との混合物、もしくは、これらをマイクロカ
プセル化した物が、シアノエチルセルロース系樹脂のよ
うな誘電率の高い樹脂中に均一に分散されたインキ等の
材料を用いて、印刷やコーティングで形成した層があ
る。絶縁層10としては、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂等の材質を用いて、印
刷やコーティングで形成した層がある。背面電極11と
しては、印刷やコーティングで形成した導電インキ膜な
どがある。背面電極11は、前記した透明電極8と同じ
材質を用いて形成してもよい。なお、背面電極11は、
EL発光部2からの光線を、インサート成形品の背面に
逃がさないように、カーボンなどの黒色材料を用いたも
のが好ましい。EL発光部2は、透明電極8、蛍光体層
9、絶縁層10、背面電極11を印刷やコーティング等
により積層した部分であってもよい。あるいは、EL発
光部2は、透明電極8、蛍光体層9、絶縁層10、背面
電極11を一体としたものであって、フィルム側接着層
12を介して光透過性の基体フィルムに貼り合わせて積
層することができるものでもよい。
【0013】絵柄層3としては、EL発光部2と着色層
13を有する層がある。着色層13は、文字や図形、記
号などを形成したり、射出成形品6表面全体を着色する
ための層である。着色層13は、通常の透光性顔料イン
キや蛍光発色インキ、遮光性の顔料インキや金属蒸着
膜、パール顔料と樹脂バインダーなどからなる光輝性顔
料インキ、染料と樹脂バインダーとからなる染料インキ
などからなる。着色層13は、EL発光部2に重ねて形
成するときは、遮光性のインキを用いて抜き文字のパタ
ーンとしてもよい(図2等参照)。着色層13は、基体
フィルムに直接形成してもよいし、基体フィルムに形成
された透明電極8の表面に形成してもよい。着色層13
は、上下に積層される透明電極8や絶縁層10との密着
性を保つために、それらと密着性の良い樹脂バインダー
を適宜選択すればよい。
【0014】接着層4は、ポリ塩化ビニル酢酸ビニル共
重合体系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂などか
らなる。接着層4は、オフセット印刷法、グラビア印刷
法、スクリーン印刷法などの通常の印刷法や、ロールコ
ート法、スプレーコート法などのコート法などにより形
成する。また、接着層4としては、湿気を透過させにく
い樹脂で形成してもよい。
【0015】背面基体フィルム14は、必要により、背
面電極11と接着層4との間に積層させてもよい。背面
基体フィルム14と基体フィルムと1は、その間にEL
発光部2を挟み込んだ状態でヒートシールするなどして
密封してもよい。背面基体フィルム14を用いる場合
は、背面基体フィルム14上に背面電極11、絶縁層1
0、蛍光体層9、着色層13、透明電極8などを順次形
成し、最後に基体フィルムを被せるようにして、ELイ
ンサートフィルム5としてもよい(図9参照)。
【0016】この発明のEL発光インサート成形品の製
造方法は、前記ELインサートフィルム5を射出成形金
型内に載置し、型閉めしてキャビティ20に成形樹脂1
5を射出し、射出成形品6の成形と同時にELインサー
トフィルム5と射出成形品6とを一体成形するものがあ
る。
【0017】まず、ELインサートフィルム5を射出成
形金型内に載置する。ELインサートフィルム5は、射
出成形金型内に載置される前に表面の一部に突出部7を
有してもよい(図3、図5等参照)。ELインサートフ
ィルム5は、真空吸引力や型閉め力によって射出成形金
型内に載置され後に表面の一部が突出されるようにして
もよい(図4、図5等参照)。ELインサートフィルム
5は、長尺のELインサートフィルム5をロール軸に一
旦巻き取ってロール状巻物とし、ロール状巻物から射出
成形金型内に連続的に送り込むようにしてもよい。射出
成形金型は、樹脂射出口16を有する固定型17と可動
型18などからなるものがあり、固定型17と可動型1
8とが型閉めされることによって、固定型17および可
動型18のキャビティ形成面19によって囲まれた単数
あるいは複数のキャビティ20が形成されるものであ
る。固定型17は、射出成形品6に貫通孔26を形成
し、かつ、ELインサートフィルム5に突出した部分を
形成するための凸部21を単数あるいは複数有してもよ
い。可動型18は、固定型17の凸部21の先端が嵌ま
り込ような凹部22を単数あるいは複数有してもよい。
載置は、ELインサートフィルム5の接着層4側が、射
出成形用金型の樹脂射出口16と対向するように行う。
クランプ部材などにより、キャビティ形成面19の周囲
のパーティング面でELインサートフィルムを固定し、
ELインサートフィルムとキャビティ形成面19とで形
成される空間を密閉してもよい。型閉めする前に、加熱
板などを用いて、ELインサートフィルム5を軟化さ
せ、真空吸引力によって表面の一部が突出するように真
空成形してもよい。
【0018】次に、型閉めしてキャビティ20に成形樹
脂15を射出し、射出成形品6の成形と同時にELイン
サートフィルム5と射出成形品6とを一体成形する(図
6参照)。射出成形品6を冷却した後、型開きして、E
L発光インサート成形品を取り出す。型閉めする時の型
閉め力によって、ELインサートフィルム5の表面の一
部が突出するように成形してもよい。成形樹脂15とし
ては、ポリプロピレン樹脂、アクリロニトリルブタジエ
ンスチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、エチレン酢酸ビニ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ナイロン樹脂など樹脂
がある。
【0019】この発明のEL発光インサート成形品の例
としては、光透過性の基体フィルムの片面に、透明電極
8、着色層13、蛍光体層9、絶縁層10、背面電極1
1、接着層4を順次積層したELインサートフィルム5
が射出成形品6上に一体成形されたものがあり、基体フ
ィルム側から絵柄が観察されるものである(図7参
照)。
【0020】この発明のEL発光インサート成形品の別
の例としては、光透過性の基体フィルムの片面に抜きパ
ターンを有する着色層13が積層され、前記着色層13
の抜きパターンを覆うようにフィルム側接着層12とE
L発光部2が積層され、着色層13及びEL発光部2を
覆うように接着層4を積層したELインサートフィルム
5が射出成形品6上に一体成形されたものがあり、基体
フィルム側から絵柄が観察されるものである(図8参
照)。
【0021】この発明のEL発光インサート成形品のさ
らに別の例としては、光透過性の基体フィルムの片面
に、透明電極8、着色層13、蛍光体層9、絶縁層1
0、背面電極11、背面基体フィルム14、接着層4を
順次積層したELインサートフィルム5が射出成形品6
上に一体成形されたものがあり、基体フィルム側から絵
柄が観察されるものである(図9参照)。
【0022】この発明のEL発光インサート成形品の製
造方法は、EL発光フィルム23を射出成形金型内に載
置し、型閉めしてキャビティ20に成形樹脂15を射出
し、射出成形品6の成形と同時にEL発光フィルム23
と射出成形品6とを一体成形してEL発光成形品24を
得た後、光透過性の基体フィルム1の片面に少なくとも
着色層13、粘着剤層25が順次積層された着色フィル
ム27をEL発光成形品24上に貼り合わせるものがあ
る。
【0023】まず、EL発光フィルム23を射出成形金
型内に載置する。EL発光フィルム23としては、透明
電極、蛍光体層、絶縁層、背面電極、接着層を積層した
物がある。また、EL発光フィルム23としては、光透
過性の基体フィルム上に透明電極、蛍光体層、絶縁層、
背面電極、接着層を積層した物がある。また、EL発光
フィルム23としては、光透過性の基体フィルム上に透
明電極、着色層、蛍光体層、絶縁層、背面電極、接着層
を積層した物がある。また、EL発光フィルムとして
は、光透過性の基体フィルム上に透明電極、着色層、蛍
光体層、絶縁層、背面電極、背面基体フィルム、接着層
を積層した物がある。EL発光フィルム23は、射出成
形金型内に載置される前に表面の一部が突出部7となっ
ていてもよい。EL発光フィルム23は、射出成形金型
内に載置され後に、表面の一部に突出部7が形成されて
もよい。EL発光フィルム23は、長尺のEL発光フィ
ルムをロール軸に一旦巻き取ってロール状巻物とし、ロ
ール状巻物から射出成形金型内に連続的に送り込むよう
にしてもよい。射出成形金型は、樹脂射出口を有する固
定型と可動型などからなるものがあり、固定型と可動型
とが型閉めされることによって、固定型および可動型の
キャビティ形成面によって囲まれた単数あるいは複数の
キャビティが形成されるものである。固定型は、射出成
形品6に貫通孔26を形成し、かつ、EL発光フィルム
23に突出した部分を形成するための凸部を単数あるい
は複数有したものを用いることができる。可動型は、固
定型の凸部の先端が嵌まり込ような凹部を単数あるいは
複数有したものを用いることができる。載置は、EL発
光フィルム23の接着層側が、射出成形用金型の樹脂射
出口と対向するように行う。クランプ部材などにより、
キャビティ形成面の周囲のパーティング面でEL発光フ
ィルム23を固定し、EL発光フィルム23とキャビテ
ィ形成面とで形成される空間を密閉してもよい。EL発
光フィルム23は可動型の凹部に嵌め込んでもよい。型
閉めする前に、加熱板などを用いて、EL発光フィルム
23を軟化させ、表面の一部が突出するように真空成形
してもよい。
【0024】次に、型閉めしてキャビティに成形樹脂を
射出し、射出成形品6の成形と同時にEL発光フィルム
23と射出成形品6とを一体成形し、射出成形品6を冷
却した後、型開きして、EL発光成形品24を取り出す
(図10参照)。成形樹脂としては、ポリプロピレン樹
脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、ポリス
チレン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ナイロン樹脂など樹脂がある。
【0025】次に、光透過性の基体フィルム1の片面に
少なくとも着色層13、粘着剤層25が順次積層された
着色フィルム27を少なくともEL発光フィルム23を
覆うようにEL発光成形品24上に貼り合わせる(図1
2参照)。着色フィルム27は、遮光性のインキで形成
されており、EL発光フィルム23に対応する部分が抜
き文字のパターンとなっていてもよい。EL発光フィル
ム23の突出部7に対応して、着色フィルム27も突出
部7を有してもよい(図11参照)。粘着剤層25とし
ては、アクリル樹脂、ブチラール樹脂などの粘着剤や、
ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂などの接着剤を用いるとよい。
【0026】
【実施例】
実施例1 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面にスパッタリングにより透明のITO導電膜を形
成したもの基体として用いた。絵柄層は、スクリーン印
刷法にて文字や記号などを顔料インキで形成し、硫化亜
鉛を含む蛍光体層とアクリル樹脂により絶縁層、カーボ
ンを含む背面電極を順次形成した。絵柄層上全面を覆う
ように、ポリアクリル樹脂を用いて厚さ5μmの接着層
をスクリーン印刷で形成し、EL発光部がボタン状の突
出部となったELインサートフィルムを得た。このEL
インサートフィルムを射出成形金型のキャビティ形成面
に載置した。射出成形金型を型閉めしてキャビティ内
に、アクリル樹脂からなる成形樹脂を射出した。成形樹
脂の熱と圧力によって、ELインサートフィルムの接着
層と貫通孔を有する射出成形品とを一体化させた。EL
インサートフィルムの突出部が射出成形品の貫通孔を覆
うように位置合わせされたものとした。
【0027】実施例2 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
の片面にスパッタリングによる透明のITO導電膜、硫
化亜鉛を含む蛍光体層、アクリル樹脂からなる絶縁層、
カーボンを含む背面電極を順次形成し、さらにポリアク
リル樹脂を用いて厚さ5μmとなるようにスクリーン印
刷で接着層を形成してEL発光フィルムを得た。このE
L発光フィルムを、射出成形金型のキャビティ形成面に
載置し、射出成形金型を型閉めしてキャビティ内に、ポ
リカーボネート樹脂からなる成形樹脂を射出し、成形樹
脂の熱と圧力によって、EL発光フィルムの接着層と射
出成形品とを一体化させて、EL発光成形品を得た。一
方、厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの片面に、スクリーン印刷法にて文字や記号などを
顔料インキで形成した着色フィルムを得た。着色フィル
ムに粘着剤を形成して、さきに作製していたEL発光成
形品に貼り付けた。
【0028】以上のこの発明のEL発光インサート成形
品には、EL発光部からの光は射出成形品を透過させる
必要がないので、必要な部分以外に光が漏れてしまうこ
とや、光が減衰することがなく意匠性に優れたものであ
った。また、貫通孔を有する射出成形品ではEL発光部
の全面が基体フィルムに固定されているので、EL発光
部は基体フィルムを介して射出成形品と強固に連結して
おり、EL発光インサート成形品からEL発光部が剥が
れ落ちたり、位置ずれしたりすることのない耐久性の優
れたEL発光インサート成形品であった。また、着色イ
ンキを用いた印刷によって形成した絵柄などの意匠とE
L発光部からの光による意匠とが組み合わさることによ
り、多機能の意匠を有するものであった。また、射出成
形品の貫通孔を覆うインサートフィルムの突出部を有す
るEL発光インサート成形品では、突出部分をスイッチ
用のボタンとして使用することが可能であり、スイッチ
ングのオン、オフなどの状態によりボタン部を発光させ
ることができる面発光ボタンを安価に製造することがで
きた。
【0029】
【発明の効果】この発明のEL発光インサート成形品と
その製造方法では、EL発光部を有する絵柄層が積層さ
れたインサートフィルムが射出成形品の表面に一体成形
されているので、光が漏れたり、光が減衰したりするこ
とがなく、意匠性にも優れたものを得ることができる。
また、この発明のEL発光インサート成形品とその製造
方法では、EL発光部が基体フィルムによって保護され
ているので、外面に露出することはなく、周辺の部品と
の接触や摩擦によってEL発光部が剥がれ落ちたり、位
置ずれしたりしない。したがって、耐久性の優れたもの
を得ることができる。また、この発明のEL発光インサ
ート成形品とその製造方法では、射出成形品の貫通孔に
EL発光部を設ける場合でも、基体フィルム上の片面に
EL発光部を有する絵柄層、接着層が順次積層されたE
Lインサートフィルムと射出成形品とが一体成形されて
いるので、EL発光インサート成形品からEL発光部が
剥がれ落ち易くなることはない。したがって、耐久性の
優れたものを得ることができる。この発明のEL発光イ
ンサート成形品とその製造方法では、EL発光フィルム
が射出成形品の表面に一体成形されているので、光が漏
れたり、光が減衰したりすることがなく、意匠性にも優
れたものを得ることができる。また、この発明のEL発
光インサート成形品とその製造方法では、EL発光フィ
ルムが着色フィルムによって保護されているので、EL
発光フィルムが外面に露出することはなく、周辺の部品
との接触や摩擦によってEL発光部が剥がれ落ちたり、
位置ずれしたりしない。したがって、耐久性の優れたも
のを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のEL発光インサート成形品の一実
施例を示す断面図である。
【図2】 この発明のEL発光インサート成形品の一実
施例を示す断面図である。
【図3】 この発明のEL発光インサート成形品の製造
方法の工程の一つを示す断面図である。
【図4】 この発明のEL発光インサート成形品の製造
方法の工程の一つを示す断面図である。
【図5】 この発明のEL発光インサート成形品の製造
方法の工程の一つを示す断面図である。
【図6】 この発明のEL発光インサート成形品の製造
方法の工程の一つを示す断面図である。
【図7】 この発明のEL発光インサート成形品の一実
施例を示す断面図である。
【図8】 この発明のEL発光インサート成形品の一実
施例を示す断面図である。
【図9】 この発明のEL発光インサート成形品の一実
施例を示す断面図である。
【図10】 この発明のEL発光インサート成形品の製
造方法に用いるEL発光成形品を示す断面図である。
【図11】 この発明のEL発光インサート成形品の製
造方法に用いる着色フィルムを示す断面図である。
【図12】 この発明のEL発光インサート成形品の一
実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基体フィルム 2 EL発光部 3 絵柄層 4 接着層 5 ELインサートフィルム 6 射出成形品 7 突出部 8 透明電極 9 蛍光体層 10 絶縁層 11 背面電極 12 フィルム側接着層 13 着色層 14 背面基体フィルム 15 成形樹脂 16 樹脂射出口 17 固定型 18 可動型 19 キャビティ形成面 20 キャビティ 21 凸部 22 凹部 23 EL発光フィルム 24 EL発光成形品 25 粘着剤層 26 貫通孔 27 着色フィルム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基体フィルムの片面に少なく
    ともEL発光部を有する絵柄層、接着層が順次積層され
    たELインサートフィルムが、射出成形品の表面に一体
    成形されたEL発光インサート成形品において、射出成
    形品が貫通孔を有しており、基体フィルムの前記貫通孔
    を覆う部分が貫通孔とは反対側に突出し、この突出部に
    絵柄層のEL発光部が表現されていることを特徴とする
    EL発光インサート成形品。
  2. 【請求項2】光透過性の基体フィルムの片面に少なくと
    もEL発光部を有する絵柄層、接着層が順次積層された
    ELインサートフィルムを射出成形金型内に載置し、型
    閉めしてキャビティに成形樹脂を射出し、射出成形品の
    成形と同時にELインサートフィルムと射出成形品とを
    一体成形するEL発光インサート成形品の製造方法にお
    いて、射出成形品が貫通孔を有し、ELインサートフィ
    ルムの前記貫通孔を覆う部分が貫通孔とは反対側に突出
    し、この突出部に絵柄層のEL発光部が表現されている
    ものを得ることを特徴とするEL発光インサート成形品
    の製造方法。
  3. 【請求項3】EL発光フィルムを射出成形金型内に載置
    し、型閉めしてキャビティに成形樹脂を射出し、射出成
    形品の成形と同時にEL発光フィルムと射出成形品とを
    一体成形して、射出成形品が貫通孔を有しEL発光フィ
    ルムの貫通孔を覆う部分が貫通孔とは反対側に突出した
    EL発光成形品を得た後、光透過性のある基体フィルム
    の片面に少なくとも着色層、粘着剤層が順次積層された
    着色フィルムをEL発光成形品上に貼り合わせることを
    特徴とするEL発光インサート成形品の製造方法。
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