JP3262718B2 - 防水シートの布設装置 - Google Patents

防水シートの布設装置

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JP3262718B2 JP22542996A JP22542996A JP3262718B2 JP 3262718 B2 JP3262718 B2 JP 3262718B2 JP 22542996 A JP22542996 A JP 22542996A JP 22542996 A JP22542996 A JP 22542996A JP 3262718 B2 JP3262718 B2 JP 3262718B2
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慎 佐藤
幸久 平沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水シートの端部
を取り付けた防水シート取付部材を旋回リングで旋回さ
せることにより、シールド掘進機で掘削した地下坑の周
辺地山とセグメントとの間に防水シートを筒状に布設す
ることができるようにした防水シートの布設装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シールド掘進機で地下坑の掘進作業を行
う場合、掘削した地下坑の周壁内側に沿ってセグメント
を組み立てるが、そのセグメントの組立ては、単位セグ
メントを何度も継ぎ足すことにより進められるため、組
み立てられたセグメントの各所に継ぎ目ができる。こう
したセグメントの継ぎ目は、地山からの地下水が浸入し
ないように通常シール材で密封されるが、そのシール材
が劣化したり、さらにはセグメントにクラックが発生し
たりすることにより、地下坑内に地下水が浸入する恐れ
がある。こうしたことから、掘削した地下坑の周辺地山
とセグメントとの間には、セグメントの外周を包囲する
ように、防水シートを筒状に布設することがある。防水
シートをこうした態様で布設する技術は、従来から各種
技術が提案されているが、有力な最近の技術としては、
例えば、特開平7ー217389号公報に記載の技術を
挙げることができる。
【0003】この特開平7ー217389号公報に記載
の技術は、新しく布設しようとする新設の防水シート
を、筒状をなしてすでに布設されている既設の防水シー
トに対し、隣接する縁部同士をテールプレート内でラッ
プさせながら巻き付け、その結果形成された環状のラッ
プ部を接合して、順次、継ぎ足して行くことにより、地
下坑の周辺地山とセグメントとの間に防水シートを筒状
に布設するようにしたものである。本発明は、この公報
に記載されているような防水シートの布設装置につい
て、これを設置しても、シールド掘進機の機長が長くな
らないように改良しようとするものである。
【0004】そこで、この特開平7ー217389号公
報に記載の防水シートの布設装置を従来の技術として掲
げ、その概要を図3乃至図6に基づいて以下に説明す
る。図3は、従来の防水シートの布設装置を設置したシ
ールド掘進機の内部構造を示す側面図で、防水シートの
布設作業を開始しようとする状態を示す図、図4は、図
3の I−I 線断面図、図5は、図3の矢印II−II方向矢
視図、図6は、防水シートの布設作業終了後、セグメン
トの組立を開始しようとする状態を示す図3と同様の図
である。なお、図6では、図面が錯綜しないように、既
設の防水シート13だけを図示し、これにラップして接
合されている新設の防水シート14の図示は省略してい
る。この従来の装置の技術内容を説明するに当たって
は、用語や符号は、前記の公報に記載のものをそのまま
用いないで、本発明との対応関係が明確になるように、
できるだけ後述する本発明の具体化例に合わせるように
している。
【0005】図3乃至図6において、1はシールド掘進
機のシールド本体、1aはシールド本体1の後部をなす
テールプレート、2はシールド本体1を補強するリング
ガーダ、3はリングガーダ2に回転可能に設置した旋回
リング、4はこの旋回リング3の後面にシールド本体1
の軸方向に向けて取り付けられる防水シート取付部材と
してのアーム、5はリングガーダ2に取り付けられ旋回
リング3を回転可能に支持するローラーである。旋回リ
ング3には、ピニオン11と噛み合う内歯が形成され、
モータ12の回転がピニオン11と内歯とからなる歯車
伝動機構を介して減速されて伝動される。また、旋回リ
ング3は、テールプレート1aの内周面とシールドジャ
ッキロッド7との間隙をくぐり抜けながらテールプレー
ト1と同心的に回転できるように設置されている。した
がって、旋回リング3は、アーム4を取り付けた場合、
アーム4をテールプレート1aの内周面の至近位置に位
置させて、その内周面に沿って旋回させることができ
る。その結果、アーム4も、旋回リング3と同様、テー
ルプレート1aの内面とシールドジャッキロッド7との
間隙をくぐり抜けるようにしながら旋回する。
【0006】アーム4は、旋回リング3に取り付ける場
合、旋回リング3に対して取外し自在に取り付けること
のできる固着手段により取り付けられており、セグメン
トの組立て作業を行う場合等これが邪魔になるときは、
必要に応じて随時旋回リング3から取り外して撤去でき
るようになっている。なお、アーム4は、前記特開平7
ー217389号公報に示されているように、セグメン
ト組立空間より切羽側の空間に引き込んで撤去できるよ
うにすることもできる。アーム4には、側部にクリップ
4aが設けられ、後記防水シートロール15から引き出
された長尺の防水シート14の端部を、クリップ4aを
用いて着脱自在に取り付けることができるようになって
いる。ローラー5は、図4によく表されているように、
旋回リング3の内周方向に複数設けられ、旋回リング3
の回転時に、その内周面に接触しながら旋回リング3を
案内する。従来の防水シートの布設装置は、大別する
と、防水シート取付部材としてのアーム4と、このアー
ム4を取り付けて旋回駆動する旋回リング3を中心とし
た、ローラー5やモータ12を含む旋回駆動機構とで構
成される。
【0007】6はシールドジャッキのシールドジャッキ
チューブ、7はこのシールドジャッキチューブ6内を前
後に摺動するシールドジャッキロッド、8はセグメント
の組立てを行うためのエレクタ、9はシールドジャッキ
の支持手段としての取付フランジ、10は地下坑を覆工
した既設のセグメントである。シールドジャッキチュー
ブ6には、後端部に取付フランジ9を設けており、シー
ルドジャッキは、この取付フランジ9及びリングガーダ
2を介してシールド本体1により支持されることとなる
が、この点の具体的な構造は、従来の技術には明示され
ていないので、後に、「発明の実施の形態」の項で詳述
する。シールドジャッキロッド7の後端部には、既設の
セグメント10の前端面に密着状態で当接して推進反力
がとれるようにするため、シールドジャッキスプレッダ
7aが取付部材7bを介して傾動自在に取り付けられて
いる。その場合、シールドジャッキスプレッダ7aがシ
ールドジャッキロッド7と軸心をずらして取り付けられ
ている。その結果、シールドジャッキロッド7は、シー
ルドジャッキスプレッダ7aに対して偏心量eだけ偏心
してテールプレート1aとの距離が増加するため、旋回
リング3やアーム4は、シールドジャッキロッド7とテ
ールプレート1aとの間隙を楽にくぐり抜けることがで
きる。シールドジャッキは、シールド本体1の内周方向
に複数個配置されている。
【0008】13は筒状をなしてすでに布設されている
既設の防水シート、14はこの既設の防水シート13の
内周面にラップ部aを形成した状態で巻き付けられる新
しく布設しようとする新設の防水シート、15は防水シ
ート14を巻いてロール状にした防水シートロール、1
6は新設の防水シート14の布設の際に防水シートロー
ル15を装着する防水シートロール受けである。防水シ
ート14は、塩化ビニール、ポリエチレン等の合成樹脂
製のもので、セグメント10の外周長より若干長尺でセ
グメント10の軸方向長さよりやや幅広の長尺のシート
である。防水シート14は、その端部をクリップ4aで
アーム4に取り付けた後、アーム4を旋回させると、防
水シートロール15から引き出され、その後縁部が既設
の防水シート13の前縁部とラップ部aを形成しながら
筒状に巻かれる。防水シートロール受け16は、取り付
けの便のため、エレクタ8に取り付けられているが、必
ずしもエレクタ8に取り付ける必要はない。
【0009】従来の防水シートの布設装置の操作につい
て述べると、図3に示すように、シールド掘進機で地下
坑を単位長さ掘進後、その掘進により生じたテールプレ
ート1a内の空間内でアーム4を旋回リング3に取り付
けるとともに、図4に示すように、防水シートロール1
5を防水シート受け16に装着し、新設の防水シート1
4の端部をクリップ4aでアーム4に取り付ける。次い
で、モータ12で旋回リング3を回転駆動し、アーム4
をテールプレート1aの内周面に沿って旋回させると、
新設の防水シート14は、防水シートロール15から引
き出されて既設の防水シート13の縁部にラップ部aを
形成するようにしながら筒状に巻き付けられて行き、旋
回リング3が1回転すると、ループ状に端部が合わせら
れた状態になる。しかる後、筒状に巻いた新設の防水シ
ート14における端部の合わせ目及び新設の防水シート
14と既設の防水シート13のラップ部aをそれぞれ熱
溶着等適宜の接合手段により接合して防水シート14を
筒状体に形成する。こうした作業の終了後は、図6に示
すように、セグメントの組立て作業に支障がないように
アーム4を旋回リング3から取外して撤去するととも
に、シールドジャッキを縮めてシールドジャッキロッド
7を引っ込める。次いで、筒状体の防水シート14内で
セグメントを組立て、その組立て終了後は、シールド掘
進機による通常の掘進工程に移行する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シールドジ
ャッキをシールド本体で支持する場合、シールドジャッ
キチューブの後端部位を支持することが定着しており、
従来の防水シートの布設装置でも、取付フランジ9を用
いてこうした態様でシールドジャッキを支持している。
その結果、旋回リング3は、シールドジャッキロッド7
とテールプレート1aとの間に配置されることとなるた
め、シールドジャッキを縮めてシールドジャッキロッド
7を引っ込めようとする場合、図6に示すように、旋回
リング3が障害となって、シールドジャッキロッド7を
完全に引っ込めることができない。そのため、シールド
ジャッキロッド7は、旋回リング3の配置空間dの分だ
け延ばすことが必要となり、必要以上に長くしなければ
ならないだけでなく、シールド掘進機の機長もその分長
くなる。シールド掘進機では、曲線掘削時の曲進性能を
向上させ、掘進時における地山との摩擦抵抗を減少させ
る上でも、シールド掘進機を降下し据え付けるための立
坑の径を短縮する上でも、シールド本体1の長さをでき
るだけ短縮することが重要であるが、シールド掘進機の
機長が長くなると、材料費が増加するだけにとどまら
ず、これらの点で問題が生じる。
【0011】本発明は、従来の技術にこうした問題があ
ることに鑑み、その改善を図ろうとするものであり、そ
の技術課題は、シールド掘進機の機長を従来のものより
も短縮することができる防水シートの布設装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のこのような技術
課題は、防水シートの端部を着脱自在に取り付けること
のできる防水シート取付部材と、シールド本体内周面と
複数のシールドジャッキとの間隙をくぐり抜けるように
回転駆動され、防水シート取付部材を取り付けて旋回さ
せることができる旋回リングとを備え、防水シートの端
部を取り付けた防水シート取付部材を旋回リングで旋回
させることにより、シールド掘進機で掘削した地下坑の
周辺地山とセグメントとの間に防水シートを筒状に布設
するとともに、防水シート取付部材を随時撤去できるよ
うにした防水シートの布設装置において、「シールドジ
ャッキの全てをシールドジャッキチューブ後端部より前
方位置でシールド本体により支持し、そのシールドジャ
ッキを支持している前方位置とシールドジャッキチュー
ブ後端との間の領域に旋回リングを配置するようにし
て、旋回リングがシールド本体内周面とシールドジャッ
キチューブとの間隙をくぐり抜けながら回転駆動され得
るようにした」ことにより達成される。
【0013】本発明の防水シートの接合装置は、こうし
た技術手段を採用しているので、防水シートを布設する
ため、防水シート取付部材を旋回リングに取り付けると
ともに、防水シートの端部を防水シート取付部材を取り
付けて旋回リングを回転駆動すると、旋回リングは、シ
ールド本体内周面とシールドジャッキチューブとの間隙
をくぐり抜けながら回転駆動される。こうして旋回リン
グを回転駆動して防水シート取付部材を旋回させると、
防水シートが筒状に布設される。また、防水シートの布
設作業の終了後、セグメントの組立て作業を行うため、
防水シート取付部材を撤去してシールドジャッキを縮め
ると、シールドジャッキロッドは、旋回リングに妨げら
れることなく、通常のシールドジャッキと同様に十分に
引っ込めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明が実際上どのように
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図4に基づ
いて説明することにより、本発明の実施の形態を明らか
にする。図1は、本発明の具体化例の防水シートの布設
装置を設置したシールド掘進機の内部構造を示す側面図
で、防水シートの布設作業を開始しようとする状態を示
す図、図2は、防水シートの布設作業終了後、セグメン
トの組立を開始しようとする状態を示す図1と同様の図
である。なお、図2では、図6同様、新設の防水シート
14の図示を省略している。図1及び図2において、図
3乃至図6と同一の符号を付けた部分は、これらの各図
と同等の部分を表しているので、説明の重複を避けるた
めに詳述しない。
【0015】本発明の具体化例の防水シートの接合装置
は、図3乃至図6に図示の従来の防水シートの布設装置
と同様、クリップ4aを有しこのクリップ4aで防水シ
ート14の端部を着脱自在に取り付けることのできるア
ーム4と、シールド本体1のテールプレート1a内周面
と複数のシールドジャッキとの間隙をくぐり抜けるよう
に回転駆動され、アーム4を取り付けて旋回させること
ができる旋回リング3とを備え、防水シート14の端部
を取り付けたアーム4を旋回リング3で旋回させること
により、シールド掘進機で掘削した地下坑の周辺地山と
セグメントとの間に防水シート14を筒状に布設すると
ともに、アーム4を随時撤去できるようにしている。ま
た、旋回リング3は、ローラー5で回転可能に支持さ
れ、モータ12の回転がピニオン11と旋回リング3に
形成された内歯とからなる歯車伝動機構を介して伝動さ
れるようになっている点において、従来の防水シートの
布設装置と変わらない。
【0016】そこで、まず、本具体化例の防水シートの
接合装置の特徴的な技術内容ついて述べると、本具体化
例の装置の最大の特徴は、シールドジャッキの全てをシ
ールドジャッキチューブ6の後端部より前方位置でシー
ルド本体1により支持し、そのシールドジャッキを支持
している前方位置とシールドジャッキチューブ6の後端
との間の領域に旋回リング3を配置するようにして、旋
回リング3がシールド本体1の内周面とシールドジャッ
キチューブ6との間隙をくぐり抜けながら回転駆動され
得るようにした点にある。次に、こうした技術内容を具
現するための構造について述べると、シールドジャッキ
をシールド本体1で支持するため、本具体化例では、シ
ールドジャッキの支持手段としての取付フランジ9を複
数の各シールドジャッキチューブ6にそれぞれ溶接で固
着するとともに、これらのシールドジャッキチューブ6
をそれぞれ挿通するための複数のシールドジャッキチュ
ーブ挿通孔をリングガーダ2に穿設して、このリングガ
ーダ2をシールド本体1に取り付けている。そして、そ
れらのシールドジャッキチューブ挿通孔にそれぞれシー
ルドジャッキチューブ6を挿通して取付フランジ9をリ
ングガーダ2の後面に当接させることにより、取付フラ
ンジ9及びリングガーダ2を介して複数の各シールドジ
ャッキをシールド本体1で支持するようにしている。
【0017】こうしてシールドジャッキをシールド本体
1で支持する場合、特に、シールドジャッキチューブ6
の後端部より前方位置で支持するため、取付フランジ9
もシールドジャッキチューブ6の後端部より前方位置で
固着する。具体的には、旋回リング3の幅(軸方向の厚
さ)より若干大きい距離分だけ、取付フランジ9をシー
ルドジャッキチューブ6の後端よりも前方位置に配置
し、シールドジャッキチューブ6に固着するようにして
いる。また、これに伴って、リングガーダ2は、その取
付フランジ9の固着位置に対応する位置に取り付けら
れ、図3に比べてシールド本体1の前側に位置する。以
上のような構造により、シールドジャッキを支持するよ
うにしたため、取付フランジ9とシールドジャッキチュ
ーブ6の後端との間の領域に旋回リング3の配置空間を
確保することができる。本具体化例では、こうした領域
に旋回リング3を配置して、旋回リング3がテールプレ
ート1aの内周面とシールドジャッキチューブ6との間
隙をくぐり抜けながら回転駆動され得るようにしてい
る。なお、こうした構造を採用したことにより、旋回リ
ング3がくぐり抜ける間隙は、従来の装置より若干狭く
なるが、前述したシールドジャッキスプレッダ7aに対
するシールドジャッキロッド7の偏心量eを調整すれ
ば、その間隙を適宜広げられるので、実用上支障は生じ
ない。
【0018】本発明の具体化例の防水シートの布設装置
は、以上のような構造を備えているので、防水シート1
4を布設するため、図1に示すように、アーム4を旋回
リング3に取り付けるとともに、従来の装置と同様の手
段により、新設の防水シート14の端部をアーム4に取
り付けて旋回リング3を回転駆動すると、旋回リング3
は、テールプレート1aとシールドジャッキチューブ6
との間隙をくぐり抜けながら回転駆動される。こうして
旋回リング3を回転駆動してアーム4を旋回させると、
従来の装置と同様の過程により、新設の防水シート14
が既設の防水シート13の縁部に筒状に巻き付けられて
行く。また、防水シート14の布設作業の終了後、セグ
メントの組立て作業を行うため、アーム4を撤去してシ
ールドジャッキを縮めると、旋回リング3が従来の装置
とは異なりシールドジャッキチューブ6側の領域に配置
されているため、シールドジャッキロッド7は、図2に
示すように、旋回リング3に妨げられることなく、通常
のシールドジャッキと同様に十分に引っ込めることがで
きる。
【0019】したがって、本具体化例によれば、従来の
防水シートの布設装置のようにシールドジャッキロッド
7を必要以上に長くする必要はなく、その結果、シール
ド掘進機の機長も長くならないので、シールド掘進機の
機長を従来のものよりも短縮することができる防水シー
トの布設装置が得られる。また、本具体化例では、シー
ルドジャッキをシールド本体1で支持する場合に、特
に、リングガーダ2のシールドジャッキチューブ挿通孔
にシールドジャッキチューブ6を挿通した後、取付フラ
ンジ9をリングガーダ2の後面に当接させて支持するよ
うにしていて、シールドジャッキを抜き差しすることに
より着脱するようにしていることに加え、図2を図6と
対比すれば明らかなように、旋回リング3は、従来の装
置とは異なり、その抜き差しの障害とならないように配
置しているため、組立作業が容易であり、また、従来の
装置に比べてシールドジャッキの着脱が容易に行えて、
シールドジャッキの保守や交換の便がよい。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、防水シートの端部を着脱自在に取り付けることので
きる防水シート取付部材と、シールド本体内周面と複数
のシールドジャッキとの間隙をくぐり抜けるように回転
駆動され、防水シート取付部材を取り付けて旋回させる
ことができる旋回リングとを備え、防水シートの端部を
取り付けた防水シート取付部材を旋回リングで旋回させ
ることにより、シールド掘進機で掘削した地下坑の周辺
地山とセグメントとの間に防水シートを筒状に布設する
とともに、防水シート取付部材を随時撤去できるように
した防水シートの布設装置において、「シールドジャッ
キの全てをシールドジャッキチューブ後端部より前方位
置でシールド本体により支持し、そのシールドジャッキ
を支持している前方位置とシールドジャッキチューブ後
端との間の領域に旋回リングを配置するようにして、旋
回リングがシールド本体内周面とシールドジャッキチュ
ーブとの間隙をくぐり抜けながら回転駆動され得るよう
にした」ことにより、シールド掘進機の機長を従来のも
のよりも短縮することができる防水シートの布設装置が
得られる。また、本発明を具体化する場合に、特に特許
請求範囲の請求項2に記載の技術手段を採用すれば、こ
うした効果に加えて、組立作業が容易であり、また、従
来の装置に比べてシールドジャッキの着脱が容易に行え
て、シールドジャッキの保守や交換の便がよいという効
果を併せ奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体化例の防水シートの布設装置を設
置したシールド掘進機の内部構造を示す側面図で、防水
シートの布設作業を開始しようとする状態を示す図であ
る。
【図2】防水シートの布設作業終了後、セグメントの組
立を開始しようとする状態を示す図1と同様の図であ
る。
【図3】従来の防水シートの布設装置を設置したシール
ド掘進機の内部構造を示す側面図で、防水シートの布設
作業を開始しようとする状態を示す図である。
【図4】図3の I−I 矢視図である。
【図5】図3の矢印II−II方向矢視図である。
【図6】防水シートの布設作業終了後、セグメントの組
立を開始しようとする状態を示す図3と同様の図であ
る。
【符号の説明】
1 シールド本体 1a テールプレート 2 リングガーダ 3 旋回リング 4 アーム 5 ローラー 6 シールドジャッキチューブ 7 シールドジャッキロッド 9 取付フランジ 10 既設のセグメント 13 既設の防水シート 14 新設の防水シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯尾 正史 栃木県那須郡西那須野町四区町1534番1 五洋建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 佐藤 慎 東京都文京区後楽二丁目2番8号 五洋 建設株式会社内 (72)発明者 平沢 幸久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社 土浦工場内 (72)発明者 前原 信之 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日立建機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−217389(JP,A) 特開 平7−259496(JP,A) 特開 平8−240098(JP,A) 特開 平6−248890(JP,A) 実開 昭62−72399(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水シートの端部を着脱自在に取り付け
    ることのできる防水シート取付部材と、シールド本体内
    周面と複数のシールドジャッキとの間隙をくぐり抜ける
    ように回転駆動され、防水シート取付部材を取り付けて
    旋回させることができる旋回リングとを備え、防水シー
    トの端部を取り付けた防水シート取付部材を旋回リング
    で旋回させることにより、シールド掘進機で掘削した地
    下坑の周辺地山とセグメントとの間に防水シートを筒状
    に布設するとともに、防水シート取付部材を随時撤去で
    きるようにした防水シートの布設装置において、シール
    ドジャッキの全てをシールドジャッキチューブ後端部よ
    り前方位置でシールド本体により支持し、そのシールド
    ジャッキを支持している前方位置とシールドジャッキチ
    ューブ後端との間の領域に旋回リングを配置するように
    して、旋回リングがシールド本体内周面とシールドジャ
    ッキチューブとの間隙をくぐり抜けながら回転駆動され
    得るようにしたことを特徴とする防水シートの布設装
    置。
  2. 【請求項2】 シールドジャッキをシールドジャッキチ
    ューブ後端部より前方位置でシールド本体により支持す
    る場合に、シールドジャッキチューブに取付フランジを
    固着するとともに、シールドジャッキチューブ挿通孔を
    設けたリングガーダをシールド本体に取り付け、そのシ
    ールドジャッキチューブ挿通孔にシールドジャッキチュ
    ーブを挿通して取付フランジをリングガーダ後面に当接
    させることにより、シールドジャッキを支持するように
    して、取付フランジとシールドジャッキチューブ後端と
    の間の領域に旋回リングを配置するようにしたことを特
    徴とする請求項1の防水シートの布設装置。
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