JP3260533B2 - 電流検出装置 - Google Patents

電流検出装置

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JP3260533B2
JP3260533B2 JP01565094A JP1565094A JP3260533B2 JP 3260533 B2 JP3260533 B2 JP 3260533B2 JP 01565094 A JP01565094 A JP 01565094A JP 1565094 A JP1565094 A JP 1565094A JP 3260533 B2 JP3260533 B2 JP 3260533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホール素子を用いて電
流強度を検出する電流検出装置に係り、特にホール素子
の不平衡分を補償する電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ホール素子を用いた電流検出装置の従来
例を図7に示す。図7において、定電圧源3の出力電圧
は、電圧−電流変換器2によって定電圧源3の出力電圧
に正比例した電流に変換される。この電流は、ホール素
子1に制御電流として加えられる。一方、ホール素子1
に加えられる磁界は、図9に示すコア30によって集め
られ、被測定系の電流を入力する電流入力端子1S,1
Lにて供給された通常5A,30A,120Aなどの交
流電流は、コア30によってこの電流値に正比例した磁
界に変換される。
【0003】この結果、図7に示すホール素子1は、電
流端子T1−T2間に流れる図8の制御電流Aと加えら
れる磁界Bの積に正比例した電圧を出力端子T3−T4
間に出力する。ホール素子1の出力端子T3−T4間に
出力される電圧は、減算器4によって増幅される。反転
増幅器5は、−1倍のゲインをもっており減算器4の出
力電圧を−1倍つまり正負を反転する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来にあっ
ては、ホール素子1自体に不平衡成分を有している場
合、電流検出結果は、図8Cの如く不平衡成分Dを含む
電流値となり、正確な電流検出は不可能である。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、ホール素子自体の不平衡成分
を自動的に補償し、高精度な電流検出を行なう電流検出
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、ホール素子に被測定系の電流に正比例した磁界
を加える手段と、一定の直流電圧を出力する定電圧発生
手段と、ホール素子の電流端子間へ上記定電圧発生手段
からの入力電圧に正比例した制御電流を流す電圧−電流
変換手段と、ホール素子の出力電圧を検出するホール電
圧検出手段と、該ホール電圧検出手段で検出したホール
素子の出力電圧の不平衡成分に従いパルス幅変調を行う
パルス幅変調手段と、所定値がプリセットされるととも
に、前記パルス幅変調手段の出力パルスの極性に基づい
アップ・カウントおよびダウン・カウントを行うアッ
プ/ダウン・カウンタと、該アップ/ダウン・カウンタ
のカウンタ値と前記プリセットされた所定値との差に応
じたホール素子の出力電圧の不平衡成分を補償するため
の補償値を算出する補償値演算手段と、該補償値演算手
段で求められた補償値を電圧に変換するD/Aコンバー
タと、上記ホール素子の一方の電流端子と一方の電圧端
子との間に接続され該D/Aコンバータの出力電圧を制
御入力とする可変抵抗素子と、上記アップ/ダウン・カ
ウンタおよび上記補償値演算手段の動作タイミングを制
御する制御信号発生手段とを有することを要旨とする。
【0007】また、本発明は、一組の電流端子、一組の
出力電圧端子及び不平衡成分を補償する一組の制御端子
を備え、この制御端子の一方にホール素子の不平衡成分
を含めても不平衡成分の影響が他方の端子により補償可
能になる補償可能電圧が加えられたホール素子と、該ホ
ール素子に被測定系の電流に正比例した磁界を加える手
段と、一定の直流電圧を出力する定電圧発生手段と、ホ
ール素子の電流端子間へ上記定電圧発生手段からの入力
電圧に正比例した制御電流を流す電圧−電流変換手段
と、ホール素子の出力電圧を検出するホール電圧検出手
段と、該ホール電圧検出手段で検出したホール素子の出
力電圧の不平衡成分に従いパルス幅変調を行うパルス幅
変調手段と、所定値がプリセットされるとともに、前記
パルス幅変調手段の出力パルスの極性に基づいてアップ
・カウントおよびダウン・カウントを行うアップ/ダウ
ン・カウンタと、該アップ/ダウン・カウンタのカウン
タ値と前記プリセットされた所定値との差に応じたホー
ル素子の出力電圧の不平衡成分を補償するための補償値
を算出する補償値演算手段と、該補償値演算手段で求め
られた補償値を電圧に変換するD/Aコンバータと、該
D/Aコンバータの出力電圧をホール素子の制御端子の
他方の端子に印加する手段と、上記アップ/ダウン・カ
ウンタおよび上記補償値演算手段の動作タイミングを制
御する制御信号発生手段とを有することを要旨とする。
【0008】さらに、本発明は、ホール素子に被測定系
の電流に正比例した磁界を加える手段と、一定の直流電
圧を出力する定電圧発生手段と、ホール素子の電流端子
間へ上記定電圧発生手段からの入力電圧に正比例した制
御電流を流す電圧−電流変換手段と、ホール素子の出力
電圧を検出するホール電圧検出手段と、該ホール電圧検
出手段で検出したホール素子の出力電圧の不平衡成分
従いパルス幅変調を行うパルス幅変調手段と、所定値が
プリセットされるとともに、前記パルス幅変調手段の出
力パルスの極性に基づいてアップ・カウントおよびダウ
ン・カウントを行う第1アップ/ダウン・カウンタと、
該第1アップ/ダウン・カウンタのカウント値が前記所
定値より大きいか否かによりアップ・カウントおよびダ
ウン・カウントを行う第2アップ/ダウン・カウンタ
、該第2アップ/ダウン・カウンタカウンタ値を電
圧に変換するD/Aコンバータと、上記ホール素子の一
方の電流端子と一方の電圧端子との間に接続され、上記
D/Aコンバータの出力電圧を制御入力とする可変抵抗
素子と、上記第1アップ/ダウン・カウンタおよび上記
第2アップ/ダウン・カウンタの動作タイミングを制御
する制御信号発生手段とを有することを要旨とする。
【0009】また、本発明は、一組の電流端子、一組の
出力電圧端子及び不平衡成分を補償する一組の制御端子
を備え、この制御端子の一方にホール素子の不平衡成分
を含めても不平衡成分の影響が他方の端子により補償可
能になる補償可能電圧が加えられたホール素子と、該ホ
ール素子に被測定系の電流に正比例した磁界を加える手
段と、一定の直流電圧を出力する定電圧発生手段と、ホ
ール素子の電流端子間へ上記定電圧発生手段からの入力
電圧に正比例した制御電流を流す電圧−電流変換手段
と、ホール素子の出力電圧を検出するホール電圧検出手
段と、該ホール電圧検出手段で検出したホール素子の出
力電圧の不平衡成分に従いパルス幅変調を行うパルス幅
変調手段と、所定値がプリセットされるとともに、前記
パルス幅変調手段の出力パルスの極性に基づいてアップ
・カウントおよびダウン・カウントを行う第1アップ/
ダウン・カウンタと、該第1アップ/ダウン・カウンタ
のカウント値が前記所定値より大きいか否かによりアッ
プ・カウントおよびダウン・カウントを行う第2アップ
/ダウン・カウンタと、該第2アップ/ダウン・カウン
タのカウンタ値を電圧に変換するD/Aコンバータと、
該D/Aコンバータの出力電圧をホール素子の他方の制
御端子に印加する手段と、上記アップ/ダウン・カウン
タおよび上記補償値演算手段の動作タイミングを制御す
る制御信号発生手段とを有することを要旨とする。
【0010】
【作用】被測定系の電流に相応する制御信号発生手段に
よる制御信号に基づきパルス幅変調手段によるホール素
子の出力電圧に従う出力パルスを計数して、ホール素子
の出力電圧の不平衡分を含んだ正極性および負極性の波
形の平均を採ることにより、不平衡分を取り出し、補償
値を算出して、ホール素子の不平衡分を取除くようにこ
の補償値をホール素子に戻したものである。
【0011】
【実施例】ここで、図1〜図6を参照して実施例を説明
する。なお、図1にて図7と同一部分は同符号を示す。
図1は第1実施例を示すものであり、定電圧源3の出力
電圧は、電圧−電流変換器2によって定電圧源3の出力
電圧に正比例した電流(図2 A)に変換される。この
電流は、ホール素子1に制御電流として加えられる。一
方、図9にも示す1S,1Lは、被測定系の電流を入力
する電流入力端子で通常5A,30A,120Aなどの
交流電流が入力される。この電流は、コア30によって
この電流に正比例した磁界(図2 B)に変換されホー
ル素子1に加えられる。ホール素子1は、電流端子T1
−T2間に流れる制御電流と加えられる磁界の積に正比
例した電圧を出力端子T3−T4間に出力する。ホール
素子1の出力端子T3−T4間に出力される電圧は、減
算器4によって増幅される。反転増幅器5は、−1倍の
ゲインをもっており減算器4の出力電圧を−1倍つまり
正負を反転する。この反転増幅器5の出力電圧(図2
C)は、出力端子20へ出力される。
【0012】本実施例においては、反転増幅器5の出力
電圧は、更にコンパレータ6に入力される。このコンパ
レータ6は、反転増幅器5の出力電圧を基準電位と比較
し、反転増幅器5の出力電圧が基準電位より高いときは
ハイ・レベル、低いときはロウ・レベルの電圧を出力
し、図2Eに示すような出力信号波形を得る。
【0013】コンパレータ6の次段には、16ビット・
アップ/ダウン・カウンタが接続される。16ビット・
アップ/ダウン・カウンタ9のカウンタ値は、制御信号
LD(図2 LD)がハイ・レベルの状態で32768
にプリセットされ、制御信号ENがハイ・レベルの間制
御信号CLKのカウント動作を行う。カウント動作は、
コンパレータ6の出力Eがハイ・レベルのときアップ・
カウントを行い、コンパレータ6の出力Eがロウ・レベ
ルのときダウン・カウントを行う。つまり、制御信号E
Nのハイ・レベルに当る本来のホール素子1による出力
の一周期にてコンパレータ6の出力の平均が採られ、ホ
ール素子の出力電圧の不平衡分の極性が正のときはアッ
プ/ダウン・カウントを行った結果は32768より大
きくなり、不平衡分の極性が負のときはアップ/ダウン
・カウントを行った結果は32768より小さくなる。
アップ/ダウン・カウントを行った結果の値は、制御信
号LCKの立上がりで補償値演算部10に入力される。
補償値演算部10では、アップ/ダウン・カウントを行
った結果の値と0レベルである32768の差を計算
し、この差からホール素子1の不平衡成分を補償する補
償値を求める。この補償値は制御信号LCKの立下がり
でD/Aコンバータ11に入力され電圧に変換される。
D/Aコンバータ11の出力電圧により可変抵抗素子7
の抵抗値が変化し、ホール素子1の不平衡成分がゼロに
なるように作用する。ここで、可変抵抗素子7は、制御
端子Caに入力される電圧によって抵抗値が変化するも
ので、FETやCdSフォトカプラなどが用いられる。
【0014】また、抵抗器R5は、ホール素子1自体の
不平衡成分を加味しても不平衡成分の影響が+又は−の
一定方向となるように不平衡成分を構成する抵抗値を有
するものであり、ホール素子自体の不平衡成分の影響が
常に一定方向に決っている場合には、この抵抗器R5は
不必要となる。
【0015】図2において波形を確認するに、ホール素
子1に加えられる制御電流波形A、ホール素子に加えら
れる磁界波形B、電流強度の検出結果である反転増幅器
6の出力波形C、ホール素子の不平衡分波形D、コンパ
レータ6の出力波形E、16ビット・アップ/ダウン・
カウンタの制御信号EN、LDおよびCLK、補償値演
算部10の制御信号LCKが存在する。
【0016】以上説明したように本実施例によれば、可
変抵抗素子7にてホール素子の不平衡成分を補償するよ
う自動的に動作するので、高精度な電流強度の検出を行
なう電流検出装置を得ることができる。
【0017】図3は、本発明の第2実施例であり、上記
第1実施例との相違点は次のとおりである。ホール素子
1およびホール素子1の不平衡成分を補償する可変抵抗
素子7の代わりに不平衡成分を補償する制御端子(C
1,C2)を持つホール素子1を用いる。ホール素子1
の制御端子C1に加える電圧を正方向に大きくするとホ
ール素子1の不平衡成分は負の方向に大きくなる。一
方、ホール素子1の制御端子C2に加える電圧を正方向
に大きくするとホール素子1の不平衡成分は正の方向に
大きくなる。そこで、ホール素子自体の不平衡成分を含
めても不平衡成分の影響が制御端子C1により補償可能
になるような電圧を正電源VDD、負電源VSS、抵抗
器R6およびR7を用いて制御端子C1に入力する。一
方、ホール素子1の制御端子C2には、補償値演算部1
0で求められた補償値をD/Aコンバータ11で変換し
た電圧を入力する。これによってホール素子1自体の不
平衡成分と制御端子C1による不平衡成分は、制御端子
C2に加えられる電圧によりゼロになる。
【0018】以上のように、この第2実施例によっても
ホール素子1の制御端子C2に入力される電圧がホール
素子の不平衡成分を補償するよう自動的に変化するの
で、高精度な電流強度の検出を行なう電流検出装置を得
ることができる。
【0019】図4は、本発明による第3実施例である。
定電圧源3の出力電圧は、電圧−電流変換器2によって
定電圧源3の出力電圧に正比例した電流(図5 A)に
変換される。この電流は、ホール素子1に制御電流とし
て加えられる。一方、図9に示す1S,1Lは、被測定
系の電流を入力する電流入力端子で通常5A,30A,
120Aなどの交流電流が入力される。この電流は、コ
ア30によってこの電流に正比例した磁界(図5 B)
に変換されホール素子1に加えられる。ホール素子1
は、電流端子T1−T2間に流れる制御電流と加えられ
る磁界の積に正比例した電圧を出力端子T3−T4間に
出力する。ホール素子1の出力端子T3−T4間に出力
される電圧は、減算器4によって増幅される。反転増幅
器5は、−1倍のゲインをもっており減算器4の出力電
圧を−1倍つまり正負を反転する。この反転増幅器5の
出力電圧(図5 C)は、出力端子20へ出力される。
【0020】本第3実施例においても、反転増幅器5の
出力電圧はコンパレータ6に入力される。コンパレータ
6は、反転増幅器5の出力電圧を基準電位と比較し、反
転増幅器5の出力電圧が基準電位より高いときはハイ・
レベル、低いときはロウ・レベルの電圧を出力し、図5
Eに示すような出力信号波形を得る。
【0021】コンパレータ6の次段には、16ビット・
アップ/ダウン・カウンタが接続される。16ビット・
アップ/ダウン・カウンタ9のカウンタ値は、制御信号
LD(図5 LD)がハイ・レベルの状態で32768
にプリセットされ、制御信号ENがハイ・レベルの間制
御信号CLKのカウント動作を行う。カウント動作は、
コンパレータ6の出力Eがハイ・レベルのときアップ・
カウントを行い、コンパレータ6の出力Eがロウ・レベ
ルのときダウン・カウントを行う。つまり、制御信号E
Nのハイ・レベルに当る本来のホール素子による出力の
一周期にてコンパレータ6の出力の平均が採られ、ホー
ル素子の出力電圧の不平衡分の極性が正のときはアップ
/ダウン・カウントを行った結果は32768より大き
くなり16ビット・アップ/ダウン・カウンタ9の出力
端子Q15にはハイ・レベルの信号が出力される。一
方、不平衡分の極性が負のときはアップ/ダウン・カウ
ントを行った結果は32768より小さくなり、16ビ
ット・アップ/ダウン・カウンタ9の出力端子Q15に
はロウ・レベルの信号が出力される。16ビット・アッ
プ/ダウン・カウンタの出力端子Q15の信号レベル
は、制御信号LCKの立上がりでD−フリップ・フロッ
プ12に保持される。D−フリップ・フロップ12の出
力端子QNには保持した信号レベルと反対極性の信号レ
ベルが出力される。8ビット・アップ/ダウン・カウン
タ13は、D−フリップ・フロップ12の出力端子QN
の信号レベルがハイ・レベルのとき制御信号LDの立上
がりでアップ・カウントを行い、出力端子QNの信号レ
ベルがロウ・レベルのとき制御信号LDの立上がりでダ
ウン・カウントを行う。8ビット・アップ/ダウン・カ
ウンタ13のカウンタ値はD/Aコンバータ11に入力
され電圧に変換される。D/Aコンバータ11の出力電
圧により可変抵抗素子7の抵抗値が変化する。ここで、
可変抵抗器7は、制御端子Caに入力される電圧によっ
て抵抗値が変化するもので、FETやCdSフォトカプ
ラなどが用いられる。
【0022】また、抵抗器R5は、ホール素子1自体の
不平衡成分を加味しても不平衡成分の影響が負方向にな
るような抵抗値のものである。ただし、ホール素子自体
の不平衡成分の影響が常に負方向に決まっている場合
は、この抵抗器R5は不必要である。
【0023】ホール素子1の不平衡成分の影響が負方向
の場合、16ビット・アップ/ダウン・カウンタ9の出
力端子Q15にはロウ・レベルの信号が出力される。出
力端子Q15のロウ・レベルの信号は、制御信号LCK
の立上がりでD−フリップ・フロップ12に保持され、
D−フリップ・フロップ12の出力端子QNにはハイ・
レベルの信号が出力される。8ビット・アップ/ダウン
・カウンタ13は、D−フリップ・フロップ12の出力
端子QNの信号レベルがハイ・レベルなので制御信号L
Dの立上がりでアップ・カウントを行う。8ビット・ア
ップ/ダウン・カウンタ13のカウンタ値はD/Aコン
バータ11で電圧に変換されるため、D/Aコンバータ
11の出力電圧は正方向に大きくなる。可変抵抗素子7
の制御端子Caに入力され電圧が正方向に大きくなる
と、抵抗値は低くなりホール素子1の不平衡成分の影響
を正方向に変えて行く。従って、ホール素子1の不平衡
成分の影響がゼロになるまで8ビット・アップ/ダウン
・カウンタ13のカウンタの値は正方向に大きくなり、
可変抵抗素子7の抵抗値は低くなる。
【0024】図5において波形を確認するに、ホール素
子1に加えられる制御電流波形A、ホール素子1に加え
られる磁界波形B、電流強度の検出結果である反転増幅
器6の出力波形C、ホール素子1の不平衡分波形D、コ
ンパレータ6の出力波形E、16ビット・アップ/ダウ
ン・カウンタ9の制御信号EN、およびCLK、16ビ
ット・アップ/ダウン・カウンタ9および8ビット・ア
ップ/ダウン・カウンタ13の制御信号LD、D−フリ
ップ・フロップ12の制御信号LCKが存在する。
【0025】以上説明のように第3実施例においても、
可変抵抗素子7がホール素子の不平衡成分を補償するよ
う自動的に動作するので、高精度な電流強度の検出を行
なう電流検出装置を得ることができる。
【0026】図6は、本発明の第4実施例である。上記
第3実施例との相違点は次のとおりである。ホール素子
1およびホール素子1の不平衡成分を補償する可変抵抗
素子7の代わりに不平衡成分を補償する制御端子(C
1,C2)を持つホール素子1を用いる。ホール素子1
の制御端子C1に加える電圧を正方向に大きくするとホ
ール素子1の不平衡成分は負の方向に大きくなる。一
方、ホール素子1の制御端子C2に加える電圧を正方向
に大きくするとホール素子1の不平衡成分は正の方向に
大きくなる。そこで、ホール素子自体の不平衡成分を含
めても不平衡成分の影響が制御端子C1により補償可能
になるような電圧を正電源VDD、負電源VSS、抵抗
器R6およびR7を用いて制御端子C1に入力する。一
方、ホール素子1の制御端子C2には、8ビット・アッ
プ/ダウン・カウンタ13のカウンタ値をD/Aコンバ
ータ11で変換された電圧を入力する。これによってホ
ール素子1自体および制御端子C1による不平衡成分
は、制御端子C2に加えられる電圧によりゼロになる。
【0027】以上説明したように本第4実施例において
もホール素子1の制御端子C2に入力される電圧がホー
ル素子の不平衡成分を補償するよう自動的に変化するの
で、高精度な電流強度の検出を行なう電流検出装置を得
ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように不平衡成分を含むホ
ール素子の出力電圧を不平衡成分を含まない制御信号波
形にて平均化することにより不平衡成分のみを取り出し
て補償値を算出しホール素子の不平衡成分を補償するこ
とにより、不平衡成分を除いた高精度な電流強度の検出
を行なうことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】第1実施例による波形図である。
【図3】第2実施例の構成図である。
【図4】第3実施例の構成図である。
【図5】第3実施例による波形図である。
【図6】第4実施例の構成図である。
【図7】従来例の構成図である。
【図8】従来例の波形図である。
【図9】磁界を加える構造図である。
【符号の説明】
1 ホール素子 3 定電圧源 4 減算器 5 反転増幅器 6 コンパレータ 7 可変抵抗素子 8 制御信号発生部 9,13 アップ/ダウン・カウンタ 10 補償値演算部 11 D/Aコンバータ 12 D−フリップ・フロップ EN,LD,CLK,LCK 制御信号 A 制御電流波形 B 磁界波形 C 反転増幅器出力波形 D ホール素子不平衡分波形 E コンパレータ出力波形

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホール素子に被測定系の電流に正比例し
    た磁界を加える手段と、一定の直流電圧を出力する定電
    圧発生手段と、ホール素子の電流端子間へ上記定電圧発
    生手段からの入力電圧に正比例した制御電流を流す電圧
    −電流変換手段と、ホール素子の出力電圧を検出するホ
    ール電圧検出手段と、該ホール電圧検出手段で検出した
    ホール素子の出力電圧の不平衡成分に従いパルス幅変調
    を行うパルス幅変調手段と、所定値がプリセットされる
    とともに、前記パルス幅変調手段の出力パルスの極性に
    基づいてアップ・カウントおよびダウン・カウントを行
    うアップ/ダウン・カウンタと、該アップ/ダウン・カ
    ウンタのカウンタ値と前記プリセットされた所定値との
    差に応じたホール素子の出力電圧の不平衡成分を補償す
    るための補償値を算出する補償値演算手段と、該補償値
    演算手段で求められた補償値を電圧に変換するD/Aコ
    ンバータと、上記ホール素子の一方の電流端子と一方の
    電圧端子との間に接続され該D/Aコンバータの出力電
    圧を制御入力とする可変抵抗素子と、上記アップ/ダウ
    ン・カウンタおよび上記補償値演算手段の動作タイミン
    グを制御する制御信号発生手段とを有することを特徴と
    する電流検出装置。
  2. 【請求項2】 一組の電流端子、一組の出力電圧端子及
    び不平衡成分を補償する一組の制御端子を備え、この制
    御端子の一方にホール素子の不平衡成分を含めても不平
    衡成分の影響が他方の端子により補償可能になる補償可
    能電圧が加えられたホール素子と、該ホール素子に被測
    定系の電流に正比例した磁界を加える手段と、一定の直
    流電圧を出力する定電圧発生手段と、ホール素子の電流
    端子間へ上記定電圧発生手段からの入力電圧に正比例し
    た制御電流を流す電圧−電流変換手段と、ホール素子の
    出力電圧を検出するホール電圧検出手段と、該ホール電
    圧検出手段で検出したホール素子の出力電圧の不平衡成
    分に従いパルス幅変調を行うパルス幅変調手段と、所定
    値がプリセットされるとともに、前記パルス幅変調手段
    の出力パルスの極性に基づいてアップ・カウントおよび
    ダウン・カウントを行うアップ/ダウン・カウンタと、
    該アップ/ダウン・カウンタのカウンタ値と前記プリセ
    ットされた所定値との差に応じたホール素子の出力電圧
    の不平衡成分を補償するための補償値を算出する補償値
    演算手段と、該補償値演算手段で求めら れた補償値を電
    圧に変換するD/Aコンバータと、該D/Aコンバータ
    の出力電圧をホール素子の制御端子の他方の端子に印加
    する手段と、上記アップ/ダウン・カウンタおよび上記
    補償値演算手段の動作タイミングを制御する制御信号発
    生手段とを有することを特徴とする電流検出装置。
  3. 【請求項3】 ホール素子に被測定系の電流に正比例し
    た磁界を加える手段と、一定の直流電圧を出力する定電
    圧発生手段と、ホール素子の電流端子間へ上記定電圧発
    生手段からの入力電圧に正比例した制御電流を流す電圧
    −電流変換手段と、ホール素子の出力電圧を検出するホ
    ール電圧検出手段と、該ホール電圧検出手段で検出した
    ホール素子の出力電圧の不平衡成分に従いパルス幅変調
    を行うパルス幅変調手段と、所定値がプリセットされる
    とともに、前記パルス幅変調手段の出力パルスの極性に
    基づいてアップ・カウントおよびダウン・カウントを行
    う第1アップ/ダウン・カウンタと、該第1アップ/ダ
    ウン・カウンタのカウント値が前記所定値より大きいか
    否かによりアップ・カウントおよびダウン・カウントを
    行う第2アップ/ダウン・カウンタ、該第2アップ/
    ダウン・カウンタカウンタ値を電圧に変換するD/A
    コンバータと、上記ホール素子の一方の電流端子と一方
    の電圧端子との間に接続され、上記D/Aコンバータの
    出力電圧を制御入力とする可変抵抗素子と、上記第1ア
    ップ/ダウン・カウンタおよび上記第2アップ/ダウン
    ・カウンタの動作タイミングを制御する制御信号発生手
    段とを有することを特徴とする電流検出装置。
  4. 【請求項4】 一組の電流端子、一組の出力電圧端子及
    び不平衡成分を補償する一組の制御端子を備え、この制
    御端子の一方にホール素子の不平衡成分を含めても不平
    衡成分の影響が他方の端子により補償可能になる補償可
    能電圧が加えられたホール素子と、該ホール素子に被測
    定系の電流に正比例した磁界を加える手段と、一定の直
    流電圧を出力する定電圧発生手段と、ホール素子の電流
    端子間へ上記定電圧発生手段からの入力電圧に正比例し
    た制御電流を流す電圧−電流変換手段と、ホール素子の
    出力電圧を検出するホール電圧検出手段と、該ホール電
    圧検出手段で検出したホール素子の出力電圧の不平衡成
    分に従いパルス幅変調を行うパルス幅変調手段と、所定
    値がプリセットされるとともに、前記パルス幅変調手段
    の出力パルスの極性に基づいてアップ・カウントおよび
    ダウン・カウントを行 う第1アップ/ダウン・カウンタ
    と、該第1アップ/ダウン・カウンタのカウント値が前
    記所定値より大きいか否かによりアップ・カウントおよ
    びダウン・カウントを行う第2アップ/ダウン・カウン
    タと、該第2アップ/ダウン・カウンタのカウンタ値を
    電圧に変換するD/Aコンバータと、該D/Aコンバー
    タの出力電圧をホール素子の他方の制御端子に印加する
    手段と、上記アップ/ダウン・カウンタおよび上記補償
    値演算手段の動作タイミングを制御する制御信号発生手
    段とを有することを特徴とする電流検出装置。
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