JP3260069B2 - エレベータドア開閉制御装置 - Google Patents

エレベータドア開閉制御装置

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JP3260069B2
JP3260069B2 JP04889296A JP4889296A JP3260069B2 JP 3260069 B2 JP3260069 B2 JP 3260069B2 JP 04889296 A JP04889296 A JP 04889296A JP 4889296 A JP4889296 A JP 4889296A JP 3260069 B2 JP3260069 B2 JP 3260069B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータドアの
開閉動作を制御する、ドア開閉制御装置に関するもので
あり、特に、非接触式で障害物を検出する装置を組み込
んだエレベータドア開閉制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近のエレベータは、デパート等の特定
のビルで使用されるものを除き、大部分は無人で自動運
転されるようになっている。このようなエレベータの運
行管理を行うにあたり重要なことは、利用者の安全を確
保することと、運転効率を一定以上に維持することであ
るが、これにはドアの開閉制御についての技術が密接に
係わっている。
【0003】運転効率維持の面に関しては、従来から、
設定戸開時間が経過すると全開中のドアを戸閉動作させ
る機能を付加し、かご内に利用者がいなくなったとして
も自動的にドアが閉まるようにしている。
【0004】一方、利用者の安全確保の面に関しては、
利用者あるいは利用者が所持する荷物等が戸閉中のドア
に挟まったり、衝突したりしないようにするため、安全
装置として、種々の障害物検出装置がドア開閉制御装置
に設けられている。ドア開閉制御装置に用いられる検出
装置には大きく分けて接触式のものと、非接触式のもの
との2種類がある。前者で代表的なものとしては、ドア
パネルの先端に可動式の板を付け、障害物がその板に触
れて板が動くと、連動するスイッチが入り、ドアを反転
させて危険を回避するようにしたものがある。また、エ
レベータのかご室内にはボタンが設けられ、このボタン
操作により、戸閉中のドアを反転させるようにした機能
が付加されているが、これも人間が直接手でボタンを操
作することから接触式に分類される。なお、本明細書に
おいて、「障害物」とは、人及び物の双方を含むものと
する。
【0005】一方、後者の代表的なものとしては、ドア
の出入口の左右両端に可視光(近年は殆ど不可視光)を
用いた発光部及び受光部を設置し、障害物がその光線を
遮ったら検出を行う装置や、超音波を発射しその反射波
により障害物を検出する装置、さらにはドアパネルと障
害物との間の電気的な静電容量を検出し、ドアが戸閉し
て障害物にある一定以下の距離に接近したときに初めて
検出を行うようにした装置などがある。
【0006】従来まではごく僅かな機種を除いて、接触
式の障害物検出装置は如何なる条件でも機能させるよう
にしており、戸閉動作中に障害物を検出したときには、
ドアを一旦全開させていた。また、非接触式の障害物検
出装置は、かごが同一の階に一定時間以上停止してドア
の反転を繰り返している時や、火災等の非常時に消防活
動用として使うときは機能させないようにしているが、
その他の時に障害物を検出した場合は接触式のものと同
様にドアを一旦全開させていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】エレベータの運転効率
維持の面に関しては、次のような課題がある。すなわ
ち、例えば、エレベータが目的の階に到着するとドアが
開いて利用者は乗降することになるが、その時に乗降す
る利用者が少なくても多くてもドアの開いている時間は
同じである。そのため、その階でエレベータから乗降す
る利用者が少ない時には、よく他の利用者がエレベータ
のかご室内の戸閉ボタンを押してエレベータの動作を急
がせる場合がある。また、いたずらや間違いでエレベー
タの移動階が指定された場合は、利用者がいない時でも
ドアは予め設定された時間だけ戸開している。したがっ
て、他の階にいる利用者が呼びボタンを押しても、この
呼びに対する応答が迅速に行なわれず、利用者は長い時
間待たされることになる。このように、従来は、乗降す
る利用者がいない場合や利用者の乗降が既に完了した場
合でも、常に一定時間だけドアを全開にしているので、
運転効率に関しては好ましくない点があった。また、利
用者に戸閉ボタンの操作を行なわせているという点でサ
ービスの向上を阻害する結果となっている。
【0008】一方、利用者の安全確保に関しては、これ
を最も優先して考えるべきであるが、安全性を損なわな
い範囲内においてできる限り運転効率の向上を図ること
が望ましい。しかし、従来のドア開閉制御では、ドア戸
閉動作中に障害物が検出された場合は、閉まりかけたド
アを一旦全開し、その後に再度戸閉動作を行うという画
一的な制御が行なわれているにすぎなかった。尤も、国
外では、ドア戸閉動作中に障害物が検出された場合でも
ドアを全開にしないで再度戸閉動作を行う機種が一部で
使用されている。ただし、これも全開位置よりも手前の
所定位置までドアを開くだけの制御にすぎず、画一的な
制御であることに変りはない。
【0009】ドア開閉についてこのような画一的制御が
行なわれたとしても、1回乃至数回程度の単位で考えれ
ば、それほど大きな時間がロスされているわけではない
と言うことができる。しかし、長時間にわたって、この
ような画一的ドア開閉制御が行なわれた場合には、これ
によって蓄積されるロス時間が運転効率向上の面からは
無視し得ない程大きな時間となる。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、利用者に対する安全性を損なわない範囲におい
て、できる限り運転効率の向上を図ることが可能なエレ
ベータ開閉制御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として請求項1記載の発明は、ドア開閉時の障害
物を検出する接触式及び非接触式障害物検出装置を備
え、全開中のドアの設定戸開時間が経過すると、このド
アに戸閉動作を行なわせる、エレベータドア開閉制御装
置において、前記非接触式障害物検出装置の障害物を検
出しない状態が所定時間継続した場合は、前記設定戸開
時間経過前でも、全開中のドアに戸閉動作を行なわせる
と共に、ドアの戸閉動作中に前記非接触式障害物検出装
置が障害物を検出した場合は、このドアを障害物検出位
置から所定距離だけ反転させ、その反転させた位置にド
アを所定時間だけ停止させた後に、再度の戸閉動作を行
なわせ、更に、前記ドアの再度の戸閉動作中に前記非接
触式障害物検出装置が再度障害物を検出した場合は、前
回反転時の所定距離よりも所定量増大させた距離だけド
アを再度反転させる、ことを特徴とする。
【0012】
【0013】
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ドアに再度の戸閉動作を行なわせる場
合、ドアが前回戸閉動作時における障害物検出位置に到
達するまでは、前記非接触式障害物検出装置の障害物検
出に基くドア反転動作を禁止する、ことを特徴とするも
のである。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記ドアに再度の戸閉動作を行なわ
せる場合、ドアが前回戸閉動作時における障害物検出位
置より更に戸閉方向へ所定距離だけ進んだ位置に到達す
るまでは、前記非接触式障害物検出装置の障害物検出に
基くドア反転動作を禁止する、ことを特徴とするもので
ある。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、前記非接触式障害物検
出装置には、開閉動作するドアパネルに取付けられ且つ
障害物と一定距離以内に接近した場合のみこの障害物を
検出する接近障害物検出装置が含まれており、前記非接
触式検出装置のうちでこの接近障害物検出装置のみがド
アの戸閉動作中に障害物を検出した場合は、ドアに前記
再度の戸閉動作を、反転位置に所定時間停止させること
なく、直ちに行なわせる、ことを特徴とするものであ
る。
【0017】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施形態を図に基
き説明する。図1は、本発明に係る装置の構成を示す説
明図である。この図において、両開きする一対のドア1
a,1bには接触検知プレート2a,2bが取付けられ
ており、障害物がプレート2a,2bに接触するとスイ
ッチ3a,3bが接触検知信号をドア開閉制御回路4に
出力することになっている。また、かご室内には利用者
の操作によってドア1a,1bを開閉させるための戸開
閉釦5が設置されている。
【0018】かご室内の乗降口付近には光電管検出装置
を構成する発光器6a及び受光器6bが設けられてお
り、発光器6aからの光線を障害物が遮ると受光器6b
が障害物検出信号をドア開閉制御回路4に出力するよう
になっている。また、プレート2a,2b付近のドアパ
ネルには容量式検出装置7a,7bが取付けられてお
り、障害物が接近したときの電気容量の変化により障害
物を検出し、その検出信号をドア開閉制御回路4に出力
するようになっている。8はドア1aの位置を検出する
レーザ式ドア位置検出装置であり、その検出位置信号を
ドア開閉制御回路4に出力するようになっている。な
お、上記実施形態では非接触式障害物検出装置として発
光器6a及び受光器6bを有する光電管検出装置を用い
ているが、超音波、赤外線、レーザ等を使用した他のタ
イプの検出装置を用いることとしてもよい。また、接近
障害物検出装置として容量式検出装置7a,7bを用い
ているが、これについても熱感知式等の他のタイプの検
出装置を用いることができる。
【0019】次に、図1の装置の動作につき説明する。
まず、第1の参考例について、代表的な3つのパターン
の動作を図2乃至図4を参照しつつ説明する。ただし、
動作環境は次のようなものとする。
【0020】(1)ドアの型式は、乗降口中央位置より
扉が両側に開くものであり、間口の幅は1200〔m
m〕とする。
【0021】(2)ドアの開閉時間は戸開2秒、戸閉3
秒とし、便宜上ドア移動量とドア開閉時間とは比例関係
にあるものとする。したがって、全開位置から全閉する
のに3秒、600〔mm〕の位置から全閉するのに1.
5秒、400〔mm〕の位置から全閉するのに1秒かか
ることになる。また、ドアの反転や停止に伴う滑り量や
検出の遅れ時間は無視するものとする。
【0022】(3)全開中のドアの設定戸開時間を10
秒とし、利用者の乗降が2秒以上なかった場合にドアの
戸閉動作が行なわれるものとする。
【0023】図2は、目的階に到着しドアが開いたエレ
ベータに1名の利用者が乗り込んだ場合のパターンを示
すタイムチャートである。この図において、かごが目的
階に到着し、時刻t1 〜t2 の2秒間でドアが全開さ
れ、利用者が乗り込むときに時刻t2 〜t3 の1秒間だ
け光電管の光線を遮ったものとする。
【0024】ドア開閉制御回路4内の障害物非検出時間
タイマは、光電管パルスの立上がり(時刻t2 )を検出
した後、立下がり時点(時刻t3 )から2秒間のカウン
トを開始し、また、設定戸開時間タイマも時刻t2 から
10秒間のカウントを開始する。障害物非検出時間タイ
マが2秒間のカウントを終了すると(時刻t4 )、ドア
開閉制御回路4はドアに戸閉動作を行なわせ、ドアを全
閉する(時刻t5 )。結局、ドア位置が全開状態となっ
ているのは時刻t2 〜t4 の3秒間である。図2の破線
部分は従来装置を使用した場合のドア位置を示すもので
あり、時刻t6で戸閉動作が開始され、時刻t7 で全閉
となる。したがって、時刻t5 〜t7 の7秒間という無
駄な時間を節約することができる。
【0025】図3は、いたずらや間違いにより、利用者
がいないにもかかわらずエレベータが目的階に到着した
場合のパターンを示すタイムチャートである。かごが目
的階に到着し(時刻t1 )、ドアが全開すると(時刻t
2 )、障害物非検出時間タイマが2秒間のカウントを開
始すると共に、設定戸開時間タイマが10秒間のカウン
トを開始する。そして、障害物非検出時間タイマがカウ
ントを終了する時点(時刻t3 )まで光電管パルスが発
生しなかったので、ドア開閉制御回路4はドアに戸閉動
作を開始させ、ドアを全閉する(時刻t4 )。従来装置
の場合は、時刻t5 で戸閉動作が開始され、時刻t6
全閉するので8秒間の無駄な時間を節約することができ
る。
【0026】図4は、乗降する利用者が多い場合のパタ
ーンを示すタイムチャートである。時刻t1 〜t2 でド
アが全開すると、障害物非検出時間タイマは最初の利用
者の光電管パルスの立上がりを検出した後、立下がり時
点(時刻t3 )から2秒間のカウントを開始する。しか
し、2秒間のカウントが終了する前に次々に利用者が乗
降するため、カウントが最終的に終了するのは、最後の
光電管パルスの立下がり時点(時刻t4 )から2秒後の
時点(時刻t6 )である。一方、設定戸開時間タイマも
時刻t2 から10秒間のカウントを開始しており、時刻
5 でカウントを終了する。これにより、ドア開閉制御
回路4はドアに戸閉動作を行なわせ、ドアを全閉する
(時刻t7 )。
【0027】上記の各パターンで示したように、全開中
のドアの設定戸開時間が10秒間に設定されていても、
乗降する利用者が2秒以内に検出されない場合は、直ち
にドアを閉めるようにしているので、無駄な待ち時間を
節約することができ、運転効率を向上させることができ
る。また、2秒待つだけでドアが自動的に閉まるので、
利用者が自分で戸開閉釦を操作する必要な殆どなくな
る。
【0028】次に、ドアの戸閉動作中に障害物が検出さ
れた場合に、ドアの反転動作を行うことを内容とする第
2乃至第6の実施形態について説明する。ただし、ドア
の反転距離は200〔mm〕(片側100〔mm〕)と
し、反転位置に1秒間停止させた後に再度の戸閉動作を
行うものとする。また、接触式障害物検出装置(プレー
ト2a,2b、スイッチ3a,3b等)が障害物を検出
した場合は、従来と同様に、ドアを一旦全開した後に再
度の戸閉動作を行うものとする。
【0029】図5は、第2の参考例の動作を説明するた
めのタイムチャートである。この図において、時刻t1
でドアの戸閉動作が開始され、600〔mm〕(片側3
00〔mm〕)だけ閉まった位置で障害物が光電管検出
装置により検出されたものとする(時刻t2 )。ドア開
閉制御回路4は、障害物検出位置から200〔mm〕
(片側100〔mm〕)の距離だけドアを反転させ(時
刻t3 )、その位置に1秒間だけ停止させた後(時刻t
5 )、ドアを全閉させる(時刻t7 )。従来装置では、
障害物を検出すると、ドアを一旦全開させ(時刻t4
)、その位置に1秒間停止させた後(時刻t6 )、ド
アを全閉させている(時刻t8 )ので、1.7秒だけ無
駄な時間が節約されている。
【0030】図5の一般的な例としては、ドアが半分程
度閉まりかけたときに、利用者が比較的空いているかご
内にかけ込み乗車をした場合等が考えられる。しかし、
かご内がある程度以上に混雑しているような場合は、一
度だけの反転動作では不充分なことがある。
【0031】図6は、本発明の第1の実施形態のこのよ
うな場合における動作を説明するためのタイムチャート
であ。この図において、時刻t1 でドアの戸閉動作が開
始され、800〔mm〕だけ閉まった位置で利用者がか
け込み乗車を行なったとする。このかけ込み乗車が光電
管検出装置により検出される(時刻t2 )と、ドア開閉
制御回路4はドアを200〔mm〕の距離だけ反転させ
(時刻t3 )、その位置に1秒間だけ停止させる(時刻
t5 )。時刻t5 において、利用者の体が光電管検出装
置により検出されない状態になっていれば、直ちにドア
の戸閉動作が行なわれることになるが、生憎このときか
ご内は混雑しており、時刻t5 においてもまだ利用者の
体の一部が光電管検出装置の光線を遮っている。そこ
で、ドア開閉制御回路4は、更にドアを200〔mm〕
の距離だけ反転させ(時刻t6 )、その位置に1秒間停
止させる(時刻t7 )。この間に、利用者は、かご外に
突出していた身体の一部を充分にかご内に引込むことが
できるので光電管検出装置はもはや障害物を検出しない
状態になっている。したがって、ドア開閉制御回路4が
ドアを全閉させることができる(時刻t9 )。従来装置
において、ドアを一旦全開させ(時刻t4 )、その位置
に2秒間(上記と同じ合計停止時間)ドアを停止させた
後(時刻t8 )、ドアを全閉させた(時刻t10)場合に
比べて、1.7秒だけ無駄な時間が節約されている。
【0032】図7は本発明の第2の実施形態の動作を示
すタイムチャートである。最初の戸閉動作中だけでな
く、再度の戸閉動作中にもかけ込み乗車が発生した場合
のものである。この図において、時刻t1 でドアの戸閉
動作が開始され600〔mm〕だけ閉まった位置でかけ
込み乗車が検出されたので(時刻t2 )、ドアを200
〔mm〕だけ反転させ(時刻t3 )、ドアを1秒間停止
させた後(時刻t4 )、再度の戸閉動作を行なったもの
とする。この場合、ドアが500〔mm〕だけ閉まった
位置で、また、かけ込み乗車が検出されたが(時刻t5
)、本実施形態では、前回戸閉動作中にかけ込み乗車
が検出された600〔mm〕の位置(時刻t6 )に到達
する以前にかけ込み乗車が検出されても、これ以上のド
アの反転動作を禁止するようにしている。したがって、
本実施形態では、時刻t5 で障害物を検出しているにも
かかわらず、そのまま戸閉動作を継続し、ドアを全閉さ
せる(時刻t7 )。
【0033】ただし、上記のように再度の戸閉動作中に
おけるドアの反転動作が禁止されるのは、利用者の体が
接触検知プレート2a,2bと接触しなかった場合であ
り、接触した場合には、従来と同様に、ドアは一旦全開
した後、再度の戸閉動作を行なう。これにより利用者の
安全は確保されている。
【0034】図7における破線部分は、従来装置の動作
を示すものであり、再度の戸閉動作中でも障害物が検出
された場合には、前回と同様の反転動作を行なった後、
全閉動作を行なっている(時刻t8 )。したがって、本
実施形態によれば、従来装置に比べて4.8秒だけ無駄
な時間を節約することができる。
【0035】図7で示した第2の実施形態では、再度の
戸閉動作中(時刻t4 〜t7 )に再度障害物が検出され
ても、その検出位置が前回検出位置に相当する位置(時
刻t6 )よりも前である場合には、再度の反転動作を禁
止するようにしていた。しかし、より運転効率の向上を
図るために、前回検出位置に相当する位置よりも更にド
アが閉まった位置(時刻t6 よりも更に右方の位置)に
くるまでは、再度の反転動作を禁止することとしてもよ
い。これを本発明の第3の実施形態とする。
【0036】図8は本発明の第4の実施形態の動作を示
すタイムチャートであり、ドアパネルに取付けられた容
量式検出装置7a(又は7b)のみが一定距離以内に接
近した障害物を検出した場合のものである。この図にお
いて、時刻t1 でドアの戸閉動作が開始され、ドアが6
00〔mm〕だけ閉まった位置で、利用者の身体の一部
又は荷物等が乗降口付近に存在していたため、光電管検
出装置では検出されず、容量式検出装置のみによって検
出されたものとする(時刻t2 )。そこで、ドア開閉制
御回路4は、ドアを200〔mm〕反転させるが(時刻
t3 )、図5乃至図7のようには1秒間の停止を行なう
ことなく、直ちに再度の戸閉動作を開始して、ドアを全
閉させる(時刻t4 )。
【0037】これは、容量式検出装置のみによって検出
されるような障害物の場合、利用者は僅かな間だけドア
が反転する間に、この障害物が検出されないように自己
の身体の一部又は荷物をドアパネルから容易に離すこと
ができるのが通常だからである。そして、この場合にも
接触検知プレート2a,2bが接触を検知した場合に
は、従来と同様に、ドアの全開動作を行なうので、利用
者の安全は確保されている。図8における破線部分は、
従来装置の動作を示すものであり、時刻t5 でドアを全
閉している。したがって、本実施形態によれば、従来装
置に比べて2.3秒だけ無駄な時間を節約できる。
【0038】上記した各実施形態によれば、利用者の安
全を確保しつつエレベータの運転効率を向上させること
ができる。例えば、10階建てのビルにおいて、1階か
ら10階の間を片道2〜3回停止しながら、平均90秒
で往復するようなエレベータを考えてみる。仮に、片道
で1回は各実施形態で説明した現象が発生し、ドア開閉
時間が平均4.5秒短縮できたとすると、1往復では9
秒短縮できることになり、平均90秒での往復が平均8
1秒での往復となる。したがって、このエレベータを1
時間稼働させると、従来よりも4往復以上多く運転する
ことができ、更に、8時間の稼働では35往復分も多く
運転することが可能になる。
【0039】もちろん、このような計算は机上のもので
あり、所定の環境下のみでの試験では、正確な数値を求
めることができないが、出願人の設定した試験環境は市
場で観察した場合よりも厳しい条件を設定しているの
で、実際には、上記した数値以上の効果を得ることがで
きるものと推察する。また、上記の効果は、エレベータ
の利用者数が多く、エレベータの稼働台数が多くなるほ
ど顕著になる。
【0040】本発明は、接触式及び非接触式の双方の検
出装置を有している既存の装置に対し、ドア開閉制御回
路の回路構成のみを変更することで容易に実施すること
ができる。また、本発明の構成を採用したエレベータで
は、かご内に居る利用者がドアが開くたびに戸閉釦を押
す必要が少なくなり、最終的には戸閉釦を取り除く構成
とすることも考えられる。
【0041】更に、上記した各実施形態の機能を常時使
用するのではなく、利用者の多い時間帯(朝夕の出退勤
時、及び昼食時)のみ使用し、他の時間帯では従来通り
の機能とすることも考えられる。
【0042】なお、上記の各実施形態は、非接触式障害
物検出装置のみが検出を行なった場合について言及した
ものであるが、より運転効率の向上を目指すのであれ
ば、接触式障害物検出装置にも、上記各実施形態の機能
を付加するようにすることも考えられる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、利用者
に対する安全性を損なわない範囲において、運転効率の
向上を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の構成を示す説明図。
【図2】本発明の第1の参考例に係る第1のパターンの
動作についてのタイムチャート。
【図3】本発明の第1の参考例に係る第2のパターンの
動作についてのタイムチャート。
【図4】本発明の第1の参考例に係る第3のパターンの
動作についてのタイムチャート。
【図5】本発明の第2の参考例の動作についてのタイム
チャート。
【図6】本発明の第1の実施形態の動作についてのタイ
ムチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態の動作についてのタイ
ムチャート。
【図8】本発明の第4の実施形態の動作についてのタイ
ムチャート。
【符号の説明】
1a,1b ドア 2a,2b 接触検知プレート(接触式障害物検出装
置) 3a,3b スイッチ(接触式障害物検出装置) 4 ドア開閉制御回路 5 戸開閉釦 6a,6b 光電管検出装置(非接触式障害物検出装
置) 7a,7b 容量式検出装置(接近障害物検出装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−271231(JP,A) 特開 昭63−288886(JP,A) 特開 昭54−132340(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 13/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドア開閉時の障害物を検出する接触式及び
    非接触式障害物検出装置を備え、全開中のドアの設定戸
    開時間が経過すると、このドアに戸閉動作を行なわせ
    る、エレベータドア開閉制御装置において、 前記非接触式障害物検出装置の障害物を検出しない状態
    が所定時間継続した場合は、前記設定戸開時間経過前で
    も、全開中のドアに戸閉動作を行なわせると共に、 ドアの戸閉動作中に前記非接触式障害物検出装置が障害
    物を検出した場合は、このドアを障害物検出位置から所
    定距離だけ反転させ、その反転させた位置にドアを所定
    時間だけ停止させた後に、再度の戸閉動作を行なわせ、 更に、前記ドアの再度の戸閉動作中に前記非接触式障害
    物検出装置が再度障害物を検出した場合は、前回反転時
    の所定距離よりも所定量増大させた距離だけドアを再度
    反転させる、 ことを特徴とするエレベータドア開閉制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のエレベータドア開閉制御装
    置において、 前記ドアに再度の戸閉動作を行なわせる場合、ドアが前
    回戸閉動作時における障害物検出位置に到達するまで
    は、前記非接触式障害物検出装置の障害物検出に基くド
    ア反転動作を禁止する、 ことを特徴とするエレベータドア開閉制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のエレベータドア開閉
    制御装置において、 前記ドアに再度の戸閉動作を行なわせる場合、ドアが前
    回戸閉動作時における障害物検出位置より更に戸閉方向
    へ所定距離だけ進んだ位置に到達するまでは、前記非接
    触式障害物検出装置の障害物検出に基くドア反転動作を
    禁止する、 ことを特徴とするエレベータドア開閉制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベ
    ータドア開閉制御装置において、 前記非接触式障害物検出装置には、開閉動作するドアパ
    ネルに取付けられ且つ障害物と一定距離以内に接近した
    場合のみこの障害物を検出する接近障害物検出装置が含
    まれており、 前記非接触式検出装置のうちでこの接近障害物検出装置
    のみがドアの戸閉動作中に障害物を検出した場合は、ド
    アに前記再度の戸閉動作を、反転位置に所定時間停止さ
    せることなく、直ちに行なわせる、 ことを特徴とするエレベータドア開閉制御装置。
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