JP3259744B2 - 磁性トナー用磁性粒子粉末及びその製造法 - Google Patents

磁性トナー用磁性粒子粉末及びその製造法

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JP3259744B2 JP27748393A JP27748393A JP3259744B2 JP 3259744 B2 JP3259744 B2 JP 3259744B2 JP 27748393 A JP27748393 A JP 27748393A JP 27748393 A JP27748393 A JP 27748393A JP 3259744 B2 JP3259744 B2 JP 3259744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、より流動性が優れてい
るとともに吸油量が小さく、しかも、帯電安定性に優れ
た磁性トナー用磁性粒子粉末及びその製造法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像現像法の一つとして、キ
ヤリアを使用せずに樹脂中にマグネタイト粒子粉末等の
磁性粒子粉末を混合分散させた複合体粒子を現像剤とし
て用いる所謂一成分系磁性トナーによる現像法が広く知
られ、汎用されている。
【0003】近時、画像濃度や階調性等複写機の高画質
化や高速化に伴って、現像剤である磁性トナーの特性向
上が強く要求されている。即ち、磁性トナーは、画像濃
度に濃淡がなく濃度が均一に複写できる、所謂、現像の
安定性、複写の繰り返しによって画像濃度が鮮明で均一
に複写できる、所謂、耐久性並びに低温低湿下や高温高
湿下においても画像濃度が鮮明に複写できる、所謂、環
境安定性が優れているとともに流動性や帯電安定性が優
れていることが強く要求されている。
【0004】磁性トナーの耐久性については、特開平4
−162051号公報の「‥‥さらに、複写機は、より
高速化の方向にも進んでいるため、トナーは、高解像と
高速現像、高耐久などを高度に満足しなければならなく
なってきている。‥‥」なる記載の通りである。
【0005】磁性トナーの現像安定性、流動性について
は、特開昭53−94932号公報の「このような高抵
抗磁性トナーは高抵抗であるが故に流動性が悪く、現像
ムラを起し易い欠点を有していた。つまりPPC用の高
抵抗磁性トナーは転写するのに必要な帯電を保持できる
反面、トナーボトル中あるいは磁気ロール表面等、転写
工程以外の帯電している必要のない工程に於いても摩擦
帯電もしくは製造工程におけるメカノエレクトレット等
により若干の帯電をしていることによる帯電凝集を起し
易く、これが為に流動性の低下を招いている。」、「本
発明の他の目的は流動性の改善されたPPC用高抵抗磁
性トナーを提供することにより、現像ムラの無い、従っ
て解像度、階調性の優れた良質の間接式複写を得んとす
るものである。」なる記載の通りである。
【0006】また、磁性トナーの環境安定性、流動性及
び帯電安定性については、特開昭63−139367号
公報の「この様な乾式現像剤を使用する方法において、
良好な画質の可視画像を形成するためには、現像剤が高
い流動性を有し、かつ均一な帯電性を有することが必要
であり、そのために従来よりケイ酸微粉体をトナー粉末
に添加混合することが行われている。然るにシリカ微粉
体はそのままでは親水性であるためにこれが添加された
現像剤は空気中の湿気により凝集を生じて流動性が低下
したり、甚だしい場合にはシリカの吸湿により現像剤の
帯電性能を低下させてしまう。‥‥長時間の高湿条件下
放置において良好なコピー品質を保つ必要があり、この
点でも従来の疎水化ケイ酸微粉体では性能的に不満足な
ものであった。」、「本発明の目的は高温高湿や低温低
湿などの環境変化に対しても安定であり、常に良好な特
性を発揮することのできる静電荷像現像剤を提供するこ
とにある。」なる記載の通りである。
【0007】磁性トナーの諸特性と磁性トナー中に混合
分散されている磁性粒子粉末の諸特性とは密接な関係が
あり、磁性トナーの現像安定性、耐久性及び環境安定性
を改良するためには、特開昭55−65406号公報の
「一般に、このような一成分方式における磁性トナー用
の磁性粉には次のような諸特性が要求される。‥‥VI
I)樹脂との混合性がよいこと。通常トナーの粒径は数
10μm以下であり、トナー中の微視的混合度がトナー
の特性にとって重要となる。‥‥」なる記載の通り、樹
脂との混合性が良好である磁性粒子粉末であることが要
求され、このような磁性粒子粉末としては、周知の通
り、吸油量ができるだけ小さいことが必要である。
【0008】磁性トナーの流動性は、磁性トナー表面に
露出している磁性粒子の表面状態に大きく依存すること
から、磁性粒子粉末自身の流動性が優れていることが強
く要求されている。
【0009】磁性トナーの帯電安定性は、同様に磁性ト
ナー表面に露出している磁性粒子の帯電性のバラツキの
程度に大きく依存することから、磁性粒子粉末自身の帯
電量のバラツキができるだけ小さいことが強く要求され
る。
【0010】従来、磁性トナーの諸特性を改良する為に
磁性粒子粉末の諸特性を改良することが種々試みられて
おり、第一鉄塩水溶液とアルカリ性水溶液とを反応し
て得られる水酸化第一鉄コロイドを含む懸濁液中に酸素
含有ガスを通気して酸化反応を行う、所謂、湿式法によ
り各種形状のマグネタイト粒子を生成させる反応におい
て、マグネタイト粒子の生成反応中に水可溶性硅酸塩を
添加する方法(特公平3−9045号公報、特開平3−
131863号公報、特開平5−72801号公報)、
内部に珪素成分を含有し、且つ表面に珪素成分が露出
している球状マグネタイト粒子粉末(特開平5−213
620号公報)、湿式法により生成した各種形状のマ
グネタイト粒子の粒子表面にAlの水酸化物又は酸化物
若しくは当該両化合物を付着、被覆する方法(特開昭5
4−139544号公報、特開昭61−53660号公
報、特開平2−73367号公報、特開平4−1626
51号公報)、湿式法により生成した各種形状のマグ
ネタイト粒子粉末をホイール形混練機等を用いて圧縮処
理する方法(特開平3−131863号公報、特開平3
−131865号公報)等が知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】より流動性が優れてい
るとともに吸油量が小さく、しかも、帯電安定性に優れ
た磁性粒子粉末は、現在最も要求されているところであ
るが、このような磁性粒子粉末は、未だ得られていな
い。
【0012】即ち、前出公知の及びの方法により得
られる磁性粒子粉末は、樹脂との混合分散性は十分では
あるが、流動性や帯電安定性を改良するものではない。
【0013】前出公知のの方法により得られる磁性粒
子は、流動性を改良するものではあるが、吸油量が22
以上と大きく樹脂との混合分散性が悪いものである。
【0014】前出公知のの方法は、混合分散性を向上
させるものではあるが、流動性や帯電安定性を改良する
ものではない。
【0015】そこで、本発明は、より流動性が優れてい
るとともに吸油量が小さく、しかも、帯電安定性に優れ
た磁性粒子粉末を得ることを技術的課題とする。
【0016】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明により達成できる。
【0017】 即ち、本発明は、粒子内部にSi換算で
0.20〜1.00wt%の珪素元素を含有しており、且
つ、粒子表面にSi換算で0.01〜0.5wt%及びA
l換算で0.01〜2.0wt%であって且つ、該Siと
該Alのモル比が1:2.99〜1:100であるシリ
カとアルミナの共沈物が付着乃至固着している面積平均
径が0.05〜1.0μmの球状を呈したマグネタイト粒
子からなる磁性トナー用磁性粒子粉末、及び第一鉄塩水
溶液と該第一鉄塩水溶液中のFe2+に対し0.90〜0.
99当量の水酸化アルカリ水溶液とを反応させて得られ
た水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液に、
酸素含有ガスを通気することによりマグネタイト粒子を
生成させるにあたり、前記水酸化アルカリ水溶液又は前
記水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液のい
ずれかにあらかじめ水可溶性珪酸塩をFeに対してSi
換算で0.4〜4.0mol%添加し、85〜100℃の
温度範囲で加熱しながら酸素含有ガスを通気して酸化反
応をすることにより、前記水酸化第一鉄コロイドから珪
素元素を含有するマグネタイト粒子を生成させた後、酸
化反応終了後の懸濁液中に残存するFe2+に対し1.0
0当量以上の水酸化アルカリ水溶液を添加して、85〜
100℃の温度範囲で加熱しながら引き続き酸化反応を
して珪素元素を含有する球状を呈したマグネタイト粒子
を生成させ、次いで、該珪素元素を含有する球状を呈し
たマグネタイト粒子が生成している残存Siを含むアル
カリ性懸濁液中に水可溶性アルミニウム塩を生成粒子に
対してAl換算で0.01〜2.00wt%になるように
添加した後、pHを5〜9の範囲に調整して前記残存S
iと添加した前記Alとを前記珪素元素を含有する球状
を呈したマグネタイト粒子表面に析出沈着させ、次い
で、濾別、水洗、乾燥するか、必要により、更に乾燥粒
子粉末をホイール形混練機又はらいかい機を用いて圧
縮、せん断及びへらなですることからなる磁性トナー用
磁性粒子粉末の製造法である。
【0018】次に、本発明実施にあたっての諸条件につ
いて述べる。
【0019】 本発明に係るマグネタイト粒子の粒子内
部に含有される珪素元素はSi換算で0.20〜1.00
wt%である。0.20wt%未満の場合には、シリカ
とアルミナの共沈物のマグネタイト粒子表面への付着力
が低減するので好ましくない。1.00wt%を越える
場合には、マグネタイト粒子粉末の磁気的安定性が低下
し、保磁力値や残留磁化値のバラツキが生じやすい。
【0020】本発明に係るマグネタイト粒子の粒子表面
に付着乃至固着しているシリカとアルミナの共沈物は、
最終生成物に対し、Si換算で0.01〜0.5wt
%、Al換算で0.01〜2.0wt%の範囲が好まし
い。Si換算で0.01wt%未満の場合には、流動性
をより改善することが困難であるとともに帯電安定性が
悪い。0.5wt%を越える場合には、流動性をより改
善することができるが、帯電安定性や環境安定性が低下
する。Al換算で0.01wt%未満の場合には、帯電
安定性を向上させることができず、2.0wt%を越え
る場合には、環境安定性が低下する。
【0021】 シリカとアルミナの共沈物中のシリカと
アルミナの割合は、流動性、吸油量及び帯電安定性を考
慮すれば、SiとAlのモル比で1:2.99〜1:1
00の範囲が好ましい。より好ましくは1:2.99
1:70である。
【0022】本発明に係るマグネタイト粒子のサイズ
は、面積平均径が0.05〜1.0μmである。0.0
5μm未満の場合には、マグネタイト粒子のバインダー
への分散が困難となり、1.0μmを越える場合には、
バインダーへの分散は容易になるが、磁性トナー表面か
らマグネタイト粒子が離脱しやすくなるので好ましくな
い。
【0023】本発明に係る圧密処理前の球状を呈したマ
グネタイト粒子粉末は、粒子表面にシリカとアルミナの
共沈物が付着した粒子であり、後出する通り、付着強度
は90〜100程度である。
【0024】本発明に係る圧密処理後の球状を呈したマ
グネタイト粒子粉末は、シリカとアルミナ共沈物がマグ
ネタイト粒子表面に押しつけられてより強固に付着(以
下、固着という。)し、この時の固着強度は95〜10
0程度である。
【0025】本発明に係る磁性粒子粉末は、第一鉄塩水
溶液と該第一鉄塩水溶液中のFe2+に対し0.90〜
0.99当量の水酸化アルカリ水溶液とを反応させて得
られた水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液
に、酸素含有ガスを通気することによりマグネタイト粒
子を生成させるにあたり、前記水酸化アルカリ水溶液又
は前記水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液
のいずれかにあらかじめ水可溶性珪酸塩をFeに対して
Si換算で0.4〜4.0mol%添加し、85〜10
0℃の温度範囲で加熱しながら酸素含有ガスを通気して
酸化反応をすることにより、前記水酸化第一鉄コロイド
から珪素元素を含有するマグネタイト粒子を生成させた
後、酸化反応終了後の懸濁液中に残存するFe2+に対し
1.00当量以上の水酸化アルカリ水溶液を添加して、
85〜100℃の温度範囲で加熱しながら引き続き酸化
反応をして珪素元素を含有する球状を呈したマグネタイ
ト粒子を生成させ、次いで、該珪素元素を含有する球状
を呈したマグネタイト粒子が生成している残存Siを含
むアルカリ性懸濁液中に水可溶性アルミニウム塩を生成
粒子に対してAl換算で0.01〜2.0wt%になる
ように添加した後、pHを5〜9の範囲に調整して前記
残存Siと添加した前記Alとを珪素元素を含有する前
記球状を呈したマグネタイト粒子表面にシリカとアルミ
ナの共沈物として析出沈着させ、次いで、濾別、水洗、
乾燥するか、必要により、更に乾燥粒子粉末をホイール
形混練機又はらいかい機を用いて圧縮、せん断及びへら
なですることにより得ることができる。
【0026】本発明における第一鉄塩水溶液としては、
硫酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液等を使用すること
ができる。
【0027】本発明における水酸化アルカリ水溶液は、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の
水酸化物、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の
アルカリ土類金属の水酸化物等の各水溶液を使用するこ
とができる。
【0028】本発明において水酸化第一鉄コロイドを沈
澱させる時に使用する水酸化アルカリ水溶液の量は、第
一鉄塩水溶液中のFe2+に対し0.90〜0.99当量
である。0.90当量未満の場合には、マグネタイト粒
子以外の含水酸化鉄粒子が副生しやすくなり、0.99
当量を越える場合には、球状を呈したマグネタイト粒子
を生成することが困難である。
【0029】本発明における酸化反応温度は、85〜1
00℃である。85℃未満である場合には、マグネタイ
ト粒子以外の含水酸化鉄粒子が副生しやすくなり、10
0℃を越える場合も球状を呈したマグネタイト粒子は生
成するが工業的ではない。
【0030】酸化手段は酸素含有ガス(例えば、空気)
を液中に通気することにより行う。
【0031】本発明において使用される水可溶性珪酸塩
としては、ナトリウム、カリウムの珪酸塩等を使用する
ことができる。
【0032】水可溶性珪酸塩の添加量は、Feに対しS
i換算で0.4〜4.0mol%である。0.4mol
%未満の場合には、珪素元素を含有する球状を呈したマ
グネタイト粒子粉末を生成させた後のアルカリ性懸濁液
中に残存するSi量が十分ではないため、表面にシリカ
とアルミナの共沈物を析出させることが困難であり、
4.0mol%を越える場合には、得られたマグネタイ
ト粒子粉末の環境安定性が悪くなる。
【0033】本発明における水可溶性珪酸塩は、球状を
呈したマグネタイト粒子の粒子内部に珪素元素を含有さ
せる必要があるとともに、生成粒子の形状に関与するも
のであり、したがって、水可溶性珪酸塩の添加時期は、
水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応溶液中に酸素
含有ガスを通気してマグネタイト粒子を生成する前であ
ることが必要であり、水酸化アルカリ水溶液又は水酸化
第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応溶液のいずれかに添
加することができる。
【0034】第一鉄塩水溶液中に水可溶性珪酸塩を添加
する場合には、水可溶性珪酸塩を添加すると同時にSi
2 として析出する為、球状を呈したマグネタイト粒子
の粒子内部に均一に含有させることが困難となり本発明
の目的を達成することができない。
【0035】本発明において残存Fe2+に対して使用す
る水酸化アルカリ水溶液の量は、残存Fe2+に対して
1.00当量以上である。1.00当量未満ではFe2+
が全量沈澱しない。1.00当量以上の工業性を勘案し
た量が好ましい量である。
【0036】本発明における水可溶性アルミニウム塩を
添加する時のアルカリ性懸濁液の温度は、50〜100
℃である。50℃未満の場合には、マグネタイト粒子粉
末の分散が悪くなるとともに、シリカとアルミナの共沈
物が均一に析出しにくい。100℃を越える場合には、
マグネタイト粒子粉末の分散を保つことは可能である
が、工業的ではない。
【0037】酸化手段は、酸素含有ガス(例えば、空
気)を液中に通気することにより行う。
【0038】本発明において使用される水可溶性アルミ
ニウム塩としては、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム等がある。
【0039】水可溶性アルミニウム塩の添加量は、生成
粒子に対してAl換算で0.01〜2.0wt%であ
る。0.01wt%未満の場合には、帯電安定性を向上
させるだけのAlを沈着させることはできず、2.0w
t%を越える場合には、多量のAlが付着して、マグネ
タイト粒子粉末の環境安定性が低下する。
【0040】本発明における水可溶性アルミニウム塩の
添加後のアルカリ性懸濁液のpHは、5〜9の範囲に調
整する。pH値が5未満の場合及びpH値が9を越える
場合には、シリカとアルミナの共沈物がマグネタイト粒
子表面に付着しにくい。
【0041】本発明における圧密処理は、ホイール型混
練機又はらいかい機を用いることができる。なお、ホイ
ール型混練機としては、シンプソンミックスマーラー、
マルチミル、ストッツミル、逆流混練機、アイリッヒミ
ル等が適用できるが、ウエットパンミル、メランジャ、
ワールミックス及び速練機は、いずれも圧縮及びへらな
で作用のみでせん断作用を有していないので適用できな
い。
【0042】
【作用】先ず、本発明において最も重要な点は、珪素元
素を含有する球状を呈したマグネタイト粒子が生成して
いる残存Siを含むアルカリ性懸濁液中に水可溶性アル
ミニウム塩を添加した後、pHを5〜9の範囲に調整し
た場合には、球状を呈したマグネタイト粒子内部に珪素
元素をSi換算で0.10〜1.00wt%含有してお
り、且つ、マグネタイト粒子表面にシリカとアルミナの
共沈物が付着している面積平均径が0.05〜1.0μ
mの球状を呈したマグネタイト粒子を得ることができ、
この球状を呈したマグネタイト粒子粉末は、より流動性
が優れているとともに吸油量が小さく、しかも、帯電安
定性に優れているという事実である。
【0043】この事実について本発明者は、次のように
考えている。本発明に係る球状を呈したマグネタイト粒
子粉末は、後出の実施例及び比較例に示す通り、吸油量
が小さいことから、マグネタイト粒子粉末の凝集が小さ
く、その為少ないアマニ油量で十分にマグネタイト粒子
の粒子表面をぬらすことができたものと認められる。
【0044】本発明に係るマグネタイト粒子粉末の凝集
が小さい理由について、本発明者は、シリカとアルミナ
の共沈物は溶液中で生成されるため、微細且つ均一な析
出物となるとともに、該析出物は球状を呈したマグネタ
イト粒子の粒子内部に珪素元素が含有されていることに
より、マグネタイト粒子となじみやすく、しかも、珪素
元素よりもFeとよりなじみやすいアルミニウム元素を
含有していることによってマグネタイト粒子表面により
沈着、付着しやすいものであり、その結果、微細且つ均
斉なシリカとアルミナの共沈物が溶液中で独立して存在
している個々のマグネタイト粒子表面に多数の析出物と
なって均一に分布して付着することとなるため、濾別、
水洗、乾燥後も凝集塊となることが少ないものと考えて
いる。
【0045】本発明に係るマグネタイト粒子が、より流
動性が優れている理由について、本発明者は、上述した
通り、マグネタイト粒子表面に微細且つ均斉なシリカと
アルミナの共沈物が多数均一に分布して付着しているこ
とにより、表面の凹凸度が十分増加して、マグネタイト
粒子相互の距離がより懸隔してマグネタイト粒子相互の
磁気的な凝集が弱められることによるものと考えてい
る。
【0046】本発明に係るマグネタイト粒子の帯電安定
性が優れる理由について、本発明者は、上述した通り、
マグネタイト粒子の粒子表面に微細且つ均斉なシリカと
アルミナの共沈物が多数均一に分布していることによっ
て珪素元素の有する負電荷と珪素元素の間に均一に介在
しているアルミニウム元素の正電荷とが互いに打ち消し
あって電荷を平均化することによるものと考えている。
【0047】本発明における圧密処理前の粒状マグネタ
イト粒子粉末は、圧縮度が60%以下、吸油量が20m
l/100g以下、帯電安定性が1.0μc/g以下を
有する。
【0048】本発明における圧密処理後のマグネタイト
粒子粉末は、より一層流動性が優れているとともに吸油
量がより小さく、しかも、帯電安定性もより優れたもの
である。
【0049】本発明に係る圧密処理後のマグネタイト粒
子粉末が、より一層流動性が優れるとともに吸油量がよ
り小さくなる理由について、本発明者は、圧密処理によ
ってマグネタイト粒子表面に付着しているシリカとアル
ミナの共沈物はもちろん、マグネタイト粒子相互間の間
隙に単に保持されているシリカとアルミナの共沈物まで
もがマグネタイト粒子表面に押しつけられてより多数の
析出物をより強固に付着(以下、固着という。)させる
ことができることによって離脱することがないため、本
発明に係るシリカとアルミナの共沈物が効果的にその機
能を発揮したものと考えている。
【0050】本発明に係る圧密処理後のマグネタイト粒
子粉末が、より帯電安定性に優れる理由について、本発
明者は、圧密処理によって、マグネタイト粒子相互間の
間隙に保持されていたシリカとアルミナの共沈物がマグ
ネタイト粒子表面に更に固着されることによって、電荷
の平均化がより進んだものと考えている。
【0051】本発明に係る圧密処理後のマグネタイト粒
子粉末は、圧縮度が40%以下、吸油量が18ml/1
00g以下、帯電安定性が0.8μc/g以下を有す
る。
【0052】
【実施例】次に、実施例及び比較例により、本発明を説
明する。
【0053】尚、以下の実施例及び比較例におけるマグ
ネタイト粒子の形状は、透過型電子顕微鏡及び走査型電
子顕微鏡により観察したものである。
【0054】マグネタイト粒子の粒子径は、投影径の中
のMartin径(定方向に投影面積を2等分する線分
の長さ)を用い面積平均径で表した。
【0055】マグネタイト粒子の全Si量及び全Al量
は、蛍光X線分析装置3063M型(理学電機工業製)
を用いてJIS−K−0119の「けい光X線分析通
則」に従って蛍光X線分析を行うことにより測定した。
【0056】マグネタイト粒子の粒子表面に付着乃至固
着しているSi量は下記〜の手順に従って、全Si
量と粒子内部に含有されるSi量とを前記の蛍光X線分
析装置によって、測定し、全Si量から粒子内部に含有
されるSi量を減ずることにより求めた。
【0057】先ず、生成して得られるマグネタイト粒
子粉末の全Si量を、蛍光X線分析装置により定量す
る。 マグネタイト粒子粉末15gに1−NのNaOH水溶
液300mlを加え、10分間超音波分散させる。 分散液を50℃で30分間、更に攪拌する。 この攪拌液を遠心分離機に回転数10000rpmで
10分間かけた後、上澄み液を分離する。 上澄み液分離後の残存固形分に1−NのNaOH水溶
液を加え、5分間超音波分散させ、次いで、遠心分離機
に10分間かけた後上澄み液を分離する。 上澄み液分離後の残存固形物にイオン交換水を加え、
5分間超音波分散させた後、遠心分離機にかける。 上澄み液を切り、固形分を乾燥させる。 蛍光X線分析装置により、で得られた乾燥物のSi
量を定量し、マグネタイト粒子の粒子内部に含有される
Si量とする。
【0058】マグネタイト粒子粉末の帯電安定性は、東
芝ケミカル社製ブローオフ帯電量測定装置を用いて、日
本鉄粉社製TEFV−200/300の鉄粉キヤリアと
30分間摩擦帯電させて帯電量を測定する操作を5回繰
り返し、この5回の測定値の最大値と最小値の差をΔQ
として示した。このΔQが小さい程帯電安定性が良いも
のである。
【0059】マグネタイト粒子粉末の流動性は、周知の
通り、流動性と圧縮度が密接な関係があることから、タ
ップ密度(ρt)とカサ密度(ρa)とをそれぞれ測定
し、これらの値を下記式に挿入して算出した値で示し
た。 圧縮度=〔(ρt−ρa)/(ρt)〕×100 尚、圧縮度が小さくなる程流動性がより優れたものとな
る。
【0060】尚、カサ密度はJIS−K−5101の顔
料試験法により測定し、タップ密度は、カサ密度測定後
のマグネタイト粒子粉末10gを20ccのメスシリン
ダー中にロートを用いて静かに充填させ、次いで、25
mmの高さから自然落下させる操作を600回繰り返し
た後、充填しているマグネタイト粒子粉末の量(cc)
をメスシリンダーの目盛りから読取り、この値を下記式
に挿入して算出した値で示した。 タップ密度(g/cc)=10(g)/容量(cc)
【0061】マグネタイト粒子粉末の吸油量は、JIS
−K−5101の顔料試験法により測定した。
【0062】吸湿性は、日本ベル(株)製BERSOR
P18を用いて、マグネタイト粒子粉末を120℃にて
2時間脱気処理し、25℃の吸着温度にて水蒸気吸着等
温線を測定し、相対圧0.6の時の値を示す。この値が
大きい程吸湿性が高く、環境安定性が悪くなる。
【0063】マグネタイト粒子の粒子表面における付着
物の付着強度は、下記の方法により算出した値で示し
た。
【0064】マグネタイト粒子粉末10gをビーカーに
入れ、200mlのイオン交換水に懸濁させ、超音波洗
浄器中で1分間処理した後、マグネタイト粒子粉末を沈
降させ、次いで、上澄み液を除き、マグネタイト粒子粉
末を濾別して固形分を得る。固形分をイオン交換水で洗
浄後、乾燥する。超音波洗浄前のSi量及びAl量IBS
と洗浄後のSi量及びAl量IASを蛍光X線分析装置で
測定して得られた値をそれぞれ下記式に挿入して算出し
た。 付着強度=(IAS/IBS)×100
【0065】実施例1 珪酸ソーダ(3号)(SiO2 29wt%)2770g
を含む1.83mol/lのNaOH水溶液31.21
に、1.6Nの硫酸第一鉄水溶液18.8lを添加して
Fe(OH)2 を含む硫酸第一鉄水溶液を得た。この時
の鉄に対するアルカリの添加量2OH/Feは0.95
であり、Fe2+(Fe(OH)2 を含む)の濃度は0.
6mol/lであった。Fe(OH)2 を含む硫酸第一
鉄水溶液に90℃の温度で毎分100lの空気を120
分間通気してマグネタイト粒子を含む水溶液の生成反応
を行った。
【0066】引き続き、6NのNaOH水溶液1.58
l(Fe2+に対して1.10当量に該当する。)、pH
11.9、温度90℃において毎分100lの空気を6
0分間通気してマグネタイト粒子の生成反応を行った。
マグネタイト粒子を含むアルカリ性懸濁液の一部を採取
し、プラズマ発光分析装置を用いてSiが存在している
ことを確認した。
【0067】このマグネタイト粒子を含むアルカリ性懸
濁液中に硫酸アルミニウム10%水溶液1.56l(マ
グネタイトに対して0.1wt%に該当する。)を加え
30分間攪拌した後、3Nの希硫酸を添加してpH7に
調整した。得られた黒色沈澱物を常法により、濾過、水
洗、乾燥して黒色粒子粉末を得た。
【0068】この黒色粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果、球状を呈していた。得られた黒色粒子粉末の諸特性
を表2に示す。
【0069】尚、本発明に係るマグネタイト粒子粉末
は、水可溶性珪酸塩とアルミニウム化合物とを溶液中に
同時に存在させていることと、シリカ微粒子とアルミナ
微粒子が混合物の形態で粒子表面に付着している後出比
較例5で得られたマグネタイト粒子粉末に比べ、帯電安
定性が極めて優れており、シリカとアルミナとがより均
一に分布して電荷が平均化されていることから、シリカ
とアルミナの共沈物が付着しているものと認められる。
【0070】実施例2〜4、比較例1〜4 水酸化第一鉄の濃度、珪酸塩の種類及び添加量、アルカ
リの添加当量比、反応温度並びにAl化合物の種類及び
添加量を種々変化させた以外は実施例1と同様にしてマ
グネタイト粒子粉末を得た。
【0071】この時の主要製造条件を表1に、マグネタ
イト粒子粉末の諸特性を表2に示す。
【0072】尚、実施例2〜4、比較例1〜4で得られ
たマグネタイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、い
ずれも球状を呈していた。
【0073】表2に示す通り、比較例1で得られるマグ
ネタイト粒子粉末は粒子表面に珪素のみが析出して付着
しているものであり、流動性が不十分であるとともに吸
油量が大きく、しかも、帯電安定性が劣っているもので
あった。
【0074】比較例2で得られるマグネタイト粒子粉末
は、粒子表面のシリカとアルミナの共沈物中のAl量が
多いため、吸湿性が高く環境安定性が悪いものであっ
た。
【0075】比較例3で得られるマグネタイト粒子粉末
は、粒子表面にアルミニウムのみが析出して付着してい
るものであり、流動性が悪いものであった。
【0076】比較例4で得られるマグネタイト粒子粉末
は、粒子表面のシリカとアルミナの共沈物中のSi量が
多いため、吸湿性が高く環境安定性の低いものであっ
た。
【0077】比較例5 実施例3と同様にして得られたシリカ含有球状マグネタ
イトが生成されているアルカリ性懸濁液中に3−Nの硫
酸を添加してpHを7に調整して、溶液中に存在するシ
リカの全量をマグネタイト粒子の粒子表面に付着させ
た。次いで、このアルカリ性懸濁液中に実施例3と同量
の硫酸アルミニウム溶液をpHを7に維持しながら添加
し、粒子表面にシリカ微粒子とアルミナ微粒子とが混合
状態で付着しているマグネタイトを生成させた。
【0078】このマグネタイト粒子粉末の諸特性を表2
に示す。表2に示す通り、本発明に係るマグネタイト粒
子粉末に比べ、流動性が悪く、しかも、帯電安定性が劣
っている。
【0079】実施例5〜8 実施例1〜4の各実施例で得られたマグネタイト粒子粉
末2kgをそれぞれホイール型混練機である「サンドミ
ルMPUV−2」(商品名:(株)松本鋳造鉄鋼製)に
投入し、30分間圧密処理を行った。
【0080】得られた処理済マグネタイト粒子粉末の諸
特性を表2に示す。
【0081】
【表1】
【0082】
【表2】
【0083】
【発明の効果】本発明に係る磁性トナー用磁性粒子粉末
は、前出実施例に示した通り、より流動性が優れている
とともに吸油量が小さく、しかも、帯電安定性に優れて
いるので、磁性トナー用磁性粒子粉末として好適であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 岡野 洋司 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号 戸田工業株式会社創造センター内 審査官 菅野 芳男 (56)参考文献 特開 平4−170325(JP,A) 特開 昭61−155223(JP,A) 特開 昭63−250660(JP,A) 特開 昭63−17222(JP,A) 特開 平2−80(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子内部にSi換算で0.20〜1.00
    wt%の珪素元素を含有しており、且つ、粒子表面に
    i換算で0.01〜0.5wt%及びAl換算で0.01
    〜2.0wt%であって且つ、該Siと該Alのモル比
    が1:2.99〜1:100であるシリカとアルミナの
    共沈物が付着乃至固着している面積平均径が0.05〜
    1.0μmの球状を呈したマグネタイト粒子からなるこ
    とを特徴とする磁性トナー用磁性粒子粉末。
  2. 【請求項2】 第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中の
    Fe2+に対し0.90〜0.99当量の水酸化アルカリ
    水溶液とを反応させて得られた水酸化第一鉄コロイドを
    含む第一鉄塩反応水溶液に、酸素含有ガスを通気するこ
    とによりマグネタイト粒子を生成させるにあたり、前記
    水酸化アルカリ水溶液又は前記水酸化第一鉄コロイドを
    含む第一鉄塩反応水溶液のいずれかにあらかじめ水可溶
    性珪酸塩をFeに対してSi換算で0.4〜4.0mo
    l%添加し、85〜100℃の温度範囲で加熱しながら
    酸素含有ガスを通気して酸化反応をすることにより、前
    記水酸化第一鉄コロイドから珪素元素を含有するマグネ
    タイト粒子を生成させた後、酸化反応終了後の懸濁液中
    に残存するFe2+に対し1.00当量以上の水酸化アル
    カリ水溶液を添加して、85〜100℃の温度範囲で加
    熱しながら引き続き酸化反応をして珪素元素を含有する
    球状を呈したマグネタイト粒子を生成させ、次いで、該
    珪素元素を含有する球状を呈したマグネタイト粒子が生
    成している残存Siを含むアルカリ性懸濁液中に水可溶
    性アルミニウム塩を生成粒子に対してAl換算で0.0
    1〜2.0wt%になるように添加した後、pHを5〜
    9の範囲に調整して前記残存Siと添加した前記Alと
    を前記珪素元素を含有する球状を呈したマグネタイト粒
    子表面にシリカとアルミナの共沈物として析出沈着さ
    せ、次いで、濾別、水洗、乾燥することを特徴とする磁
    性トナー用磁性粒子粉末の製造法。
  3. 【請求項3】 第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中の
    Fe2+に対し0.90〜0.99当量の水酸化アルカリ
    水溶液とを反応させて得られた水酸化第一鉄コロイドを
    含む第一鉄塩反応水溶液に、酸素含有ガスを通気するこ
    とによりマグネタイト粒子を生成させるにあたり、前記
    水酸化アルカリ水溶液又は前記水酸化第一鉄コロイドを
    含む第一鉄塩反応水溶液のいずれかにあらかじめ水可溶
    性珪酸塩をFeに対してSi換算で0.4〜4.0mo
    l%添加し、85〜100℃の温度範囲で加熱しながら
    酸素含有ガスを通気して酸化反応をすることにより、前
    記水酸化第一鉄コロイドから珪素元素を含有するマグネ
    タイト粒子を生成させた後、酸化反応終了後の懸濁液中
    に残存するFe2+に対し1.00当量以上の水酸化アル
    カリ水溶液を添加して、85〜100℃の温度範囲で加
    熱しながら引き続き酸化反応をして珪素元素を含有する
    球状を呈したマグネタイト粒子を生成させ、次いで、該
    珪素元素を含有する球状を呈したマグネタイト粒子が生
    成している残存Siを含むアルカリ性懸濁液中に水可溶
    性アルミニウム塩を生成粒子に対してAl換算で0.0
    1〜2.0wt%になるように添加した後、pHを5〜
    9の範囲に調整して前記残存Siと添加した前記Alと
    を前記珪素元素を含有する球状を呈したマグネタイト粒
    子表面にシリカとアルミナの共沈物として析出沈着さ
    せ、次いで、濾別、水洗、乾燥して得られた乾燥粒子粉
    末をホイール形混練機又はらいかい機を用いて圧縮、せ
    ん断及びへらなですることを特徴とする磁性トナー用磁
    性粒子粉末の製造法。
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