JP3258492B2 - 調理用焼網 - Google Patents
調理用焼網Info
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- JP3258492B2 JP3258492B2 JP08702194A JP8702194A JP3258492B2 JP 3258492 B2 JP3258492 B2 JP 3258492B2 JP 08702194 A JP08702194 A JP 08702194A JP 8702194 A JP8702194 A JP 8702194A JP 3258492 B2 JP3258492 B2 JP 3258492B2
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- Japan
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- layer
- weight
- sticking
- grill
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- Baking, Grill, Roasting (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調理器に使用される調
理用焼網の非貼着特性層に関するものである。
理用焼網の非貼着特性層に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の調理用焼網は、鉄線を用いて焼網
に成形後Niメッキを施したものや、ステンレス線を用
いて焼網に成形したものがある。しかしこれらの焼網に
は非貼着特性層がないため、餅や魚等の調理物が調理中
に焼網に焦げつき易い欠点があった。このため焼網にフ
ッソ樹脂からなる非貼着特性層を設けたものがある(例
えば、実開平2−29627号公報)。
に成形後Niメッキを施したものや、ステンレス線を用
いて焼網に成形したものがある。しかしこれらの焼網に
は非貼着特性層がないため、餅や魚等の調理物が調理中
に焼網に焦げつき易い欠点があった。このため焼網にフ
ッソ樹脂からなる非貼着特性層を設けたものがある(例
えば、実開平2−29627号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の調理用焼網の焼
網の非貼着特性層はフッソ樹脂からなるため、260℃
以上の高温で使用すると非貼着特性層の重量が急激に低
下し、非貼着特性層の全体が白色系に変色劣化して、外
観部品として劣る等の問題点があった。
網の非貼着特性層はフッソ樹脂からなるため、260℃
以上の高温で使用すると非貼着特性層の重量が急激に低
下し、非貼着特性層の全体が白色系に変色劣化して、外
観部品として劣る等の問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、金属性の素材の表面
に、ストレートシリコンを主成分とした下塗層と、その
上に変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有する
フッ素を添加すると共に、重量比0.5〜5%含有する
カーボン繊維を添加した上塗層とからなる非貼着特性層
を塗着し焼網を形成したものである。
するためになされたものであり、金属性の素材の表面
に、ストレートシリコンを主成分とした下塗層と、その
上に変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有する
フッ素を添加すると共に、重量比0.5〜5%含有する
カーボン繊維を添加した上塗層とからなる非貼着特性層
を塗着し焼網を形成したものである。
【0005】
【作用】上記の構成によると、金属性の素材の表面に、
ストレートシリコンを主成分とした下塗層と、その上に
変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有するフッ
素を添加すると共に、重量比0.5〜5%含有するカー
ボン繊維を添加した上塗層とからなる非貼着特性層を塗
着したので、耐熱性を持った汚染物質の除去が容易な非
貼着性を有する表面が形成できる。
ストレートシリコンを主成分とした下塗層と、その上に
変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有するフッ
素を添加すると共に、重量比0.5〜5%含有するカー
ボン繊維を添加した上塗層とからなる非貼着特性層を塗
着したので、耐熱性を持った汚染物質の除去が容易な非
貼着性を有する表面が形成できる。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図1、図2により説明す
る。
る。
【0007】図において、1は調理に用いる焼網でステ
ンレス線等の線材よりなる素材(以下線材と称す)2を
用いて焼網に成形され、通常は脱脂処理し表面をブラス
ト加工等の表面処理加工をしてある。3は非貼着特性層
で下塗層3aと上塗層3bの二層からなり、非貼着性を
有する下塗層3aは、ストレートシリコンを主成分と
し、更に顔料、アルミフレーク及びシンナー等をそれぞ
れ適量加えた混合物であり、線材2の表面に静電または
吹付塗装で塗着され、次に非貼着性を有する上塗層3b
は、変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有する
フッ素を添加すると共に重量比0.5〜5%含有するカ
ーボン繊維を添加し、更に顔料、アルミフレーク及びシ
ンナー等をそれぞれ適量加えた混合物であり、下塗層3
aの表面に静電または吹付塗装で塗着され、そして35
0℃以上の温度で焼付けられている。
ンレス線等の線材よりなる素材(以下線材と称す)2を
用いて焼網に成形され、通常は脱脂処理し表面をブラス
ト加工等の表面処理加工をしてある。3は非貼着特性層
で下塗層3aと上塗層3bの二層からなり、非貼着性を
有する下塗層3aは、ストレートシリコンを主成分と
し、更に顔料、アルミフレーク及びシンナー等をそれぞ
れ適量加えた混合物であり、線材2の表面に静電または
吹付塗装で塗着され、次に非貼着性を有する上塗層3b
は、変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有する
フッ素を添加すると共に重量比0.5〜5%含有するカ
ーボン繊維を添加し、更に顔料、アルミフレーク及びシ
ンナー等をそれぞれ適量加えた混合物であり、下塗層3
aの表面に静電または吹付塗装で塗着され、そして35
0℃以上の温度で焼付けられている。
【0008】次に上記の構成による非貼着特性層3の作
用について、比較サンプルとの特性比較により説明す
る。
用について、比較サンプルとの特性比較により説明す
る。
【0009】比較サンプルAは焼網1の線材2に上記と
同様に下塗層及び上塗層のコートで違いは上塗層にカー
ボン繊維を添加しないものである。比較サンプルBは焼
網1の線材2に上記と同様に前記下塗層3aのみを焼付
け塗装したものである。比較サンプルCは焼網1の線材
2に上記と同様に前記上塗層3bのみを焼付け塗装した
ものである。
同様に下塗層及び上塗層のコートで違いは上塗層にカー
ボン繊維を添加しないものである。比較サンプルBは焼
網1の線材2に上記と同様に前記下塗層3aのみを焼付
け塗装したものである。比較サンプルCは焼網1の線材
2に上記と同様に前記上塗層3bのみを焼付け塗装した
ものである。
【0010】下塗層3aと上塗層3bの二層からなる本
発明サンプルと比較サンプルA及びそれぞれ一層からな
る比較サンプルB、Cとの比較試験の結果を表1に示
す。
発明サンプルと比較サンプルA及びそれぞれ一層からな
る比較サンプルB、Cとの比較試験の結果を表1に示
す。
【0011】
【表1】
【0012】比較試験法は、耐熱性については電気炉で
連続一定温度(300、320、350℃)で加熱し、
サンプルの変色及び重量の変化で比較した。その他の比
較試験法としてJISK6894等の試験法に準じて行
った。
連続一定温度(300、320、350℃)で加熱し、
サンプルの変色及び重量の変化で比較した。その他の比
較試験法としてJISK6894等の試験法に準じて行
った。
【0013】結果として比較サンプルAは致命的な欠陥
がないが耐熱性の350℃でほんのわずかの重量の減少
やSiの粉がぱらつく傾向にある。比較サンプルBは耐
熱性に優れているが非貼着性では他のサンプルと比較し
て大きく劣っている。また比較サンプルCはその反対で
耐熱性に劣っているため白色系に変色するが本発明の狙
いである非貼着性では優れている。サンプルCは耐熱性
が320〜350℃で僅かに重量の減少及びややシリコ
ンの基材のSiの粉がぱらつくことがある。本発明サン
プルは耐熱性の350℃においても、比較サンプルAの
ようにならないことが明確である。
がないが耐熱性の350℃でほんのわずかの重量の減少
やSiの粉がぱらつく傾向にある。比較サンプルBは耐
熱性に優れているが非貼着性では他のサンプルと比較し
て大きく劣っている。また比較サンプルCはその反対で
耐熱性に劣っているため白色系に変色するが本発明の狙
いである非貼着性では優れている。サンプルCは耐熱性
が320〜350℃で僅かに重量の減少及びややシリコ
ンの基材のSiの粉がぱらつくことがある。本発明サン
プルは耐熱性の350℃においても、比較サンプルAの
ようにならないことが明確である。
【0014】従って耐熱性を持った汚染物質の除去が容
易な非貼着性を有する表面が形成できる。
易な非貼着性を有する表面が形成できる。
【0015】
【発明の効果】以上本発明によると、金属性の線材の表
面に、ストレートシリコンを主成分とした下塗層と、そ
の上に変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有す
るフッ素を添加すると共に重量比0.5〜5%含有する
カーボン繊維を添加した上塗層とからなる非貼着特性層
を塗着した焼網としたので、耐熱性を持った汚染物質の
除去が容易な非貼着性を有する表面が形成できる。
面に、ストレートシリコンを主成分とした下塗層と、そ
の上に変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有す
るフッ素を添加すると共に重量比0.5〜5%含有する
カーボン繊維を添加した上塗層とからなる非貼着特性層
を塗着した焼網としたので、耐熱性を持った汚染物質の
除去が容易な非貼着性を有する表面が形成できる。
【0016】従って260℃以上の高温で使用しても耐
熱性が劣化しない耐熱性および非貼着性に優れた調理用
焼網を提供できる。
熱性が劣化しない耐熱性および非貼着性に優れた調理用
焼網を提供できる。
【図1】本発明の一実施例を示す調理用焼網の斜視図で
ある。
ある。
【図2】図1におけるA部の拡大断面図である。
1 焼網 2 素材(線材) 3 非貼着特性層 3a 下塗層 3b 上塗層
Claims (1)
- 【請求項1】 金属性の素材(2)の表面に、ストレー
トシリコンを主成分とした下塗層(3a)と、その上に
変性シリコンを主成分に重量比5〜20%含有するフッ
素を添加すると共に重量比0.5〜5%含有するカーボ
ン繊維を添加した上塗層(3b)とからなる非貼着特性
層(3)を塗着したことを特徴とする調理用焼網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08702194A JP3258492B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 調理用焼網 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08702194A JP3258492B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 調理用焼網 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07289441A JPH07289441A (ja) | 1995-11-07 |
JP3258492B2 true JP3258492B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=13903312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08702194A Expired - Fee Related JP3258492B2 (ja) | 1994-04-26 | 1994-04-26 | 調理用焼網 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3258492B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11338398B2 (en) | 2013-03-14 | 2022-05-24 | Bwxt Mpower, Inc. | Spacer grid welding fixture |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100333005B1 (ko) * | 2000-01-27 | 2002-04-15 | 석무호 | 고기 구이기용 석쇠의 고기받침대 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-04-26 JP JP08702194A patent/JP3258492B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11338398B2 (en) | 2013-03-14 | 2022-05-24 | Bwxt Mpower, Inc. | Spacer grid welding fixture |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07289441A (ja) | 1995-11-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |