JPS63168448A

JPS63168448A - ポリテトラフルオロエチレン被覆用組成物

Info

Publication number: JPS63168448A
Application number: JP62000642A
Authority: JP
Inventors: Mutsusuke Nanba; 陸祐難波; Norimasa Honda; 本田　紀將; Yoshiaki Kataoka; 片岡　佳明
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1987-01-05
Filing date: 1987-01-05
Publication date: 1988-07-12
Also published as: JPH0138813B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［ｍ！１上の利用分野］本発明は、ポリテトラフルオロエチレン系重合体被覆用
組成物に関し、更に詳しくは、調理器具の表面被覆に特
に適したポリテトラフルオロエチレン系重合体被覆用組
成物に関する。

［従来の技術］非粘着性、汚染防止等を目的として、３ＦＩＩ基材の表
面を含フツ素樹脂、特にポリテトラフルオロエチレンに
より被覆することが広く行なわれている。

しかしながら、ポリテトラフルオ【１エヂレンは基材に
対する接着性が悪いため、種々の改質材料を加えて、基
材との接若性を改良する試みが種々なされているが、未
だ満足なポリテトラフルオロエチレン塗膜は得られてい
ないのが現状である。

特に調理器具については、高温での加熱、金属あるいは
木製の器具による摩擦、塩分、酢、油等による腐食など
の過酷な使用条件において、長期四重えうるポリテトラ
フルオロエチレンｔ！！！￥Ａは皆無といってもよい。

［発明の目的］本発明の１つの目的は、耐熱性、耐摩耗性、耐スクラッ
チ性等に優れたｔｉＩＥｍを形成し得るポリテトラフル
オロエチレン糸瓜合体被覆用組成物を提供することであ
る。

本発明の他の目的は、長期間の使用によってもｔ！！！
膜に傷が付かず、脱離しないポリテトラフルオロエチレ
ン系重合体塗膜を表面に有する調理器具を提供すること
である。

［発明の構成］ポリテトラフルオロエチレン系重合体は、５００万以上
、好ましくは５００万〜９００万の分子ｍを有するテト
ラフルオロエチレン単独重合体、およびテトラフルオロ
エチレンを主成分とし、これにＩＴｎｆｆｉ％未満、特
に０．５重量％未満の他の共重合性単量体を変性剤とし
て共重合させた共重合体（これら共重合体は、変性ポリ
テトラフルオロエチレンとも称せられる。）をα味する
。共重合体としては、テトラフルオロエチレンと、ヘキ
サフルオロプロピレン、ビニルフルオライド、ビニリデ
ンフルオライド、パーフルオロアルキルビニルエーテル
、クロロトリフルオロエチレン、エチレン、プロピレン
、各種アクリレートなどとの共重合体が例示される。こ
れらの内、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦ’Ｅ）
が好ましい。これらポリテトラフルオロエチレン系重合
体は、通常乳化重合により調製された０、１〜０．５μ
真の一次粒径を有するものが好ましく用いられる。

本発明者らの研究によると、分子ｍｈ＜ｓｏｏ万以上に
なると、ポリテトラフルオロエチレン系重合体の結晶化
度が低くなり、塗布した場合、ピンホールが生じにくく
、また、表面の平滑性も、分子量がこれより低い結晶性
ポリテトラフルオロエチレン系重合体より優れている。

本明細書において、分子量は、数平均分子ｍであって、
特公昭５Ｂ−５４０１６号公報に記載の方法によって測
定されるものをいう。

組成物中のポリテトラフルオロエチレン系重合体の濃度
は、概ね１０〜６０重量％の範囲が好ましい。

界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤（たとえば
、ノニオンＭＳ−２０８（日本部ｍ１式会社製））、陰
イオン系界面活性剤（たとえば、エマール（花王株式会
社製））などが用いられる。

界面活性剤の量は、組成物中のポリテトラフルオロエチ
レン系重合体１００重量部に対して５〜１０重ｆｆ１部
が好ましい。

液状媒体としては、水、ｆｆ１機体（たとえばトルエン
、キシレンなど）のいずれもが使用できる。

本発明の被覆用組成物は、１１り記ポリテトラフルオロ
エヂレン系重合体の水性または有機液体性分散体に界面
活性剤および必要に応じ塗膜物性を改良するための各種
添加剤を加え、十分撹拌を行って均一化することにより
調製することができる。

ポリテトラフルオロエチレン系重合体層に添加され各種
添加材の内、雲母粒子およびフレークとしては、市販の
ものをそのまま使用することができる。好ましくは、雲
母粒子またはフレークは１０〜１００ミクロン、特に１
５〜５０ミクロンの平均粒子寸法を有する。雲母粒子ま
たはフレークを添加することにより塗膜の耐腐食性、耐
摩耗性、耐スクラッチ性が増す。

この他、着色のための顔料（酸化クロム、酸化チタン、
カーボンブラックなど）、耐摩耗性材料（金属粉、磁性
材料など）、基材との接着性や塗膜の平滑性を改良する
ための有機高分子（溶融性フッ素樹脂、アクリル樹脂、
ならびにポリアミドイミド、ポリイミド、ポリアリレン
サルファイドおよびポリエーテルスルフォンのような耐
熱性高分子など）、帯電防止材としての導電性粒子また
は繊維（カーボン、銀やアルミニウムなどの金属）など
を組成物に加えることができる。

雲母などのこれら添加材は、組成物全重量に対して、２
〜２０％加えるのが好ましい。

ポリテトラフルオロエチレン系重合体の基材への塗装は
、常套の方法により行えばよい。たとえば、プライマー
をアルミニウムなどでできた基材の表面に塗布した後、
重合体を含む懸濁液組成物を塗布し、焼き付ける。

基材としては、従来からポリテトラフルオロエチレン系
重合体が塗布されている各種の物品が挙げられるが、中
でも調理器具、たとえばフライパン、ホットプレート、
グリルパン、卵焼器、各種煮炊器具に適用するのが好ま
しい。

［実施例コ次に実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説明
する。なお、実施例および比較例中の％および部は、特
記しないかぎりｒｎｍ％および重量部である。

実施例および比較例において、ポリテトラフルオロエチ
レン系重合体の塗装および塗膜の性能の評価は、以下の
ように行った。

塗装アルミニウムフライパン（厚さ２　、４　ａｍ）の内面
を常法により表面処理し、フッ素樹脂プライマー（ダイ
キン工業株式会社性「ポリフロンエナメルＥＫ−１９０
９ＢＫＮＪ）をスプレー塗装し、乾燥した後、ブラ°イ
マーの上に試験すべき重合体組成物をスプレー塗装して
、約１００℃の赤外乾燥炉で１０分間乾燥処理する。そ
の後、これを３８０℃の電気炉に入れ、１０分間焼成す
る。こうしてプライマーを含めて厚さ３０μｌのフッ素
樹脂塗膜を形成する。このようにして得たフライパンを
下記の試験に付す。

鮭囚誼星試験に先立ち、塗装面に、アルミニウム地金面に達する
まで５本の平行線を２５ｍｍの間隔をおいて切り込む。

フライパンを固定しておき、内面の切り込みを設けた面
の上に市販の金属タワシ（１８−８ステンレススチール
。１！１ｆｆｉ５０ｇ）を置き、その上に１Ｊｃｉｌの
荷重をほぼ平均してかけながら、金属タワシを平行な切
り込み線と垂直方向に、７部回／分の速さで、かつタワ
シの中心位置が切り込み線の少なくとも３本をまたぐよ
うな巾（ストーク５０ｕ）で往復運動させる。同時にこ
のタワシを７０回／分の速さで回転させる。フライパン
の温度は約２００〜２２０℃に保つ、この条件で、タワ
シをｔｏｏｏｏ往復させ、塗膜の剥離の状態を観察する
。ただし、途中、切り込み線間で塗膜が剥がれ、アルミ
ニウム地金が切り込み線間でつながった場合はそこで試
験を停止する。

鼠星区狂塗膜を形成したフライパンで、そば玉２個、野菜、肉お
よび調味料を用い、本べらを使用して焦げ付かないよう
程度にかき混ぜながら中火で平均１７分をかけて、焼き
そばを繰り返し作り、ｔ！１１膜へのこびりつき具合を
みる。１．’４　Ｊ！Ｉ！後、焼きそばを取り出したと
き、表面の一部にでも本べらで取り除けない焦げ付きま
たはその跡が残るようになるまでの調理回数を数える。

実施例！プロペラ式撹拌機を備えた撹拌槽に、濃度６０％のポリ
テトラフルオロエチレン（分子ｍ６００万）水性分散液
８０００部を入れ、撹拌しつつラウリル硫酸ナトリウム
水溶液（濃度２５％）１９５部、ポリオキシエチレン系
非イオン界面活性剤水溶液（濃度２５％）１８４０部、
トルエン１５２部および純水・１２５５部を、この順序
に仕込み、約２０分間撹拌して、水性被覆用組成物を調
製した。

こうして得られた被覆用組成物の固形分含聞は４２％、
ｐＨは９．５であり、粘度は２１０ｃｐ（２５℃）であ
った。

この組成物から形成される塗膜の性能試験を上記の通り
行った。結果を下表に示す。

実施例２実施ＰＩ　１で調製した被覆用組成物２３８０部を撹拌
機に入れ、撹拌しつつ、これに雲母粉末（平均粒径３５
μｍ）２００部およびカーボンブラック水性ペースト（
温度２４．４％）８部を、この順序で添加し、合計で２
０分間撹拌して、水性被覆用組成物を調製した。

こうして得られた被覆用組成物の固形分含ｍは４２％、
ｐ）１は９．５であり、粘度は２２０ｃｐ（２５℃）で
あった。

この組成物から形成される！２！膜の性能試験を上記の
通り行った。結果を下表に示す。

実施例３分子ｍ５４０万のポリテトラフルオロエチレンを用いる
以外は実施例蓋と同じ手順で水性被覆用組成物を調製し
、同様に塗膜の性能試験を行った。

結果を下表に示す。

実施例４実施例３で調製した水性被覆用組成物を用いる以外は実
施例２と同じ手順で水性被覆用組成物を調製し、同様に
ｔ！１膜の性能試験を行った。結果を下表に示す。

実施例５分子ＩＥ１７１０万のポリテトラフルオロエチレンを用
いる以外は実施例璽と同じ手順で水性被覆用組成物を調
製し、同様に？２！膜の性能試験を行った。

結果を下表に示す。

実施例６実施例５で調製した水性被覆用組成物を用いる以外は実
施例２と同じ手順で水性被覆用組成物を調製し、同様に
塗膜の性能試験を行った。結果を下表に示す。

比較例１分子ｍ３００万のポリテトラフルオロエチレンを用いる
以外は実施例１と同じ手順で水性被覆用組成物を調製し
、同様にｔ！１１模の性能試験を行った。

結果を下表に示す。

比較例２比較例！で調製した水性被覆用組成物を用いる以外は実
施例２と同じ手順で水性被覆用組成物を調製し、同様に
塗膜の性能試験を行った。結果を下表に示す。

比較例３分子量４５０万のポリテトラフルオロエチレンを用いる
以外は実施例１と同じ手順で水性被覆用組成物を調製し
、同様に塗膜の性能試験を行った。

結果を下表に示す。

比較例４比較例３で調製した水性被覆用組成物を用いる以外は実
施例２と同じ手順で水性被覆用組成物を調製し、同様に
塗膜の性能試験を行った。結果を下表に示す。

表特許出願人　ダイキン工業株式会社代　理　人　弁理士　青白　葆（ほか２名）手続補正書特許庁長官殿　　　昭和６３年　２月　８日１、事件の
表示昭和　６２年特許願第　　　　６４２　　号■ ２　発明の名称１　補正をする者事件との関係　特許出願人住所　大阪府大阪市北区中崎西２丁１−１４Ｔ１１２号
　梅用センタービル名称　（２８５）ダイキン工業株式
会社代表者　山　　１）　　稔 ζ代理人住所　〒５４０　大阪府大阪市東区域見２丁目１番６１
号＆　補正の対象　：　明細書の「発明の詳細な説明」
の欄７、補正の内容明細書の発明の詳細な説明の相中、次の箇所を補正しま
す。

（１）第３真下から第３行と第２行の間に、「、すなわ
ち、本発明は、分子ｆ１５００万以上のポリテトラフル
オロエチレン系重合体を界面活性剤と共に液状担体に分
散させたことを特徴とするポリテトラフルオロエチレン
被覆用組成物を提供するものである。」を挿入。

（２）第６頁第３〜５行、「ポリテトラフルオロエチレ
ン系・・・・・・・・・としては、」とあるを「添加剤
のうち重要なものは、塗膜性能を改質するために加える
各種の固体塗膜改質材である。固体塗膜改質材としては
、まず、雲母粒子またはフレークが挙げられる。これら
は、」と訂正。

（３）第６頁第１１行、「この他、」の後に「固体塗膜
改質材としては、」と挿入。

（４）第６頁下から第１行、「組成物」の前に「本発明
の」と挿入。

（５）第７頁第２行、「加える」の前に「の範囲で」と
挿入。

（６）第８頁第４行、「ダイキン工業株式会社性」とあ
るを［ダイキン工業株式会社製」と訂正。

（７）第９頁第２〜３行、「ストーク」とあるを「スト
ローク」と訂正。

（８）第９頁第１３行、「程度」とあるを「適度」と訂
正。

以上

Claims

【特許請求の範囲】１、分子量５００万以上のポリテトラフルオロエチレン
系重合体を界面活性剤と共に液状担体に分散させたこと
を特徴とするポリテトラフルオロエチレン被覆用組成物
。２、固体塗膜改質材を含有する特許請求の範囲第１項記
載の組成物。３、固体塗膜改質材が、雲母粉末またはフレーク、顔料
、耐熱性高分子、金属粉、磁性材料、有機高分子および
／または帯電防止性材である特許請求の範囲第２項記載
の組成物。４、固体塗膜改質材が、雲母粉末である特許請求の範囲
第３項記載の組成物。５、ポリテトラフルオロエチレン系重合体の分子量が、
５００万〜９００万である特許請求の範囲第１〜４項の
いずれかに記載の組成物。６、調理器具被覆用である特許請求の範囲第１〜５項の
いずれかに記載の組成物。７、分子量５００万以上のポリテトラフルオロエチレン
系重合体を界面活性剤と共に液状担体に分散させた組成
物を塗布し、乾燥し、焼成してポリテトラフルオロエチ
レン系重合体塗膜を表面に形成したことを特徴とする調
理器具。