JP3258359B2 - 感熱記録体の記録装置 - Google Patents

感熱記録体の記録装置

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JP3258359B2
JP3258359B2 JP6303792A JP6303792A JP3258359B2 JP 3258359 B2 JP3258359 B2 JP 3258359B2 JP 6303792 A JP6303792 A JP 6303792A JP 6303792 A JP6303792 A JP 6303792A JP 3258359 B2 JP3258359 B2 JP 3258359B2
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    • B41M5/363Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using a polymeric layer, which may be particulate and which is deformed or structurally changed with modification of its' properties, e.g. of its' optical hydrophobic-hydrophilic, solubility or permeability properties using materials comprising a polymeric matrix containing a low molecular weight organic compound such as a fatty acid, e.g. for reversible recording

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加熱することにより
可視的状態が例えば白濁と透明又は発色と消色状態のよ
うに変化する可逆性感熱記録材料(以下感熱材料とい
う)を用い、この感熱材料を樹脂シートに塗布した記録
体を加熱することにより、この記録体に記録を行う感熱
記録体の記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可視的状態が例えば白濁と透明又は発色
と消色状態のように変化する感熱材料は、例えば特開昭
55-154198号公報及び特開平2-414438号公報等に開示さ
れて公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな感熱材料は、(1)記録体への情報書き込み後、時
間の経過や、繰返し回数によって白濁又は発色が消えに
くくなるという消去性が劣り、(2)保管温度、経過時
間、繰返し回数などによって、白濁又は発色濃度が変化
して画質が劣化し、(3)透明又は消色状態が繰返し回
数によって変化して、記録の寿命が短く耐久性に劣ると
いうような問題がある。
【0004】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の感熱記録体の記録装置のもつ問題を解消し、記録体
への情報書き込み後、経過時間や、繰返し回数によって
白濁又は発色が消えにくくなるということがなくて消去
性に優れ、保管温度、経過時間、繰返し回数などによっ
て、白濁又は発色濃度が変化して画質が劣化することが
なく、透明又は消色状態が繰返し回数によって変化し
て、記録の寿命が短くなることがなくて耐久性が優れる
感熱記録体の記録装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1の発明は、情報信号
に応じた特定温度の加熱によって白濁と不透明とが繰返
し可能な感熱記録体の記録装置において、感熱記録体の
搬送路に沿って感熱記録体への情報の書込加熱部より手
前に、第1加熱部、第1冷却部、第2加熱部を順次配置
し、第1加熱部においては感熱材料が白濁する温度で加
熱し、第1冷却部においては感熱材料を白濁の濃度が最
高レベル近傍になる温度以下で冷却し、第2加熱部にお
いては感熱材料が透明になる温度で加熱することを特徴
とするものである。請求項2の発明は、情報信号に応じ
た特定温度の加熱によって発色と消色とが繰返し可能な
感熱記録体の記録装置において、感熱記録体の搬送路に
沿って感熱記録体への情報の書込加熱部より手前に、第
1加熱部、第1冷却部、第2加熱部を順次配置し、第1
加熱部においては感熱材料が発色する温度で加熱し、第
1冷却部においては発色した感熱材料が消色を開始する
消色開始温度T0′の温度以下で冷却し、第2加熱部に
おいては感熱材料が消色する温度で加熱することを特徴
とするものである。請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明において、第2加熱工程と書込加熱工程とが接近
し、又は同時に行われ、書込加熱工程で必要な加熱温度
は、第2加熱工程で昇温した温度を差し引いた温度であ
ることを特徴とするものである。請求項4の発明は、請
求項1の発明において、第1加熱部と第1冷却部とが近
接して配置されて急冷され、第1加熱部においては感熱
材料が白濁するのに必要な温度で加熱されることを特徴
とするものである。請求項5の発明は、請求項1又は2
の発明において、第2加熱部の発熱と非発熱との条件に
よって、書込部材のシート感熱材料への昇温温度のレベ
ルを変えるようになっていることを特徴とするものであ
る。請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの
発明において、感熱材料への情報の書込部材は、サーマ
ルヘッドからなり、このサーマルヘッドと感熱材料との
間に感熱材料とほぼ同速で移動するシートが介在してい
ることを特徴とするものである。請求項7の発明は、請
求項1又は2の発明において、感熱材料への情報の書込
部材は、半導体レーザからなり、感熱材料にレーザが照
射される位置では、感熱記録体の背面ローラによって押
し上げられていることを特徴とするものである。請求項
8の発明は、請求項1又は2の発明において、感熱材料
への第1,2加熱部は、導電ポリマーを耐熱材料に塗布
した発熱体や、チタン酸バリウムに微量な希土類元素を
添加して焼固めたセラミックス半導体発熱体や、酸化イ
ンジウム錫を耐熱材料にスパッタリングした発熱体や、
ニッケルクロムやタングステンやステンレスの箔又は細
線を耐熱材で被覆した発熱体を、面状又は筒状にしたも
のからなっていることを特徴とするものである。請求項
9の発明は、請求項1又は2の発明において、第2加熱
部よりも後の行程に、感熱材料に書込みを行うための書
込加熱部と、この書込加熱部により書込まれた感熱材料
を冷却するための第2冷却部とを備えていることを特徴
とするものである。
【0006】
【作用】前記のようなこの発明において、請求項1の発
明では、第1加熱部においては、感熱材料が白濁する温
度で加熱し、第1冷却部においては感熱材料を白濁の濃
度が最高レベル近傍になる温度以下で冷却し、第2加熱
部においては感熱材料が透明になる温度で加熱する。請
求項2の発明では、第1加熱部においては、感熱材料が
発色する温度で加熱し、第1冷却部においては発色した
感熱材料が消色を開始する消色開始温度T0′の温度以
下で冷却し、第2加熱部においては感熱材料が消色する
温度で加熱する。
【0007】
【実施例】図1に示すこの発明の第1実施例において、
1は感熱記録体を示し、この感熱記録体1は矢印に示す
方向に搬送され、その搬送路に沿って第1加熱部2、第
1冷却部3、第2加熱部4、書込加熱部5、第2冷却部
6が順次配置され、第1加熱部2は温度検知部材7、発
熱部材8及び温度制御回路9を有し、第1冷却部3には
冷却ファン11が設けられ、第2加熱部4は加熱部材12を
有し、書込加熱部5には書込部材13が設けられている。
【0008】第1加熱部2の発熱部材8は導電性ポリマ
を耐熱材料に塗布したもの、チタン酸バリウムに微量の
希土類元素を添加し、焼固めたセラミックス半導体発熱
体や、酸化インジウム錫を耐熱材料にスパッタリングし
た発熱体や、ニッケルクロムやタングステンやステンレ
スの箔又は細線を耐熱材で被覆した発熱体を、その発熱
部材8の機械的特性、例えば可撓性に合わせて板状、筒
状、ベルト状の形状にして使用することができる。第1
冷却部3は、金属ローラ対14でシート状記録体を挟み、
このローラ14を冷却ファン11及び図示しないペルチエ冷
却器、冷却媒体で冷却するようになっており、金属ロー
ラ対14はヒートパイプで構成するのが好ましい。書込加
熱部5の書込部材13は、端面形サーマルヘッドからなっ
ていて、感熱記録体1の搬送方向手前から前方に向って
下方に傾斜し、その前後にシートローラ16,17が配置さ
れており、これらのローラ16,17に懸張されている無端
状耐熱シート18が書込部材13を包囲し、無端状耐熱シー
ト18を挾んで書込部材13と反対側に押圧ローラ19が設け
られている。
【0009】図2には、感熱記録体1の感熱材料の1例
の可逆特性が示されており、縦軸は透明、白濁の状態
を、また横軸は感熱材料を加熱する温度をそれぞれ示
す。最初に白濁状態Aにある記録体を室温から温度T1
まで上昇させると、透明状態Bとなる。そして温度T1
から室温まで低下させると、点線bに示すように透明状
態Bが保持される。感熱材料を温度T1から温度T2まで
上昇させた後室温まで低下させると、点線aに示すよう
に温度T0以下から白濁状態となり室温で白濁状態Aが
保持される。このようにして感熱材料を室温にしても、
記録体の可視的な両極の2状態を確保することができ
る。
【0010】図3には、感熱材料の他例の可逆特性が示
されており、縦軸は消色、発色の状態を、また横軸は感
熱材料を加熱する温度をそれぞれ示す。最初に消色状態
Dにある記録体を室温から温度T1′を通過して温度
2′まで上昇させると、発色状態Cとなる。そして温
度T2′から室温の近傍に低下させると、点線cに示す
ように発色状態Cが保持される。温度T0′の消色が開
始される消色開始温度以下で室温近傍の発色状態Cの感
熱材料を温度T0′を通過して温度T1′まで上昇させる
と、点線dに示すように濃度が低下して消色状態Dにな
り、再度感熱材料の温度を室温まで低下させると消色状
態Dが保持される。さらに温度T1′から温度T2′まで
上昇させると、再び発色状態Cとなって室温に低下させ
ても発色状態Cが保持される。
【0011】前記の実施例において、第1加熱部2は感
熱材料を温度T2又はT2′まで昇温させ、第1冷却部3
は感熱材料を温度T2又はT2′をT0又はT0′以下から
室温の近傍まで冷却し、第2加熱部4は感熱材料を温度
1又はT1′まで昇温させ、書込加熱部5は情報信号に
より、サーマルヘッドからなる書込部材13によって感熱
材料を温度T2又はT2′になるように昇温させる。第2
冷却部6は書込加熱部5から感熱記録体1が装置外に排
出されるまでの距離が短い場合に設けられ、作業者が熱
い感熱記録体1に触れることがない程度の温度にまで冷
却する。前記のように第1加熱部2で感熱材料を温度T
2又はT2′まで昇温させるのは、この昇温によって第1
冷却部3以降における工程が同一条件で実施されるよう
にするためであり、実際の使用時における例をあげる
と、−20℃〜35℃の範囲の外気温度のところから感熱記
録体1が搬入された場合、感熱材料はほぼ外気温度と同
じになっているものと想定される。このような温度特に
低温の感熱記録体1を、直接第2加熱部4で温度T1
はT1′まで昇温させて、均一な透明状態又は消色状態
にするには、記録装置としてまとめるには、装置の大き
さ及びコストの面から具合が悪い。このため搬入された
感熱記録体1を、温度T1又はT1′から高分子の軟化温
度の範囲内、好ましくは温度T2又はT2′まで昇温させ
る。このような第1加熱部2における昇温の際、搬入さ
れた感熱記録体1の温度を温度検知部材7で検知し、発
熱部材8の温度制御回路9にフィードバックされ、加熱
時間、温度分布、走行時間等が決定される。ついで第1
冷却部3で感熱材料を温度T0又はT0′以下から室温の
近傍まで冷却し、それによって第2加熱部4以降におけ
る処理温度を大きなばらつきなく設定することができ、
均一な地肌及び濃度の画像が得られることになる。第1
冷却部3における冷却が急速に行われると、温度T1
近までしか昇温していなくても、温度T2付近まで昇温
した現象が現れ、急冷の時間は第1加熱部2を通過した
後から約0.5秒以下であるが、感熱材料を含む感熱記録
体1の熱容量が大きいと、この時間は延びる。このこと
から第1加熱部2で昇温する際の好ましい温度は、感熱
記録体1が温度T2又はT2′であるが、感熱記録体1が
温度T1又はT1′の昇温であっても、温度T2又はT2
の際の効果と同等の効果がえられて好ましい。また第2
加熱部4は感熱記録体1を温度T1又はT1′まで昇温さ
せて、第1冷却部3を通過して白濁又は発色状態の感熱
記録体1をその逆の透明又は消色状態にするものであっ
て、感熱記録体1の地肌条件を決定するものであり、し
たがって記録装置の稼働時に常時発熱するものではな
い。このため第2加熱部4の加熱、非加熱によって、後
続する書込加熱部5の温度条件も変わることとなる。書
込加熱部5は情報信号により、サーマルヘッドからなる
書込部材13によって感熱材料を温度T2又はT2′になる
ように昇温させる。この場合第2加熱部4で昇温された
感熱材料の温度がT1又はT1′であれば、それから温度
2又はT2′にまで昇温するエネルギを与えれば良い。
【0012】前記のように第1加熱部2で感熱材料を温
度T2又はT2′まで昇温させるのは、この昇温によって
第1冷却部3以降における工程が同一条件で実施される
ようにするためであり、実際の使用時における例をあげ
ると、―20℃〜35℃の範囲の外気温度のところから感熱
記録体1が搬入された場合、感熱材料はほぼ外気温度と
同じになっているものと想定される。このような温度特
に低温の感熱記録体1を、直接第2加熱部4で温度T1
又はT1′まで昇温させて、均一な透明状態又は消色状
態にするには、記録装置としてまとめるには、装置の大
きさ及びコストの面から具合が悪い。このため搬入され
た感熱記録体1を、温度T1又はT1′から高分子の軟化
温度の範囲内、好ましくは温度T2又はT2′まで昇温さ
せる。このような第1加熱部2における昇温の際、搬入
された感熱記録体1の温度を温度検知部材7で検知し、
発熱部材8の温度制御回路9にフイードバックされ、加
熱時間、温度分布、走行時間等が決定される。ついで第
1冷却部3で感熱材料を温度T0又はT0′以下から室温
の近傍まで冷却し、それによって第2加熱部4以降にお
ける処理温度を大きなばらつきなく設定することがで
き、均一な地肌及び濃度の画像が得られることになる。
第1冷却部3における冷却が急速に行われると、温度T
1付近までしか昇温していなくても、温度T2付近まで昇
温した現象が現れ、急冷の時間は第1加熱部2を通過し
た後から約0.5秒以下であるが、感熱材料を含む感熱記
録体1の熱容量が大きいと、この時間は延びる。このこ
とから第1加熱部2で昇温する際の好ましい温度は、感
熱記録体1が温度T2又はT2′であるが、感熱記録体1
が温度T1又はT1′の昇温であっても、温度T2又は
2′の際の効果と同等の効果がえられて好ましい。ま
た第2加熱部4は感熱記録体1を温度T1又はT1′まで
昇温させて、第1冷却部3を通過して白濁又は発色状態
の感熱記録体1をその逆の透明又は消色状態にするもの
であって、感熱記録体1の地肌条件を決定するものであ
り、したがって記録装置の稼働時に常時発熱するもので
はない。このため第2加熱部4の加熱、非加熱によっ
て、後続する書込加熱部5の温度条件も変わることとな
る。書込加熱部5は情報信号により、サーマルヘッドか
らなる書込部材13によって感熱材料を温度T2又はT2
になるように昇温させる。この場合第2加熱部4で昇温
された感熱材料の温度がT1又はT1′であれば、それか
ら温度T2又はT2′にまで昇温するエネルギを与えれば
良い。
【0013】図4に示す第2実施例は、第1加熱部2が
第1実施例と相違するので、この部分について説明し、
他の部分の説明は省略する。第2実施例では、第1加熱
部2の発熱部材8の発熱体21を複数本設け、それを感熱
記録体1に近接し、又は軽く接触するように配置し、そ
の上部及び周縁を断熱材22で包囲し、感熱記録体1を挾
んで発熱部材8の反対側に配置された1対のベルトロー
ラ23間に搬送ベルト24を張設し、この搬送ベルト24の内
部にあって、発熱部材8に対向する位置に受板25が設け
られており、搬送ベルト24の移動によって感熱記録体1
が搬送される。セラミックス半導体発熱体21の場合は、
常温では低抵抗で通電により温度が高くなり、材料のキ
ュリー点に達すると高抵抗になるため、発熱部材8の温
度は材料のキュリー点付近で、温度制御回路がなくとも
ほぼ一定の温度に発熱部材8のみで自動調整される。こ
の発熱部材8を感熱記録体1の温度検知をして、温度制
御回路9を通して第1加熱部2の発熱部材8を制御する
場合は、発熱体21の本数を調節することになる。また搬
送ベルト24や受板25もセラミックス半導体や導電性ポリ
マーの発熱体、もしくは箔又は細線の発熱体等によって
構成してもよく、感熱記録体1の移動速度に対応するこ
とができる加熱部材とすることができる。
【0014】図5に示す第3実施例は、感熱記録体1へ
の情報の書込加熱部5が第1実施例と相違するので、こ
の部分について説明し、他の部分の説明は省略する。こ
の第3実施例では、感熱記録体1への情報の書込加熱部
5が、半導体レーザ26、ポリゴンミラー27、ミラー28で
構成され、感熱記録体1の搬送路に間隔をおいて配置さ
れた上部ローラ29,30、それらに対向して配置された下
部受板32,33及び両受板32,33間に配置された下部ロー
ラ34が設けられている。このようなものにおいて、感熱
記録体1は矢印方向に搬送され、下部ローラ34によって
上部ローラ29,30間に押し上げられ、これによって感熱
記録体1は多少の曲率をもって下部ローラ34に密着し、
書込加熱部5のレーザ光の焦点が確保され、各部材29,
30,32,33,34に第2加熱部4の機能をもたせることが
できる。この実施例において、下部ローラ34の直径を大
きくすると、両受板32,33を設けなくとも感熱記録体1
が大きな曲率をもって省略することができ、下部ローラ
34と密着して浮き上がることがない。このようなものに
おいて半導体レーザ26はポリゴンミラー27で走査され、
レーザ光は感熱記録体1の感熱材料層中で光を吸収して
熱に変換するか、又は感熱材料とは別に光吸収層を設
け、その層の光熱変換によって温度T2又はT2′に昇温
する。
【0015】図6に示す第4実施例は、第2加熱部4及
び書込加熱部5が第1実施例と相違するので、この部分
について説明し、他の部分の説明は省略する。この実施
例では、感熱記録体1の搬送路の下方に設けられた1対
のベルトローラ37間に耐熱シート38を張設し、この耐熱
シート38の内部にあって、書込加熱部5の書込部材13に
対向する位置に板状の発熱部材39が設けられており、耐
熱シート18,38の移動によって感熱記録体1が搬送され
る。このようなものにおいて、発熱部材39の発熱時に
は、それによって第2加熱部4で感熱記録体1を温度T
1又はT1′に昇温して感熱記録体1が透明又は消色状態
になり、この場合文字等の情報を白濁又は発色状態にす
る。そのために書込部材13により感熱記録体1の温度を
2又はT2′に昇温するが、発熱部材39があるために、
それによる昇温分の温度を差し引いてエネルギを付与
し、その結果感熱記録体1は透明又は消色の地肌に白濁
又は発色の文字となる。発熱部材39の非発熱時には、感
熱記録体1の地肌は第1加熱部2及び第1冷却部3を通
過した後、白濁又は発色状態となり、この場合文字等の
情報を透明又は消色状態とするため、書込加熱部5の書
込部材13で温度T1又はT1′で加熱する。このように第
2加熱部4の発熱、非発熱の条件と書込加熱部5の感熱
記録体1の昇温温度は互いに関連している。そして定常
の作動時には第2加熱部4が発熱する条件とし、これを
非発熱の条件とする場合はスイッチ等で切換えるように
なっている。その他の使用方法としては、第2加熱部4
を発熱させておいて、書込加熱部5で温度T1又はT1
で加熱する方法があり、この際の第2加熱部4の発熱温
度は書込加熱部5の温度T1又はT1′より低く条件設定
される。
【0016】図2,3に示すような特性を示す感熱記録
体1としては、高分子/低分子を分散膜として記録層を
形成し、低分子物質が0.1〜1μの粒子から構成された
ものがあり、その粒子の結晶状態によって多結晶であれ
ば、入射光が光散乱して白濁状態となり、粒子の結晶状
態が大きな結晶であれば、透明状態を示す。発色、消色
を繰り返す記録体としては、発色剤、顕消色剤、バイン
ダーで記録層を形成したものがある。前記のような記録
体に関し、高分子/低分子分散膜タイプの感熱材料を使
用して、サーマルヘッドで加熱して繰返し印字し、白濁
-透明の繰返しに対する感熱記録体1の寿命の劣化を示
す耐久劣化性を調べたところ、図7,8に示されたよう
な状態となり、低分子物質の粒子の変化があり、明らか
に劣化が認められた。図7はスタート時における感熱層
E、図8は500回書込時における感熱層E′をそれぞれ
示し、これらの感熱層E,E′において白色の粒子が低
分子物質の粒子であって、感熱層Eにおける低分子物質
粒子が温度によって状態が変化して可視的変化を起こ
し、粒子径にはばらつきがあるが、粒子が比較的に独立
しており、感熱層E′における低分子物質粒子は、粒子
径がスタート時に比べて大きくなっており、また斜め方
向にゆがんだ形になっている。これら両図は同倍率では
あるが、観察した感熱層E,E′は同一ではない。
【0017】このような現象は、つぎのような方策を講
ずることによって回避することができる。 (1)感熱記録体1に加えられる圧力を、感熱記録体1
と書込部材13との相対移動によって、高分子中に分散さ
れた低分子物質の粒子が、塑性変形して内部歪を生じな
いようにすること。 (2)感熱記録体1に加えられる熱を、感熱記録体1と
書込部材13との相対移動によって、高分子中に分散され
た低分子物質の粒子が、塑性変形して内部歪を生じない
ようにすること。 (3)感熱記録体1と書込部材13との相対移動の際の速
度によって、高分子中に分散された低分子物質の粒子に
加えられる力により、塑性変形して内部歪を生じないよ
うにすること。 (4)感熱記録体1に加えられる熱、圧力及び感熱記録
体1と書込部材13との相対移動速度の関係を、高分子中
に分散された低分子物質の粒子に加えられる熱及び力に
よって、粒子が塑性変形を起して生じる内部歪が蓄積さ
れないようにすること。 前記のような低分子物質の粒子が塑性変形を起して生じ
る内部歪は、熱によって感熱記録体1層全体が柔らかく
なり、その時点で書込部材13で感熱記録体1に圧力が加
わり、感熱記録体1層中に移動速度が発生することによ
って生ずる。そしてこの内部歪は圧力が除去された後
も、その発生原因となった力と逆な力がシート状感熱材
料層に働かないと除去されず、圧力だけが感熱記録体1
に働いた場合も同様であり、これは室温において高分子
/低分子を分散膜とした記録層が完全な剛性を保ってい
ないためである。また圧力の作用は高分子中に分散され
た低分子物質の粒子に加えられ、粒子どおしの結合を促
進するため図8のような粒子の肥大化が生ずる。このよ
うなことから、書込部材13を固定位置に配置し、短時間
に加熱するため圧力をかけると、感熱記録体1と書込部
材13との間に移動速度差を生じて劣化が加速されること
がわかる。ところで第1実施例は前記のようであって、
感熱記録体1は耐熱シート18の移動と押圧ローラ19の回
転とにより、これらに挟持されて搬送されながら書込部
材13によって書込まれることから感熱記録体1層中に内
部歪が発生することがなく、画像の劣化が防止される。
【0018】感熱記録体1の構成について説明すること
とすると、図9〜11に代表的な例が示されている。図9
は基本的な感熱記録体1の感熱材料の構成を示し、可逆
性の感熱層41は、20μm〜0.5m又は500μmの樹脂か
らなる支持層42上に2μm〜20μmの厚さをもって塗布
され、感熱層41の上にラミネート層43が形成され、この
ラミネート層43は接着層44、ポリエチレンテレフタレー
ト等からなる樹脂層45、耐熱層46によって構成されてお
り、感熱層41と支持層42との間に、着色層、A1等の金
属層又はレーザ光吸収層を、記録材料及び記録装置の特
性や目的に合わせて設ける。着色層の場合は主に白色の
層として、発色性の感熱材料を使用したときに好適であ
り、金属層は外光を金属層で反射して感熱層の層厚が薄
く、白濁濃度や発色濃度が低い場合もみた目の濃度が高
められ、光吸収層は書込部材13にレーザ光を使用した場
合、この層で光エネルギを熱エネルギに変換して感熱材
料を加熱する。図10に示した例においては、樹脂製の支
持層49を中間において上層に着色層50、感熱層51が、ま
た下層に磁気層52、白色層53が設けられ、必要に応じて
感熱層51及び白色層53の表面に印刷部54及びカラー印刷
部55が設けられる。図11に示した例においては、支持層
57を中間にして上層には感熱層59が、また下層には光記
録層58が設けられている。図示を省略したが、ICメモ
リやROM等の記録媒体を支持層49に埋設し、支持層49
の表層に電極端子と感熱層を設けたものを構成すること
ができる。このような記録体1で感熱層51に情報の書込
み、消去をする際、感熱層51のみに加熱部材類の加熱が
施される。
【0019】前記のような感熱材料とは別な記録媒体を
併設したシート状又はカード状の記録体で、記録媒体に
感熱材料の記録回数や日時を記録しておき、これらの記
録媒体に記録した内容を読取装置で検知して、感熱材料
の記録回数や前回の記録日からの日数に応じて各加熱部
材の加熱、非加熱及び昇温条件を制御する。このような
制御を行う背景は、感熱材料層の低分子物質の粒子が塑
性変形して内部歪を生じないように記録装置側での条件
を前記したように設定しても、数100〜数1000回以上の
使用に対して、多少の低分子物質の粒子の内部歪の蓄積
が生ずる。そしてこれによって図12に概略の状態が示さ
れているように特性の最良条件が変化し、この図面は縦
軸に白濁濃度、横軸に書込加熱部5の書込部材13の印加
電圧を示し、感熱材料の使用初めであるスタート時に
は、印加電圧V1で白濁濃度が最高値になるが、1000回
使用後は印加電圧V2で最高値になり、この電圧V1から
電圧V2への最適値のシフトに応じて、書込部材13への
印加電圧と第1加熱部2へ印加電圧とをかえるように制
御する。
【0020】感熱材料は下記の材料によって構成され
る。この発明において可逆性感熱記録材料を作るには樹
脂母材及び低分子物質を溶解した溶液、又は樹脂母材の
溶液(溶剤としては有機低分子物質のうちの少なくとも
1種を溶解しないものを用いる)に有機低分子物質を微
粒子状に分散した分散液に、必要に応じてスペーサー粒
子を分散せしめ、プラスチックフィルム、ガラス板、金
属板などの支持体上に塗布乾燥して積層の感熱層を形成
させればよい。感熱層又は感熱記録材料作成用溶剤とし
ては、樹脂母材及び有機低分子物質の種類によって種々
選択できるが、例えばテトラヒドロフラン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、四
塩化炭素、エタノール、トルエン、ベンゼン等が挙げら
れる。なお、分散液を使用した場合はもちろんである
が、溶液を使用した場合も得られる感熱層中では有機低
分子物質は微粒子として析出し、分散状態で存在する。
【0021】この発明において、可逆性感熱記録材料の
感熱層の樹脂母材に用いられる樹脂は皮膜またはシート
を形成することができ透明性が良く、機械的に安定な樹
脂が好ましい。このような樹脂としては、ポリ塩化ビニ
ル;塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル-酢酸
ビニル-ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル-酢酸ビ
ニル-マレイン酸共重合体、塩化ビニル-アクリレート共
重合体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化ビニリデ
ン、塩化ビニリデン-塩化ビニル共重合体、塩化ビニリ
デン-アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン系
共重合体;ポリエステル;ポリアミド;ポリアクリレー
ト又はポリメタクリレート或いはアクリレート-メタク
リレート共重合体;シリコーン樹脂等が挙げられる。こ
れらは単独で或いは2種以上と混合して使用して良いこ
とはもちろんである。
【0022】一方、有機低分子物質としては記録層中で
熱により多結晶から単結晶に変化するものであればよ
く、一般に融点30〜200℃好ましくは50〜150℃程度のも
のが使用される。このような有機低分子物質としてはア
ルカノール;アルカンジオール;ハロゲンアルカノール
またはハロゲンアルカンジオール;アルキルアミン;ア
ルカン;アルケン;アルキン;ハロゲンアルカン;ハロ
ゲンアルケン;ハロゲンアルキン;シクロアルカン;シ
クロアルケン;シクロアルキン;飽和または不飽和モノ
またはジカルボン酸又はこれらのエステル、アミド又は
アンモニウム塩;アリルカルボン酸またはそれらのエス
テル、アミド又はアンモニウム塩;ハロゲンアリルカル
ボン酸またはそれらのエステル、アミド又はアンモニウ
ム塩;チオアルコール;チオカルボン酸又はそれらのエ
ステル、アミンまたはアンモニウム塩;チオアルコール
のカルボン酸エステル等が挙げられる。これらは単独で
又は2種以上混合して使用される。これらの化合物の炭
素数は10〜60、好ましくは10〜38、特に10〜30が好まし
い。エステル中のアルコール基部分は飽和していてもよ
く、飽和していなくてもよく、またハロゲン置換されて
いてもよい。いずれにしても有機低分子物質は分子中に
酸素、窒素、硫黄及びハロゲンの少なくとも1種、例え
ば−OH、−COOH、−CONH、−COOR、−N
H、−NH2、−S−、−S−S−、−O−、ハロゲン
等を含む化合物であることが好ましい。
【0023】更に具体的には、これら化合物としてはラ
ウリン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカ
ン酸、アラギン酸、ヘンイコサン酸、トリコサン酸、リ
グノセリン酸、ペンタコサン酸、セロチン酸、ヘプタコ
サン酸、モンタン酸、メリシン酸、オレイン酸等の高級
脂肪酸;ステアリン酸メチル、ステアリン酸テトラデシ
ル、ステアリン酸オクタデシル、ラウリン酸オクタデシ
ル、パルミチン酸テトラデシル、ベヘン酸ドデシル等の
高級脂肪酸のエステル;
【化1】 等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ペンタデカン酸、
ノナデカン酸、アラキン酸、ヘイコサン酸、トリコサン
酸、ステアリン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸等の炭素
数16以上の高級脂肪酸が好ましく、炭素数16〜24の高級
脂肪酸が更に好ましい。また、透明化できる温度の巾を
広げるには、この明細書において記載した有機低分子物
質を適宜組合せるか、または、そうした有機低分子物質
と融点の異なる他の材料とを組合せればよい。これらは
例えば特開昭63-39378号、特開昭63-130380号、特願昭6
3-14754号、特願平1-140109号などに開示されている
が、これらに限定されるものではない。
【0024】なお、感熱層中の有機低分子物質と樹脂母
材との割合は、重量比で2:1〜1:16程度が好まし
く、1:2〜1:6が更に好ましい。樹脂母材の比率が
これ以下になると、有機低分子物質を樹脂母材中に保持
した膜に形成することが困難となり、またこれ以上にな
ると、有機低分子物質の量が少ないため、不透明化が困
難になる。
【0025】感熱層の厚みは1〜30μmが好ましく、2
〜20μmがさらに好ましい。感熱層が厚すぎると層内で
の熱の分布が発生し均一に透明化することが困難とな
る。また、感熱層が薄すぎると白濁度が低下しコントラ
ストが低くなる。更に、感熱層中の有機低分子物質の量
を増加させると白濁度を増すことができる。
【0026】感熱層には以上の成分の他に、透明画像の
形成を容易にするために、界面活性剤、高沸点溶剤等の
添加物を添加することができる。これらの添加物の具体
例は次の通りである。 高沸点溶剤の例;リン酸トリブチル、リン酸トリ-2-エ
チルヘキシル、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル、オレイン酸ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ
エチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタ
ル酸ジ-n-オクチル、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、
フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フ
タル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピ
ン酸ジブチル、アジピン酸ジ-n-ヘキシル、アジピン酸
ジ-2-エチルヘキシル、アゼライン酸ジ-2-エチルヘキ
シル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ-2-エチルヘ
キシル、ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエ
チレングリコールジ-2-エチルブチラート、アセチルリ
シノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチ
ルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリ
ブチル。
【0027】界面活性剤、その他の添加物の例;多価ア
ルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高級アル
キルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステル、高
級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂肪酸高
級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂又はポリプ
ロピレングリコールの低級オレフィンオキサイド付加
物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼンスル
ホン酸のNa,Ca,Ba又はMg塩;高級脂肪酸、芳
香族カルボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、芳香族スルホ
ン酸、硫酸モノエステル又はリン酸モノ-又はジ-エステ
ルのCa,Ba又はMg塩;低度硫酸化油;ポリ長鎖ア
ルキルアクリレート;アクリル系オルゴマー;ポリ長鎖
アルキルメタクリレート;長鎖アルキルメタクリレート
〜アミン含有モノマー共重合体;スチレン〜無水マレイ
ン酸共重合体;オレフィン〜無水マレイン酸共重合体。
この発明において可逆性感熱記録材料の支持体として
は、前記したようにプラスチックフィルム、ガラス板、
金属板等が用いられる。この記録材料の画像コントラス
トを向上させるために記録層の背面に光反射層を設ける
ことも可能である。この場合には記録層の厚みを薄くし
ても高いコントラストが得られる。具体的にはAl,N
i,Sn,Au,Ag等を蒸着することが挙げられる
(特開昭64-14079号参照)。支持体がAl蒸着層のよう
な樹脂との接着力に乏しい材質の場合には、支持体と感
熱層との間に接着層を設けてもよい(特開平3-7377号参
照)。
【0028】また、この発明の感熱層上に、サーマルヘ
ッド等の書き込み法による加熱手段の熱と圧力で表面が
変形して透明部の透明度が低下するのを防ぐため、保護
層を設けても良い。感熱層上に積層する保護層(厚さ0.
1〜10μm)の材料としてはシリコーン系ゴム、シリコー
ン樹脂(特開昭63-221087号参照)、ポリシロキサング
ラフトポリマー(特開昭63-317385号参照)や紫外線硬
化樹脂又は電子線硬化樹脂(特開平2-566号参照)等が
挙げられる。いずれの場合も、塗布時に溶剤を用いる
が、その溶剤は、感熱層の樹脂ならびに有機低分子物質
を溶解しにくいほうが望ましい。感熱層の樹脂及び有機
低分子物質を溶解しにくい溶剤としてn-ヘキサン、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール等が挙げられ、特にアルコール系の溶剤がコスト
面から望ましい。
【0029】更に、保護層形成液の溶剤やモノマー成分
等から可逆性記録材料を保護するために、保護層と可逆
性記録材料との間に中間層を設けることができる(特開
平1-133781号参照)。中間層の材料としては感熱層中に
樹脂母材として挙げたものの他に下記のような熱硬化性
樹脂、熱可逆性樹脂が使用可能である。即ち、具体的に
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリウレ
タン、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート、ポリアミ
ド等が挙げられる。中間層の厚さは用途により異なるが
0.1〜2μmくらいが好ましい。これ以下になると、保護
効果が下がり、これ以上となると熱感度が低下する。更
に、磁気記録層を設けカードとして用いることも可能で
ある(実開平2-3876号参照)。
【0030】この発明に使用する感熱記録体は、支持体
に紙、合成紙、プラスチックフィルム等が使用できる。
この支持体上にロイコ化合物と顕消色剤及び結着剤を主
成分として、添加剤を含有する記録層を設ける。記録層
上には、必要に応じて保護層を設ける。以下にロイコ化
合物と顕消色剤及び結着剤、添加剤の材料例を挙げる。 <ロイコ化合物> 3-シクロヘキシルアミノ-6-クロルフルオラン、3-シ
クロヘキシルアミノ-6-ブロモフルオラン、3-ジエチ
ルアミノ-7-クロルフルオラン、3-ジエチルアミノ-7
-ブロモフルオラン、3-ジプロピルアミノ-7-クロルフ
ルオラン、3-ジエチルアミノ-6-クロル-7-フェニル
アミノ-フルオラン、3-ピロリジノ-6-クロル-7-フェ
ニルアミン-フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-クロル
-7-(m-トリフロロメチルフェニル)アミン-フルオラ
ン、3-シクロヘキシルアミノ-6-クロル-7-(o-クロ
ルフェニル)アミノ-フルオラン、3-ジエチルアミノ-
6-クロル-7-(2′,3′ジクロルフェニル)アミン-
フルオラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-クロル
フルオラン、3-ジブチルアミノ-6-クロル-7-エトキ
シエチルアミノ-フルオラン、3-ジエチルアミノ-7-
(o-クロルフェニル)アミノ-フルオラン、3-ジエチ
ルアミノ-7-(o-ブロモフェニル)アミノ-フルオラ
ン、3-シブチルアミノ-7-(o-フルオロフェニル)ア
ミノ-フルオラン、6′-ブロモ-3′-メトキシベンゾイ
ンドリノ-ピリロスピラン、3-(2′-メトキシ-4′-
ジメチルアミノフェニル)-3-(2′-ヒドロキシ-4′
-クロル-5′-クロルフェニル)フタリド、3-(2′-
ヒドロキシ-4′-ジメチルアミノフェニル)-3-(2′
-メトキシ-5′-クロルフェニル)フタリド、2-{3,
6-ビス(ジエチルアミノ)}-9-(o-クロルフェニ
ル)アミノ-キサルチル安息香酸ラクタム、3-N-エチ
ル-N-イソアミルアミノ-7-クロルフルオラン、3-ジ
エチルアミノ-6-メチル-7-m-トリフロロメチルアニ
リノフルオラン、3-ピロリジノ-6-メチル-7-m-トリ
フロロメチルアニリノフルオラン、3-(N-シクロヘキ
シル-N-メチル)アミノ-6-メチル-7-m-トリフロロ
メチルアニリノフルオラン、3-モルホリノ-7-(N-n
-プロピル-N-m-トリフロロメチルフェニル)アミノフ
ルオラン
【0031】<顕消色剤> 下記一般式(1)で示される有機リン酸化合物 R−PO(OH)2 (1) (但し、Rは炭素数12以上の直鎖状または分枝状のアル
キル基またはアルケニル基を表す) この有機リン酸化合物の具体例は以下の材料である。オ
クチルホスホン酸、ノニルホスホン酸、デシルホスホン
酸、ドデシルホスホン酸、テトラデシルホスホン酸、ヘ
キサデシルホスホン酸、オクタデシルホスホン酸、エイ
コシルホスホン酸、ドコシルホスホン酸、テトラコシル
ホスホン酸等。 下記一般式(2)で示されるα-位炭素に水酸基を
有する有機酸 R1−CH(OH)COOH (2) (但し、R1は炭素数12以上の直鎖状または分枝状のア
ルキル基またはアルケニル基を表す) このα-位炭素に水酸基を有する有機酸の具体例は以下
の材料である。α-ヒドロキシオクタノイック酸、α-ヒ
ドロキシドデカノイック酸、α-ヒドロキシテトラデカ
ノイック酸、α-ヒドロキシヘキサデカノイック酸、α-
ヒドロキシオクタデカノイック酸、α-ヒドロキシペン
タデカノイック酸、α-ヒドロキシエイコサノイック
酸、α-ヒドロキシドコサノイック酸等。 下記一般式(3)で示される二塩基酸
【化2】 (但し、R2は炭素数12以上の直鎖状または分枝状のア
ルキル基またはアルケニル基、Zは酸素原子またはイオ
ウ原子、mは0、1または2の整数を表す) 一般式(3)で示される二塩基酸の具体例は以下の材料
である。 オクチルコハク酸、デシルコハク酸、ドデシルコハク
酸、テトラデシルコハク酸、ヘキサデシルコハク酸、オ
クタデシルコハク酸、エイコシルコハク酸、ドコシルコ
ハク酸、テトラコシルコハク酸、オクチルリンゴ酸、デ
シルリンゴ酸、ドデシルリンゴ酸、テトラデシルリンゴ
酸、ヘキサデシルリンゴ酸、オクタデシルリンゴ酸、エ
イコシルリンゴ酸、ドコシルリンゴ酸、テトラコシルリ
ンゴ酸、オクチルチオリンゴ酸、デシルチオリンゴ酸、
ドデシルチオリンゴ酸、テトラデシルチオリンゴ酸、ヘ
キサデシルチオリンゴ酸、オクタデシルチオリンゴ酸、
エイコシルチオリンゴ酸、ドコシルチオリンゴ酸、テト
ラコシルチオリンゴ酸、オクチルジチオリンゴ酸、デシ
ルジチオリンゴ酸、ドデシルジチオリンゴ酸、テトラデ
シルジチオリンゴ酸、ヘキサデシルジチオリンゴ酸、オ
クタデシルジチオリンゴ酸、エイコシルジチオリンゴ
酸、ドコシルジチオリンゴ酸、テトラコシルジチオリン
ゴ酸等。 下記一般式(4)で示される二塩基酸
【化3】 (但し、R3は炭素数12以上の直鎖状または分枝状のア
ルキル基またはアルケニル基、R4は水素原子または炭
素原子1〜30のアルキル基を示す) 一般式(4)で示される二塩基酸の具体例は以下の材料
である。 オクチルマロン酸、デシルマロン酸、ドデシルマロン
酸、テトラデシルマロン酸、ヘキサデシルマロン酸、オ
クタデシルマロン酸、エイコシルマロン酸、ドコシルマ
ロン酸、テトラコシルマロン酸、ジオクチルマロン酸、
ジデシルマロン酸、ジドデシルマロン酸、ジテトラデシ
ルマロン酸、ジヘキサデシルマロン酸、ジオクタデシル
マロン酸、ジエイコシルマロン酸、ジドコシルマロン
酸、メチルオクタデシルマロン酸、メチルエイコシルマ
ロン酸、メチルドコシルマロン酸、メチルテトラコシル
マロン酸、エチルオクタデシルマロン酸、エチルエイコ
シルマロン酸、エチルドコシルマロン酸、エチルテトラ
コシルマロン酸等。
【0032】<結着剤>以下に記載する材料が結着剤と
して利用できる例である。ポリビニールアルコール、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、酢酸セルロース、ゼラチン、カ
ゼイン、澱粉、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニールピ
ロリドン、ポリアクリルアミド、マレイン酸共重合体、
アクリル酸共重合体、ポリスチレン、ポリ塩化ビニー
ル、ポリ酢酸ビニール、ポリアクリル酸エステル類、ポ
リメタクリル酸エステル類、塩化ビニール/酢酸ビニー
ル共重合体、スチレン共重合体、ポリエステル、ポリウ
レタン等。
【0033】<添加剤>更に発色した画像の消去時間を
コントロールするために、記録層中に各種添加剤を適宜
加える。この添加剤として例えば、フタル酸エステル、
脂肪酸エステル、リン酸エステル等の可塑剤や、カルナ
ウバワックス、パラフィンワックス、密蝋、ポリエチレ
ンワックス等のワックスや、ジメチルシリコンオイル、
ポリエーテル変性シリコンオイル、エポキシ変性シリコ
ンオイル等のシリコンオイルや、アニオン系、ノニオン
系及びカチオン系の界面活性剤や、ラウリルアルコー
ル、ステアリルアルコール等の高級アルコールがある。
これらの添加物は顕消色剤に対して添加する重量比を変
えることにより、加熱書込み後からの消去時間をコント
ロールできる。シート状記録体の作成例を以下に述べ
る。 3-ジエチルアミノ-7-(o-クロルフェニル)アミノ-フルオラン 50g オクタデシルホスホン酸 150g 塩化ビニール/酢酸ビニール共重合体(VYHH;ユニオンカーバイト社製) 150g フタル酸ジオクチル 10g 溶剤(トルエン/MEK=1/1) 1350g 上記組成物をボールミルにて粒径約3μに粉砕、分散
し、記録層になる塗布液になる。この塗布液をマイクロ
グラビアコータで75μmPETフィルムに、厚さ約5μm
に塗布し、80℃で乾燥した。この後、マイクログラビア
コータでUV硬化性樹脂であるウレタンアクリレート系
樹脂(ユニディックC7-157、大日本インキ化学社製)
を約3μmに塗布し、80℃で乾燥した後に紫外線ランプ
で硬化させた。これで本発明に使える保護層を持つシー
ト状記録体が得られる。
【0034】
【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項1の発明は、第1加熱部においては感熱材料が白濁す
る温度で加熱し、第1冷却部においては感熱材料を白濁
の濃度が最高レベル近傍になる温度以下で冷却し、第2
加熱部においては感熱材料が不透明になる温度で加熱
し、請求項2の発明は、第1加熱部においては感熱材料
が発色する温度で加熱し、第1冷却部においては発色し
た感熱材料が消色を開始する消色開始温度T0′の温度
以下に冷却し、第2加熱部においては感熱材料が消色す
る温度で加熱するようになっているので、感熱材料固有
の両極端の可視的な2状態が記録体の感熱材料部分全体
が均一な変化を経過した後に、情報の書込加熱を行うこ
とで感熱材料の可視的状態を均一で安定した印字品質を
うることができるという効果がある。請求項3の発明
は、請求項1又は2の発明において、第2加熱工程と書
込加熱工程とが接近し、又は同時に行われ、書込加熱工
程で必要な加熱温度は、第2加熱工程で昇温した温度を
差し引いた温度であり、また請求項4の発明は請求項1
の発明において、第1加熱部と第1冷却部とが近接して
配置されて急冷され、第1加熱工程においては感熱材料
が白濁するのに必要な温度で加熱されるので、加熱のた
めに要する消費電力の効率化を図れるという効果があ
る。請求項5の発明は、請求項1又は2の発明におい
て、第2加熱部の発熱と非発熱との条件によって、書込
部材のシート感熱材料への昇温温度のレベルを変えるの
で、加熱のために要する消費電力の効率化を図れるとと
もに、ネガ像又はポジ像がユーザが要望する画像がえら
れるという効果がある。請求項6の発明は、請求項1な
いし5のいずれかの発明において、感熱材料への情報の
書込部材は、サーマルヘッドからなり、このサーマルヘ
ッドと感熱材料との間に感熱材料とほぼ同速で移動する
シートが介在し、また請求項7の発明は、請求項1又は
2の発明において、感熱材料への情報の書込部材は、半
導体レーザからなり、感熱材料にレーザが照射される位
置では、感熱記録体の背面ローラによって押し上げられ
ているので、感熱層への加圧力が弱められ、感熱材料の
高分子中に分散された低分子物質の粒子が、塑性変形し
て内部歪を生ずるようなことがなく、感熱材料の耐久性
を向上するという効果がある。請求項8の発明は、請求
項1又は2の発明において、感熱材料への第1,2加熱
部は、導電ポリマーを耐熱材料に塗布した発熱体や、チ
タン酸バリウムに微量な希土類元素を添加して焼固めた
セラミックス半導体発熱体や、酸化インジウム錫を耐熱
材料にスパッタリングした発熱体や、ニッケルクロムや
タングステンやステンレスの箔又は細線を耐熱材で被覆
した発熱体を、面状又は筒状にした発熱部材を有するの
で、装置全体を小型にすることができてコストを低減す
ることができるという効果がある。請求項9の発明は、
請求項1又は2の発明において、第2加熱部よりも後の
行程に、感熱材料に書込みを行うための書込加熱部と、
この書込加熱部により書込まれた感熱材料を冷却するた
めの第2冷却部とを備えているので、書込加熱部から感
熱材料が装置外に排出されるまでの距離が短い場合に、
有効的な冷却を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の概略正面図である。
【図2】同上の感熱材料の1例の可逆特性線図である。
【図3】同上の感熱材料の他例の可逆特性線図である。
【図4】この発明の第2実施例の第1加熱部の概略正面
図である。
【図5】この発明の第3実施例の書込加熱部の概略正面
図である。
【図6】この発明の第4実施例の書込加熱部の概略正面
図である。
【図7】同上の感熱記録体の感熱層のスタート時におけ
る状態を示す写真である。
【図8】同上の感熱層の500回書込後の状態を示す写真
である。
【図9】同上の感熱記録体の1例の一部の正面図であ
る。
【図10】同感熱記録体の他例の一部の正面図である。
【図11】同感熱記録体のさらに他例の一部の正面図で
ある。
【図12】同上の感熱材料の白濁濃度と加熱部材に対す
る印加電圧との相関図である。
【符号の説明】
1 感熱記録体 2 第1加熱部 3 第1冷却部 4 第2加熱部 5 書込加熱部 6 第2冷却部 7 温度検知部材 8 発熱部材 9 温度制御回路 11 冷却ファン 12 加熱部材 13 書込部材
フロントページの続き (72)発明者 宮脇 勝明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 武田 有介 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 川久保 俊夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 29/36 B41J 2/365 B41M 5/36

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報信号に応じた特定温度の加熱によっ
    て白濁と透明とが繰返し可能な感熱記録体の記録装置に
    おいて、感熱記録体の搬送路に沿って感熱記録体への情
    報の書込加熱部より手前に、第1加熱部、第1冷却部、
    第2加熱部を順次配置し、第1加熱部においては感熱材
    料が白濁する温度で加熱し、第1冷却部においては感熱
    材料を白濁の濃度が最高レベル近傍になる温度以下で冷
    却し、第2加熱部においては感熱材料が透明になる温度
    で加熱することを特徴とする感熱記録体の記録装置。
  2. 【請求項2】 情報信号に応じた特定温度の加熱によっ
    て発色と消色とが繰返し可能な感熱記録体の記録装置に
    おいて、感熱記録体の搬送路に沿って感熱記録体への情
    報の書込加熱部より手前に、第1加熱部、第1冷却部、
    第2加熱部を順次配置し、第1加熱部においては感熱材
    料が発色する温度で加熱し、第1冷却部においては発色
    した感熱材料が消色を開始する消色開始温度T0′の温
    度以下で冷却し、第2加熱部においては感熱材料が消色
    する温度で加熱することを特徴とする感熱記録体の記録
    装置。
  3. 【請求項3】 第2加熱工程と書込加熱工程とが接近
    し、又は同時に行われ、書込加熱工程で必要な加熱温度
    は、第2加熱工程で昇温した温度を差し引いた温度であ
    ることを特徴とする請求項1又は2の感熱記録体の記録
    装置。
  4. 【請求項4】 第1加熱部と第1冷却部とが近接して配
    置されて急冷され、第1加熱部においては感熱材料が白
    濁するのに必要な温度で加熱されることを特徴とする請
    求項1の感熱記録体の記録装置。
  5. 【請求項5】 第2加熱部の発熱と非発熱との条件によ
    って、書込部材のシート感熱材料への昇温温度のレベル
    を変えることを特徴とする請求項1又は2の感熱記録体
    の記録装置。
  6. 【請求項6】 感熱材料への情報の書込部材は、サーマ
    ルヘッドからなり、このサーマルヘッドと感熱材料との
    間に感熱材料とほぼ同速で移動するシートが介在してい
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの感熱
    記録体の記録装置。
  7. 【請求項7】 感熱材料への情報の書込部材は、半導体
    レーザからなり、感熱材料にレーザが照射される位置で
    は、感熱記録体の背面ローラによって押し上げられてい
    ることを特徴とする請求項1又は2の感熱記録体の記録
    装置。
  8. 【請求項8】 感熱材料への第1,2加熱部は、導電ポ
    リマーを耐熱材料に塗布した発熱体や、チタン酸バリウ
    ムに微量な希土類元素を添加して焼固めたセラミックス
    半導体発熱体や、酸化インジウム錫を耐熱材料にスパッ
    タリングした発熱体や、ニッケルクロムやタングステン
    やステンレスの箔又は細線を耐熱材で被覆した発熱体
    を、面状又は筒状にした発熱部材を有することを特徴と
    する請求項1又は2の感熱記録体の記録装置。
  9. 【請求項9】 第2加熱部よりも後の行程に、感熱材料
    に書込みを行うための書込加熱部と、書込加熱部よりも
    後の行程に、書込加熱部により書込まれた感熱材料を冷
    却するための第2冷却部を設けたことを特徴とする請求
    項1又は2の感熱記録体の記録装置。
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