JP3258355B2 - 車両用内装材の製造方法 - Google Patents

車両用内装材の製造方法

Info

Publication number
JP3258355B2
JP3258355B2 JP35946791A JP35946791A JP3258355B2 JP 3258355 B2 JP3258355 B2 JP 3258355B2 JP 35946791 A JP35946791 A JP 35946791A JP 35946791 A JP35946791 A JP 35946791A JP 3258355 B2 JP3258355 B2 JP 3258355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
base material
mold
adhesive layer
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35946791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05177715A (ja
Inventor
隆 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to JP35946791A priority Critical patent/JP3258355B2/ja
Publication of JPH05177715A publication Critical patent/JPH05177715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3258355B2 publication Critical patent/JP3258355B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用内装材の製造方法
に係り、特に、基材と表面材とを接着剤で接合した車両
用内装材の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両用内装材、例えばルーフラ
イニングは、基材と表面材とを接着剤で接合している。
そして、接着剤として溶剤系或はエマルジョン系の接着
剤を用いる場合には、図6で示すように、基材61にス
プレーガン等62で接着剤63を塗布して、図7で示す
ように、乾燥装置64によって乾燥させていた。また接
着剤としてホットメルトフィルムを用いる場合には、予
め表面材にホットメルフィルムをラミネートしたり、或
は基材の成形前に基材上に配置して基材上に成形してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記接着剤として溶剤
系或はエマルジョン系の接着剤を用いる技術では、接着
剤の塗布時に溶剤が飛散し作業環境に不都合があり、ま
た接着剤の塗布作業を人手で行うと、接着剤塗布面のバ
ラ付きが生じてしまい、表面材との接着不良等の問題が
ある。さらに接着剤の塗布後に乾燥するための乾燥装
置、換気設置等が必要であり、接着剤の塗布をロボット
等で行うとすると特別な塗布設備が必要となるなど、各
種設備費用がかさむという問題があった。
【0004】また接着剤としてホットメルトフィルムを
用いる技術では、上記溶剤の飛散の不都合は生じない
が、凹凸形状部や深絞り部などでホットメルトフィルム
が伸ばされることによる目付減や接着不良、さらに成形
時に掛かるテンション等でフィルムシワが生じてしまう
という不都合が生じる場合がある。
【0005】本発明の目的は、基材に均一に且つ所望厚
さの接着剤層を形成して表面材を接合できる車両用内装
材の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る車両用内
装材の製造方法は、金型によって基材を成形する基材成
形工程と、金型から脱型後で基材が成形熱を保持してい
る間に、粉体接着剤が収納された接着剤塗布型の粉体収
納側と反対側の型面に前記基材を装着する装着工程と、
接着剤塗布型を反転して基材に粉体接着剤を塗布して接
着剤層を形成する接着剤層形成工程と、接着剤塗布型を
反転して余分な粉体接着剤を除く取除き工程と、接着剤
塗布型から接着剤層が形成された基材を取り出す取出し
工程と、を備えた構成からなる。
【0007】また請求項2の車両用内装材の製造方法
は、前記接着剤層が形成された基材の接着剤層を上型に
向けて下型に配置し、表面材を基材と上型の間に介在さ
せて、上下型によって基材と表面材を一体に成形してな
るものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0009】図1乃至図5は本発明の実施例を示すもの
であり、本例では車両用内装材としてルーフライニング
Rを例にして説明する。図1は本発明に係る金型によっ
て基材を成形する基材成形工程の説明図、図2は図1に
よって成形された基材の脱型の説明図、図3は接着剤塗
布型の粉体収納側と反対側に基材を装着する装着工程の
説明図、図4は接着剤塗布型を反転して基材に粉体接着
剤を塗布して接着剤層を形成する接着剤層形成工程の説
明図、図5は上下型によって基材と表面材を一体に成形
する工程の説明図である。
【0010】本例のルーフライニングRの製造方法は、
金型によって基材を成形する基材成形工程と、金型から
脱型後で基材が成形熱を保持している間に、粉体接着剤
が収納された接着剤塗布型の粉体収納側と反対側の型面
に前記基材を装着する装着工程と、接着剤塗布型を反転
して基材に粉体接着剤を塗布して接着剤層を形成する接
着剤層形成工程と、接着剤塗布型を反転して余分な粉体
接着剤を除く取除き工程と、接着剤塗布型から接着剤層
が形成された基材を取り出す取出し工程と、を備えた構
成からなる。
【0011】金型13によって基材15を成形する基材
成形工程は、図1で示すように、通常行なわれているル
ーフライニングRの成形工程であり、下型11と上型1
2とからなる金型13の下型11に基材15となる材料
をキャビティ内に配置して、上下型共に120℃乃至2
30℃の範囲にして、型締め成形する。この基材15の
成形は、圧縮成形の他にスタンピング成形等、内装材の
種類に応じて採用することができる。
【0012】基材成形工程の後で、図2で示すように、
ルーフライニングの基材15を金型13から取出す。そ
して接着剤層を形成するために装着工程を行なう。装着
工程は、金型13から脱型後で基材15が成形熱を保持
している間に、粉体接着剤Aが収納された接着剤塗布型
23に基材15を装着する。本例で用いられる粉体接着
剤Aとしては、ホットメルト型の粉体であり、例えばポ
リプロピレン系、ポリオレフィン系,ポリエチレン系,
ポリエステル系,ポリアミド系で、融点が100℃乃至
130℃120の各種ホットメルト型の粉体を用いると
好適である。
【0013】また接着剤塗布型23は粉体接着剤Aを収
納している下型21と、基材15を装着する上型22と
から構成されており、下型21と上型22とは開閉でき
るように構成されており、下型21には回転軸24が取
着されて図示しない回転装置により回転軸24が回転さ
れ、これによって接着剤塗布型23が回転できるように
構成されている。そして基材15の表面材取付け面15
aを、下型21側に向けて上型22に装着し、上下型2
1,22を型締めする。このとき、基材成形工程によっ
て成形された基材15が、好ましくは前記粉体接着剤の
融点温度を含む120℃乃至130℃の温度範囲にある
うちに上型22に装着する。これを時間で示すと1秒乃
至10秒、好ましくは5秒前後が好適である。
【0014】次に接着剤層形成工程を行なう。接着剤層
形成工程は、装着工程で接着剤塗布型23に装着された
基材15に接着剤層25を形成するものであり、回転軸
24の回転により接着剤塗布型23を180°回転(反
転)させることにより行なう。このようにすると、上型
22が下になり、下型21が上になって、粉体接着剤A
は基材15上の全面に均一に覆うこととなる。そして基
材15の成形熱により基材15と接触した粉体接着剤A
が溶融して基材15側に被膜が形成されて接着剤層25
が形成される。この接着剤層25の形成は、粉体接着剤
Aの材料,温度及び接着剤塗布型23の反転時間等によ
り所望厚さに形成することができる。
【0015】次に、余分な粉体接着剤Aを除く取除き工
程を行なう。即ち、接着剤塗布型23を、更に反転させ
て、下型21と上型22の関係を基材15の装着前の状
態にする。このようにすると融着していない余分な粉体
接着剤Aが下型21に落ちて、基材15の接着剤層25
の上面から除かれる。
【0016】次に取出し工程をおこなう。即ち接着剤塗
布型23から接着剤層25が形成された基材15を取り
出す。そして次に表面材26を基材15に接合する。こ
の基材15と表面材26との接合は、図5で示すような
上型51と下型52によって行なう。即ち、接着剤層2
5が形成された基材15を下型52に配置するが、この
とき接着剤層25を上型51に向けて配置し、表面材2
6を基材15と上型51の間に介在させて、上下型5
1,52によって基材15と表面材26を一体に接合成
形する。このとき下型52の温度は100℃乃至160
℃程度、上型51の温度は100℃乃至140℃程度に
して接着剤層25を溶融して基材15と表面材26とを
一体に接合するものである。本例の表面材26として
は、不織布,トリコットとウレタンフォームの積層体,
PVCとウレタンフォームとの積層体、熱可塑性エラス
トマーとポリエチレンフォームとの積層体等各種のもの
を用いることができる。
【0017】上記のように、接着剤層25は必要な量を
所望により確保できるので、ホットメルトフィルムや溶
剤系接着剤、エマルジョン系接着剤などに比し、歩留が
向上する。またホットメルト系であるために、溶剤系に
比しての飛散や乾燥炉の設置などの必要がなく、経済的
であり且つ環境的にも良好である。上記実施例では、ル
ーフライニングRについて説明したが、ドアライニン
グ、その他の車両用内装材に適用できることは勿論であ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、粉体接着剤
を用いているので、逆アール部や絞面に、均等な接着剤
層を形成でき、接着不良による表面材の浮きが防止でき
る。また従来のホットメルトフィルムを用いたときに生
じる形状形成部の部分的な伸び等による目付量減などが
なく、均等に基材の上に被膜を作ることができ、歩留り
が向上する。そして接着剤層は温度と接触時間により所
望に形成できるので汎用性に富んだものとなる。また、
溶剤系に比しての飛散や乾燥炉の設置などの必要がな
く、経済的で且つ環境的に良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基材成形工程の説明図である。
【図2】成形された基材の脱型する状態の平面説明図で
ある。
【図3】接着剤塗布型に基材を装着を説明する斜視図で
ある。
【図4】接着剤塗布型を反転した状態を説明する斜視図
である。
【図5】上下型によって基材と表面材を一体に成形する
工程の説明図である。
【図6】従来例を示す塗布工程の説明図である。
【図7】従来例を示す乾燥工程の説明図である。
【符号の説明】
13 金型 15 基材 23 接着剤塗布型 A 粉体接着剤 R ルーフライニング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型によって基材を成形する基材成形工
    程と、前記金型から脱型後で基材が成形熱を保持してい
    る間に、粉体接着剤が収納された接着剤塗布型の粉体収
    納側と反対側の型面に前記基材を装着する装着工程と、
    接着剤塗布型を反転して基材に粉体接着剤を塗布して接
    着剤層を形成する接着剤層形成工程と、接着剤塗布型を
    反転して余分な粉体接着剤を除く取除き工程と、接着剤
    塗布型から接着剤層が形成された基材を取り出す取出し
    工程と、を備えた車両用内装材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記接着剤層が形成された基材の接着剤
    層を上型に向けて下型に配置し、表面材を基材と上型の
    間に介在させて、上下型によって基材と表面材を一体に
    成形してなる請求項1記載の車両用内装材の製造方法。
JP35946791A 1991-12-30 1991-12-30 車両用内装材の製造方法 Expired - Fee Related JP3258355B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35946791A JP3258355B2 (ja) 1991-12-30 1991-12-30 車両用内装材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35946791A JP3258355B2 (ja) 1991-12-30 1991-12-30 車両用内装材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05177715A JPH05177715A (ja) 1993-07-20
JP3258355B2 true JP3258355B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=18464647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35946791A Expired - Fee Related JP3258355B2 (ja) 1991-12-30 1991-12-30 車両用内装材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3258355B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05177715A (ja) 1993-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6221439B1 (en) Method for applying a coating film on a three-dimensionally curved substrate
JPS6339316A (ja) 布材にて被覆された挾付け型縁当て及びその製造法
US5362349A (en) Plastic heat set molding
US4973371A (en) Method for forming foamed parts and a multiple layer release adhesion paper therefor
JP3258355B2 (ja) 車両用内装材の製造方法
JPS6124939A (ja) 自動車用冷暖房装置の気流制御弁及びその製造方法
JPH0428210B2 (ja)
JP2686688B2 (ja) 表皮一体成形品
JP3135167B2 (ja) コンクリート成形用型枠
US5364483A (en) Thick bodied heat set molding
JP2612126B2 (ja) パウダースラッシュ成形方法
JPH02258320A (ja) 芯部材を有する樹脂成形品の製造方法
JP2000127863A (ja) 自動車用モールディング及びその製造方法
JPH10264734A (ja) 車両用成形天井の製造方法
JP3198043B2 (ja) 粉末スラッシュ成形表皮材の製造方法及びその製造装置
JPS6353019B2 (ja)
JPH0521776B2 (ja)
JPS5928461B2 (ja) 車輛用内装材の製造方法
JPH02198811A (ja) 自動車用内装部品及びその製造方法
JPH04313364A (ja) 自動車内装品のウレタン発泡時における外周シーリング方法
JPS6147714B2 (ja)
JP2881096B2 (ja) 二層パウダースラッシュ成形方法
JPS6244414A (ja) 圧縮成形方法
JPH1148270A (ja) 表皮付き合成樹脂成形品およびその成形方法
JPS61254266A (ja) 塗装用マスキング治具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees