JP3257560B2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具

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JP3257560B2
JP3257560B2 JP23752891A JP23752891A JP3257560B2 JP 3257560 B2 JP3257560 B2 JP 3257560B2 JP 23752891 A JP23752891 A JP 23752891A JP 23752891 A JP23752891 A JP 23752891A JP 3257560 B2 JP3257560 B2 JP 3257560B2
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伸一 鶴岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一重管高圧放電ランプ
を用いた照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の定格ランプ電力1.7k
W以上の一重管高圧放電ランプを用いた照明器具は、反
射板の前面に形成された照射開口には、ガラスが取り付
けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成の場合、反射板にて反射された一重管高圧放電
ランプからの照射光は、照射開口に取り付けられたガラ
スにも照射され、ガラスの中央と周囲とでは温度が異な
り、ガラスの温度分布が不均一となり、ガラスの強度が
低下する。
【0004】このため、一重管高圧放電ランプとガラス
との距離を離したり、耐熱性に優れたガラスを使用しな
ければならず、器具が大型化、あるいは、高価になる問
題を有している。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、安価で小型の照明器具を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の照明器具
は、前面に開口を有するとともに放物面状の反射体とし
ての機能を有し一重管高圧放電ランプが装着される後部
器具本体と;前面に後部器具本体の開口より大きい照射
開口を有するとともに放物面状の反射体としての機能を
有し、後部器具反射体の前面開口の前方に位置する前部
器具本体と;後部器具本体および前部器具本体間に介装
されたパッキングと;前部器具本体の照射開口を覆うよ
うに設けられた強化ガラスの前面ガラスとを具備したも
のである。
【0007】請求項2記載の照明器具は、前面に開口を
有するとともに反射体としての機能を有し、背面に一体
に放熱フィンが形成され、一重管高圧放電ランプが装着
される後部器具本体と;前面に後部器具本体の開口より
大きい照射開口を有するとともに反射体としての機能を
有し、後部器具反射体の前面開口の前方に位置する前部
器具本体と;後部器具本体および前部器具本体間に介装
されたパッキングと;前部器具本体の照射開口を覆うよ
うに設けられた前面ガラスと具備したものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の照明器具は、後部器具本体およ
び前部器具本体は放物面状の反射体として機能するた
め、一重管高圧放電ランプから照射された照射光は、照
射開口を覆う強化ガラスの前面ガラスにほぼ均一に照射
されるので、前面ガラスの温度分布が均一化されやすく
なり、前面ガラスの強度が向上し、安価で小型化を図れ
とともに、熱源となる一重管高圧放電ランプを装着し
た後部器具本体と前面ガラスを設ける開口部を有した前
部器具本体とに分けて構成し、さらに、後部器具本体に
前部器具本体をパッキングを介して伝熱作用が抑制さ
れ、前面ガラスの温度が過度に上昇することを抑制す
【0009】請求項2記載の照明器具は、熱源となる一
重管高圧放電ランプを装着した後部器具本体と前面ガラ
スを設ける開口部を有した前部器具本体とに分けて構成
し、後部器具本体の背面に放熱フィンを一体に有するこ
とにより、一重管高圧放電ランプからの熱を効率良く放
熱し、さらに、後部器具本体および前部器具本体の間に
はパッキングが介装されて伝熱作用が抑制され、前面ガ
ラスの温度が過度に上昇することを抑制する
【0010】
【実施例】以下、本発明の照明器具の一実施例を図面を
参照して説明する。
【0011】図2において、10は照明器具本体で、この
照明器具本体10は、ほぼリング状の取付基体11の後面側
にL形断面のパッキング12を介して反射体13の一方を構
成する後部器具本体としての後部反射板13aが嵌着され
ている。
【0012】この後部反射板13aは、アルミダイキャス
ト等によりほぼ椀形に成形されているが、2箇所に一対
の箱形ランプ支持部14が一体に膨出成形されている。こ
の箱形ランプ支持部14の内側にスペーサ15を介してねじ
止めされた保持部16により、一重管高圧放電ランプHID
が装着時に、電極間が略水平となるようにその両端のガ
ラスバルブにて保持されている。
【0013】また、一重管高圧放電ランプHIDは、たと
えばショートアーク型高圧で、電極間距離が30mm〜
35mmで、定格ランプ電力2kW、定格ランプ電圧1
20V、定格電流17Aである。
【0014】リング状の取付基体11の前面側には、反射
体13の他方を構成する前部器具本体としての前部反射板
13bが、フランジ部24にパッキング21を介して取り付け
られている。
【0015】この前部反射板13bの前面側の照射開口25
では、前部反射板13bに形成された最大径部26に前面ガ
ラス27が嵌着され、この前面ガラス27を挟んで最大径部
26の開口縁28が図2に示す2点鎖線状態から実線状態に
折曲されて、前面ガラス27が固定されている。
【0016】そして、後部に位置する後部反射板13a
と、前部に位置する前部反射板13bとにより、一重管高
圧放電ランプHIDに光学的に対向する反射体13が形成さ
れている。そして、この反射体13の内面は、図1に示す
ように、断面放物線状の放物面が形成されている。
【0017】また、前面ガラス27は、ガラス板が温度上
昇している状態で冷たい雨などが当たる場合に問題とな
る耐熱衝撃性および耐衝撃性において優れた特性を示す
風冷強化ガラスである。この前面ガラス27の成分は、主
成分としてシリカ(SiO)を70〜73%含み、そ
の他に、アルミナ(Al)を1〜1.8%、酸化
鉄(Fe)を0.08〜0.14%、ライム(C
aO)を7〜12%、マグネシア(MgO)を1〜4.
5%、アルカ(ArO)を13〜15%含む。
【0018】図2ないし図5に示されるように、後部反
射板13aは、円筒部31を介して前段部32および後段部33
が2段に形成され、前段部32の表面には冷却部としての
多数の放熱フィン34が、また後段部33の表面には冷却部
としての多数の放熱フィン35がそれぞれアルミダイキャ
スト等により一体成形されている。この各放熱フィン3
4,35は相互に一定の間隙を介し平行に配列され、前段
部32および後段部33の各曲面に沿って一定の高さに突設
されている。
【0019】図6に示されるように、取付基体11は、円
形に形成された開口41を有するリング状部42の一側およ
び他側に一対の矩形部43が形成され、このリング状部42
および矩形部43の外形に沿って、後部反射板13aが嵌着
される凹部44が形成され、この凹部44の輪郭に沿ってパ
ッキング12が嵌着される溝45が設けられている。また、
一対の矩形部43には凸片部46が一体成形され、この各凸
片部46に取付相手との位置決め用のピン47および取付ね
じ穴48が設けられている。
【0020】さらに、この取付基体11に対する後部反射
板13aの取付構造として、図6に示されるように、取付
基体11のリング状部42に一方の蝶番取付部51が一体成形
され、一対の矩形部43に一方のラッチ取付ねじ穴52が設
けられ、これに対し、図4および図5に示されるよう
に、後部反射板13aの開口縁部に他方の蝶番取付部53が
一体成形され、一対の箱形ランプ支持部14の側面の凸部
54に他方のラッチ取付ねじ穴55が設けられている。そし
て、一方の蝶番取付部51と他方の蝶番取付部53とが図示
しない蝶番により回動自在に結合され、さらに、一方の
ラッチ取付ねじ穴52と他方のラッチ取付ねじ穴55とを利
用して図示しないラッチ機構が取付けられている。この
ラッチ機構を外すことにより、蝶番の支軸を中心に後部
反射板13aを開閉できる。
【0021】次に、この実施例で示された照明器具の作
用を説明する。
【0022】反射体13が、放物線状に形成されているた
め、図1に示すように、反射体13で反射される一重管高
圧放電ランプHIDからの照射光は均一に前面ガラス27に
照射されるため、前面ガラス27の温度分布が均一とな
る。また、後部反射体13aおよび前部反射体13bがパッキ
ング12,21を介して接続して構成されているため、一
管高圧放電ランプHIDが装着されている後部反射体13aの
熱が、前面ガラス27が装着されている前部反射体13bに
伝達されて、前面ガラス27に伝達されることを、後部反
射体13aおよび前部反射体13bが分割されるとともに、こ
れら後部反射体13aおよび前部反射体13b間に介装された
パッキング12,21により遮断することにより、前面ガラ
ス27の温度が過度に上昇することを防止する。したがっ
て、前面ガラス27の強度が向上し、一重管高圧放電ラン
プHIDと前面ガラス27との距離を短くできるので、安価
に小型化を図れる。このように、温度分布が一様にな
り、温度が過度に上昇することを防止した前面ガラス27
には、冷たい雨などが当たっても耐熱衝撃強度が問題と
なることがない。したがって、前面ガラス27に、開口率
および照射効率の低下につながるたとえば格子状のワイ
ヤグリッドの防護体を用いる必要がない。
【0023】さらに、反射体13の雰囲気中の熱を、反射
体13と一体の放熱フィン34,35から効率良く放熱するこ
とにより、雰囲気温度の上昇を抑制し、前面ガラス27の
温度上昇の低減にもつながる。
【0024】なお、図示された実施例では、後部反射板
13aの外表面に冷却部としての放熱フィン34,35を一体
成形したが、このような放熱フィンを前部反射板13bの
外表面に設けてもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の照明器具によれば、後部
器具本体および前部器具本体は放物面状の反射体として
機能するため、一重管高圧放電ランプから照射された照
射光は、照射開口を覆う強化ガラスの前面ガラスにほぼ
均一に照射されるので、前面ガラスの温度分布が均一化
されやすくなり、前面ガラスの強度が向上し、安価で小
型化できるとともに、熱源となる一重管高圧放電ランプ
を装着した後部器具本体と前面ガラスを設ける開口部を
有した前部器具本体とに分けて構成し、さらに、後部器
具本体に前部器具本体をパッキングを介して伝熱作用が
抑制され、前面ガラスの温度が過度に上昇することを抑
できる。
【0026】請求項2記載の照明器具によれば、熱源と
なる一重管高圧放電ランプを装着した後部器具本体と前
面ガラスを設ける開口部を有した前部器具本体とに分け
て構成し、後部器具本体の背面に放熱フィンを一体に有
することにより、一重管高圧放電ランプからの熱を効率
良く放熱し、さらに、後部器具本体に前部器具本体をパ
ッキングを介して伝熱作用が抑制され、前面ガラスの温
度が過度に上昇することを抑制できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明器具の一実施例の反射光を示す説
明図である。
【図2】同上照明器具を示す断面図である。
【図3】同上照明器具を示す側面図である。
【図4】同上照明器具における後部反射板を示す平面図
である。
【図5】同上後部反射板を示す側面図である。
【図6】同上照明器具における取付基体を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10 照明器具本体12,21 パッキング 13 反射体13a 後部器具本体としての後部反射板 13b 前部器具本体としての前部反射板 25 照射開口 27 前面ガラス 34,35 放熱フィン HID 一重管高圧放電ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 2/00 F21V 7/20 F21V 19/00 F21V 29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口を有するとともに放物面状の
    反射体としての機能を有し一重管高圧放電ランプが装着
    される後部器具本体と; 前面に後部器具本体の開口より大きい照射開口を有する
    とともに放物面状の反射体としての機能を有し、後部器
    具反射体の前面開口の前方に位置する前部器具本体と; 後部器具本体および前部器具本体間に介装されたパッキ
    ングと; 前部器具本体 の照射開口を覆うように設けられた強化ガ
    ラスの前面ガラスと; を具備したことを特徴とする照明器具。
  2. 【請求項2】 前面に開口を有するとともに反射体とし
    ての機能を有し、背面に一体に放熱フィンが形成され、
    一重管高圧放電ランプが装着される後部器具本体と; 前面に後部器具本体の開口より大きい照射開口を有する
    とともに反射体としての機能を有し、後部器具反射体の
    前面開口の前方に位置する前部器具本体と; 後部器具本体および前部器具本体間に介装されたパッキ
    ングと; 前部器具本体 の照射開口を覆うように設けられた前面ガ
    ラスと 具備したことを特徴とする照明器具。
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