JPH08203327A - 天井直付型照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井面への温度伝導を少なくさせる。 【構成】 ランプ２と、ランプ２の天井４面側に設けら
れランプ２の上面側を略覆うように配設されるランプ対
向部１ｂを備えた器具本体１とを有してなり、器具本体
１が天井４に直付け取り付けされる天井直付型照明器具
において、器具本体１のランプ対向部１ｂの天井４側
に、断熱材８ａを貼り付け、その断熱材８ａの天井４側
に空気層８ｂを形成して、断熱材８ａと空気層８ｂによ
り断熱層８を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、天井直付型照明器具に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４は、従来の天井直付型照明器具を示
すもので、この照明器具は、主に器具本体１と、ランプ
２、及びカバー３とを有して構成されている。

【０００３】器具本体１は、板金製であって、天井４に
略当接して直付け取り付けられる取付部１ａと、その取
付部１ａの下方であってランプ２の上方に、ランプ２に
対向して位置しソケット５が固着されるランプ対向部１
ｂと、そのランプ対向部１ｂの中央部下端に設けられた
カバー３の装着部１ｃとを有して構成されており、ソケ
ット５にはランプ２が装着されると共に、器具本体１の
装着部１ｃには、透光性部材からなるカバー３が、つま
みねじ６により取り付けられている。そして、ソケット
５は、引掛けシーリング等の配線器具７を介して電源に
接続されている。

【０００４】このように構成された照明器具では、ラン
プ２の点灯時に、ランプ２からの熱は、直接、及び器具
本体１を介して天井４に伝わり、天井４を介して放熱さ
れて、照明器具内では、天井４に向かう空気の対流によ
り、照明器具の内部及び天井４の温度が所定の値以下に
保たれるようになっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
住宅内の熱効率の向上を主たる目的として天井４の裏面
側に断熱材が施工されるようになり、上述のように構成
された従来の照明器具においては、ランプ２からの熱が
天井４には伝わるが、天井４を介して放熱できにくくな
り、天井４の温度や照明器具内の天井４に近接する部分
の温度を上昇させてしまうという問題点があった。

【０００６】本発明は、上記問題点に鑑みてなされもの
で、その目的とするところは、天井面への温度伝導を少
なくさせた天井直付型照明器具を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するため、請求項１記載の発明にあっては、ランプ
２と、該ランプ２の天井４面側にランプ２の上面側を略
覆うように配設される器具本体１とを有してなり、該器
具本体１が天井４に直付け取り付けされる天井直付型照
明器具において、前記器具本体１に、断熱材８ａを含ん
でなる断熱層８を設けたことを特徴とするものである。

【０００８】また、請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載の天井直付型照明器具において、前記断熱層
８を、断熱材８ａと空気層８ｂとにより形成したことを
特徴とするものである。

【０００９】

【作用】このように構成されているため本発明は、請求
項１記載の発明にあっては、ランプ２の近傍の上面側で
ある天井４面側には器具本体１が存在して、ランプ２か
らの輻射熱及び、照明器具内で温められて対流により上
昇する空気は、器具本体１に当たるが、この器具本体１
には、断熱材８ａを含む断熱層８が設けられているた
め、器具本体１に伝わった熱は、断熱層８で遮られて天
井４側には伝導されにくくなり、器具本体１の下面側の
空気中に放熱されるようになる。

【００１０】また、請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載の発明の作用に加えて、断熱層８を構成する
空気層８ｂが、器具本体１に伝導した熱の天井４への伝
導をさらに抑制する。

【００１１】

【実施例】図１は、本発明の天井直付型照明器具の第１
の実施例を示すものであり、この照明器具は、主に器具
本体１と、ランプ２、カバー３、及び断熱層８とを有し
て構成されている。

【００１２】器具本体１は、板金製であって、天井４に
略当接して直付け取り付けられる取付部１ａと、その取
付部１ａの下方であってランプ２の上方に位置し、少な
くともランプ２の上側を覆う大きさを有するランプ対向
部１ｂと、ランプ対向部１ｂの略中央部の下側に隙間１
ｅを開けて設けられてソケット５が固着されるソケット
台１ｄと、ソケット台１ｄよりも下方に設けられて透光
性のカバー３がつまみねじ６により取り付けられる装着
部１ｃとを有して構成されている。

【００１３】ランプ対向部１ｂは、略円板状であって、
その裏面側である天井４との間に配線器具８及び取付部
１ａが収納できるように、その中央部が下方に僅かに突
出した形状とされてなり、少なくともランプ２の上側に
位置する部分の裏面側には、断熱材８ａが貼られてお
り、天井４への取付状態で、断熱材８ａと天井４との間
には空気層８ｂが形成されるようにされて、断熱材８ａ
と空気層８ｂとで天井４との間に断熱層８が形成される
ように構成されている。

【００１４】カバー３は、透光性部材により形成され、
外形が略半球殻状で、その中央部にはねじ挿通孔が設け
られており、その中央部を器具本体１の装着部１ｃの先
端にに当接させて、つまみねじ６により器具本体１に装
着され、ランプ２の前面側である下面側を略覆うように
構成されている。

【００１５】このように構成されているため、本実施例
における天井直付型照明器具においては、ランプ２の近
傍の天井４面側にはランプ対向部１ｂが存在して、ラン
プ２からの輻射熱及び、照明器具内で温められて対流に
より上昇する空気は、この器具本体１のランプ対向部１
ｂに当たるが、このランプ対向部１ｂの裏面側である天
井４側には、断熱材８ａを含む断熱層８が存在するた
め、ランプ対向部１ｂに伝わった熱は、前面側の空気中
に放熱されて断熱層８の上側の天井４には伝導されにく
くなり、したがって、天井４の温度が異常に上昇するこ
とがなくなる。また、ランプ対向部１ｂの略中央部の下
方に隙間１ｅが形成されているため、器具本体１内での
空気の対流も良くなる。

【００１６】図２は、本発明の天井直付型照明器具の第
２の実施例を示すものであり、この照明器具は、主に器
具本体１と、ランプ２、カバー３、断熱層８、及び枠体
９とを有して構成されている。

【００１７】器具本体１は、板金製であって、ランプ２
の上方に位置し両端近傍にソケット５が取り付けられた
長尺体であって、少なくともソケット５に装着されるラ
ンプ２に対向し、ランプ２の上面側を覆う大きさを有す
るランプ対向部１ｂを備えて構成されており、そのラン
プ対向部１ｂの両端が天井４側に突出して天井４に当接
する当接部１ｆとされて、当接部１ｆで天井４に直付け
取り付けされるように構成されている。

【００１８】カバー３は、透光性部材からなり枠体９に
係止されて器具本体１に取り付けられている。また、断
熱層８は、ランプ対向部１ｂの天井４側に貼り付けられ
た断熱材８ａと、その断熱材８ａと天井４との間に形成
される空気層８ｂとにより形成されている。

【００１９】このように構成されているため、本実施例
における天井直付型照明器具においても、前記第１の実
施例と略同様の効果を奏する。

【００２０】図３は、本発明の天井直付型照明器具の第
３の実施例を示すものであり、前記第２の実施例と異な
る点は、器具本体１及び断熱層８であり、他は前記第２
の実施例と同様に構成されている。

【００２１】器具本体１は、板金製であって、ランプ２
の上方に位置し両端近傍にソケット５が取り付けられた
長尺体であって、少なくともソケット５に装着されるラ
ンプ２に対向し、ランプ２の上側を覆う大きさを有して
なるランプ対向部１ｂを備えて構成されており、そのラ
ンプ対向部１ｂの上側に断面が略コ字状に形成され、両
端が天井４側に突出して天井４に当接する当接部１ｆが
形成された取付部１ａが固着されて、取付部１ａで直付
け取り付けされるように構成されている。

【００２２】断熱層８は、ランプ対向部１ｂの上面側で
ある天井４側に配設された断熱材８ａと、その上側から
固着される取付部１ａとの間に形成される空気層８ｂ
と、天井４と取付部１ａの当接部１ｆを除く部分に形成
されるもう１つの空気層８ｂとにより形成されている。

【００２３】このように構成されているため、本実施例
における天井直付型照明器具においても、前記第２の実
施例の効果に加えて、断熱層８が２重の空気層８ｂを有
するため、さらに天井４への熱伝導が防止できる。

【００２４】

【発明の効果】以上のように構成されているため本発明
は、請求項１記載の発明にあっては、ランプの近傍の上
面側である天井面側には器具本体が存在して、ランプか
らの輻射熱及び照明器具内で温められて対流により上昇
する空気は、器具本体に当たるが、この器具本体には、
断熱材を含む断熱層が設けられているため、器具本体に
伝わった熱は、断熱層で遮られて天井側には伝導されに
くくなり、器具本体の下面側の空気中に放熱されるよう
になって、天井面の温度が異常に上昇することがなくな
る。

【００２５】また、請求項２記載の発明にあっては、請
求項１記載の発明の効果に加えて、断熱層を構成する空
気層がさらに天井への熱伝導を抑制し、天井の温度を異
常に上昇させることがなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の天井直付型照明器具の第１の実施例を
示す一部断面正面図である。

【図２】本発明の天井直付型照明器具の第２の実施例を
示す一部断面正面図である。

【図３】本発明の天井直付型照明器具の第３の実施例を
示す一部断面正面図である。

【図４】従来の天井直付型照明器具を示す一部断面正面
図である。

【符号の説明】

１ 器具本体 ２ ランプ ４ 天井 ８ 断熱層 ８ａ 断熱材 ８ｂ 空気層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ランプと、該ランプの天井面側にランプ
   の上面側を略覆うように配設される器具本体とを有して
   なり、該器具本体が天井に直付け取り付けされる天井直
   付型照明器具において、前記器具本体に、断熱材を含ん
   でなる断熱層を設けたことを特徴とする天井直付型照明
   器具。
2. 【請求項２】 前記断熱層を、断熱材と空気層とにより
   形成したことを特徴とする請求項１記載の天井直付型照
   明器具。