JP3256887B2 - 自動配線方法及び該方法に使用する自動配線装置 - Google Patents

自動配線方法及び該方法に使用する自動配線装置

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JP3256887B2
JP3256887B2 JP12567193A JP12567193A JP3256887B2 JP 3256887 B2 JP3256887 B2 JP 3256887B2 JP 12567193 A JP12567193 A JP 12567193A JP 12567193 A JP12567193 A JP 12567193A JP 3256887 B2 JP3256887 B2 JP 3256887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光灯器具等に被覆電線
を自動的に配線する自動配方法及び該方法に使用する自
動配線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開昭61−207100
号公報に示された従来の自動配線装置を示す斜視図であ
る。まず、図1について従来の自動配線装置の概要を説
明する。図1において、1は架台、2は架台1の上面に
設置された移送台であり、移送台2は被配線器具を配置
したパレット3を所定の位置へ移送し、位置決めするも
のである。8は架台1の一側に設けられた電線を供給す
る電線供給装置であり、電線供給装置8はボビン巻され
た電線5を収納する収納容器4と、電線5を収納容器4
から引き出して所定の張力を付加する電線繰出装置6
と、電線5の曲がりぐせを除去するストレーナ7とから
構成されている。
【0003】9は架台1上であって電線供給装置8の設
置側に設置され、後述する測長装置11が取り付けられ
た測長台である。11は測長装置であり、測長装置11
は測長台9に固定されて電線5を保持するグリッパ10
Aと、電線5の一端を保持し測長台9の溝に沿って移動
するグリッパ10Bとを備えている。15,16は平行
な2本のアーム14の先端に取り付けられた配線ハンド
であり、配線ハンド15,16は電線5の被覆の剥離機
能及び電線5の被配線器具への配線機能を備えている。
なお、配線ハンド15,16の構造は後述する。17は
アーム14の走行台であり、2本のアーム14はモータ
18等からなるハンド駆動部19によって走行台17上
を前後、左右にそれぞれ独立移動できるように構成され
ている。
【0004】図8は上述した従来の自動配線装置の電線
繰出装置6、ストレーナ7及び測長装置11の概要を説
明する説明図である。図8に基づいて電線繰出装置6、
ストレーナ7及び測長装置11の概要を説明する。電線
繰出装置6は電線5を挟持して収納容器4より繰り出す
一対の案内ローラ17,18と、案内ローラ17,18
から繰り出された電線5に適度な張力を付加するローラ
19とを備えている。また、ストレーナ7は電線5の引
き出し方向に複数個のローラ20を備えたものである。
また、測長装置11は上述したのようにグリッパ10A
とグリッパ10Bとを備えているが、グリッパ10Bは
図8に示すように、測長台9に収納されたモータ22に
より駆動されるベルト21に固定されており、モータ2
2の回転によるベルト21の移動に伴って左右に移動
し、これによって電線5を所定の長さ引き出すように構
成されている。なお、図8に示す23a,23bはグリ
ッパ10Aの近傍に設置された一対のカッタであり、カ
ッタ23a,23bはグリッパ10Bによって引き出さ
れた電線5を切断するものである。
【0005】図9は配線ハンド15の正面図である。図
9に基づいて配線ハンド15の構成を説明する。なお、
配線ハンド16は配線ハンド15と動作タイミングが異
なるだけであり、構成は配線ハンド15と全く同じであ
る。図9において、24は電線5を把持するフィンガで
あり、フィンガ24は逆L字状に形成された一対の部材
で形成され、紙面垂直方向に開閉可能に構成されてい
る。25はフィンガ24を開閉自在に支持するフィンガ
ホルダであり、フィンガ24を開閉する単工程のエアー
シリンダを収納すると共に、上下動をする摺動台(図示
なし)に支持されている。26は電線の端部被覆を剥離
する被覆剥離カッタであり、フィンガ24と同様に開閉
自在の一対の部材によって構成されいる。27は被覆剥
離カッタ26を開閉自在に保持するカッタホルダであ
り、カッタホルダ27は摺動台(図示なし)に固定さ
れ、摺動装置28によって紙面左右方向に摺動可能に構
成されている。29は電線端部を折り曲げる案内爪であ
り、案内爪29は電線の挿入方向上部に配置されてエア
ーシリンダ30によって駆動される。
【0006】図10は電線の測長と配線ハンドの把持位
置を示す説明図である。次に、従来の自動配線装置の動
作を図7〜図10に基づいて説明する。まず、案内ロー
ラ17,18から繰り出された電線5は、所定の張力を
付加するローラ19を経由し、ストレーナ7を通りカッ
タ23a,23bの位置でグリッパ10Aにその先端を
把持されて待期している。次に、グリッパ10Bがグリ
ッパ10Aに接近して電線5の先端を把持し、電線5を
所定の長さ引き出す。そして、配線ハンド15,16が
それぞれ単独で移動して、図10に示すように配線ハン
ド15は電線5の先端部を、配線ハンド16はカッタ2
3a,23bの近傍をそれぞれ把持した後、カッタ23
a,23bが動作して電線5を切断する。その後,所定
長に切断された電線5の両端を配線ハンド15,16で
把持したまま各端部をそれぞれの被配線箇所の上方へ移
動し、配線ハンド15,16に設けられた被覆剥離カッ
タ26で端部を剥離して成形した後被配線箇所へ挿着す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の自動配線装置では、2つの配線ハンド15,1
6で配線するため被配線箇所が接近して配置されるよう
な短い電線を配線する場合は、2つの配線ハンド15,
16同士または2本のアーム14が接近して干渉する。
これを回避するために電線の長を必要以上に長くするこ
とも考えられるが、それでは配線動作ステップが多くな
り、配線に時間を要してしまう。
【0008】また、従来の自動配線装置では、2つの配
線ハンド15,16を協働させているので、その制御プ
ログラムが複雑となっていた。
【0009】さらに、電線の被覆剥離カッタ26を配線
ハンド15,16に設けているため配線ハンドの構造が
複雑となるうえ、二つの配線ハンドを使用するために電
線の測長装置が別に必要となっていた。
【0010】また、1台の自動配線装置には1本の電線
5が設置され1ラインのみで配線作業を行っているの
で、電線が終了した場合には、新しい電線を設置するま
で配線動作を中断しなければならなかった。
【0011】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたもので、短い電線であっても配線が可能であり、
かつ制御が容易な自動配線方法及び該方法に使用する自
動配線装置を得ることを目的としている。
【0012】また、電線の交換が適時でき電線ぎれによ
る配線動作の中断が生ずることのない自動配線装置を得
ることを目的としている。
【0013】さらに、簡易な構造の配線ハンドを得るこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動配線方
法は、前記電線の一端部を配線ハンドで把持して、該電
線の一端を被配線箇所へ配線する第1工程と、該第1
工程で前記電線の一端部を被配線箇所へ配線後、前記配
線ハンドによる配線の把持を弛め、前記電線を保持でき
かつ該電線と前記配線ハンドとが相対移動可能な状態に
して、この状態で前記配線ハンドを前記電線の他端側に
移動する第2工程と、該第2工程で前記配線ハンドを前
記電線の他端側に移動後、前記電線の他端側を把持して
他の被配線箇所へ配線する第3工程とを備えたものであ
る。
【0015】また、本発明に係る自動配線装置は、電線
を繰り出す電線繰り出し機構と、該電線繰り出し機構か
ら繰り出された電線の曲がりぐせを除去するストレーナ
部と該ストレーナ部から出た電線を把持するグリップ部
を有し、前記電線を所定位置に案内する電線案内装置
と、該電線案内装置から所定長さ引き出された電線を切
断する刃と、該電線の切断部の両側の被覆剥離をするた
めの刃とを有する切断機構と、電線把持の状態を、電線
を把持する把持状態、電線を解放することなく移動可能
状態で保持できる保持状態、電線を解放する解放状態、
に切り換える切り換え機構を備えた単一の配線ハンド
と、配線ハンドを移動する移動機構とを備えたものであ
る。
【0016】また、電線案内装置は複数並設されて電線
挿通方向と直交する方向に移動可能に構成され、該電線
案内装置の少なくとも一台は配線ハンドの動作範囲外に
引出し自在にしたものである。
【0017】また、配線ハンドは、先端部で電線を把持
する一対のフィンガと、該フィンガの基端側に係合して
該フィンガ先端部の開閉状態を切り換えるカム機構とを
備えたものである。
【0018】
【作用】本発明に係る自動配線方法は、配線ハンドで電
線の両端を被配線箇所へ順次接続するので単独の配線ハ
ンドによる複数箇所への配線を可能にする。
【0019】また、本発明に係る自動配線装置で配線動
作を行う際には、電線案内装置が電線の曲がりぐせを除
去すると共に電線を所定の位置に案内する。そして、所
定位置に案内された電線を配線ハンドが所定長さ引き出
し、切断機構は所定長さ引き出された電線を切断すると
共に切断部の両側の被覆を剥離する。さらに、配線ハン
ドは切断機構によって所定長に切断されて端部が剥離さ
れた電線の端部を把持して該電線の先端と後端を順次被
配線箇所へ配線する。
【0020】また、複数並設された電線案内装置は電線
挿通方向と直交方向に移動して交替で電線を切断機構側
へ案内する。
【0021】また、先端部で電線を把持する一対のフィ
ンガと、該フィンガの基端側に係合するカム機構を備え
た配線ハンドは、電線の把持、保持及び解放動作を連続
して行うことによって単独の配線ハンドによる配線を可
能にする。
【0022】
【実施例】実施例1.図1乃至図5は本発明に係る自動
配線装置の実施例を示し、図1はその斜視図、図2は電
線供給装置の平面図。図3は同じく電線供給装置の要部
断面図、図4は配線ハンドとその動作説明図、及び図5
は測長動作の説明図である。まず、図1に基づいて全体
の概要説明をする。なお、従来例と同一または相当箇所
には同一符号を付してある。1は架台で床面に固定され
ている。2はパレット搬送コンベアで架台1の上方に設
けられてパレットを搬送し、定位置に位置決めする装置
が設けられている。3はパレット搬送コンベア2によっ
て搬送されるパレットであり、パレット3の上面には所
定の位置に被配線器具が保持される。6は架台1の側面
に設置された電線繰出装置であり、電線繰出装置6は同
じく架台1の側面に設置された2個の電線収納器4から
電線5を各々の電線収納器4毎に繰出すものである。1
9は繰出された電線5に一定の張力を付加するローラ
で、電線繰出装置6のフレームに上下動自在にそれぞれ
の電線用に枢支されている。この電線繰出装置6は基本
的には従来装置と同様な構成であり、2本の電線を繰り
出すことができる機能が従来装置に付加されたものであ
る。
【0023】8は電線繰出装置6から繰り出された電線
を後述する配線ハンド15側に供給する電線供給装置で
あり、電線供給装置8は架台1の側面より突出して設け
られ取付台35に設置されている。そして、電線供給装
置8は並設された2台の電線案内装置36a,36b
と、電線案内装置36a,36bの端部に設置されて電
線5の切断とその端部の被覆剥離を同時に行う一対のカ
ッタ22a,22bとから構成されている。
【0024】15は電線の配線動作を行う電線ハンドで
あり、電線の把持、保持および解放機能を有するフィン
ガを備えている。41は支柱40に固定された配線ハン
ド15の搬送を行う直交形ロボットであり、直交形ロボ
ット41は配線ハンド15を支持して上下動させるZ軸
37、Z軸37を支持して前後動させるY軸38及びY
軸38を支持して左右に移動させるX軸39から構成さ
れている。なお、三軸は制御プログラムに従い協働して
配線ハンド15を任意の位置に搬送するものである。
【0025】次に、上記の自動配線装置の各要部の構成
について詳述する。まづ、電線供給装置8及びその周辺
機器について図2および図3に基づいて説明する。図に
おいて、35は電線供給装置8の取付台であり、取付台
35はL字状をした平面板からなり架台1上に固定され
ている。カッタ23a,23bはそれぞれ中央部に切断
刃、その両側部に電線の被覆に切込みを入れる切込刃が
取り付けられた三刃で構成され、これらが互いに対向し
て取付けられている。また、カッタ23a,23bはそ
れぞれエアシリンダ53のピストンロッドに取り付けら
れて、エアシリンダ53によって動作し、電線の切断と
同時に端部の被覆剥離を行なうように構成されている。
【0026】54はガイドレール55に係合して、電線
の挿通方向と平行にスライドする引出し金具であり、引
出し金具54のカッタ23a,23b側一端には後述す
る電線案内装置36bの案内板45の下面に取り付けら
れた係止ローラ44が係合する溝部が設けられている。
56は引出し金具54の上面に取り付けられたノブであ
り、ノブ56は引出し金具54を所定位置に固定する係
止部を備えている。57は後述する電線案内装置36b
の案内板の両側端に係合して、電線案内装置36bを電
線繰出装置6側へ案内する案内レールである。
【0027】36a,36bは取付台35に並設された
電線案内装置であり、この2台の電線案内装置36a,
36bの構成は同じであるので電線案内装置36aの構
成を図3に基づいて、図2(a),(b)を参照しなが
ら説明する。図3において、7はストレーナであり、ス
トレーナ7は繰り出された電線5を左右から交互に挾ん
でその曲りぐせを除去する複数個のローラ19を備えて
いる。10はストレーナ7から繰り出された電線5を把
持するグリッパであり、42はグリッパ10よりさらに
カッタ22a,23b寄りに設けられ、電線5を所定位
置に保持すると共に、電線5の先端をカッタ22a,2
3b側へ案内する案内筒である。43はストレーナ7の
電線挿入側に設けられて電線5をストレーナ7へ案内す
るガイドローラである。45は案内板であり、案内板4
5には上記のストレーナ7、グリッパ10、案内筒42
及びガイドローラ43が取り付けられており、これらの
機器及び案内板45で電線案内装置36aを構成してい
る。44は案内板45の下面に取り付けられた係止ロー
ラであり、係止ローラ44は後述する移動ガイド50の
溝部、案内溝部52a,52bに係止して案内板45の
移動を規制するものである。
【0028】46は移動板であり、移動板46の上面に
は上述の案内板45がその両側をガイドレール47(図
2(a)参照)でガイドされて電線の挿通方向に移動自
在に設置されている。この移動板46と取付台35の間
には直線軸受48が取付けられており、移動板46はエ
アーシリンダ49によって電線の挿通方向と直角方向に
所定距離移動自在になっている。51は取付台35の下
面に取り付けられたエアシリンダであり、エアシリンダ
51のピストンロッドの先端には係止ローラ44が係合
する溝部を有する移動ガイド50が取付けられている。
52a(図2(a)参照),52bは取付台35の上面
であって電線繰出装置6側の端部の一直線上に設けられ
た案内溝部であり、案内溝部52a,52bには係止ロ
ーラ44が係合し、電線案内装置36aの電線挿通直角
方向への移動を規制する。
【0029】以上,電線供給装置の構成を述べたが、電
線供給装置36a,36bに電線の挿通作業をする位置
は、いずれの電線案内装置の場合も図2(b)の斜線で
示す配線ハンドの動作域外となっている。
【0030】次に、配線ハンド15の構成について図4
(a)に基づいて説明する。図において、24は配線ハ
ンド15の下端側に相互に対向して取り付けられた一対
のフィンガであり、フィンガ24の各片はその長手方向
中心付近を支持ピン60によってフィンガホルダ25に
傾動自在に取り付けられている。また、フィンガ24の
下端部の内側には電線径に近似した半円状の切欠き部5
9(この切欠き深さは電線の半径より小さなものであ
る。)が形成されている。一方、フィンガ24の上端部
にはローラ58が軸支され、ローラ58は後述する円錐
カム63に圧接してフィンガ24の開閉を容易にしてい
る。また、フィンガ24の支持ピン60による支持点よ
り上側所定位置にはフィンガ24相互間に引張りばね6
1が張架され、常時フィンガ24の先端を開く方向に付
勢している。62はシリンダロッドを下方に向けてフィ
ンガホルダ25の上部に固定された二工程エアーシリン
ダであり、二段階にストローク動作するものである。ま
た、二工程エアーシリンダ62のシリンダロッドの先端
にはフィンガ24に開閉動作をさせるための段付の円錘
カム63が小径部を下にして取り付けられている。そし
て、円錘カム63は一対のローラ58間に挟まれる状態
に配置されている。
【0031】続いて、フィンガ24の動作について説明
する。二工程シリンダ62が全ストローク上昇するとロ
−ラ58が円錘カム63の小径側の側面に当接し、フィ
ンガ24の先端が開いた状態になる(図4(a))。フ
ィンガ24は通常この開状態である。また、二工程シリ
ンダ62が全ストローク下降するとロ−ラ58が円錘カ
ム63の大径側の側面に当接し、フィンガ24の先端は
閉じる(図4(b))。この状態でフィンガ24は切欠
き部59内に電線を把持する。さらに、図4(a)と図
4(b)の中間の状態、すなわち二工程シリンダ62が
一工程ストローク駆動するとロ−ラ58が円錘カム63
の中間の円柱部に位置してフィンガ24の先端が僅かに
開いた状態になる(図4(c))。この状態では電線の
把持は弛められ、電線は切欠き部59内を自由に移動で
きるが,脱落することなく保持されている。なお、二工
程シリンダ62の駆動は必要に応じて適宜制御プログラ
ムにより行われる。
【0032】次に、上記のように構成された自動配線装
置の動作を説明する。まず、自動配線装置の稼働に先立
って、電線の段取りを行う。すなわち、電線案内装置3
6aを使用する場合には、従来の経路と同様の経路で電
線繰出装置6へ電線5を挿通し、電線繰出装置6より繰
り出された電線5をガイドローラ43に懸架した後スト
レーナ7のローラ19間を通し、グリッパ10を経て案
内筒42に挿通してその先端部を所定長出しておく(図
2(a))。次に、図示しない操作ボタンを押すとグリ
ッパ10が閉じて電線5を把持する。この時、電線検知
機(図示なし)が他の電線案内装置36bに電線5が挿
通されていないことを検知すると、エアーシリンダ49
が動作し、移動板46に枢支された二台の電線案内装置
36a,36bが所定距離移動して、図2(b)に示す
ように電線案内装置36aは移動前の電線案内装置36
bの位置へ、電線案内装置36bは引き出し金具54側
にそれぞれ配置される。次に、エアーシリンダ51が引
込み方向へ動作して電線案内装置36aは図2(b)に
示すように、カッタ23a,23b寄りに所定距離移動
する。ここで、配線ハンド15が移動してきて、フィン
ガ24の切欠き部59が電線の先端部5aを把持する。
【0033】図5は自動配線装置による測長動作の説明
図である。以後、図5を参照して説明する。図5(a)
に示すようにフィンガ24で電線の先端部5aを把持し
た後、配線ハンド15を所定距離移動することによって
図5(b)に示すように電線5を所定寸法測長して引き
出す。同時に、カッタ23a,23bが閉方向に作動し
て電線5の切断と被覆への切込みを行なう。そして、電
線5の切断と被覆への切込みを行った後、配線ハンド1
5が更に左に移動すると同時に電線案内装置36aがエ
アーシリンダ51の動作により右側の元の位置へ移動す
る。この動作によって、図5(c)に示すように、電線
5が所定寸法に切断されると同時にその片端の被覆が剥
離される。その後カッタ23a,23bは開いて初めの
状態に戻る。なお、新規の電線の場合には切断された電
線5の配線ハンド15側の一端が剥離されない状態のま
まなので最初の一本目の電線は使用しない。二本目から
は上述の動作を繰返すことにより所定長の両端が被覆剥
離された電線を得ることができる。
【0034】ここで、前述の図2(b)に示す引出し金
具54側に移動した電線案内装置36bは、ノブ56の
係止をはずし、図中右方向に引き出して図の一点鎖線の
位置に移動させる。この位置で電線案内装置36aで行
ったのと同様の挿通作業を行って電線5を電線案内装置
36bにセットする。電線5をセットした後に電線案内
装置36bを図の一点鎖線の位置から再び引き出す前の
位置に戻しておく。この状態で配線動作を開始し、電線
案内装置36aに挿通された電線5が終了するとエアー
シリンダ49が駆動し、電線案内装置36bが図2
(a)に示す位置に移動して、図5に示す動作を開始す
る。なお、電線の終了した手前の電線案内装置36aに
は電線案内装置36bの電線が終了するまでの間に電線
を挿通して待期させる。
【0035】次に、配線ハンド15の配線動作を図6に
基づいて説明する。なお、図において、31,32は被
配線器具であり、33,34は被配線器具31,32の
端子部である。まづ、配線ハンド15は上述の電線案内
装置等より所定の長さに切断された電線5の一端部をフ
ィンガ24の切欠き部59に把持したまま、被配線器具
31の端子部33と電線5の芯線が一致する位置まで移
動し(図6(a))、電線5の一端部を端子部33に挿
着する(図6(b))。その後、フィンガ24を半開し
て把持を弛めて、配線ハンド15を電線5の軸心上に沿
って、または多少位置をずらしつつ、電線5の他端部へ
移動して電線5の他端部を把持する(図6(c))。そ
して、他端部を把持したまま配線ハンド15を他の被配
線器具32の端子部33へ移動し(図6(d))、電線
5の他端部を端子部34に挿着する(図6(e))。電
線5の他端部の端子部34への挿着が完了すると、フィ
ンガ24を開いて、配線ハンド15を上昇し配線を完了
する。そして、配線が完了すると、配線を完了した被配
線器具を載置したパレット3は位置決めが解除され、コ
ンベアー2により次工程に移送され、この場所には他の
被配線器具を載置した次のパレットが送られてきて位置
決めされる。以上の動作を制御プログラムにより繰り返
し行うことにより所定本数の配線を連続して行なう。
【0036】実施例2.なお、上記実施例1では,被配
線器具31,32の接続端子が速結端子方式である場合
について説明したが、本発明に係る自動配線装置は他の
結合手段を用いたもの、例えば半田付方式または、電線
の被覆剥離なしで行う圧接方式でも利用できる。
【0037】実施例3.また、上記実施例1では配線ハ
ンド15のフィンガ部は開閉のみできる構成の例を示し
たが、このフィンガ部を鉛直軸を中心に回動自在に構成
することによって電線の両端部を同方向へ接続すること
もできる。
【0038】実施例4.また、上記実施例1ではフィン
ガ24の開閉駆動源に二工程エアシリンダ62を用いて
半開状態を得たが、二工程エアシリンダ62に代えて単
工程エアシリンダを用いてシリンダロッドを全ストロー
ク突出させてフィンガを閉の状態にした後、この状態で
単工程エアシリンダのエアー圧力を解除し、フィンガを
開方向へ付勢するばね力でカムを僅かに押上げるように
しても同様な状態が得られる。
【0039】実施例5.また、配線ハンド15の段付の
円錐カム63は、同様のカム輪郭の板状カムでも良い。
【0040】実施例6.また、フィンガ24の先端の欠
切き部の形状は、半円状に形成した例を示したがV形状
でも良い。
【0041】実施例7.また、複数の電線案内装置には
同一種類の電線をセットしてこれらを切り替て使用する
例を説明したが、色違いの電線をそれぞれの電線案内装
置に挿通して配線箇所別に色分け配線をすることもでき
る。
【0042】実施例8.なお、実施例1では電線の測長
と配線動作を一つの配線ハンド15で行ったが、測長装
置を別に設けると配線サイクルの時間を短縮することが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、発明によれば、単
独の配線ハンドで所定長さの電線の一端部を配線後、配
線ハンドを他端部に移動して他端部を配線するようにし
たので、配線ハンドが干渉することが無く、短い電線も
効率良く配線できる。また、単独の配線ハンドによって
配線するので、制御プログラムも簡単になる。
【0044】また、電線の切断及び被覆剥離を行う切断
機構を配線ハンドと独立して設けたので、配線ハンドの
構造が簡単になる。
【0045】また、電線案内装置を複数設けて交替で電
線を切断機構側に案内するようにしたので、電線の交換
が適時でき電線ぎれによる配線動作の中断が生ずること
がなく配線の作業性および生産性が向上する。
【0046】また、一対のフィンガの基端とカム機構と
を係合させることによって、フィンガによる電線の把
持、保持及び解放動作を可能にしたので、電線の一端側
を配線した後電線を解放することなく配線ハンドを電線
の他端側に移動して電線の他端側を配線することがで
き、単独の配線ハンドによって電線の両端の配線が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動配線装置を示す斜
視図である。
【図2】図1に示した自動配線装置の電線供給装置の平
面図である。
【図3】図1に示した自動配線装置の電線供給装置の要
部断面図である。
【図4】図1に示した自動配線装置の配線ハンドとその
動作説明図である。
【図5】図1に示した自動配線装置の測長動作の説明図
である。
【図6】本発明に係る自動配線方法の説明図である。
【図7】従来の自動配線装置の斜視図である。
【図8】従来の自動配線装置の電線供給装置と測長装置
の概要を説明する説明図である。
【図9】従来の自動配線装置の配線ハンドの正面図であ
る。
【図10】従来の自動配線装置の電線の測長と配線ハン
ドの把持位置を示す説明図である。
【符号の説明】
5 電線 6 電線繰出装置 7 ストレーナ 8 電線供給装置 10 グリップ 15 配線ハンド 22a,22b カッタ 24 フィンガ 36a,36b 電線案内装置 41 搬送装置 61 引張りばね 63 円錘カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 安次郎 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機照 明株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−145700(JP,A) 実開 平4−132000(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 13/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長に切断された電線を配線ハンドに
    よって自動配線する自動配線方法において、 前記電線の一端部を配線ハンドで把持して、該電線の一
    を被配線箇所へ配線する第1工程と、 該第1工程で前記電線の一端部を被配線箇所へ配線後、
    前記配線ハンドによる配線の把持を弛め、前記電線を保
    持できかつ該電線と前記配線ハンドとが相対移動可能な
    状態にして、この状態で前記配線ハンドを前記電線の他
    端側に移動する第2工程と、 該第2工程で前記配線ハンドを前記電線の他端側に移動
    後、前記電線の他端側を把持して他の被配線箇所へ配線
    する第3工程とを備えたことを特徴とする自動配線方
    法。
  2. 【請求項2】 電線を繰り出す電線繰り出し機構と、 該電線繰り出し機構から繰り出された電線の曲がりぐせ
    を除去するストレーナ部と該ストレーナ部から出た電線
    を把持するグリップ部を有し、前記電線を所定位置に案
    内する電線案内装置と、 該電線案内装置から所定長さ引き出された電線を切断す
    る刃と、該電線の切断部の両側の被覆剥離をするための
    刃とを有する切断機構と、電線把持の状態を、電線を把持する把持状態、電線を解
    放することなく移動可能状態で保持できる保持状態、電
    線を解放する解放状態、に切り換える切り換え機構を備
    えた単一の配線ハンドと、 配線ハンドを移動する移動機構 とを備えたことを特徴と
    する自動配線装置。
  3. 【請求項3】 電線案内装置は複数並設されて電線挿通
    方向と直交する方向に移動可能に構成され、該電線案内
    装置の少なくとも一台は配線ハンドの動作範囲外に引出
    し自在にしたことを特徴とする請求項2記載の自動配線
    装置。
  4. 【請求項4】 配線ハンドは、先端部で電線を把持する
    一対のフィンガと、該フィンガの基端側に係合して該フ
    ィンガ先端部の開閉状態を切り換えるカム機構とを備え
    たことを特徴とする請求項2または3記載の自動配線装
    置。
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