JP4467245B2 - 電線受け渡し装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線処理機等における電線を電線排出トレイに受け渡す電線受け渡し装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、両端に端子が圧着されたハーネスを製造するハーネス製造装置として両端端子圧着装置があり、所定の電線供給方向に沿って電線を順次送り出すと共にその送り量を測長する電線送給手段としての測長ユニットと、電線を切断すると共に切断された電線端部の被覆部を皮剥するカッターユニットと、カッターユニットに対して電線供給方向上流側および下流側にそれぞれ配置された上流側クランプおよび下流側クランプと、上流側クランプおよび下流側クランプで把持された電線の端部に端子を圧着する上流側端子圧着装置および下流側端子圧着装置と、カッターユニット位置と各端子圧着装置位置とで電線を搬送する上流側移動手段および下流側移動手段と、製造されたハーネスを電線排出部に受け渡す排出手段としての電線排出ユニットとを備えた構造のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、この端子圧着装置によれば、図11ないし図14に示される如く、下流側移動手段によって下流側クランプ1と共に移動操作される線状部材受けプレート2が備えられており、線状部材受けプレート2の一側には垂直片2aが上向きに突設されると共に、他側にはストッパ3が出退操作自在に備えられた構造とされている。
【0004】
そして、測長ユニットによって、電線供給方向に沿って所定長さ供給された電線4が、上流側クランプおよび下流側クランプ1によりそれぞれ把持され、その状態でカッターユニットにより切断処理されて、上流側クランプにより把持された電線と、下流側クランプ1により把持された電線とに分離される。この際、下流側において供給された電線4は線状部材受けプレート2上に載置状に保持されている。その後、各クランプ1に把持された電線4端部は、カッターユニットによりその被覆部が皮剥処理される。
【0005】
上流側クランプに把持された電線4は、その後、上流側端子圧着装置位置に移動操作され、上流側端子圧着装置によりその被覆剥取部分に端子が圧着される。そして、端子の圧着処理後、上流側クランプに把持された電線4はカッターユニットと対向する初期位置に戻される。
【0006】
一方、上流側クランプ側の電線4に端子の圧着処理が行われる間に、下流側クランプ1側の電線4も図11に示される初期位置より下流側端子圧着装置位置に移動操作され、下流側端子圧着装置によりその被覆剥取部分に端子が圧着される。
【0007】
その後、両端に端子が圧着された電線4は、図12に示される如く、下流側クランプ1から電線排出ユニット5の排出クランプ5aに受け渡される。この際、図13に示される如く、ストッパ3は下方に退避操作される。この状態で、図14に示される如く、一側方の電線排出部としての電線排出トレイ6上方に排出クランプ5aが移動操作されると、ストッパ3は下方に退避しているため、ストッパ3に係止することなく、線状部材受けプレート2上の電線4は電線排出トレイ6に円滑に落とされ、その後、排出クランプ5aの把持解除により、電線4は電線排出トレイ6に収容される。
【0008】
また、電線4を排出クランプ5aに受け渡した下流側クランプ1は、ストッパ3が上方に突出する初期姿勢で初期位置に戻される。
【0009】
そして、前述同様、測長ユニットの作動により、電線供給方向に沿って電線4が所定長さ供給され、同様の動作の繰り返しにより、両端部に端子が圧着された所定の電線長を有するハーネスが順次製造される。
【0010】
なお、図11ないし図14における7は、装置の機構部等を覆うカバー部材である。
【0011】
【特許文献1】
実公平6−33611号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示されるような電線受け渡し装置によれば、電線4の一端部を排出クランプ5aで把持して電線排出トレイ6上方に移動する構造であり、電線4が線状部材受けプレート2上に収まるような比較的短尺の場合には、線状部材受けプレート2上から電線排出トレイ6への電線の受け渡しを円滑に行うことができるが、線状部材受けプレート2からはみ出すような長尺のハーネスを製造する場合等にあっては、電線4の一端部を排出クランプ5aで把持して電線排出トレイ6上方に移動しても、電線4の他端部側を電線排出トレイ6に落としきれないという問題があった。
【0013】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、長尺の電線であっても良好に受け渡すことが可能な電線受け渡し装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための技術的手段は、前記電線排出トレイ側方に移動操作される移動台と、前記移動台に取り付け固定され、前記電線を載置状に保持可能であると共に、一側に、載置状に保持される前記電線の長手方向に沿う固定保持壁が備えられる電線受け皿部と、前記移動台に支持され、前記電線受け皿部に保持される前記電線の長手方向一端部を把持可能な把持クランプと、前記電線の長手方向一端部を把持可能な排出クランプを有し、前記把持クランプから前記排出クランプに受け渡される前記電線の長手方向一端部を、前記排出クランプの側方移動により前記電線受け皿部上より側方に位置する前記電線排出トレイに落とす電線排出ユニットと、前記電線受け皿部に保持された前記電線を前記固定保持壁側から電線排出トレイ方向に案内し、前記電線受け皿部から前記電線排出トレイに強制的に落とすための払い落とし手段と、を備え、前記払い落とし手段と前記電線受け皿部とは、一体となって移動するように前記移動台に備えられている点にある。
【0015】
また、前記電線受け皿部および前記把持クランプを、前記電線が供給される電線供給位置と、前記排出クランプに電線を受け渡す電線受渡位置とで移動操作自在なように、前記移動台が移動操作される構造としてもよい。
【0016】
さらに、前記払い落とし手段は、電線受け皿部に保持された電線に接離自在に接触して電線を押動し、電線排出トレイに落とすべく、前記固定保持壁側から電線排出トレイ方向に移動操作自在とされた電線払い落とし部材を備えてなる構造としてもよい。
【0017】
また、前記電線払い落とし部材は上下方向の軸心回りの回動操作により前記固定保持壁側から前記電線排出トレイ方向に移動操作自在とされた構造としてもよい。
【0018】
さらに、前記電線払い落とし部材は横方向の軸心回りの回動操作により前記固定保持壁側から前記電線排出トレイ方向に移動操作自在とされた構造としてもよい。
【0019】
また、前記払い落とし手段は、電線受け皿部に保持された電線を電線排出トレイに吹き落とすべく、前記固定保持壁側から前記電線排出トレイ方向に圧縮エアーを吹き出す圧縮エアー吹出口を備えてなる構造としてもよい。
【0020】
さらに、前記払い落とし手段は、電線受け皿部における電線排出トレイ側を下側とし、前記固定保持壁を上方に回動操作する受け皿回動操作機構からなる構造としてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は電線処理機の一例としての両端端子圧着装置11の概略説明図を示しており、従来同様、所定の電線供給方向Pに沿って電線12を順次送り出すと共にその送り量を測長するための測長ユニット13と、電線12の切断、皮剥処理を行うカッターユニット14と、カッターユニット14に対して電線供給方向P上流側および下流側にそれぞれ配置された把持クランプとしての上流側クランプ15および下流側クランプ16と、上流側クランプ15および下流側クランプ16でそれぞれ把持された電線12の端部に端子を圧着する上流側端子圧着装置17および下流側端子圧着装置18と、各クランプ15、16をそれぞれ移動操作させる上流側移動手段19および下流側移動手段20と、製造されたハーネスを電線排出部としての電線排出トレイ21に受け渡す電線排出ユニット22とを載置台23上に備えた構造とされている。
【0022】
また、従来同様、装置11の機構部等を覆って適宜、カバー部材24が配置されている。
【0023】
前記上流側クランプ15および下流側クランプ16は電線12を解除自在に把持可能な構成とされ、それぞれ上流側移動手段19および下流側移動手段20によって移動操作される移動台19a、20aに支持されている。即ち、上流側クランプ15はカッターユニット14位置と上流側端子圧着装置17位置との相互間で、移動操作自在に支持されると共に、カッターユニット14位置や上流側端子圧着装置17位置で、カッターユニット14方向や上流側端子圧着装置17方向に移動操作自在に支持されている。また、下流側クランプ16もカッターユニット14位置と下流側端子圧着装置18位置との相互間で、移動操作自在に支持されると共に、カッターユニット14位置や下流側端子圧着装置18位置で、カッターユニット14方向や下流側端子圧着装置18方向に移動操作自在に支持されている。さらには、上流側クランプ15および下流側クランプ16は上下方向にも移動操作自在に支持された構造とされている。
【0024】
また、下流側移動台20aには、図2ないし図4にも示される如く、特許文献1と同様、カッターユニット14位置で電線供給方向Pに沿って供給される電線12を下流側クランプ16の下流側で載置状に受け取り保持する電線受け皿部25が備えられた構造とされている。
【0025】
電線受け皿部25は、下流側移動台20aに立設された支持フレーム26にその高さ方向中間部で水平姿勢に取り付け固定されると共に、電線供給方向Pに沿って細長板状とされた電線受けプレート部27と、電線受けプレート部27の一側辺に沿って立設された固定保持壁28と、電線受けプレート部27の他側辺側で、即ち電線排出トレイ21側で出退操作自在に支持された可動保持壁29とを備え、これら電線受けプレート部27と両側の固定保持壁28および可動保持壁29によりいわゆる凹溝状に構成されている。
【0026】
また、下流側クランプ16と電線受けプレート部27との相互間には、電線供給方向Pに沿って供給される電線12を電線受けプレート部27上に案内するためのガイドプレート30が配置されている。
【0027】
前記可動保持壁29は、電線受けプレート部27の下方を通じて前記一側辺方向に延設された支持片部29aを備え、支持片部29aの他端基部29bが支持フレーム26側に取り付け固定された支持ブラケット31に、支軸32を介して枢支連結されると共に、適宜装着されたコイルバネ等の弾性付勢体により、可動保持壁29が電線受けプレート部27より上方に突出すべく常時、弾発付勢された構造とされている。
【0028】
そして、支持フレーム26に装着されたエアシリンダ等からなる出退操作シリンダ33のピストンロッドの突出操作により、図4に仮想線で示される如く、支持片部29aが弾性付勢体の付勢力に抗して下向きに回動操作され、可動保持壁29が電線受けプレート部27の高さ位置より下方に退避操作されるように構成されている。
【0029】
また、ピストンロッドが退避操作されると、実線で示されるように可動保持壁29が前記弾性付勢体の付勢力により電線受けプレート部27の高さ位置より上方に突出する初期の上方突出姿勢に戻されるように構成されている。
【0030】
前記固定保持壁28は、図2や図3に示される如く、電線受けプレート部27の長手方向に沿って2分割状に配置されると共に、電線供給方向P下流側方向に進むに従って、他側の可動保持壁29方向に漸次近づく傾斜状に配置されている。
【0031】
また、電線受けプレート部27長手方向に沿って配置された支持フレーム26の上端部には、電線供給方向Pに離隔して一対の支持アーム34が電線受けプレート部27上方へ張り出し状に備えられており、各支持アーム34上にそれぞれエアアクチュエータ35が配置され、その上下方向の軸心回りに回動操作される回動ロッドに操作アーム36の一端部がそれぞれ装着されると共に、各操作アーム36の他端部に払い落とし杆37がそれぞれ垂下状に装着されている。
【0032】
この際、電線受けプレート部27上方に位置する払い落とし杆37は、図2に示される如く、電線受けプレート部27と僅かの間隙有して接近する長さとされ、電線受けプレート部27の電線供給方向P下流側に離隔して位置する払い落とし杆37は、電線受けプレート部27よりも下方に至る長さを有した構造とされている。
【0033】
そして、各払い落とし杆37は、通常の待機時において、図3に示される如く、各固定保持壁28の傾斜配置により構成された電線12供給時におけるいわゆるデッドスペースに位置する構造とされている。
【0034】
また、可動保持壁29が電線受けプレート部27の下方に退避した下方退避姿勢において、各エアアクチュエータ35が作動された際には、仮想線で示される如く、各操作アーム36が90度回動操作され、各払い落とし杆37が可動保持壁29側に移動操作されるように構成されている。そして、各操作アーム36の90度回動操作後は、再度、初期位置に戻されるように制御されている。
【0035】
前記電線排出ユニット22は、図2および図4にも示される如く、従来同様、下流側移動台20aが電線排出トレイ21側方に位置する電線排出位置に停止した状態で、下流側移動台20a上方位置と電線排出トレイ21上方位置との相互間で移動操作自在な排出クランプ22aを備え、排出クランプ22aは下流側クランプ16で把持された電線12を下流側クランプ16の一側で上方から解除自在に把持可能な構成とされている。
【0036】
そして、両端端子圧着装置11により両端部に端子が圧着されたハーネスを製造する場合には、測長ユニット13によって、電線供給方向Pに沿って所定長さ供給された電線12が、上流側クランプ15および下流側クランプ16によりそれぞれ把持され、その状態でカッターユニット14により切断処理されて、上流側クランプ15により把持された電線12と、下流側クランプ16により把持された電線12とに分離され、その後、各クランプ15、16に把持された電線12端部は、カッターユニット14によりその被覆部が皮剥処理される。
【0037】
上流側クランプ15に把持された電線12は、その後、上流側端子圧着装置17位置に移動操作され、上流側端子圧着装置17により電線供給方向P下流側端部に対応する被覆剥取部分に端子が圧着される。そして、端子の圧着処理後、上流側クランプ15に把持された電線12はカッターユニット14と対向する初期位置に戻される。
【0038】
一方、上流側クランプ15側の電線12に端子の圧着処理が行われる間に、下流側クランプ16側の電線12も下流側端子圧着装置18位置に移動操作され、下流側端子圧着装置18により電線供給方向P上流側端部に対応する被覆剥取部分に端子が圧着され、その後、電線排出トレイ21側方に位置する電線排出位置(下流側端子圧着装置18位置と同じ位置であってもよい)に移動操作される。
【0039】
電線排出位置で下流側移動台20aが停止すると、下流側クランプ16で把持されている電線12の一側を排出クランプ22aで把持し、その後、下流側クランプ16による電線12の把持が解除され、電線12は排出クランプ22aに受け渡される。
【0040】
この状態で、出退操作シリンダ33が作動して可動保持壁29が下方に退避操作され、可動保持壁29は下方退避姿勢とされる。この状態で、各エアアクチュエータ35が作動して各払い落とし杆37が可動保持壁29方向に回動操作されると、電線受けプレート部27上に位置する電線12に各払い落とし杆37が接離自在に接触して電線12を電線排出トレイ21方向に押動し、側方に位置する電線排出トレイ21に電線12を払い落とすと共に、電線12を把持する排出クランプ22aが電線排出トレイ21上方に移動操作される。
【0041】
その後、排出クランプ22aの把持が解除されれば、電線12は電線排出トレイ21に収容される。ここに、エアアクチュエータ35、操作アーム36、払い落とし杆37により、電線受け皿部25に保持された電線12を電線排出トレイ21に落とす払い落とし手段38が構成される。
【0042】
そして、電線12の払い落とし後、下流側クランプ16はカッターユニット14と対向する初期位置に初期姿勢で戻される。
【0043】
そして、前述同様、測長ユニット13の作動により、電線供給方向Pに沿って電線12が所定長さ供給され、同様の動作の繰り返しにより、両端部に端子が圧着された所定の電線長を有するハーネスが順次製造される。
【0044】
本実施形態は以上のように構成されており、排出クランプ22aによる電線12一端部の電線排出トレイ21方向への移動だけでなく、電線受け皿部25に保持された電線12を払い落とし手段38で強制的に電線排出トレイ21に落とす方式であり、電線12の長さ方向複数位置で電線排出トレイ21方向に電線12を案内するため、長尺の電線12であっても電線排出トレイ21に良好に受け渡すことができる。
【0045】
また、払い落とし手段38と電線受け皿部25とは、下流側移動台20aに備えられているため、払い落とし手段38を電線排出ユニット22側や載置台23側に設けた場合と比較して、払い落とし手段38の動作タイミングにおける融通性が大となり、動作制御の設定が容易に行える。しかも、載置台23側に払い落とし手段38を設けた場合にあっては、カバー部材24に払い落とし杆37等が通過する溝部等を開口する必要があり、それら溝部に電線12の遊端部が引っ掛かるおそれもあるが、電線受け皿部25側に払い落とし手段38を設ける構造としているため、そのような支障も発生しない利点がある。また、払い落とし手段38を電線排出ユニット22側に設けた場合にあっては、電線排出ユニット22側の支持強度を大きくする必要があり、大型化を招く欠点が生じるが、支持強度が大きい部分に支持されている下流側移動台20aに設ける構造としているため、何ら支障なく支持できる利点がある。
【0046】
さらに、払い落とし手段38は、エアアクチュエータ35と操作アーム36と払い落とし杆37からなる簡単な構造であり、容易に提供できる利点もある。
【0047】
なお、払い落とし杆37として、棒状の構造を示しているが、板状やブラシ状等であってもよく、何ら限定されない。
【0048】
図5ないし図7は第2の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0049】
即ち、本実施形態においては、払い落とし手段38が、支持フレーム26の上端部に、その回動ロッドの軸心を電線供給方向Pとして装着されたエアアクチュエータ40と、エアアクチュエータ40の回動ロッドにその軸心方向に延設状に連結された操作ロッド41と、操作ロッド41に電線供給方向Pに離隔して下方に延設状に装着された一対の払い落とし杆42とから構成されている。
【0050】
また、本実施形態においては、電線受けプレート部27が電線供給方向Pの中間部で分割された状態で支持フレーム26側に支持されており、両電線受けプレート部27間のスリット部27aに位置して、一方の前記払い落とし杆42が配置され、払い落とし杆42の下端部がスリット部27aを通じて下方に突出する構造とされている。もう一方の払い落とし杆42は電線受けプレート部27における電線供給方向P下流側に離隔した位置に配置されている。
【0051】
さらに、ガイドプレート30および各電線受けプレート部27は電線供給方向Pに沿って高さが順次下降する階段状に配置されている。
【0052】
そして、各払い落とし杆42は、通常の待機時において、図7に示される如く、固定保持壁28側に退避しており、可動保持壁29が電線受けプレート部27の下方に退避した下方退避姿勢において、エアアクチュエータ40が作動された際には、操作ロッド41がその横方向の軸心回りに回動操作されて、図7の仮想線で示される如く、各払い落とし杆42が可動保持壁29側に移動操作されるように構成されている。そして、各払い落とし杆42の移動操作後は、再度、初期位置に戻されるように制御されている。
【0053】
従って、本実施形態においても、第1の実施形態と同様、電線受け皿部25で保持された電線12を払い落とし手段38で強制的に電線排出トレイ21に落とす方式であり、長尺の電線12であっても電線排出トレイ21に良好に受け渡すことができ、また、動作制御も容易に設定できると共にカバー部材24に溝部等を開口する必要もなく、さらには支持強度も支障がなく、簡単な構造で、容易に提供できる利点がある。
【0054】
なお、上記第1の実施形態や第2の実施形態で、上下方向の軸心回りの回動操作や横方向の軸心回りの回動操作により、払い落とし杆37、42で電線受けプレート部27上から電線12を落とす構造を示しているが、払い落とし杆の電線排出トレイ21方向に沿ったスライド操作により電線12を払い落とす構造としてもよい。
【0055】
図8は第3の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0056】
即ち、本実施形態においては、払い落とし手段38は電線受け皿部25における固定保持壁28に電線供給方向Pに沿って離隔配置された複数の圧縮エアー吹出口44を備え、圧縮エアー案内ホース45を通じて案内された圧縮エアーを可動保持壁29方向に吹き出すことにより、電線受けプレート部27上の電線12を電線排出トレイ21に吹き落とす構造とされている。
【0057】
従って、本実施形態においても、第1の実施形態と同様、電線受け皿部25で保持された電線12を払い落とし手段38で強制的に電線排出トレイ21に落とす方式であり、長尺の電線12であっても電線排出トレイ21に良好に受け渡すことができ、また、動作制御も容易に設定できると共にカバー部材24に溝部等を開口する必要もなく、さらには支持強度も何ら支障が生じない。さらに、固定保持壁28に圧縮エアー吹出口44を設け、圧縮エアー供給源より圧縮エアー案内ホース45を通じて圧縮エアーを導くだけでよく、より簡単な構造となり、より容易に提供できる利点がある。
【0058】
図9および図10は第4の実施形態を示しており、第1の実施形態と同様構成部分は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0059】
即ち、本実施形態においては、電線受けプレート部27両側の保持壁がともに一体に形成された固定保持壁47とされている。また、下流側移動台20a側に取り付け支持されたモータ49の軸部に、操作ロッド50が軸心延長状に連結され、この操作ロッド50が電線受けプレート部27の電線排出トレイ21側下面に固定されている。
【0060】
そして、モータ49の正逆操作により、図9に示される如く、電線受け皿部25上に電線12を保持する電線搬送姿勢と、図10に示される如く、電線排出トレイ21側の固定保持壁47を下側とし、他方の固定保持壁47を上方に回動操作した電線排出姿勢とに姿勢変更操作自在とされている。ここに、モータ49および操作ロッド50により払い落とし手段38としての受け皿回動操作機構を構成する。
【0061】
従って、本実施形態においても、第1の実施形態と同様、電線受け皿部25で保持された電線12を払い落とし手段38で強制的に電線排出トレイ21に落とす方式であり、長尺の電線12であっても電線排出トレイ21に良好に受け渡すことができ、また、動作制御も容易に設定できると共にカバー部材24に溝部等を開口する必要もなく、さらには支持強度も何ら支障が生じない。さらに、簡単な構造であり、容易に提供できるという利点もある。
【0062】
なお、上記各実施形態において、供給される電線12が単一本の両端端子圧着装置11を開示しているが、特許文献1に開示のように電線12を複数本毎供給する構造の装置であってもよく、また、実施形態の端子圧着装置に限らず、その他の電線処理装置であっても、同様に、本発明の電線受け渡し装置を適用すればよい。
【0063】
さらに、上記各実施形態において、電線受けプレート部27の両側に保持壁28、29、47が備えられた構造の電線受け皿部25を示しているが、電線排出トレイ21側に保持壁29、47を有しない構造の電線受け皿部25であってもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明の電線受け渡し装置によれば、電線受け皿部に、該電線受け皿部に保持された電線を電線排出トレイに落とすための払い落とし手段が備えられたものであり、電線受け皿部に保持された電線を払い落とし手段で強制的に電線排出トレイに落とす方式であり、長尺の電線であっても電線排出トレイに良好に受け渡すことができる。また、払い落とし手段が、移動台に取り付け固定された電線受け皿部に備えられているため、払い落とし手段の動作タイミングにおける融通性が大となり、動作制御の設定が容易に行える。
【0065】
また、電線受け皿部および把持クランプが、電線が供給される電線供給位置と、排出クランプに電線を受け渡す電線受渡位置とで移動操作自在に支持されている構造であっても、動作制御の設定が容易で、何ら支障なく支持できる利点がある。
【0066】
さらに、電線受け皿部における電線排出トレイの反対側に保持壁が備えられ、払い落とし手段は、電線受け皿部に保持された電線に接離自在に接触して電線を押動し、電線排出トレイに落とすべく、保持壁側から電線排出トレイ方向に移動操作自在とされた電線払い落とし部材を備えてなる構造とすれば、簡単な構造で容易に提供できる。
【0067】
また、電線受け皿部における電線排出トレイの反対側に保持壁が備えられ、払い落とし手段は、電線受け皿部に保持された電線を電線排出トレイに吹き落とすべく、保持壁側から電線排出トレイ方向に圧縮エアーを吹き出す圧縮エアー吹出口を備えてなる構造とすることによって、より簡単な構造とでき、より容易に提供できる。
【0068】
さらに、電線受け皿部における電線排出トレイの反対側に保持壁が備えられ、払い落とし手段は、電線受け皿部における電線排出トレイ側を下側とし、保持壁を上方に回動操作する受け皿回動操作機構からなる構造とすることによっても、簡単な構造とでき、容易に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる平面概略説明図である。
【図2】同要部側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面矢視図である。
【図5】第2の実施形態にかかる要部側面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面矢視図である。
【図8】第3の実施形態にかかる要部斜視図である。
【図9】第4の実施形態にかかる要部斜視図である。
【図10】同動作説明図である。
【図11】従来例における電線受け渡し工程説明図である。
【図12】従来例における電線受け渡し工程説明図である。
【図13】従来例における電線受け渡し工程説明図である。
【図14】従来例における電線受け渡し工程説明図である。
【符号の説明】
11 両端端子圧着装置
12 電線
16 下流側クランプ
20 下流側移動手段
20a 下流側移動台
21 電線排出トレイ
22 電線排出ユニット
22a 排出クランプ
24 カバー部材
25 電線受け皿部
26 支持フレーム
27 電線受けプレート部
28 固定保持壁
29 可動保持壁
30 ガイドプレート
35 エアアクチュエータ
36 操作アーム
37 払い落とし杆
38 払い落とし手段
40 エアアクチュエータ
41 操作ロッド
42 払い落とし杆
44 圧縮エアー吹出口
45 圧縮エアー案内ホース
49 モータ
50 操作ロッド

Claims (7)

  1. 電線を電線排出トレイに落とす電線受け渡し装置であって、
    前記電線排出トレイ側方に移動操作される移動台と、
    前記移動台に取り付け固定され、前記電線を載置状に保持可能であると共に、一側に、載置状に保持される前記電線の長手方向に沿う固定保持壁が備えられる電線受け皿部と、
    前記移動台に支持され、前記電線受け皿部に保持される前記電線の長手方向一端部を把持可能な把持クランプと、
    前記電線の長手方向一端部を把持可能な排出クランプを有し、前記把持クランプから前記排出クランプに受け渡される前記電線の長手方向一端部を、前記排出クランプの側方移動により前記電線受け皿部上より側方に位置する前記電線排出トレイに落とす電線排出ユニットと、
    前記電線受け皿部に保持された前記電線を前記固定保持壁側から電線排出トレイ方向に案内し、前記電線受け皿部から前記電線排出トレイに強制的に落とすための払い落とし手段と、
    を備え、
    前記払い落とし手段と前記電線受け皿部とは、一体となって移動するように前記移動台に備えられている電線受け渡し装置。
  2. 前記電線受け皿部および前記把持クランプを、前記電線が供給される電線供給位置と、前記排出クランプに電線を受け渡す電線受渡位置とで移動操作自在なように、前記移動台が移動操作されることを特徴とする請求項1に記載の電線受け渡し装置。
  3. 前記払い落とし手段は、電線受け皿部に保持された電線に接離自在に接触して電線を押動し、電線排出トレイに落とすべく、前記固定保持壁側から電線排出トレイ方向に移動操作自在とされた電線払い落とし部材を備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電線受け渡し装置。
  4. 前記電線払い落とし部材は上下方向の軸心回りの回動操作により前記固定保持壁側から前記電線排出トレイ方向に移動操作自在とされたことを特徴とする請求項3に記載の電線受け渡し装置。
  5. 前記電線払い落とし部材は横方向の軸心回りの回動操作により前記固定保持壁側から前記電線排出トレイ方向に移動操作自在とされたことを特徴とする請求項3に記載の電線受け渡し装置。
  6. 前記払い落とし手段は、電線受け皿部に保持された電線を電線排出トレイに吹き落とすべく、前記固定保持壁側から前記電線排出トレイ方向に圧縮エアーを吹き出す圧縮エアー吹出口を備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電線受け渡し装置。
  7. 前記払い落とし手段は、電線受け皿部における電線排出トレイ側を下側とし、前記固定保持壁を上方に回動操作する受け皿回動操作機構からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電線受け渡し装置。
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