JP2000115940A - 電線被覆剥皮装置 - Google Patents
電線被覆剥皮装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被覆電線の剥皮される被覆部分の長さが設定
でき、かつ内部で、剥皮された剥皮物を落下させるため
の空間の広がりを、任意に設定できる。 【解決手段】 駆動機構2と、挿入される被覆電線Wの
一部を把持する把持部4と、被覆電線Wの先端を切断す
る先端カッタ44と、被覆電線Wの被覆部分に、その半
径方向から切り込み、被覆電線Wの長さ方向に摺動して
被覆部分を剥皮する剥皮カッタ34とからなる電線被覆
剥皮装置1であり、駆動機構2に連動する摺動機構13
に、先端カッタ44の、剥皮カッタ34に対する空間の
広がり17が調整可能な空間設定手段8が設けられてお
り、剥皮カッタ34により被覆電線の被覆部分を剥皮す
るステップの直前に、前記摺動機構13により、前記先
端カッタ保持部材41を摺動させて、前記先端カッタ4
4を、前記剥皮カッタ34に対し前記空間設定手段8に
より設定された空間まで広げるようにする。
でき、かつ内部で、剥皮された剥皮物を落下させるため
の空間の広がりを、任意に設定できる。 【解決手段】 駆動機構2と、挿入される被覆電線Wの
一部を把持する把持部4と、被覆電線Wの先端を切断す
る先端カッタ44と、被覆電線Wの被覆部分に、その半
径方向から切り込み、被覆電線Wの長さ方向に摺動して
被覆部分を剥皮する剥皮カッタ34とからなる電線被覆
剥皮装置1であり、駆動機構2に連動する摺動機構13
に、先端カッタ44の、剥皮カッタ34に対する空間の
広がり17が調整可能な空間設定手段8が設けられてお
り、剥皮カッタ34により被覆電線の被覆部分を剥皮す
るステップの直前に、前記摺動機構13により、前記先
端カッタ保持部材41を摺動させて、前記先端カッタ4
4を、前記剥皮カッタ34に対し前記空間設定手段8に
より設定された空間まで広げるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁材で被覆され
た電線の被覆剥皮装置に関し、特に、モータで駆動され
る剥皮カッタにより、電線の先端付近の心線導体部分を
残し、先端側の被覆部分を剥皮するとき、剥皮された剥
皮物が容易に落下するように改良された電線被覆剥皮装
置に関する。
た電線の被覆剥皮装置に関し、特に、モータで駆動され
る剥皮カッタにより、電線の先端付近の心線導体部分を
残し、先端側の被覆部分を剥皮するとき、剥皮された剥
皮物が容易に落下するように改良された電線被覆剥皮装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電線被覆剥皮装置として
は、主に、モータからの出力を伝達する、カムを利用す
る駆動機構と、該駆動機構により、被覆電線の一部を把
持する把持部と、該被覆電線の先端を切断する先端カッ
タと、該被覆電線の先端付近の被覆部分を剥皮する剥皮
カッタとからなる。そして、前記把持部により、挿入さ
れる被覆電線の一部を把持し、前記先端カッタで該被覆
電線の先端を切断しながら、前記剥皮カッタにより、把
持された前記被覆電線の被覆部分に、その半径方向から
切り込むとともに、該被覆電線の長さ方向に摺動して被
覆部分を剥皮する装置である。
は、主に、モータからの出力を伝達する、カムを利用す
る駆動機構と、該駆動機構により、被覆電線の一部を把
持する把持部と、該被覆電線の先端を切断する先端カッ
タと、該被覆電線の先端付近の被覆部分を剥皮する剥皮
カッタとからなる。そして、前記把持部により、挿入さ
れる被覆電線の一部を把持し、前記先端カッタで該被覆
電線の先端を切断しながら、前記剥皮カッタにより、把
持された前記被覆電線の被覆部分に、その半径方向から
切り込むとともに、該被覆電線の長さ方向に摺動して被
覆部分を剥皮する装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の前記電線被覆剥皮装置にあっては、前記の先
端カッタと剥皮カッタの動作が、同時であるため、該剥
皮カッタが前記被覆電線の被覆部分を剥皮するとき、前
記両カッタの間隔が広がらず、剥皮された前記被覆部分
を剥皮物が、容易に落下し難く、前記両カッタの間で詰
まり易いという問題点があった。このため、配線作業に
支障をきたすという問題点もあった。
うな従来の前記電線被覆剥皮装置にあっては、前記の先
端カッタと剥皮カッタの動作が、同時であるため、該剥
皮カッタが前記被覆電線の被覆部分を剥皮するとき、前
記両カッタの間隔が広がらず、剥皮された前記被覆部分
を剥皮物が、容易に落下し難く、前記両カッタの間で詰
まり易いという問題点があった。このため、配線作業に
支障をきたすという問題点もあった。
【0004】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、絶縁材で被覆された電
線の先端付近の導体部分を残して被覆部分を剥皮すると
き、内部で、剥皮された剥皮物が容易に落下し、配線作
業に支障をきたさないような電線被覆剥皮装置を提供す
ることにある。
その目的は前記問題点を解消し、絶縁材で被覆された電
線の先端付近の導体部分を残して被覆部分を剥皮すると
き、内部で、剥皮された剥皮物が容易に落下し、配線作
業に支障をきたさないような電線被覆剥皮装置を提供す
ることにある。
【0005】本発明の他の目的は、前記被覆電線の剥皮
される被覆部分の長さが設定でき、かつ内部で、前記剥
皮された剥皮物を落下させる空間の広がりが任意に設定
できる電線被覆剥皮装置を提供することにある。
される被覆部分の長さが設定でき、かつ内部で、前記剥
皮された剥皮物を落下させる空間の広がりが任意に設定
できる電線被覆剥皮装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の装置の構成は、モータを含む駆動機構と、該
駆動機構により、挿入される被覆電線の一部を把持する
把持部と、該被覆電線の先端を切断する先端カッタと、
前記把持された前記被覆電線の被覆部分に、その半径方
向から切り込むとともに、該被覆電線の長さ方向に摺動
して先端側被覆部分を剥皮する剥皮カッタとからなる電
線被覆剥皮装置において、次のとおりである。
の本発明の装置の構成は、モータを含む駆動機構と、該
駆動機構により、挿入される被覆電線の一部を把持する
把持部と、該被覆電線の先端を切断する先端カッタと、
前記把持された前記被覆電線の被覆部分に、その半径方
向から切り込むとともに、該被覆電線の長さ方向に摺動
して先端側被覆部分を剥皮する剥皮カッタとからなる電
線被覆剥皮装置において、次のとおりである。
【0007】前記挿入される被覆電線の先端が当接する
位置に先端カッタ保持部材を配設し、該先端カッタ保持
部材に、前記先端カッタを設けるとともに、該先端カッ
タ保持部を、前記駆動機構に連動する摺動機構に連結
し、該摺動機構に、前記先端カッタの、前記剥皮カッタ
に対する前記被覆電線の長さ方向に離間する距離が設定
可能な、空間設定手段が設けられ、前記剥皮カッタが摺
動して、前記先端側被覆部分を剥皮するステップの直前
に、前記摺動機構により、前記先端カッタ保持部材を摺
動させて、前記先端カッタを、前記剥皮カッタに対し前
記空間設定手段により設定された距離だけ離間させて、
前記剥皮カッタと前記先端カッタとの空間を広げ、しか
る後、前記剥皮カッタを前記先端カッタとともに摺動さ
せて、前記先端側被覆部分を剥皮するものである。
位置に先端カッタ保持部材を配設し、該先端カッタ保持
部材に、前記先端カッタを設けるとともに、該先端カッ
タ保持部を、前記駆動機構に連動する摺動機構に連結
し、該摺動機構に、前記先端カッタの、前記剥皮カッタ
に対する前記被覆電線の長さ方向に離間する距離が設定
可能な、空間設定手段が設けられ、前記剥皮カッタが摺
動して、前記先端側被覆部分を剥皮するステップの直前
に、前記摺動機構により、前記先端カッタ保持部材を摺
動させて、前記先端カッタを、前記剥皮カッタに対し前
記空間設定手段により設定された距離だけ離間させて、
前記剥皮カッタと前記先端カッタとの空間を広げ、しか
る後、前記剥皮カッタを前記先端カッタとともに摺動さ
せて、前記先端側被覆部分を剥皮するものである。
【0008】そして、前記被覆電線の剥皮される先端側
被覆部分の長さを設定するため、互いに連結される前記
先端カッタ保持部と前記摺動機構との間の相対位置が設
定可能な、剥皮長設定手段が設けられている。
被覆部分の長さを設定するため、互いに連結される前記
先端カッタ保持部と前記摺動機構との間の相対位置が設
定可能な、剥皮長設定手段が設けられている。
【0009】さらに、前記剥皮長設定手段の剥皮長設定
と、前記摺動機構に設けられる前記ストッパ手段の距離
調整とが、それぞれ外部に延長して設けられるねじ部材
により行われるようになっている。
と、前記摺動機構に設けられる前記ストッパ手段の距離
調整とが、それぞれ外部に延長して設けられるねじ部材
により行われるようになっている。
【0010】本発明は、以上のように構成されているの
で、剥皮カッタが、被覆電線の被覆部分を剥皮するステ
ップの直前に、摺動機構により、先端カッタ保持部材を
摺動させて、該先端カッタを、前記剥皮カッタに対し空
間設定手段により設定された距離だけ離間させて、前記
剥皮カッタと前記先端カッタとの空間を広げるようにし
ている。このため、本装置内部で、剥皮された剥皮物
が、詰まらずに前記空間に容易に落下させることができ
る。
で、剥皮カッタが、被覆電線の被覆部分を剥皮するステ
ップの直前に、摺動機構により、先端カッタ保持部材を
摺動させて、該先端カッタを、前記剥皮カッタに対し空
間設定手段により設定された距離だけ離間させて、前記
剥皮カッタと前記先端カッタとの空間を広げるようにし
ている。このため、本装置内部で、剥皮された剥皮物
が、詰まらずに前記空間に容易に落下させることができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1及び図
2は、本発明の電線被覆剥皮装置の一実施の形態を示す
図で、図1は、電線被覆剥皮装置の基本構造を示す斜視
図、図2は、絶縁材が被覆された被覆電線が挿入された
ときの、前記装置の主要部構成を示す側面図である。
適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1及び図
2は、本発明の電線被覆剥皮装置の一実施の形態を示す
図で、図1は、電線被覆剥皮装置の基本構造を示す斜視
図、図2は、絶縁材が被覆された被覆電線が挿入された
ときの、前記装置の主要部構成を示す側面図である。
【0012】図1及び図2において、前記電線被覆剥皮
装置1は、主に、モータMと、該モータMからの機械的
出力を第1、第2のカム3a,3bを介して、伝達する
駆動機構2と、該駆動機構2により、絶縁材が被覆され
た被覆電線Wの一部を把持する把持部4と、該被覆電線
Wの先端を切断する先端カッタ部6と、該被覆電線Wの
先端側付近の被覆部分を剥皮する剥皮カッタ部5とから
なる。
装置1は、主に、モータMと、該モータMからの機械的
出力を第1、第2のカム3a,3bを介して、伝達する
駆動機構2と、該駆動機構2により、絶縁材が被覆され
た被覆電線Wの一部を把持する把持部4と、該被覆電線
Wの先端を切断する先端カッタ部6と、該被覆電線Wの
先端側付近の被覆部分を剥皮する剥皮カッタ部5とから
なる。
【0013】前記駆動機構2は、その固定板11の上に
前記モータMを載置し、該モータMからプーリ、ベルト
により、矢印方向に駆動される第1のカム3aを介し
て、駆動され、前記固定板11の両側に立設された2個
の支柱11a,11aの上端部分に設けられた支点11
b,11bを中心に揺動自在に配設された揺動アーム1
2と、前記モータMにより、矢印方向に駆動される第2
のカム3bを介して、駆動されるとともに、前記先端カ
ッタ部6を連結して、前記被覆電線Wの長さ方向に摺動
される摺動機構13とからなる。前記揺動アーム12
は、常時は、図示しないばね部材により復動されてい
る。
前記モータMを載置し、該モータMからプーリ、ベルト
により、矢印方向に駆動される第1のカム3aを介し
て、駆動され、前記固定板11の両側に立設された2個
の支柱11a,11aの上端部分に設けられた支点11
b,11bを中心に揺動自在に配設された揺動アーム1
2と、前記モータMにより、矢印方向に駆動される第2
のカム3bを介して、駆動されるとともに、前記先端カ
ッタ部6を連結して、前記被覆電線Wの長さ方向に摺動
される摺動機構13とからなる。前記揺動アーム12
は、常時は、図示しないばね部材により復動されてい
る。
【0014】前記把持部4は、その把持固定板21の前
端に固定される把持固定部材22と、前記駆動機構2の
揺動アーム12上に、それぞれ調整ねじ23aにより固
着された2個の把持アーム23,23の前端に固定され
る把持可動部材24とからなり、該把持固定部材22と
把持可動部材24のそれぞれの端部に、前記被覆電線W
の被覆部分の剥皮中に該電線Wが滑らないように、その
一部を確実に把持するため、弾性材として、例えば合成
ゴム又は合成樹脂からなる弾性部材22a,24aが固
着されている。前記調整ねじ23aは、前記把持固定部
材22と把持可動部材24との間で、前記被覆電線Wを
把持するときの把持力を調整するためもあり、必要によ
り、該把持アーム23,23をばね座がねを介して前記
揺動アーム12に締結する。
端に固定される把持固定部材22と、前記駆動機構2の
揺動アーム12上に、それぞれ調整ねじ23aにより固
着された2個の把持アーム23,23の前端に固定され
る把持可動部材24とからなり、該把持固定部材22と
把持可動部材24のそれぞれの端部に、前記被覆電線W
の被覆部分の剥皮中に該電線Wが滑らないように、その
一部を確実に把持するため、弾性材として、例えば合成
ゴム又は合成樹脂からなる弾性部材22a,24aが固
着されている。前記調整ねじ23aは、前記把持固定部
材22と把持可動部材24との間で、前記被覆電線Wを
把持するときの把持力を調整するためもあり、必要によ
り、該把持アーム23,23をばね座がねを介して前記
揺動アーム12に締結する。
【0015】前記剥皮カッタ部5は、その剥皮カッタ固
定板31の前端に固定される剥皮固定カッタ32と、該
剥皮カッタ固定板31の両側に立設された2個の支柱3
1a,31aの上端部分に設けられた支点31b,31
bを中心に揺動自在に配設され、前記駆動機構2の揺動
アーム12により、滑車12aを介して駆動されるとと
もに、常時は、図示しないばね部材により復動されてい
る剥皮可動カッタ34とならなる。そして、前記剥皮カ
ッタ固定板31は、前記把持固定板21に対して、摺動
可能に配設されている。なお、剥皮固定カッタ32の刃
部には、被覆電線の各種の導体線径に合った複数の凹部
が形成されており、また前記剥皮可動カッタ34の先端
部分刃面には、前記被覆電線Wの被覆剥皮後の剥皮物W
aを落下させる落とし板35が、その刃面に沿い、図示
しないばねにより上下に摺動するように配設されてい
る。
定板31の前端に固定される剥皮固定カッタ32と、該
剥皮カッタ固定板31の両側に立設された2個の支柱3
1a,31aの上端部分に設けられた支点31b,31
bを中心に揺動自在に配設され、前記駆動機構2の揺動
アーム12により、滑車12aを介して駆動されるとと
もに、常時は、図示しないばね部材により復動されてい
る剥皮可動カッタ34とならなる。そして、前記剥皮カ
ッタ固定板31は、前記把持固定板21に対して、摺動
可能に配設されている。なお、剥皮固定カッタ32の刃
部には、被覆電線の各種の導体線径に合った複数の凹部
が形成されており、また前記剥皮可動カッタ34の先端
部分刃面には、前記被覆電線Wの被覆剥皮後の剥皮物W
aを落下させる落とし板35が、その刃面に沿い、図示
しないばねにより上下に摺動するように配設されてい
る。
【0016】前記先端カッタ部6は、前記駆動機構2の
摺動機構13に摺動可能に配設された先端カッタ保持部
材41に、先端固定カッタ42と先端可動カッタ44と
が、その前端に設けられている。そして、該先端可動カ
ッタ44は、前記駆動機構2の揺動アーム12から前記
剥皮可動カッタ34を介して駆動されるとともに、常時
は、図示しないばね部材により復動されている。
摺動機構13に摺動可能に配設された先端カッタ保持部
材41に、先端固定カッタ42と先端可動カッタ44と
が、その前端に設けられている。そして、該先端可動カ
ッタ44は、前記駆動機構2の揺動アーム12から前記
剥皮可動カッタ34を介して駆動されるとともに、常時
は、図示しないばね部材により復動されている。
【0017】また、前記先端カッタ保持部材41の一部
には、雌ねじ部41aが螺設されており、該雌ねじ部4
1aに螺合するとともに、前記摺動機構13に回動自在
に係着するねじ部材45を配設して、前記先端カッタ保
持部材41を該摺動機構13に連結し、かつ、雌ねじ部
41aとともに前記被覆電線Wの剥皮長設定部7を形成
する。そして、該ねじ部材45を外部から回動して、前
記被覆電線Wの被覆材の剥皮長46を設定するようにし
ている。
には、雌ねじ部41aが螺設されており、該雌ねじ部4
1aに螺合するとともに、前記摺動機構13に回動自在
に係着するねじ部材45を配設して、前記先端カッタ保
持部材41を該摺動機構13に連結し、かつ、雌ねじ部
41aとともに前記被覆電線Wの剥皮長設定部7を形成
する。そして、該ねじ部材45を外部から回動して、前
記被覆電線Wの被覆材の剥皮長46を設定するようにし
ている。
【0018】前記摺動機構13には、該機構13を貫通
するように配設され、回動自在に係着するねじ部材15
と、該ねじ部材15に螺合しながら、該機構13に摺動
可能に配設され、その一方の側面が前記剥皮カッタ部5
の前記支柱31aの前側面(図で左側面)31cに当接
するような空間設定部材16とにより、前記先端可動カ
ッタ44の、前記剥皮可動カッタ34に対する空間設定
部8を形成する。そして、該ねじ部材15を外部から回
動して、前記空間の広さ(空間距離)17を設定するよ
うにしている。 該空間設定部材16が、前記支柱31
aの前側面31cに当接した後は、前記摺動機構13に
より、前記電線Wの長さ方向に前記剥皮カッタ部5を駆
動して、該電線Wの被覆部分を剥皮する。
するように配設され、回動自在に係着するねじ部材15
と、該ねじ部材15に螺合しながら、該機構13に摺動
可能に配設され、その一方の側面が前記剥皮カッタ部5
の前記支柱31aの前側面(図で左側面)31cに当接
するような空間設定部材16とにより、前記先端可動カ
ッタ44の、前記剥皮可動カッタ34に対する空間設定
部8を形成する。そして、該ねじ部材15を外部から回
動して、前記空間の広さ(空間距離)17を設定するよ
うにしている。 該空間設定部材16が、前記支柱31
aの前側面31cに当接した後は、前記摺動機構13に
より、前記電線Wの長さ方向に前記剥皮カッタ部5を駆
動して、該電線Wの被覆部分を剥皮する。
【0019】また、該摺動機構13には、前記空間設定
部8のねじ部材15の軸線上で、前記剥皮カッタ部5の
前記支柱31aの後側面(図で右側面)31dに当接し
て、前記剥皮カッタ部5と前記先端カッタ部6の復動位
置を決めるストッパ部材18が配設されている。
部8のねじ部材15の軸線上で、前記剥皮カッタ部5の
前記支柱31aの後側面(図で右側面)31dに当接し
て、前記剥皮カッタ部5と前記先端カッタ部6の復動位
置を決めるストッパ部材18が配設されている。
【0020】次いで、このような構成の電線被覆剥皮装
置1は、下記の順により、一連の動作を行う。すなわ
ち、(a)前記被覆電線Wを、その先端が前記先端カッ
タ保持部材41に当接するまで挿入すると、図示しない
近接スイッチにより、該電線Wの挿入を感知して、図示
しない制御器により、前記モータMが起動される。モー
タM起動後は、図3に示すように、前記駆動機構2の第
1のカム3aにより前記揺動アーム12を駆動し、前記
把持部4で、挿入された該被覆電線Wの一部を把持する
とともに、前記剥皮固定カッタ32と剥皮可動カッタ3
4とにより、把持された前記被覆電線Wの被覆部分に、
その半径方向から切り込むと同時に、前記先端固定カッ
タ42と先端可動カッタ44とにより、該被覆電線Wの
先端を切断する。なお、前記第1のカム3aは、モータ
Mの前記制御器により、図3の位置に保持される。ま
た、前記先端固定カッタ42と先端可動カッタ44とに
より、切断された被覆電線Wの電線屑が、前記装置内の
受箱に自然落下する。
置1は、下記の順により、一連の動作を行う。すなわ
ち、(a)前記被覆電線Wを、その先端が前記先端カッ
タ保持部材41に当接するまで挿入すると、図示しない
近接スイッチにより、該電線Wの挿入を感知して、図示
しない制御器により、前記モータMが起動される。モー
タM起動後は、図3に示すように、前記駆動機構2の第
1のカム3aにより前記揺動アーム12を駆動し、前記
把持部4で、挿入された該被覆電線Wの一部を把持する
とともに、前記剥皮固定カッタ32と剥皮可動カッタ3
4とにより、把持された前記被覆電線Wの被覆部分に、
その半径方向から切り込むと同時に、前記先端固定カッ
タ42と先端可動カッタ44とにより、該被覆電線Wの
先端を切断する。なお、前記第1のカム3aは、モータ
Mの前記制御器により、図3の位置に保持される。ま
た、前記先端固定カッタ42と先端可動カッタ44とに
より、切断された被覆電線Wの電線屑が、前記装置内の
受箱に自然落下する。
【0021】(b)次に、図4及び図5に示すように、
前記駆動機構2の第2のカム3bにより前記摺動機構1
3を駆動し、連結されている前記先端カッタ部6を、前
記剥皮可動カッタ34から前記被覆電線Wの長さ方向に
離間させるように、前記空間設定部8で設定された空間
の広さ(空間距離)17まで移動させて、該先端可動カ
ッタ44と前記剥皮可動カッタ34との間の空間を広げ
る。なお、前記先端可動カッタ44の、前記剥皮可動カ
ッタ34に対する空間の広さ17は、前記空間設定部8
の前記ねじ部材15を外部から回動して、前記空間設定
部材16を移動させ、設定することができる。
前記駆動機構2の第2のカム3bにより前記摺動機構1
3を駆動し、連結されている前記先端カッタ部6を、前
記剥皮可動カッタ34から前記被覆電線Wの長さ方向に
離間させるように、前記空間設定部8で設定された空間
の広さ(空間距離)17まで移動させて、該先端可動カ
ッタ44と前記剥皮可動カッタ34との間の空間を広げ
る。なお、前記先端可動カッタ44の、前記剥皮可動カ
ッタ34に対する空間の広さ17は、前記空間設定部8
の前記ねじ部材15を外部から回動して、前記空間設定
部材16を移動させ、設定することができる。
【0022】(c)しかる後、図6に示すように、前記
摺動機構13により、該空間設定部8の空間設定部材1
6を前記剥皮カッタ部5の前記支柱31aの前側面31
cに当接させながら、前記先端カッタ部6とともに前記
剥皮カッタ部5を駆動して、該被覆電線Wの長さ方向に
摺動し、その被覆部分を前記剥皮固定、可動カッタ3
2,34により剥皮し、図7に示すように、その剥皮物
Waを、前記剥皮可動カッタ34に設けられている落と
し板35により、前記空間の下方に自然落下させる。
摺動機構13により、該空間設定部8の空間設定部材1
6を前記剥皮カッタ部5の前記支柱31aの前側面31
cに当接させながら、前記先端カッタ部6とともに前記
剥皮カッタ部5を駆動して、該被覆電線Wの長さ方向に
摺動し、その被覆部分を前記剥皮固定、可動カッタ3
2,34により剥皮し、図7に示すように、その剥皮物
Waを、前記剥皮可動カッタ34に設けられている落と
し板35により、前記空間の下方に自然落下させる。
【0023】(d)前記摺動機構13が、前記駆動機構
2の第2のカム3bにより決められた距離を摺動する
と、図7に示すように、剥皮された該電線Wの被覆部分
の剥皮物Waは、前記空間の下方に配設される図示しな
い受箱中に落下する。なお、図3に示す前記被覆電線W
の被覆部分の剥皮長46は、前記剥皮長設定部7の前記
ねじ部材45を外部から回動して設定することができ
る。
2の第2のカム3bにより決められた距離を摺動する
と、図7に示すように、剥皮された該電線Wの被覆部分
の剥皮物Waは、前記空間の下方に配設される図示しな
い受箱中に落下する。なお、図3に示す前記被覆電線W
の被覆部分の剥皮長46は、前記剥皮長設定部7の前記
ねじ部材45を外部から回動して設定することができ
る。
【0024】(e)次いで、図8に示すように、前記駆
動機構2の第1のカム3aは、矢印方向に、前記モータ
Mの前記制御器により、元のモータM起動時の位置に回
動されて、前記把持部4による前記電線Wの把持を解除
し、前記剥皮可動カッタ34及び先端可動カッタ44
を、前記被覆電線Wへの切り込み位置及び切断位置から
離間させる。同時に、第2のカム3bも同様に、前記摺
動機構13を元の位置に復動させながら、該摺動機構1
3に配設されている前記ストッパ部材18により、前記
剥皮カッタ部5の前記支柱31aの後側面31dに当接
しながら、該剥皮カッタ部5を復動させる。そして、モ
ータMの前記制御器により、該モータMを停止させてい
る。
動機構2の第1のカム3aは、矢印方向に、前記モータ
Mの前記制御器により、元のモータM起動時の位置に回
動されて、前記把持部4による前記電線Wの把持を解除
し、前記剥皮可動カッタ34及び先端可動カッタ44
を、前記被覆電線Wへの切り込み位置及び切断位置から
離間させる。同時に、第2のカム3bも同様に、前記摺
動機構13を元の位置に復動させながら、該摺動機構1
3に配設されている前記ストッパ部材18により、前記
剥皮カッタ部5の前記支柱31aの後側面31dに当接
しながら、該剥皮カッタ部5を復動させる。そして、モ
ータMの前記制御器により、該モータMを停止させてい
る。
【0025】以上により、前記被覆電線Wの先端付近の
被覆部分を剥皮する動作が終了する。
被覆部分を剥皮する動作が終了する。
【0026】なお、本発明の技術は前記実施の形態にお
ける技術に限定されるものではなく、同様な機能を果た
す他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は
前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能であ
る。
ける技術に限定されるものではなく、同様な機能を果た
す他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は
前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
電線被覆剥皮装置によれば、剥皮カッタが摺動して、被
覆部分の先端側を剥皮するステップの直前に、摺動機構
により、先端カッタ保持部材を摺動させて、先端カッタ
を、前記剥皮カッタに対し空間設定手段により設定され
た距離だけ離間させて、前記剥皮カッタと前記先端カッ
タとの空間を広げ、しかる後、前記剥皮カッタを前記先
端カッタとともに摺動させて、前記先端側被覆部分を剥
皮するので、装置内部で、被覆電線の剥皮物が容易に落
下させることができ、かつ配線作業に支障をきたさない
ようにすることができる。
電線被覆剥皮装置によれば、剥皮カッタが摺動して、被
覆部分の先端側を剥皮するステップの直前に、摺動機構
により、先端カッタ保持部材を摺動させて、先端カッタ
を、前記剥皮カッタに対し空間設定手段により設定され
た距離だけ離間させて、前記剥皮カッタと前記先端カッ
タとの空間を広げ、しかる後、前記剥皮カッタを前記先
端カッタとともに摺動させて、前記先端側被覆部分を剥
皮するので、装置内部で、被覆電線の剥皮物が容易に落
下させることができ、かつ配線作業に支障をきたさない
ようにすることができる。
【0028】また、本発明の電線被覆剥皮装置によれ
ば、被覆電線の剥皮される先端側被覆部分の長さを設定
するため、互いに連結される先端カッタ保持部と摺動機
構との間の相対位置が設定可能な、剥皮長設定手段が設
けられるので、該被覆電線の剥皮される被覆部分の長さ
が設定できる。さらに、装置内で、前記剥皮された剥皮
物を落下させる前記空間の広がりを任意に設定すること
ができる。
ば、被覆電線の剥皮される先端側被覆部分の長さを設定
するため、互いに連結される先端カッタ保持部と摺動機
構との間の相対位置が設定可能な、剥皮長設定手段が設
けられるので、該被覆電線の剥皮される被覆部分の長さ
が設定できる。さらに、装置内で、前記剥皮された剥皮
物を落下させる前記空間の広がりを任意に設定すること
ができる。
【図1】本発明の電線被覆剥皮装置の一実施の形態を示
し、その基本構造を示す斜視図である。
し、その基本構造を示す斜視図である。
【図2】図1の電線被覆剥皮装置で、絶縁材が被覆され
た被覆電線が挿入されたときの、前記装置の主要部の構
成を示す側面図である。
た被覆電線が挿入されたときの、前記装置の主要部の構
成を示す側面図である。
【図3】被覆電線が把持されるとともに、その先端が切
断されたときの、前記装置の主要部の動作を示す側面図
である。
断されたときの、前記装置の主要部の動作を示す側面図
である。
【図4】先端カッタと剥皮カッタとの間の空間を広げる
ため、摺動機構により前記先端カッタの動作開始時にお
ける、前記装置の主要部の動作を示す側面図である。
ため、摺動機構により前記先端カッタの動作開始時にお
ける、前記装置の主要部の動作を示す側面図である。
【図5】先端カッタと剥皮カッタとの間の空間が、空間
設定部で設定されたとおりに、広がったときの前記装置
の主要部の動作を示す側面図である。
設定部で設定されたとおりに、広がったときの前記装置
の主要部の動作を示す側面図である。
【図6】摺動機構により剥皮カッタを駆動して、被覆電
線の被覆部分を剥皮中の前記装置の主要部の動作を示す
側面図である。
線の被覆部分を剥皮中の前記装置の主要部の動作を示す
側面図である。
【図7】剥皮カッタにより、被覆電線の被覆部分の剥皮
終了直後の前記装置の主要部の動作を示す側面図であ
る。
終了直後の前記装置の主要部の動作を示す側面図であ
る。
【図8】剥皮終了後で、電線の把持を解除し、剥皮カッ
タ及び先端カッタを復帰させたとき(摺動機構は未復
動)の、前記装置の主要部の動作を示す側面図である。
タ及び先端カッタを復帰させたとき(摺動機構は未復
動)の、前記装置の主要部の動作を示す側面図である。
1 電線被覆剥皮装置 2 駆動機構 4 把持部 5 剥皮カッタ部 6 先端カッタ部 7 剥皮長設定部 8 空間設定部 13 摺動機構 15,45 ねじ部材 16 空間設定部材 17 空間の広さ(空間距離) 32 剥皮固定カッタ 34 剥皮可動カッタ 41 先端カッタ保持部材 42 先端固定カッタ 44 先端可動カッタ 46 剥皮長 M モータ W 被覆電線 Wa 剥皮物
Claims (3)
- 【請求項1】 モータを含む駆動機構と、該駆動機構に
より、挿入される被覆電線の一部を把持する把持部と、
該被覆電線の先端を切断する先端カッタと、前記把持さ
れた前記被覆電線の被覆部分に、その半径方向から切り
込むとともに、該被覆電線の長さ方向に摺動して先端側
被覆部分を剥皮する剥皮カッタとからなる電線被覆剥皮
装置において、 前記挿入される被覆電線の先端が当接する位置に先端カ
ッタ保持部材を配設し、該先端カッタ保持部材に、前記
先端カッタを設けるとともに、該先端カッタ保持部を、
前記駆動機構に連動する摺動機構に連結し、該摺動機構
に、前記先端カッタの、前記剥皮カッタに対する前記被
覆電線の長さ方向に離間する距離が設定可能な、空間設
定手段が設けられ、 前記剥皮カッタが摺動して、前記先端側被覆部分を剥皮
するステップの直前に、前記摺動機構により、前記先端
カッタ保持部材を摺動させて、前記先端カッタを、前記
剥皮カッタに対し前記空間設定手段により設定された距
離だけ離間させて、前記剥皮カッタと前記先端カッタと
の空間を広げ、しかる後、前記剥皮カッタを前記先端カ
ッタとともに摺動させて、前記先端側被覆部分を剥皮す
ることを特徴とする電線被覆剥皮装置。 - 【請求項2】 前記被覆電線の剥皮される先端側被覆部
分の長さを設定するため、互いに連結される前記先端カ
ッタ保持部と前記摺動機構との間の相対位置が設定可能
な、剥皮長設定手段が設けられることを特徴とする請求
項1に記載の電線被覆剥皮装置。 - 【請求項3】 前記剥皮長設定手段の剥皮長設定と、
前記摺動機構に設けられる前記ストッパ手段の距離調整
とが、それぞれ外部に延長して設けられるねじ部材によ
り行われることを特徴とする請求項2に記載の電線被覆
剥皮装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287175A JP2000115940A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 電線被覆剥皮装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287175A JP2000115940A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 電線被覆剥皮装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000115940A true JP2000115940A (ja) | 2000-04-21 |
Family
ID=17714057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10287175A Pending JP2000115940A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 電線被覆剥皮装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000115940A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008178201A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 線材剥離具 |
JP2009055766A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Zoken:Kk | 被覆線剥皮装置 |
JP2014064372A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 多芯用被覆剥取装置 |
JP2018148768A (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-20 | 株式会社デンソー | 線材加工装置 |
CN117317910A (zh) * | 2023-11-09 | 2023-12-29 | 乐清市瑞德线圈有限公司 | 一种线圈导线剥皮装置 |
-
1998
- 1998-10-09 JP JP10287175A patent/JP2000115940A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008178201A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 線材剥離具 |
JP2009055766A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Zoken:Kk | 被覆線剥皮装置 |
JP2014064372A (ja) * | 2012-09-20 | 2014-04-10 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 多芯用被覆剥取装置 |
JP2018148768A (ja) * | 2017-03-09 | 2018-09-20 | 株式会社デンソー | 線材加工装置 |
CN117317910A (zh) * | 2023-11-09 | 2023-12-29 | 乐清市瑞德线圈有限公司 | 一种线圈导线剥皮装置 |
CN117317910B (zh) * | 2023-11-09 | 2024-03-19 | 乐清市瑞德线圈有限公司 | 一种线圈导线剥皮装置 |
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