JP2004260878A - カッター装置 - Google Patents

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JP2004260878A JP2003046113A JP2003046113A JP2004260878A JP 2004260878 A JP2004260878 A JP 2004260878A JP 2003046113 A JP2003046113 A JP 2003046113A JP 2003046113 A JP2003046113 A JP 2003046113A JP 2004260878 A JP2004260878 A JP 2004260878A
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Koji Kajiwara
浩次 梶原
Masaji Matsumoto
雅次 松本
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CRT KK
I Pex Co Ltd
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Abstract

【課題】この発明は、簡単な操作で、円柱体表面に所定の深さの切込みを入れるとともに、切り込んだ部分を円柱体本体から剥離させることができるカッター装置を提供する
【解決手段】この発明のカッター装置80は、一対のカッター部材50、51を回転体2により回転し、その間に配設された円柱体の表面に対する切込みを加工を行わせるとともに、この一対のカッター部材間の開閉を回動体3により行い、さらに回転体3に対する上述した回動体3の回動制御を回動手段4により行わせるカッター手段1と、このカッター手段1全体を所定のタイミングで前後に所定距離移動させるカッター移動手段90とを具えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、同軸ケーブル等の円柱体表面に所定の深さの切り込みを入れたり、またこのようなケーブル等の切断を図るカッター装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ケーブル等の円柱体、例えば円柱体形状の中心導体と、この中心導体を囲繞するように配設された環状の不導体、この環状の不導体を囲繞するように配設された環状の外部導体、およびこの環状の外部導体を囲繞するように配設された環状の外皮等からなる同軸ケーブルの表面に所定深さの切り込みを入れたり、また、上述した同軸ケーブルの外皮、外部導体、不導体の一部を除去したり、さらには、このような構造の同軸ケーブルを含め円柱体形状の物体を切断するカッター装置の一例としてワイヤーストリッパーなどが提供されている。
【0003】
この従来のワイヤーストリッパーは、鋏形状の一対の刃物工具間にそれぞれ所定の曲率を有する円弧形状の刃物部が形成されたもので、オペレータが、その円弧形状の一対の刃物部間に上述した円柱体形状のケーブルを配置した後、上述した一対の刃物工具の一端に形成された取っ手を握ると上述した一対の円弧形状のカッター部材によりケーブル等の円柱体表面に所定深さの切り込みや、その切断作業が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のカッター装置では、各オペレータ固有の、言わば恣意的な握力で刃物工具を操作するから、その刃物工具による切込み深さが一定にならず、例えば同軸ケーブルの表面に形成された外皮を切除すべく、この外皮の厚さ分だけ切り込みを入れることは極めて困難であり、その内側にある外部導体に損傷を与える虞があった。
【0005】
この発明は、上述した事情に鑑み、簡単な操作で、円柱体表面に所定の深さの切込みを入れるとともに、切り込んだ部分を円柱体本体から剥離させることができるカッター装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、この発明に係わるカッター装置では、互いに対向するように配設された一対のカッター部材を、それぞれ軸を中心に回動自在に支承し、全体として一方向へ回転する回転体と、該回転体内に配設され、前記各カッター部材の一端に係合手段を介して係合し、前記回転体に対し相対的に一方向へ回転して前記各カッター部材を互いに接近させ、また前記回転体に対して相対的に他方向へ回転して前記各カッター部材間を離間させるとともに、前記回転体とともに一方向へ回転する回動体と、該回動体を前記回転体に対して相対的に所定の回転角度回動させる回動手段とからなるカッター手段と、該カッター手段全体を所定のタイミングで前後に所定距離移動させるカッター移動手段とを具えている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わるカッター装置の一実施例を詳述する。
【0008】
図1は、この発明に係るカッター装置80の一部破断概念側面図である。
【0009】
このカッター装置80は、基台81に所定の間隔で載置された一対の支持プレート82、83間に配設されたカッター手段1と、該カッター手段1を所定のタイミングで所定距離移動させるカッター移動手段90とから構成されている。
【0010】
なお、この基台81の前方には、同軸ケーブル等の円柱体を予め位置決め把持するエアー駆動方式の円柱体把持手段84、およびカッター手段1による円柱体のカッター後の切り屑を収容する切り屑収容箱85が配設されている。
【0011】
また基台81の後方には上述した円柱体把持手段84を駆動する空気圧制御装置86が配設されている。
【0012】
一方、上述したカッター手段1は、円筒形の回転体2と、この回転体2内に配設された後述する円筒形の回動体を前記回転体2に対して相対的に所定の回転角度回動させる回動手段4とから構成されている。
【0013】
図2は上述したカッター手段1を示す概念拡大斜視図で、特に円筒形の回転体2と、この回転体2内に配設された円筒形の回動体3と、この回動体3を前記回転体2に対して相対的に所定の回転角度回動させる回動手段4とを概念的に示したものである。
【0014】
このうち、回転体2は大径部2aと小径部2bとから構成され、大径部2aの内部には円筒形の回動体3を回動自在に支承する円筒形の孔2cが形成され、その内部には前述した円筒形の回動体3が回動自在に支承されている。そして、その正面2dの互いに対向する位置には、後述する一対のカッター部材を回動自在に支承する軸10、11が突設されている。
【0015】
なお、回動体3の正面3aにも、後述する一対のカッター部材にそれぞれ係合する円柱形のカム20、21が突設されている。
【0016】
一方、前記回転体2に対して回動体3を所定の回転角度回動させる回動手段4は、前記回動体3に形成された孔3aと、前記回転体2の小径部2bに形成された孔2eとに嵌挿する円柱体の伸出棒4aとから構成されている。
【0017】
この伸出棒4aの中間部表面には、軸方向に沿って直線状に第1のカム溝30が形成され、また伸出棒4aの先端部には、軸方向に対し、やや斜めに傾斜した第2のカム溝31がそれぞれ形成されている。
【0018】
そして、上述した各カム溝30、31のうち、一方の直線形のカム溝30には、回転体2の小径部2b内に螺設された円柱形のカム32が嵌挿し、また他方のカム溝31には、回動体3の内部に螺設された円柱形のカム33が嵌挿している。
【0019】
一方、上述した伸出棒4aの後端には当該伸出棒4aをその軸方向に沿って移動する移動手段5が配設されている。
【0020】
この移動手段5は、先端7aが軸受6を介して伸出棒4aに位置決め支承されたガイドバー7と、該ガイドバー7を伸出棒4aの長手方向に沿ってスライド移動させるスライド手段8とから構成されている。
【0021】
このうち、スライド手段8は、図示せぬ制御装置の制御信号により回転角度を細かく設定することのできるステッピングモータで構成された駆動モータ8aと、この駆動モータ8aにより回動される雄ネジ部8bと、この雄ネジ部8bが螺合する雌ネジ部8cからなり、この雌ネジ部8cは前記ガイドバー7の後端7bに支承されている。
【0022】
このような、移動手段5によると、スライド手段8の駆動モータ8aが駆動され、これにより矢印Aのように雄ネジ部8bが回動すると、螺合する雌ネジ部8cを介して、ガイドバー7が矢印C、Dのように、伸出棒4aの長手方向に沿って移動する。
【0023】
このように、ガイドバー7が矢印C、Dのように、伸出棒4aの長手方向に沿って移動すると、ガイドバー7の先端7aにより、軸受6を介して伸出棒4aは矢印Eのように前後に移動する。
【0024】
このように、ガイドバー7の先端7aにより、軸受6を介して伸出棒4aが矢印Eのように前後に移動すると、この伸出棒4aの前方表面に形成され、軸方向に対しやや斜めに傾斜した第2のカム溝31と、これに嵌挿する、回動体3の円柱形のカム33により、当該回動体3は回転体2に対して、矢印Fの如く相対的に回動する。
【0025】
従って、図2に示す伸出棒4aの初期位置から、移動手段5により、当該伸出棒4aが図3の矢印Cに示すように、前方に移動するとやや斜めに傾斜した第2のカム溝31と、これに嵌挿する回動体3の円柱形のカム33とにより、回動体3は回転体2に対して矢印Fの如く相対的に時計方向へ所定の回転角度回転し、円柱形のカム20、21を軸10、11と同一位置に位置決め設定することとなる。
【0026】
そして、図3に示す伸出棒4aの位置から、当該伸出棒4aが図2に示す初期位置に復帰すると、また、回動体3も図2に示す初期位置に復帰することとなる。
【0027】
なお、図2に示すように、上述した回転体2および回動対3は、回転駆動手段40により、全体として、一方向(図の実施例では矢印Gの如く時計方向)に回転駆動される。
【0028】
この回転駆動手段40は、回転体2の小径部2bに固着された従動プーリ41と、駆動モータ42の駆動軸43に固着された駆動プーリ44とからなり、この従動プーリ41と駆動プーリ44とにはベルト45が巻回されている。
【0029】
従って、駆動モータ42が時計方向へ回転すると、駆動および従動プーリ44、41とベルト45を介して回転体2は矢印Gの如く時計方向へ回転する。
【0030】
また、回転体2が矢印Gの如く時計方向へ回転すると、伸出棒4aの中間部に形成された第1のカム溝30とこれに係合する回転体2のカム32、および伸出棒4aの先端に形成された第2のカム溝31と、それに係合する回動体3のカム33とにより、回転体2の回転に連動して、回動体3および伸出棒4aも同期して、全体として矢印Gで示す時計方向へ回転することとなる。
【0031】
なお、伸出棒4aの後端に配設されたガイドバー7は軸受6を介して連結支承されているので、当該ガイドバー7は伸出棒4aに連動して回転することは勿論ない。
【0032】
なお、図2に示すように、回転体2全体は一点鎖線で示す環状の軸受60により後述するカッター移動手段90の移動プレートに回動自在に支承されている。
次に、カッター部材について詳述する。
【0033】
図4は一対のカッター部材50、51を回転体2の軸10、11にそれぞれ回動自在に支承させ、また回動体3の円柱形のカム20、21をカッター部材50、51に形成されたカム溝50a、51aにそれぞれ嵌挿させた状態を示す図2の要部正面図である。
【0034】
この一対のカッター部材50、51は略矩形形状の板体により構成され、互いに対向する一側面には、略くの字形状の刃物部50b、51bが形成されている。
【0035】
そして、このようなカッター部材50、51によると、図3の矢印Fで示すように、回動体3が回転体2に対して相対的に時計方向へ回転すると、図5で示すように、一対のカッター部材50、51は互いに接近し、その間にある部材、例えばケーブル等の円柱体の表面に略くの字形状の刃物部50b、51bを漸次圧接させて、その切込みと切断とを行うこととなる。
【0036】
勿論、この図5に示すカッター部材50、51の位置から、回動体3が回転体2に対して相対的に反時計方向へ回転すると、当該カッター部材50、51は図4に示す初期位置、すなわち図4に示す互いの刃物部50b、51b間を離間させた初期位置に復帰することとなる。
【0037】
次に、上述したカッター手段1の作用を説明し、併せて構成をより詳細に説明する。
【0038】
図2の要部破断斜視図で示す図6及び図7のように、一対のカッター部材50、51間を離間させた初期位置から、その中心部へ向けて矢印Iの如く、図示せぬ把持手段により把持された円柱体、例えば同軸ケーブル70を嵌挿する。
【0039】
その後、図2に示す回転駆動手段40を駆動して、回転体2及び回動体3の全体を図7の矢印Gで示すように時計方向へ回転させる。
【0040】
その後、図2に示す回動手段4を構成するステッピングモータからなる駆動モータ8aを駆動すると、当該駆動モータ8aの回転量に対応して移動する伸出棒4aと、この伸出棒4aに形成された第2の傾斜カム溝31およびこれに嵌挿する回動体3の円柱形のカム33とにより、当該回動体3は図8で示すように回転体2に対して矢印Fの如く駆動モータ8aの回転量に応じて時計方向へ回転し、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bをケーブル70の周面に漸次圧接させて、図9の如くケーブル70の表面70aに切込みを入れる。
【0041】
その際、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bは、ステッピングモータで構成された駆動モータ8a(図2)の回転量に応じ、正確な回転角度を持って互いに接近するので、その切込み量は正確に制御されることとなる。
【0042】
従って、例えばケーブル70が同軸ケーブルであった場合は、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bによって、その外皮の厚さ分だけ正確に切込みを入れて、その下層にある外部導体に対し誤って切り込みを入れる等の誤操作を可及的に排除することができる。
【0043】
なお、図10で示すように、円柱形のカム20、21を軸10、11と同一位置に至るまで回動体3を回転させると一対のカッター部材50、51が互いに平行となって一対の刃物部50b、51b間を閉塞し、これによりケーブル70を完全に切断することもできる。
【0044】
次に、カッター移動手段90を説明する。
【0045】
図1に示すように、上述したカッター手段1全体は、カッター移動手段90により、矢印J、Kの如く左右に所定距離移動できるように構成されている。
【0046】
このカッター移動手段90は、基台81に所定の間隔で載置された一対の支持プレート82、83間に沿って差し渡され、かつ奥行き方向に向け並設された一対のガイド棒91と、このガイド棒91に嵌挿し、当該ガイド棒91に沿って図面左右方向に移動自在に支承された一対の移動プレート92、93と、この一対の移動プレート92、93のうち、一方の移動プレート93を図面左右方向へ移動させる駆動手段94とから構成されている。
【0047】
この駆動手段94は、駆動モータ95の駆動軸に形成された雄ネジ部96と、この駆動軸96に螺合する雌ネジ部97とから構成され、このうち、雌ネジ部97は前記移動プレート93に位置決め固定されている。
【0048】
従って、上述した駆動手段94によると、駆動モータ95により雄ネジ部96が回動すると、当該雄ネジ部96が螺合する雌ネジ部97により、移動プレート93が矢印J、Kの如く図面左右方向へ移動することとなる。
【0049】
また、前述したカッター手段1を構成する円筒形の回転体2も、一対の軸受60を介して一対の移動プレート92、93間に位置決めされ、かつ回動自在に支承されており、さらに、カッター手段1の回転体2内に配設された回動体3(図2)を前記回転体2に対して相対的に所定の回転角度回動させる回動手段4の駆動モータ8a、および回転駆動手段40の駆動モータ42も移動プレート93に位置決め固定されている。
【0050】
従って、このような、カッター移動手段90によると、図1と同一部分を同一符号で示す図11のように、駆動モータ95が回動すると雄ネジ部96が螺合する雌ネジ部97によりカッター手段1を構成する円筒形の回転体2全体が図面の左右方向へ移動することとなる。
【0051】
なおカッター手段1を構成する円筒形の回転体2の図面左右方向への移動距離はステッピングモータからなる駆動モータ95の回転量を制御することにより簡単かつ正確に制御することができる。
【0052】
一方、図1で示すように、このカッター装置80では、基台81に配設された一対の支持プレート82、83のうち、一方の支持プレート82には回転体2の先端2aを回動自在に支承する円筒形の支承部材100が配設されている。
【0053】
なお、図1で示すように、この支承部材100と前記回転体2の先端2aには、後述する切り屑を切り屑収容箱85内に排出する、平面矩形状の排出孔101、102がそれぞれ形成されている。
【0054】
一方、前述した円筒形の支承部材100の先端には、その中心にカットする対象の円柱体の中心を位置決める位置決め部材110が配設されている。
【0055】
この位置決め部材110は、図12の概念斜視図で示すように、中心に位置決め孔111が形成された円板体112からなり、その周縁にはカットする対象の円柱体の径に応じて、その中心を位置決める位置決めゲージ113用のゲージ嵌挿用孔114が周縁に沿って計4箇所形成されている。
【0056】
なお、この位置決めゲージ113を使用するには、予めカットする対象の円柱体の径に対応した部分を有する円筒形のガイドゲージ115を用意し、それを位置決め孔111内に嵌装させて行う。
【0057】
その後、図13で示すように、そのカットする対象の円柱体の径に対応するガイドゲージ115の小径部115aに位置決めゲージ113の先端113aを当接させ、これによりカット対象の円柱体の径およびその中心位置を割り出す。そして、中心の割り出しが終了した後は、図12に示すように、締め付けネジ116により、各位置決めゲージ113を円板体112に位置決め固定する。
【0058】
このようにして、位置決め部材110によるカット対象の円柱体に対する中心位置の位置決めが行われる。
【0059】
なお、ガイドゲージ115の使用においては、その大径部115bを円板体112の位置決め孔111内に密着嵌挿させることは言うまでもない。
【0060】
なお、図12で符号112aは位置決め部材110を図1に示す円筒形の支承部材100の先端に取り付けるための取り付け用孔で、この孔100内には図示せぬ取り付けネジが嵌挿し、当該位置決め部材110を支承部材100に取り付け固定する。
【0061】
次に、図1に示す、上述したカッター装置80の作用を、同軸ケーブルの被覆層除去処理に適用した場合について詳述する。
【0062】
図14は、位置決め部材110及び支承部材100とその内部に嵌挿された回転体2の先端2aを示す概念拡大断面図で図1乃至図13と同一部分を同一符号で示してある。
【0063】
なお、予め前述したガイドゲージ115(図12)によりカット対象の同軸ケーブルの外径と対応する位置に位置決めゲージ113は固定されている。
【0064】
なお、図14で符号200は位置決め部材110内に配設されたバネ部材で、このバネ部材200は一方のカッター部材50に圧接して、当該カッター部材50を他方のカッター部材51に押し付け、これによりカッター部材によるカッター位置の変動を防止するものである。
【0065】
このようなセッティングがなされた後の支承部材100に、図15で示すように、同軸ケーブル120を配置する。
【0066】
なお、この同軸ケーブル120は円柱体把持手段84により把持固定され、その移動が規制されている。
【0067】
この図15で示す位置から、図2に示す回転駆動手段40を駆動して、回転体2及び回動体3を矢印Gの如く一方向へ回転させる。
【0068】
その後、図2に示す回動手段4を構成するステッピングモータからなる駆動モータ8aを駆動すると、当該駆動モータ8aの回転量に対応して移動する伸出棒4aと、この伸出棒4aに形成された第2の傾斜カム溝31およびこれに嵌挿する回動体3の円柱形のカム33とにより、当該回動体3は図8で示すように回転体2に対して矢印Fの如く駆動モータ8aの回転量に応じて時計方向へ回転し、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bを図15で示す同軸ケーブル120の周面に漸次圧接させ、それによりその表面、すなわち同軸ケーブル120の外皮121に、その厚さに対応した深さの切込みを入れる。
【0069】
その際、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bは、ステッピングモータで構成された駆動モータ8a(図2)の回転量に応じ、正確な回転角度を持って互いに接近するので、その切込み量は図15で示す同軸ケーブル120の外皮121の厚さに対応して正確に制御されることとなる。
【0070】
このような、同軸ケーブル120の外皮121に対する込みを終了した後、図1に示すカッター移動手段90の駆動モータ95を駆動制御して、図11に示すように、回転体2全体を図面右方向へ移動させると、図16、図17で示すように、カッター部材50、51により切り取られた同軸ケーブル120の外皮121の一部121aのみが、切り屑として当該同軸ケーブル120の先端から切り離される。
【0071】
その後、その切り屑は図1に示す平面矩形状の排出孔101、102を介して排出され、切り屑収容箱85内に収容される。
【0072】
なお、図17で示すように、同軸ケーブル120の外皮121の一部121が切り屑として当該同軸ケーブル120から切り離されると、その下層に巻回された外部導体122が新たに露出することとなる。
【0073】
このように、外部導体122が新たに露出すると、カッター装置80は次にこの外部導体122のカッター作業に入る。なお、その際、一対のカッター部材50、51は、ステッピングモータで構成された駆動モータ8a(図2)により、その間に円柱体を嵌挿させる初期位置に復帰させる。
【0074】
その後、再び図1に示すカッター移動手段90の駆動モータ95を駆動制御し、これにより図18で示すように、外部導体122の先端を所定距離分だけカットすべく、回転体2全体を図面左方向の所定位置へ移動させる。
【0075】
この図18で示す位置から、図2に示す回転駆動手段40を駆動して、回転体2及び回動体3の全体を時計方向へ回転させる。
【0076】
その後、図2に示す回動手段4を構成するステッピングモータからなる駆動モータ8aを駆動すると、当該駆動モータ8aの回転量に対応して移動する伸出棒4aと、この伸出棒4aに形成された第2の傾斜カム溝31およびこれに嵌挿する回動体3の円柱形のカム33とにより、当該回動体3は図8で示すように回転体2に対して矢印Fの如く駆動モータ8aの回転量に応じて時計方向へ回転し、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bを図18で示す同軸ケーブル120の外部導体122の周面に漸次圧接させ、その表面すなわち外部導体122に、その厚さに対応した深さの切込みを入れる。
【0077】
その際、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bは、ステッピングモータで構成された駆動モータ8a(図2)の回転量に応じ、正確な回転角度を持って互いに接近するので、その切込み量は外部導体122の厚さに対応して正確に制御されることとなる。
【0078】
このような、同軸ケーブル120の外部導体122に対する込みを終了した後、図1に示すカッター移動手段90の駆動モータ95を駆動制御して、図11に示すように、回転体2全体を図面右方向へ移動させると、図19で示すように、カッター部材50、51により切り取られた外部導体122の一部122aのみが、切り屑として当該同軸ケーブル120の先端から切り離される。
【0079】
その後、その切り屑は図1に示す平面矩形状の排出孔101、102を介して排出され、切り屑収容箱85内に収容される。
【0080】
なお、図19で示すように、外部導体122の一部122aが切り屑として当該同軸ケーブル120から切り離されると、その下層に巻回された不導体123が新たに露出することとなる
このように、不導体123が新たに露出すると、カッター装置80は次にこの不導体123のカッター作業に入る。なお、その際、一対のカッター部材50、51は、ステッピングモータで構成された駆動モータ8a(図2)により、その間に円柱体を嵌挿させる初期位置に復帰させる。
【0081】
その後、再び図1に示すカッター移動手段90の駆動モータ95を駆動制御し、これにより図20で示すように、不導体123の先端を所定距離分だけカットすべく、回転体2全体を図面左方向の所定位置へ移動させる。
【0082】
この図20で示す位置から、図2に示す回転駆動手段40を駆動して、回転体2及び回動体3の全体を一方向へ回転させる。
【0083】
その後、図2に示す回動手段4を構成するステッピングモータからなる駆動モータ8aを駆動すると、当該駆動モータ8aの回転量に対応して移動する伸出棒4aと、この伸出棒4aに形成された第2の傾斜カム溝31およびこれに嵌挿する回動体3の円柱形のカム33とにより、当該回動体3は図8で示すように回転体2に対して矢印Fの如く駆動モータ8aの回転量に応じて時計方向へ回転し、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bを図20で示す同軸ケーブル120の不導体123の周面に漸次圧接させ、その表面すなわち不導体123に、その厚さに対応した分の切込みを入れる。
【0084】
その際、一対のカッター部材50、51の刃物部50b、51bは、ステッピングモータで構成された駆動モータ8a(図2)の回転量に応じ、正確な回転角度を持って互いに接近するので、その切込み量は不導体123の厚さに対応して正確に制御されることとなる。
【0085】
このような、同軸ケーブル120の不導体123に対する込みを終了した後、図1に示すカッター移動手段90の駆動モータ95を駆動制御して、図21に示すように、回転体2全体を図面右方向へ移動させると、図21で示すように、カッター部材50、51により切り取られた不導体123の一部123aのみが、切り屑として当該同軸ケーブル120の先端から切り離される。
【0086】
その後、その切り屑は図1に示す平面矩形状の排出孔101、102を介して排出され、切り屑収容箱85内に収容される。
【0087】
なお、図21で示すように、不導体123の一部123aが切り屑として当該同軸ケーブル120から切り離されると、中心導体124が新たに露出し、これにより同軸ケーブル120の外皮剥離作業が終了する。
【0088】
そして、このような同軸ケーブル120の外皮剥離作業が終了すると、図22で示すように、一本の同軸ケーブル120から自動的にその端末処理、すなわち目的に適合した所定長の中心導体124、不導体123、外部導体122、外皮121をそれぞれ剥離した同軸ケーブル120が得られることとなる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のカッター装置では、一対のカッター部材を回転体により回転し、その間に配設された円柱体の表面に対する切込みを加工を行わせるとともに、この一対のカッター部材間の開閉を回動体により行い、さらに回転体に対する上述した回動体の回動制御を回動手段により行わせるカッター手段と、このカッター手段全体を所定のタイミングで前後に所定距離移動させる移動手段とを具えるようにしたから、簡単な操作によって、円柱体表面に正確に所定の深さの切込みを入れるだけでなく、例えば円柱体である同軸ケーブルの端末処理である、中心導体、不導体、外部導体、外皮をそれぞれ所定長露出させる加工処理をより正確、かつ簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係るカッター装置の概念一部破断側面図。
【図2】図2はこの発明に係るカッター手段の概念斜視図。
【図3】図3はこの発明に係るカッター手段の作用を示す概念斜視図。
【図4】図4はカッター部材の動作を示す正面図。
【図5】図5はカッター部材の動作を示す正面図。
【図6】図6はこの発明に係るカッター手段の作用を示す要部破断斜視図。
【図7】図7はこの発明に係るカッター手段の作用を示す要部破断斜視図。
【図8】図8はこの発明に係るカッター手段の作用を示す正面図。
【図9】図9はこの発明に係るカッター手段の作用を示す正面図。
【図10】図10はこの発明に係るカッター手段の作用を示す正面図。
【図11】図11はカッター移動手段の作用を示す概念側面図。
【図12】図12は位置決め部材の概念斜視図。
【図13】図13は位置決め部材の作用を示す図。
【図14】図14はこの発明に係るカッター装置の作用を示す要部破断面図。
【図15】図15はこの発明に係るカッター装置の作用を示す要部破断面図。
【図16】図16はこの発明に係るカッター装置の作用を示す要部破断面図。
【図17】図17はこの発明に係るカッター装置の作用を示す要部破断面図。
【図18】図18はこの発明に係るカッター装置の作用を示す要部破断面図。
【図19】図19はこの発明に係るカッター装置の作用を示す要部破断面図。
【図20】図20はこの発明に係るカッター装置の作用を示す要部破断面図。
【図21】図21はこの発明に係るカッター装置の作用を示す要部破断面図。
【図22】図22は端末処理を終了した同軸ケーブルの要部破断面図。
【符号の説明】
1…カッター手段
2…回転体
3…回動体
4…回動手段
4a…伸出棒
5…移動手段
7…ガイドバー
8…スライド手段
8a…駆動モータ
8b…雄ネジ部
8c…雌ネジ部
20、21…カム
30…第1のカム溝
31…第2のカム溝
32、33…カム
50、51…カッター部材
50b、51b…刃物部
50a、51a…カム溝
80…カッター装置
81…基台
82、83…支持プレート
90…カッター移動手段
91…ガイド棒
92、93…移動プレート
94…駆動手段
95…駆動モータ
96…雄ネジ部
97…雌ネジ部
100…支承部材
101、102…排出孔
110…位置決め部材
111…位置決め孔
112…円板体
113…位置決めゲージ
114…ゲージ嵌挿用孔
115…円筒形のガイドゲージ

Claims (12)

  1. 互いに対向するように配設された一対のカッター部材を、それぞれ軸を中心に回動自在に支承し、全体として一方向へ回転する回転体と、該回転体内に配設され、前記各カッター部材の一端に係合手段を介して係合し、前記回転体に対し相対的に一方向へ回転して前記各カッター部材を互いに接近させ、また前記回転体に対して相対的に他方向へ回転して前記各カッター部材間を離間させるとともに、前記回転体とともに一方向へ回転する回動体と、該回動体を前記回転体に対して相対的に所定の回転角度回動させる回動手段とからなるカッター手段と、
    該カッター手段全体を所定のタイミングで前後に所定距離移動させるカッター移動手段と
    を具えたことを特徴とするカッター装置。
  2. 前記一対のカッター部材は略矩形形状の板体により構成され、互いに対向する一側面には、略くの字形状の刃物部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカッター装置。
  3. 前記係合手段は、前記カッター部材に形成されたカム溝と、該カム溝に嵌挿し前記回動体に突設された円柱形のカムであることを特徴とする請求項1に記載のカッター装置。
  4. 前記回動手段は、前記回動体と前記回転体に嵌挿する円柱体の伸出棒からなり、該伸出棒の表面には軸方向に沿って直線状の第1のカム溝と軸方向に対し斜めに傾斜した第2のカム溝とがそれぞれ形成され、前記第1のカム溝には、前記回転体内に螺設された円柱形のカムが嵌挿し、また前記第2のカム溝には前記回動体内に螺設された円柱形のカムが嵌挿しており、さらに前記伸出棒には該伸出棒を、その軸方向に沿ってスライド移動する移動手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載のカッター装置。
  5. 前記移動手段は、前記伸出棒の一端に位置決め支承されたガイドバーと、該ガイドバーを前記伸出棒の長手方向に沿ってスライド移動させるスライド手段とからなることを特徴とする請求項4に記載のカッター装置。
  6. 前記スライド手段は、ステッピングモータで構成された駆動モータと、該駆動モータにより回動される雄ネジ部と、該雄ネジ部が螺合する雌ネジ部からなり、前記雌ネジ部は前記ガイドバーの一端に支承されていることを特徴とする請求項5に記載のカッター装置。
  7. 前記カッター移動手段は、基台に所定の間隔で載置された一対の支持プレートと、該一対の支持プレート間に沿って差し渡されたガイド棒と、該ガイド棒に嵌挿し、該ガイド棒に沿って移動自在に支承された一対の移動プレートと、該一対の移動プレートのうち、一方の移動プレートを移動させる駆動手段とから構成され、前記カッター手段は前記一対の移動プレート間に支承されていることを特徴とする請求項1に記載のカッター装置。
  8. 前記駆動手段は、ステッピングモータからなる駆動モータと、該駆動モータの駆動軸に形成された雄ネジ部と、該雄ネジ部に螺合する雌ネジ部とから構成され、該雌ネジ部は前記移動プレートの一方に位置決め固定されていることを特徴とする請求項7に記載のカッター装置。
  9. 前記支持プレートのうち、一方の支持プレートには前記カッター手段を構成する回転体の先端を回動自在に支承する円筒形の支承部材が配設され、該支承部材と前記回転体の先端には、その周面に切り屑を排出する平面矩形状の排出孔がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項7に記載のカッター装置。
  10. 前記円筒形の支承部材先端には、カット対象の円柱体の中心を位置決める位置決め部材が配設されていることを特徴とする請求項9に記載のカッター装置。
  11. 前記位置決め部材は、中心に位置決め孔が形成された円板体からなり、該円板体の周縁にはカットする対象の円柱体の径に応じて、その中心を位置決める位置決めゲージ用のゲージ嵌挿用孔が形成されていることを特徴とする請求項10に記載のカッター装置。
  12. 前記位置決め部材の位置決め孔内には、予めカットする対象の円柱体の外径に対応した径を有する円筒形のガイドゲージを嵌装させ、その後、前記位置決めゲージを前記ゲージ嵌挿用内に嵌挿させて前記ガイドゲージに当接固定させ、これによりカット対象の円柱体の径およびその中心位置を割り出すようにしたことを特徴とする請求項11に記載のカッター装置。
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