JP3256168B2 - ベンゾチオフェン化合物、中間体、プロセス、組成物、および方法 - Google Patents

ベンゾチオフェン化合物、中間体、プロセス、組成物、および方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】骨粗鬆症は、様々な病因から起こるが、単
位体積当たりの正味の骨質量損失により特徴付けられる
一群の疾患を言う。この骨質量損失の影響および結果と
して生ずる骨折は、身体に適切な支持を与える骨格の減
退である。骨粗鬆症の最も一般的なタイプの1つは、閉
経期と関連がある。ほとんどの女性は、月経停止後3〜
6年以内に骨の小柱区画で約20%〜約60%の骨質量
を失う。この急速な損失は、一般に、骨吸収および形成
の増加と関連がある。しかし、吸収サイクルがより優位
であって、その結果が正味の骨質量損失である。骨粗鬆
症は、閉経後の女性の間で一般的かつ重篤な疾患であ
る。
【0002】この疾患に冒されている女性は、米国だけ
で25万人いると概算される。骨粗鬆症の結果は、個人
的には有害であり、またその慢性および疾患の後遺症に
よる広範囲かつ長期にわたるサポート(入院および自宅
介護)の必要のため、多大なる経済的損失の原因ともな
る。このことは、より年老いた患者において特に当ては
まる。さらに、骨粗鬆症は、一般に、生命を脅かす病態
とは思われないが、初老の女性では20%〜30%の死
亡率が股関節部骨折に関係がある。この死亡率の多大な
るパーセンテージは、閉経後骨粗鬆症と直接関連があり
得る。
【0003】閉経後骨粗鬆症の作用に対して、骨で最も
易損性の組織は小柱骨である。この組織は、海綿質また
は海綿骨と呼ばれることが多く、また特に、骨の末端近
くに(関節近くに)、また脊椎の椎骨に集中する。小柱組
織は、互いに相互連絡する小さな類骨構造、さらにはま
た、骨の外表面および中心幹を構成する、より堅固かつ
緻密な皮質組織により特徴付けられる。この小柱の相互
結合網は、外皮質構造に側方支持を与え、また全体構造
の生体力学的強度に重要である。閉経後骨粗鬆症では、
主として、小柱の正味の吸収および損失が骨の減退およ
び骨折をもたらす。閉経後の女性での小柱の損失から見
て、最も一般的な骨折が、小柱支持に大きく左右される
骨、例えば、椎骨、大腿および前腕といったような、重
さを支える骨の頚と関連がある骨折であることは驚くべ
きことではない。実際、股関節部骨折、コリーズ骨折、
および椎骨挫傷骨折が閉経後骨粗鬆症の特徴である。
【0004】最も一般に許容される閉経後骨粗鬆症の処
置方法は、エストロゲン代替療法である。療法は、一般
に、成功するが、主として、エストロゲン処置は望まし
くない副作用を頻繁に引き起こすので、その治療につい
ての患者のコンプライアンスは低い。さらなる処置方法
は、例えば、Fosamax(商標)(Merck & Co.,Inc.)の
ようなビスホスホネート化合物の投与であろう。
【0005】閉経前の時期はずっと、ほとんどの女性
は、同年代の男性より心臓血管疾患の発生率が少ない。
しかし、閉経期後、女性での心臓血管疾患の割合は、徐
々に増加して、男性で見られる割合に匹敵する。この保
護の損失は、エストロゲンの損失、また特に、血清脂質
レベルを調節するエストロゲンの能力の損失と関連して
いる。血清脂質を調節するエストロゲンの能力の性質は
十分解明されていないが、現在までの証拠は、エストロ
ゲンが肝臓で低比重脂質(LDL)レセプターを上方調節
して、過剰のコレステロールを取り除くことができるこ
とを示している。さらに、エストロゲンは、コレステロ
ールの生合成に対して、ある作用を有し、また心臓血管
の健康状態に対して他の有利な作用を有するらしい。
【0006】エストロゲン代替療法を施している閉経後
の女性での血清脂質レベルは、閉経前の状態で見い出さ
れる濃度まで回復することが文献で報告されている。従
って、エストロゲンは、この病態のための理にかなった
処置であるようにみえる。しかし、エストロゲン代替療
法の副作用は多くの女性に許容され得ず、従って、この
療法の使用が限定されている。この病態のための理想的
な療法は、エストロゲンに似た方法で血清脂質レベルを
調節するが、エストロゲン療法と関連がある副作用およ
び危険性のない物質であろう。
【0007】本発明は、ベンゾ[b]チオフェン化合物、
その医薬品製剤、およびそのような化合物を、先に挙げ
た病状を抑制するために使用する方法を提供する。
【0008】本発明は、式I:
【化4】 [式中、R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキ
ル)、−OCOAr、−O(CO)OAr(Arはフェニルも
しくは置換フェニルである)、−OCO(C1−C6アル
キル)、−O(CO)O(C1−C6アルキル)、または−O
SO2(C2−C6アルキル)であり;R2は−H、−Cl、
−F、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOA
r、−O(CO)OAr(Arはフェニルもしくは置換フェ
ニルである)、−OCO(C1−C6アルキル)、−O(C
O)O(C1−C6アルキル)、または−OSO2(C2−C6
ルキル)であり;R3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニ
ル、メチル−1−ピロリジニル、ジメチル−1−ピロリ
ジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ、ジイソプロピルアミノ、または1−ヘキサメチレ
ンイミノであり;R4は−H、C1−C5アルキル、−C
OAr、−(CO)H、−CO(C1−C6アルキル)、−S
2(C2−C6アルキル)、または−SO2Ar(Arはフェ
ニルもしくは置換フェニルである)であり;およびnは
2または3である]の化合物、またはその医薬的に許容
され得る塩もしくは溶媒和物に関する。
【0009】本発明により、本発明の医薬的に活性な化
合物を製造するのに有用であって、以下に示す式II:
【化5】 [式中、R1aは−Hまたは−OR7(R7はヒドロキシ保
護基である)であり;R2aは−H、−Cl、−F、また
は−OR7(R7はヒドロキシ保護基である) であり;R4aは−CO(C1−C4アルキル)または−(C
O)Hであり;およびR6は−HまたはR8(R8は−OR
7の存在下であっても選択的に除去することができるヒ
ドロキシ保護基である)である] の中間体化合物もまた提供する。
【0010】さらに、本発明は、式Iの化合物の合成に
有用である式VII:
【化6】 [式中、R1a、R2a、R4a、およびnは先の意味を有
し;およびQは脱離基である]の化合物を提供する。
【0011】本発明はさらに、式Iの化合物を含む医薬
品製剤、およびそのような化合物の、骨損失または骨吸
収、特に骨粗鬆症、心臓血管と関係がある病理学的状態
等の症状を軽減するための使用に関する。
【0012】本明細書中に記載する化合物の記述で使用
する一般用語は、それらの通常の意味を有する。例え
ば、「C1−C6アルキル」は、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、n−ブチル、ペンチル、イ
ソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等を含め、1〜6
個の炭素原子からなる直鎖状または分枝鎖状の脂肪族鎖
を示す。同様に、「−OC1−C4アルキル」という用語
は、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イ
ソプロポキシ等といったような、酸素を介して結合する
1−C4アルキル基を表す。これらのC1−C4アルコキ
シ基のうち、メトキシが非常に好ましい。
【0013】「置換フェニル」という用語は、C1−C4
アルキル、−OC1−C4アルキル、ヒドロキシ、ニト
ロ、クロロ、フルオロ、またはトリ(クロロもしくはフ
ルオロ)メチルよりなる群から選択される1つまたはそ
れ以上の置換基を有するフェニル基を示す。
【0014】「ヒドロキシ保護基」という用語は、化学
シークエンス(sequence)の間、ヒドロキシル官能基を保
護するために文献で使用される多くの官能性を意図し、
またこれを除去して、フェノールを得ることができる。
この基には、アシル類、メシラート類、トシラート類、
ベンジル、アルキルシリルオキシ類、C1−C4アルキル
類等が含まれるであろう。そのような保護基の形成およ
び除去のための多くの反応は、例えば、Protective G
roups in Organic Chemistry、Plenum Press(ロン
ドンおよびニューヨーク、1973);Green,T.
W.、ProtectiveGroups in Organic Synthesis、W
iley(ニューヨーク、1981);およびThe Peptid
es、第1巻、SchrooderおよびLubke、Academic Pre
ss(ロンドンおよびニューヨーク、1965)を含め、
多くの標準的な著書に記載されている。好ましいR7
ドロキシ保護基、特にメチルおよびアルキルシリルオキ
シを除去する方法は、実質的には、以下の実施例に記載
する通りである。
【0015】「脱離基(Q)」という用語は、SN2反応
によってアミノ官能基で置換することができる化学的エ
ンティティー(entity)を意味する。そのような反応は、
当業界において周知であり、またそのような基には、ハ
ロゲン類、メシラート類、トシラート類等が含まれるで
あろう。好ましい脱離基はブロモであろう。
【0016】「抑制する」という用語には、その一般に
容認される意味が含まれ、進行、重篤度を妨げること、
予防すること、抑えること、および遅延すること、止め
ること、もしくは反転すること、または結果として生ず
る症状もしくは作用を改善することが含まれる。
【0017】「溶媒和物」という用語は、溶媒の1つま
たはそれ以上の分子と共に、式Iの化合物のような、溶
質の1つまたはそれ以上の分子を含んでなる集合体を表
す。
【0018】本発明の化合物は、中央に位置する炭素の
誘導体であり、従って、例えば、式Iにおける「−CO
−」、「−CHOH−」、または「−CH2−」部分
は、メタノン類、メタノール類、またはメタン類の誘導
体である。例えば、A−CO−Bの化合物は、[A][B]
メタノンと名付けられるであろう。さらに、式Iの化合
物は、米国化学会(The American Chemical Societ
y)のリング・インデックス(Ring Index)に従って、次
のように名付けられて番号付けされているベンゾ[b]チ
オフェンの誘導体である。
【化7】
【0019】本発明の好ましい化合物は、2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−3−[N−[4−[2−(1−ピペリ
ジニル)エトキシ]フェニル]アミノ]−6−ヒドロキシベ
ンゾ[b]チオフェン 塩酸塩、および2−(4−メトキシ
フェニル)−3−[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)エ
トキシ]フェニル]アミノ]−6−メトキシベンゾ[b]チ
オフェン 二塩酸塩である。
【0020】本発明の化合物を製造するために、幾つか
の合成経路を利用することができる。最初の合成ルート
を以下のスキームIに説明する。本発明の式Iの化合物
を製造するための1つのルートに対する出発物質、式II
Iの化合物は、実質的には、Jonesらにより米国特許番
号第4,418,068号、および同第4,133,814
号(これらの開示は、本明細書の一部を構成する)に記
載されているようにして製造する。式IIIは次の構造を
有する。
【化8】 [式中、R1aおよびR2aは先に定義した通りである]。
【0021】式IIIの化合物に関して、好ましいR7置換
基はメチルまたはメトキシメチルである。R1aおよびR
2aが各々メトキシである化合物、さらにはまた、他の誘
導体は、Jonesら、上記に記載されている方法によって
製造する。
【0022】式Iのある化合物を製造するための本発明
の工程の第1段階には、脱離基を式IIIの化合物の3位
に選択的に配置すること、第1段階の反応生成物を4−
(保護されたヒドロキシ)フェニルアシルアミド(式V)と
カップリングすること、およびそのヒドロキシ保護基を
除去して、化合物IIbのフェノールを発生させることが
含まれる。その工程を以下のスキームIに示す。
【0023】スキーム I
【化9】
【0024】スキームIの第1段階では、適当な脱離基
を、標準的な方法によって、式IIIの出発物質の3位に
選択的に配置する。適当なR9脱離基には、メタンスル
ホネート、4−ブロモベンゼンスルホネート、トルエン
スルホネート、エタンスルホネート、イソプロパンスル
ホネート、4−メトキシベンゼンスルホネート、4−ニ
トロベンゼンスルホネート、2−クロロベンゼンスルホ
ネート、トリフラート等といったようなスルホネート
類、ブロモ、クロロ、並びにヨードといったようなハロ
ゲン類、および他の関連のある脱離基が含まれる。しか
し、脱離基の適切な配置を保証するためには、列挙した
ハロゲン類が好ましく、またブロモが特に好ましい。
【0025】本発明の反応は、標準的な方法を使用して
行う。例えば、好ましいハロゲン化剤を使用する場合、
クロロホルムまたは酢酸といったような、適当な溶媒の
存在下、1当量のそのようなハロゲン化剤、好ましくは
臭素を1当量の式IIIの基質と反応させる。その反応
は、約40℃〜約80℃の温度で行って、通常、1〜6
時間で完了する。
【0026】次いで、先の工程段階から得られた反応生
成物、式IVの化合物を、例えば、R4aが−(CO)Hまた
は−CO(C1−C4アルキル)である4−(保護されたヒ
ドロキシ)フェニルアミド(式V)と反応させて、R8が選
択的に除去することができるヒドロキシ保護基である式
IIの化合物を形成する。一般に、フェノールの4−ヒド
ロキシ保護部分は、式IIの化合物のR7部分(存在する場
合)を除去することなく選択的に除去することができ
る、いずれの既知の保護基であってもよい。好ましいR
8保護基はベンジルである。その4−(保護されたヒドロ
キシ)フェニルアミド類は既知の化合物であって、標準
的な方法によって製造することができる。例えば、好ま
しい試薬、例えば、4−ベンジルオキシフェニルアセト
アミドは、当業界で知られている方法により、市販の4
−ベンジルオキシアニリンおよび無水酢酸から合成する
ことができる。
【0027】このIVとVのカップリング反応は、ウルマ
ン型反応として当業界で知られており、また様々な標準
的な方法が挙げられている。[例えば、Advanced Org
anicChemistry:Reactions,Mechanisms,and Stru
cture、第4版、3−16(J.March編、John Wiley
& Sons,Inc.、1992);Jones,C.D.、J.Ch
em.Soc.Perk.Trans.I、4:407(1992)を
参照]。
【0028】例えば、銅触媒の存在下、アニリンまたは
アニリノスルファミドを臭化アリールと反応させる等
の、標準的なウルマン型反応の幾つかの変更を試みた
が、ゴールドバーグ反応として知られている変法しか上
手くいかなかった。この反応の詳細を以下に記す。
【0029】一般に、等モル量の酸化銅(I)触媒および
適当な溶媒の存在下、同量の2つのアリール基質を不活
性雰囲気下に還流温度まで加熱する。適当な触媒銅(I)
塩の例には、限定されるものではないが、Cu2O、Cu
I、およびCu2CO3が含まれるであろう。好ましく
は、1当量の酸化第一銅の存在下、1当量の、R9がブ
ロモである式IVの化合物を同量の4−ベンジルオキシフ
ェニルアセトアミドと反応させる。
【0030】この反応に適当な溶媒は、反応中ずっと不
活性なままである溶媒または溶媒の混合物である。一般
的には、有機塩基、特に、例えば、2,4,6−コリジン
のようなヒンダード塩基が好ましい溶媒である。
【0031】この段階で使用する温度は、このカップリ
ング反応の完了を生じさせるのに十分でなければなら
ず、またそれに対して必要とされる時間の量に影響を及
ぼすであろう。窒素のような不活性雰囲気下、反応混合
物を還流温度まで加熱する場合、その反応は、通常、2
0〜120時間で完了する。
【0032】式IIaの化合物を形成するカップリング反
応に続いて、周知の還元方法によって、R6ヒドロキシ
保護基を選択的に除去することにより、式IIbの化合物
を製造する。選択された方法は、存在する場合、R7
ドロキシ保護基に影響を及ぼさないであろうことが必要
不可欠である。
【0033】R8が好ましいベンジルであって、R7が、
存在する場合、メチルであるなら、本発明の工程段階
は、標準的な水素化分解方法によって行う。一般的に
は、式IIaの基質を適当な溶媒または溶媒の混合物に加
えた後、反応を促進するためのプロトン供与体と適当な
水素化触媒を加える。
【0034】適当な触媒には、貴金属類、および炭素ま
たは炭酸カルシウムといったような担体に担持された酸
化パラジウム、白金、並びにロジウムといったような酸
化物が含まれる。これらのうち、炭素に担持されたパラ
ジウム、特に10% 炭素に担持されたパラジウムが好
ましい。
【0035】この反応に対する溶媒は、反応中ずっと不
活性なままである溶媒または溶媒の混合物である。一般
的には、酢酸エチルおよびC1−C4脂肪族アルコール
類、特にエタノールが好ましい。
【0036】本発明の反応に関して、塩酸は適当かつ好
ましいプロトン供与体として働く。
【0037】周囲温度および約30psi〜約50psiの範
囲の水素圧で行う場合、本発明の反応は極めて迅速に行
われる。この反応の進行は、薄層クロマトグラフィーの
ような、標準的なクロマトグラフ技術によりモニターす
ることができる。
【0038】式IIaおよびIIbの化合物は、式IIの化合物
として本明細書中に記載した種類内に包含され、また式
Iの医薬的に活性な化合物を製造するのに有用である。
【0039】式IIの化合物の例には、限定されるもので
はないが、以下のものが含まれる:2−(4−メトキシ
フェニル)−3−[N−(4−ヒドロキシフェニル)アセト
アミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2−フ
ェニル−3−[N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトア
ミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−
フルオロフェニル)−3−[N−(4−ヒドロキシフェニ
ル)アセトアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェ
ン、2−(4−クロロフェニル)−3−[N−(4−ヒドロ
キシフェニル)アセトアミド]−6−メトキシベンゾ[b]
チオフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−
(4−ベンジルオキシフェニル)アセトアミド]−6−メ
トキシベンゾ[b]チオフェン、2−フェニル−3−[N
−(4−ベンジルオキシフェニル)アセトアミド]−6−
メトキシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシフ
ェニル)−3−[N−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノ
イルアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2
−(4−メトキシフェニル)−3−[N−(4−ベンジルオ
キシフェニル)ブタノイルアミド]−6−メトキシベンゾ
[b]チオフェン、2−(4−クロロフェニル)−3−[N
−(4−ベンジルオキシフェニル)アセトアミド]ベンゾ
[b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−
[N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド]ベンゾ
[b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−
[N−(4−ベンジルオキシフェニル)アセトアミド]ベン
ゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−
[N−(4−ベンジルオキシフェニル)ホルミルアミド]ベ
ンゾ[b]チオフェン、2−(4−フルオロフェニル)−3
−[N−(4−ベンジルオキシフェニル)プロパノイルア
ミド]ベンゾ[b]チオフェン等。
【0040】以下のスキームIIに説明する2つの異なっ
た合成ルートの1つにより、式IIbの化合物を式Iaの化
合物に転換することができる。
【0041】第1の方法は、式VI: R3−(CH2)n−Q VI [式中、R3およびnは先に定義した通りであり;およ
びQはブロモまたはクロロといったような脱離基であ
る]の試薬を使用することによる、IIbのIaへの直接転
換である。
【0042】スキーム II
【化10】
【0043】スキームIIに示した直接アルキル化工程
は、標準的な方法によって行う。式VIの化合物は市販さ
れており、または当業者に十分知られている方法により
製造される。好ましくは、式VIの化合物の塩酸塩、特に
2−クロロエチルピペリジン塩酸塩が好ましい。
【0044】一般に、少なくとも約4当量のアルカリ金
属カーボネート、好ましくは炭酸セシウム、および適当
な溶媒の存在下、少なくとも約1当量の式IIbの基質を
2当量の式VIの化合物と反応させる。
【0045】この反応に対する溶媒は、反応中ずっと不
活性なままである溶媒または溶媒の混合物である。N,
N−ジメチルホルムアミド、特にその無水型が好まし
い。
【0046】この段階で使用する温度は、このアルキル
化反応の完了を生じさせるのに十分でなければならな
い。一般的には、周囲温度が十分かつ好ましい。
【0047】本発明の反応は、不活性雰囲気、特に窒素
下に行うのが好ましい。
【0048】好ましい反応条件下、この反応は、約16
〜約20時間で完了となるであろう。勿論、反応の進行
は、標準的なクロマトグラフ技術によってモニターする
ことができる。
【0049】式IIbの化合物から式Iaの化合物を製造す
るための第2の方法は、2段階のシークエンスで中間体
化合物(式VII)を経由して進行するものである(スキーム
II、上記を参照)。アルカリ溶液中、式IIbの化合物を過
剰の式: Q−(CH2)n−Q' [式中、QおよびQ'は各々、同じ脱離基または違った
脱離基である]のアルキル化剤と反応させる。適当な脱
離基は、例えば、クロロ、ブロモ、メシラート類、トシ
ラート類等であり得る。このアルキル化反応に好ましい
アルカリ溶液は、例えば、メチルエチルケトン(MEK)
またはDMFといったような不活性溶媒中に炭酸カリウ
ムを含む。この溶液中、式IIbの化合物のフェニル部分
の4−ヒドロキシ基は、アルキル化剤の脱離基の1つを
置換するフェノキシドイオンとして存在する。
【0050】この反応は、反応物および試薬を含むアル
カリ溶液を還流温度として、完了まで行う場合に迅速に
進行する。MEKを好ましい溶媒として使用する場合、
反応時間は約6時間〜約20時間に及ぶ。
【0051】式VIIの化合物は、式Iの化合物の合成に
有用である。式VIIの化合物には、限定されるものでは
ないが、以下のものが含まれるであろう:2−(4−メ
トキシフェニル)−3−[N−[4−(2−ブロモエトキ
シ)フェニル]アセチルアミド]−6−メトキシベンゾ
[b]チオフェン、2−フェニル−3−[N−[4−(2−
ブロモエトキシ)フェニル]アセチルアミド]−6−メト
キシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニ
ル)−3−[N−[4−(2−ブロモエトキシ)フェニル]ア
セチルアミド]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキ
シフェニル)−3−[N−[4−(3−ブロモプロポキシ)
フェニル]アセチルアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チ
オフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4
−(2−クロロエトキシ)フェニル]アセチルアミド]−6
−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシ
フェニル)−3−[N−[4−(2−トシルエトキシ)フェ
ニル]アセチルアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフ
ェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4−
(2−ブロモエトキシ)フェニル]ブタノイルアミド]−6
−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシ
フェニル)−3−[N−[4−(2−ブロモエトキシ)フェ
ニル]ホルミルアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフ
ェン等。
【0052】次いで、この段階から得られた反応生成物
(式VII)を、標準的な技術によって、アミン(R3)、例え
ば、1−ピペリジン、1−ピロリジン、メチル−1−ピ
ロリジン、ジメチル−1−ピロリジン、4−モルホリ
ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピル
アミン、または1−ヘキサメチレンイミンと反応させ
て、式Iaの化合物を形成する。好ましくは、無水DM
Fのような不活性溶媒中、ピペリジンの塩酸塩を式VII
の化合物と反応させて、約60℃〜約110℃の範囲に
ある温度まで加熱する。その混合物を約90℃の好まし
い温度まで加熱する場合、その反応は、約30分〜約1
時間しかかからない。しかし、反応条件の変化は、この
反応を完了まで行うのに必要とされる時間の量に影響を
及ぼすであろう。勿論、この反応段階の進行は、標準的
なクロマトグラフ技術によってモニターすることができ
る。
【0053】式Iaの化合物の、式Iの他の化合物への
転換は、スキームIIIに示され、また以下の工程を含み
得る:ジアリールアミノ群(Ib)を形成するためのN−
アシル基の除去、別のアシルもしくはスルホニル群(I
c)を形成するための除去および再導入、またはN−アル
キル群(Id)へのN−アシルの還元。
【0054】スキーム III
【化11】
【0055】式Iaの化合物からのN−アシル基の除去
は、酸または塩基のいずれかの加水分解により容易に成
し遂げられて、Ib[式中、R1a、R2a、R3、およびn
は先の意味を有する]の化合物を形成し得る。その好ま
しい方法は、アルコールまたは濃アルコキシド溶液中で
式Iaの化合物を加熱することを伴う。一般的には、Et
OHを有機溶媒として使用して、50% NaOH溶液を
塩基源として使用する。基質をアルコールと塩基の等混
合物に溶解して、混合溶媒の還流温度まで加熱する。そ
の反応は、通常、完了に6〜24時間必要とする。
【0056】式Ibの化合物は、本明細書中に記載する
方法に対して医薬的に活性である。従って、そのような
化合物は、式Iの化合物の本明細書中の定義により包含
される。
【0057】さらに、式Ibの化合物は、式Ic[式中、
1a、R2a、R3、およびnは先の意味を有し、および
4cは−CO(C1−C6アルキル)、−(CO)H、−CO
フェニル、−SO2フェニル、または−SO2(C2−C6
アルキル)である]の化合物を製造するための基質とし
て働き得る。これらの化合物を形成するために、窒素を
アシル化するか、またはスルホン化する。これは、当業
界で十分知られている様々なアシル化およびアルキル化
方法により、容易に成し遂げられ得る。そのようなアシ
ル化およびスルホン化に関するさらなる方法として、フ
ェノール類の誘導体化に関する議論(以下を参照)を適用
できる。
【0058】式Iaの化合物はまた、式Id[式中、
1a、R2a、R3、およびnは先の意味を有し、および
4bはC1−C5アルキルである]の化合物に転換するこ
ともできる。この変換は、LAHのような還元試薬を用
いての、Iaにおけるアミドカルボニルの、その対応す
るメチレンへの還元により達成され得る。これらの還元
は当業界で知られていて、通常、無水THF、エーテル
等といったような不活性溶媒中で行う。これらの反応
は、過剰の還元試薬を用いて、窒素雰囲気下に−50〜
30℃の温度で行う。反応は、通常、2〜24時間以内
に完了し、TLCのような標準的な技術を使用して、反
応の程度をモニターすることができる。
【0059】式Ia、Ib、Ic、およびIdの化合物は、
本明細書中に記載する方法に対して医薬的に活性であ
り、また本明細書中に定義する式Iに包含される。さら
に、式Ia-dの化合物は、例えば、R1aおよびR2aが各
々、R1およびR2に転換された化合物のような、式Iの
他の化合物のための基質として働き得る。
【0060】式Iの好ましい化合物は、式Ia-dの化合
物の、存在する場合、R7ヒドロキシ保護基を周知の方
法によって開裂することにより得られる。そのような保
護基の形成および除去のための多くの反応は、例えば、
Protective Groups in Organic Chemistry、Plenu
m Press(ロンドンおよびニューヨーク、1973);
Green,T.W.、Protective Groups in Organic Sy
nthesis、Wiley(ニューヨーク、1981);および
The Peptides、第1巻、SchrooderおよびLubke、A
cademic Press(ロンドンおよびニューヨーク、196
5)を含め、多くの標準的な著書に記載されている。好
ましいR7ヒドロキシ保護基、メチルを除去する方法
は、実質的には、以下の実施例に記載する通りである。
【0061】式Iの他の好ましい化合物は、周知の方法
よって、存在する場合、6および/または4'位のヒド
ロキシ部分を式 −O−CO(C1−C6アルキル)、−O
COC65、−O(CO)O(C1−C6アルキル)、または
−O−SO2−(C2−C6アルキル)の部分に転換するこ
とにより製造される。そのような方法は、米国特許番号
第5,393,763号および同第5,482,949号
(この開示は、本明細書の一部を構成する)に記載され
ている。
【0062】例えば、−O−CO(C1−C6アルキル)基
が望まれる場合、式Ia-dのモノまたはジヒドロキシ化
合物を塩化、臭化、シアン化、もしくはアジ化アシルと
いったような物質と、または適当な無水物もしくは混合
無水物と反応させる。その反応は、ピリジン、ルチジ
ン、キノリンもしくはイソキノリンといったような塩基
性溶媒中で、またはトリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、メチルピペリジン等といったような第三級アミン溶
媒中で簡便に行われる。その反応はまた、第三級アミン
のような、少なくとも1当量の酸スカベンジャー(以下
に記すものは除く)を添加した、酢酸エチル、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、アセトニトリル、アセトン、メチルエ
チルケトン等といったような不活性溶媒中で行ってもよ
い。望まれるならば、4−ジメチルアミノピリジンまた
は4−ピロリジノピリジンといったようなアシル化触媒
を使用することができる。例えば、Haslamら、Tetrah
edron、36:2409−2433(1980)を参
照。
【0063】本発明の反応は、多くの場合、窒素ガスの
ような不活性雰囲気下、約−25℃〜約100℃の範囲
の適度な温度で行う。しかし、その反応を行うのには、
通常、周囲温度が適している。
【0064】ビスアリール窒素(式Ibの化合物)をアシ
ル化する副反応は、過剰量のアシル化試薬を使用せず、
またより低い温度を使用することにより減少させること
ができる。望ましくない異性体は、MeOH−CHCl
3(1:99)(v/v)またはEtOAc−ヘキサン混合物
といったような、溶媒の混合物で溶出するシリカゲルで
のクロマトグラフィーにより除去することができる。
【0065】6位および/または4'位のヒドロキシ基
のアシル化はまた、不活性有機溶媒中、適当なカルボン
酸の酸触媒反応により行うこともできる。硫酸、ポリリ
ン酸、メタンスルホン酸等といったような酸触媒を使用
する。
【0066】前述の式Ia-dの化合物のR1および/また
はR2基はまた、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ア
シルイミダゾール類、ニトロフェノール類、ペンタクロ
ロフェノール、N−ヒドロキシスクシンイミド、および
1−ヒドロキシベンゾトリアゾールといったような既知
の試薬により形成されるエステルのような、適当な酸の
活性エステルを形成することにより与えることもでき
る。例えば、Bull.Chem.Soc.Japan、38:197
9(1965)、およびChem.Ber.、788および2
024(1970)を参照。
【0067】−O−CO(C1−C6アルキル)部分を与え
る先の技術は各々、先に論じたような溶媒中で行う。反
応中に酸生成物を製造しない技術は、勿論、反応混合物
中での酸スカベンジャーの使用を必要としない。
【0068】式Iの化合物の6および/または4'位の
ヒドロキシ基が式−O−SO2−(C2−C6アルキル)基
に転換された式Ia-dの化合物が望まれる場合、Kingお
よびMonoir、J.Am.Chem.Soc.、97:2566−
2567(1975)により教示されているように、モ
ノ−またはジヒドロキシ化合物を、例えば、無水スルホ
ン酸、または塩化、臭化スルホニル、またはスルホニル
アンモニウム塩といったような適当なスルホン酸の誘導
体と反応させる。ジヒドロキシ化合物はまた、適当な無
水スルホン酸または混合無水スルホン酸と反応させるこ
ともできる。そのような反応は、酸ハロゲン化物等との
反応の論議で先に説明したような条件下に行われる。
【0069】式Ia-dの化合物、それらのフェノール性
ヒドロキシル化合物、および組み合わされた、それらの
対応する誘導体化フェノールが、本発明の式Iの化合物
を構成する。
【0070】式Iの化合物の例には、限定されるもので
はないが、以下のものが含まれる:2−(4−メトキシ
フェニル)−3−[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)エ
トキシ]フェニル]アセトアミド]−6−メトキシベンゾ
[b]チオフェン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−
[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]アセトアミド]−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェ
ン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]アセトアミ
ド]−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−
ヒドロキシフェニル)−3−[N−[4−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]フェニル]アミノ]−6−メトキシベ
ンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3
−[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ
ル]−N−エチルアミノ]−6−メトキシベンゾ[b]チオ
フェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4−
[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]プロパノ
イルアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2
−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェニル]アセトアミド]−6−
メトキシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシフ
ェニル)−3−[N−[4−[3−(1−ピペリジニル)プロ
ポキシ]フェニル]アセトアミド]ベンゾ[b]チオフェ
ン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]アセトアミ
ド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メ
トキシフェニル)−3−[N−[4−[2−(1−ピロリジ
ニル)エトキシ]フェニル]アミノ]−6−メトキシベンゾ
[b]チオフェン、2−(4−クロロフェニル)−3−[N
−[4−[3−(1−ヘキサメチレン)プロポキシ]フェニ
ル]ブタノイルイミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフ
ェン、2−フェニル−3−[N−[4−[2−(1−ピペリ
ジニル)エトキシ]フェニル]−N−メチルアミノ]ベンゾ
[b]チオフェン、2−(4−クロロフェニル)−3−[N
−[4−[3−(1−ピロリジニル)プロポキシ]フェニル]
−N−ブチルアミノ]−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオ
フェン、2−(4−アセチルオキシフェニル)−3−[N
−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]ア
セトアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2
−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]フェニル]アセトアミド]−6−
n−ブチルスルホニルオキシベンゾ[b]チオフェン、2
−フェニル−3−[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]アセトアミド]−6−ベンゾイルオ
キシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−ベンゾイルオキ
シフェニル)−3−[N−[4−[3−(1−ピペリジニル)
プロポキシ]フェニル]アセトアミド]−6−メトキシベ
ンゾ[b]チオフェン、2−(4−ベンゾイルオキシフェ
ニル)−3−[N−[4−[3−(1−ヘキサメチレンイミ
ノ)プロポキシ]フェニル]−N−2−ブチルアミノ]−6
−メトキシベンゾ[b]チオフェン、2−[4−(4−メト
キシベンゾイルオキシ)フェニル]−3−[N−[4−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]−N−メチル
アミノ]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン等。
【0071】遊離塩基型の式Iの化合物を本発明の方法
で使用することができるが、医薬的に許容され得る塩の
形を製造して使用するのが好ましい。「医薬的に許容さ
れ得る塩」という用語は、無毒であることが知られてい
て、医薬文献で一般的に使用される酸または塩基付加塩
のいずれかを示す。医薬的に許容され得る塩は、一般
に、それらを誘導する化合物に比べて、溶解度特性を高
め、また従って、溶液剤またはエマルション剤として、
より製剤化されやすいことが多い。本発明の方法で使用
する化合物は、主として、広範囲にわたる様々な有機お
よび無機酸と共に医薬的に許容され得る酸付加塩を形成
し、また医薬品化学で使用されることの多い生理学的に
許容され得る塩が含まれる。そのような塩もまた、本発
明の一部である。
【0072】そのような塩を形成するのに使用される典
型的な無機酸には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、
硝酸、硫酸、リン酸、次リン酸等が含まれる。脂肪族モ
ノおよびジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒド
ロキシアルカン酸およびヒドロキシアルカン二酸、芳香
族酸、脂肪族および芳香族スルホン酸といったような有
機酸から誘導される塩もまた使用することができる。従
って、そのような医薬的に許容され得る塩には、酢酸
塩、フェニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸
塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸
塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メト
キシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安
息香酸塩、ナフタレン−2−安息香酸塩、臭化物、イソ
酪酸塩、フェニル酪酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチ
ン−1,4−二酸塩、ヘキシン−1,4−二酸塩、カプリ
ン酸塩、カプリル酸塩、塩化物、ケイ皮酸塩、クエン酸
塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸
塩、馬尿酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒ
ドロキシマレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メ
シラート、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、硝酸塩、
シュウ酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、リン酸塩、
一水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン酸塩、ピロ
リン酸塩、プロピオル酸塩、プロピオン酸塩、フェニル
プロピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、コハク
酸塩、スベリン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、ピロ硫酸塩、
亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルホン酸塩、ベンゼンスルホ
ン酸塩、p−ブロモフェニルスルホン酸塩、クロロベン
ゼンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキ
シエタンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレ
ン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸
塩、酒石酸塩等が含まれる。好ましい塩は塩酸塩であ
る。
【0073】医薬的に許容され得る酸付加塩は、一般的
に、式Iの化合物を等モル量または過剰量の酸と反応さ
せることにより形成される。その反応物は、一般に、ジ
エチルエーテルまたは酢酸エチルといったような相互溶
媒中で合わせる。塩は、通常、約1時間〜10日以内に
溶液から沈殿析出するので、濾過により単離するか、ま
たは溶媒を従来の方法によりストリッピング除去(strip
ped off)することができる。本発明はさらに、処置を必
要とする、ヒトを含め、哺乳動物に投与するための医薬
的に許容され得る製剤であって、式Iの化合物の有効
量、および医薬的に許容され得る希釈剤または担体を含
んでなる製剤を提供する。
【0074】本明細書中で使用する「有効量」という用
語は、骨損失または骨吸収、特に骨粗鬆症、および高脂
血症並びに他の心臓血管病状を含め、心臓血管と関係が
ある病理学的状態を患っている、ヒトを含め、哺乳動物
において、さらなる症状を抑制する、軽減する、改善す
る、処置する、または予防することができる本発明の化
合物の量を意味する。
【0075】エストロゲン依存性癌の場合には、「有効
量」という用語は、ヒトを含め、哺乳動物において、癌
の増殖を軽減する、改善する、抑制する、癌および/ま
たはその症状を処置する、または予防することができる
本発明の化合物の量を意味する。
【0076】「医薬的に許容され得る製剤」という語に
より、担体、希釈剤、賦形剤および塩が製剤の活性成分
(式Iの化合物)と適合しなければならず、またそのレシ
ピエントに対して有毒であってはならないことを意味す
る。医薬品製剤は、当業界で知られている方法により製
造することができる。例えば、本発明の化合物は、一般
的な賦形剤、希釈剤、または担体と共に製剤化して、錠
剤、カプセル剤等に形成することができる。そのような
製剤に適当な賦形剤、希釈剤、および担体の例には、次
のものが含まれる:デンプン、糖類、マンニトール並び
にケイ酸誘導体といったような充填剤および増量剤;カ
ルボキシメチルセルロース並びに他のセルロース誘導
体、アルギン酸塩、ゼラチン、およびポリビニルピロリ
ドンといったような結合剤;グリセロールのような湿潤
剤;寒天、炭酸カルシウム、および重炭酸ナトリウムと
いったような崩壊剤;パラフィンのような溶解を遅延す
る物質;第四級アンモニウム化合物のような吸収促進
剤;セチルアルコール、グリセロールモノステアレート
といったような界面活性剤;カオリンおよびベントナイ
トといったような吸着担体;およびタルク、ステアリン
酸カルシウム並びにステアリン酸マグネシウム、および
固形ポリエチレングリコールといったような滑沢剤。最
終的な医薬品形態は、以下のものであり得る:使用する
賦形剤の種類によって、丸剤、錠剤、粉末剤、ロゼンジ
剤、シロップ剤、エアゾール剤、サシェ剤、カシェ剤、
エリキシル剤、懸濁液剤、エマルション剤、軟肓剤、坐
剤、無菌注射用溶液剤、または無菌密封粉末剤等。
【0077】さらに、本発明の化合物は、持続性放出用
量形態として製剤化するのに十分適している。その製剤
はまた、出来るだけ一定時間にわたり、腸管路のある特
定部分でのみ、または好ましくは腸管路のある特定部分
で活性成分を放出するよう構築することもできる。その
ような製剤は、高分子物質またはワックスから製造され
得る、コーティング、エンベロープ、または保護マトリ
ックスを必要とするであろう。
【0078】本発明により、先の病気を患っている、ヒ
トを含め、哺乳動物の症状および/または疾患を処置す
る、抑制する、または予防するのに必要とされる式Iの
化合物の個々の用量は、個々の疾患、症状、および重篤
度に依存するであろう。用量、投与経路、および投薬回
数は、担当医師により最も良く決定される。一般に、許
容され、かつ有効な用量は、1日1〜3回で、15mg〜
1000mg、またさらに一般的には、15mg〜80mgで
あろう。そのような用量が、それを必要とする患者に、
少なくとも1カ月間、また一般的には、6カ月間、また
は長期にわたり投与されるであろう。
【0079】次の製剤は、説明を目的として与えるもの
であって、限定することを何ら意図するものではない。
そのような製剤中の全活性成分は、該製剤の0.1重量
%〜99.9重量%を含んでなる。「活性成分」という
用語は、式Iの化合物を意味する。
【0080】 製剤例 1:ゼラチンカプセル剤 成 分 量(mg/カプセル) 活性成分 0.1−1000 デンプン,NF 0− 500 デンプン流動性粉末 0− 500 シリコーン流体350センチストークス 0− 15 各成分を混合し、No.45メッシュU.S.の篩に通し
て、硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0081】 製剤例 2:錠剤 成 分 量(mg/錠剤) 活性成分 2.5−1000 デンプン 10 − 50 セルロース,微晶質 10 − 20 ポリビニルピロリドン(10% 水溶液として) 5 カルボキシメチルセルロースナトリウム 5 ステアリン酸マグネシウム 1 タルク 1 − 5 活性成分、デンプン、およびセルロースをNo.45メッ
シュU.S.の篩に通して、完全に混合する。その結果得
られた粉末とポリビニルピロリドン溶液とを混合した
後、これをNo.14メッシュU.S.の篩に通す。このよ
うにして製造した顆粒を50−60℃で乾燥させて、N
o.18メッシュU.S.の篩に通す。あらかじめNo.60
メッシュU.S.の篩に通しておいたカルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、およ
びタルクを先の顆粒に加えて、完全に混合する。その結
果得られた物質を打錠機で圧縮して、錠剤を得る。
【0082】 製剤例 3:エアゾール剤 成 分 重量 % 活性成分 0.25 エタノール 29.75 プロペラント 22(クロロジフルオロメタン) 70.00 合 計 100.00 活性成分をエタノールと混合して、その混合物をプロペ
ラント 22の一部に添加し、−30℃まで冷却して、
充填装置へ移す。次いで、必要量をステンレススチール
製の容器に入れて、残りのプロペラントで希釈する。次
いで、その容器にバルブ装置を取り付ける。
【0083】 製剤例 4:坐剤 成 分 重量 活性成分 150mg 飽和脂肪酸グリセリド 3,000mg 活性成分をNo.60メッシュU.S.の篩に通し、あらか
じめそれらの融点まで加熱しておいた脂肪酸グリセリド
中に懸濁させる。その混合物を坐薬型に流し込んで放冷
する。
【0084】 製剤 5:懸濁液剤 5ml用量につき、式Iの化合物を各々0.1−1,000mg含む懸濁液剤。 成 分 重量 活性成分 0.1−1,000mg カルボキシメチルセルロースナトリウム 50mg シロップ 1.25ml 安息香酸溶液(0.1M) 0.10ml 香料 適量 着色料 適量 精製水 全量5mlとする 式Iの化合物をNo.45メッシュU.S.の篩に通し、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウムおよびシロップと
混合して、滑らかなペーストとする。水で希釈した安息
香酸溶液、香料、および着色料を加えて、混合物を完全
に撹拌する。さらに水を加えて、製剤を最終容量とす
る。
【0085】次の実施例および製剤例は、本発明の実施
をより良く解説するために与えるものであって、その範
囲を限定するよう解釈すべきでものではない。当業者
は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様
々な変更をなし得ることが分かるであろう。明細書中に
挙げる刊行物および特許出願は全て、本発明に関係のあ
る当業者のレベルを示すものである。
【0086】以下の実施例に関するNMRデータは、G
E 300MHz NMR測定器を用いて得られ、また特
に指示しない限り、無水CDCl3を溶媒として使用し
た。13C NMRスペクトルに関する電界強度は、特に
指示しない限り、75.5MHzであった。
【0087】製造例 1 2−(4−メトキシフェニル)−3−ブロモ−6−メトキ
シベンゾ[b]チオフェン 60℃の、クロロホルム1.10L中の2−(4−メトキ
シフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン(2
7.0g、100mmol)の溶液に、クロロホルム200ml
に溶解した臭素(15.98g、100mmol)を滴加し
た。添加が完了した後、その反応物を室温まで冷却し、
溶媒を減圧下に除去して、2−(4−メトキシフェニル)
−3−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン3
4.2g(100%)を白色の固形物質として得た。 融点 83−85℃。1 H NMR(DMSO−d6) d 7.70−7.62
(m,4H)、7.17(dd,J=8.6Hz、2.0Hz,1
H)、7.09(d,J=8.4Hz,2H)。 FD質量分析:349、350。 元素分析(C1613BrO2Sとして): 計算値 : C 55.03;H 3.75。 実測値 : C 54.79;H 3.76。
【0088】製造例 2 2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−(4−ベンジル
オキシフェニル)アセトアミド]−6−メトキシベンゾ
[b]チオフェン N2下、2,4,6−コリジン100ml中の2−(4−メト
キシフェニル)−3−ブロモ−6−メトキシベンゾ[b]
チオフェン(34.20g、0.098mol)およびN−4
−ベンジルオキシフェニルアセトアミド(23.7g、
0.098mol)の溶液に、Cu2O(14.0g、0.098
mol)を加えた。その結果得られた混合物を還流温度まで
72時間加熱した。冷却したら、その反応物をCH2Cl
2で希釈して、沈澱した固形物質を濾過により除去し
た。濾液を減圧下に濃縮して、残留物をEtOAcに溶解
した。次いで、有機層を5.0N HClで数回抽出し
た。その有機層を乾燥させ(Na2SO4)、減圧下に濃縮
して、固形物質とした。クロマトグラフィー(SiO2
CHCl3)にかけて、2−(4−メトキシフェニル)−3
−[N−(4−ベンジルオキシフェニル)アセトアミド]−
6−メトキシベンゾ[b]チオフェン2.43g(5%)を
琥珀色の泡状物質として得た。1 H NMR(DMSO−d6) d(アミド回転異性体に
よるダブリング) 7.70−6.80(m,16H)、4.9
0(bs,2H)、3.78−3.75(m,6H)、2.11お
よび1.78(s,3H)。 FD質量分析:509。
【0089】製造例 3 2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−(4−ヒドロキ
シフェニル)アセトアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チ
オフェン 2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−(4−ベンジル
オキシフェニル)アセトアミド]−6−メトキシベンゾ
[b]チオフェン(2.43g、4.77mmol)を、5% 濃
HClを含む1:1 EtOH/EtOAc 50mlに溶解し
た。この溶液に、5% Pd/C 1.0gを加えた。その
結果得られた混合物を40psiで4時間水素化した。次
いで、その混合物をセライトに通して濾過し、触媒を除
去した。濾液を減圧下に濃縮して、半固形物質とした。
クロマトグラフィー(SiO2、CHCl3)にかけて、2−
(4−メトキシフェニル)−3−[N−(4−ヒドロキシフ
ェニル)アセトアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフ
ェン1.32g(83%)を琥珀色の泡状物質として得
た。1 H NMR(DMSO−d6) d(アミド回転異性体に
よるダブリング) 9.53および9.36(s,1H)、7.
62−6.51(m,11H)、3.78および3.58(s,
6H)、2.01および1.76(s,3H)。 FD質量分析:419。 元素分析(C2421NO4S・0.19 CHCl3とし
て): 計算値 : C 65.71;H 4.83;N 3.17。 実測値 : C 65.80;H 4.70;N 3.01。
【0090】実施例 1 2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]アセトアミド]−6
−メトキシベンゾ[b]チオフェン 無水DMF15ml中の2−(4−メトキシフェニル)−3
−[N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド]−6−
メトキシベンゾ[b]チオフェン(1.31g、3.13mmo
l)およびCs2CO3(4.10g、12.50mmol)の溶液
に、2−クロロエチルピペリジン 塩酸塩(1.15g、
6.26mmol)を加えた。その結果得られた混合物を室温
で5時間激しく撹拌した。その反応混合物をH2O 20
0mlで希釈した後、EtOAcで数回抽出した。次いで、
合わせた有機層をH2Oで数回洗浄した後、乾燥させた
(Na2SO4)。減圧下に濃縮して、油状物質を得た。ク
ロマトグラフィー(1% CH3OH/CHCl3、SiO2)
にかけて、2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4
−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]アセト
アミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン1.49g
(90%)を琥珀色の油状物質として得た。1 H NMR(DMSO−d6) d(アミド回転異性体に
よるダブリング) 7.66−6.70(m,11H)、3.9
3(m,2H)、3.78および3.58(s,6H)、2.8
−2.30(m,6H)、2.01および1.78(s,3
H)、1.52−1.11(m,6H)。 FD質量分析:530。 元素分析(C313424Sとして): 計算値 : C 70.16;H 6.46;N 5.28。 実測値 : C 70.33;H 6.34;N 5.35。
【0091】実施例 2 2−(4−メトキシフェニル)−3−[N−[4−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]アミノ]−6−メト
キシベンゾ[b]チオフェン 二塩酸塩 無水EtOH 10ml中の2−(4−メトキシフェニル)−
3−[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェ
ニル]アセトアミド]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェ
ン(1.49g、2.80mmol)の溶液に、50% NaOH
溶液10mlを加えた。その結果得られた混合物を還流温
度まで18時間加熱した。冷却したら、その混合物をH
2O 200mlで希釈した。次いで、水層をEtOAc(3
×100ml)で抽出した。有機層を合わせ、ブラインで
洗浄した後、乾燥させた(Na2SO4)。減圧下に濃縮し
て、泡状物質を得、これをクロマトグラフィー(CHCl
3、SiO2)にかけた。EtOAc中、Et2O・HClで処
理することにより、単離された油状物質を塩酸塩に転換
した。濾過により単離して、2−(4−メトキシフェニ
ル)−3−[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキ
シ]フェニル]アミノ]−6−メトキシベンゾ[b]チオフ
ェン 塩酸塩1.37g(100%)を白色の固形物質とし
て得た。 融点 126−130℃。1 H NMR(DMSO−d6) d 7.54(d,J=8.
8Hz,2H)、7.48(d,J=2.2Hz,1H)、7.2
9(d,J=8.9Hz,1H)、6.92(d,J=8.8Hz,
2H)、6.91(dd,J=8.9Hz、2.2Hz,1H)、
6.73(d,J=8.9Hz,2H)、6.50(d,J=8.
9Hz,2H)、4.21(t,J=4.7Hz,2H)、3.7
8(s,3H)、3.71(s,3H)、3.43−3.31
(m,4H)、2.97−2.90(m,2H)、1.80−1.
61(m,5H)、1.35(m,1H)。 FD質量分析:488。 元素分析(C293423S・2.0 HClとして): 計算値 : C 62.03;H 6.10;N 4.99。 実測値 : C 61.79;H 6.35;N 5.27。
【0092】実施例 3 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[N−[4−[2−
(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]アミノ]−6−
ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン 塩酸塩 N2下、10℃の、無水CH2Cl2 40ml中の2−(4−
メトキシフェニル)−3−[N−[4−[2−(1−ピペリ
ジニル)エトキシ]フェニル]アミノ]−6−メトキシベン
ゾ[b]チオフェン 塩酸塩(0.70g、1.25mmol)の
溶液に、BBr3(0.36ml、3.80mmol)を加えた。そ
の溶液を徐々に室温まで温めて、合計6時間撹拌した。
その混合物を過剰の飽和NaHCO3溶液へ注ぎ入れるこ
とにより、反応をクエンチした。次いで、水層を5%
EtOH/EtOAcで数回抽出した。有機層を合わせ、
乾燥させた(Na2SO4)後、減圧下に濃縮して、泡状物
質とした。その粗生成物をクロマトグラフィー(1−6
% CH3OH/CHCl3)にかけて、2−(4−ヒドロキ
シフェニル)−3−[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)
エトキシ]フェニル]アミノ]−6−ヒドロキシベンゾ
[b]チオフェン325mg(49%)を油状物質として得
た。EtOAc中、Et2O・HClで処理することによ
り、この物質を塩酸塩に転換し、濾過により白色の固形
物質として単離した。2−(4−ヒドロキシフェニル)−
3−[N−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェ
ニル]アミノ]−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン
塩酸塩に関するデータ: 融点 140−150℃。1 H NMR(DMSO−d6) d 9.57(s,2H)、
7.40(d,J=8.6Hz,2H)、7.19(d,J=1
0.1Hz,1H)、7.16(d,J=2.0Hz,1H)、6.
75(dd,J=10.1Hz、2.0Hz,1H)、6.70
(d,J=8.6Hz,2H)、6.64(d,J=8.8Hz,2
H)、6.46(d,J=8.8Hz,2H)、4.21(m,2
H)、3.50−3.30(m,4H)、3.01−2.95
(m,2H)、1.81−1.63(m,5H)、1.38(m,
1H)。 FD質量分析:461。 元素分析(C272823S・1.5 HClとして): 計算値 : C 62.94;H 5.77;N 5.44。 実測値 : C 62.99;H 5.88;N 5.27。
【0093】該方法を説明する例では、閉経後モデルを
使用して、循環脂質に及ぼす様々な処置の効果を測定し
た。
【0094】75日齢の雌のSprague Dawleyのラット
(体重 200〜225g)をCharles River Laborato
ries(Portage、ミシガン)から入手した。そのラット
は、Charles River Laboratoriesで左右の卵巣を摘
出する(OVX)か、またはShamの外科的処置を受けた
後、1週間後に送られた。到着したら、それらを1ケー
ジにつき3または4匹のグループで金属製の懸垂用ケー
ジに収容し、食物(カルシウム含有量 約0.5%)および
水を無制限に一週間与えた。最低相対湿度40%で、室
温を22.2±1.7℃に維持した。室内の光周期は、1
2時間明転し、また12時間暗転した。
【0095】投与レジメ組織収集 一週間の新環境順応期間後(従って、二週間後−OV
X)、試験化合物を用いての毎日投与を開始した。特に
ことわらない限り、17a−エチニルエストラジオール
または試験化合物を1% カルボキシメチルセルロース
中の懸濁液として、または20% シクロデキストリン
に溶解して経口により与えた。ラットに4日間毎日投与
した。投与レジメの後、ラットの体重を測って、ケタミ
ン:キシラジン(2:1,V:V)混合物で麻酔し、血液
試料を心臓穿刺により集めた。次いで、ラットをCO2
で窒息させることにより屠殺し、子宮を正中切開により
摘出して、子宮の湿重量を測定した。
【0096】コレステロール分析 血液試料を室温で2時間凝固させ、3000rpmで10
分間遠心分離した後、血清を得た。Boehringer Mannh
eim Diagnosticsの高性能コレステロールアッセイを利
用して、血清コレステロールを測定した。簡単に言え
ば、コレステロールを酸化して、コレステ−4−エン−
3−オンおよび過酸化水素とした。次いで、ペルオキシ
ダーゼの存在下、その過酸化水素をフェノールおよび4
−アミノフェナゾンと反応させて、p−キノンイミン色
素を生成させ、これを分光光度分析により500nmで読
み取った。次いで、標準曲線を対照として、コレステロ
ール濃度を計算した。Biomek Automated Workstatio
nを利用して、アッセイ全体を自動化した。
【0097】子宮好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)アッ
セイ 酵素分析の時まで、子宮を4℃で保持した。次いで、そ
の子宮を、0.005% Triton X−100を含む50
mM トリス緩衝液(pH 8.0)50体積中でホモジナイ
ズした。トリス緩衝液中の0.01% 過酸化水素および
10mM O−フェニレンジアミン(最終濃度)を加えて、
吸光度の増加を450nmで1分間モニターした。子宮に
おける好酸球の存在は、化合物のエストロゲン様活性の
指標である。反応曲線の最初の直線部分から、15秒間
隔の最高速度を測定した。
【0098】化合物源 17a−エチニルエストラジオールをSigma Chemical
Co.(セントルイス、ミズーリ)から入手した。
【0099】血清コレステロールに対する式Iの化合物
の影響および アゴニスト/非アゴニスト活性の測定 以下の表1に示すデータは、卵巣を摘出したラット、1
7a−エチニルエストラジオール(EE2;エストロゲン
の経口により利用可能な形)で処置したラット、および
本発明のある化合物で処置したラットの間での比較結果
を示す。EE2は、0.1mg/kg/日の割合で経口により
投与した場合、血清コレステロールの減少を引き起こす
が、子宮に対する刺激作用もまた示すので、EE2子宮
重量は、実質的には、卵巣を摘出した試験動物の子宮重
量よりも大きい。エストロゲンに対するこの子宮反応
は、当業界で十分認識されている。
【0100】本発明の化合物は、一般に、卵巣を摘出し
た対照動物に比べて、血清コレステロールを一般に減少
させるだけでなく、子宮重量を極僅か増加させ、ないし
は該式の試験化合物の大部分で僅かに減少させる。当業
界で知られているエストロゲン様化合物に比べて、子宮
重量に悪影響を及ぼすことのない血清コレステロール減
少の利点は、非常に珍しくかつ望ましい。
【0101】以下のデータに示すように、子宮への好酸
球湿潤という不利な反応を評価することにより、エスト
ロゲン性もまた評価した。本発明の化合物は、卵巣を摘
出したラットの間質層において観察される、好酸球の数
の増加を全く引き起こさないが、エストラジオールは、
好酸球湿潤の実質的な、予期される増加を引き起こす。
【0102】以下の表1に示すデータは、1処置につき
5または6匹のラットの反応を反映する。
【0103】表 1
【表1】 a mg/kg PO。 b 卵巣を摘出した対照に対する子宮重量増加%。 c 好酸球ペルオキシダーゼ、最高速度。 d 卵巣を摘出した対照に対する血清コレステロール減
少。 e 17a−エチニルエストラジオール * p<.05
【0104】本発明の化合物の実証された利点の他に、
先のデータは、式Iの化合物がエストロゲン類似物(mim
etics)ではないことを明らかに実証する。さらに、有害
性毒物学的効果(例えば、生存数)は、いずれの処置でも
全く観察されなかった。
【0105】骨粗鬆症試験方法 次の一般的準備方法では、ラットを35日間毎日処置し
て(1処置グループにつき6匹のラット)、36日目に二
酸化炭素で窒息させることにより屠殺する。35日とい
う期間は骨密度を最大に減少させるのに十分であり、本
明細書中に記載するように測定する。屠殺した時点で、
子宮を摘出し、付着した組織を切開除去して、完全な卵
巣摘出に伴うエストロゲン欠損を確認するため、湿重量
を測定する前に、液体含有物を排出する。卵巣摘出によ
り、子宮重量は通例どおり約75%減少する。次いで、
子宮を10% 中性緩衝化ホルマリン中に浸漬した後、
組織学的分析を行う。
【0106】右大腿を切除し、デジタル化したX線を発
生させて、遠位の骨幹端でのイメージ分析プログラム
(NIHイメージ)により分析する。これらのラットに由
来する脛骨の近位の態様もまた、定量的なコンピュータ
ー連動断層撮影により走査する。
【0107】先の方法により、20% ヒドロキシプロ
ピル β−シクロデキストリン中の本発明の化合物およ
びエチニルエストラジオール(EE2)を試験動物へ経口
により投与する。遠位の大腿骨幹端および近位の脛骨の
データ結果は、卵巣摘出に比べての保護%として報告す
る。
【0108】要約すると、試験動物の卵巣摘出は、無傷
の、ビヒクルで処置した対照動物と比べて、大腿密度の
有意な減少を引き起こした。経口により投与されたエチ
ニルエストラジオール(EE2)はこの損失を防ぐが、こ
の処置での子宮刺激の危険は相変わらず存在する。
【0109】本発明の化合物はまた、一般の用量依存的
な方法で骨損失も予防する。従って、本発明の化合物
は、特に閉経後症候群により引き起こされる骨粗鬆症の
処置に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 9/00 A61P 9/00 15/08 15/08 19/10 19/10 (72)発明者 アラン・デイビッド・パルコウィッツ アメリカ合衆国46032インディアナ州カ ーメル、キングスミル・ドライブ10737 番 (72)発明者 ケネス・ジェフ・スラーシャー アメリカ合衆国46217インディアナ州イ ンディアナポリス、カウント・ターフ・ コート8660番 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 333/66 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OC
    OAr、−O(CO)OAr(Arはフェニルもしくは置換
    フェニルである)、−OCO(C1−C6アルキル)、−O
    (CO)O(C1−C6アルキル)、または−OSO2(C2
    6アルキル)であり;R2は−H、−Cl、−F、−O
    H、−O(C1−C4アルキル)、−OCOAr、−O(C
    O)OAr(Arはフェニルもしくは置換フェニルであ
    る)、−OCO(C1−C6アルキル)、−O(CO)O(C1
    −C6アルキル)、または−OSO2(C2−C6アルキル)
    であり;R3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、
    メチル−1−ピロリジニル、ジメチル−1−ピロリジニ
    ル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
    ノ、ジイソプロピルアミノ、または1−ヘキサメチレン
    イミノであり;R4は−H、C1−C5アルキル、−CO
    Ar、−(CO)H、−CO(C1−C6アルキル)、−SO2
    (C2−C6アルキル)、または−SO2Ar(Arはフェニ
    ルもしくは置換フェニルである)であり;およびnは2
    または3である]の化合物、またはその医薬的に許容さ
    れ得る塩もしくは溶媒和物。
  2. 【請求項2】 式II: 【化2】 [式中、 R1aは−Hまたは−OR7(R7はヒドロキシ保護基であ
    る)であり; R2aは−H、−Cl、−F、または−OR7(R7はヒド
    ロキシ保護基である)であり; R4aは−CO(C1−C4アルキル)または−(CO)Hであ
    り;およびR6は−HまたはR8(R8は−OR7の存在下
    であっても選択的に除去することができるヒドロキシ保
    護基である)である] の化合物。
  3. 【請求項3】 式VII: 【化3】 [式中、 R1aは−Hまたは−OR(Rはヒドロキシ保護基
    である)であり; R2aは−H、−Cl、−F、または−OR(R
    ヒドロキシ保護基である)であり; R4aは−CO(C−Cアルキル)または−(CO)H
    であり; nは2または3であり;およびQはハロゲン、メシラー
    トおよびトシラートよりなる群から選択される脱離基で
    ある] の化合物。
  4. 【請求項4】 抗閉経後症候群の医薬品製剤であって、
    1つまたはそれ以上の医薬的に許容され得る賦形剤、担
    体、または希釈剤と一緒に、請求項1に記載の式Iの化
    合物を活性成分として含んでなる医薬品製剤。
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