JPH11511169A - ベンゾチオフェン化合物 - Google Patents

ベンゾチオフェン化合物

Info

Publication number
JPH11511169A
JPH11511169A JP9509444A JP50944497A JPH11511169A JP H11511169 A JPH11511169 A JP H11511169A JP 9509444 A JP9509444 A JP 9509444A JP 50944497 A JP50944497 A JP 50944497A JP H11511169 A JPH11511169 A JP H11511169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
compound
formula
compounds
naphthyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP9509444A
Other languages
English (en)
Inventor
ブライアント,ヘンリー・ユー
チョー,スティーブン・エス・ワイ
グレゼ,ティモシー・エイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JPH11511169A publication Critical patent/JPH11511169A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D333/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom
    • C07D333/50Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one sulfur atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D333/52Benzo[b]thiophenes; Hydrogenated benzo[b]thiophenes
    • C07D333/54Benzo[b]thiophenes; Hydrogenated benzo[b]thiophenes with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • C07D333/56Radicals substituted by oxygen atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P15/00Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/24Drugs for disorders of the endocrine system of the sex hormones
    • A61P5/30Oestrogens
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、式I: [式中、R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1−C6アルキル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)であり;R2は1−ナフチル、2−ナフチル、1−チエニル、2−チエニル、ベンゾチエニル、または−CH265であり;これらはいずれも、場合により、ハロ、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1−C6アルキル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)の群から独立して選択される1−3の置換基で置換されていてもよく;Xは−CH2−、−CO−、または−CH(OH)−であり;nは2または3であり;およびR3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジメチル−1−ピロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、または1−ヘキサメチレンイミノである]の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩に関する。本発明はさらに、式Iの化合物を含む、場合により、エストロゲンまたはプロゲスチンを含むことのある医薬組成物、並びに閉経後症候群、特に骨粗鬆症、心臓血管と関係がある病理学的病態、およびエストロゲン依存性癌の症状を軽減するための、そのような化合物の単独での、またはエストロゲンもしくはプロゲスチンと組み合わせての使用に関する。本発明の化合物はまた、女性における子宮フィブロイド疾患並びに子宮内膜症、およびヒトにおける大動脈平滑筋細胞増殖、特に再狭窄を抑制するのにも有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 ベンゾチオフェン化合物 本発明は、医薬品化学および有機化学の分野に関し、また閉経後症候群と関連 がある様々な医学的症状、並びに子宮フィブロイド疾患、子宮内膜症、および大 動脈平滑筋細胞増殖の処置に有用である新規ベンゾチオフェン化合物を提供する 。本発明はさらに、本発明の医薬的に活性な化合物を製造するのに有用な中間化 合物並びに方法、および医薬組成物に関する。 「閉経後症候群」は、閉経期として知られている生理学的変態に入った、また は終えた女性が冒されることの多い様々な病理学的病態を述べるのに使用される 用語である。この用語の使用により多くの病状が意図されるが、閉経後症候群の 次の3つの主要な作用は、最大の長期にわたる医学的懸念の源である:骨粗鬆症 、高脂血症のような心臓血管作用、並びにエストロゲン依存性癌、特に乳癌およ び子宮癌。 骨粗鬆症は、様々な病因から起こるが、単位体積あたりの正味の骨質量損失を 特徴とする一群の疾患を言う。この骨質量損失の影響、またはその結果として起 こる骨折は、身体に適切な構造支持を与える骨格の欠損である。骨粗鬆症の最も 一般的なタイプの1つは、閉経期と関連がある骨粗鬆症である。大抵の女性は、 月経停止後3〜6年以内に骨の小柱区画で骨質量の約20%〜約60%を失う。 この急速な損失は、一般に、骨吸収および形成の増加と関連がある。しかし、そ の吸収サイクルがより顕著であって、その結果が正味の骨質量損失である。骨粗 鬆症は、閉経後の女性の間での一般的かつ重大な疾患である。 この疾患に冒されている女性は、米国だけで2500万人いると概算されてい る。骨粗鬆症の結果は、身体的には有害であり、またその慢性および疾患の後遺 症による広範囲かつ長期にわたる支持(入院および自宅介護)の必要性から、大き な経済的損失の説明ともなる。このことは、より年老いた患者において特に当て はまる。加えて、骨粗鬆症は、一般に、生命を脅かす病態とは考えられないが、 年老いた女性では20%〜30%の死亡率が股関節部骨折と関係がある。この死 亡率の大きなパーセンテージは、閉経後骨粗鬆症と直接関連があり得る。 閉経後骨粗鬆症の作用に対して、骨で最も易損性の組織は小柱骨である。この 組織は、海綿質または海綿骨と呼ばれることが多く、また特に、骨の末端近くに (関節近くに)、および脊椎の椎骨に集中している。小柱組織は、互いに相互連結 する小さな骨状構造、さらにはまた、骨の外表面および中心幹を構成する、より 堅固かつ緻密な皮質組織により特徴付けられる。この小柱の相互連結網は、外皮 質構造に側方支持を与え、また全体構造の生体力学的強度に重要である。閉経後 骨粗鬆症では、骨の欠損および骨折をもたらすのは、主として、小柱の正味の吸 収および損失である。閉経後の女性における小柱の損失から見て、最も一般的な 骨折が、小柱支持に大きく依存する骨、例えば、椎骨、大腿および前腕といった ような、重さを支える骨の頸と関連がある骨折であることは驚くべきことではな い。事実、股関節部骨折、コリーズ骨折、および椎骨挫傷骨折が閉経後骨粗鬆症 の特徴である。 現時点で、唯一の一般に許容される閉経後骨粗鬆症の処置方法は、エストロゲ ン代替療法である。その療法は、一般に成功するが、エストロゲン処置は望まし くない副作用を頻繁に引き起こすことから、該治療に対する患者のコンプライア ンスは本来低い。 閉経前の時期はずっと、大抵の女性は、同年代の男性より心臓血管疾患の発生 率が少ない。しかし、閉経期後、女性における心臓血管疾患の割合は、徐々に増 加して、男性において見られる割合に匹敵する。この防護の損失は、エストロゲ ンの損失、また特に、血清脂質レベルを調節するエストロゲンの能力の損失に関 連している。血清脂質を調節するエストロゲンの能力の性質は十分解明されてい ないが、現在までの証拠は、エストロゲンが肝臓の低密度脂質(LDL)レセプタ ーを上方調節して、過剰のコレステロールを取り除くことができることを示して いる。加えて、エストロゲンは、コレステロールの生合成に対して何らかの作用 を有し、また心臓血管の健康状態に対して他の有利な作用を有するらしい。 エストロゲン代替療法を施されている閉経後の女性は、血清脂質レベルが閉経 前の状態の血清脂質レベルの濃度まで回復することが文献で報告されている。従 って、エストロゲンは、この病態に対する合理的な処置であるらしい。しかし、 エストロゲン代替療法の副作用は多くの女性に許容され得ないことから、この療 法の使用は限定されている。この病態に対する理想的な療法は、エストロゲンが 行うように血清脂質レベルを調節するが、エストロゲン療法と関連がある副作用 および危険性のない薬剤であろう。 閉経後症候群と関連がある第3の主要な病状は、エストロゲン依存性乳癌、ま たより低い程度では、他の臓器、特に子宮のエストロゲン依存性癌である。その ような腫瘍は、閉経後の女性だけに限定されないが、年老いた閉経後の人々によ り多い。これらの癌に対する現在の化学療法は、例えば、タモキシフェンのよう な抗エストロゲン化合物の使用に大いに頼っている。そのような混合アゴニスト −アンタゴニストは、これらの癌の処置に有利な作用を有し、またそのエストロ ゲン様副作用は、急性の生命を脅かす状況では我慢できるが、理想的ではない。 例えば、これらの薬剤は、それらのエストロゲン様(アゴニスト)特性により、子 宮内のある癌細胞群に対して刺激作用を有し得ることから、それらは、幾つかの 場合には、非増殖性であり得る。これらの癌の処置に対する、より良い療法は、 生殖組織に対してエストロゲンアゴニスト特性を極僅かにしか、または全く有し ていない抗エストロゲン化合物である薬剤であろう。 特に閉経後症候群の症状を軽減することができる新たな薬剤の明らかな必要性 に応じて、本発明は、新たなナフタレン化合物、その医薬組成物、またそのよう な化合物を閉経後症候群および以下に挙げるようなエストロゲンと関係がある他 の病理学的病態の処置に使用する方法を提供する。 子宮線維症(子宮フィブロイド疾患)は、子宮フィブロイド疾患、子宮肥大、子 宮筋腫、子宮筋層肥大、子宮線維症、および線維性子宮筋層炎を含め、様々な名 前で通っている、過去から現在まで存在する臨床的問題である。実質的には、子 宮線維症は、子宮壁に不適当なフィブロイド組織の沈着がある病態である。 この病態は、女性における月経困難症および不妊症の原因である。この病態の 正確な原因は十分解明されていないが、証拠は、エストロゲンに対するフィブロ イド組織の不適当な反応であることを示唆している。そのような病態は、エスト ロゲンをウサギに3カ月間毎日投与することにより引き起こされた。モルモット では、その病態は、エストロゲンを4カ月間毎日投与することにより引き起こさ れた。さらに、ラットでは、エストロゲンが同様なる肥大の原因となる。 子宮線維症の最も一般的な処置は、費用がかさみ、また時として、腹部癒着形 成および感染といったような合併症の源となる外科的処置を必要とする。患者の 中には、最初の手術がただ単に応急の処置であって、フィブロイドが再び増殖す る者もある。そういった場合には、フィブロイドを有効に終了させるだけでなく 、患者の生殖生命をも絶つ子宮摘出を行う。また、ゴナドトロピン放出ホルモン アンタゴニストを投与してもよいが、それらの使用は、それらが骨粗鬆症をもた らし得るという事実により、適度に抑えられる。従って、子宮線維症を処置する ための新たな方法の必要性が存在し、また本発明の方法は、その必要性を満足さ せる。 子宮内膜症は重篤な月経困難症の病態であり、これは重篤な疼痛を伴い、子宮 内膜塊または腹膜腔内へ出血して、不妊症をもたらすことが多い。この病態の症 状の原因は、正常なホルモン制御に対して不適当に反応し、また不適当な組織に 位置する異所性子宮内膜増殖であるらしい。子宮内膜増殖に不適当な位置である ことから、その組織は、マクロファージ湿潤を引き起こす局所炎症様反応、およ び疼痛反応の開始をもたらす事象のカスケードを開始するらしい。この疾患の正 確な病因は十分解明されておらず、またホルモン療法によるその処置は様々で、 十分解明されておらず、また多くの望ましくなくて、恐らく危険な副作用を示す 。 この疾患の処置の1つは、中枢のゴナドトロピン放出、またその後の卵巣のエ ストロゲン生成に対する負のフィードバック作用によって子宮内膜増殖を抑える ための、低用量のエストロゲンの使用である;しかし、時として、症状を制御す るために、エストロゲンを持続的に使用することが必要となる。こういったエス トロゲンの使用は、望ましくない副作用、またさらには子宮内膜癌の危険性をも たらし得ることが多い。 別の処置は、無月経を誘発するプロゲスチンの持続的投与からなっており、卵 巣のエストロゲン生成を抑えることにより、子宮内膜増殖の退行を引き起こし得 る。常習的なプロゲスチン療法の使用は、プロゲスチンの不愉快なCNS副作用 を伴うことが多く、また卵巣機能の抑制から不妊症をもたらすことが多い。 3つ目の処置は、弱いアンドロゲンの投与からなり、これは子宮内膜症を制御 するのに有効である;しかし、それらは、重篤な男性化作用を誘発する。これら の子宮内膜症の処置の幾つかはまた、持続療法で中程度の骨損失を引き起こすこ とにも掛かわり合っている。従って、子宮内膜症の新たな処置方法が望ましい。 大動脈平滑筋細胞の増殖は、アテローム性動脈硬化症および再狭窄といったよ うな疾患に重要な役割を果たしている。経皮経管冠動脈形成術(PTCA)後の血 管の再狭窄は、初期および後期の段階により特徴付けられる組織反応であること が示されている。PTCA後数時間〜数日に生ずる初期の段階は、幾度かの血管 攣縮を伴う血栓症に起因するが、後期の段階は、大動脈平滑筋細胞の過剰な増殖 および移動により支配されるらしい。この疾患では、細胞運動性の増加、またそ のような筋細胞およびマクロファージによる転移増殖(colonization)が、疾患の 大きな病因となっている。血管の大動脈平滑筋細胞の過剰な増殖および移動が、 PTCA、アテローム切除術、レーザー血管形成術、および動脈バイパス移植手 術後に続いて起こる冠状動脈の再閉塞に対する主要な機構であり得る。「Intim al Proliferation of Smooth Muscle Cells as an Explanation for Recu rrent Coronary Artery Stenosis after Percutaneous Transluminal Cor onary Angioplasty」、Austinら、Journal of the American College of Cardiology 8 :369−375(1985年8月)を参照。 血管の再狭窄は、経皮経管冠動脈形成術(PTCA)、アテローム切除術、レー ザー血管形成術、および動脈バイパス移植手術により遮断された動脈の外科的介 入に続いて起こる、主要な長期にわたる合併症に残る。PTCAを受ける患者の 約35%では、再閉塞が処置後3〜6ヶ月以内に生ずる。血管再狭窄を処置する ために現在行われている方法には、ステントのような器具による機械的介入、ま たはヘパリン、低分子量ヘパリン、クマリン、アスピリン、魚油、カルシウム拮 抗薬、ステロイド類、およびプロスタサイクリンを含め、薬理学的治療が含まれ る。これらの方法は、再閉塞率を抑えれず、また血管の再狭窄の処置および予防 には無効であった。「Prevention of Restenosis after Percutaneous Tran sluminal Coronary Angioplasty:The Search for a ‘Magic Bullet’」 、Hermansら、American Heart Journal 122:171−187(1991 年7月)を参照。 再狭窄の病因では、血管の再狭窄において平滑筋細胞の増殖を媒介する、血中 の細胞成分および損傷された動脈管壁により産生される成長因子の結果として、 過剰な細胞増殖および移動が起こる。 大動脈平滑筋細胞の増殖および/または移動を抑制する薬剤は、再狭窄の処置 および予防に有用である。本発明は、大動脈平滑筋細胞増殖抑制剤、また従って 、再狭窄の抑制剤としての化合物の使用を提供する。 本発明は、式I: [式中、 R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1 −C6アルキル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)であり; R2は1−ナフチル、2−ナフチル、1−チエニル、2−チエニル、ベンゾチ エニル、または−CH265であり;これらはいずれも、場合により、ハロ、 −OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1−C6アルキ ル)、および−OSO2(C4−C6アルキル)よりなる群から独立して選択される1 −3の置換基で置換されていてもよく; Xは−CH2−、−CO−、または−CH(OH)−であり; nは2または3であり;および R3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジ メチル−1−ピロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ 、または1−ヘキサメチレンイミノである] の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩に関する。 本発明はさらに、式Iの化合物を含み、場合により、エストロゲンまたはプロ ゲスチンを含むことのある医薬組成物、および閉経後症候群、特に骨粗鬆症、心 臓血管と関係がある病理学的病態、並びにエストロゲン依存性癌の症状を軽減す るための、そのような化合物の単独での、またはエストロゲンもしくはプロゲス チンと組み合わせての使用に関する。本明細書中で使用する「エストロゲン」と いう用語には、例えば、17β−エストラジオール、エストロン、複合エストロ ゲン(Premarin(商標))、ウマのエストロゲン、17β−エチニルエストラジオ ール等といったような、エストロゲン様活性を有するステロイド化合物が含まれ る。本明細書中で使用する「プロゲスチン」という用語には、例えば、プロゲス テロン、ノルエチノドレル、ノルゲストレル、酢酸メゲストロール、ノルエチン ドロン等といったような、プロゲスチン様活性を有する化合物が含まれる。 本発明の化合物はまた、女性における子宮フィブロイド疾患並びに子宮内膜症 、およびヒトにおける大動脈平滑筋細胞増殖、特に再狭窄を抑制するのにも有用 である。 本発明の一態様には、式I: [式中、 R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1 −C6アルキル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)であり; R2は1−ナフチル、2−ナフチル、1−チエニル、2−チエニル、ベンゾチ エニル、または−CH265であり;これらはいずれも、場合により、ハロ、 −OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1−C6アルキ ル)、および−OSO2(C4−C6アルキル)よりなる群から独立して選択される1 −3の置換基で置換されていてもよく; Xは−CH2−、−CO−、または−CH(OH)−であり; nは2または3であり;および R3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジ メチル−1−ピロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ 、または1−ヘキサメチレンイミノである] の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩が含まれる。 本明細書中に記載する化合物の記述で使用される一般用語は、それらの通常の 意味を有する。例えば、「C1−C6アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、 イソプロピル、ブチル、n−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソ ヘキシル等を含め、1〜6の炭素原子からなる直鎖状または分枝鎖状の脂肪族鎖 をいう。同様に、「C1−C4アルコキシ」という用語は、例えば、メトキシ、エ トキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ等といったような、酸素を介して結合 するC1−C4アルキル基を示す。これらのC1−C4アルコキシ基のうち、メトキ シが非常に好ましい。さらにまた、「ハロ」という用語は、ブロモ、クロロ、フ ルオロ、およびヨードを意味する。 本発明の化合物を製造する1つの経路に対する出発物質、以下の式II: [式中、 R1aは−Hまたは−O(C1−C4アルキル)であり;および YはメトキシまたはR3−(CH2)n−O−(R3およびnは先に定義した通りで ある)である] の化合物は、米国特許第5,420,349号(この米国特許に記載されている内 容は、本発明の一部を構成する)に記載されている。好ましくは、R1aはメトキ シであり、YはR3−(CH2)n−O−であり、R3は1−ピペリジニルであり、お よびnは2である。 一般に、容易に入手できる式: [式中、R1aは先に定義した通りである] のベンゾチオフェン、またはその塩を、式: [式中、Yは先に定義した通りである] の酸クロリド、またはその塩といったようなアシル化剤と反応させる。その反応 は、一般に、クロロベンゼンのような溶媒の存在下に行われ、50℃またはそれ 以上で行われる。 次の工程に関しては、1つの選択により、選択された式IIの化合物を、グリニ ャール反応条件下、式: R2a−MgBr [式中、R2aは1−ナフチル、2−ナフチル、1−チエニル、2−チエニル、ベ ンゾチエニル、または−CH265である;これらはいずれも、場合により、 ハロおよび−O(C1−C4アルキル)よりなる群から独立して選択される1−3の 置換基で置換されていてもよい] のグリニャール試薬と反応させることが可能である。特に好ましいグリニャール 試薬は、1−ナフチルマグネシウムブロミド、および1−(4−メトキシ)ナフチ ルマグネシウムブロミドである。これは、式IIIa: [式中、R1a、R2a、およびYは先に定義した通りである] の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩を与える。 式IIIaの化合物のYがR3−(CH2)n−O−である場合、そのような化合物を 、以下に記載するようにして還元する、または脱保護することができる。式IIIa の化合物のYがメトキシである場合、以下のスキーム Iに示す合成経路の1つ を最初に利用する。スキーム Iにおいて、R1a、R2a、R3、およびnは先に定 義した通りである。 スキーム I スキーム Iの合成経路AおよびBの各々の工程は、当業者に十分知られてい る方法によって行う。 式IIIbのメトキシ基Yは、約80℃〜約100℃の適度に高い温度のN,N− ジメチルホルムアミド(DMF)のような不活性溶媒中、その化合物を1当量のナ トリウムチオエトキシドで処理することにより選択的に脱メチル化することがで きる。この工程の進行は、薄層クロマトグラフィー(TLC)のような標準的なク ロマトグラフ技術によってモニターすることができる。 式IIIcの化合物を製造したら、それを、式: R3−(CH2)n−Q [式中、 R3は先に定義した通りであり;および Qはブロモ、または好ましくはクロロ部分である] の化合物と反応させて、式IIIdの化合物を与えることができる。この反応をスキ ーム Iの経路Aの最終工程として示す。 適当な脱離基には、例えば、メタンスルホネート、4−ブロモスルホネート、 トルエンスルホネート、エタンスルホネート、イソプロパンスルホネート、4− メトキシベンゼンスルホネート、4−ニトロベンゼンスルホネート、2−クロロ ベンゼンスルホネート等といったようなスルホネート類、ブロモ、クロロ、ヨー ド等といったようなハロゲン類、および他の関係のある基が含まれる。好ましい アルキル化剤は1,2−ジブロモエタンであって、基質当量あたり、少なくとも 2当量、好ましくは2当量以上の1,2−ジブロモエタンを使用する。 このアルキル化反応に好ましいアルカリ溶液は、例えば、メチルエチルケトン (MEK)またはDMFといったような不活性溶媒中に炭酸カリウムを含む。この 溶液中では、式IIIdの化合物のベンゾイル部分の4−ヒドロキシ基は、アルキル 化剤の脱離基の1つを置換するフェノキシドイオンとして存在する。 この反応は、その反応物および試薬を含むアルカリ溶液を還流温度にして、完 了まで行う場合に最も良く行われる。好ましい溶媒としてMEKを使用する場合 、反応時間は約6時間〜約20時間かかる。 次いで、この工程から得られた反応生成物、式IIIeの化合物を、標準的な技術 によって、1−ピペリジン、1−ピロリジン、メチル−1−ピロリジン、ジメチ ル−1−ピロリジン、4−モルホリン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、また は1−ヘキサメチレンイミンと反応させて、式IIIdの化合物を形成する。好まし くは、無水DMFのような不活性溶媒中、ピペリジンの塩酸塩を式IIIeの化合物 と反応させて、約60℃〜約110℃の範囲の温度まで加熱する。その混合物を 約90℃の好ましい温度まで加熱する場合、その反応には約30分〜約1時間し かかからない。しかし、反応条件の変更は、この反応を完了まで行うのに必要と される時間の量に影響を及ぼすであろう。勿論、この反応工程の進行は、標準的 なクロマトグラフ技術によってモニターすることができる。 式IIIdの化合物を脱アルキル化して、以下の式Iの医薬的に活性な化合物を得 ることができる。あるいはまた、それらは、以下のスキーム IIに示すような、 式Iaまたは式Ibの医薬的に活性な化合物を製造する1つの方法に対する出発物 質である。 スキーム II [式中、R1a、R2a、R3、およびnは先に定義した通りである]。 スキーム IIでは、式IIIdの化合物、またはその塩を適当な溶媒に加えて、例 えば、水素化アルミニウムリチウム(LAH)のような還元剤と反応させる。式II Idの化合物の遊離塩基をこの反応において使用することができるが、酸付加塩、 好ましくは塩酸塩がより便利であることが多い。 この反応において使用される還元剤の量は、式IIIdの化合物のカルボニル基を 還元して、式Iaの新規カルビノール化合物を形成するのに十分な量である。一 般に、基質当量あたり大過剰の還元剤を使用する。 適当な溶媒には、還元条件下では不活性のままであろう全ての溶媒、または溶 媒の混合物が含まれる。適当な溶媒には、ジエチルエーテル、ジオキサン、およ びテトラヒドロフラン(THF)が含まれる。これらの溶媒の無水型が好ましくて 、無水THFが特に好ましい。 この工程で利用される温度は、還元反応を完了させるのに十分な温度である。 約17℃〜約25℃の範囲の周囲温度で一般に十分である。 この工程の時間の長さは、反応が生じるのに必要な量である。典型的には、こ の反応は、約1時間〜約20時間かかる。従来のクロマトグラフ技術によって反 応の進行をモニターすることにより、最適時間を決定することができる。 本発明のカルビノールを製造したら、そのような化合物を、例えば、酢酸エチ ルのような不活性溶媒に加えた後、塩酸のような強いプロトン酸を加えて、式I bの新規化合物を得る。この反応は、典型的には、約17℃〜約25℃の周囲温 度で行われ、また一般に、完了するまで約数分〜約1時間しかかからない。最終 生成物の結晶化は、標準的な方法によって行う。 末端保護されたヒドロキシ基の脱アルキル化/脱保護は、当業者に知られてい る方法によって、式Iの化合物を製造する前に、式Ibの化合物を製造する前に 、または保護された式Ibの化合物を製造した後に行うことができる。 スキーム IIに示す反応は、R1aが水素、ヒドロキシ、またはC1−C4アルキ ルであり、およびR2aが1−ナフチル、2−ナフチル、1−チエニル、2−チエ ニル、ベンゾチエニル、または−CH265(これらはいずれも、場合により 、ハロおよび−O(C1−C4アルキル)よりなる群から選択される1−3の置換基 で置換されていてもよい)である、新規で医薬的に活性な式Iaまたは式Ibの化 合物を与える。好ましい式Iaまたは式Ibの化合物は、R1aがメトキシであって 、R2aが特に4'位にメトキシ置換基を含むか、またはR1aがヒドロキシであっ て、R2aが特に4'位にヒドロキシ置換基を含み、R3がピペリジニルであり、お よびnが2である化合物である。これらの好ましい化合物(後者が特に好ましい) 、さらにはまた、他の式Iaまたは式Ibの化合物は、医薬品として使用すること ができ、またはさらに誘導体化して、本発明の方法を行うのにもまた有用である 、他の式Iの化合物を与えることができる。 スキーム IIに示す反応とは別の方法として、新規の一段階法を使用して、式I IIdのケトンを還元することにより、本発明の式Ibの化合物を製造することがで きる。とりわけ、R1aが−O(C1−C4アルキル)であり、および/またはR2aが −O(C1−C4アルキル)部分を含む場合、これらのヒドロキシ保護基は、本発明 の方法を使用する前に除去するか、または場合により、本発明の一段階還元法の 後に系中で除去してもよい。さらに、この方法から得られた生成物は、1または 2の保護されていない、または保護されたヒドロキシ部分を有し得、場合により 、既知の方法によって、または本明細書中に記載するようにして、塩を形成させ ることができる。 この方法では、約150℃〜約200℃の範囲内に沸点を有する溶媒の存在下 、式IIId: [式中、R1a、R2a、R3、およびnは先に定義した通りである] の化合物、またはその塩を、水素化アルミニウムリチウムまたはRed−Al(商標 )[水素化ビス(2−メトキシエトキシルアルミニウム)ナトリウム]といったよう な還元剤と反応させる。 本発明の還元反応の場合、この反応において使用される還元剤の量は、式IIId の化合物のカルボニル基を還元して、式Ibの化合物を形成するのに十分な量で ある。一般に、基質当量あたり大過剰の還元剤を使用する。 その方法で使用される溶媒は、例えば、n−プロピルベンゼン、ダイグライム (1,1'−オキシビス[2−メトキシエタン])、およびアニソールといったような 溶媒で示されるように、約150℃〜約200℃の範囲内にある比較的高い沸点 を有することが必要である。これらのうち、n−プロピルベンゼンは、R1aが− OCH3であり、および/またはR2aがアルコキシ置換基を含む場合の式IIIdの 化合物にとって好ましい溶媒である。溶媒および還元剤の両方として使用される Red−Alは、R1aが−OHであり、および/またはR2aがヒドロキシ置換基を 含む場合に好ましい。 この反応で利用される温度は、還元反応を完了させるのに十分な温度である。 好ましくは、反応混合物を還流温度まで約15分間〜約6時間加熱し、周囲温度 まで冷却して、標準的な方法によって後処理する[例えば、FieserおよびFies er、Reagents for Organic Synthesis、第1巻、584頁(1968)を参 照]。典型的には、約10分間〜約1時間である、この反応を行うための時間の 最適量は、標準的な技術によって反応の進行をモニターすることにより決定する ことができる。 この反応から得られた好ましい式Ibの化合物は、先に記載した好ましい式Ib の化合物と同じであって、本明細書中に記載する方法に関して医薬的に活性な物 質として使用することができ、または本発明の方法にもまた有用である式Iの他 の新規化合物を与えるよう誘導体化することができる。 例えば、式IIId、Ia、またはIbの化合物のR1aがC1−C4アルキルヒドロキ シ保護基であり、および/またはR2aが同じ置換基を含む(従って、スキーム I に与える1つの選択のように脱アルキル化されていない)場合、そのような基を 、以下の実施例2に記載するような標準的な脱アルキル化技術によって除去して 、特に好ましい式Iの化合物を製造することができる。 他の好ましい式Iの化合物は、周知の方法によって、式IIId、Ia、またはIb の化合物のそのようなヒドロキシ基を、式−O−CO−(C1−C6アルキル)、ま たは−O−SO2−(C4−C6アルキル)の部分で置換することにより製造される 。例えば、米国特許第4,358,593号を参照。 例えば、−O−CO(C1−C6アルキル)基が望ましい場合、式IIId、Ia、ま たはIbのジヒドロキシ化合物を、塩化アシル、臭化アシル、シアン化アシル、 もしくはアジドといったような物質と、または適当な無水物もしくは混合無水物 と反応させる。その反応は、ピリジン、ルチジン、キノリンもしくはイソキノリ ンといったような塩基性溶媒中で、またはトリエチルアミン、トリブチルアミン 、メチルピペリジン等といったような第三級アミン溶媒中で都合よく行われる。 その反応はまた、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、 ジオキサン、ジメトキシエタン、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケト ン等といったような不活性溶媒中で行うことができ、これらには、第三級アミン のような酸スカベンジャー(以下に記すものは除く)が少なくとも1当量加えられ ている。所望ならば、4−ジメチルアミノピリジンまたは4−ピロリジノピリジ ンといったようなアシル化触媒を使用してもよい。例えば、Haslamら、Tetrah edron36:2409−2433(1980)を参照。 前述の式Iの化合物の末端R1およびR2基を与えるアシル化反応は、しばしば 窒素ガスのような不活性雰囲気下、約−25℃〜約100℃の範囲内にある適度 な温度で行う。しかし、その反応を行うには、通常、周囲温度でも十分である。 これらのヒドロキシ基のそのようなアシル化はまた、不活性有機溶媒または熱 中での適当なカルボン酸の酸触媒反応により行うこともできる。硫酸、ポリリン 酸、メタンスルホン酸等といったような酸触媒を使用する。 前述の式Iの化合物のR1および/またはR2基はまた、ジシクロヘキシルカル ボジイミド、アシルイミダゾール、ニトロフェノール、ペンタクロロフェノール 、N−ヒドロキシスクシンイミド、および1−ヒドロキシベンゾトリアゾールと いったような既知の試薬により形成されるエステルのような、適当な酸の活性エ ステルを形成することにより与えることもできる。例えば、Bull.Chem.Soc. Japan38:1979(1965)、およびChem.Ber.、788および20 24(1970)を参照。 −O−CO−(C1−C6アルキル)部分を与える先の技術は各々、先に論じた溶 媒中で行う。それらの技術は、反応中に酸生成物を生成せず、当然、反応混合物 中での酸スカベンジャーの使用を必要としない。 式IIId、Ia、またはIbの化合物のR1aおよび/またはR2a基の任意の置換基 が式−O−SO2−(C4−C6アルキル)の基に転換されている式Iの化合物が望 ましい場合、KingおよびMonoir、J.Am.Chem.Soc.97:2566−25 67(1975)により教示されているように、ジヒドロキシ化合物を、例えば 、無水スルホン酸、または塩化スルホニル、臭化スルホニル、またはスルホニル アンモニウム塩といったような、適当なスルホン酸の誘導体と反応させる。ジヒ ドロキシ化合物をまた、適当な無水スルホン酸または混合無水スルホン酸と反応 させることもできる。そのような反応は、酸ハロゲン化物等との反応の論議で先 に説明したような条件下に行う。 包括的には、それらの様々な定義された置換基をもつ式IIId、Ia、並びにIb の化合物、および先に記載したような、それらの誘導体化された化合物は、本発 明の式Iの化合物として表される。 式Iの化合物の遊離塩基型を本発明の方法において使用することができるが、 医薬的に許容され得る塩の形態を製造して使用するのが時に好ましい。従って、 本発明の方法において使用される化合物は、主として、広範囲にわたる様々な有 機酸および無機酸と共に、医薬的に許容され得る酸付加塩を形成し、また医薬品 化学で使用されることの多い生理学的に許容され得る塩が含まれる。そのような 塩もまた、本発明の一部である。そのような塩を形成するのに使用される典型的 な無機酸には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、次リン 酸等が含まれる。脂肪族モノカルボン酸およびジカルボン酸、フェニル置換アル カン酸、ヒドロキシアルカン酸およびヒドロキシアルカン二酸、芳香族酸、脂肪 族スルホン酸および芳香族スルホン酸といったような有機酸から誘導される塩も また、使用することができる。従って、そのような医薬的に許容され得る塩には 、酢酸塩、フェニル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アスコルビン 酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香 酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、ナ フタレン−2−安息香酸塩、臭化物、イソ酪酸塩、フェニル酪酸塩、β−ヒドロ キシ酪酸塩、ブチン−1,4−二酸塩、ヘキシン−1,4−二酸塩、カプリン酸塩 、カプリル酸塩、塩化物、ケイ皮酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グリ コ ール酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒド ロキシマレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシラート、ニコチン酸塩、 イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、リン酸 塩、一水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、プロピオ ル酸塩、プロピオン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸 塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸塩、重 亜硫酸塩、スルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−ブロモフェニルスルホン 酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタ ンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタ レン−2−スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、 酒石酸塩等が含まれる。好ましい塩は塩酸塩である。 医薬的に許容され得る酸付加塩は、一般的に、式Iの化合物を等モル量または 過剰量の酸と反応させることにより形成される。反応物は、一般に、ジエチルエ ーテルまたは酢酸エチルといったような相互溶媒中で混合する。塩は、通常、約 1時間〜10日以内に溶液から沈析するので、濾過により単離するか、または溶 媒を従来の方法によりストリップして除去することができる。 医薬的に許容され得る塩は、一般に、それらを誘導する化合物と比べて溶解度 特性が高められていることから、液体またはエマルションとしての製剤化をより 受けやすいことが多い。 本発明の化合物の製造をさらに説明するために、以下の実施例を提示する。以 下の実施例はいずれも、本発明の範囲を制限しようと意図するものではない。 以下の実施例に関するNMRデータは、GE 300MHz NMR測定器を用 いて得られ、また特に示さない限り、無水d−6 アセトンを溶媒として使用し た。 実施例 1 [2−(1−ナフチル)−6−メトキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン テトラヒドロフラン(THF、12ml)中の[2−ジメチルアミノ−6−メトキ シベンゾチエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル] メタノン(1.58g、3.6mmol)(米国特許第5,420,349号を参照)の溶液 (THF中、1−ブロモナフタレン、触媒ヨウ素、およびマグネシウムの削り屑 から製造した)を0℃まで冷却して、1−ナフチルマグネシウムブロミドの0.6 5M THF溶液(20.0ml、13mmol)で処理した。その混合物を周囲温度まで 温めて、出発物質が消費されたら、反応を水でクエンチして、酢酸エチルで抽出 した(少量のメタノールを加えて、溶解度を高めた)。有機層を水(2×)、および ブライン(2×)で洗浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濃縮した。残留物をク ロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中の0−10% メタノール)によ って精製して、標記化合物1.08g(58%)を黄色の泡状物質として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ 1.46(m,2H)、1.60(m,4H) 、2.47(m,4H)、2.68(t,J=5.9Hz,2H)、3.92(s,3H) 、3.96(t,J=5.9Hz,2H)、6.47(d,J=8.8Hz,2H)、7. 06(dd,J=2.3Hz,8.9Hz,1H)、7.27−7.50(m,5H)、7. 54(d,J=8.8Hz,2H)、7.67−7.75(m,2H)、7.79(d,J =8.9Hz,1H)、8.06−8.09(m,1H)。 MS(FD)m/e 521(M+)。 実施例 2 [2−(1−ナフチル)−6−ヒドロキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 無水塩化メチレン(40ml)中の実施例 1の生成物(1.00g、1.92mmol) 、エタンチオール(0.45ml、6.18mmol)、および塩化アルミニウム(1.54 g、11.55mmol)の溶液を3.5時間撹拌した。その混合物を飽和酒石酸カリ ウムナトリウムでクエンチして、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和酒石酸カ リウムナトリウムおよびブラインで洗浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濃縮 した。残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中の0−10% メタノール)により精製して、標記生成物520mg(53%)を暗黄色/緑色の泡 状物質として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ 1.46(m,2H)、1.65(m,4H) 、2.54(m,4H)、2.73(t,J=5.4Hz,2H)、3.96(t,J=5 .4Hz,2H)、6.37(d,J=8.7Hz,2H)、6.88(dd,J=1.9Hz ,8.8Hz,1H)、7.23−7.29(m,2H)、7.37−7.51(m,5H) 、7.62−7.70(m,3H)、8.02−8.05(m,1H)、8.28(br s ,1H)。13 C NMR(75MHz、CDCl3)δ 23.3、24.7、54.4、57.0、 64.5、106.9、113.0、115.2、124.2、124.3、125. 2、125.5、126.1、127.6、128.7、128.7、130.3、1 30.5、131.2、131.6、131.8、132.8、133.4、140. 7、141.1、154.6、161.6、192.1。 MS(FD)m/e 508(MH+)。 元素分析(C3229NO3Sとして) 計算値 : C 75.71;H 5.76;N 2.76。 実測値 : C 75.43;H 6.02;N 3.03。 実施例 3 [2−(2−ナフチル)−6−メトキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 1に記載した方法により、THF(12ml)中の[2−ジメチルアミノ− 6−メトキシベンゾチエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ] フェニル]メタノン(1.58g、3.6mmol)を2−ナフチルマグネシウムブロミ ドの0.65M THF溶液(15ml、9.8mmol)と反応させて、クロマトグラフ ィー(シリカゲル、塩化メチレン中の5% メタノール)にかけた後、標記化合物 1.41g(75%)を緑色/黄色の泡状物質として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ 1.43(m,2H)、1.59(m,4H) 、2.45(m,4H)、2.70(t,J=6.0Hz,2H)、3.91(s,3H) 、4.02(t,J=6.0Hz,2H)、6.72(d,J=8.7Hz,2H)、7. 01(dd,J=2.1Hz,8.8Hz,1H)、7.38(d,J=2.3Hz,1H) 、7.44−7.47(m,2H)、7.53(d,J=8.4Hz,1H)、7.60( d,J=9.3Hz,1H)、7.67−7.79(m,4H)、7.82(d,J=8. 7Hz,2H)、7.94(d,J=1.6Hz,1H)。 MS(FD)m/e 521(M+)。 元素分析(C3331NO3Sとして) 計算値 : C 75.98;H 5.99;N 2.68。 実測値 : C 76.27;H 6.10;N 2.74。 実施例 4 [2−(2−ナフチル)−6−ヒドロキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 2に記載した方法により、実施例 3の生成物(1.35g、2.59mmo l)、エタンチオール(0.56ml、7.69mmol)、および塩化アルミニウム(2.0 7g、15.52mmol)を無水塩化メチレン(50ml)中で反応させて、クロマトグ ラフィー(シリカゲル、塩化メチレン中の5% メタノール)にかけた後、標記生 成物1.29g(98%)を黄色の泡状物質として得た。1 H NMR(300MHz、CDCl3)δ 1.46(m,2H)、1.66(m,4H) 、2.58(m,4H)、2.77(t,J=5.5Hz,2H)、4.04(t,J=5 .5Hz,2H)、6.54(d,J=8.9Hz,2H)、6.75(dd,J=2.2Hz ,8.8Hz,1H)、7.20(d,J=2.2Hz,1H)、7.39−7.46(m, 4H)、7.64(d,J=8.6Hz,1H)、7.69−7.76(m,4H)、7. 86(d,J=1.5Hz,1H)。13 C NMR(75MHz、DMSO−d6)δ 23.3、24.9、53.7、56. 4、65.3、106.7、114.0、115.0、123.2、125.4、12 6.3、126.3、126.9、127.0、127.5、127.9、129.1 、130.0、131.1、131.2、131.7、131.8、132.1、13 8.9、139.4、155.4、162.4、191.9。 MS(FD)m/e 508(MH+)、507(M+)。 元素分析(C3229NO3Sとして) 計算値 : C 75.71;H 5.76;N 2.76。 実測値 : C 75.86;H 5.82;N 2.75。 実施例 5 [2−(1−チエニル)−6−メトキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 1に記載した方法により、THF(15ml)中の[2−ジメチルアミノ− 6−メトキシベンゾチエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ] フェニル]メタノン(1.97g、4.5mmol)を1−チエニルマグネシウムブロミ ドの0.60M THF溶液(31.8ml、13.5mmol)(エーテル中、1−ブロモ チオフェン、n−ブチルリチウム、および臭化マグネシウムから製造した)と周囲 温度で反応させた。クロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エ チル、10% メタノール、0.1% 水酸化アンモニウム)により精製して、標記 化合物1.55g(72%)を黄色の泡状物質として得た。1 H NMR(300MHz)δ 1.3−1.4(m,2H)、1.4−1.6(m,4H) 、2.42(m,4H)、2.66(t,J=5.8Hz,2H)、3.88(s,3H) 、4.12(t,J=5.9Hz,2H)、6.96(m,4H)、7.16(d,J=2 .5Hz,1H)、7.35(d,J=8.9Hz,1H)、7.43(d,J=5.0Hz ,1H)、7.55(d,J=2.2Hz,1H)、7.77(d,J=8.8Hz,2H) 。13 C NMR(75MHz、CDCl3)δ 24.1、25.9、55.1、55.6、 57.7、66.3、104.4、114.4、115.0、124.2、127.1 、 127.7、127.7、130.3、131.5、132.3、133.6、134 .2、135.0、140.0、158.0、163.4、192.8。 IR(CHCl3)1649、1599cm-1。 MS(FD+)m/e 477(M+)。 元素分析(C2727NO32として) 計算値 : C 67.89;H 5.70;N 2.93。 実測値 : C 68.13;H 5.89;N 2.78。 実施例 6 [2−(1−チエニル)−6−メトキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 塩酸塩 メタノール(50ml)中の実施例 5から得られた生成物(1.25g、2.6mmol )の溶液を濃塩酸(1ml)で処理して、室温で1時間撹拌した。次いで、その混合 物を減圧下に濃縮して、標記化合物1.34g(100%)を赤色の泡状物質とし て得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ 1.3−1.5(m,1H)、1.6− 2.0(m,5H)、2.9−3.1(m,2H)、3.43(m,4H)、3.86(s, 3H)、4.51(t,J=6.0Hz,2H)、6.9−7.1(m,4H)、7.32( d,J=8.9Hz,1H)、7.5−7.6(m,2H)、7.67(d,J=2.2H z,1H)、7.75(d,J=8.8Hz,2H)、11.14(br s,1H)。13 C NMR(75MHz、DMSO−d6)δ 21.1、22,2、52.4、54. 3、55.5、62.6、105.2、114.8、115.1、123.3、124 .6、127.0、127.7、130.1、130.4、131.8、132.8、 1 33.1、135.2、139.1、157.5、162.0、192.4。 MS(FD+)m/e 477(M+−HCl)。 元素分析(C2727NO32・HClとして) 計算値 : C 63.07;H 5.50;N 2.72。 実測値 : C 62.47;H 5.57;N 3.07。 実施例 7 [2−(1−チエニル)−6−ヒドロキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 2に記載した方法により、実施例 5の生成物(959mg、2.01mmol )、エタンチオール(0.70ml、10.1mmol)、および塩化アルミニウム(1.0 7g、8.04mmol)を無水塩化メチレン(60ml)中で反応させて、クロマトグラ フィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エチル、10% メタノール、0.1 % 水酸化アンモニウム)にかけた後、標記生成物886mg(95%)を黄色の泡状 物質として得た。1 H NMR(300MHz)δ 1.3−1.4(m,2H)、1.5−1.6(m,4H) 、2.43(m,4H)、2.66(t,J=5.9Hz,2H)、4.12(t,J=5 .9Hz,2H)、6.9−7.0(m,4H)、7.13(m,1H)、7.28(d,J =8.7Hz,1H)、7.38(m,2H)、7.77(m,2H)。13 C NMR(75MHz)δ 24.9、26.7、55.6、58.4、67.2、1 07.9、108.0、115.4、116.3、124.8、128.2、128. 6、128.7、131.1、133.7、135.2、156.9、164.5、1 93.0。 IR(CHCl3)3600、1648、1599cm-1。 MS(FD)m/e 463(M+)。 元素分析(C2625NO32として) 計算値 : C 67.35;H 5.45;N 3.02。 実測値 : C 65.29;H 5.10;N 2.94。 実施例 8 [2−(2−チエニル)−6−メトキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 1に記載した方法により、THF(15ml)中の[2−ジメチルアミノ− 6−メトキシベンゾチエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ] フェニル]メタノン(1.97g、4.5mmol)を2−チエニルマグネシウムブロミ ドの0.67M エーテル溶液(29.6ml、13.5mmol)(エーテル中、2−ブロ モチオフェン、n−ブチルリチウム、および臭化マグネシウムから製造した)と周 囲温度で反応させた。クロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸 エチル、10% メタノール、0.1% 水酸化アンモニウム)により精製して、標 記化合物1.75g(81%)を粘稠な黄色の油状物質として得た。1 H NMR(300MHz)δ 1.3−1.4(m,2H)、1.4−1.6(m,4H) 、2.43(m,4H)、2.66(t,J=5.8Hz,2H)、3.88(s,3H) 、4.12(t,J=5.9Hz,2H)、6.92(d,J=8.8Hz,2H)、6. 97(dd,J=2.3Hz,8.9Hz,1H)、7.12(dd,J=1.0Hz,5.1 Hz,1H)、7.40(m,2H)、7.53(m,2H)、7.75(d,J=8.8H z,2H)。 IR(CHCl3)1653、1600cm-1。 HRMS(FAB+)m/e(C2728NO32として) 計算値 : 478.1511(MH+)。 実測値 : 478.1521。 実施例 9 [2−(2−チエニル)−6−ヒドロキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 2に記載した方法により、実施例 8の生成物(800mg、1.68mmol )、エタンチオール(0.58ml、8.4mmol)、および塩化アルミニウム(896mg 、6.72mmol)を無水塩化メチレン(50ml)中で反応させた。ラジアルクロマ トグラフィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エチル、5−15% メタノ ール、アンモニア雰囲気下)により精製し、塩化メチレン/酢酸エチルから結晶 化して、標記生成物527mg(68%)を黄色の結晶として得た。 融点 121−123℃。1 H NMR(300MHz、メタノール−d4)δ1.4−1.5(m,2H)、1.5 −1.7(m,4H)、2.49(m,4H)、2.72(t,J=5.5Hz,2H)、 4.10(t,J=5.5Hz,2H)、6.86(m,3H)、7.05(dd,J=1. 1Hz,5.1Hz,1H)、7.2−7.4(m,4H)、7.73(d,J=8.8Hz ,2H)。13 C NMR(75MHz、メタノール−d4/アセトン−d6)δ 24.9、26. 4、55.7、58.5、66.6、108.0、115.5、116.2、124. 9、125.0、127.6、128.5、131.4、132.2、133.3、1 33.8、135.1、136.5、141.1、157.1、164.6、194. 8。 IR(KBr)1639、1591cm-1。 HRMS(FAB+)m/e(C2626NO32として) 計算値 : 464.1354(MH+)。 実測値 : 464.1368。 元素分析(C2625NO32・0.4CH2Cl2として) 計算値 : C 63.72;H 5.24;N 2.82。 実測値 : C 63.62;H 5.30;N 2.73。 実施例 10 [2−(4−メトキシフェニル)メチル−6−メトキシベンゾチエニ−3− イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 1に記載した方法により、THF(51ml)中の[2−ジメチルアミノ− 6−メトキシベンゾチエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ] フェニル]メタノン(6.0g、13.7mmol)を4−メトキシベンジルマグネシウ ムブロミドの0.83M THF溶液(19.8ml、16.4mmol)(THF中、4− メトキシベンジルクロリド、およびマグネシウムの削り屑から製造した)と周囲 温度で反応させた。クロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エ チル、0.1% 水酸化アンモニウム)により精製し、酢酸エチルから再結晶化し て、標記化合物2.08g(29%)を黄褐色の結晶として得た。 融点 126℃。1 H NMR(300MHz)δ 1.3−1.5(m,2H)、1.5−1.7(m,4H) 、2.4−2.6(br m,4H)、2.77(br m,2H)、3.73(s,3H)、3 .83(s,3H)、4.08(s,2H)、4.23(br m,2H)、6.82(d,J =8.5Hz,2H)、6.90(dd,J=2.5Hz,8.8Hz,1H)、7.06(d ,J=8.7Hz,2H)、7.16(d,J=8.6Hz,2H)、7.27(d,J= 8.9Hz,1H)、7.43(d,J=2.3Hz,1H)、7.80(d,J=8.7 Hz,2H)。 IR(CHCl3)1645、1600cm-1。 HRMS(FAB+)m/e(C3134NO4Sとして) 計算値 : 516.2208(MH+)。 実測値 : 516.2200。 元素分析(C3133NO4S・0.5H2Oとして) 計算値 : C 70.95;H 6.54;N 2.67。 実測値 : C 71.17;H 6.51;N 2.56。 実施例 11 [2−(4−ヒドロキシフェニル)メチル−6−ヒドロキシベンゾチエニ−3− イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 10の生成物(500mg、0.97mmol)をTHF(25ml)に溶解し、濃 塩酸(1.0ml)で処理して、濃縮した。残留物をジクロロエタン(15ml)に溶解 して、三塩化ホウ素(BCl3)の1.5M ジクロロエタン溶液(6.7ml、10mmol )で処理した。16時間後、さらに三塩化ホウ素溶液(1.3ml、2mmol)を加えて 、その混合物をさらに16時間撹拌した。その混合物を0℃まで冷却し、メタノ ールで注意しながらクエンチして、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウムとの間で 分配した。水層を酢酸エチルで洗浄し、合わせた有機層を乾燥させて(硫酸ナト リウム)、濃縮した。残留物をラジアルクロマトグラフィー(1:1 ヘキサン: 酢酸エチル、10%メタノール、アンモニア雰囲気下)により精製して、標記化 合物408mg(86%)を黄色の泡状物質として得た。1 H NMR(300MHz)δ 1.3−1.5(m,2H)、1.5−1.7(m,4H) 、2.4−2.6(m,4H)、2.73(t,J=5.8Hz,2H)、4.01(s, 2H)、4.18(t,J=5.8Hz,2H)、6.72(d,J=8.5Hz,2H) 、6.84(dd,J=2.1Hz,8.8Hz,1H)、7.01(d,J=8.8Hz, 2H)、7.06(d,J=8.5Hz,2H)、7.21(d,J=8.7Hz,1H) 、7.27(d,J=2.2Hz,1H)、7.79(d,J=8.7Hz,2H)。 IR(CHCl3)3599、3309、1644、1599cm-1。 HRMS(FAB+)m/e(C2930NO4Sとして) 計算値 : 488.1896(MH+)。 実測値 : 488.1857。 試験方法 一般的な準備方法 該方法を説明する実施例では、閉経後モデルを使用して、循環脂質に対する様 々な処置効果を測定した。 75日齢の雌のSprague Dawleyのラット(体重 200〜225g)をCharle s River Laboratories(Portage、MI)から入手した。その動物は、Charles River Laboratoriesで左右の卵巣を摘出する(OVX)か、またはShamの外科 的処置を受けた後、一週間後に送られた。到着したら、それらを1ケージにつき 3または4匹のグループで金属製の懸垂用ケージに収容し、食物(カルシウム含 量 約0.5%)および水を無制限に一週間与えた。最低相対湿度40%で、室温 を22.2±1.7℃に維持した。室内の光周期は、12時間明転し、また12時 間暗転させた。投与レジメ組織収集 一週間の新環境順応期間後(従って、OVXの二週間後)、試験化合物を毎日投 与し始めた。特にことわらない限り、17α−エチニルエストラジオールまたは 試験化合物を1% カルボキシメチルセルロース中の懸濁液として、または20 % シクロデキストリンに溶解して経口により与えた。動物に4日間毎日投与し た。投与レジメの後、動物の体重を測って、ケタミン:キシラジン(2:1,V :V)混合物で麻酔し、血液試料を心臓穿刺により集めた。次いで、動物をCO2 で窒息させることにより屠殺し、子宮を正中切開により摘出して、子宮の湿重量 を測定した。コレステロール分析 血液試料を室温で2時間凝固させて、3000rpmで10分間遠心分離した後 、血清を得た。Boehringer Mannheim Diagnosticsの高性能コレステロールア ッセイを利用して、血清コレステロールを測定した。簡単に言えば、コレステロ ールを酸化して、コレステ−4−エン−3−オンおよび過酸化水素とした。次い で、 その過酸化水素をペルオキシダーゼの存在下にフェノールおよび4−アミノフェ ナゾンと反応させて、p−キノンイミン色素を生成させ、これを分光光度分析に より500nmで読み取った。次いで、標準曲線を対照として、コレステロール濃 度を計算した。Biomek Automated Workstationを利用して、アッセイ全体を 自動化した。子宮好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)アッセイ 酵素分析の時まで、子宮を4℃で保持した。次いで、その子宮を、0.005 % Triton X−100を含む50mM トリス緩衝液(pH 8.0)50体積中でホ モジナイズした。トリス緩衝液中の0.01% 過酸化水素および10mM o−フ ェニレンジアミン(最終濃度)を加えて、吸光度の増加を450nmで1分間モニタ ーした。子宮における好酸球の存在は、化合物のエストロゲン様活性の指標であ る。反応曲線の最初の直線部分から、15秒間隔の最高速度を測定した。化合物源 17α−エチニルエストラジオールをSigma Chemical Co.、St.Louis、 MOから入手した。 血清コレステロールに対する式Iの化合物の影響および アゴニスト/非アゴニスト活性の測定 以下の表 1に提示したデータは、卵巣を摘出したラット、17α−エチニル エストラジオール(EE2;エストロゲンの経口により利用可能な形態)で処置し たラット、および本発明のある化合物で処置したラットの間での比較結果を示す 。EE2は、0.1mg/kg/日の割合で経口により投与した場合、血清コレステロ ールの減少を引き起こすが、子宮に対して刺激作用もまた及ぼすので、EE2子 宮重量は、実質的には、卵巣を摘出した試験動物の子宮重量よりも大きい。エス トロゲンに対するこの子宮反応は、当業界で十分認められている。 本発明の化合物は、一般に、卵巣を摘出した対照動物に比べて、血清コレステ ロールを減少させるだけでなく、試験する、その式の化合物の大部分で、子宮重 量を極僅かに増加させ、ないしは僅かに減少させる。当業界で知られているエス トロゲン様化合物に比べて、子宮重量に悪影響を及ぼすことのない血清コレステ ロール減少の利点は、非常に珍しくかつ望ましい。 以下のデータで示すように、子宮への好酸球湿潤という不利な反応を評価する ことにより、エストロゲン性もまた評価した。本発明の化合物は、卵巣を摘出し たラットの間質層において観察される好酸球の数の増加を全く引き起こさないが 、エストラジオールは、好酸球湿潤の実質的な、予期される増加を引き起こす。 以下の表 1に提示したデータは、1処置につき5〜6匹のラットの反応を反 映する。 本発明の化合物の実証された利点に加え、特にエストラジオールと比べた場合 に、上のデータは、式Iの化合物がエストロゲン模倣物ではないことを明らかに 実証する。またさらに、有害性毒物学的作用(生存)は、いずれの処置でも観察さ れなかった。骨粗鬆症試験方法 一般的な準備方法(以下)に続いて、ラットを35日間毎日処置して(1処置グ ループにつき6匹のラット)、36日目に二酸化炭素窒息により屠殺する。35 日という期間は骨密度を最大に減少させるのに十分であり、本明細書中に記載す るように測定する。屠殺した時点で、子宮を摘出し、付着した組織を切開して取 り除き、完全な卵巣摘出に伴うエストロゲン欠損を確認するため、湿重量を測定 する前に、液体含有物を排出する。卵巣摘出に応じて、子宮重量は通常どおり約 75%減少する。次いで、子宮を10% 中性緩衝化ホルマリン中に浸漬した後 、組織学的分析を行う。 右大腿を切除し、デジタル化したX線を発生させて、遠位の骨幹端でのイメー ジ分析プログラム(NIHイメージ)により分析する。これらの動物に由来する脛 骨の近位部もまた、定量的なコンピューター連動断層撮影により走査する。 一般に、試験動物の卵巣摘出は、無傷の、ビヒクルで処置した対照動物と比べ て、大腿密度の有意な減少を引き起こすであろう。経口投与されたエチニルエス トラジオール(EE2)は、通常、この損失を防ぐが、この処置での子宮刺激の危 険は相変わらず存在する。 本発明の化合物は、一般的な用量依存的方法で骨損失を防ぐ。従って、本発明 の化合物は、閉経後症候群、特に骨粗鬆症の処置に有用である。MCF−7 増殖アッセイ MCF−7 胸部腺癌細胞(ATCC HTB 22)を、10% ウシ胎児血清( FBS)(V/V)、L−グルタミン(2mM)、ピルビン酸ナトリウム(1mM)、H EPES{(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N'−[2−エタンスルホン 酸] )10mM}、非必須アミノ酸およびウシインスリン(1ug/ml)(維持培地)を補っ たMEM(最少必須培地、フェノールレッド不含有、Sigma、St.Louis、MO) 中で維持した。アッセイの10日前に、MCF−7細胞を、10% FBSの代 わりに、10% デキストランで被覆された木炭でストリップしたウシ胎児血清( DCC−FBS)アッセイ培地を補った維持培地に移し変えて、ステロイドの内 部貯蔵を減らした。細胞解離培地(10mM HEPESおよび2mM EDTAを 補ったCa++/Mg++不含有HBSS(フェノールレッド不含有))を用いて、 MCF−7細胞を維持フラスコから取り除いた。細胞をアッセイ培地で2回洗浄 して、80,000細胞/mlに調節した。約100μl(8,000細胞)を平底微 量培養ウェル(Costar 3596)に加え、5% CO2湿潤した(humidified)イン キュベーター中、37℃で48時間インキュベートし、移しかえた後、細胞を付 着させて、平衡とした。薬物の一連の希釈液または希釈液対照としてのDMSO をアッセイ培地中で調製し、50μlを3つの微量培養に移した後、最終体積が 200μlとなるよう、アッセイ培地50μlを移した。5% CO2湿潤したイン キュベーター中、37℃でさらに48時間インキュベートした後、微量培養にト リチウム化(tritiated)チミジン(1uCi/ウェル)で4時間パルスした(pulsed) 。−70℃で24時間凍結した後、解凍し、Skatron Semiautomatic Cell H arvesterを用いて微量培養を回収することにより、培養を終えた。Wallac Bet aPlace βカウンターを用いる液体シンチレーションにより、試料を計数した。 以下の表2における結果は、本発明のある化合物に関するIC50を示す。 DMBA−誘発性乳房腫瘍抑制 エストロゲン依存性乳房腫瘍をHarlan Industries、Indianapolis、India naから購入した雌のSprague Dawleyのラットに発生させる。約55日齢で、そ のラットに7,12−ジメチルベンズ[a]アントラセン(DMBA)20mgの経口 栄養を1回与える。DMBAを投与してから約6週間後、腫瘍の出現に関して1 週間毎に乳腺を触診する。1またはそれ以上の腫瘍が現われたら、各々の腫瘍の 最長直径および最短直径を測定用カリパスで測定し、測定値を記録して、その動 物を実験用に選択する。平均の大きさの腫瘍が試験グループの間で等しく分布す るように、処置グループおよび対照グループにおいて様々な大きさの腫瘍が均等 に分布するよう試みる。各々の実験に対する対照グループおよび試験グループは 、5〜9匹の動物を含む。 式Iの化合物を、2% アラビアゴム中での腹腔内注射によってか、または経 口によって投与する。経口投与する化合物を、トウモロコシ油0.2mlに溶解す るか、または懸濁させる。アラビアゴムおよびトウモロコシ油の対照処置を含め 、各々の処置は、各々の試験動物に1日1回投与する。最初に腫瘍を測定して、 試験動物を選択した後、先に述べた方法により、腫瘍を1週間毎に測定する。動 物 の処置および測定を3〜5週間続け、この時点で、腫瘍の最終面積を決定する。 各々の化合物および対照処置に関して、平均腫瘍面積の変化を測定する。子宮線維症試験方法 試験 1 子宮線維症を有する3〜20人の女性に、本発明の化合物を投与する。投与す る化合物の量は0.1〜1000mg/日であり、また投与期間は3ヶ月である。 子宮線維症に対する作用に関して、投与期間中、および投与中止後3ヶ月まで 、その女性を観察する。試験 2 投与期間が6ヶ月であることを除き、試験1と同じ方法を用いる。試験 3 投与期間が1年であることを除き、試験1と同じ方法を用いる。試験 4 A.モルモットにおけるフィブロイド腫瘍の誘発 長期にわたるエストロゲン刺激を利用して、性的に成熟した雌のモルモットに おいて平滑筋腫を誘発する。動物に、エストラジオールを1週間につき3−5回 、2−4ヶ月間、または腫瘍が発生するまで、注射により投与する。本発明の化 合物またはビヒクルからなる処置を毎日3−16週間投与した後、動物を屠殺し 、子宮を摘出して、腫瘍退行に関して分析する。 B.ヌードマウスにおけるヒト子宮フィブロイド組織の移植 ヒト平滑筋腫から得られた組織を、性的に成熟し、去勢した、雌のヌードマウ スの腹膜腔および/または子宮筋層へ移植する。外因性エストロゲンを与えて、 体外移植組織の増殖を誘発する。場合によっては、移植する前に、摘出した腫瘍 細胞をインビトロにおいて培養する。本発明の化合物またはビヒクルからなる処 置は、3−16週間毎日の胃洗浄により行われ、移植片を取り除いて、増殖また は退行に関して測定する。屠殺する時点で子宮を摘出して、器官の状態を評価す る。試験 5 A.ヒト子宮フィブロイド腫瘍から得られた組織を摘出し、インビトロにおいて 、初代非形質転換培養として保持する。外科的標本を無菌メッシュまたは篩に通 過させるか、あるいはまた、周囲の組織から掻き裂いて離し、単一細胞の懸濁液 とする。細胞を10% 血清および抗生物質を含む培地で保持する。エストロゲ ンの存在下および非存在下での増殖速度を測定する。補体成分 C3を産生する 能力、並びに増殖因子および増殖ホルモンに対する反応に関して、細胞をアッセ イする。プロゲスチン、GnRH、本発明の化合物およびビヒクルで処理した後 の増殖反応に関して、インビトロにおける培養を評価する。ステロイドホルモン 受容体レベルを毎週評価して、重要な細胞特性がインビトロにおいて保持されて いるかどうかを決定する。5−25人の患者から得られた組織を使用する。 少なくとも1つの先の試験における活性は、本発明の化合物が子宮線維症の処 置において可能性のある化合物であることを示す。子宮内膜症試験方法 試験1および2では、体外移植された子宮内膜組織の増殖に対する本発明の化 合物の14日および21日投与の作用を試験することができる。試験 1 12〜30匹の成体のCD系の雌のラットを試験動物として使用する。それら を等しい数の3つのグループに分ける。全ての動物の発情周期をモニターする。 発情前期の日に、各々の雌に対して手術を行う。各々のグループの雌は、左の子 宮角を取り除き、小さな四角形に切断して、その四角形を腸間膜血流に隣接する 様々な部位で緩く縫合する。さらに、第2グループの雌は卵巣を取り除いておく 。 手術の翌日、第1および第2グループの動物には水を14日間腹腔内注射する が、第3グループの動物には体重1kgにつき本発明の化合物1.0mgを同じ期間 腹腔内注射で与える。処置してから14日後、各々の雌を屠殺し、適用できる子 宮内膜体外移植組織、副腎、残存する子宮、および卵巣を取り除いて、組織学的 試験用に調製する。卵巣および副腎の重量を測る。試験 2 12〜30匹の成体のCD系の雌のラットを試験動物として使用する。それら を等しい数の2つのグループに分ける。全ての動物の発情周期をモニターする。 発情前期の日に、各々の雌に対して手術を行う。各々のグループの雌は、左の子 宮角を取り除き、小さな四角形に切断して、その四角形を腸間膜血流に隣接する 様々な部位で緩く縫合する。 手術後約50日目に、第1グループに属する動物には水を21日間腹腔内注射 で与えるが、第2グループの動物には体重1kgにつき本発明の化合物1.0mgを 同じ期間腹腔内注射で与える。処置してから21日後、各々の雌を屠殺し、子宮 内膜体外移植組織および副腎を取り除いて、重量を測る。体外移植組織を増殖の 指標として測定する。発情周期をモニターする。試験 3 A.子宮内膜症の外科的誘発 子宮内膜組織の自己移植を利用して、ラットおよび/またはウサギにおいて子 宮内膜症を誘発する。生殖が成熟している時点で雌の動物の左右の卵巣を摘出し て、エストロゲンを外因的に投与することで、特異的かつ一定のホルモンレベル を与える。自己子宮内膜組織を5−150匹の動物の腹膜に移植し、エストロゲ ンを与えて、体外移植組織の増殖を誘発する。本発明の化合物からなる処置は、 3−16週間毎日の胃洗浄により行われ、移植片を取り除いて、増殖または退行 に関して測定する。屠殺する時点で無傷の子宮角を摘出して、子宮内膜の状態を 評価する。 B.ヌードマウスにおけるヒト子宮内膜組織の移植 ヒト子宮内膜の病巣から得られた組織を、性的に成熟し、去勢した、雌のヌー ドマウスの腹膜へ移植する。外因性エストロゲンを与えて、体外移植組織の増殖 を誘発する。場合によっては、移植する前に、摘出した子宮内膜細胞をインビト ロにおいて培養する。本発明の化合物からなる処置は、3−16週間毎日の胃洗 浄により行われ、移植片を取り除いて、増殖または退行に関して測定する。屠殺 する時点で子宮を摘出して、無傷の子宮内膜の状態を評価する。試験 4 A.ヒト子宮内膜病巣から得られた組織を摘出し、インビトロにおいて初代非形 質転換培養として保持する。外科的標本を無菌メッシュまたは篩に通過させるか 、あるいはまた、周囲の組織から掻き裂いて離し、単一細胞の懸濁液とする。細 胞を10% 血清および抗生物質を含む培地で保持する。エストロゲンの存在下 および非存在下での増殖速度を測定する。補体成分 C3を産生する能力、並び に成長因子および成長ホルモンに対する反応に関して、細胞をアッセイする。プ ロゲスチン、GnRH、本発明の化合物およびビヒクルで処理した後の増殖反応 に関して、インビトロにおける培養を評価する。ステロイドホルモン受容体レベ ルを毎週評価して、重要な細胞特性がインビトロにおいて保持されているかどう かを決定する。5−25人の患者から得られた組織を使用する。 先のアッセイのいずれかにおける活性は、本発明の化合物が子宮内膜症の処置 において有用であることを示す。大動脈平滑筋細胞増殖/再狭窄の抑制試験方法 本発明の化合物は、大動脈平滑筋細胞増殖を抑制する能力を有する。このこと は、ウサギ大動脈から得られた、培養された平滑筋細胞を用い、増殖をDNA合 成の測定により決定することによって実証することができる。細胞は、Ross、J.of Cell.Bio. 50:172(1971)に記載されている体外移植組織法 により得られる。細胞を96ウェルのマイクロタイタープレートで5日間培養す る。培養物が集密的になって、増殖が停止する。次いで、0.5−2% 血小板欠 乏血漿、2mM L−グルタミン、100U/ml ペニシリン、100mg/ml スト レプトマイシン、1mC/ml 3H−チミジン、20ng/ml 血小板誘導成長因子、 および様々な濃度の本発明の化合物を含むダルベッコの改良イーグル培地(DM EM)に細胞を移す。該化合物の保存溶液をジメチルスルホキシド中で調製した 後、先のアッセイ培地中で適当な濃度(0.01−30mM)に希釈する。次いで、 細胞を5% CO2/95% 空気の下に37℃で24時間インキュベートする。 24時間経った時点で、細胞をメタノール中に固定する。次いで、Boninら、 xp.Cell Res. 181:475−482(1989)に記載されているように 、DNAにおける3H チミジンの取り込みをシンチレーション計測により測定す る。 本発明の化合物による大動脈平滑筋細胞増殖の抑制はさらに、指数関数的に増 殖する細胞に対する作用を測定することにより実証される。ウサギ大動脈から得 られた平滑筋細胞を、10% ウシ胎児血清、2mM L−グルタミン、100U /ml ペニシリン、および100mg/ml ストレプトマイシンを含むDMEMの入 った12ウェルの組織培養プレートに播種する。24時間後、細胞は付着して、 培地を、10% 血清、2mM L−グルタミン、100U/ml ペニシリン、10 0mg/ml ストレプトマイシン、および所望の濃度の該化合物を含むDMEMと 取り換える。細胞を4日間増殖させる。細胞をトリプシンで処理し、ZM−クー ルター計数器を用いて計数することにより、各々の培地における細胞の数を測定 する。 先の試験における活性は、本発明の化合物が再狭窄の処置において可能性を有 する化合物であることを示唆している。 本発明はまた、女性における閉経後症候群を軽減する方法も提供し、その方法 は、式Iの化合物を使用する前述の方法を含んでなり、またさらに有効量のエス トロゲンまたはプロゲスチンを女性に投与することを含んでなる。本発明の化合 物がエストロゲンおよびプロゲスチンの望ましくない副作用を抑制しながら、患 者は各々の薬剤の利点を得るであろうことから、これらの処置は、骨粗鬆症を処 置するのに、また血清コレステロールを低下させるのに特に有用である。あらゆ る閉経後試験(以下)におけるこれらの組み合わせ処置の活性は、該組み合わせ処 置が女性における閉経後症候群の症状を軽減するのに有用であることを示す。 様々な形態のエストロゲンおよびプロゲスチンが市販されている。エストロゲ ンを基剤とする薬剤には、例えば、エテニルエストロゲン(0.01−0.03mg /日)、メストラノール(0.05−0.15mg/日)、およびプレマリン(Premari n)(商標)(Wyeth-Ayerst;0.3−2.5mg/日)のような複合エストロゲン様ホ ルモンが含まれる。プロゲスチンを基剤とする薬剤には、例えば、プロベラ(Pr overa)(商標)(Upjohn;2.5−10mg/日)のようなメドロキシプロゲステロン 、ノルエチルノドレル(1.0−10.0mg/日)、およびノルエチンドロン(0.5 −2.0mg/日)が含まれる。エストロゲンを基剤とする好ましい化合物はプレマ リンであり、またノルエチルノドレルおよびノルエチンドロンは、プロゲスチン を基剤とする好ましい薬剤である。 各々のエストロゲンを基剤とする薬剤、およびプロゲスチンを基剤とする薬剤 の投与の方法は、当業界で知られている方法と一致する。本発明の方法の大部分 では、式Iの化合物を1日1〜3回継続的に投与する。しかし、周期的療法が子 宮内膜症の処置に特に有用であり得、または疾患の疼痛発作時に緊急に利用する ことができる。再狭窄の場合には、療法を血管形成術のような医学的処置後の短 い(1−6ヶ月)間隔に限定するのがよい。 本明細書中で使用する「有効量」という用語は、本明細書中に記載する様々な 病理学的病態の症状を軽減することが可能な本発明の化合物の量を意味する。本 発明により投与される化合物の具体的な用量は、勿論、例えば、投与される化合 物、投与経路、患者の状態、および処置する病理学的病態を含め、その病気を取 り巻く個々の状況により決定されるであろう。典型的な1日の用量は、本発明の 化合物の約5mg〜約600mg/日という非毒性投与量レベルを含むであろう。好 ましい1日の用量は、一般に、約15mg〜約80mg/日であろう。 本発明の化合物は、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、および鼻腔内 を含め、様々な経路により投与することができる。これらの化合物は投与する前 に製剤化するのが好ましく、その選択は担当医により決定されるであろう。従っ て、本発明の別の態様は、式Iの化合物、またはその医薬的に許容され得る塩の 有効量を含んでなり、場合により、有効量のエストロゲンまたはプロゲスチン、 および医薬的に許容され得る担体、希釈剤、もしくは賦形剤を含むことのある医 薬組成物である。 そのような製剤中の全活性成分は、該製剤の0.1重量%〜99.9重量%を含 んでなる。「医薬的に許容され得る」とは、担体、希釈剤、賦形剤、および塩が 製剤の他の成分と適合し、またそのレシピエントに対して有毒であってはならな いことを意味する。 本発明の医薬品製剤は、周知かつ容易に入手できる成分を用いて、当業界で知 られている方法により製造することができる。例えば、式Iの化合物は、エスト ロゲンまたはプロゲスチン化合物と共に、またはなしで、一般の賦形剤、希釈剤 、または担体と共に製剤化して、錠剤、カプセル剤、懸濁剤、粉末剤等に形成す ることができる。そのような製剤に適当な賦形剤、希釈剤、および担体の例には 、以下のものが含まれる:デンプン、糖類、マンニトール、およびケイ酸誘導体 といったような充填剤および増量剤;カルボキシメチルセルロースおよび他のセ ルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、およびポリビニルピロリドンといっ たような結合剤;グリセロールのような湿潤剤;炭酸カルシウムおよび重炭酸ナ トリウムといったようなの崩壊剤;パラフィンのような溶解を遅延するための物 質;第四級アンモニウム化合物のような吸収促進剤;セチルアルコール、グリセ ロールモノステアラートといったような界面活性剤;カオリンおよびベントナイ トといったような吸着担体;並びにタルク、ステアリン酸カルシウムおよびステ アリン酸マグネシウム、および固形ポリエチルグリコールといったような滑沢剤 。 該化合物はまた、便利な経口投与用のエリキシル剤もしくは溶液剤として、ま たは、例えば、筋肉内、皮下もしくは静脈内経路による非経口投与に適当な溶液 剤として製剤化することもできる。加えて、該化合物は、徐放性投与形態等とし ての製剤に十分適している。該製剤は、ある特定の生理学的部位においてのみ、 または好ましくはある特定の生理学的部位において、出来る限り一定時間にわた り活性成分を放出するよう構築することができる。コーティング、エンベロープ 、および保護マトリックスは、例えば、高分子物質またはワックスから製造する ことができる。 式Iの化合物は、単独で、または本発明の薬剤と組み合わせて、一般に、便利 な製剤で投与されるであろう。以下の製剤例は、単に説明するだけのものであっ て、本発明の範囲を限定しようと意図するものではない。 製剤例 以下の製剤例において、「活性成分」とは、式Iの化合物、またはその塩もし くは溶媒和物を意味する。製剤例 1 :ゼラチンカプセル剤 以下の成分を用いて、ゼラチン硬カプセル剤を製造する。 先の製剤は、与えられた穏当な変化に応じて変更することができる。 以下の成分を用いて、錠剤を製造する。製剤例 2 :錠剤 各成分を混合し、圧縮して錠剤を成形する。 あるいはまた、活性成分を各々2.5−1000mg含む錠剤を以下のように製 造する。製剤例 3 :錠剤 活性成分、デンプン、およびセルロースをNo.45メッシュ U.S.の篩にかけ て、完全に混合する。その結果得られた粉末とポリビニルピロリドン溶液とを混 合した後、これをNo.14メッシュ U.S.の篩にかける。このようにして製造 した顆粒を50−60℃で乾燥させて、No.18メッシュ U.S.の篩にかける 。次いで、あらかじめNo.60メッシュ U.S.の篩にかけておいたカルボキシ メチルデンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、およびタルクを顆粒に 加え、混合した後、これを打錠機で圧縮して、錠剤を得る。 5ml用量につき、薬物を0.1−1000mg含む懸濁剤を以下のように製造す る。製剤 4 :懸濁剤 薬物をNo.45メッシュ U.S.の篩にかけ、カルボキシメチルセルロースナト リウムおよびシロップと混合して、滑らかなペーストとする。安息香酸溶液、香 料、および着色料を少量の水で希釈して、撹拌しながら加える。次いで、十分水 を加え、必要な容量とする。 以下の成分を含むエアゾール溶液剤を製造する。製剤例 5 :エアゾール剤 活性成分をエタノールと混合して、その混合物をプロペラント 22の一部に加 え、30℃まで冷却して、充填装置へ移す。次いで、必要量をステンレススチー ル製の容器に入れ、残りのプロペラントで希釈する。次いで、その容器にバルブ 装置を取り付ける。 坐剤を以下のように製造する。製剤例 6 :坐剤 活性成分をNo.60メッシュ U.S.の篩にかけ、必要最小限の熱を用いて、あ らかじめ溶融しておいた飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁させる。次いで、その混 合物を呼称2g容量の坐薬型に流し込んで放冷する。 静脈内用製剤を以下のようにして製造する。製剤例 7 :静脈内用溶液剤 先の成分の溶液を1分間につき約1mlの割合で患者に静脈内投与する。製剤例 8 :配合カプセル I 製剤例 9:配合カプセル II 製剤例 10:配合錠剤
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年1月7日 【補正内容】 る。これらの方法は、再閉塞率を抑えれず、また血管の再狭窄の処置および予防 には無効であった。「Prevention of Restenosis after Percutaneous Tran sluminal Coronary Angioplasty:The Search for a‘Magic Bullet’」 、Hermansら、American Heart Journal 122:171−187(1991 年7月)を参照。 再狭窄の病因では、血管の再狭窄において平滑筋細胞の増殖を媒介する、血中 の細胞成分および損傷された動脈管壁により産生される成長因子の結果として、 過剰な細胞増殖および移動が起こる。 大動脈平滑筋細胞の増殖および/または移動を抑制する薬剤は、再狭窄の処置 および予防に有用である。本発明は、大動脈平滑筋細胞増殖抑制剤、また従って 、再狭窄の抑制剤としての化合物の使用を提供する。 本発明は、式I: [式中、 R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1 −C6アルキル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)であり; R2は1−ナフチル、2−ナフチル、2−チエニル、3−チエニル、ベンゾチ エニル、または−CH265であり;これらはいずれも、場合により、ハロ、 −OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1−C6アルキ ル)、および−OSO2(C4−C6アルキル)よりなる群から独立して選択される1 −3の置換基で置換されていてもよく; Xは−CH2−、−CO−、または−CH(OH)−であり; [式中、 R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1 −C6アルキル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)であり; R2は1−ナフチル、2−ナフチル、2−チエニル、3−チエニル、ベンゾチ エニル、または−CH265であり;これらはいずれも、場合により、ハロ、 −OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1−C6アルキ ル)、および−OSO2(C4−C6アルキル)よりなる群から独立して選択される1 −3の置換基で置換されていてもよく; Xは−CH2−、−CO−、または−CH(OH)−であり; nは2または3であり;および R3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジ メチル−1−ピロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ 、または1−ヘキサメチレンイミノである] の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩が含まれる。 本明細書中に記載する化合物の記述で使用される一般用語は、それらの通常の 意味を有する。例えば、「C1−C6アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、 イソプロピル、ブチル、n−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソ ヘキシル等を含め、1〜6の炭素原子からなる直鎖状または分枝鎖状の脂肪族鎖 をいう。同様に、「C1−C4アルコキシ」という用語は、例えば、メトキシ、エ トキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ等といったような、酸素を介して結合 するC1−C4アルキル基を示す。これらのC1−C4アルコキシ基のうち、メトキ シが非常に好ましい。さらにまた、「ハロ」という用語は、ブロモ、クロロ、フ ルオロ、およびヨードを意味する。 は、一般に、クロロベンゼンのような溶媒の存在下に行われ、50℃またはそれ 以上で行われる。 次の工程に関しては、1つの選択により、選択された式IIの化合物を、グリニ ャール反応条件下、式: R2a−MgBr [式中、R2aは1−ナフチル、2−ナフチル、2−チエニル、3−チエニル、ベ ンゾチエニル、または−CH265である;これらはいずれも、場合により、 ハロおよび−O(C1−C4アルキル)よりなる群から独立して選択される1−3の 置換基で置換されていてもよい] のグリニャール試薬と反応させることが可能である。特に好ましいグリニャール 試薬は、1−ナフチルマグネシウムブロミド、および1−(4−メトキシ)ナフチ ルマグネシウムブロミドである。これは、式IIIa: [式中、R1a、R2a、およびYは先に定義した通りである] の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩を与える。 式IIIaの化合物のYがR3−(CH2)n−O−である場合、そのような化合物を 、以下に記載するようにして還元する、または脱保護することができる。式IIIa の化合物のYがメトキシである場合、以下のスキーム Iに示す合成経路の1つ を最初に利用する。スキーム Iにおいて、R1a、R2a、R3、およびnは先に定 義した通りである。 MS(FD)m/e 508(MH+)、507(M+)。 元素分析(C3229NO3Sとして) 計算値 : C 75.71;H 5.76;N 2.76。 実測値 : C 75.86;H 5.82;N 2.75。 実施例 5 [2−(2−チエニル)−6−メトキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 1に記載した方法により、THF(15ml)中の[2−ジメチルアミノ− 6−メトキシベンゾチエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ] フェニル]メタノン(1.97g、4.5mmol)を2−チエニルマグネシウムブロミ ドの0.60M THF溶液(31.8ml、13.5mmol)(エーテル中、2−ブロモ チオフェン、n−ブチルリチウム、および臭化マグネシウムから製造した)と周囲 温度で反応させた。クロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エ チル、10% メタノール、0.1% 水酸化アンモニウム)により精製して、標記 化合物1.55g(72%)を黄色の泡状物質として得た。1 H NMR(300MHz)δ 1.3−1.4(m,2H)、1.4−1.6(m,4H) 、2.42(m,4H)、2.66(t,J=5.8Hz,2H)、3.88(s,3H) 、4.12(t,J=5.9Hz,2H)、6.96(m,4H)、7.16(d,J=2 .5Hz,1H)、7.35(d,J=8.9Hz,1H)、7.43(d,J=5.0Hz ,1H)、7.55(d,J=2.2Hz,1H)、7.77(d,J=8.8Hz,2H) 。13 C NMR(75MHz、CDCl3)δ 24.1、25.9、55.1、55.6、 57.7、66.3、104.4、114.4、115.0、124.2、127.1 、 127.7、127.7、130.3、131.5、132.3、133.6、134 .2、135.0、140.0、158.0、163.4、192.8。 IR(CHCl3)1649、1599cm-1。 MS(FD+)m/e 477(M+)。 元素分析(C2727NO32として) 計算値 : C 67.89;H 5.70;N 2.93。 実測値 : C 68.13;H 5.89;N 2.78。 実施例 6 [2−(2−チエニル)−6−メトキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 塩酸塩 メタノール(50ml)中の実施例 5から得られた生成物(1.25g、2.6mmol )の溶液を濃塩酸(1ml)で処理して、室温で1時間撹拌した。次いで、その混合 物を減圧下に濃縮して、標記化合物1.34g(100%)を赤色の泡状物質とし て得た。1 H NMR(300MHz、DMSO−d6)δ 1.3−1.5(m,1H)、1.6− 2.0(m,5H)、2.9−3.1(m,2H)、3.43(m,4H)、3.86(s, 3H)、4.51(t,J=6.0Hz,2H)、6.9−7.1(m,4H)、7.32( d,J=8.9Hz,1H)、7.5−7.6(m,2H)、7.67(d,J=2.2H z,1H)、7.75(d,J=8.8Hz,2H)、11.14(br s,1H)。13 C NMR(75MHz、DMSO−d6)δ 21.1、22,2、52.4、54. 3、55.5、62.6、105.2、114.8、115.1、123.3、124 .6、127.0、127.7、130.1、130.4、131.8、132.8、 1 33.1、135.2、139.1、157.5、162.0、192.4。 MS(FD+)m/e 477(M+−HCl)。 元素分析(C2727NO32・HClとして) 計算値 : C 63.07;H 5.50;N 2.72。 実測値 : C 62.47;H 5.57;N 3.07。 実施例 7 [2−(2−チエニル)−6−ヒドロキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 2に記載した方法により、実施例 5の生成物(959mg、2.01mmol )、エタンチオール(0.70ml、10.1mmol)、および塩化アルミニウム(1.0 7g、8.04mmol)を無水塩化メチレン(60ml)中で反応させて、クロマトグラ フィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エチル、10% メタノール、0.1 % 水酸化アンモニウム)にかけた後、標記生成物886mg(95%)を黄色の泡状 物質として得た。1 H NMR(300MHz)δ 1.3−1.4(m,2H)、1.5−1.6(m,4H) 、2.43(m,4H)、2.66(t,J=5.9Hz,2H)、4.12(t,J=5 .9Hz,2H)、6.9−7.0(m,4H)、7.13(m,1H)、7.28(d,J =8.7Hz,1H)、7.38(m,2H)、7.77(m,2H)。13 C NMR(75MHz)δ 24.9、26.7、55.6、58.4、67.2、1 07.9、108.0、115.4、116.3、124.8、128.2、128. 6、128.7、131.1、133.7、135.2、156.9、164.5、1 93.0。 IR(CHCl3)3600、1648、1599cm-1。 MS(FD)m/e 463(M+)。 元素分析(C2625NO32として) 計算値 : C 67.35;H 5.45;N 3.02。 実測値 : C 65.29;H 5.10;N 2.94。 実施例 8 [2−(3−チエニル)−6−メトキシベンゾチエニ−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン 実施例 1に記載した方法により、THF(15ml)中の[2−ジメチルアミノ− 6−メトキシベンゾチエニ−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ] フェニル]メタノン(1.97g、4.5mmol)を3−チエニルマグネシウムブロミ ドの0.67Mエーテル溶液(29.6ml、13.5mmol)(エーテル中、3−ブロモ チオフェン、n−ブチルリチウム、および臭化マグネシウムから製造した)と周囲 温度で反応させた。クロマトグラフィー(シリカゲル、1:1 ヘキサン:酢酸エ チル、10% メタノール、0.1% 水酸化アンモニウム)により精製して、標記 化合物1.75g(81%)を粘稠な黄色の油状物質として得た。1 H NMR(300MHz)δ 1.3−1.4(m,2H)、1.4−1.6(m,4H) 、2.43(m,4H)、2.66(t,J=5.8Hz,2H)、3.88(s,3H) 、4.12(t,J=5.9Hz,2H)、6.92(d,J=8.8Hz,2H)、6. 97(dd,J=2.3Hz,8.9Hz,1H)、7.12(dd,J=1.0Hz,5.1 Hz,1H)、7.40(m,2H)、7.53(m,2H)、7.75(d,J=8.8H z,2H)。 ロールを減少させるだけでなく、試験する、その式の化合物の大部分で、子宮重 量を極僅かに増加させ、ないしは僅かに減少させる。当業界で知られているエス トロゲン様化合物に比べて、子宮重量に悪影響を及ぼすことのない血清コレステ ロール減少の利点は、非常に珍しくかつ望ましい。 以下のデータで示すように、子宮への好酸球湿潤という不利な反応を評価する ことにより、エストロゲン性もまた評価した。 以下の表 1に提示したデータは、1処置につき5〜6匹のラットの反応を反 映する。 請求の範囲 1.式I: [式中、 R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1 −C6アルキル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)であり; R2は1−ナフチル、2−ナフチル、2−チエニル、3−チエニル、ベンゾチ エニル、または−CH265であり;これらはいずれも、場合により、ハロ、 −OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1−C6アルキ ル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)の群から独立して選択される1−3の 置換基で置換されていてもよく; Xは−CH2−、−CO−、または−CH(OH)−であり; nは2または3であり;および R3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジ メチル−1−ピロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ 、または1−ヘキサメチレンイミノである] の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩。 2.nが2であり;R3がピペリジニルであり;R2がナフチル、4−ヒドロキ シフェニルメチル、または4−ヒドロキシ−1−ナフチルであり;R1が−OH または−OCH3であり;およびXが−CO−または−CH2−である、請求項1 に記載の化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 635 A61K 31/00 635 31/445 613 31/445 613 (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,UG ),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BB,BG, BR,BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LS,LT,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S D,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA ,UG,US,UZ,VN (72)発明者 グレゼ,ティモシー・エイ アメリカ合衆国46256インディアナ州 イ ンディアナポリス、パイン・ロイヤル・ド ライブ7516番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、 R1は−H、−OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1 −C6アルキル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)であり; R2は1−ナフチル、2−ナフチル、1−チエニル、2−チエニル、ベンゾチ エニル、または−CH265であり;これらはいずれも、場合により、ハロ、 −OH、−O(C1−C4アルキル)、−OCOC65、−OCO(C1−C6アルキ ル)、または−OSO2(C4−C6アルキル)の群から独立して選択される1−3の 置換基で置換されていてもよく; Xは−CH2−、−CO−、または−CH(OH)−であり; nは2または3であり;および R3は1−ピペリジニル、1−ピロリジニル、メチル−1−ピロリジニル、ジ メチル−1−ピロリジニル、4−モルホリノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ 、または1−ヘキサメチレンイミノである] の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩。 2.nが2であり;R3がピペリジニルであり;R2がナフチル、4−ヒドロキ シフェニルメチル、または4−ヒドロキシ−1−ナフチルであり;R1が−OH または−OCH3であり;およびXが−CO−または−CH2−である、請求項1 に記載の化合物。 3.その該塩が塩酸塩である、請求項1に記載の化合物。 4.請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩、および場 合により、有効量のエストロゲンまたはプロゲスチンを、医薬的に許容され得る 担体、希釈剤、または賦形剤と共に含んでなる医薬組成物。 5.閉経後症候群の症状を軽減する方法であって、そのような処置を必要とす る女性に、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩の有効 量を投与することを含んでなる方法。 6.子宮フィブロイド疾患、子宮内膜症、大動脈平滑筋細胞増殖、または再狭 窄を抑制する方法であって、そのような処置を必要とする女性に、請求項1に記 載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩の有効量を投与することを含ん でなる方法。
JP9509444A 1995-08-17 1996-08-13 ベンゾチオフェン化合物 Ceased JPH11511169A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US238595P 1995-08-17 1995-08-17
US60/002,385 1995-08-17
PCT/US1996/013162 WO1997006796A1 (en) 1995-08-17 1996-08-13 Benzothiophene compounds

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11511169A true JPH11511169A (ja) 1999-09-28

Family

ID=21700526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9509444A Ceased JPH11511169A (ja) 1995-08-17 1996-08-13 ベンゾチオフェン化合物

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5728724A (ja)
EP (1) EP0759434A1 (ja)
JP (1) JPH11511169A (ja)
AU (1) AU6774096A (ja)
CA (1) CA2228997C (ja)
WO (1) WO1997006796A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021512955A (ja) * 2018-02-06 2021-05-20 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ ユニヴァーシティ オブ イリノイThe Board Of Trustees Of The University Of Illinois 選択的エストロゲン受容体分解剤としての置換ベンゾチオフェン類似体

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0801066A1 (en) * 1996-03-12 1997-10-15 Eli Lilly And Company Heterocyclic substituted benzothiophenes and pharmaceutical compositions
CA2214072C (en) * 1996-08-29 2006-11-14 Eli Lilly And Company Benzo [b] thiophene compounds, intermediates, processes, compositions, and methods
AU9493698A (en) * 1997-09-23 1999-04-12 Eli Lilly And Company Benzothiophenes
US6060488A (en) * 1998-09-22 2000-05-09 Eli Lilly And Company Benzothiophenes for treating estrogen deficiency
CA2444787A1 (en) * 2001-05-22 2002-11-28 Eli Lilly And Company Tetrahydroquinolin derivatives for the inhibition of diseases associated with estrogen deprivation or with an aberrant physiological response to endogenous estrogen
DE60210283T2 (de) * 2001-05-22 2006-11-09 Eli Lilly And Co., Indianapolis 2-substituierte 1,2,3,4-tetrahydrochinoline und derivate davon, zusammensetzungen und verfahren
WO2003000253A1 (en) 2001-06-20 2003-01-03 Wyeth Substituted indole acid derivatives as inhibitors of plasminogen activator inhibitor-1 (pai-1)
TWI224101B (en) 2001-06-20 2004-11-21 Wyeth Corp Substituted naphthyl indole derivatives as inhibitors of plasminogen activator inhibitor type-1 (PAI-1)
EP1546139A1 (en) 2002-09-25 2005-06-29 Eli Lilly And Company Derivative of dihydro-dibenzo (a) anthracenes and their use as selective estrogen receptor modulators
JP2004128195A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Oki Electric Ind Co Ltd 保護膜の製造方法
CN1726190A (zh) 2002-12-10 2006-01-25 惠氏公司 作为纤溶酶原激活物抑制剂-1(pai-1)的抑制剂的取代3-羰基-1h-吲哚-1-基乙酸衍生物
WO2004052853A2 (en) 2002-12-10 2004-06-24 Wyeth Substituted 3-alkyl and 3-arylalkyl 1h-indol-1-yl acetic acid derivatives as inhibitors of plasminogen activator inhibitor-1 (pai-1)
UA80453C2 (en) 2002-12-10 2007-09-25 Derivatives of substituted dyhydropyranoindol-3,4-dion as inhibitors of plasminogen activator inhibitor-1 (pai-1)
CA2509191A1 (en) 2002-12-10 2004-06-24 Wyeth Aryl, aryloxy, and alkyloxy substituted 1h-indol-3-yl glyoxylic acid derivatives as inhibitors of plasminogen activator inhibitor-1 (pai-1)
US7268159B2 (en) 2003-09-25 2007-09-11 Wyeth Substituted indoles
US7442805B2 (en) 2003-09-25 2008-10-28 Wyeth Substituted sulfonamide-indoles
US7141592B2 (en) 2003-09-25 2006-11-28 Wyeth Substituted oxadiazolidinediones
US7411083B2 (en) 2003-09-25 2008-08-12 Wyeth Substituted acetic acid derivatives
US7446201B2 (en) 2003-09-25 2008-11-04 Wyeth Substituted heteroaryl benzofuran acids
US7420083B2 (en) 2003-09-25 2008-09-02 Wyeth Substituted aryloximes
US7163954B2 (en) 2003-09-25 2007-01-16 Wyeth Substituted naphthyl benzothiophene acids
US7534894B2 (en) 2003-09-25 2009-05-19 Wyeth Biphenyloxy-acids
US7265148B2 (en) 2003-09-25 2007-09-04 Wyeth Substituted pyrrole-indoles
US7351726B2 (en) 2003-09-25 2008-04-01 Wyeth Substituted oxadiazolidinediones
US7582773B2 (en) 2003-09-25 2009-09-01 Wyeth Substituted phenyl indoles
US7332521B2 (en) 2003-09-25 2008-02-19 Wyeth Substituted indoles
US7342039B2 (en) 2003-09-25 2008-03-11 Wyeth Substituted indole oximes
RU2007106868A (ru) 2004-08-23 2008-09-27 Вайет (Us) Оксазол-нафтиловые кислоты и их применение в качестве модуляторов ингибитора активатора плазминогена-1 (pai) для лечения тромбоза и сердечно-сосудистых заболеваний
CN101044127A (zh) 2004-08-23 2007-09-26 惠氏公司 用作纤溶酶原激活剂抑制剂-1的噻唑基-萘基酸
BRPI0514549A (pt) 2004-08-23 2008-06-17 Wyeth Corp ácidos de pirrol-naftila como inibidores de pai-1
NZ556686A (en) 2005-02-14 2010-01-29 Bionomics Ltd Novel tubulin polymerisation inhibitors
EP1919866A2 (en) 2005-08-17 2008-05-14 Wyeth a Corporation of the State of Delaware Substituted indoles and use thereof
ATE555091T1 (de) * 2006-02-03 2012-05-15 Bionomics Ltd Substituierte benzofurane, benzothiophene, benzoselenophene und indole und ihre verwendung als tubulinpolymerisationsinhibitoren

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4133814A (en) * 1975-10-28 1979-01-09 Eli Lilly And Company 2-Phenyl-3-aroylbenzothiophenes useful as antifertility agents
EP0062503A1 (en) * 1981-04-03 1982-10-13 Eli Lilly And Company Benzothiophene compounds and process for preparing them
US4418068A (en) * 1981-04-03 1983-11-29 Eli Lilly And Company Antiestrogenic and antiandrugenic benzothiophenes
US4358593A (en) * 1981-04-03 1982-11-09 Eli Lilly And Company Process for preparing 3-(4-aminoethoxybenzoyl)benzo[b]thiophenes
IL65378A (en) * 1981-04-03 1986-02-28 Lilly Co Eli Process for preparing 3-(4-aminoethoxybenzoyl)benzo-(b)thiophenes
US5395842A (en) * 1988-10-31 1995-03-07 Endorecherche Inc. Anti-estrogenic compounds and compositions
DE4117512A1 (de) * 1991-05-25 1992-11-26 Schering Ag 2-phenylbenzo(b)furane und -thiophene, verfahren zu deren herstellung und diese enthaltende pharmazeutische praeparate
US5210211A (en) * 1991-06-21 1993-05-11 Warner-Lambert Company 4-(1h-pyrrol-1-yl) imidazoles with angiotension ii antagonist activity
JP3157882B2 (ja) * 1991-11-15 2001-04-16 帝国臓器製薬株式会社 新規なベンゾチオフエン誘導体
US5482949A (en) * 1993-03-19 1996-01-09 Eli Lilly And Company Sulfonate derivatives of 3-aroylbenzo[b]thiophenes
US6756388B1 (en) * 1993-10-12 2004-06-29 Pfizer Inc. Benzothiophenes and related compounds as estrogen agonists
US5484798A (en) * 1994-09-20 1996-01-16 Eli Lilly And Company Benzothiopene compounds, compositions, and method of inhibiting restenosis

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021512955A (ja) * 2018-02-06 2021-05-20 ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ ユニヴァーシティ オブ イリノイThe Board Of Trustees Of The University Of Illinois 選択的エストロゲン受容体分解剤としての置換ベンゾチオフェン類似体

Also Published As

Publication number Publication date
CA2228997A1 (en) 1997-02-27
WO1997006796A1 (en) 1997-02-27
AU6774096A (en) 1997-03-12
EP0759434A1 (en) 1997-02-26
CA2228997C (en) 2002-07-30
US5728724A (en) 1998-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11511169A (ja) ベンゾチオフェン化合物
EP0729951B1 (en) Naphthyl compounds, intermediates, compositions, and methods
US6437137B1 (en) Naphthyl compounds, intermediates, processes, compositions, and methods
US5510498A (en) Benzothiophene compounds, intermediates, compositions, and methods
JPH10506112A (ja) ベンゾチオフェン化合物、組成物、および方法
EP0761659B1 (en) Naphthyl and dihydronaphthyl compounds as medicaments
JPH11514347A (ja) 五環式化合物、中間体、製法、組成物、および方法
JPH11501031A (ja) 2−ベンジル−3−アリールベンゾチオフェン
MXPA98000800A (en) Compounds, intermediates of naftilo and dihidronaftilo, compositions and meto
WO1996028146A1 (en) Novel naphthyl pharmaceutical compounds
JP2000511515A (ja) ベンゾチオフェン類、それを含む製剤、および方法
EP0733620B1 (en) Alpha-substituted-1-benzyl-naphthyls
EP0953568B1 (en) Benzothiophene pharmaceutical compounds
JPH11504013A (ja) 新規な塩基性側鎖を有するベンゾチオフェン
EP0731101B1 (en) 3-Benzyl-benzothiophenes
EP0731098B1 (en) Alpha-substituted-3-benzyl-benzofurans
JPH101479A (ja) 複素環で置換されたベンゾチオフェン化合物及び該化合物を含有する組成物
JP2000505453A (ja) ベンゾチオフェン、それを用いる製剤およびその使用方法
US6653328B1 (en) 3-benzyl-benzothiophenes
JPH10147559A (ja) ナフトフルオレン化合物、中間体、組成物、および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070529

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20071017

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071127