JP3255037B2 - 被覆フィルム - Google Patents

被覆フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高分子基材フィル
ムとこの基材フィルムの少なくとも片面に蒸着、スパッ
タリング法等の気相成長法により成膜された金属若しく
は金属酸化物からなる被覆層とで構成され、産業資材を
はじめ医薬品、食品分野等の包装資材、液晶、エレクト
ロルミネッセンス(EL)等のフラットディスプレイ部
材に広く利用される被覆フィルムに係わり、特にガス遮
断性を極めて向上できる被覆フィルムの改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】アルミ箔に代わるガス遮断性フィルムと
しては、近年、高分子基材フィルムからなる基材上にア
ルミニウム等の金属薄膜を成膜して構成された被覆フィ
ルムが包装材料として利用されている。また、最近では
アルミニウム等の金属薄膜に代わって酸化珪素や酸化ア
ルミニウム等の金属酸化物の薄膜を成膜した被覆フィル
ムが実用されている。
【0003】そして、これらの金属酸化物の薄膜を成膜
した被覆フィルムは上記金属薄膜の被覆フィルムにはな
い透明性と易焼却性を有しているため、今日の世界的な
環境問題からその開発が注目されている。
【0004】ところで、これらの被覆フィルムは、従来
真空蒸着やスバッタリング法等の気相成長法により製造
されている。そこで上記金属若しくは金属酸化物の被覆
層を形成する際に、被覆材料粒子が基材フィルム表面に
衝突するため、基材表面構造が破壊されたり、基材表面
が軟化・溶融することで、基材上に形成された被覆層に
はピンホールやクラックが発生してしまう。このような
理由により、アルミ箔なみのハイバリアー性は達成でき
ず限界があった。
【0005】そこで、このような問題点を解決するため
にピンホールやクラックの発生が少なくなる被覆材料の
検討や被覆方式の検討、さらには基材フィルム上に特定
のアンダーコート層等を形成するといった検討が行われ
ているが、未だ不十分であった。
【0006】また、特公平7−98872号報には、基
材フィルム上に形成した酸化珪素薄膜の比重を1.80
〜2.20に限定することで、耐レトルト性や耐屈曲性
に優れたガスバリアーフィルムが得られると開示してあ
るが、酸素バリアー性が1.5(cc/m2 /24hr
/atm)〜0.7(cc/m2 /24hr/atm)
のレベルであって、アルミ箔なみのハイバリアー性には
至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点に着目してなされたもので発明者らが鋭意検討を
した結果見出したもので、極めて優れたバリアー性が得
られ、かつ、基材フィルムと強固な接着性を有した実用
性の高い被覆フィルムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、高分
子フィルムからなる基材と、この基材の少なくとも片面
に気相成長法により成膜された金属若しくは金属酸化物
からなる被覆層とで構成された被覆フィルムにおいて、
上記基材、基材と接着性を有する非晶質で緻密なセラミ
ック層、被覆層が順次積層した被覆フィルムであって、
該セラミック層が、密度が2.15(g/cm3 )以上
2.2(g/cm3 )以下の非晶質で緻密な層であっ
て、平均膜厚が20(nm)〜60(nm)の酸化珪素
層である被覆フィルム。
【0009】このように、基材と被覆層の間に特定の酸
化珪素層を形成することで高分子の基材表面は実質的に
無機化され、即ち緻密な層が形成され耐熱性が向上した
ので、この上に被覆される被覆層にピンホールやクラッ
クの発生が少なく、また、たとえクラック等が発生して
も基材上に形成された非晶質で緻密なセラミック層があ
るため基材まで貫通せず、これら被覆層のクラックやピ
ンホールに起因するガス透過が低減でき、結果としてハ
イバリアー性の被覆フィルムが得られる。
【0010】請求項2の発明は、高分子フィルムからな
る基材と、この基材の少なくとも片面に気相成長法によ
り成膜された金属若しくは金属酸化物からなる被覆層と
で構成された被覆フィルムにおいて、上記基材、基材と
接着性を有する非晶質で緻密なセラミック層、被覆層が
順次積層した被覆フィルムであって、該セラミック層
が、密度が2.15(g/cm3 )以上2.2(g/c
m3 )以下の非晶質で緻密な層であって、平均膜厚が2
0(nm)〜60(nm)の酸化珪素層である被覆フィ
ルム。
【0011】請求項1の発明を前提としてさらに、被覆
層上に熱接着性樹脂を積層しているので曲げや折れ、引
っ張りに起因した被覆層のクラック発生を防止でき、か
つ、容易に熱接着により包装材料に用いることができ
る。
【0012】
【0013】更に請求項の発明は、被覆層が、密度
2.15(g/cm3 )未満の酸化珪素である被覆フィ
ルムである。
【0014】このように基材と被覆層の間に特定の酸化
珪素層を形成することで高分子の基材表面は実質的に無
機化され、即ち緻密な層が形成され耐熱性が向上したの
で、被覆層が基材界面に均一形成でき、ピンホールやク
ラックの発生が少なく、また、たとえクラック等が発生
しても基材上に形成された高密度で緻密な酸化珪素層が
あるため基材まで貫通せず、これら被覆層のクラックや
ピンホールに起因するガス透過が低減でき、結果として
ハイバリアー性の被覆フィルムが得られる。
【0015】さらに基材上に形成された特定の酸化珪素
の密度より小さい酸化珪素を被覆層を形成しているの
で、基材上に密度の異なる2層構造をつくり、酸化珪素
の薄膜構造が本来有するガス遮断性機能に加えて、基材
と被覆層の界面での緻密性がアップと、被覆層で発生す
るクラックの進行を遮断できるため従来の被覆フィルム
に比べガス遮断性がアップできる。
【0016】請求項4、5の発明は、被覆層が、マグネ
シウム酸化物、アルミニウム酸化物の何れか叉は混合ま
たは多層、もしくはアルミニウム層である被覆フィルム
である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明における基材フィルムとし
ては、寸法安定性、耐熱性並びに機械的強度に優れた材
料が好ましく、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン等のポリオレフィン、エチレン−ビニルアル
コール共重合体、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレート等のポリエステル、ナイロン6、
ナイロン11、芳香族ポリイミド、ポリカーボネート、
ポリアクリロニトリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン、トリアセチルセルロース、ポリイミド等の
汎用プラスチックをはじめ、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンスルファイ
ド等のエンジニアリングプラスチックからなるフィルム
或いは上記のポリマーを構成するモノマーを含む共重合
体からなるフィルムが挙げられる。当然のことながらこ
れらのフィルムに限定されることはない。
【0018】好ましくは、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレートである。
【0019】さらに、これらの基材フィルムは、寸法安
定性や耐熱性等の点から縦及び横方向に任意に延伸され
たフイルムの利用が望ましいが、一軸延伸または無延伸
のものであっても効果はある。
【0020】また、帯電防止剤、紫外線吸収剤、可塑
剤、滑剤、顔料、染料等の公知の添加剤や安定剤を配合
しても一向に構わない。有機系滑剤、帯電防止剤の添加
量は少なくした方がよい。
【0021】本発明における基材フィルムの厚みとして
は、3〜400μmのフィルムが利用できる。
【0022】尚、後述するように気相成膜加工時や二次
加工としての印刷、ラミネート加工する際のハンドリン
グの点から好ましくは6〜200μmの範囲が望まし
い。
【0023】また、上記の基材フィルムには、火炎処
理、コロナ処理、プラズマ処理等の公知の表面処理をは
じめとして、ゼラチン、カゼイン、セルロース、セルロ
ース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチル
エーテル、ポリウレタン、アクリル、ポリエステル、ポ
リアミド、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体等の樹脂を上
記基材表面に公知のコーティングにより表面改質して用
いても構わない。
【0024】本発明における被覆層を構成する金属、金
属酸化物としては、珪素,アルミニウム,錫,銅,パラ
ジウム,マグネシウム,ジルコニウム,ニッケル,チタ
ン,コバルト,鉄,亜鉛,インジウム,鉛、及びこれら
の酸化物が例示できる。
【0025】更に、上記被覆層については単一材料から
なる被覆或いは混合材料からなる被覆で構成してもよい
し、場合によっては金属と金属酸化物の被覆を組み合わ
せた多層構造にしてもよい。
【0026】上記被覆層の厚みとしては、5nm以上2
000nm以下の範囲に設定される。
【0027】2000nmより厚くなると、基材上に形
成された後述する特定の酸化珪素層との間でクラックが
発生し、被覆層が剥がれる場合がある。また、5nmよ
り薄くなると、本発明り特徴であるガスに対するハイバ
リアー性が達成できなくなる。
【0028】本発明における基材と接着性を有する非晶
質で緻密なセラミック層とは、真空蒸着法などの気相成
長法により形成する被覆構造に比べて緻密な構造である
ことをさし、例えば二次イオン質量分析法(SIM
S)、XPS(光電子分光法)、あるいは化学的な薬品
によるウットエッチング等のエッチング速度が遅いとい
う概念をさす。
【0029】具体的には、酸化珪素,酸化アルミニウ
ム,酸化マグルシウム,酸化鉄,酸化ジルコニウム,炭
化珪素,ボロンナイトライト等が例示できる。好ましく
は酸化珪素である。
【0030】例えば、基材と接着性を有する非晶質で緻
密なセラミック層に酸化珪素を用いた場合は、密度が
2.15(g/cm3 )以上2.2(g/cm3 )以下
であって、20nm以上〜60nm以下の平均膜厚であ
ることが条件である。
【0031】2.15(g/cm3 )より密度が小さく
なると、被覆層で発生したクラックが基材で伝搬、貫通
してしまい。ガス遮断性がアップしない。
【0032】また、2.2(g/cm3 )より大きくな
ると、膜の硬度がアップして基材との接着性が低下して
しまう。
【0033】また、膜厚としては、20nm以上〜60
nm以下の範囲が適当である。これは、上記の膜の密度
により最適範囲は代わるが、20nmより薄くなると基
材表面の有機成分が混在してしまい無機化が不十分であ
り、また、60nmより厚くなるとフレキシビリティー
が低下してしまいクラックが発生する場合があるので好
ましくない。
【0034】さらに、本発明における非晶質で緻密なセ
ラミック層とは、完全な無機化合物からなるもの限定し
たものでなく、炭素、水素が1〜10%程度混在した有
機無機複合構造、アルコキシシラン等の加水分解を利用
するゾルゲル法組成物であっても本発明の概念の範囲で
ある。
【0035】本発明における密度は、基材フィルムから
被覆層を適当な方法で剥がすか、基材を除去でき被覆層
には不活性な適当な溶媒を用いて基材を溶解させ、被覆
層の密度を公知の測定方法により求めることができる。
例えば浮沈法や密度勾配管法等により測定ができる。
【0036】このような特定の酸化珪素層を設ける具体
的な方法としては、例えば酸化珪素真空蒸着により被覆
する際に、酸素や酸素を含むガスやプラズマを利用した
方法、酸化珪素の被覆時に酸素イオンビームを補助的に
利用した方法等のドライプロセスにより形成するもの、
あらかじめ気相成長法により成膜したものを加熱処理や
薬品処理により緻密化させる方法、溶剤に分散・溶解し
たポリシラザンを公知な方法で基材表面に塗布した後、
100〜150℃で加熱処理をすることでポリシラザン
層を目的とする酸化珪素層に転化するウッットプロセス
等があり、いずれの方法であってもよい。また、これら
の方法に限定するものではなく本発明の主旨にはいる方
法であれば特に限定はしない。
【0037】次に本発明に用いる熱接着性としては、密
度が0.91以上0.93未満の低密度ポリエチレン、
0.93以上0.942未満の中密度ポリエチレン、
0.942以上の高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合、エチレンメタクリル酸
共重合、エチレンメタクリル酸メチル共重合、エチレン
アクリル酸共重合、エチレンアクリル酸エチル共重合、
アイオノマー樹脂等からなるものである。
【0038】上記の材料からなるフィルムをドライラミ
ネートや押し出しコーティング法等の公知の方法により
積層することができる。
【0039】
【実施例】
評価方法 <被覆フィルムの酸素透過度>JIS K7126
B法(同圧法) 27℃ 75%RH雰囲気で測定 装置:Mocon Oxtran
【0040】<接着性評価>被覆層上に二液硬化型ウレ
タン系接着剤を塗布し、厚さ50μmの未延伸ポリプロ
ピレンフィルムをドライラミネート法により積層し、4
0℃で3日間エージングさせた後、積層フィルムを幅1
5mmの短冊状に切りとり、ポリプロピレンを基材から
剥し、引っ張り試験器により被覆層と基材間の接着強度
として計測した。
【0041】そして、接着強度の大小により評価した。 評価基準 ランク1 基材またはポリプロピレンが破断し剥離不能のもの ランク2 200g/15mm以上300g/15mm未満 ランク3 100g/15mm以上200g/15mm未満 ランク4 50g/15mm未満
【0042】<被覆層の密度評価>基材フィルムを有機
試薬で溶解させて被覆層のみを採取し、デシケータ内で
真空乾燥をしたのち密度既知の有機溶媒内に被覆層の小
片を入れて、15000rpmで5分間遠心分離機にか
けた後、1時間平地に置き小片の浮き沈みの状況から見
かけ密度を評価した。
【0043】<実施例1>プレーンの二軸延伸ポリエス
テルフィルム12μm片面に、常用の真空装置を用い酸
化珪素を蒸発材料として、抵抗加熱方式により蒸発させ
ながら冷陰極タイプのイオンガンにより酸素イオンビー
ムを併用したイオンビームアシスト法によりポリエステ
ルフィルム上に30nmの酸化珪素層を形成した。次に
大気導入をせずに、上記酸化珪素上被覆層として酸化珪
素をを直接蒸着法により40nmして被覆フィルムを得
た。
【0044】基材上の緻密なセラミック層の存在を確認
するためにXPSにより被覆層から基材に向かってアル
ゴンエッチングにより層の深さ方向のエッチング速度を
調べていったところ変曲点があり、緻密層の存在が確認
された。
【0045】緻密層と被覆層のそれぞれの密度を調べた
ところ、2.2(g/cm3 )、2.15(g/cm
3 )であった。
【0046】このようにした作成さた被覆フイルムにつ
いて、酸素透過度ほ測定したところ非常にハイバリアー
性をしめした。
【0047】さらに、ポリプロピレンを積層した複合被
覆フィルムについて、接着性評価したとろこポリフロピ
レンが剥離ができず非常に接着性が強かった。以上、試
験結果を表1に示す。
【0048】<実施例2>溶剤可溶型の無機高分子前駆
体(ポリシラザン)をロールコート法により乾燥後の膜
厚が20nmになるように塗布し、120℃の大気下で
乾燥することで非晶質のセラミックに転化させた。以下
実施例1と同様にこのセラミック層上に常法により酸化
珪素を被覆層として30nm形成して被覆フィルムを得
た。以下実施例1と同様に試験した。
【0049】<実施例3>ポリシラザン層からの転化セ
ラミック層の厚みを60nmにいた以外は、実施例2と
同様に試験した。
【0050】<実施例4>片面にポリウレタンをコーテ
ィングしれたポリエステルを基材に用いて、実施例2の
同様の試験を実施した。
【0051】<比較例1>実施例1に用いたプレーンの
ポリエステルフィルム上に直接被覆層として酸化珪素を
40nm形成し被覆フィルムを作成した。以下実施例1
と同様に試験した。
【0052】<比較例2>実施例2において、大気下で
の乾燥を100℃にした以外は実施例2と同様に試験し
た。
【0053】<比較例3,4>ポリシラザンからの転化
セミック層の厚みを18nm,65nmにそれぞれした
以外は、実施例2と同様に試験した。
【0054】<比較例5>実施例4の基材フィルム上に
直接酸化珪素を被覆層として形成した。
【0055】<比較例6>溶剤可溶型の無機高分子前駆
体(ポリシラザン)をロールコート法により乾燥後の膜
厚が50nmになるように塗布し、120℃の大気下で
乾燥して非晶質の被膜を形成した。
【0056】<実施例6〜10>被覆材料として、酸化
アルミニウム、酸化マグネシウム、アルミニウムを用い
て実施例1及び2と同様に試験した。
【0057】
【表1】
【0058】上記各実施例及び各比較例を試験結果を表
1にまとめた。結果、本発明は効果が確認できた。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば基材フィ
ルム上に特定のセラミック層を介して被覆層を形成して
いるので、被覆層が基材上にピンホールや欠陥を少なく
形成でき、かつ、外部からのストレスにより被覆層にク
ラック等が発生しても膜密度の異なる構造にしてあるの
で、基材フィルムまでにクラックが進行せず、結果とし
てハイバリアー性を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被覆フィルムの断面図
【図2】従来の被覆フィルムの断面図
【符号の説明】
1 被覆フィルム 2 基材 3 特定のセラミツク層 4 被覆層

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子フィルムからなる基材と、この基材
    の少なくとも片面に気相成長法により成膜された金属若
    しくは金属酸化物からなる被覆層とで構成された被覆フ
    ィルムにおいて、上記基材、基材と接着性を有する非晶
    質で緻密なセラミック層、被覆層が順次積層されたこと
    を特徴とするであって、該セラミック層が、密度が2.
    15(g/cm3 )以上2.2(g/cm3 )以下の非
    晶質で緻密な層であって、平均膜厚が20(nm)〜6
    0(nm)の酸化珪素層であることを特徴とする被覆フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】高分子フィルムからなる基材と、この基材
    の少なくとも片面に気相成長法により成膜された金属若
    しくは金属酸化物からなる被覆層とで構成された被覆フ
    ィルムにおいて、上記基材、基材と接着性を有する非晶
    質で緻密なセラミック層、被覆層、熱接着性樹脂が順次
    積層されたことを特徴とするであって、該セラミック層
    が、密度が2.15(g/cm3 )以上2.2(g/c
    m3 )以下の非晶質で緻密な層であって、平均膜厚が2
    0(nm)〜60(nm)の酸化珪素層であることを特
    徴とする被覆フィルム。
  3. 【請求項3】被覆層が、密度2.15(g/cm3 )未
    満の酸化珪素であることを特徴とする請求項1または2
    に記載の被覆フィルム。
  4. 【請求項4】被覆層が、マグネシウム酸化物、アルミニ
    ウム酸化物の何れか叉は混合または多層であることを特
    徴とする請求項1または2の被覆フィルム。
  5. 【請求項5】被覆層がアルミニウムである請求項1〜3
    いずれか1項に記載の被覆フィルム。
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