JP3254886B2 - 二重化データベースシステムおよびその二重化データベースシステムの運用方法 - Google Patents

二重化データベースシステムおよびその二重化データベースシステムの運用方法

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JP3254886B2
JP3254886B2 JP05239394A JP9352393A JP3254886B2 JP 3254886 B2 JP3254886 B2 JP 3254886B2 JP 05239394 A JP05239394 A JP 05239394A JP 9352393 A JP9352393 A JP 9352393A JP 3254886 B2 JP3254886 B2 JP 3254886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データベースシステム
として用いられる二重化データ処理装置の高信頼化に関
するもので、特に中央処理装置及びハードディスク装置
の二重化に関する。
【0002】
【従来の技術】計算機を利用し、各コントローラからリ
アルタイムで集められた各種のデータは、計算機が利用
し易いデータフォーマット、例えば、ある時刻毎に整理
されたアラーム情報付きデータに纏め、計算機はこの纏
まったデータ群を一括読み込むことにより、計算機の余
計な負荷を削り、計算機の効率的な運用が行われる。こ
の様な重要なデータベースシステムに、二重化データベ
ースシステムが用いられている。
【0003】図6に従来技術の二重化データベースシス
テムを示す。図6において、1は計算機、2は第1伝送
路であり、ここではローカルエリアネットワーク(LAN)
(以下、第1伝送路を LANと略称する)が使用されてい
る。3は二重化データベースシステム、41〜4Nはコント
ローラである。二重化データベースシステム3は、二重
化されたデータ処理装置31,32 と、両データ処理装置3
1, 32からのデータを伝送し、ここではSCSI(Small Comp
uter System Interface) バス33で示される第2伝送路
(以下、第2伝送路をSCSIバスと略称する)と、二重化
されたハードディスク装置34,35 から構成される。
【0004】図6において、二重化データベースシステ
ム3は、複数のコントローラ41〜4NよりLAN 2経由で送
信されたプロセスデータを、計算機の扱い易いデータに
変換し、ハードディスク装置34,35 に格納する。そし
て、計算機1よりデータ要求があれば、LAN 2経由でデ
ータを送信する。図7に、図6のデータ処理装置31,32
の詳細を示す。図7において311,321 はLAN 2に接続さ
れる LANアダプタであり、312,322 はデータ処理装置3
1,32 の内部システムバスであり、313,323 は中央処理
装置(以下、中央処理装置を CPUと略称する)であり、
314,324 はメモリであり、315,325 は上記 CPU上に搭載
されているSCSIインタフェースであり、このSCSIインタ
フェース315,325 を介してSCSIバス33が接続される。31
6,326 はローカルバスである。
【0005】図7において、LAN 2より送信されてきた
データは、LAN アダプタ311,321 で受信し、データ処理
装置31,32 内のシステムバス312,322 経由でメモリ314,
324に格納される。CPU 313,323 はこのデータを加工す
る。図7において、データ処理装置31,32 とハードディ
スク装置34,35 は二重化されており、以下、特に断らな
ければ、データ処理装置31を稼働系、データ処理装置32
を待機系とし、また、ハードディスク装置34を稼働系、
ハードディスク装置35を待機系として説明する。
【0006】稼働系データ処理装置31のCPU 313 は、メ
モリ314 からローカルバス316 を経由し、SCSIバス33経
由でハードディスク装置34,35 に上記加工されたデータ
を格納する。計算機1よりデータ要求があれば、CPU313
は、稼働系のハードディスク装置34よりメモリ314 にデ
ータを読み出し、LAN アダプタ311 にデータの送信を依
頼する。
【0007】次に、データ処理装置31に故障が発生する
と、この故障は図示が省略されているCPU 間の第3伝送
路によってデータ処理装置32に通知され、データ処理装
置32がその処理を肩代わりする。また、ハードディスク
装置34,35 に対するデータの書き込みは、稼働側のCPU3
13 が両方のハードディスク装置34,35 に同一データを
書き込み、ハードディスク装置からのデータの読み出し
は、稼働系のハードディスク装置34からのみデータの読
み出しを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この様な従来技術の二
重化データベースシステムには次の問題がある。 (1) 第2伝送路であるSCSIバスが二重化されていないた
め、SCSIバス線路に故障が発生するとシステムダウンと
なる。 (2) ハードディスク装置の故障時に良品と交換する場合
に、オンライン交換ができず、システム停止をしなけれ
ばならず、システムの稼働率が低下する。
【0009】(3) 稼働系データ処理装置の故障時に、待
機系データ処理装置がこのデータ処理を引き継ぐ場合、
間違のない引き継ぎを行うために、稼働系側のCPU はハ
ードディスク装置へのデータ書き込み時に、待機系側の
CPU にも同一データを送信しているため、CPU の負荷が
増え、システム性能を低下させる。 (4) データ処理装置の一方が故障から回復し、二重化デ
ータベースシステムとして再スタートさせる時に、待機
系側のCPU の処理を稼働系側のCPU に同期化させること
が必要となり、一時的に稼働系側のCPU の負荷が増大
し、システムの性能を低下させる。
【0010】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
のであり、その目的は前記した課題を解決して、第2伝
送路であるSCSIバスを二重化し、第2伝送路の故障に対
する信頼性を向上させ、ハードディスク装置の故障時の
オンライン交換を可能とし、稼働系データ処理装置の故
障時の対応や、データ処理装置が故障から回復し二重化
データベースシステムとして再スタート時のために、稼
働系のCPU と待機系のCPU との等値化や同期化を図るた
め、稼働系データ処理装置のCPU の負荷が増加するのを
抑制した二重化データベースシステムおよびその二重化
データベースシステムの運用方法を提供することにあ
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明においては、計算機及びコントローラが
接続され、このコントローラからプロセスデータが送受
信される第1伝送路と、この第1伝送路に接続され、二
重化されたデータ処理装置と、このデータ処理装置の各
中央処理装置が共有利用する二重化されたハードディス
ク装置と、を備えた二重化データベースシステムの運用
方法において、データ処理装置に接続される二重化され
た第2伝送路と、この二重化された第2伝送路と二重化
されたハードディスク装置との間の接続を制御するスイ
ッチと、データ処理装置の中央処理装置間のデータ交信
を行う二重化された第3伝送路と、を備え、中央処理装
置は、スイッチを制御して、第2伝送路とハードディス
ク装置との接続状態を制御し、データ処理装置は、一方
のデータ処理装置を稼動系とし、他方のデータ処理装置
を待機系とし、各中央処理装置は、同一プログラムを実
行し、ハードディスク装置へのデータの書き込みは、稼
動系の中央処理装置のみが書き込みを行い、書き込みの
ファイル単位毎に有するファイル更新番号を更新し、中
央処理装置間では、第3伝送路を介して、タスクの起動
/完了毎に、実行開始タスク番号を交換するものとす
る。
【0015】また、第2の発明においては、稼働系デー
タ処理装置が故障し、待機系データ処理装置に切り替え
るとき、待機系データ処理装置の中央処理装置は、第3
伝送路を介して受信した実行開始タスク番号列を基にハ
ードディスク装置のファイルに書き込まれた最後のファ
イル更新番号をチェックし、このファイルが正常に書き
込まれているときはこの最後の更新番号の次の更新番号
から、また、最後のファイル更新番号のファイルが途中
まで書き込まれているときはこの最後の更新番号からフ
ァイルの更新を行うものとする。
【0016】また、第3の発明においては、故障から回
復したデータ処理装置を待機系として二重化データ処理
装置に組み込むとき、待機系データ処理装置のプログラ
ムをローディング終了後、稼働系データ処理装置の中央
処理装置は、一時、データ処理を中断し、第3伝送路を
介して稼働系データ処理装置の主記憶装置のデータを待
機系データ処理装置にコピーし、待機系データ処理装置
の中央処理装置に実行開始タスク番号を通知することに
より、二重化データベースシステムを再スタートさせる
ものとする。
【0017】また、第4の発明においては、実行開始タ
スク番号を通知するタイミングとして、稼動系データ処
理装置がハードディスク装置への書き込みを終了し、第
1伝送路からのデータ受信待ちで、アイドル状態になる
タイミングを稼動系データ処理装置の中央処理装置が選
択するものとする。
【0018】
【作用】上記構成により、本発明においては、 (1) 第2伝送路SCSIバスを二重化すると共に、SCSIバス
とハードディスク装置間に半導体スイッチを設け、この
半導体スイッチを、二重化されたデータ処理装置の稼働
系・待機系の両CPU により制御できるようにした。そし
て、ハードディスク装置がどちらかのSCSIバスに接続さ
れるか、もしくは、どちらにも接続されない状態が作れ
るよう構成し、SCSIバスの二重化と、ハードディスク装
置のオンライン交換を可能にした。
【0019】(2) 二重化データベースシステムが二重化
システムとして動作中に、稼働系側のCPU と待機系側の
CPU との間で、ハンドシェーク情報と、実行開始/完了
のタスク番号と、を交換すると共に、稼働系側のCPU が
ハードディスク装置にデータを書き込む際に、ファイル
単位にファイル更新番号を書き込むようにした。この結
果、データ処理を引き継ぐ待機系側のCPU は、稼働系側
のCPU から受信したタスク番号列によって、稼働系側の
CPU が最後に書き込むことになっていたファイルを知
り、実際にハードディスク装置のデータを読み、このフ
ァイルのファイル更新番号をチェックし、処理を引き継
ぐべきポイントが確認できるようにした。
【0020】この結果、二重化システムとして動作中の
二重化データベースシステムにおいて、稼働系側のCPU
がハードディスク装置にデータを書き込むときに、待機
系側のCPU に同一データを送信する必要が無くなり、稼
働系側のCPU の負荷が軽減され、システム性能の低下を
防ぐことができる。 (3) また、データ処理装置の一方が故障から回復し、二
重化データベースシステムとして再スタートさせると
き、待機系側のCPU の処理を稼働系側のCPU に同期させ
るため、同期化するタイミングを上述の実行開始のタス
ク番号の通知によって行うと共に、同期化のための稼働
系側のCPU の負荷が最小になるように、通知のタイミン
グを選ぶようにしたので、同期化時に、一時的にシステ
ム性能が低下することを防ぐことができる。
【0021】
【実施例】図1は本発明が対象とする二重化データベー
スシステムのブロック回路図、図2は切り替えスイッチ
回路部分の詳細図、図3は本発明の実施例の二重化デー
タベースシステムのブロック回路図、図4はオペレーテ
ィングシステム(OS)の動作を説明する説明図、図5は
一実施例としてのタスク番号の構成図であり、図6、図
7に対応する同一機能部材には同じ符号が付してある。
【0022】図1は、データ処理装置51,52 の詳細を示
し、従来技術で説明した図7に示されるブロック回路図
に、DO 317,327と、SCSIインタフェース318,328 と、切
り替えスイッチ37,38 と、切り替えスイッチの制御信号
線39,40 と、が追加されている。図1の切替えスイッチ
部の詳細を図2に示す。図2において、SW1 〜SW4 は、
発光素子と MOSトランジスタとからなる光スイッチ素子
であり、通称フォトモスリレーと呼ばれるものである。
図2では4個だけを図示しているが、実際にはSCSIバス
33,36 の1信号線当たり1個のフォトモスリレーを使用
する。SCSIバス33,36 には合計18本の信号線があるの
で、実際にはSW1 〜SW4 としてそれぞれ18個、合計72個
のフォトモスリレーを使用する。
【0023】二重化されたSCSIバス33,36 において、シ
ステムのデフォルト設定でSCSIバス33を稼働系、SCSIバ
ス36を待機系とすれば、SW1,SW3 の合計36個のフォトモ
スリレーはノーマリオン、SW2,SW4 の合計36個のフォト
モスリレーはノーマリオフ動作の光スイッチ素子を使用
する。これらの特性のフォトモスリレーは、例えば、MO
Sトランジスタとして、デプレッション型の MOSトラン
ジスタ及びエンハンスメント型の MOSトランジスタを用
いて、発光素子が非通電時に導通状態(ノーマリオ
ン)、或いは、発光素子が非通電時に開路状態(ノーマ
リオフ)を構成することができる。
【0024】切り替えスイッチの制御信号線39,40 は、
それぞれ4本の信号線CTL1〜CTL4が用意されており、切
り替えスイッチ部で図示されるように、ワイヤードオア
の接続が行われる。そして、この4本の信号線の1本で
前述の18個のフォトモスリレーをドライブする。CPU 31
3,323 のDO 317,327には、図2に示すドライバTR1,TR2
が用意され、(R1,R2 は電流制限抵抗)1個のドライバ
で18個のフォトモスリレーをドライブする。DO 317,3
27には、それぞれ4個のドライバが実装され、稼働系の
CPU のみがドライブできる。
【0025】上記構成において、二重化されたSCSIバス
33,36 の切替えは次のように行う。今、33を稼働系、36
を待機系とすれば、通常の運転状態では、SW1,SW3 の合
計36個のフォトモスリレーはノーマリオン、SW2,SW4 の
合計36個のフォトモスリレーはノーマリオフなので、ハ
ードディスク装置34,35 は、共にSCSIバス33に接続され
た状態で動作する。この時、CTL1〜CTL4の制御ラインは
すべて非ドライブ状態であり、フォトモスリレーの電流
はすべてオフとなっている。これは、消費電力の低減と
共にフォトモスリレーの長寿命化につながる。
【0026】この状態で、図1のSCSIインタフェース31
5,325 、SCSIバス(ケーブル)33、もしくはハードディ
スク装置34,35 のSCSIインタフェースのいずれかに異常
が発生すると、稼働系のCPU はハードディスク装置34,3
5 の双方をアクセスできなくなる。このような場合は、
まず、ハードディスク装置34をSCSIバス33から切離し、
正常に復帰するかどうかチェックする。次にハードディ
スク装置35をSCSIバス33から切離し、正常に復帰するか
どうかチェックする。いずれにおいても正常に復帰しな
い場合は、SCSIバス33からSCSIバス36に切り換える。
【0027】ハードディスク装置34をSCSIバス33から切
離すには、制御信号線CTL1をドライブする。また、ハー
ドディスク装置35をSCSIバス33から切離すには、制御信
号線CTL3をドライブする。また、SCSIバスを切り換える
には、制御信号線CTL1〜CTL4のすべてをドライブすれば
よい。このとき、SW1,SW3 の36個のフォトモスリレーは
すべてオフ、SW2,SW4 の36個のフォトモスリレーはすべ
てオンとなる。
【0028】図1における2本のSCSIバス33,36 の終端
処理については、特願平5-159310ハードディスクシステ
ムで提案中の方法により、各SCSIバス毎に、CPU ボード
のSCSIインタフェース315,325 、318,328 への接続コネ
クタ上に終端抵抗を実装し、CPU 313,323 とハードディ
スク装置34,35 の双方からダイオードを介して直流電源
を供給する。この結果、例えば、CPU のSCSIインタフェ
ース側の電源電圧喪失などに対しても、SCSIバスを正常
な動作電圧範囲に維持することができる。
【0029】ハードディスク装置のオンライン交換は、
ハードディスク装置34又はハードディスク装置35をSCSI
バス33,36 の双方から切り離した状態で行う。ハードデ
ィスクの切り離し方法は前述した如く、例えば、ハード
ディスク装置34をSCSIバス33から切離すときは、制御信
号線CTL1をドライブし、また、ハードディスク装置35を
SCSIバス33から切離すには、制御信号線CTL3をドライブ
すればよい。
【0030】本発明の実施例を図3に示す。図3は、デ
ータ処理装置53,54 の他実施例の詳細を示し、図1に示
したブロック回路図に、第3の伝送路であるCPU 間通信
チャネル319,329 と、二重化されたCPU 間通信線路330,
331 が追加されている。図3では、CPU 間通信チャネル
は、システムバス312,322 上に搭載しているが、これは
CPU 313,323 の負荷を軽減するためであり、CPU 313,32
3 の能力が許せば、CPU 313,323 上に搭載してもよい。
【0031】図3において、データ処理装置53,54 では
次のような処理が実行される。第1伝送路2(LAN) 経由
でLAN アダプタ311,321 が受信したデータは、システム
バス312,322 経由でメモリ314,324 に格納される。稼働
系・待機系のCPU 313,323 はこのデータを加工するが、
稼働系のCPU 313 だけがローカルバス316 、SCSIインタ
フェース315,318 、SCSIバス33,36 を経由して、切り替
えスイッチ37,38 で稼働系側のSCSIバスの選択を得て、
上述の加工されたデータがハードディスク装置34、35に
書き込まれる。LAN 2経由で計算機1よりデータ要求が
あれば、稼働系のCPU 313 は稼働側のハードディスク装
置34よりデータをメモリ314 に読み出し、LAN アダプタ
311 に送信を依頼する。
【0032】二重化されたデータ処理装置53,54 は、CP
U 間通信チャネル319,329 を通して通信を行うが、今、
データ処理装置53を稼働系、データ処理装置54を待機系
とすると、データ処理装置53,54 のCPU 313,323 は同一
のプログラムを実行し、ある時間遅れで同一の処理を行
っている。ここで、ある時間遅れとはオペレーティング
システムがタスクを起動する時間の差を意味し、それは
せいぜい10ms〜数10ms程度である。
【0033】このように同期して動作している、二重化
されたデータ処理装置53,54 間において、CPU 313,323
のオペレーティングシステムがタスクを起動し、タスク
からオペレーティングシステムに処理が返される毎に実
行されたタスク番号が、CPU間通信チャネルを通して通
知される。この時のオペレーティングシステムの動作を
図4に、通知されるタスク番号の例を図5に示す。
【0034】これとは異なるタイミングで、稼働・待機
両系のCPU 313,323 間でハンドシェイク信号も通知され
る。ハンドシェイク信号とは、データ処理装置53,54 が
正常に動作中であることを相互に通知するための信号
で、相手側のメモリの特定領域を、例えば、16進数でX'
55', X'AA'と一定周期で相互に書き換え、書き換えが実
行されている間は、相手側のデータ処理装置を正常とみ
なすように使用する。
【0035】二重化データベースシステムが動作中にお
いて、ハードディスク装置34,35 にデータを書き込む処
理は、稼働系側のCPU 313 だけであるが、稼働系側のCP
U313は、このとき、書き換えたファイルに対して、ファ
イル更新番号を更新する。即ち、すべてのファイルに
は、ファイル更新番号を書き込む位置(アドレス)が指
定されている。
【0036】このような二重化データベースシステムが
動作中において、稼働系側のデータ処理装置53が動作不
可能になると、まず、ハンドシェイク信号の更新が中断
される。待機系側のCPU 323 がこれを検出し、稼働系側
のCPU 313 から処理を引き継ぐ。待機系側のCPU 323
は、それまで受信していたタスク番号列を調査し、稼働
系側のCPU 313 の処理がどこまで処理されて中断された
か、を知ることができる。待機系側のCPU 323 は、更
に、中断されたタスク番号から、稼働側のCPU 313が最
後に書き換えようとしていたファイルを知り、ハードデ
ィスク装置34のデータを読んで、前述のファイル更新番
号をチェックする。このデータが待機系側のCPU 323 の
ファイル更新番号と一致すれば、それは正常に書き込ま
れたものとみなし、その次からのファイルを更新すれば
よい。
【0037】ここで、待機系側と稼働系側とのCPU 313,
323 で同一処理が行なわれており、待機系側のCPU 323
にも、ハードディスク装置には書き込まれないが、稼働
系側と同一のファイル更新情報が作成される。そしてこ
のファイル更新情報は、稼働系側の書き込み完了(タス
クの完了)通知を受信するまでは待機系側のCPU 323は
クリアしないようになっている。
【0038】データ処理装置が二重化され、同期して動
作中に稼働系側53が故障し、待機系側54が処理を引き継
ぐ方法について説明したが、次に、故障から回復したデ
ータ処理装置をシングルで動作中の稼働系に同期させる
方法について説明する。データベースシステムの構成は
図3と同様である。今、データ処理装置54を故障から回
復した系とすれば、データ処理装置54のCPU 323 は、ま
ず、ハードディスク装置34よりプログラムローディング
を行う。その後、CPU 間通信チャネル、LAN アダプタの
初期設定を行い、稼働中のCPU 313 との同期が取れるよ
うな状態になると、稼働中のCPU 313 に故障からの回復
を通知し、稼働中のCPU 313 からの通信待ちの状態とな
る。
【0039】稼働中のCPU 313 はこれに対して、直ちに
応答はしない。即ち、同期をとるための処理が最小とな
るタイミングで応答する。これは、稼働中のCPU 313 が
データの加工、加工したデータのハードディスク34,35
への書き込みを終了し、LANアダプタ311 からのデータ
受信待ちで、アイドル状態になるタイミングである。稼
働中のCPU 313 は、この時点で通常の処理を中断し、同
期処理に入る。稼働中のCPU 313 は待機中のCPU 323 に
対して、待機中のCPU 323 が再スタートするのに必要な
主記憶装置の情報を通知すると共に、前記の処理(LANア
ダプタよりデータを受信する) を行うタスク番号の起動
を通知する。稼働中のCPU 313 は、この後、待機中のCP
U 323 の起動タスク番号受信完了通知を受けて、処理を
再開する。待機中のCPU 323 は、起動タスク番号受信完
了通知を発信後、直ちに処理を開始する。
【0040】このような同期処理を行えば、稼働中のCP
U 313 から待機中のCPU 323 に対して、稼働中のCPU 31
3 のLAN アダプタ311 からの受信データあるいは加工中
のデータそのものをコピーする必要は無くなり、同期の
ための稼働中のCPU 313 の負荷を最小限に抑えることが
できる。
【0041】
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明の構成によれ
ば、稼働系側のCPU と待機系側のCPU 間で、ハンドシェ
ーク情報と、実行開始/完了のタスク番号と、を交換
し、稼働系側のCPU がハードディスク装置にデータを書
き込む際に、ファイル単位にファイル更新番号を書き込
むようにした。また、待機系側のCPU は、受信したタス
ク番号列より、稼働系側のCPU が最後に書き込むファイ
ルを知り、ハードディスク装置のデータを読み、このフ
ァイルのファイル更新番号をチェックし、処理を引き継
ぐべきポイントが確認できるようにした。この結果、稼
働系側のCPU がハードディスク装置にデータを書き込む
とき、待機系側のCPU に同一データを送信する必要が無
くなり、稼働系側のCPUの負荷が軽減され、システム性
能の低下を防ぐことができる。
【0043】また、データ処理装置の一方が故障から回
復し、二重化データベースシステムとして再スタートさ
せるとき、待機系側のCPU の処理を稼働系側のCPU に同
期させるため、同期化するタイミングを上述の実行開始
のタスク番号の通知によって行うと共に、同期化のため
の稼働系側のCPU の負荷が最小になるように、通知のタ
イミングを選ぶようにしたので、同期化時に、一時的に
システム性能が低下することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が対象とする二重化データベースシステ
ムのブロック回路図
【図2】切り替えスイッチ回路部分の詳細図
【図3】本発明の実施例の二重化データベースシステム
のブロック回路図
【図4】オペレーティングシステム(OS)の動作を説明
する説明図
【図5】一実施例としてのタスク番号の構成図
【図6】従来技術の二重化データベースシステムのシス
テム構成図
【図7】従来技術の二重化データベースシステムのブロ
ック回路図
【符号の説明】
1 計算機 2 LAN 3 データベースシステム 31,32 、51〜54 データ処理装置 33,36 SCSIバス 34,35 ハードディスク装置 37,38 切替えスイッチ 39,40 切替えスイッチの制御信号線 311,321 LAN アダプタ 312,322 システムバス 313,323 CPU 314,324 メモリ 315,325,318,328 SCSIインタフェース 316,326 ローカルバス 317,327 DO 319,329 CPU 間通信チャネル 330,331 CPU 間通信線路 SW1 〜SW4 光スイッチ素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−6333(JP,A) 特開 平5−165772(JP,A) 特開 昭58−115520(JP,A) 特開 昭55−25187(JP,A) 特開 昭58−276133(JP,A) 特公 昭63−50740(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/00 G06F 11/16 - 11/20 G06F 12/00 G06F 13/00 G06F 13/36 G06F 15/16 - 15/177

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算機及びコントローラが接続され、この
    コントローラからプロセスデータが送受信される第1伝
    送路と、この第1伝送路に接続され、二重化されたデー
    タ処理装置と、このデータ処理装置の各中央処理装置が
    共有利用する二重化されたハードディスク装置と、を備
    えた二重化データベースシステムの運用方法において、 前記データ処理装置に接続される二重化された第2伝送
    路と、この二重化された第2伝送路と前記二重化された
    ハードディスク装置との間の接続を制御するスイッチ
    と、前記データ処理装置の中央処理装置間のデータ交信
    を行う二重化された第3伝送路と、を備え、 前記中央処理装置は、前記スイッチを制御して、前記第
    2伝送路と前記ハードディスク装置との接続状態を制御
    し、 前記データ処理装置は、一方のデータ処理装置を稼動系
    とし、他方のデータ処理装置を待機系とし、各中央処理
    装置は、同一プログラムを実行し、 前記ハードディスク装置へのデータの書き込みは、稼動
    系の中央処理装置のみが書き込みを行い、書き込みのフ
    ァイル単位毎に有するファイル更新番号を更新し、 中央処理装置間では、第3伝送路を介して、タスクの起
    動/完了毎に、実行開始タスク番号を交換する、 ことを特徴とする二重化データベースシステムの運用方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の二重化データベースシス
    テムの運用方法において、稼働系データ処理装置が故障
    し、待機系データ処理装置に切り替えるとき、 待機系データ処理装置の中央処理装置は、 前記第3伝送路を介して、受信した実行開始タスク番号
    列を基に、前記ハードディスク装置のファイルに書き込
    まれた最後のファイル更新番号をチェックし、このファ
    イルが正常に書き込まれているときは、この最後の更新
    番号の次の更新番号から、また、最後のファイル更新番
    号のファイルが途中まで書き込まれているときは、この
    最後の更新番号から、ファイルの更新を行う、 ことを特徴とする二重化データベースシステムの運用方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の二重化データベースシス
    テムの運用方法において、故障から回復したデータ処理
    装置を待機系として二重化データ処理装置に組み込むと
    き、待機系データ処理装置のプログラムをローディング
    終了後、 稼働系データ処理装置の中央処理装置は、 一時、データ処理を中断し、 前記第3伝送路を介して、稼働系データ処理装置の主記
    憶装置のデータを待機系データ処理装置にコピーし、 待機系データ処理装置の中央処理装置に、前記実行開始
    タスク番号を通知することにより、二重化データベース
    システムを再スタートさせる、 ことを特徴とする二重化データベースシステムの運用方
    法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の二重化データベースシス
    テムの運用方法において、前記実行開始タスク番号を通
    知するタイミングとして、 稼動系データ処理装置がハードディスク装置への書き込
    みを終了し、第1伝送路からのデータ受信待ちで、アイ
    ドル状態になるタイミングを稼動系データ処理装置の中
    央処理装置が選択する、 ことを特徴とする二重化データベースシステムの運用方
    法。
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