JPH11353129A - 稼働中に磁気ディスク交換可能な磁気ディスク装置及び磁気ディスクの交換方法 - Google Patents

稼働中に磁気ディスク交換可能な磁気ディスク装置及び磁気ディスクの交換方法

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JPH11353129A
JPH11353129A JP10170539A JP17053998A JPH11353129A JP H11353129 A JPH11353129 A JP H11353129A JP 10170539 A JP10170539 A JP 10170539A JP 17053998 A JP17053998 A JP 17053998A JP H11353129 A JPH11353129 A JP H11353129A
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magnetic disk
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communication line
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magnetic
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JP10170539A
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Kenji Saito
賢治 斎藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気ディスク装置の稼働中に磁気ディスク装置
に影響を及ぼすことなく、障害磁気ディスクを安全且つ
確実の交換し、交換した磁気ディスクのID番号を確認
しうる磁気ディスク装置及び磁気ディスクの交換方法を
提供する。 【解決手段】障害磁気ディスクから通信線路に対する接
続線の切断及び接続を、例えばCPUなどの制御手段か
ら制御可能とし、障害磁気ディスクを交換する場合、通
信線路において行われている通信を一時中断して42、
障害磁気ディスクの接続線を切断した45後再開し4
3、また磁気ディスクを交換した46後、再び通信線路
の通信を一時中断してから交換した磁気ディスクの接続
線を接続し49、通信線路の通信を行うことにより交換
した磁気ディスクが使用可能か否かを確認し50、使用
可能であれば通信線路の通信を再開する52ようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を複数の磁気
ディスクに分割記憶し、エラー訂正情報を作成して磁気
ディスクに記憶するようにした冗長ディスクアレイ(以
下、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disk
s)と称する)装置の稼働中に磁気ディスクを交換可能
な磁気ディスク装置と磁気ディスクの交換方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、RAID(冗長ディスクアレイ)
は、情報を複数の磁気ディスクに分割記憶する方式の相
違により、次の5種類に分類される。その第1は、情報
をセクタ単位で各磁気ディスクに分割し記憶するだけの
RAID0、第2は、同一情報を複数の磁気ディスクに
重複記憶するRAID1、第3は、情報をビット単位で
各磁気ディスクに分割記憶しその際エラー訂正情報を作
成して専用磁気ディスクに記憶するRAID2及びRA
ID3(エラー訂正情報の作成方法、例えば、ハミング
/パリティ等により分類される)、第4は、情報をセク
タ単位で各磁気ディスクに分割記憶しその際エラー訂正
情報を作成してエラー訂正情報専用磁気ディスクに記憶
するRAID4、第5は、情報をセクタ単位で分割して
各磁気ディスクに巡回記憶しその際作成したエラー訂正
情報は他の情報と同様(エラー訂正情報専用磁気ディス
クを設けず)セクタ単位で各磁気ディスクに巡回記憶す
るRAID5等が知られている。
【0003】次に、図3を参照して、RAIDの種類、
すなわち、RAID0乃至RAID5を更に詳細に説明
する。図3はRAID0乃至RAID5の各構成を示
し、(A)はRAID0を示す図、(B)はRAID1
を示す図、(C)はRAID2及びRAID3を示す
図、(D)はRAID4を示す図、(E)はRAID5
を示す図である。
【0004】図3の(A)において、7は、例えば、ホ
スト等から転送してきた書込情報、1は入力した情報を
セクタ単位で各磁気ディスクに分割し記憶するだけのR
AID0である。RAID0 1は複数の磁気ディスク
(ディスク51乃至ディスク54、ハードディスク装置
またはHDDとしての磁気ディスク、以下単にディスク
ともいう)を同時に動作させて入力情報をディスク51
乃至ディスク54に分割記憶するよう動作し、ディスク
51乃至ディスク54に対し外部からの入力情報を高速
転送することはできるが、障害が発生した磁気ディスク
(以下、障害磁気ディスクという)に対する記憶情報の
エラー訂正は不可能である。
【0005】図3の(B)において、7は書込情報、2
は入力したセクタ単位の同一情報を複数の磁気ディスク
(ディスク55及びディスク56)に重複記憶するRA
ID1である。RAID1 2はミラードディスクとも呼
ばれ、信頼性の高い記憶方法ではあるが、同一情報を重
複記憶するためハードディスクの使用効率は悪い。
【0006】また、図3の(C)において、7は書込情
報、3は入力した情報をビット単位で複数の磁気ディス
ク(ディスク57乃至ディスク60)に分割記憶し、記
憶情報のエラー訂正情報を作成してディスク61に記憶
するRAID2及びRAID3である。RAID2とR
AID3とは、例えば、パリテイ方式とかハミング方式
等、障害磁気ディスクに対するエラー訂正情報の作りか
たが異なるものである。
【0007】また、図3の(D)において、7は書込情
報、4は入力した情報をセクタ単位で複数の磁気ディス
ク(ディスク62乃至ディスク65)に分割記憶し、障
害磁気ディスクに対する記憶情報のエラー訂正情報を作
成してディスク66に記憶するRAID4である。
【0008】図3の(E)において、7は書込情報、6
は各ディスク67乃至ディスク71に書き込まれた情報
であり、Pはエラー訂正情報、5は入力した情報をセク
タ単位で複数の磁気ディスク(ディスク67乃至ディス
ク71)に分割して巡回記憶し、障害磁気ディスクに対
する記憶情報のエラー訂正情報を作成して各ディスク6
7乃至ディスク71に巡回記憶するRAID5である。
【0009】以上説明したRAID0 1乃至RAID5
5のうち、RAID1 2では一方のディスクに障害が発
生しても他方のディスクの情報を使用することができ、
またRAID2 3乃至RAID5 5はディスク57乃至
ディスク71の何れか1個に障害が発生しても、エラー
訂正情報を使用し障害したディスクの情報を作成して、
外部装置(例えば、ホスト等)に対しその情報を送出す
ることができる。しかし、RAID0 1は高速情報転送
が可能であるが、ディスク51乃至ディスク54の何れ
か1個に障害が発生すると、情報の読出しは不可能であ
る。
【0010】以上の説明から明らかなように、RAID
2、RAID3、RAID4、RAID5は、1個の磁
気ディスクに障害が発生しても、エラー訂正情報によ
り、障害磁気ディスクの情報を作成することにより、情
報の読出しを行うことができる。しかし、たまたま発生
した読出しエラーであれば、このようにして十分回復す
ることはできるが、磁気ディスクの劣化等何らかの理由
で、読出しエラーが多くなった場合や読出し不能になつ
たような場合は、その磁気ディスクを交換しなければな
らない。
【0011】上記従来のRAID装置において、RAI
D2乃至RAID5の磁気ディスクの1台が障害を起こ
したときにその磁気ディスクを交換する場合は、磁気デ
ィスクを通信中の通信線路から切り離し、交換した後再
び通信中の線路に接続するようにしていた。交換した磁
気ディスクを通信線路に接続するときは、通信線路に対
する影響が少なくなるよう、装着する磁気ディスクの電
源端子を先に接続し、通信線路に対する接続の影響が少
なくなった時点で通信線路に対する接続を実行する。こ
のように、通信線路に対する接続は物理的に2段階に分
けて行う等、工夫して行われていた。
【0012】また、磁気ディスクをCPUに対するイン
ターフェースに接続する通信線路であるSCSIバス
は、1本の通信線路に複数の磁気ディスクを接続できる
ため、広く利用されている。SCSIバスの種類により
1本の通信線路に最高7台または15台が接続可能であ
る。SCSIバスに接続する各磁気ディスクはID番号
(1から7、または1から15)を設定することにより
特定することができるようにしてある。ID番号の設定
は磁気ディスクに実装されたスイッチまたはジャンパー
ピンで行われるが、1本のSCSIバス(通信線路)に
接続する磁気ディスクのID番号は同一番号があっては
ならない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気ディスクの交換方法においては、交換磁気ディ
スクの通信線路に対する接続を物理的に2段階に分けて
行うようにしていても、磁気ディスクの交換を通信線路
の通信中に行われているため、通信線路に対する交換磁
気ディスクの接続の影響は避けられない。すなわち、S
CSIバス上で情報転送中に障害磁気ディスクを切断
し、交換した磁気ディスクを接続しようとすると、切断
及び接続時の雑音等により転送中のデータが変化してし
まう可能性があるという問題があった。
【0014】また、障害となった磁気ディスクを交換す
る場合にID番号を設定するが、間違って稼動中の他の
磁気ディスクと同じID番号を設定したような場合、今
まで稼動していた複数の磁気ディスクのうち、交換した
磁気ディスクと同一ID番号の磁気ディスクが交換作業
後は通信不能となり、磁気ディスク装置は動作不能状態
になるという問題があった。
【0015】本発明では、RAID2、RAID3、R
AID4、RAID5の磁気ディスク装置において、障
害磁気ディスクが発生した場合、稼働中の磁気ディスク
装置に影響を及ぼすことなく、磁気ディスク装置の稼働
中に磁気ディスクを安全且つ確実に交換し、交換した磁
気ディスクのID番号の設定を間違えた場合でも、容易
に再設定可能な磁気ディスク装置及び磁気ディスクの交
換方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題を
解決するため、障害磁気ディスクから通信線路に対する
接続線の切断及び接続を、例えばCPUなどの制御手段
から制御可能とし、障害磁気ディスクを交換する場合、
通信線路において行われている通信を一時中断して、障
害磁気ディスクの接続線を切断した後再開し、また磁気
ディスクを交換した後再び通信線路の通信を一時中断し
てから交換した磁気ディスクの接続線を接続し、通信線
路の通信を再開するようにしたものである。
【0017】本発明は、磁気ディスクの交換の際の通信
線路に対する切断及び接続のときに通信線路の通信を一
時中断するようにしたことにより、例えば、障害磁気デ
ィスクが発生したときに稼働中の磁気ディスク装置に影
響を及ぼすことなく、磁気ディスク装置の稼働中に障害
磁気ディスクを安全且つ確実に交換することができる磁
気ディスク装置及び磁気ディスクの交換方法が得られ
る。
【0018】本発明は、上記の問題を解決するため、磁
気ディスクの通信線路に対する接続要求に対し、通信線
路の通信を一時中断して磁気ディスクを接続し、接続し
た磁気ディスクと通信して通信不可の場合、この磁気デ
ィスクを再び通信線路から切断し、表示手段に接続失敗
を表示するとともに一時中断した通信線路の通信を再開
するようにしたものである。
【0019】本発明は、磁気ディスクを通信線路に対し
て接続する際、一時中断している通信を行って接続した
磁気ディスクが使用可能か否かを確認するようにしたこ
とにより、接続した磁気ディスクのID番号の間違い等
による使用不能磁気ディスクを接続したときに、それを
接続時に検出しうるようにした磁気ディスク装置及び磁
気ディスクの交換方法が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明における磁
気ディスク装置は、外部から情報を複数に分割し、エラ
ー訂正情報を作成してそれぞれ記憶する複数の磁気ディ
スクと、前記複数の磁気ディスクのそれぞれを個別にオ
ン/オフするスイッチと、少なくとも前記磁気ディスク
の状態を表示する表示手段と、前記磁気ディスクの切断
または接続要求を入力する操作手段と、前記磁気ディス
クに対し通信線路を介して行われる情報の書込み及び読
出しを制御し、前記磁気ディスクの状態を確認して表示
し、前記操作手段からの磁気ディスクの切断または接続
要求に対し、前記スイッチをオン/オフを制御する制御
手段とからなり、磁気ディスク装置の稼働中に交換する
磁気ディスクを通信線路から切り離しまたは接続すると
きに、前記通信線路の通信を一時中断するというもので
あり、障害磁気ディスクを交換するとき、稼働中の磁気
ディスク装置に影響を及ぼすことなく、磁気ディスク装
置の稼働中に、障害磁気ディスクを安全且つ確実に交換
することができるという作用を有する。
【0021】請求項2に記載の発明における磁気ディス
ク装置は、前記交換する磁気ディスクを磁気ディスク装
置の稼働中に通信線路から切り離しまたは接続するとき
に、前記通信線路の通信を一時中断する手段は、前記制
御手段の制御により、操作手段からの磁気ディスクの切
断要求に応じて磁気ディスクに対する通信線路の通信を
一時中断し、前記切断要求した磁気ディスクに対応する
スイッチをオフして前記磁気ディスクを通信線路から遮
断した後に前記一時中断した通信線路の通信を再開し、
前記操作手段からの磁気ディスクの接続要求に応じて磁
気ディスクに対する通信線路の通信を一時中断し、前記
接続要求した磁気ディスクに対応するスイッチをオンし
て前記磁気ディスクを通信線路に接続した後、前記一時
中断した通信線路の通信を再開するというものであり、
例えば、障害磁気ディスクが発生したときに稼働中の磁
気ディスク装置に影響を及ぼすことなく、磁気ディスク
装置の稼働中に障害磁気ディスクを安全且つ確実に交換
することができるという作用を有する。
【0022】請求項3に記載の発明における磁気ディス
ク装置は、前記磁気ディスクの交換後において、その磁
気ディスクの通信線路に対する接続要求に対し、前記通
信線路の通信を一時中断して前記磁気ディスクを接続
後、交換した磁気ディスクと通信して通信不可の場合、
この磁気ディスクを再び通信線路から切断し、前記表示
手段に接続失敗を表示するとともに一時中断した通信線
路の通信を再開するというものであり、接続した磁気デ
ィスクのID番号の間違い等による使用不能磁気ディス
クを接続したときに、それを接続時に検出することがで
きるという作用を有する。
【0023】請求項4に記載の発明における磁気ディス
クの交換方法は、外部から情報を複数に分割し、エラー
訂正情報を作成して通信線路を介しそれぞれ複数の磁気
ディスクに記憶する磁気ディスク装置において、前記磁
気ディスクを交換する際、操作手段からの磁気ディスク
の切断要求に応じて磁気ディスクに対する通信線路の通
信を一時中断し、前記切断要求した磁気ディスクに対応
するスイッチをオフして前記切断要求した磁気ディスク
を通信線路から遮断した後前記一時中断した通信線路の
通信を再開し、前記操作手段からの磁気ディスクの接続
要求に応じて磁気ディスクに対する通信線路の通信を一
時中断し、前記接続要求した磁気ディスクに対応するス
イッチをオンして前記磁気ディスクを通信線路に接続し
た後、前記一時中断した通信線路の通信を再開するとい
うものであり、障害磁気ディスクの交換の際に、稼働中
の磁気ディスク装置に影響を及ぼすことなく、磁気ディ
スク装置の稼働中に障害磁気ディスクを安全且つ確実に
交換することができるという作用を有する。
【0024】請求項5に記載の発明における磁気ディス
クの交換方法は、前記操作手段からの磁気ディスクの通
信線路に対する接続要求に対し、前記通信線路の通信を
一時中断して磁気ディスクを接続し、接続した磁気ディ
スクと通信して通信不可の場合、この磁気ディスクを再
び通信線路から切断し、表示手段に接続失敗を表示する
とともに一時中断した通信線路の通信を再開するという
ものであり、接続した磁気ディスクのID番号の間違い
等による使用不能磁気ディスクを接続したときに、それ
を接続時に検出することができるという作用を有する。
【0025】以下、添付図面、図1及び図2に基づき、
本発明の一実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態
を詳細に説明する前に、まず、本実施の形態の概要を説
明する。本発明は、障害磁気ディスクから通信線路に対
する接続線の切断及び接続を、例えばCPUなどの制御
手段から制御可能とし、障害磁気ディスクを交換する場
合、通信線路において行われている通信を一時中断し
て、障害磁気ディスクの接続線を切断した後再開し、ま
た磁気ディスクを交換した後再び通信線路の通信を一時
中断してから交換した磁気ディスクの接続線を接続し、
通信線路の通信を再開するようにしたものである。
【0026】次に、磁気ディスクの交換手順について説
明する。磁気ディスク装置に実装されている複数の磁気
ディスクの1台が障害状態となった場合でも、エラー訂
正情報を使用して障害磁気ディスクの情報を作成するこ
とにより、磁気ディスク装置は外部に対し何ら支障なく
稼動を続けることができる。そして、CRT、音声等に
より障害磁気ディスクの発生を操作者に知らせ、CRT
等の表示手段に障害が発生した磁気ディスク名等を表示
する。
【0027】操作者はこの表示により、障害磁気ディス
クの発生を認識し、キーボード等の入力手段から、障害
磁気ディスクの切り離しを要求する。磁気ディスク装置
の制御手段はその要求を受け付け、情報通信の区切りの
部分でその通信を一時中断して障害磁気ディスクのスイ
ッチを切断する。スイッチの切断後通信を再開して磁気
ディスク装置は障害磁気ディスクなしで稼動を続行す
る。操作者は、障害磁気ディスクの電源を切り、通信線
路から切り離された障害磁気ディスクを障害磁気ディス
クと同じID番号が設定された正常な磁気ディスクと交
換する。操作者は磁気ディスクの交換後、入力手段から
接続要求を入力する。制御手段はこの要求を受け付け、
まず、交換した磁気ディスクの電源を接続する。交換し
た磁気ディスクは通信線路に対して未だ接続されていな
いため、通信線路に対する電源接続の影響は無い。
【0028】制御手段は、交換した磁気ディスク自体の
電源立ち上げ時における初期設定が完了してから(例え
ば2秒後)、通信の区切り部分で通信を一時中断し、交
換した磁気ディスクを通信線路に接続する。その後、制
御手段はこの交換した磁気ディスクと通信を行い、正常
かまたは異常かの確認を行う。正常であれば、制御手段
により、他の磁気ディスクに記憶されている情報とエラ
ー訂正情報とから、交換した磁気ディスクに記憶されて
いるべき情報を作成してその磁気ディスクに書込む作業
(修復作業)を開始する。修復作業が終了すると、磁気
ディスク装置は正常状態となる。修復作業中であって
も、磁気ディスク装置は外部からの要求に応じて稼動を
継続することができる。
【0029】交換した磁気ディスクのID番号に設定の
間違いがあれば、磁気ディスクを通信線路に接続して
も、その磁気ディスクと正常に通信することができな
い。そこで、制御手段は交換磁気ディスクを接続した
後、交換した磁気ディスクが正常か異常かの確認におい
て通信不可を認識すると、接続した磁気ディスクを切り
離し、交換磁気ディスクの接続前の状態で通信を再開し
て稼動を継続する。従って、交換した磁気ディスクを再
び切り離しても磁気ディスク装置の稼動は続行し停止す
ることはない。また、制御手段は表示手段等により磁気
ディスクの接続失敗を表示して、ID番号の再設定を促
す。磁気ディスクの切断及び接続時に通信線路における
通信を一時中断するが、短い時間であるため磁気ディス
ク装置の稼動にはほとんど影響が無い。
【0030】(実施の形態)以下、添付図面、図1及び
図2に基づき、本発明の一実施の形態を詳細に説明す
る。図1は本発明の一実施の形態における磁気ディスク
装置の構成を示す図、図2は図1に示す本実施の形態に
おける磁気ディスク装置で行われる通信線路の切断及び
接続手順の流れを示すタイミング図である。
【0031】まず、図1を参照して、本発明の一実施の
形態における磁気ディスク装置の構成を説明する。図1
において、20は磁気ディスク装置、21はCPU、2
2はメモリー、23はバス、24はVGA、25はI/
O、26はNIC、27はSPC、28はCRT、29
はキーボード、30はマウス、31はネットワーク、3
2は磁気ディスク1、2、3、4、33はSCSIバ
ス、34はスイッチ1、2、3、4、35はI/Oであ
る。この例では、磁気ディスク1、2、3、4−32は
4台で構成され、それぞれ、磁気ディスク1−32乃至
磁気ディスク4−32で表される。また、スイッチ34
も同様に、スイッチ1−34乃至スイッチ4−34で表
される。
【0032】更に、図1を参照して、本実施の形態にお
ける磁気ディスク装置の詳細な構成及び動作の概要を説
明する。図1において、CPU21は磁気ディスク1、
2、3、4−32及び外部に対する情報の通信を制御す
る制御手段としての中央制御装置、メモリー22は磁気
ディスク1、2、3、4−32及び外部に対する情報を
一時記憶するメモリーである。バス23はCPU21の
情報通信路である。メモリー22の一部にはプログラム
が書き込まれており、CPU21、メモリー22、バス
23により通信制御を実行する。VGA24はCRT2
8に表示する画像を作成する。I/O25はキーボード
29、マウス30からの操作入力を受け付けるインター
フェースである。
【0033】NIC26はネットワークインターフェー
スカードで、外部との通信線路としてのネットワーク3
1のインターフェースである。SPC27はSCSIバ
ス33のインターフェースであり、CPU21の制御に
よりSCSIバス33を経由して、磁気ディスク32に
対する情報書込み、読出し作業(以下、アクセスとい
う)を実行する。SPCはSCSIプロトコルコントロ
ーラの略称であり、SCSIバス33とCPUバス23
との間の情報送信を制御するインターフェースである。
CRT28はCPU21の指令で、画像、または文字情
報を表示する。VGA24はCPU21が指定した表示
情報をCRT28が表示できるように、情報変換を実行
する。操作手段としてのキーボード29は押しボタン操
作を電気信号に変換し、その押しボタン信号をI/O2
5を介してCPU21に送り、CPU21はそれを認識
して該当する処理を実行する。
【0034】マウス30はCRT28に表示した矢印
(ポインタ)とボタンで画像を指定して、ボタンを押す
(クリック)操作で入力するものである。キーボード同
様I/O25を経由してCPU21に操作信号が送ら
れ、CPU21はその処理を実行する。ネットワーク3
1は外部との通信線路で外部からの情報を受信してNI
C26経由でCPU21へ通知する。この受信情報が磁
気ディスク1、2、3、4−32(以下、磁気ディスク
1−32で代表する)に対する書込み指令であれば、C
PU21は受信情報をメモリー22に転送を指令し、そ
の後磁気ディスク1−32に書込み処理を指令する。外
部からの情報画読出し指令であれば、CPU21は指定
した情報を磁気ディスク1−32から読出し、SPC2
7を経由してメモリー22に記憶し、NIC26を経由
してネットワーク31に送出する。
【0035】磁気ディスク1−32は情報の書込み読出
しを行う処理を実行する。すなわち、書込み処理では、
磁気ディスク1−32はメモリー22に記憶されている
情報をSPC27を経由して受け取り、そして書き込
む。この際、CPU21はメモリー22に記憶された情
報から、メモリー22上の他の領域内にエラー訂正情報
を作成して、磁気ディスク32の何れか1つ(この例で
は、磁気ディスク4−32)に書き込む。また、読出し
指令では、指定のデータを磁気ディスク1−32から読
みだしてメモリー22に書き込む。CPU21はメモリ
ー22に対する書込み完了により、NIC27を経由し
て読出した情報をネットワーク31に送出する。
【0036】次に、障害磁気ディスクが存在する場合に
ついて説明する。今、障害磁気ディスクが磁気ディスク
2−32とすると、CPU21はメモリー22に書き込
まれた障害磁気ディスク2−32以外からの読みだし情
報とエラー訂正情報とを使用して、メモリー22の他の
領域に障害磁気ディスク2−32の分の読出し情報を作
成し、この情報を障害磁気ディスク2−32の読みだし
情報としてNIC27を介しネットワーク31に送出す
る。SCSIバス33は複数の磁気ディスク1、2、
3、4−32を接続する通信線路である。
【0037】複数の磁気ディスクのどれかを特定するた
め、各磁気ディスク1、2、3、4−32には、ID番
号が設定される。ID番号は、磁気ディスク1−32に
装備されたスイッチまたはジャンパーピン等で、ハード
的に設定される。CPU21はSPC27を経由して、
ID番号により各磁気ディスク1−32と通信し各磁気
ディスク1−32の存在を確認する。一本のSCSIバ
ス33には同じID番号が存在してはならない。もし、
同じID番号の磁気ディスク1−32が2個以上存在し
た場合は、そのID番号を使用してCPU21が指令ま
たは問い合わせを行ったときに、2個の磁気ディスク1
−32が同時に異なる情報を送信してくるので、ビット
衝突を起こしパリテイエラーが発生して、正常な通信を
行うことができない。
【0038】RAID2、RAID3、RAID4、R
AID5においては、複数の磁気ディスク1、2、3、
4−32のうちの1個がエラー訂正情報記憶用として使
用され、エラー訂正情報を記憶する。このエラー訂正情
報により、1個の磁気ディスク2−32が障害を起こし
ても、その障害磁気ディスク2−32の情報をエラー訂
正情報により作成できるため、磁気ディスク装置として
は継続稼動が可能である。
【0039】スイッチ1、2、3、4−34(以下、ス
イッチ1−34で代表する)は磁気ディスク1−32と
SCSIバス33との間を接続し切り離しをするスイッ
チである。このスイッチスイッチ1−34はCPU21
からI/O35を経由して制御することができ、障害磁
気ディスク2−32が発生した場合、その切り離し及び
接続を実行することができる。図1の例では、磁気ディ
スク1−32乃至磁気ディスク4−32に対する4個の
スイッチ1、2、3、4−34を装備している。I/O
35はスイッチ1−34をCPU21が制御するための
インターフェースである。
【0040】次に、図3を参照して、障害磁気ディスク
の切断及び接続手順の流れを説明する。磁気ディスク1
−32はCPU21に対し書込みまたは読みだし指令に
対して完了応答を行うが、CPU21は、それ以外、異
常応答または応答無し等により磁気ディスク1−32の
障害発生を検出する。CPU21は障害となった磁気デ
ィスク1−32の名称と障害状態などの情報をCRT2
8などの表示装置に表示する。また、図1には記載して
いないが、警報音、警報ランプ等の警報で、操作者に早
く通知する手段の使用も有効である。
【0041】この例では、前述のように、磁気ディスク
2−32が障害になったとする。CPU21は読みだし
指令にたいしては、障害となった磁気ディスク2−32
の情報を他の磁気ディスク1−32の情報とエラー訂正
情報とから作成して出力する。また、書込み指令に対し
ては、通常どおりエラー訂正情報を作成して書込み作業
を実行するが、障害磁気ディスク2−32は書込み不能
であるため、この分の情報は書き込まずに磁気ディスク
装置の運転を継続する。
【0042】図3において、通信線路33は最初通信中
であったが“40”、操作者がCRT28に表示された
情報から障害磁気ディスク2−32の存在を確認する
と、キーボード29またはマウス30等の入力手段を操
作して、CPU21に対し障害磁気ディスク2−32の
切断要求を行う“41”。CPU21はこの要求を受け
取り、通信中の通信線路(SCSIバス)33の通信を
一時中断して“42”、通信線路33に対するスイッチ
2−34オフの影響がないようにしてから、障害磁気デ
ィスク2−32に対応するスイッチ2−34がオンであ
った“44”ものからこのタイミングでオフにする“4
5”。スイッチ2−34は電源スイッチと通信線路スイ
ッチ(SCSIバススイッチ)とを含むが、切断は両方
のスイッチをオフにする。
【0043】スイッチ2−34をオフにした“45”
後、通信線路の通信を再開し“43”、磁気ディスク装
置の稼動を継続する。障害となった磁気ディスク2−3
2は接続されていても役に立たず、要求が無くともCP
U21が自動的に切り離すようにしてもよい。このよう
にして、操作者は、切り離された障害磁気ディスク2−
32を磁気ディスク装置の稼動に支障を与えることなく
交換することができる“46”。
【0044】新たに交換した磁気ディスク2−32はI
D番号を障害磁気ディスク2−32と同じ番号に設定し
なければならない。操作者は、新たな磁気ディスクに交
換した後、キーボード29等の入力手段からCPU21
に対して接続要求を出力する“47”。CPU21は接
続要求“47”に対して磁気ディスク2−32の電源の
みをオンにする“48”。CPU21は、通信線路33
の通信を一時中断して、通信線路33に対するスイッチ
2−34オンの影響がないようにし、磁気ディスク2−
32が初期化作業を終了する時間を待って、通信線路3
3に対するスイッチをオンにする“49”。
【0045】そこで、CPU21は、通信線路33の通
信を一時再開して、接続した磁気ディスク2−32との
通信を試み“50”、正常な通信が可能であれば、通信
を再開して“52”、磁気ディスク装置の稼動を継続す
る。そして、CRT28等の表示装置上に接続成功の表
示を行う。CPU21は、その後接続された磁気ディス
ク2−32に対して情報の修復作業を開始する。すなわ
ち、CPU21は、エラー訂正情報と他の磁気ディスク
1−32からの情報とから、この磁気ディスク2−32
に本来記憶されているべき情報を作成して記憶させるこ
とができる。このように、修復作業は交換した磁気ディ
スクに本来記憶されているべき情報を書き込む作業であ
るが、この発明の趣旨ではないので説明は省略する。
【0046】図3において、交換した磁気ディスク2−
32のID番号の設定が正しくない場合、または磁気デ
ィスクが正常に動作しないものであった場合など、接続
した磁気ディスク2−32が通信を失敗した場合は、こ
の磁気ディスク2−32を切り離して“51”、磁気デ
ィスク装置の稼動を継続し、CRT28等の表示装置に
接続失敗の表示を行う。操作者は接続に失敗した磁気デ
ィスク2−32を取り出し、ID番号を確認したり、ま
たは他の磁気ディスク1−32を準備する等して、接続
が正常になるまで確認及び交換作業を繰り返す。
【0047】本実施の形態においては、表示装置にCR
T、入力装置にキーボードまたはマウス等を使用した
が、ランプ表示や押しボタン入力など、磁気ディスク装
置専用に作成したものでもよい。また警報ブザーなど警
報で障害を有効に知らせる手段を装備してもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成し、特にR
AID2、RAID3、RAID4、RAID5等の磁
気ディスク装置において、障害磁気ディスクの交換の際
に、稼働中の磁気ディスク装置に影響を及ぼすことな
く、磁気ディスク装置の稼働中に障害磁気ディスクを安
全且つ確実に交換することができる。
【0049】また、本発明は、特に接続した磁気ディス
クのID番号の間違い等による使用不能磁気ディスクを
接続したときに、それを接続時に検出することができ、
交換した磁気ディスクが故障であっても、正しい磁気デ
ィスクに安全かつ確実に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における磁気ディスク装
置の構成を示す図、
【図2】図1に示す本実施の形態における磁気ディスク
装置で行われる通信線路の切断及び接続手順の流れを示
すタイミング図、
【図3】RAID0乃至RAID5の各構成を示し、
(A)はRAID0を示す図、(B)はRAID1を示
す図、(C)はRAID2及びRAID3を示す図、
(D)はRAID4を示す図、(E)はRAID5を示
す図。
【符号の説明】
1 RAID0 2 RAID1 3 RAID2、RAID3 4 RAID4 5 RAID5 6 巡回記憶により書き込まれた情報 20 磁気ディスク装置 21 CPU 22 メモリ 23 バス 24 VGA 25 I/O 26 NIC 27 SPC 28 CRT 29 キーボード 30 マウス 31 ネットワーク 1−32、2−32、3−32、4−32 磁気ディス
ク 33 SCSIバス 1−34、2−34、3−34、4−34 スイッチ 35 I/O 40 通信中 41 障害磁気ディスクの切断要求 42 通信の一時中断 43 通信再開 44 磁気ディスクのスイッチオン 45 障害磁気ディスクのスイッチオフ 46 磁気ディスクの交換 47 接続要求 48 電源のみオン 49 通信線路のスイッチオン 50 接続の磁気ディスクと通信 51 通信失敗の場合、切り離し 52 通信再開

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から情報を複数に分割し、エラー訂正
    情報を作成してそれぞれ記憶する複数の磁気ディスク
    と、前記複数の磁気ディスクのそれぞれを個別にオン/
    オフするスイッチと、少なくとも前記磁気ディスクの状
    態を表示する表示手段と、前記磁気ディスクの切断また
    は接続要求を入力する操作手段と、前記磁気ディスクに
    対し通信線路を介して行われる情報の書込み及び読出し
    を制御し、前記磁気ディスクの状態を確認して表示し、
    前記操作手段からの磁気ディスクの切断または接続要求
    に対し、前記スイッチをオン/オフを制御する制御手段
    とからなり、磁気ディスク装置の稼働中に交換する磁気
    ディスクを通信線路から切り離しまたは接続するとき
    に、前記通信線路の通信を一時中断するようにしたこと
    を特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記交換する磁気ディスクを磁気ディスク
    装置の稼働中に通信線路から切り離しまたは接続すると
    きに、前記通信線路の通信を一時中断する手段は、前記
    制御手段の制御により、操作手段からの磁気ディスクの
    切断要求に応じて磁気ディスクに対する通信線路の通信
    を一時中断し、前記切断要求した磁気ディスクに対応す
    るスイッチをオフして前記磁気ディスクを通信線路から
    遮断した後に前記一時中断した通信線路の通信を再開
    し、前記操作手段からの磁気ディスクの接続要求に応じ
    て磁気ディスクに対する通信線路の通信を一時中断し、
    前記接続要求した磁気ディスクに対応するスイッチをオ
    ンして前記磁気ディスクを通信線路に接続した後、前記
    一時中断した通信線路の通信を再開するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記磁気ディスクの交換後において、その
    磁気ディスクの通信線路に対する接続要求に対し、前記
    通信線路の通信を一時中断して前記磁気ディスクを接続
    後、交換した磁気ディスクと通信して通信不可の場合、
    この磁気ディスクを再び通信線路から切断し、前記表示
    手段に接続失敗を表示するとともに一時中断した通信線
    路の通信を再開するようにしたことを特徴とする請求項
    1または2記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】外部から情報を複数に分割し、エラー訂正
    情報を作成して通信線路を介しそれぞれ複数の磁気ディ
    スクに記憶する磁気ディスク装置において、前記磁気デ
    ィスクを交換する際、操作手段からの磁気ディスクの切
    断要求に応じて磁気ディスクに対する通信線路の通信を
    一時中断し、前記切断要求した磁気ディスクに対応する
    スイッチをオフして前記切断要求した磁気ディスクを通
    信線路から遮断した後前記一時中断した通信線路の通信
    を再開し、前記操作手段からの磁気ディスクの接続要求
    に応じて磁気ディスクに対する通信線路の通信を一時中
    断し、前記接続要求した磁気ディスクに対応するスイッ
    チをオンして前記磁気ディスクを通信線路に接続した
    後、前記一時中断した通信線路の通信を再開する各工程
    からなることを特徴とする磁気ディスクの交換方法。
  5. 【請求項5】前記操作手段からの磁気ディスクの通信線
    路に対する接続要求に対し、前記通信線路の通信を一時
    中断して磁気ディスクを接続し、接続した磁気ディスク
    と通信して通信不可の場合、この磁気ディスクを再び通
    信線路から切断し、表示手段に接続失敗を表示するとと
    もに一時中断した通信線路の通信を再開する各工程を含
    むことを特徴とする請求項4記載の磁気ディスクの交換
    方法。
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