JP3260435B2 - 情報通信システム - Google Patents

情報通信システム

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JP3260435B2
JP3260435B2 JP23447492A JP23447492A JP3260435B2 JP 3260435 B2 JP3260435 B2 JP 3260435B2 JP 23447492 A JP23447492 A JP 23447492A JP 23447492 A JP23447492 A JP 23447492A JP 3260435 B2 JP3260435 B2 JP 3260435B2
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政和 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホストコンピュータか
ら情報を複数の端末に対してリアルタイムに送信する情
報サービスを提供する情報通信システムに係り、特にホ
ストコンピュータの通信制御用ハードウエアが二重化さ
れ、それらが現用系と待機系の形で運用されている場合
における通信データの連続性保証を考慮した系切換え制
御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、二重系において現用系から待機系
に切り換える際の通信データ連続性を保証する技術とし
ては、特開昭63−61339号公報記載されたものが
挙げられる。この技術では、現用系から待機系への切り
換えの指示を手動で行い、これを契機として行われる系
切換えに先立ち、現用系から待機系に系間リンクを行う
データ(受信データ、送信データ、送信待ちアドレスな
ど)を転送し、これらデータの転送終了後、系の切り換
えが行われる。こうして、系切換えの際、送信データの
情報を現用系から待機系に引き継ぐことにより、通信デ
ータの連続性を保証していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、現用
系から待機系への系切換えを手動で行う場合における通
信データの連続性保証は実現していた。しかし、現用系
に障害が発生した場合、常に系間リンクを行うための情
報を待機系に転送できるとは限らず、現用系に障害が発
生し、系の切り換えを行う場合には適用できないという
問題点があった。
【0004】また、上記従来技術は、ホストコンピュー
タから端末へ送信した通信データの連続性を保証するた
めのものであり、端末からホストコンピュータへ送信し
た通信データの連続性を保証するという点については考
慮されていなかった。従って、ホストコンピュータ内部
の二重化構成部分の片系に障害が発生した場合、ホスト
コンピュータとしては引き続いて運用可能であるにも拘
らず、システム利用者が端末から送信した通信データが
喪失してしまうという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、ホストコンピュータを中
心とする情報通信システムのホスト側の構成要素の中
で、二重化されている部分の現用系に障害が発生し、二
重化部分が現用系から待機系に切り換わる場合も、端末
とホストコンピュータの間で、障害発生前のデータ通信
状態を相互に確認することなく、ホストコンピュータか
ら端末への送信及び端末からホストコンピュータへの受
信の双方でやり取りされる通信データの連続性を保証す
ることにある。
【0006】本発明の他の目的は、ホストコンピュータ
が端末との間で行うデータ通信サービスとして、1つの
端末とデータ送受信を行う一対一通信と、複数の端末へ
一度に同一データの送信を行うマルチキャスト通信の両
方を混在処理する情報通信システムにおいても、前記二
重化部分の現用系障害発生による系切換え時の両通信サ
ービスの通信データの連続性を保証可能とすることにあ
る。
【0007】本発明のさらに他の目的は、二重化部分の
現用系障害の検出、及びそれに伴う系切換えを、情報通
信システムの利用者が認識できない短時間に実行するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ホストコンピュータの下に、回線制御を行
う回線制御モジュールを複数持ち、複数の回線の回線制
御を並列処理する多回線通信制御装置を設ける。そし
て、ホストコンピュータは、CPU(中央制御装置)、
主記憶部、及び多回線通信制御装置との接続口であるイ
ンタフェースチャネルを有する通信インタフェース部に
それぞれ以下のものを有する。
【0009】ホストコンピュータの主記憶部に、ホスト
コンピュータのCPUと通信インタフェース部との間の
制御インタフェースとして、一対一通信やマルチキャス
ト通信などのデータ通信処理用の通信制御インタフェー
ステーブルを有する通信制御インタフェースエリアと、
二重化通信インタフェース部の系切換えや多回線通信制
御装置の構成変更処理用の構成制御インタフェーステー
ブルを有する構成制御インタフェースエリアと、二重化
通信インタフェース部の系切換え時に通信データの連続
性を保証するための通信処理経過引継ぎ情報のやり取り
に用いるリカバリインタフェーステーブルを有するリカ
バリインタフェースエリアと、をそれぞれ独立して設け
る。
【0010】ホストコンピュータのCPUに、前記構成
制御インタフェースエリアを介して二重化通信インタフ
ェース部の系切換えを指示するインタフェースチャネル
接続/切離しコマンドを設ける。
【0011】ホストコンピュータのCPUに、前記通信
制御インタフェースエリアを介してマルチキャスト通信
におけるデータ送信先回線を示す宛先パターンテーブル
の設定を通信インタフェース部に行う宛先パターンテー
ブル設定コマンドを設ける。
【0012】さらに、前記通信制御インタフェースエリ
アに通信インタフェース部でのマルチキャスト通信処理
における管理情報を記録しておくマルチキャスト通信管
理テーブルを設ける。
【0013】さらに、前記リカバリインタフェースエリ
アに、多回線通信制御装置の各回線制御モジュールの回
線毎への一対一通信、マルチキャスト通信でのデータ送
信起動状況を記録しておくカレントライトポインタテー
ブルと、通信制御インタフェースでのCPUからの起動
状況を記録しておくネクストリードポインタテーブル、
及び前記宛先パターンテーブル設定コマンドによって通
知された宛先パターンテーブルを格納しておく宛先パタ
ーンテーブル格納エリアを設ける。
【0014】
【作用】上記手段は、通信制御インタフェースエリアを
介した通信処理にて次のように動作する。
【0015】通信インタフェース部は一対一通信やマル
チキャスト通信などのデータ通信起動をホストコンピュ
ータのCPUから受付け時にリカバリインタフェースエ
リア上のネクストリードポインタテーブルの該当要素へ
受付け中であることを示す値を記録し、回線制御モジュ
ールへのデータ送信起動時にカレントライトポインタテ
ーブルの該当要素へ起動の有無を示す値を記録する。さ
らに、マルチキャスト通信起動受付処理時は前記宛先パ
ターンテーブルで示されてる各回線へのデータ送信起動
状況を随時、通信制御インタフェースエリア上のマルチ
キャスト通信管理テーブルへ記録する。また、宛先パタ
ーンテーブル設定コマンドを受けた場合、その宛先パタ
ーンテーブルを通信インタフェース部内に取り込むだけ
でなく、リカバリインタフェースエリア上の宛先パター
ンテーブル格納エリアに設定しておく。
【0016】また、上記手段は、構成制御インタフェー
スエリアを介した二重化通信インタフェース部の系切換
え処理にて次のように動作する。
【0017】二重化通信インタフェース部は、その一方
を現用系(マスタ状態)、他方を待機系(スレーブ状
態)としてホストコンピュータのCPUが管理する。そ
の状態は多回線通信制御装置が接続されているインタフ
ェースチャネルの状態に基づいて管理され、マスタ状態
とは通信インタフェース部にリザーブ状態のインタフェ
ースチャネルが少なくとも1つ以上ある状態であり、ス
レーブ状態とは通信インタフェース部にリザーブ状態の
インタフェースチャネルがない状態である。ここで、イ
ンタフェースチャネルの状態は、多回線通信制御装置の
内部バス制御部がその内部バスと論理的に接続している
通信インタフェース部のインタフェースチャネルの状態
をリザーブ状態、内部バス制御部が論理的に内部バスか
ら切り離されている通信インタフェース部のインタフェ
ースチャネルの状態をフリー状態と呼ぶ。なお、一台の
多回線通信制御装置の内部バス上の2つの内部バス制御
部は、双方がリザーブ状態にならぬよう論理的接続を排
他的に制御されている。ここで、ホストコンピュータの
CPUからインタフェースチャネル接続/切離しコマン
ドを受けた通信インタフェース部は、多回線通信制御装
置の内部バス制御部と内部バスとの論理的接続/切離し
を行う。こうして、インタフェースチャネル接続/切離
しコマンドを用いて、二重化通信インタフェース部の現
用/待機系切換え処理を行うことができる。
【0018】さらに、上記手段は、二重化通信インタフ
ェース部の系切換え処理により待機系から現用系へと切
換わった通信インタフェース部において、リカバリイン
タフェースエリアを介し、次のように動作する。
【0019】まず、ホストコンピュータの主記憶部上の
リカバリインタフェースエリアにある宛先パターンテー
ブル格納エリアから通信インタフェース部内の宛先パタ
ーンテーブルを復元し、通信制御インタフェースエリア
のマルチキャスト通信管理テーブルの内、現在処理中で
あるものを通信インタフェース部内のマルチキャスト通
信管理テーブル編集エリアへ復元し、マルチキャスト通
信処理の引継ぎを行う。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を用いて説明す
る。
【0021】図1は、本発明の一実施例に係わる情報通
信システムの概略構成及び、ホスト側のホストコンピュ
ータと多回線通信制御装置の内部構造を示したものであ
る。
【0022】情報通信システムは、ホストコンピュータ
100と多回線通信制御装置105から成るホスト側
と、ホスト側とネットワーク110を介して接続する端
末群111−1〜nより構成される。一台のホストコン
ピュータ100は、複数の多回線通信制御装置105を
接続し、前記多回線通信制御装置105は、複数の回線
109を収容する。ホストコンピュータ100は、CP
U101−1(〜101−n)、主記憶部A/B102
−a/b、通信インタフェース部103−a(103−
b)、コンピュータバスA/B104−a/b等の内部
構成要素は、二重化され、そのどちらか一方に故障が発
生しても運転を継続処理できるフォールトトレラントコ
ンピュータとなっている。そして、その構成要素の通信
インタフェース部103には多回線通信制御装置105
を接続する複数のインタフェースチャネル117を設
け、二重化通信インタフェース部103で同じ位置関係
にあるインタフェースチャネル(例えば、117−a1
と117−b1)に一台の多回線通信制御装置105を
接続して、多回線通信制御装置105とホストコンピュ
ータ100との接続経路の二重化を行っている。
【0023】多回線通信制御装置105は、その内部バ
ス108を制御する2つの内部バス制御部106を二重
化通信インタフェース部103の各インタフェースチャ
ネル117と拡張バスケーブル118を介してホストコ
ンピュータ100と接続される。多回線通信制御装置1
05の内部ではその内部バス108上に前記2つの内部
バス制御部106と複数の回線制御モジュール107が
接続されている。そして、回線制御モジュール107単
位に少数回線109の回線制御が行われ、多回線通信制
御装置105全体で多くの回線を制御している。こうし
て、ホストコンピュータ100は、回線109とネット
ワーク110を介して複数の端末111−1〜nとの通
信を行う。
【0024】また、本情報通信システムでの通信処理
は、ホストコンピュータ100のCPU101、通信イ
ンタフェース部103のMPU112、及び回線制御モ
ジュール107のMPU113のそれぞれで分散して行
う。そして、その通信処理にて通信データは、主記憶部
102上の送受信バッファ114、通信インタフェース
部103内の送受信バッファ115、回線制御モジュー
ル107内の送受信バッファ116を経由してやり取り
される。ここで、二重化主記憶部A/B102−a/b
の送受信バッファ114−a/bへのアクセスについて
通信インタフェース部103の場合を例にとって述べ
る。通信インタフェース部103から主記憶部102の
送受信バッファ114へ通信データ(受信データなど)
を転送する場合、通信インタフェース部103は、二重
化コンピュータバスA/B104−a/bを介して主記
憶部A/B102−a/b双方の送受信バッファ114
−a/bへ同一データを転送する。また、主記憶部10
2の送受信バッファ114から通信インタフェース部1
03へ通信データ(送信データなど)を取り込む場合、
通信インタフェース部103は、二重化コンピュータバ
スA/B104−a/bを介して主記憶部A/B102
−a/b双方の送受信バッファ114−a/bから同一
データを、突合せチェックを行って取り込む。なお、各
部での通信処理の内容については後で述べる。
【0025】さらに、ホストコンピュータ100内部の
二重化通信インタフェース部103は、その一方を現用
系(マスタ状態)、他方を待機系(スレーブ状態)とし
てホストコンピュータ100のCPU101により管理
される。その状態は、多回線通信制御装置105が接続
されているインタフェースチャネル117の状態に基づ
いて管理される。マスタ状態とは、通信インタフェース
103にリザーブ状態のインタフェースチャネル117
が少なくとも1つ以上ある状態であり、スレーブ状態と
は、通信インタフェース103にリザーブ状態のインタ
フェースチャネル117がない状態である。ここで、イ
ンタフェースチャネル117の状態において、内部バス
制御部106が論理的に内部バス108に接続している
通信インタフェース103のインタフェースチャネル1
17の状態をリザーブ状態、内部バス制御部106が論
理的に内部バス108から切り離されている通信インタ
フェース部103のインタフェースチャネル117の状
態をフリー状態と呼ぶ。なお、一台の多回線通信制御装
置105の内部バス108上の2つの内部バス制御部1
06は、双方がリザーブ状態にならぬよう論理的接続を
排他的に制御されている。
【0026】図2は、本発明の一実施例の情報通信シス
テムにおけるホスト側の通信処理インタフェース構造を
示したものである。
【0027】まず、ホストコンピュータ100内におけ
るCPU101〜通信インタフェース部103間のイン
タフェースについて述べる。
【0028】CPU101〜通信インタフェース部10
3間インタフェースには、1つの端末111とデータ送
受信を行う一対一通信や複数の端末111−1〜nへ一
度に同一のデータ送信を行うマルチキャスト通信などの
データ通信処理を行うための通信制御インタフェース、
二重化通信インタフェース部103の系切換えや多回線
通信制御装置の構成の変更を行うための構成制御インタ
フェースがある。各インタフェースにて用いられるテー
ブルは、主記憶部102上の各エリアに置く。通信制御
インタフェースエリアには、ホストコンピュータ100
のCPU101が通信インタフェース部103への起動
時に起動コマンドの宛先を示す情報を登録する起動先識
別キュー・テーブル200、回線109単位のデータ送
信を要求する一対一通信コマンドの登録を行う一対一通
信起動キュー・テーブル201、複数回線へ同一のデー
タ送信を要求するマルチキャスト通信コマンドの登録を
行うマルチキャスト通信起動テーブル202、回線制御
モジュール107が前記一対一通信コマンドの終了情報
を登録する一対一通信終了報告キュー・テーブル20
3、通信インタフェース部103が前記マルチキャスト
通信コマンドの終了情報を登録するマルチキャスト通信
終了報告キュー・テーブル204、端末111からのデ
ータ受信情報を登録するデータ受信報告キュー・テーブ
ル205、回線109上で通信異常などが発生した場合
の報告情報を登録する通信割込み報告キュー・テーブル
206、通信インタフェース部103がホストコンピュ
ータ100のCPU101へ前記コマンド終了やデータ
受信などの報告割込み時にその報告先を示す情報を登録
する割込み報告先識別キュー・テーブル207、前記マ
ルチキャスト通信コマンドに対する処理時に通信インタ
フェース部103が各回線へのデータ送信起動処理状況
等の管理に用いるマルチキャスト通信管理テーブル20
8、及び回線制御モジュール107が通信インタフェー
ス部103からマルチキャスト通信処理におけるデータ
送信起動の受付完了を示す情報を登録するマルチキャス
ト通信起動受付完了報告キュー・テーブル209があ
る。ここで、一対一通信起動キュー・テーブル201、
一対一通信終了報告キュー・テーブル203、データ受
信報告キュー・テーブル205、通信割込み報告キュー
・テーブル206、及びマルチキャスト通信起動受付完
了報告キュー・テーブル209は、通信インタフェース
部103以下に接続されている全ての多回線通信制御装
置105が収容している回線数毎に設けられ、各回線で
の送受信データの順序管理が行なわれる。また、通信イ
ンタフェース部103で同時に複数のマルチキャスト通
信処理の管理ができるように、マルチキャスト通信管理
テーブル208は複数設けられる。なお、本通信制御イ
ンタフェースエリア上の各テーブルは、二重化通信イン
タフェース部103共通で、現用系の通信インタフェー
ス部103のみがアクセス可能である。さらに、前記通
信制御インタフェースに関連して通信インタフェース部
103には次の二つのエリアがある。宛先パターンテー
ブル用ワークエリア230は、ホストコンピュータ10
0のCPU101から通信インタフェース部103に通
知されるマルチキャスト通信時の送信宛先を示す宛先パ
ターンテーブルを格納するエリアである。マルチキャス
ト通信管理テーブル編集エリア231は、前記宛先パタ
ーンテーブル用ワークエリア230に格納されている宛
先パターンテーブルを基に前記マルチキャスト通信管理
テーブル208を作成するためのエリアである。また、
マルチキャスト通信管理テーブル編集エリア231内
は、マルチキャスト通信管理テーブル208の面数分の
エリアに分けられる。ここで、通信インタフェース部1
03におけるマルチキャスト通信コマンド処理の内、デ
ータ送信先探索やCPU101への終了情報作成時には
前記マルチキャスト通信管理テーブル編集エリア231
内のマルチキャスト通信管理テーブルを主として使用
し、前記通信制御インタフェースエリア上のマルチキャ
スト通信管理テーブル208は、マルチキャスト通信処
理の経過状況を記録することを目的として使用される。
【0029】構成制御インタフェースには、ホストコン
ピュータ100のCPU101が通信インタフェース部
103へ系切換えなどのコマンドの起動メッセージの連
絡に用いる起動メッセージテーブル220と、通信イン
タフェース部103がホストコンピュータ100のCP
U101へ該コマンド終了報告などの終了メッセージの
連絡に用いる終了メッセージテーブル221とがある。
ここで、起動メッセージ/終了メッセージには複数の優
先レベルが設けられ、ある特定コマンドの優先処理を可
能とし、起動メッセージテーブル220、終了メッセー
ジテーブル221はそのレベル毎にある。なお、本構成
制御インタフェース上の各テーブルは二重化通信インタ
フェース部103それぞれに独立して設けている。
【0030】次に、ホストコンピュータ100と多回線
通信制御装置105とのインタフェース、すなわち通信
インタフェース部103〜回線制御モジュール107間
インタフェースについて述べる。
【0031】通信インタフェース部103〜回線制御モ
ジュール107間インタフェースには、ホストコンピュ
ータ100のCPU101からの前記一対一通信コマン
ド受付により通信インタフェース部103が該当回線1
09の回線制御モジュール107へ一対一通信コマンド
を登録するための一対一通信コマンドキュー・テーブル
240、ホストコンピュータ100のCPU101から
の前記マルチキャスト通信コマンド受付により通信イン
タフェース部103が該当回線109の回線制御モジュ
ール107へマルチキャスト通信コマンドを登録するた
めのマルチキャスト通信コマンドキュー・テーブル24
1、回線制御モジュール107が通信インタフェース部
103へ前記一対一通信コマンドのデータ送信処理終了
報告、前記マルチキャスト通信コマンドの起動受付完了
報告または端末111からのデータ受信報告や回線異常
発生報告を行う際に発行する割込みが前記いずれの報告
を通知するのかを示す割込み通知テーブル242があ
る。ここで、前記マルチキャスト通信コマンドキュー・
テーブル241へのマルチキャスト通信コマンドの登録
可能な数を増やすため、主記憶部102に回線制御モジ
ュール拡張バッファエリアを設けている。
【0032】最後に、二重化通信インタフェース部10
3の系切換え時の二重化通信インタフェース部103間
でのデータ連続性保証のための処理経過引継ぎ情報をや
り取りするリカバリインタフェースについて述べる。
【0033】リカバリインタフェースエリアには、各回
線制御モジュール107の前記一対一通信コマンドキュ
ー・テーブル240、マルチキャスト通信コマンドキュ
ー・テーブル241における現在のデータ送信起動登録
ポイントを記録するカレントライトポインタテーブル2
10、通信インタフェース部103がホストコンピュー
タ100のCPU101からの起動受付時に、前記起動
先識別キュー・テーブル200と各回線の一対一通信起
動キュー・テーブル201において、次回の起動受付で
の起動情報取り込みポイントを記録するネクストリード
ポインタテーブル211、宛先パターンテーブルを格納
しておく宛先パターンテーブル格納エリア212があ
る。
【0034】次に、図3、図4、図5、及び図6を用い
て上記インタフェースを構成するテーブルの構造を説明
する。
【0035】図3(a)は起動先識別キュー・テーブル
200と割込み報告先識別キュー・テーブル207の構
造を示したものである。図中、301は本キュー・テー
ブルへの情報登録可能な情報登録エリア303の位置
(番号)を示すライトポインタ、302は情報の登録が
なされている情報登録エリア303の位置(番号)を示
すリードポインタである。ここで、情報登録エリア30
3の個数nは、通信インタフェース部103以下の多回
線通信制御装置105に収容している全ての回線109
それぞれへm回のデータ送信起動が可能な個数である。
【0036】図3(b)は、前記一対一通信起動キュー
・テーブル201、前記一対一通信終了報告キュー・テ
ーブル203、前記マルチキャスト通信終了報告キュー
・テーブル204、前記データ受信報告キュー・テーブ
ル205、前記通信割込み報告キュー・テーブル20
6、前記マルチキャスト通信起動受付完了報告キュー・
テーブル209及び前記一対一通信コマンドキュー・テ
ーブル240の構造を示したものである。図中、311
は、本キュー・テーブルへの情報登録可能な情報登録エ
リア313の位置(番号)を示すライトポインタ、31
2は、情報の登録がなされている情報登録エリア313
の位置(番号)を示すリードポインタである。ここで、
情報登録エリア313の個数mは回線制御モジュール1
07が各回線109毎に有している送信/受信データバ
ッファの個数分である。
【0037】図3(c)は、前記マルチキャスト通信起
動テーブル202の構造を示したものである。図中、3
21はその下の情報登録エリア322に有効起動情報が
登録されているかどうかを示す起動フラグである。ここ
で、情報登録エリア322の個数lは、マルチキャスト
通信管理テーブル208の面数、すなわち通信インタフ
ェース部103にて同時に処理可能なマルチキャスト通
信の数であり、各情報登録エリア322と各マルチキャ
スト通信管理テーブル208とは一対一の対応関係にあ
る。
【0038】図3(d)は、前記マルチキャスト通信コ
マンドキュー・テーブル241の構造を示したものであ
る。図中、331は、本キュー・テーブルへの情報登録
可能な情報登録エリア333の位置(番号)を示すライ
トポインタ、332は、情報の登録がなされている情報
登録エリア333の位置(番号)を示すリードポインタ
である。ここで、情報登録エリア333の個数kは、回
線109の品質が低下して一時データ送信のスループッ
トが低下しても数秒間は通信インタフェース部103か
らのマルチキャスト通信コマンドを受付可能な個数であ
る。
【0039】図3(e)は、前記割込み通知テーブル2
42の構造を示したものである。図中、341は、本割
込み通知テーブル242に有効な割込み情報が設定され
ているかどうかを示す有効フラグである。342から3
45は割込み通知の種別を表すフラグで、342は、一
対一通信コマンド処理の終了報告であることを示す一対
一通信終了報告フラグ、343は、回線異常発生などの
通信割込み報告であることを示す通信割込み報告フラ
グ、344は、端末111からのデータ受信報告である
ことを示すデータ受信報告フラグ、345は、マルチキ
ャスト通信コマンドの起動受付完了報告であることを示
すマルチキャスト通信起動受付完了報告フラグである。
346から348は、割込み通知発生元を表し、346
は、多回線通信制御装置105内の回線制御モジュール
番号、347は、回線制御モジュール107での回線番
号、348は、回線109上の端末番号である。
【0040】ここで、上記各キュー・テーブル(20
0,201,203〜207,209,240及び24
1)は、FIFO(First In First O
ut)方式により制御され、各キュー・テーブルのライ
トポインタ及びリードポインタは以下のように処理され
る。ライトポインタ301(あるいは311,331)
及びリードポインタ302(あるいは312,332)
は、更新の際、n(あるいはm,k)番目の情報登録エ
リア303−n(あるいは313−m,333−k)の
次は1番目の情報登録エリア303−1(あるいは31
3−1,333−1)を示すように処理される。また、
ライトポインタ301(あるいは311,331)を更
新する際は、リードポインタ302(あるいは312,
332)が示す情報登録エリア303(あるいは31
3,333)より先のエリアを示さないように処理さ
れ、リードポインタ302(あるいは312,332)
を更新する際は、ライトポインタ301(あるいは31
1,331)が示す情報登録エリア303(あるいは3
13,333)より先のエリアを示さないように処理さ
れる。
【0041】図4(a)は、前記カレントライトポイン
タテーブル210の構造を示したものである。図中、4
01は、各回線制御モジュール107の一対一通信コマ
ンドキュー・テーブル240のライトポインタ311を
記録する一対一通信用記録エリア、402は、各回線制
御モジュール107のマルチキャスト通信コマンドキュ
ー・テーブル241のライトポインタ331を記録する
マルチキャスト通信用記録エリアである。ここで、各記
録エリアは、通信インタフェース部103に接続されて
いる多回線通信制御装置105の全回線制御モジュール
107毎の記録フィールド403(404)−1〜nか
ら成り、回線制御モジュール用記録フィールド403
(404)は、回線制御モジュール107に接続してい
る各回線109毎の記録要素405(406)−1〜m
から成る。したがって、前記カレントライトポインタテ
ーブル210において、上記各コマンドキュー・テーブ
ル(240,241)のライトポインタ(311,33
1)は、該当記録要素(405,406)に記録され
る。
【0042】図4(b)は、前記ネクストリードポイン
タテーブル211の構造を示したものである。図中、4
10は、前記起動先識別キュー・テーブル200のライ
トポインタ301を記録する起動先識別キュー・テーブ
ル用記録フィールド、411は、前記一対一通信起動キ
ュー・テーブル201のライトポインタ311を記録す
る一対一通信起動キュー・テーブル用記録エリアであ
る。ここで、一対一通信起動キュー・テーブル用記録エ
リア411は、通信インタフェース部103に接続され
ている多回線通信制御装置105の全回線制御モジュー
ル107毎の記録フィールド412−1〜nから成る。
回線制御モジュール用記録フィールド412は、回線制
御モジュール107に接続している各回線109毎の一
対一通信起動キュー・テーブル201のライトポインタ
311を記録する記録要素413−1〜mから成る。
【0043】図5(a)は、通信インタフェース部10
3において、回線制御モジュール107にマルチキャス
ト通信のデータ送信を指示する際に参照される宛先パタ
ーンテーブル500の構造を示したものである。図中、
501は、通信インタフェース部103以下の全多回線
通信制御装置105内の全ての回線制御モジュール10
7に順次割り付けた番号を表す回線制御モジュール番
号、502は各回線制御モジュール107毎に収容して
いる回線109に順次割り付けた番号を表す回線番号で
ある。本宛先パターンテーブル500では各回線制御モ
ジュール番号501の回線番号502毎にマルチキャス
ト通信処理におけるデータ送信の要否をそれぞれ1、0
の値で表す。また、マルチキャスト送信データの内容に
よりデータ送信先の複数回線の組合せ変更が可能なよう
に、宛先パターンテーブル500は複数存在する。
【0044】図5(b)は、前記マルチキャスト通信管
理テーブル208の構造を示したものである。図中、5
11は、マルチキャスト通信起動処理時にデータ送信す
る回線109のうち、未だ該当回線制御モジュール10
7にマルチキャスト通信コマンドの登録を行っていない
回線109の総数を表す未起動総数である。512は、
通信インタフェース部103以下の全多回線通信制御装
置105において収容している全ての回線109を対象
として、マルチキャスト通信起動処理時のデータ送信の
要否を表す起動管理エリアであり、その構造は宛先パタ
ーンテーブル500と同一である。513は、マルチキ
ャスト通信起動処理時に回線制御モジュール107へマ
ルチキャスト通信コマンドの登録を行った回線109の
うち、通信インタフェース部103からのマルチキャス
ト通信起動に対し、その受付処理の完了報告を回線制御
モジュールから未だ受け取っていない総数(回線単位)
を表す未終了報告受付総数である。514は、マルチキ
ャスト通信起動に対する回線制御モジュール107から
の受付完了報告を、通信インタフェース部103で受け
取ったことを記憶しておくための終了監視エリアであ
り、その構造は宛先パターンテーブル500と同一であ
る。515は、マルチキャスト通信起動時に何らかの異
常のため回線制御モジュール107へ起動がかけられな
かった場合、あるいはマルチキャスト通信起動に対する
回線制御モジュール107からの受付完了報告が異常報
告の場合の総数(回線単位)を表す異常終了総数であ
る。516−1〜l,517−1〜l,518−1〜l
は、それぞれ前記異常終了した回線制御モジュール番
号、回線番号及びその異常の内容を記憶するための回線
制御モジュール番号記録フィールド、回線番号記録フィ
ールド及び異常種別記録フィールドである。516,5
17,518の1〜lには、異常終了が発生した順に登
録される。
【0045】図6(a)は起動メッセージテーブル22
0の構造を示したものである。図中、600は、本起動
メッセージテーブル220に起動情報の設定の有無を示
す有効フラグ、601は、本起動メッセージテーブル2
20の優先レベルを表す起動識別番号、602は、起動
情報の設定を行う起動情報設定エリアである。
【0046】図6(b)は、前記終了メッセージテーブ
ル221の構造を示したものである。図中、600は、
本終了メッセージテーブル220に終了情報の設定の有
無を示す有効フラグ、601は、本終了メッセージテー
ブル220の優先レベルを表す終了識別番号、602
は、終了情報の設定を行う終了情報設定エリアである。
【0047】次に、図7、図8を用いて、上記構成制御
インタフェース、上記通信制御インタフェースの起動/
終了処理手順を説明する。
【0048】図7は、上記構成制御インタフェースの起
動/終了処理手順を示したものである。
【0049】まず、図7(a)を用いて構成制御インタ
フェース上での起動処理手順について述べる。
【0050】ホストコンピュータ100のCPU101
は通信インタフェース部103へ二重化通信インタフェ
ース部103の系切換えなどの構成制御指示を行う場
合、主記憶部102上の起動メッセージテーブル220
へ構成制御指示コマンドなどの起動情報を設定し
(1)、通信インタフェース部103へ連絡割込みを発
行し(2)、通信インタフェース部103へのコマンド
起動を行う。そして、ホストコンピュータ100のCP
U101から連絡割込みを受けた通信インタフェース部
103は、前記起動メッセージテーブル220上の起動
情報を取込んだ後(3)、ホストコンピュータ100の
CPU101へ連絡割込みを発行し(4)、CPU10
1からの起動情報取込み完了を通知する。
【0051】図7(b)は、上記構成制御インタフェー
ス上での終了処理手順を示したものである。
【0052】前記起動処理により受付けたコマンドの処
理を終了した通信インタフェース部103は、ホストコ
ンピュータ100のCPU101へその終了報告を行
う。この場合、通信インタフェース部103は、主記憶
部102上の終了メッセージテーブル221へ終了報告
情報を設定し(1)、ホストコンピュータ100のCP
U101へ連絡割込みを発行し(2)、ホストコンピュ
ータ100のCPU101へコマンド終了報告を行う。
そして、通信インタフェース部103から連絡割込みを
受けたホストコンピュータ100のCPU101は前記
終了メッセージテーブル221上の終了報告情報を取り
込んだ後(3)、通信インタフェース部103へ連絡割
込みを発行し(4)、通信インタフェース部103から
の終了報告情報取り込み完了を通知する。
【0053】図8は、通信制御インタフェース及び通信
インタフェース部〜回線制御モジュール間インタフェー
スにおける通信処理のうち、一対一通信の起動/終了処
理手順を示したものである。以下、起動/終了処理を分
けて説明する。
【0054】図8(a)は、二つのインタフェースにお
ける一対一通信の起動処理手順を示したものである。
【0055】ホストコンピュータ100のCPU101
は、回線制御モジュール107に対して回線109への
データ送信を要求する場合、データ送信を行いたい回線
109に対応したホストコンピュータ100の主記憶部
102上の一対一通信起動キュー・テーブル201へ一
対一通信コマンドを登録する(1)。つぎに、前記主記
憶部102上の起動先識別キュー・テーブル200へ、
前記一対一通信コマンドを登録した先の一対一通信起動
キュー・テーブル201を示す起動先識別情報を登録し
て起動要求を行う(2)。そして、通信インタフェース
部103は、CPU101による前記起動先識別キュー
・テーブル200への登録状況を周期的に監視し、該起
動先識別情報の登録を検出すると(3)、該当回線制御
モジュール107内の該当一対一通信コマンドキュー・
テーブル240へ該一対一通信コマンドの登録を行う
(4)。ここで、前記一対一通信コマンドには、本コマ
ンドが一対一通信なのかマルチキャスト通信なのかを表
す通信種別、主記憶部102上の送信データ格納アドレ
ス及び送信データの大きさが記録される。また、マルチ
キャスト通信時のマルチキャスト通信コマンドには、前
記一対一通信コマンドの内容に加え、マルチキャスト通
信起動処理にて使用する宛先パターンテーブル500の
番号が記録される。そして、起動先識別情報には前記各
コマンドの登録先が記録される。
【0056】図8(b)は、前記二つのインタフェース
における一対一通信の終了処理手順を示したものであ
る。
【0057】回線制御モジュール107は、一対一通信
コマンド処理を完了すると、主記憶部102上の該当一
対一通信終了報告キュー・テーブル203に終了情報を
登録する(1)。そして、割込み通知テーブル242に
諸情報を設定して通信インタフェース部103に割込み
を発行する(2)。通信インタフェース部103では、
回線制御モジュール107から該割込みを受けると、前
記割込み通知テーブルを取込み(3)、その割込み情報
を主記憶部102上の割込み報告先識別キュー・テーブ
ル207に登録して(4)CPU101へ割込みを発行
する。
【0058】以下、図9から図13を用いて現用系通信
インタフェース部におけるデータ通信の詳細な処理手順
を説明する。
【0059】まず、図9、図10及び図11を用いて、
起動受付処理/一対一通信起動処理及び割込み受付処理
/割込み報告処理のフローを説明する。
【0060】図9は、現用系通信インタフェース部にお
ける起動受付処理/一対一通信起動処理のフローを示し
たものである。
【0061】起動受付処理900において、通信インタ
フェース部103は、自系通信インタフェース部103
の状態がマスタ状態かスレーブ状態か判別し(ステップ
901)、スレーブ状態の場合は前記判別処理を繰り返
す。前記判別(ステップ901)の結果自系通信インタ
フェース部103の状態がマスタ状態の場合、主記憶部
102上の通信制御インタフェースエリアにある起動先
識別キュー・テーブル200のライトポインタ301と
リードポインタ302の差分から登録情報の有無を調べ
(902)、登録情報が無い場合(差分がゼロ)、再び
自系通信インタフェース部103のマスタ/スレーブ状
態を調べる。前記判別(ステップ902)の結果登録情
報が有る場合(差分がゼロでない)、前記起動先識別キ
ュー・テーブル200のリードポインタ302が示す情
報登録エリア303の起動先識別情報を読出し(90
3)、前記起動先識別情報の内容から起動種別の判定を
行う(904)。前記判定(ステップ904)の結果起
動種別が一対一通信起動の場合、前記起動先識別情報が
示す一対一通信起動キュー・テーブル201と一対一に
対応する回線制御モジュール107内の一対一通信コマ
ンドキュー・テーブル240の現在のライトポインタ3
11の値(カレントライトポインタ)を、主記憶部10
2上のリカバリインタフェースエリアにあるカレントラ
イトポインタテーブル210内の一対一通信用記録エリ
ア401の該当回線制御モジュール用記録フィールド4
03の該当回線用記録要素405に登録する(90
5)。つぎに、前記リカバリインタフェースエリアにあ
るネクストリードポインタテーブル211の起動先識別
キュー・テーブル用記録フィールド410に、起動先識
別キュー・テーブル200のリードポインタ302を更
新した値(ネクストリードポインタ)を記録することに
より、起動先識別キュー・テーブル200のネクストリ
ードポインタを更新し(906)、次回読出す情報登録
エリア303先を記憶しておく。つぎに、一対一通信起
動キュー・テーブル201のリードポインタ312の示
す情報登録エリア313の一対一通信コマンドを、回線
制御モジュール107の一対一通信コマンドキュー・テ
ーブル240のライトポインタ311の示す情報登録エ
リア313に書込み、そのライトポインタ311を更新
する(907)。そして、ネクストリードポインタテー
ブル211内にて、一対一通信起動キュー・テーブル2
01のネクストリードポインタを更新し(908)、起
動先識別キュー・テーブル200のリードポインタ30
2を更新して(909)、該起動先識別情報を廃棄しC
PU101からのデータ通信要求に対する通信インタフ
ェース部103での起動処理を完了する。ここで、ネク
ストリードポインタとは、通信インタフェース部103
がキュー・テーブル内の登録情報をどこまで読出したか
を示すもので、本ポインタを更新してもキュー・テーブ
ルから登録情報を取り出すわけではない。なお、本ポイ
ンタもリードポインタ、ライトポインタ同様イニシャル
時、ゼロに初期化される。前記判定(ステップ904)
の結果、起動種別がマルチキャスト通信起動の場合、起
動先識別キュー・テーブル200のネクストリードポイ
ンタを更新し(910)マルチキャスト通信起動処理9
11に通信処理を引渡して(911)、再び自系通信イ
ンタフェース部103のマスタ/スレーブ状態を調べ
る。
【0062】このように、現用系の通信インタフェース
部では、マスタ状態の時のみ通信制御インタフェースを
介したCPUからのデータ通信要求に対する起動処理を
行う。
【0063】図10は、回線制御モジュールにおけるデ
ータ通信処理の概略を示したものである。
【0064】図10(a)は、回線制御モジュール10
7における一対一通信起動処理の手順を示したものであ
る。
【0065】回線制御モジュール107は、通信インタ
フェース部103からのコマンド登録状況を周期的に監
視し、図9にて説明した処理により一対一通信コマンド
キュー・テーブル240に一対一通信コマンドが登録さ
れていると(1)、その一対一通信コマンドの内容に従
って主記憶部102上の送受信バッファ114から回線
制御モジュール107内の送受信バッファ116へ送信
データを転送する(2)。そして、該当回線109に該
送信データを送出する(3)。
【0066】ここで、マルチキャスト通信起動処理の場
合、送信データは通信インタフェース部103により通
信インタフェース部103内の送受信バッファ115に
設定される。そして、回線制御モジュール107は送受
信バッファ115から送受信バッファ116へその送信
データの転送を行い、転送完了後前記通信インタフェー
ス部103に起動受付完了報告を行う。さらに、回線制
御モジュール107では回線109への送信データ送出
後、回線109からデータ送信に対する送達確認を受取
ると、該当コマンドキュー・テーブルのリードポインタ
(312あるいは332)を更新して該当コマンドを廃
棄する。前記送達確認が一対一通信時のデータ送信に対
するものである場合、通信インタフェース部103にそ
の一対一通信の終了報告を行う。
【0067】また、回線制御モジュール107では、一
対一通信コマンドキュー・テーブル240とは別にマル
チキャスト通信コマンドキュー・テーブル241を有し
ており、各々のコマンドキュー・テーブルの周期的監視
の割合を変更することで、端末111へ提供するデータ
通信の優先度を変更することができる。
【0068】図10(b)は、回線制御モジュール10
7における端末111からのデータ受信処理の手順を示
したものである。
【0069】回線制御モジュール107は、通信インタ
フェース部103へ端末111からのデータ受信報告を
行う場合、ホストコンピュータ100の主記憶部102
上の送受信バッファ114へ受信データを転送する
(1)。そして、主記憶部102上の通信制御インタフ
ェースエリアにあるデータ受信報告キュー・テーブル2
05へ受信報告を登録し(2)、割込み通知テーブル2
42に諸情報を設定して通信インタフェース部103へ
割込みを発行する(3)。
【0070】図11は、回線制御モジュールからの割込
みを受付けた現用系通信インタフェース部での割込み受
付処理及び割込み報告処理を示したものである。
【0071】割込み受付処理1100において通信イン
タフェース部103は、回線制御モジュール107から
割込みを受けると自系通信インタフェース部103の状
態がマスタ状態かスレーブ状態か判別し(1101)、
スレーブ状態の場合は本処理を終了する。前記判別(ス
テップ1101)の結果、自系通信インタフェース部1
03の状態がマスタ状態の場合は回線制御モジュール1
07内の割込み通知テーブル242の割込み情報を読込
み(1102)、その割込み通知テーブル242の有効
フラグ341がON状態か否か判別する(1103)。
前記判別(ステップ1102)の結果有効フラグ341
がON状態でない場合は本処理を終了し、有効フラグ3
41がON状態の場合は割込み情報の種別を調べる(1
104)。調査の結果、一対一通信終了報告フラグ34
2がON状態で前記割込み情報がホストコンピュータ1
00からの起動に対する終了割込みであれば、その割込
み情報に対応する一対一通信起動キュー・テーブル20
1のリードポインタ312を更新して(1105)、該
当一対一通信コマンドを廃棄する。そして、前記割込み
情報を主記憶部102上の割込み報告先識別キュー・テ
ーブル207へ登録し(1106)、ホストコンピュー
タ100のCPU101へ割込みを発行して(110
7)、割込み通知テーブル242の有効フラグ341を
OFFする(1108)。また、調査の結果、データ受
信報告フラグ344がON状態で前記割込み情報が回線
109からのデータ受信である場合、あるいは通信割込
み報告フラグ343がON状態で前記割込み情報が通信
異常発生などである場合は、割込み情報の割込み報告先
識別キュー・テーブル207への登録(1106)、C
PU101への割込み発行(1107)及び有効フラグ
341のOFF(1108)を行う。さらに調査の結
果、マルチキャスト通信起動受付完了報告フラグ345
がON状態で前記割込み情報がマルチキャスト通信起動
に対する受付完了である場合、マルチキャスト通信起動
受付完了報告受付処理1109に割込み受付処理を引渡
す(1109)。
【0072】このように、現用系の通信インタフェース
部では、回線制御モジュールから割込みを受取ると、マ
スタ状態の時のみその割込み種別に応じた割込み受付処
理を行い、ホストコンピュータのCPUへ報告する。
【0073】つぎに、図12、図13及び図14を用い
て、現用系通信インタフェース部におけるマルチキャス
ト通信処理のフローを説明する。
【0074】図12は、現用系通信インタフェース部に
おけるマルチキャスト通信起動処理のフローチャートを
示したものである。
【0075】ホストコンピュータ100内のCPU10
1からの起動先識別情報の起動種別がマルチキャスト通
信起動の場合、通信インタフェース部103では、起動
受付処理900からマルチキャスト通信起動処理911
に通信処理が引継がれる。
【0076】マルチキャスト通信起動処理911におい
て前記通信インタフェース部103は、前記起動先識別
情報からマルチキャスト通信起動テーブル202の該当
する情報登録エリア322を検出して該当マルチキャス
ト通信コマンドを読込み、前記マルチキャスト通信コマ
ンドの内容に従って主記憶部102上の送受信バッファ
114からマルチキャスト送信データを送受信バッファ
115に転送する(1201)。つぎに、前記マルチキ
ャスト通信コマンドによりCPU101から指定された
宛先パターンテーブル500を、宛先パターンテーブル
用ワークエリア230から、マルチキャスト通信管理テ
ーブル編集エリア231内の情報登録エリア322と一
対一に対応したワーク用のマルチキャスト通信管理テー
ブルの起動管理エリア512及び終了監視エリア514
へコピーして、マルチキャスト通信管理テーブル208
の基を作成する(1202)。そして、前記作成したマ
ルチキャスト通信管理テーブルを主記憶部102上の通
信制御インタフェースエリアにある該当マルチキャスト
通信管理テーブル208に設定する(1203)。つぎ
に、前記マルチキャスト通信管理テーブル編集エリア2
31内のマルチキャスト通信管理テーブルの起動管理エ
リア512からマルチキャスト送信データの送信先回線
を検出し(1204)、該当回線制御モジュール107
内のマルチキャスト通信コマンドキュー・テーブル24
1のライトポインタ331が示す情報登録エリア333
へ前記マルチキャスト通信コマンドを書込む(120
5)。通信インタフェース部103は、前記書込みが正
常に行えたか否かを判別し(1206)、正常に書込め
た場合マルチキャスト通信コマンドキュー・テーブル2
41のライトポインタ331を更新し(1207)、マ
ルチキャスト通信管理テーブル208の起動管理エリア
512内の該当回線の起動フラグを1から0に書替える
(1208)。そして、マルチキャスト通信コマンドキ
ュー・テーブル241のライトポインタ331を、主記
憶部102上のカレントライトポインタテーブル210
のマルチキャスト通信用記録エリア402内の該当回線
制御モジュール用記録フィールド404の該当回線用記
録要素406に記憶する(1209)。前記判別の結
果、正常に書込めなかった場合、該当マルチキャスト通
信管理テーブルの異常終了記憶エリア内の該当回線制御
モジュール番号記録フィールド516/回線番号記録フ
ィールド517/異常種別記録フィールド518に、そ
れぞれ前記登録不可回線制御モジュール番号/回線番号
及び異常種別を記憶する(1210)。そして、前記マ
ルチキャスト通信管理テーブルの異常終了総数515を
加算し(1211)、終了監視エリア514内の該当回
線の監視フラグを1から0に書替えて未終了報告受付総
数513を減算し、起動管理エリア512内の該当回線
の起動フラグを1から0に書替える(1212)。上記
各々の判別内容に応じた処理の後、該当マルチキャスト
通信管理テーブルの未起動総数511を減算し(121
3)、未起動総数511がゼロか否か判別する(121
4)。前記判別(ステップ1214)の結果、未起動回
線総数511がゼロでない場合は前記マルチキャスト通
信管理テーブルの起動管理エリア512からマルチキャ
スト送信データの次の送信先回線を検出し(120
4)、以下同様の処理を行う。前記判別(ステップ12
14)の結果、未起動回線総数511がゼロの場合はマ
ルチキャスト送信データを送信する回線109がもうな
いことを意味し、通信インタフェース部103は回線制
御モジュール107からのマルチキャスト通信起動に対
する受付完了報告を監視するため、マルチキャスト通信
終了監視タイマを作動させ(1215)、起動先識別キ
ュー・テーブル200のリードポインタ302を更新し
(1216)、該起動先識別情報を廃棄して本処理を終
了する。
【0077】このように、現用系通信インタフェース部
は、主記憶部からマルチキャスト送信データを取込み、
指定宛先パターンテーブル500をもとに作成したマル
チキャスト通信管理テーブル208の起動管理エリア5
12の内容に従って、データ送信回線が接続される各回
線制御モジュール内のマルチキャスト通信コマンドキュ
ー・テーブルへマルチキャスト通信コマンドを登録す
る。
【0078】ここで、上記処理のうちステップ1201
からステップ1204が完了するまでをマルチキャスト
ステータス1とし、ステップ1204完了後以降をマル
チキャストステータス2とする。マルチキャストステー
タス1/マルチキャストステータス2は、二重化通信イ
ンタフェース部103の系切換え処理におけるマルチキ
ャスト通信のリカバリ処理判別の指標となる。
【0079】また、マルチキャスト通信起動処理で使用
する宛先パターンテーブル500を宛先パターンテーブ
ル用ワークエリア230へ設定する際は、宛先パターン
テーブル設定コマンドによりCPU101が通信インタ
フェース部103へその指示を行う。CPU101では
システム立上げ後最初にマルチキャスト通信を行う前
に、全宛先パターンテーブル500を宛先パターンテー
ブル用ワークエリア230に設定するために前記宛先パ
ターンテーブル設定コマンドを通信インタフェース部1
03へ発行する。そして、前記宛先パターンテーブル設
定コマンドを受取った通信インタフェース部103は、
そのコマンド内容に従って全宛先パターンテーブル50
0を宛先パターンテーブル用ワークエリア230に設定
し、主記憶部102上のリカバリインタフェースエリア
の宛先パターンテーブル格納エリア212に宛先パター
ンテーブル500を全てコピーする。さらに、CPU1
01では回線異常の発生などにより回線109へのデー
タ送信の要否を変更する場合、該当宛先パターンテーブ
ル500において該当回線のフラグを変更し、前記宛先
パターンテーブル設定コマンドを通信インタフェース部
103へ発行する。そして、前記宛先パターンテーブル
設定コマンドを受取った通信インタフェース部103
は、そのコマンド内容に従って前記変更宛先パターンテ
ーブルを宛先パターンテーブル用ワークエリア230及
び宛先パターンテーブル格納エリア212に再設定す
る。
【0080】また、通信インタフェース部103は、マ
ルチキャスト通信起動テーブル202内に複数ある情報
登録エリア322と一対一に対応してマルチキャスト通
信管理テーブル208を複数同時に管理し、複数のマル
チキャスト通信処理を行う。
【0081】図13は、現用系通信インタフェース部に
おけるマルチキャスト通信起動受付完了報告受付処理の
フローチャートを示したものである。
【0082】多回線通信制御装置105内の回線制御モ
ジュール107からの割込み報告の種別がマルチキャス
ト通信起動受付完了報告の場合、通信インタフェース部
103では、割込み受付処理1100からマルチキャス
ト通信起動受付完了報告受付処理1109に割込み処理
が引継がれる。
【0083】マルチキャスト通信起動受付完了報告受付
処理1109において通信インタフェース部103は、
該当割込み通知テーブル242の内容から該当マルチキ
ャスト通信起動受付完了報告キュー・テーブル209を
判別し、前記マルチキャスト通信起動受付完了報告キュ
ー・テーブル209のリードポインタ312が示す情報
登録エリア313から終了情報を読込む(1301)。
つぎに、その終了情報の内容が正常終了か否か判別し
(1302)、異常終了の場合のみ該当回線制御モジュ
ール番号/回線番号及び異常種別を、マルチキャスト通
信管理テーブル編集エリア231の該当マルチキャスト
通信管理テーブルの異常終了記憶エリア内の該当回線制
御モジュール番号記録フィールド516/回線番号記録
フィールド517/異常種別記録フィールド518にそ
れぞれ記録し(1303)、前記マルチキャスト通信管
理テーブルの異常終了総数515を加算する(130
4)。つぎに、通信インタフェース部103は、前記マ
ルチキャスト通信管理テーブルの終了監視エリア514
内の該当回線の監視フラグを1から0に書替え(130
5)、該当回線109については起動受付完了報告を受
取ったことを記録し、前記マルチキャスト通信管理テー
ブルの未終了報告受付総数513を減算する(130
6)。そして、前記未終了報告受付総数513がゼロか
否か判別し(1307)、ゼロでない場合は該当マルチ
キャスト通信起動受付完了報告キュー・テーブル209
のリードポインタ312を更新して(1309)該終了
情報を廃棄し、該当回線制御モジュール107の割込み
通知テーブル242の有効フラグ341をOFFして
(1310)、本処理を終了する。前記判別(ステップ
1307)の結果、未終了報告受付総数513がゼロの
場合は各回線制御モジュール107からマルチキャスト
通信起動に対する受付完了報告を全て受取ったことを意
味し、CPU101にマルチキャスト通信の終了報告を
行うためマルチキャスト通信終了報告処理1308に処
理を引渡し(1308)、マルチキャスト通信起動受付
完了報告キュー・テーブル209のリードポインタ31
2を更新して(1309)該終了情報を廃棄し、該当回
線制御モジュール107の割込み通知テーブル242の
有効フラグ341をOFFして(1310)、本処理を
終了する。ここで、二重化通信インタフェース部の系切
換え処理におけるマルチキャスト通信のリカバリ処理判
別の指標となるマルチキャストステータスは、上記処理
の間中2の状態である。
【0084】図14は、現用系通信インタフェース部に
おけるマルチキャスト通信終了報告処理のフローチャー
トを示したものである。
【0085】通信インタフェース部103は、マルチキ
ャスト通信起動受付完了報告受付処理1109におい
て、各回線制御モジュール107からマルチキャスト通
信起動に対する受付完了報告を全て受取ったことを確認
した場合、マルチキャスト通信終了報告処理1308に
処理を引継ぐ。
【0086】マルチキャスト通信終了報告処理1308
において通信インタフェース部103は、該当マルチキ
ャスト通信の終了監視タイマが動作中か否か判別し(1
401)、動作中の場合のみ前記マルチキャスト通信終
了監視タイマを停止する(1402)。つぎに、マルチ
キャスト通信管理テーブル編集エリア231の該当マル
チキャスト通信管理テーブルの異常終了総数515を読
出して(1403)、異常終了総数515がゼロか否か
判別し(1404)、ゼロの場合は該マルチキャスト通
信は正常終了として終了報告情報を作成する(140
5)。前記判別(ステップ1404)の結果、異常終了
総数515がゼロでない場合、前記マルチキャスト通信
管理テーブルの異常終了記憶エリアをコピーして終了報
告情報を作成する(1406)。つぎに、作成した終了
報告情報を主記憶部102上のマルチキャスト通信終了
報告キュー・テーブル204のライトポインタ311が
示す情報登録エリア313に書込み、ライトポインタ3
11を更新する(1407)。そして、マルチキャスト
通信終了報告キュー・テーブル204に終了報告情報を
登録したことを、ホストコンピュータ100のCPU1
01に通知するための割込み報告先識別情報を作成し
(1408)、主記憶部102上の割込み報告先識別キ
ュー・テーブル207のライトポインタ301が示す情
報登録エリア303に前記割込み報告先識別情報を登録
してライトポインタ301を更新する(1409)。そ
して、CPU101へ割込みを発行して(1410)、
本処理を終了する。ここで、上記処理でCPU101へ
の割込み発行まではマルチキャストステータス2の状態
で、二重化通信インタフェース部103の系切換え処理
におけるマルチキャスト通信のリカバリ処理の対象とな
る。
【0087】このように、現用系通信インタフェース部
では、多回線通信制御装置内の各回線制御モジュールか
らのマルチキャスト通信起動受付完了報告を受取ると、
マルチキャスト通信管理テーブルの終了監視エリア51
4における該当回線について、監視フラグをゼロに書替
えて受取済を記憶する。そして、マルチキャスト送信デ
ータを送信した全ての回線について、該当回線制御モジ
ュールからマルチキャスト通信起動受付完了報告を受取
完了すると、CPUへ該当マルチキャスト通信の終了を
報告する。
【0088】ここで、前記マルチキャスト通信終了監視
タイマがタイムアウトして、所定時間内にマルチキャス
ト通信起動の受付完了報告を各回線制御モジュール10
7から必要数分受取れなかった場合、通信インタフェー
ス部103は該当マルチキャスト通信起動に対する回線
制御モジュール107からの受付完了報告受付を打切
る。つぎに、マルチキャスト通信管理テーブル編集エリ
ア231の該当マルチキャスト通信管理テーブルの終了
監視エリア514において、回線制御モジュール107
からのマルチキャスト通信起動受付完了報告の受取済が
記録されていない回線、すなわち、終了監視エリア51
4において監視フラグが1の回線を検出し、その回線は
異常終了と見なし、前記マルチキャスト通信管理テーブ
ルの異常終了記憶エリアに該当回線制御モジュール番号
/回線番号及び異常種別としてタイムアウトを記録し、
異常終了総数515を加算する。そして、終了監視エリ
ア514においてフラグが1の回線について全て前記異
常終了記憶エリアに記録すると、通信インタフェース部
103はマルチキャスト通信終了報告処理1308に処
理を引渡しCPU101にマルチキャスト通信の終了を
報告する。
【0089】また、図12、図13及び図14において
説明したマルチキャスト通信処理では、先に述べたよう
に通信インタフェース部103のマルチキャスト通信管
理テーブル編集エリア231内の該当マルチキャスト通
信管理テーブルを用いるが、テーブルの未起動総数51
1及び未終了報告受付総数513の減算、起動管理エリ
ア512及び終了監視エリア514の該当フラグの書替
え、及び異常終了記憶エリアへの登録については、同時
に主記憶部102上の通信制御インタフェースにある該
当マルチキャスト通信管理テーブル208に対しても行
う。
【0090】図15は、回線制御モジュール内のマルチ
キャスト通信コマンドキュー・テーブル241における
有効コマンド登録数に応じた現用系通信インタフェース
部、及び回線制御モジュールでの処理の手順を示したも
のである。
【0091】図15(a)は、通信インタフェース部1
03において、マルチキャスト通信コマンドキュー・テ
ーブル241内の有効コマンドの滞留状況をCPU10
1へ通知する処理手順を示したものである。
【0092】回線制御モジュール107では、回線10
9に異常が発生してスループットが低下すると、回線1
09からの送達確認がなかなか受信できなくなる。この
ような状態が長く続くと、各コマンドキュー・テーブル
がコマンドで満杯になることがある。
【0093】通信インタフェース部103は、マルチキ
ャスト通信コマンドキュー・テーブル241のライトポ
インタ331及びリードポインタ332を周期的に読出
し、マルチキャスト通信コマンドキュー・テーブル24
1での有効コマンドの滞留状況を判別する(1)。マル
チキャスト通信コマンドキュー・テーブル241内の有
効コマンド登録数がある一定値を超えた時、あるいはあ
る一定値を超えていた有効コマンド登録数がある一定値
以下になった時に、通信インタフェース部103は主記
憶部102上の通信割込み報告テーブル206にその状
態変化の内容を記録した情報を登録する(2)。そし
て、その状態変化をCPU101へ通知するため、主記
憶部102上の割込み報告先識別キュー・テーブル20
7に割込み報告先識別情報を登録して(3)割込みを発
行する。CPU101では、割込み報告がマルチキャス
ト通信コマンドキュー・テーブル241内の有効コマン
ド登録数がある一定値を超えた内容である場合、マルチ
キャスト通信コマンドキュー・テーブル241に対応し
た回線109に対してデータ送信しないように宛先パタ
ーンテーブル500内の前記回線のフラグをゼロに書替
え、宛先パターンテーブル設定コマンドによりその旨を
通信インタフェース部103に通知する。
【0094】このように、現用系通信インタフェース部
では、マルチキャスト通信コマンドキュー・テーブル2
41のコマンドの滞留を周期的に監視して、このマルチ
キャスト通信コマンドキュー・テーブル241がコマン
ドで満杯にならないようにしている。
【0095】ここで、一対一通信コマンドキュー・テー
ブル240については、その情報登録エリア313の数
を該一対一通信コマンドキュー・テーブル240に対応
する一対一通信起動キュー・テーブル201の情報登録
エリア313の数と同一にし、通信インタフェース部1
03と回線制御モジュール107とでの一対一通信処理
において、対応する両キュー・テーブル内の有効コマン
ド数が常に同じになるように処理されることで、CPU
101が満杯状態の一対一通信コマンドキュー・テーブ
ル240に対応する回線109に対してデータ送信要求
を行わないようにしている。
【0096】図15(b)は、通信インタフェース部1
03から登録されたマルチキャスト通信コマンドが、マ
ルチキャスト通信コマンドキュー・テーブル241内の
有効コマンド登録数として一定値を超えるコマンドであ
る場合の回線制御モジュール107の処理手順を示した
ものである。
【0097】回線制御モジュール107は、マルチキャ
スト通信コマンドキュー・テーブル241において通信
インタフェース部103から登録されたマルチキャスト
通信コマンドを読出し、その内容に従って前記通信イン
タフェース部103内の送受信バッファ115から回線
制御モジュール107内の送受信バッファ116へマル
チキャスト送信データを転送する(1)。前記マルチキ
ャスト通信コマンドがマルチキャスト通信コマンドキュ
ー・テーブル241内の有効コマンド登録数として一定
値を超えるコマンドである場合、回線制御モジュール1
07は前記マルチキャスト送信データを送受信バッファ
116から主記憶部102上の回線制御モジュール拡張
バッファエリア内の該当エリアに転送する(2)。前記
回線制御モジュール拡張バッファエリア内に格納したマ
ルチキャスト送信データを該当回線109へ送出する
際、回線制御モジュール107は前記回線制御モジュー
ル拡張バッファエリア内から直接送受信バッファ116
へマルチキャスト送信データを転送し、該当回線109
へ送出する。
【0098】このように本実施例によれば、CPUと二
重化された通信インタフェース部及び主記憶部を構成要
素に持つホストコンピュータと、多回線通信制御装置か
ら成る情報通信システムにおいて、通信種別毎に通信管
理テーブルを分けて配置し、CPU、通信インタフェー
ス部、多回線通信制御装置で分散して通信処理を行うの
で、異なる通信サービスにおいて、同一回線でのデータ
送受信をCPUの処理負荷を低減して行うことができ
る。
【0099】次に、二重化通信インタフェース部の状態
管理、及び系切換えとデータ連続性の保証を実現するリ
カバリ処理について説明する。
【0100】まず、二重化通信インタフェース部の現用
/待機系切換え手段について述べる。
【0101】先に述べたように、二重化通信インタフェ
ース部103のマスタ/スレーブ状態はそのインタフェ
ースチャネル117の状態により決定される。よって、
通信インタフェース部103の状態の移行は、そのイン
タフェースチャネル117状態の変更を指示する手段、
すなわち、通信インタフェース部103のインタフェー
スチャネル117に接続されている内部バス制御部10
6と内部バス108との論理的接続/切離しを指示する
インタフェースチャネル接続/切離しコマンドにより行
う。ここで、本コマンドは構成制御インタフェースを介
してやり取りされる。
【0102】図16は、前記インタフェースチャネル接
続/切離しコマンド起動時に主記憶部上の構成制御イン
タフェースエリア内の起動メッセージテーブルの起動情
報設定エリアに設定される起動情報を示したものであ
る。
【0103】図中、160は起動コマンドがインタフェ
ースチャネル接続、もしくは切離しのどちらを指示する
のかを表すコマンドID、161は前記コマンドID1
60の表す指示内容が通信インタフェース部103内の
全インタフェースチャネル117に対して要求している
のか、ある特定の指定インタフェースチャネル117に
対してのみ要求しているのかを表すサブコマンドID、
162は前記サブコマンドID161が指定インタフェ
ースチャネル要求を表している場合にのみ有効な情報
で、その指定インタフェースチャネル番号を表すインタ
フェースチャネルアドレス、163はインタフェースチ
ャネル接続コマンドにおいて通信インタフェース部10
3をスレーブ状態からマスタ状態へ移行する時に、元の
マスタ状態での通信処理引継ぎ要求の有無を表すデータ
連続性保証要求フラグである。ここで、二重化通信イン
タフェース部103の現用/待機系切換えを行う場合
は、サブコマンドID161を全インタフェースチャネ
ル要求で行い、指定インタフェースチャネル要求は1台
の多回線通信制御装置105の増設/交換時などに使用
する。よって、データ連続性保証要求フラグ163は、
インタフェースチャネル接続コマンドにおいてそのサブ
コマンドID161が全インタフェースチャネル要求を
表している場合にのみ有効な情報として扱われる。
【0104】では、図17、図18を用いて、通信イン
タフェース部での前記インタフェースチャネル接続/切
離しコマンド受付時の処理フローを説明する。
【0105】図17はホストコンピュータのCPUから
構成制御インタフェースを介してインタフェースチャネ
ル接続コマンドを受け付けた場合の通信インタフェース
部での処理を示したフローチャートである。
【0106】ホストコンピュータ100のCPU101
からの起動受付により、前記起動メッセージテーブル2
20の起動情報設定エリア602を取り込んだ通信イン
タフェース部103は、そのコマンドID160からイ
ンタフェースチャネル接続コマンドの起動を認識し、イ
ンタフェースチャネル接続処理1700を実行する。イ
ンタフェースチャネル接続処理1700では、まず、そ
のサブコマンドID161を調べ(1701)、全イン
タフェースチャネル接続要求を表していれば、各インタ
フェースチャネル117に接続している内部バス制御部
106と内部バス108との論理的切離しを行い(17
02)、各インタフェースチャネル117に接続してい
る多回線通信制御装置105の全回線制御モジュール1
07へバス転送禁止割込みを発行する(1703)。そ
して、各インタフェースチャネル117に接続している
内部バス制御部106と内部バス108との論理的接続
を全インタフェースチャネル117について行い(17
04)、通信インタフェース部103の状態をマスタ状
態へ移行する(1705)。その後、データ連続性保証
要求フラグ163を調べ(1706)、データ連続性保
証を要求していれば現用系処理引継ぎ処理を実行し(1
707)、各インタフェースチャネル117に接続して
いる多回線通信制御装置105の全回線制御モジュール
107へバス転送禁止の解除を行う(1708)。ここ
で、全インタフェースチャネル接続要求のインタフェー
スチャネル接続コマンドを受けた通信インタフェース部
103がマスタ状態の場合は何も行われない。一方、指
定インタフェースチャネル接続要求を表している場合
は、インタフェースチャネルアドレス162が表す指定
インタフェースチャネル117に接続している内部バス
制御部106と内部バス108との論理的接続を行い
(1709)、通信インタフェース部103の状態を調
べ(1710)、スレーブ状態であれば、その状態をマ
スタ状態へ移行する(1711)。
【0107】図18はホストコンピュータのCPUから
構成制御インタフェースを介してインタフェースチャネ
ル切離しコマンドを受け付けた場合の通信インタフェー
ス部での処理を示したフローチャートである。
【0108】ホストコンピュータ100のCPU101
からの起動受付により、前記起動メッセージテーブル2
20の起動情報設定エリア602を取り込んだ通信イン
タフェース部103は、そのコマンドID160からイ
ンタフェースチャネル切離しコマンドの起動を認識し、
インタフェースチャネル切離し処理1800を実行す
る。インタフェースチャネル切離し処理1800では、
まず、そのサブコマンドID161を調べ(180
1)、全インタフェースチャネル切離し要求を表してい
れば、各インタフェースチャネル117に接続している
内部バス制御部106と内部バス108との論理的切離
しを全インタフェースチャネル117について行い(1
802)、通信インタフェース部103の状態をスレー
ブ状態へ移行する(1803)。一方、指定インタフェ
ースチャネル切離し要求を表している場合は、インタフ
ェースチャネルアドレス162が表す指定インタフェー
スチャネル117に接続している多回線通信制御装置1
05の内部バス制御部106と内部バス108との論理
的切離しを行い(1804)、他のインタフェースチャ
ネル117の状態を調べ(1805)、リザーブ状態の
ものがなければ、通信インタフェース部103の状態を
スレーブ状態へ移行する(1806)。ここで、インタ
フェースチャネル切離しコマンドを受けた通信インタフ
ェース部103がスレーブ状態の場合は何も行われな
い。また、本インタフェースチャネル切離しコマンドに
よりマスタ状態からスレーブ状態へ移行した通信インタ
フェース部103は、その内部で処理中の全ての通信制
御処理を中断し、先に図9、図11の説明で述べたよう
に、以後、通信制御インタフェースを介した起動受付
け、及び割込み受付け処理を行わない。
【0109】次に、図19、図20を用いて二重化通信
インタフェース部の現用/待機系切換え手順について述
べる。
【0110】二重化通信インタフェース部103の現用
/待機系切換えには、現用系通信インタフェース部10
3−a、又は現用系通信インタフェース部103−aと
多回線通信制御装置105との接続経路(拡張バスケー
ブル118、内部バス制御部106)や多回線通信制御
装置105の内部バス108に障害が発生した場合に行
われる障害切換えと、オペレータがコンソールでのキー
操作によって計画的に行う保守切換えとがある。
【0111】図19は、障害切換え時の二重化通信イン
タフェース部の現用/待機系切換え手順を示した図であ
る。
【0112】現用系通信インタフェース部103、又は
現用系通信インタフェース部103と多回線通信制御装
置105との接続経路(拡張バスケーブル118、内部
バス制御部106)や多回線通信制御装置105の内部
バス106での障害発生を検出したホストコンピュータ
100のCPU101は、現用系通信インタフェース部
103−aへそのMPU112−aの動作停止を指示
し、待機系通信インタフェース部103−bへインタフ
ェースチャネル接続コマンド(全インタフェースチャネ
ル接続及びデータ連続性保証を要求)を起動する。該コ
マンドを受けた待機系通信インタフェース部103−b
は先に述べたインタフェースチャネル接続処理1700
のステップ1702〜1708を実行する。
【0113】ここで、各構成部位の障害検出は次のよう
な手段によって行う。
【0114】二重化通信インタフェース部103につい
ては、ホストコンピュータ100のCPU101による
周期的アクセスチェックによる監視と、通信インタフェ
ース部103自身による内部監視(ウォッチ ドッグ
タイマなど)とにより、その障害を検出する。
【0115】多回線通信制御装置105内の構成部(内
部バス制御部106、回線制御モジュール107、内部
バス108)については、現用系通信インタフェース部
103−aがその各構成部を周期的アクセスチェックに
より監視し、その障害の検出とホストコンピュータ10
0のCPU101への報告を行う。
【0116】図20は、保守切換え時の二重化通信イン
タフェース部の現用/待機系切換え手順を示した図であ
る。
【0117】オペレータがコンソールでのキー操作によ
って二重化通信インタフェース部103の現用/待機系
切換えを要求したことを検出したホストコンピュータ1
00のCPU101は、現用系通信インタフェース部1
03−aへインタフェースチャネル切離しコマンド(全
インタフェースチャネル切離し要求)を起動する。該コ
マンドを受けた待機系通信インタフェース部103−b
は先に述べたインタフェースチャネル切離し処理180
0のステップ1802〜1803を実行し、その処理終
了をCPU101へ報告する。該終了報告を受けたCP
U101は待機系通信インタフェース部103−bへイ
ンタフェースチャネル接続コマンド(全インタフェース
チャネル接続及びデータ連続性保証を要求)を起動す
る。該コマンドを受けた待機系通信インタフェース部1
03−bは先に述べたインタフェースチャネル接続処理
1700のステップ1702〜1708を実行する。
【0118】このように、前記インタフェースチャネル
接続/切離しコマンドを用いて、現用系通信インタフェ
ース部103−aから待機系通信インタフェース部10
3−bへ現用系を切換えることにより、内部バス制御部
106−aは内部バス108と論理的に切り離され、内
部バス制御部106−bが内部バス108と論理的に接
続される。
【0119】さらに、図21、図22、図23、図2
4、図25、図26を用いて、インタフェースチャネル
接続コマンド(全インタフェースチャネル接続及びデー
タ連続性保証を要求)を受けた通信インタフェース部で
の現用系処理引継ぎ処理について説明する。
【0120】図21は、現用系処理引継ぎ処理の全体処
理フローを示した図である。
【0121】現用系処理引継ぎ処理1707は、まず、
先に述べたマルチキャスト通信処理で用いる通信制御情
報を通信インタフェース部103上に回復する通信制御
情報回復処理を行い(2101)、次に、多回線通信制
御装置105の回線制御モジュール107からの割込み
受付処理を引き継ぐ割込み受付リカバリ処理を行った後
(2102)、通信制御インタフェースを介したホスト
コンピュータ100のCPU101からの起動受付処理
を引き継ぐ起動受付リカバリ処理を行い(2103)、
最後に、マルチキャスト通信処理の終了報告処理を引き
継ぐマルチキャスト通信終了報告リカバリ処理を行う
(2104)。
【0122】図22は、マルチキャスト通信処理で用い
る通信制御情報を通信インタフェース部上に回復する通
信制御情報回復処理のフローチャートである。
【0123】通信制御情報回復処理2101では、ま
ず、主記憶部102上のリカバリインタフェースエリア
の宛先パターンテーブル格納エリア212にある全ての
宛先パターンテーブル500を通信インタフェース部1
03上の宛先パターンテーブル用ワークエリア230へ
コピーする(2201)。次に、主記憶部102上の通
信制御インタフェースエリアのマルチキャスト通信起動
テーブル202の起動フラグ321から有効マルチキャ
スト通信コマンドの有無を調べる(2202)。そし
て、有効マルチキャスト通信コマンドがあれば、そのマ
ルチキャスト通信処理がマルチキャストステータス2か
どうか調べ(2203)、マルチキャストステータス2
であれば、通信制御インタフェースエリアの該当マルチ
キャスト通信管理テーブル208を通信インタフェース
部103上のマルチキャスト通信管理テーブル編集エリ
ア231へコピーし(2204)、そうでなければ、コ
ピーは行わない。また、有効マルチキャスト通信コマン
ドがなければ、何も行わない。そして、該当マルチキャ
スト通信コマンドのマルチキャスト送信データを主記憶
部102上の送受信バッファ114から通信インタフェ
ース部103上の送受信バッファ115へコピーする
(2205)。そして、前記処理の内、ステップ220
2〜2205をマルチキャスト通信起動テーブル202
の情報登録エリア分繰返す(2206)。
【0124】こうして、現用系で処理していたマルチキ
ャスト通信の処理引継ぎに必要な情報のみを、実際の処
理引継ぎを行う前に待機系の通信インタフェース部内に
再生しておくことができる。
【0125】図23は、多回線通信制御装置の回線制御
モジュールからの割込み受付処理を引き継ぐ割込み受付
リカバリ処理のフローチャートである。
【0126】割込み受付リカバリ処理2102では、ま
ず、通信インタフェース部103に接続している多回線
通信制御装置105の各回線制御モジュール107上の
割込み通知テーブル242の有効フラグ341がONか
どうかを調べ(2301)、ONであれば、割込み通知
テーブル242の各報告フラグ342〜345より該当
割込みの種別を判定する(2302)。そして、該当割
込みが一対一通信終了報告の場合、その割込み通知テー
ブル242に対応する主記憶部102上の通信制御イン
タフェースエリアの一対一通信起動キュー・テーブル2
01のリードポインタ312と一対一通信終了報告キュ
ー・テーブル204のライトポインタ311から、該一
対一通信起動キュー・テーブル201のリードポインタ
312の更新処理を行っているかどうか調べ(230
3)、更新処理を行っていなければ(リードポインタ3
12とライトポインタ311が等しくない場合)、その
リードポインタ312の更新を行う(2304)。そし
て、割込み報告先識別キュー・テーブル207への該当
割込み通知テーブル242の割込み情報登録とホストコ
ンピュータ100のCPU101への割込みを発行し
(2305)、該当割込み通知テーブル242の有効フ
ラグ341をOFFする(2306)。また、該当割込
みがデータ受信もしくは通信割込み報告の場合、前記処
理の内、ステップ2305〜2306のみ行う。さら
に、該当割込みがマルチキャスト通信起動受付完了報告
の場合、その割込み通知テーブル242に対応するマル
チキャスト通信管理テーブル208の終了監視エリア5
14の監視フラグを1から0に書替えているかどうか調
べ(2307)、1ならば、該当監視フラグを0に書替
える(2308)。その後、終了報告エリア514内、
監視フラグが1の総数(Ma)から未終了報告受付総数
513(Mb)の減算処理を行っているかどうか調べ
(2309)、減算処理を行っていなければ(Ma<M
b)、未終了報告受付総数513の減算を行う(231
0)。一方、前記有効フラグ341がOFFの場合、何
も行わない。そして、処理ステップ2301〜2310
を通信インタフェース部103に接続している多回線通
信制御装置105の全回線制御モジュール107分繰返
して行う(2311)。
【0127】こうして、通信インタフェース部103に
接続している多回線通信制御装置105の全回線制御モ
ジュール107からの各報告割込みを抜けなく受付処理
することができる。
【0128】図24は、通信制御インタフェースを介し
たホストコンピュータのCPUからの起動受付処理を引
き継ぐ起動受付リカバリ処理のフローチャートである。
【0129】起動受付リカバリ処理2103では、ま
ず、主記憶部102上の通信制御インタフェースエリア
の起動先識別キュー・テーブル200のリードポインタ
302と、リカバリインタフェースエリアのネクストリ
ードポインタテーブル211の起動先識別キュー・テー
ブル用記録フィールド410の値から、現用系の通信イ
ンタフェース部103が通信制御インタフェースを介し
てやり取りされるコマンドの受付処理中であったかどう
か調べ(2401)、あれば(前記リードポインタ30
2とネクストリードポインタが等しくない場合)、起動
先識別キュー・テーブル200のリードポインタ302
が示す情報登録エリア303に登録されている起動先識
別情報を調べ(2402)、以下の起動引継ぎ処理を行
う。そして、該起動先識別情報が一対一通信起動であっ
た場合、該起動先識別情報が示す回線制御モジュール1
07上の該当一対一通信コマンドキュー・テーブル24
0のライトポインタ311とリカバリインタフェースエ
リアのカレントライトポインタテーブル210の該当カ
レントライトポインタから、該当一対一通信コマンドキ
ュー・テーブル240へ、該起動先識別情報が示す一対
一通信起動キュー・テーブル201のリードポインタ3
12が示す情報登録エリア313の一対一通信コマンド
情報を登録しているかどうか調べ(2403)、登録し
ていなければ(前記ライトポインタ311とカレントラ
イトポインタが等しい場合)、該当一対一通信コマンド
キュー・テーブル240へ該一対一通信コマンド情報を
登録し(2406)、前記ネクストリードポインタテー
ブル211内にある一対一通信起動キュー・テーブル2
01のネクストリードポインタを更新する(240
7)。また、すでに該当一対一通信コマンドキュー・テ
ーブル240へ該一対一通信コマンド情報を登録済みの
場合、前記一対一通信起動キュー・テーブル201のリ
ードポインタ312と前記ネクストリードポインタテー
ブル211の該当ネクストリードポインタから該一対一
通信起動キュー・テーブル201のネクストリードポイ
ンタを更新したかどうか調べ(2404)、更新してい
なければ、前記ステップ2407を実行する。そして、
該起動先識別キュー・テーブル200から該当起動先識
別情報を廃棄する(2405)。また、該起動先識別情
報がマルチキャスト通信起動であった場合、該当マルチ
キャスト通信処理がマルチキャストステータス1かどう
か調べ(2408)、マルチキャストステータス1な
ら、現用系処理引継ぎ処理1707終了後、該マルチキ
ャスト通信起動を処理するようマルチキャスト通信起動
処理1200の実行を要求する(2409)。一方、マ
ルチキャストステータス1でなければ、マルチキャスト
通信起動リカバリ処理を行う(2410)。
【0130】こうして、通信制御インタフェースを介し
たホストコンピュータのCPUからの各種起動を抜け/
重複することなく処理することができる。なお、起動受
付リカバリ処理では高々1つの起動コマンド分しか受付
リカバリを行わないでよいよう、通常の起動受付時、カ
レントで処理中のコマンドを1つに制限できるよう通信
制御インタフェースの起動受付制御を行っている。
【0131】図25は、通信制御インタフェースを介し
たホストコンピュータのCPUからマルチキャスト通信
起動受付処理中における多回線通信制御装置の回線制御
モジュールへのマルチキャスト通信起動処理を引き継ぐ
マルチキャスト通信起動リカバリ処理のフローチャート
である。
【0132】マルチキャスト通信起動リカバリ処理24
10では、まず、通信インタフェース部103上のマル
チキャスト通信管理テーブル編集エリア231の該当マ
ルチキャスト通信管理テーブルの未起動総数511と該
当宛先パターンテーブル500から求めた起動済み回線
数から、マルチキャスト通信起動処理中であると予想さ
れる回線を検出する(2501)。そして、該マルチキ
ャスト通信管理テーブルの起動管理エリア5112の該
検出回線に対応する起動フラグが書替え済みかどうか調
べる(2502)。その結果、書替え未処理(起動フラ
グが1)であった場合、該回線に対応する回線制御モジ
ュール107のマルチキャスト通信コマンドキュー・テ
ーブル241のライトポインタ331と主記憶部102
上のリカバリインタフェースエリアのカレントライトポ
インタテーブル210のマルチキャスト通信用記録エリ
ア402内の該当回線用記録要素406に記憶されてい
るカレントライトポインタから、該マルチキャスト通信
コマンドキュー・テーブル241へマルチキャスト通信
コマンドの登録を行っているかどうか調べ(250
3)、該コマンド登録を行っていなければ(前記ライト
ポインタ331とカレントライトポインタが等しい場
合)、該マルチキャスト通信コマンドキュー・テーブル
241へマルチキャスト通信コマンドの登録を行い、該
起動フラブを0に書替える(2504)。そして、該マ
ルチキャスト通信コマンドキュー・テーブル241のラ
イトポインタ331をカレントライトポインタテーブル
210のマルチキャスト通信用記録エリア402内の該
当回線用記録要素406に記憶し(2505)、該マル
チキャスト通信管理テーブルの未起動総数511を1減
算する(2506)。その後、残りの起動指示回線への
マルチキャスト通信起動処理(マルチキャスト通信起動
処理1200のステップ1205〜1214)を行い
(2507)、該マルチキャスト通信管理テーブルの未
起動総数511がゼロになるまで繰返す(2508)。
そして、起動先識別キュー・テーブル200から該当起
動先識別情報を廃棄し(2509)、現用系処理引継ぎ
処理1707終了後、該マルチキャスト通信処理の終了
を監視するためのマルチキャスト通信終了監視タイマを
起動する(2510)。
【0133】こうして、現用系の通信インタフェース部
で多回線通信制御装置内の指定された各回線制御モジュ
ールへの起動処理途中のマルチキャスト通信について、
そのマルチキャスト送信データを送出する回線の抜け/
重複なく処理を引き継ぐことができる。
【0134】図26は、マルチキャスト通信処理の終了
報告処理を引き継ぐマルチキャスト通信終了報告リカバ
リ処理のフローチャートである。
【0135】マルチキャスト終了報告リカバリ処理21
04では、まず、主記憶部102上の通信制御インタフ
ェースエリアのマルチキャスト通信起動テーブル202
の起動フラグ321から有効マルチキャスト通信コマン
ドの有無を調べる(2601)。そして、有効コマンド
があれば、そのマルチキャスト通信処理がマルチキャス
トステータス2かどうか調べ(2602)、マルチキャ
ストステータス2であれば、通信インタフェース部10
3上のマルチキャスト通信管理テーブル編集エリアの該
当マルチキャスト通信管理テーブルの未終了報告受付総
数513がゼロかどうかを調べる(2603)。そし
て、未終了報告受付総数513がゼロであれば、マルチ
キャスト通信終了報告キュー・テーブル204のライト
ポインタ311とリードポインタ312とが示す間の情
報登録エリア313に登録されている有効終了報告情報
の中に未終了報告受付総数513がゼロであったマルチ
キャスト通信管理テーブルに該当する終了報告情報が登
録されていないかどうか調べ(2604)、登録されて
いなければ、該マルチキャスト通信管理テーブルから該
当マルチキャスト通信処理の終了報告情報を作成し、該
マルチキャスト通信終了報告キュー・テーブル204へ
登録する(2605)。そして、割込み報告先識別キュ
ー・テーブル207へ該マルチキャスト通信終了報告を
示す割込み報告先識別情報を登録し(2606)、ホス
トコンピュータ100のCPU101へ割込みを発行す
る(2607)。そして、ステップ2601〜2607
をマルチキャスト通信起動テーブル202の情報登録エ
リア分繰返す(2608)。
【0136】こうして、ホストコンピュータのCPUへ
のマルチキャスト通信終了報告処理を引き継ぐことがで
きる。
【0137】このように本実施例によれば、フォールト
トレラントコンピュータであるホストコンピュータの主
記憶部を介して通信インタフェース部の現用/待機系切
換え前の処理経過情報をやり取りできるので、通信イン
タフェース部、または多回線通信制御装置の内部バス制
御部が故障し、通信インタフェース部の現用/待機系切
換えを行なっても系切換え前後での処理を引き継ぐこと
を保証できる高信頼情報通信システムを提供することが
できる。
【0138】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ホスト
コンピュータ及び多回線制御装置の構成要素を二重化し
ているので、二重化構成部分が故障した場合、現用系を
切換えることによりデータ通信処理を継続し、ホストコ
ンピュータの主記憶部を介して現用系の処理の引継ぎを
行なうので、ホスト側の二重化構成部の故障により、端
末利用ユーザとの間で通信しているデータが失われた
り、ユーザが一定期間に渡って情報通信システムを使え
なくなることが無くなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る情報通信システム概略
構成とホスト側のホストコンピュータ及び多回線通信制
御装置の内部構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係る情報通信システムにお
けるホスト側の通信処理インタフェース構造図である。
【図3】本発明の一実施例に係る情報通信システムにお
ける通信制御インタフェースを構成するテーブルの構造
図である。
【図4】本発明の一実施例に係る情報通信システムにお
けるリカバリインタフェースを構成するテーブルの構造
図である。
【図5】本発明の一実施例に係る情報通信システムにお
けるマルチキャスト通信処理で使用される制御テーブル
の構造図である。
【図6】本発明の一実施例に係る情報通信システムにお
ける構成制御インタフェースを構成するテーブルの構造
図である。
【図7】本発明の一実施例に係る情報通信システムの構
成制御インタフェースでの起動/終了処理の概略手順を
示した図である。
【図8】本発明の一実施例に係る情報通信システムの通
信制御インタフェースでの一対一通信の起動/終了処理
の概略手順を示した図である。
【図9】本発明の一実施例に係る情報通信システムの通
信インタフェース部における起動受付処理/一対一通信
起動処理のフローチャート図である。
【図10】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
回線制御モジュールにおけるデータ通信処理の概略手順
を示した図である。
【図11】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部における割込み受付処理及び割込
み報告処理のフローチャート図である。
【図12】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部におけるマルチキャスト通信起動
処理のフローチャート図である。
【図13】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部におけるマルチキャスト通信起動
受付完了報告受付処理のフローチャート図である。
【図14】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部におけるマルチキャスト通信終了
報告処理のフローチャート図である。
【図15】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部及び回線制御モジュールにおける
マルチキャスト通信コマンドの有効数に応じた処理の概
略手順を示した図である。
【図16】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
二重化通信インタフェース部の現用/待機系切換えに用
いるインタフェースチャネル接続/切離しコマンドの起
動情報フォーマットを示した図である。
【図17】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部におけるインタフェースチャネル
接続処理のフローチャート図である。
【図18】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部におけるインタフェースチャネル
切離し処理のフローチャート図である。
【図19】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
二重化通信インタフェース部の障害切換え手順を示した
図である。
【図20】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
二重化通信インタフェース部の保守切換え手順を示した
図である。
【図21】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部における現用系処理引継ぎ処理の
フローチャート図である。
【図22】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部における現用系処理引継ぎ処理で
の通信制御情報回復処理を示すフローチャート図であ
る。
【図23】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部における現用系処理引継ぎ処理で
の割込み受付リカバリ処理を示すフローチャート図であ
る。
【図24】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部における現用系処理引継ぎ処理で
の起動受付リカバリ処理を示すフローチャート図であ
る。
【図25】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部における現用系処理引継ぎ処理で
の起動受付リカバリ処理にて実行されるマルチキャスト
通信起動リカバリ処理を示すフローチャート図である。
【図26】本発明の一実施例に係る情報通信システムの
通信インタフェース部における現用系処理引継ぎ処理で
のマルチキャスト通信終了報告リカバリ処理を示すフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
100…ホストコンピュータ、 101…CPU、 102…主記憶部、 103…通信インタフェース部、 105…多回線通信制御装置、 106…内部バス制御部、 107…回線制御モジュール、 112,113…MPU、 114,115,116…送受信バッファ、 117…インタフェースチャネル、 200…起動先識別キュー・テーブル、 201…一対一通信起動キュー・テーブル、 202…マルチキャスト通信起動テーブル、 203…一対一通信終了報告キュー・テーブル、 204…マルチキャスト通信終了報告キュー・テーブ
ル、 205…データ受信報告キュー・テーブル、 206…通信割込み報告キュー・テーブル、 207…割込み報告先識別キュー・テーブル、 208…マルチキャスト通信管理テーブル、 209…マルチキャスト通信起動受付完了報告キュー・
テーブル、 210…カレントライトポインタテーブル、 211…ネクストリードポインタテーブル、 212…宛先パターンテーブル格納エリア、 220…起動メッセージテーブル、 221…終了メッセージテーブル、 230…宛先パターンテーブル用ワークエリア、 231…マルチキャスト通信管理テーブル編集エリア、 240…一対一通信コマンドキュー・テーブル、 241…マルチキャスト通信コマンドキュー・テーブ
ル、 242…割込み通知テーブル、 500…宛先パターンテーブル、 900…起動受付処理、 1100…割込み受付処理、 911…マルチキャスト通信起動処理、 1109…マルチキャスト通信起動受付完了報告受付処
理、 1308…マルチキャスト通信終了報告処理、 1700…インタフェースチャネル接続処理、 1800…インタフェースチャネル切離し処理、 1707…現用系処理引継ぎ処理、 2101…通信制御情報回復処理、 2102…割込み受付リカバリ処理、 2103…起動受付リカバリ処理、 2410…マルチキャスト通信起動リカバリ処理、 2104…マルチキャスト通信終了報告リカバリ処理。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河原 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニ クス機器開発研究所内 (72)発明者 中根 啓一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニ クス機器開発研究所内 (72)発明者 岡田 政和 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 山口 彰二 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 藤又 芳巳 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号日 立プロセスコンピュータエンジニアリン グ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−217136(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/14 H04L 12/28 G06F 11/20 310 G06F 13/00 353

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも中央制御装置及び主記憶部を含
    む内部構成要素が多重化され、一方が故障しても他方に
    より処理を継続するホストコンピュータ、及びそれぞれ
    複数の通信回線で接続された複数の情報端末との間でデ
    ータの送受を行う複数の多回線通信制御装置を具備する
    情報通信システムであって、 前記複数の多回線通信制御装置は、それぞれ、前記複数
    の通信回線を制御する複数の回線制御モジュール、該複
    数の回線制御モジュールを接続する内部バス、及び該内
    部バスを制御し、かつ、前記ホストコンピュータとのイ
    ンタフェースを持つ複数の内部バス制御部を有し、 前記ホストコンピュータは、前記内部バス制御部と同数
    の、前記多回線通信制御装置とのインタフェースをとる
    通信インタフェース部を有し、前記主記憶部に設けられ
    た、前記多回線通信制御装置への通信処理起動を行う通
    信制御インタフェースエリア、前記通信インタフェース
    部の系切換え処理を行う構成制御インタフェースエリ
    ア、及び前記通信インタフェース部の系切換え時に通信
    データの連続性を保証するための通信処理経過引継ぎ情
    報のやり取りを行うリカバリインタフェースエリアを用
    いて前記通信インタフェース部の系切換えを制御するこ
    とを特徴とする情報通信システム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の情報通信システムにおい
    て、 前記通信インタフェース部は、前記内部バス制御部を介
    して前記多回線通信制御装置の内部バスと論理的に接続
    しているものを現用系、論理的に切り離されているもの
    を待機系として管理されることを特徴とする情報通信シ
    ステム。
  3. 【請求項3】請求項1記載の情報通信システムにおい
    て、 前記構成制御インタフェースエリアを介してやり取りす
    るコマンドとして、前記通信インタフェース部に対して
    そのインタフェースチャネルに接続している多回線通信
    制御装置の内部バス制御部と内部バスとの論理的接続/
    切離しを指示するインタフェースチャネル接続及びイン
    タフェースチャネル切離しコマンドを設け、 前記通信インタフェース部は、該インタフェースチャネ
    ル切離しコマンドにより現用系から待機系に、該インタ
    フェースチャネル接続コマンドにより待機系から現用系
    に移行することを特徴とする情報通信システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載の情報通信システムにおい
    て、 前記インタフェースチャネル切離しコマンドにより現用
    系から待機系へ移行した通信インタフェース部は、前記
    通信制御インタフェースエリアを介して起動されたコマ
    ンドの処理中断、及び該起動の受付け停止を行い、 前記インタフェースチャネル接続コマンドにより待機系
    から現用系へ移行した通信インタフェース部は、前記リ
    カバリインタフェースエリアの通信処理経過引継ぎ情報
    から、先に現用系であった前記通信インタフェース部で
    中断された処理を引継ぐことにより通信データの連続性
    を保証することを特徴とする情報通信システム。
  5. 【請求項5】請求項1記載の情報通信システムにおい
    て、 前記通信制御インタフェースエリアに、前記通信インタ
    フェース部でのマルチキャスト通信処理における管理情
    報を記録しておくマルチキャスト通信管理テーブルを設
    けたことを特徴とする情報通信システム。
  6. 【請求項6】請求項1記載の情報通信システムにおい
    て、 前記中央制御装置は、前記通信制御インタフェースエリ
    アを介したマルチキャスト通信におけるデータ送信先回
    線を示す宛先パターンテーブルの設定を通信インタフェ
    ース部に行う宛先パターンテーブル設定コマンドを有
    し、同コマンドを受けた前記通信インタフェース部は、
    設定された宛先パターンテーブルの補製を、前記リカバ
    リインタフェースエリアに設けられた宛先パターンテー
    ブル格納エリアへも格納することを特徴とする情報通信
    システム。
  7. 【請求項7】請求項6記載の情報通信システムにおい
    て、 前記リカバリインタフェースエリアに、前記多回線通信
    制御装置の各回線制御モジュールの回線毎への一対一通
    信、マルチキャスト通信でのデータ送信起動状況を記録
    しておくカレントライトポインタテーブルと、前記通信
    制御インタフェースエリアを介した前記中央制御装置か
    らの起動状況を記録しておくネクストリードポインタテ
    ーブル、及び前記宛先パターンテーブル設定コマンドに
    よって通知された宛先パターンテーブルを格納しておく
    宛先パターンテーブル格納エリアを設けたことを特徴と
    する情報通信システム。
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