JPH04360242A - 二重化システムの系切替装置およびその方法 - Google Patents
二重化システムの系切替装置およびその方法Info
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- JPH04360242A JPH04360242A JP3134719A JP13471991A JPH04360242A JP H04360242 A JPH04360242 A JP H04360242A JP 3134719 A JP3134719 A JP 3134719A JP 13471991 A JP13471991 A JP 13471991A JP H04360242 A JPH04360242 A JP H04360242A
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Landscapes
- Hardware Redundancy (AREA)
- Multi Processors (AREA)
- Computer And Data Communications (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットスタンバイシス
テムにおいて、障害が発生しても端末とのリンクを切断
せずに処理を継続させることが可能な二重化システムの
系切替装置およびその方法に関する。
テムにおいて、障害が発生しても端末とのリンクを切断
せずに処理を継続させることが可能な二重化システムの
系切替装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における計算機相互間通信方法とし
ては、例えば、特開平1−305742号公報に記載さ
れている『計算機間通信のリトライ方式』がある。この
方法では、デ−タ送信側コンピュ−タ(端末)からデ−
タ受信側コンピュ−タ(端末)に対してデ−タを送信す
る場合、デ−タ送信側コンピュ−タは受信側から送達確
認を受信するまでデ−タを保持する。その理由は、受信
側が正常に受信できなかったときに、保持しているデ−
タを用いて再送するためである。例えば、デ−タ受信側
コンピュ−タで障害が発生した場合には、受信側コンピ
ュ−タは実行中のメッセ−ジ処理をキャンセルして送信
側に再送要求を行うことにより、送信側コンピュ−タか
ら再送を行う。また、従来より予備系を待機させておき
、現用系の装置が障害になったとき、現用系から予備系
に切り替えているが、切り替える前に、実行中のメッセ
−ジ処理が中止されるため、一旦リンクが切断されてし
まう。
ては、例えば、特開平1−305742号公報に記載さ
れている『計算機間通信のリトライ方式』がある。この
方法では、デ−タ送信側コンピュ−タ(端末)からデ−
タ受信側コンピュ−タ(端末)に対してデ−タを送信す
る場合、デ−タ送信側コンピュ−タは受信側から送達確
認を受信するまでデ−タを保持する。その理由は、受信
側が正常に受信できなかったときに、保持しているデ−
タを用いて再送するためである。例えば、デ−タ受信側
コンピュ−タで障害が発生した場合には、受信側コンピ
ュ−タは実行中のメッセ−ジ処理をキャンセルして送信
側に再送要求を行うことにより、送信側コンピュ−タか
ら再送を行う。また、従来より予備系を待機させておき
、現用系の装置が障害になったとき、現用系から予備系
に切り替えているが、切り替える前に、実行中のメッセ
−ジ処理が中止されるため、一旦リンクが切断されてし
まう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
計算機間通信方法では、デ−タ受信側プロセッサにおい
て障害が発生すると、実行中のメッセ−ジ処理をキャン
セルして、デ−タ送信側プロセッサ(端末)がデ−タを
再送していた。そのために、システムの停止時間が長く
なって、リンクが一旦切断されてしまうという問題点が
あった。本発明の目的は、このような従来の課題を解決
し、デ−タ受信側コンピュ−タで障害が発生しても、デ
−タ送信側コンピュ−タとのリンクを切断させず、保持
したまま利用者に対して予備への切り替えを感じさせな
いようにできる二重化システムの系切替装置およびその
方法を提供することにある。
計算機間通信方法では、デ−タ受信側プロセッサにおい
て障害が発生すると、実行中のメッセ−ジ処理をキャン
セルして、デ−タ送信側プロセッサ(端末)がデ−タを
再送していた。そのために、システムの停止時間が長く
なって、リンクが一旦切断されてしまうという問題点が
あった。本発明の目的は、このような従来の課題を解決
し、デ−タ受信側コンピュ−タで障害が発生しても、デ
−タ送信側コンピュ−タとのリンクを切断させず、保持
したまま利用者に対して予備への切り替えを感じさせな
いようにできる二重化システムの系切替装置およびその
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明による二重化システムの系切替装置は、(イ)
現用系および予備系プロセッサにそれぞれ接続された回
線制御装置と、端末からのメッセ−ジを現用系と予備系
とが同時に並行して受信できるように、受信時には端末
との間の回線を両系に接続し、送信時には現用系のみか
ら端末に送信できるように、回線を現用系のみに切替え
接続する回線切替装置とを有することに特徴がある。ま
た、(ロ)現用系および予備系の各回線制御装置には、
それぞれタイマを設け、現用系と予備系の各回線制御装
置は、端末からのメッセ−ジを受信する際に、メッセ−
ジの識別子として受信メッセ−ジに上記タイマによる時
刻印を付与することにも特徴がある。また、本発明によ
る二重化システムの系切替方法は、(ハ)現用系と予備
系の各回線制御装置にはそれぞれ受信用待ち行列と送信
用待ち行列とを設け、現用系のプロセッサは、RECE
IVEコマンドにより現用系の回線制御装置の受信用待
ち行列からメッセ−ジを取り出し、メッセ−ジの本体を
ディスク装置に、またメッセ−ジに付与されている時刻
印を共有メモリに、それぞれ書き込み、メッセ−ジに対
応した処理を実行した後、処理が終了すると、SEND
コマンドにより端末に送信すべきメッセ−ジを現用系の
回線制御装置の送信用待ち行列に格納することに特徴が
ある。また、(ニ)予備系のプロセッサは、周期的に共
有メモリから処理の終了しているメッセ−ジを検出して
、予備系の回線制御装置の受信用待ち行列から検出した
メッセ−ジと同一メッセ−ジを取り除くことにも特徴が
ある。また、(ホ)現用系のプロセッサで障害が発生し
た時には、予備系のプロセッサは、共有メモリから現用
系が実行中であるメッセ−ジを時刻印を照合することに
より検出し、予備系の回線制御装置に通知して、検出し
たメッセ−ジと同一のメッセ−ジから処理を再開するこ
とにも特徴がある。また、(ヘ)現用系の回線制御装置
で障害が発生した時には、障害回線数により、予備系が
処理を引き継ぐかあるいは現用系が障害回線を閉塞して
他の回線により処理を継続するかを選択することにも特
徴がある。
、本発明による二重化システムの系切替装置は、(イ)
現用系および予備系プロセッサにそれぞれ接続された回
線制御装置と、端末からのメッセ−ジを現用系と予備系
とが同時に並行して受信できるように、受信時には端末
との間の回線を両系に接続し、送信時には現用系のみか
ら端末に送信できるように、回線を現用系のみに切替え
接続する回線切替装置とを有することに特徴がある。ま
た、(ロ)現用系および予備系の各回線制御装置には、
それぞれタイマを設け、現用系と予備系の各回線制御装
置は、端末からのメッセ−ジを受信する際に、メッセ−
ジの識別子として受信メッセ−ジに上記タイマによる時
刻印を付与することにも特徴がある。また、本発明によ
る二重化システムの系切替方法は、(ハ)現用系と予備
系の各回線制御装置にはそれぞれ受信用待ち行列と送信
用待ち行列とを設け、現用系のプロセッサは、RECE
IVEコマンドにより現用系の回線制御装置の受信用待
ち行列からメッセ−ジを取り出し、メッセ−ジの本体を
ディスク装置に、またメッセ−ジに付与されている時刻
印を共有メモリに、それぞれ書き込み、メッセ−ジに対
応した処理を実行した後、処理が終了すると、SEND
コマンドにより端末に送信すべきメッセ−ジを現用系の
回線制御装置の送信用待ち行列に格納することに特徴が
ある。また、(ニ)予備系のプロセッサは、周期的に共
有メモリから処理の終了しているメッセ−ジを検出して
、予備系の回線制御装置の受信用待ち行列から検出した
メッセ−ジと同一メッセ−ジを取り除くことにも特徴が
ある。また、(ホ)現用系のプロセッサで障害が発生し
た時には、予備系のプロセッサは、共有メモリから現用
系が実行中であるメッセ−ジを時刻印を照合することに
より検出し、予備系の回線制御装置に通知して、検出し
たメッセ−ジと同一のメッセ−ジから処理を再開するこ
とにも特徴がある。また、(ヘ)現用系の回線制御装置
で障害が発生した時には、障害回線数により、予備系が
処理を引き継ぐかあるいは現用系が障害回線を閉塞して
他の回線により処理を継続するかを選択することにも特
徴がある。
【0005】
【作用】本発明においては、送信側および受信側のコン
ピュ−タを、それぞれ現用系、予備系、共有メモリ、回
線切替装置およびディスク装置からなるホットスタンバ
イシステムで構成する。また、現用系と予備系には、そ
れぞれ回線制御装置を設けて、メッセ−ジを受信する場
合には回線切替装置に現用系と予備系の両方を接続して
両方で端末から同一メッセ−ジを受信し、メッセ−ジを
送信する場合には回線切替装置に現用系のみを接続して
、現用系のみから端末にメッセ−ジを送信する。現用系
と予備系の回線制御装置は、メッセ−ジ識別子としてメ
ッセ−ジに時刻印を付与する。現用系はRECEIVE
コマンドにより、回線制御装置の受信用待ち行列からメ
ッセ−ジを取り出し、メッセ−ジに対応した処理を行う
。処理の引き継ぎのポイントとして、ディスク装置に対
する書き込み処理時点をチェックポイントとし、チェッ
クポイントデ−タとして、プロセスまたはI/O情報を
用いる。現用系がディスク装置への書き込み処理を実行
する毎に、現用系はこれらのデ−タを共有メモリに転送
する。転送処理が終了すると、現用系からメッセ−ジの
送信を行う。そして、最後に終了メッセ−ジの時刻印を
共有メモリに格納する。一方、予備系は、周期的に共有
メモリを読み出し、処理の完了しているメッセ−ジを検
出して、予備系の回線切替装置の受信用待ち行列からそ
のメッセ−ジを取り除く。現用系で障害が発生すると、
予備系のプロセッサは、チェックポイントデ−タが格納
されている共有メモリを参照して、最新のチェックポイ
ントから再開する。そのために、予備系は現用系で実行
していたメッセ−ジ処理を引き継ぐことができる。 実行中以降のメッセ−ジは、予備系の受信用待ち行列に
格納されているので、これらの処理を引き継ぐことが可
能となる。この結果、現用系で障害が発生しても、予備
系は端末とのリンクを切断せずに、処理を現用系から引
き継ぐことができる。
ピュ−タを、それぞれ現用系、予備系、共有メモリ、回
線切替装置およびディスク装置からなるホットスタンバ
イシステムで構成する。また、現用系と予備系には、そ
れぞれ回線制御装置を設けて、メッセ−ジを受信する場
合には回線切替装置に現用系と予備系の両方を接続して
両方で端末から同一メッセ−ジを受信し、メッセ−ジを
送信する場合には回線切替装置に現用系のみを接続して
、現用系のみから端末にメッセ−ジを送信する。現用系
と予備系の回線制御装置は、メッセ−ジ識別子としてメ
ッセ−ジに時刻印を付与する。現用系はRECEIVE
コマンドにより、回線制御装置の受信用待ち行列からメ
ッセ−ジを取り出し、メッセ−ジに対応した処理を行う
。処理の引き継ぎのポイントとして、ディスク装置に対
する書き込み処理時点をチェックポイントとし、チェッ
クポイントデ−タとして、プロセスまたはI/O情報を
用いる。現用系がディスク装置への書き込み処理を実行
する毎に、現用系はこれらのデ−タを共有メモリに転送
する。転送処理が終了すると、現用系からメッセ−ジの
送信を行う。そして、最後に終了メッセ−ジの時刻印を
共有メモリに格納する。一方、予備系は、周期的に共有
メモリを読み出し、処理の完了しているメッセ−ジを検
出して、予備系の回線切替装置の受信用待ち行列からそ
のメッセ−ジを取り除く。現用系で障害が発生すると、
予備系のプロセッサは、チェックポイントデ−タが格納
されている共有メモリを参照して、最新のチェックポイ
ントから再開する。そのために、予備系は現用系で実行
していたメッセ−ジ処理を引き継ぐことができる。 実行中以降のメッセ−ジは、予備系の受信用待ち行列に
格納されているので、これらの処理を引き継ぐことが可
能となる。この結果、現用系で障害が発生しても、予備
系は端末とのリンクを切断せずに、処理を現用系から引
き継ぐことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示すホットスタ
ンバイシステムのブロック構成図である。本発明のホッ
トスタンバイシステムは、現用系コンピュ−タ30、予
備系コンピュ−タ50、共有メモリ10,20、バス1
、回線2、ディスク装置3,4、回線切替装置5、およ
び回線切替装置5に接続されている端末6〜9で構成さ
れている。現用系コンピュ−タ30は、プロセッサ31
、メモリ32、IOP33、回線制御装置34、ディス
ク制御装置35およびバスエクステンダ36で構成され
ている。一方、予備系コンピュ−タ50も全く同じよう
にして、プロセッサ51、メモリ52、IOP53、回
線制御装置54、ディスク制御装置55、およびバスエ
クステンダ56で構成されている。回線制御装置34,
54は、メッセ−ジの受信用待ち行列と送信用待ち行列
とを内蔵しており、端末6〜9から受信したメッセ−ジ
と端末6〜9に送信するメッセ−ジとを各待ち行列に順
次つなぐ。ディスク制御装置34,54は、ディスク装
置3,4をアクセスして、メッセ−ジの読み書きを制御
する。端末6〜9からメッセ−ジを受信する場合には、
回線切替装置5は現用系30と予備系50が同時に同一
メッセ−ジを受信できるように、両系(30,50)に
回線を接続する。一方、端末6〜9にメッセ−ジを送信
する場合には、回線切替装置5は、現用系30のみから
メッセ−ジを送信できるように、現用系30に回線を切
替え接続する。ディスク装置3,4、および共有メモリ
10,20は、障害が発生してもシステムダウンに至ら
ないように二重化構成とし、それぞれ同一の内容を格納
する。
説明する。図1は、本発明の一実施例を示すホットスタ
ンバイシステムのブロック構成図である。本発明のホッ
トスタンバイシステムは、現用系コンピュ−タ30、予
備系コンピュ−タ50、共有メモリ10,20、バス1
、回線2、ディスク装置3,4、回線切替装置5、およ
び回線切替装置5に接続されている端末6〜9で構成さ
れている。現用系コンピュ−タ30は、プロセッサ31
、メモリ32、IOP33、回線制御装置34、ディス
ク制御装置35およびバスエクステンダ36で構成され
ている。一方、予備系コンピュ−タ50も全く同じよう
にして、プロセッサ51、メモリ52、IOP53、回
線制御装置54、ディスク制御装置55、およびバスエ
クステンダ56で構成されている。回線制御装置34,
54は、メッセ−ジの受信用待ち行列と送信用待ち行列
とを内蔵しており、端末6〜9から受信したメッセ−ジ
と端末6〜9に送信するメッセ−ジとを各待ち行列に順
次つなぐ。ディスク制御装置34,54は、ディスク装
置3,4をアクセスして、メッセ−ジの読み書きを制御
する。端末6〜9からメッセ−ジを受信する場合には、
回線切替装置5は現用系30と予備系50が同時に同一
メッセ−ジを受信できるように、両系(30,50)に
回線を接続する。一方、端末6〜9にメッセ−ジを送信
する場合には、回線切替装置5は、現用系30のみから
メッセ−ジを送信できるように、現用系30に回線を切
替え接続する。ディスク装置3,4、および共有メモリ
10,20は、障害が発生してもシステムダウンに至ら
ないように二重化構成とし、それぞれ同一の内容を格納
する。
【0007】図2は、本発明の処理概要を示す説明図で
あり、また図3は、受信メッセ−ジのフォ−マット図で
あり、図4は、送信メッセ−ジのフォ−マット図である
。図2では、回線制御装置34,54、メモリ32,5
2、プロセッサ31,51、共有メモリ10,20、回
線切替装置5、および端末6〜9のみが示され、その他
の回路は記載が省略されている。図2に示すように、回
線制御装置34,54にはメッセ−ジの受信用待ち行列
37,57と送信用待ち行列38,58が備えられてい
る。また、共有メモリ10,20には、現用系30と予
備系50で実行中、および実行済みのメッセ−ジを管理
するために、実行中メッセ−ジエリア11,21と実行
済みメッセ−ジエリア12,22とが備えられている。 図3に示すように、受信メッセ−ジ80は、メッセ−ジ
本体81と時刻印82とで構成されている。この時刻印
82は、メッセ−ジ本体81を受信した時刻のクロック
が記述される。送信メッセ−ジは、送信メッセ−ジ本体
のみで構成されている。現用系30と予備系50は、そ
れぞれ端末6〜9からメッセ−ジ81を受信すると、そ
れぞれ回線制御装置34,54の受信用待ち行列37,
57に格納する(図2の処理経路71)。回線制御装置
34,54では、それぞれ受信したメッセ−ジ81を一
致させるために、それぞれある程度の誤差を許容してメ
ッセ−ジに時刻印82を付与する。現用系30では、プ
ロセッサ31からRECEIVEコマンドを発行するこ
とにより、回線制御装置34の受信待ち行列37からメ
ッセ−ジを取り出し、メッセ−ジ本体81をメモリ32
に書き込み(処理経路72)、時刻印82のみを共有メ
モリ10,20の実行中メッセ−ジエリア11,21に
書き込む(処理経路73)。そして、現用系30は、メ
ッセ−ジに対応した処理を実行する。その処理が終了す
ると、SENDコマンドにより、端末6〜9への送信メ
ッセ−ジ85を現用系の回線制御装置34の送信用待ち
行列38に格納する(処理経路74)。回線制御装置3
4は、待ち行列38に格納されたメッセ−ジを順次、端
末6〜9に送信する(処理経路75)。処理の完了した
メッセ−ジの時刻印82を、共有メモリ10,20の実
行済みメッセ−ジエリア12,22に書き込む(処理経
路76)。一方、予備系50では、プロセッサ51が一
定周期毎に共有メモリ10,20の実行済みメッセ−ジ
エリア12,22の内容を読み出し、処理の完了してい
るメッセ−ジを検出して、受信待ち行列57の中から該
当するメッセ−ジを除去する(処理経路77)。このよ
うに、予備系50では、回線制御装置54の受信用待ち
行列54中からメッセ−ジを順次取り除くことにより、
受信用待ち行列54がメッセ−ジで溢れるのを防止する
。このように、本発明では、現用系30と予備系50が
端末6〜9からのメッセ−ジ81を受信することにより
、メッセ−ジ81の喪失防止と停止時間の短縮を可能と
し、端末6〜9とのリンクを切断せずに系を切り替える
ことができる。
あり、また図3は、受信メッセ−ジのフォ−マット図で
あり、図4は、送信メッセ−ジのフォ−マット図である
。図2では、回線制御装置34,54、メモリ32,5
2、プロセッサ31,51、共有メモリ10,20、回
線切替装置5、および端末6〜9のみが示され、その他
の回路は記載が省略されている。図2に示すように、回
線制御装置34,54にはメッセ−ジの受信用待ち行列
37,57と送信用待ち行列38,58が備えられてい
る。また、共有メモリ10,20には、現用系30と予
備系50で実行中、および実行済みのメッセ−ジを管理
するために、実行中メッセ−ジエリア11,21と実行
済みメッセ−ジエリア12,22とが備えられている。 図3に示すように、受信メッセ−ジ80は、メッセ−ジ
本体81と時刻印82とで構成されている。この時刻印
82は、メッセ−ジ本体81を受信した時刻のクロック
が記述される。送信メッセ−ジは、送信メッセ−ジ本体
のみで構成されている。現用系30と予備系50は、そ
れぞれ端末6〜9からメッセ−ジ81を受信すると、そ
れぞれ回線制御装置34,54の受信用待ち行列37,
57に格納する(図2の処理経路71)。回線制御装置
34,54では、それぞれ受信したメッセ−ジ81を一
致させるために、それぞれある程度の誤差を許容してメ
ッセ−ジに時刻印82を付与する。現用系30では、プ
ロセッサ31からRECEIVEコマンドを発行するこ
とにより、回線制御装置34の受信待ち行列37からメ
ッセ−ジを取り出し、メッセ−ジ本体81をメモリ32
に書き込み(処理経路72)、時刻印82のみを共有メ
モリ10,20の実行中メッセ−ジエリア11,21に
書き込む(処理経路73)。そして、現用系30は、メ
ッセ−ジに対応した処理を実行する。その処理が終了す
ると、SENDコマンドにより、端末6〜9への送信メ
ッセ−ジ85を現用系の回線制御装置34の送信用待ち
行列38に格納する(処理経路74)。回線制御装置3
4は、待ち行列38に格納されたメッセ−ジを順次、端
末6〜9に送信する(処理経路75)。処理の完了した
メッセ−ジの時刻印82を、共有メモリ10,20の実
行済みメッセ−ジエリア12,22に書き込む(処理経
路76)。一方、予備系50では、プロセッサ51が一
定周期毎に共有メモリ10,20の実行済みメッセ−ジ
エリア12,22の内容を読み出し、処理の完了してい
るメッセ−ジを検出して、受信待ち行列57の中から該
当するメッセ−ジを除去する(処理経路77)。このよ
うに、予備系50では、回線制御装置54の受信用待ち
行列54中からメッセ−ジを順次取り除くことにより、
受信用待ち行列54がメッセ−ジで溢れるのを防止する
。このように、本発明では、現用系30と予備系50が
端末6〜9からのメッセ−ジ81を受信することにより
、メッセ−ジ81の喪失防止と停止時間の短縮を可能と
し、端末6〜9とのリンクを切断せずに系を切り替える
ことができる。
【0008】図5は、系の状態遷移を示す図である。本
発明では、全ての障害が発生した場合に現用系から予備
系に切り替えるのではなく、他に代替が可能なもの、例
えば複数回線が接続されている場合に1つの回線障害が
発生した際には、予備系に切り替えずに、他の回線に切
り替えるのみで処理の継続することができる。本発明で
は、現用系30および予備系50にそれぞれ回線制御装
置34,54を設けているので、障害は系障害と回線部
障害とに分けることができる。ここで、系障害は系に影
響を及ぼすため、系の切替えが必須である。また、回線
部障害は回線制御装置34,54の回線固有部の障害で
あるため、障害回線を閉塞すれば他の回線に影響を及ぼ
さずに処理の継続が可能である。従って、系30,50
は、いずれも次の5つの状態100〜104が設けられ
る。すなわち、(イ)現用状態100、(ロ)準現用状
態101、(ハ)待機状態102、(ニ)オフライン状
態103、(ホ)修復状態104の5つである。現用状
態100は、全ての回線制御部を含めて正常に処理を実
行中の状態である。準現用状態101は、一部の回線制
御部に障害があるが、障害箇所を閉塞して処理を実行中
の状態である。また、待機状態102は、現用系と同期
してメッセ−ジを受信している状態であり、現用系で障
害が発生しても直ちに処理を引き継げる状態である。オ
フライン状態103は、障害発生や保守のためシステム
から切り離されている状態である。修復状態104は、
障害から復旧中の状態、あるいは立ち上げ中の状態であ
る。次に、系30,50の状態遷移の動作を説明する。 現用状態100で回線固有部に障害が発生すると、障害
回線を閉塞して準現用状態101に遷移する(状態遷移
105)。また、現用状態100で系障害が発生すると
、オフライン状態103に遷移し(状態遷移107)、
予備系50は待機状態102から現用状態100に遷移
する(状態遷移108)。準現用状態100で系障害が
発生すると、オフライン状態103に遷移し(状態遷移
110)、予備系は待機状態102から現用状態100
に遷移する(状態遷移108)。準現用状態101で回
線固有部が障害から回復すると、現用状態100に遷移
する(状態遷移106)。待機状態102で障害が発生
すると、オフライン状態103に遷移する(状態遷移1
09)。また、修復状態104で障害が発生すると、オ
フライン状態103に遷移する(状態遷移113)。オ
フライン状態103から修復が完了すると、修復状態1
04に遷移する(状態遷移114)。なお、両系でメッ
セ−ジを受信するようになると、修復状態104から待
機状態102に遷移する(状態遷移112)。
発明では、全ての障害が発生した場合に現用系から予備
系に切り替えるのではなく、他に代替が可能なもの、例
えば複数回線が接続されている場合に1つの回線障害が
発生した際には、予備系に切り替えずに、他の回線に切
り替えるのみで処理の継続することができる。本発明で
は、現用系30および予備系50にそれぞれ回線制御装
置34,54を設けているので、障害は系障害と回線部
障害とに分けることができる。ここで、系障害は系に影
響を及ぼすため、系の切替えが必須である。また、回線
部障害は回線制御装置34,54の回線固有部の障害で
あるため、障害回線を閉塞すれば他の回線に影響を及ぼ
さずに処理の継続が可能である。従って、系30,50
は、いずれも次の5つの状態100〜104が設けられ
る。すなわち、(イ)現用状態100、(ロ)準現用状
態101、(ハ)待機状態102、(ニ)オフライン状
態103、(ホ)修復状態104の5つである。現用状
態100は、全ての回線制御部を含めて正常に処理を実
行中の状態である。準現用状態101は、一部の回線制
御部に障害があるが、障害箇所を閉塞して処理を実行中
の状態である。また、待機状態102は、現用系と同期
してメッセ−ジを受信している状態であり、現用系で障
害が発生しても直ちに処理を引き継げる状態である。オ
フライン状態103は、障害発生や保守のためシステム
から切り離されている状態である。修復状態104は、
障害から復旧中の状態、あるいは立ち上げ中の状態であ
る。次に、系30,50の状態遷移の動作を説明する。 現用状態100で回線固有部に障害が発生すると、障害
回線を閉塞して準現用状態101に遷移する(状態遷移
105)。また、現用状態100で系障害が発生すると
、オフライン状態103に遷移し(状態遷移107)、
予備系50は待機状態102から現用状態100に遷移
する(状態遷移108)。準現用状態100で系障害が
発生すると、オフライン状態103に遷移し(状態遷移
110)、予備系は待機状態102から現用状態100
に遷移する(状態遷移108)。準現用状態101で回
線固有部が障害から回復すると、現用状態100に遷移
する(状態遷移106)。待機状態102で障害が発生
すると、オフライン状態103に遷移する(状態遷移1
09)。また、修復状態104で障害が発生すると、オ
フライン状態103に遷移する(状態遷移113)。オ
フライン状態103から修復が完了すると、修復状態1
04に遷移する(状態遷移114)。なお、両系でメッ
セ−ジを受信するようになると、修復状態104から待
機状態102に遷移する(状態遷移112)。
【0009】図6は、共有メモリのモ−ドとモ−ド遷移
を示す図である。図1に示す共有メモリ10,20にも
、次のような5つの状態モ−ドが存在する。すなわち、
(イ)ダブルモ−ド120、(ロ)シングルモ−ド12
1、(ハ)準ダブルモ−ド、(ニ)修復モ−ド、(ホ)
ダウンモ−ド124の5つである。ダブルモ−ド120
は、2つの共有メモリ10,20が正常な場合であって
、一方の共有メモリ10から読み出しが行われ、両方の
共有メモリ10,20に書き込みが行われる。シングル
モ−ド121は、一方の共有メモリ10で障害が発生し
、他方の共有メモリ20のみで実行するモ−ドであって
、正常な共有メモリ20から読み出しが行われ、正常な
共有メモリ20に書き込みが行われる。準ダブルモ−ド
122は、共有メモリ10が障害から復旧し、正常な共
有メモリ20の内容を復旧した共有メモリ10にコピ−
中である。この場合には、正常な共有メモリ10,20
から読み出しが行われ、両方の共有メモリ10,20に
書き込みが行われる。修復モ−ド123は、2つの共有
メモリ10,20がともに初期状態あるいは障害から修
復した状態である。ダウンモ−ド124は、障害や保守
により2つの共有メモリ10,20がともに障害状態で
ある。
を示す図である。図1に示す共有メモリ10,20にも
、次のような5つの状態モ−ドが存在する。すなわち、
(イ)ダブルモ−ド120、(ロ)シングルモ−ド12
1、(ハ)準ダブルモ−ド、(ニ)修復モ−ド、(ホ)
ダウンモ−ド124の5つである。ダブルモ−ド120
は、2つの共有メモリ10,20が正常な場合であって
、一方の共有メモリ10から読み出しが行われ、両方の
共有メモリ10,20に書き込みが行われる。シングル
モ−ド121は、一方の共有メモリ10で障害が発生し
、他方の共有メモリ20のみで実行するモ−ドであって
、正常な共有メモリ20から読み出しが行われ、正常な
共有メモリ20に書き込みが行われる。準ダブルモ−ド
122は、共有メモリ10が障害から復旧し、正常な共
有メモリ20の内容を復旧した共有メモリ10にコピ−
中である。この場合には、正常な共有メモリ10,20
から読み出しが行われ、両方の共有メモリ10,20に
書き込みが行われる。修復モ−ド123は、2つの共有
メモリ10,20がともに初期状態あるいは障害から修
復した状態である。ダウンモ−ド124は、障害や保守
により2つの共有メモリ10,20がともに障害状態で
ある。
【0010】次に、共有メモリ10,20のモ−ド遷移
動作を説明する。ダブルモ−ド120で、一方の共有メ
モリ10で障害が発生すると、シングルモ−ド121に
遷移する(モ−ド遷移125)。シングルモ−ド121
で正常な共有メモリ20で障害が発生すると、ダウンモ
−ド124に遷移する(モ−ド遷移130)。シングル
モ−ド121で障害共有メモリ10を正常なものと交換
して、障害から修復すると、準ダブルモ−ド122に遷
移する(モ−ド遷移126)。準ダブルモ−ド122で
正常共有メモリ20から修復共有メモリ10へのコピ−
が終了すると、ダブルモ−ド120に遷移する(モ−ド
遷移127)。コピ−中に正常共有メモリ20で障害が
発生すると、ダウンモ−ド124に遷移する(モ−ド遷
移128)。また、コピ−中に修復した共有メモリ10
で障害が発生すると、シングルモ−ド121に遷移する
(モ−ド遷移129)。また、ダウンモ−ド124で、
障害共有メモリ10,20を修復すると、修復モ−ド1
23に遷移する(モ−ド遷移131)。このように、2
つの共有メモリ10,20が同時に障害になることは殆
んどない。シングルモ−ド121で正常共有メモリ20
に障害が発生すると、ダウンモ−ド124に遷移する(
モ−ド遷移130)。修復モ−ド123において、両方
の共有メモリ10,20の修復が完了すると、ダブルモ
−ド120に遷移する(モ−ド遷移132)。
動作を説明する。ダブルモ−ド120で、一方の共有メ
モリ10で障害が発生すると、シングルモ−ド121に
遷移する(モ−ド遷移125)。シングルモ−ド121
で正常な共有メモリ20で障害が発生すると、ダウンモ
−ド124に遷移する(モ−ド遷移130)。シングル
モ−ド121で障害共有メモリ10を正常なものと交換
して、障害から修復すると、準ダブルモ−ド122に遷
移する(モ−ド遷移126)。準ダブルモ−ド122で
正常共有メモリ20から修復共有メモリ10へのコピ−
が終了すると、ダブルモ−ド120に遷移する(モ−ド
遷移127)。コピ−中に正常共有メモリ20で障害が
発生すると、ダウンモ−ド124に遷移する(モ−ド遷
移128)。また、コピ−中に修復した共有メモリ10
で障害が発生すると、シングルモ−ド121に遷移する
(モ−ド遷移129)。また、ダウンモ−ド124で、
障害共有メモリ10,20を修復すると、修復モ−ド1
23に遷移する(モ−ド遷移131)。このように、2
つの共有メモリ10,20が同時に障害になることは殆
んどない。シングルモ−ド121で正常共有メモリ20
に障害が発生すると、ダウンモ−ド124に遷移する(
モ−ド遷移130)。修復モ−ド123において、両方
の共有メモリ10,20の修復が完了すると、ダブルモ
−ド120に遷移する(モ−ド遷移132)。
【0011】図7は、共有メモリの排他制御方法を示す
図である。共有メモリ10,20は、現用系用監視エリ
ア13,23、予備系用監視エリア14,24および引
き継ぎ情報エリア15,25に分けられ、次のように排
他制御を行う。 ■現用系30は、現用系用監視エリア13,23をリ−
ド可、ライト可(処理140)。予備系用監視エリア1
4,24をリ−ド可、ライト不可(処理141)。引き
継ぎ情報エリア15,25をリ−ド可、ライト可(処理
142)。 ■予備系50は、現用系用監視エリア13,23をリ−
ド可、ライト不可(処理143)。予備系用監視エリア
14,24をリ−ド可、ライト可(処理144)。引き
継ぎ情報エリア15,25をリ−ド可、ライト不可(処
理145)。 このようにして、現用系30と予備系50とは、共有メ
モリ10,20を排他制御することができる。なお、図
2に示す共有メモリ10,20中の実行中メッセ−ジエ
リア11,21と実行済みメッセ−ジエリア12,22
とは、現用系用監視エリア13,23の中に設けられる
。
図である。共有メモリ10,20は、現用系用監視エリ
ア13,23、予備系用監視エリア14,24および引
き継ぎ情報エリア15,25に分けられ、次のように排
他制御を行う。 ■現用系30は、現用系用監視エリア13,23をリ−
ド可、ライト可(処理140)。予備系用監視エリア1
4,24をリ−ド可、ライト不可(処理141)。引き
継ぎ情報エリア15,25をリ−ド可、ライト可(処理
142)。 ■予備系50は、現用系用監視エリア13,23をリ−
ド可、ライト不可(処理143)。予備系用監視エリア
14,24をリ−ド可、ライト可(処理144)。引き
継ぎ情報エリア15,25をリ−ド可、ライト不可(処
理145)。 このようにして、現用系30と予備系50とは、共有メ
モリ10,20を排他制御することができる。なお、図
2に示す共有メモリ10,20中の実行中メッセ−ジエ
リア11,21と実行済みメッセ−ジエリア12,22
とは、現用系用監視エリア13,23の中に設けられる
。
【0012】図8は、図1における現用系と予備系内部
の詳細構成図である。現用系30と予備系50とは同一
構成であるため、ここでは現用系30を中心に記述する
。プロセッサ31、メモリ32、IOP33、バスエク
ステンダ36の他に、送られてきたアドレスをデコ−ド
して振り分けるアドレスデコ−ダ531、タイマ530
からの割込み信号をエンコ−ドしてプロセッサ31の割
込み信号線の1つに送出する割込みエンコ−ダ532、
セットされた時刻になるまでカウントして、タイムオ−
バで信号を出力するタイマ530が設けられている。プ
ロセッサ31は、例えば68000マイクロプロセッサ
が用いられる。プロセッサ31の内部レジスタとして、
デ−タレジスタ500〜507,アドレスレジスタ51
0〜516、スタックポインタ520、ステ−タスレジ
スタ521、およびプログラムカウンタ522が内蔵さ
れている。プロセッサ31から延長される信号線として
は、デ−タ線540、アドレス線541,割込み線54
3、およびリ−ド/ライト線546が設けられる。リ−
ド/ライト線546は、‘H’の時がリ−ドサイクル、
‘L’の時がライトサイクルである。IOP33は、プ
ロセッサ570、バッファ571、ROM572、およ
びRAM573から構成されている。バッファ571に
は、プロセッサ31から転送された端末へ送信するため
のメッセ−ジやディスク装置への書込みデ−タが格納さ
れる。なお、記号の付与方法は、現用系30の5**の
番号に対応するものには予備系50の6**が付与され
る。
の詳細構成図である。現用系30と予備系50とは同一
構成であるため、ここでは現用系30を中心に記述する
。プロセッサ31、メモリ32、IOP33、バスエク
ステンダ36の他に、送られてきたアドレスをデコ−ド
して振り分けるアドレスデコ−ダ531、タイマ530
からの割込み信号をエンコ−ドしてプロセッサ31の割
込み信号線の1つに送出する割込みエンコ−ダ532、
セットされた時刻になるまでカウントして、タイムオ−
バで信号を出力するタイマ530が設けられている。プ
ロセッサ31は、例えば68000マイクロプロセッサ
が用いられる。プロセッサ31の内部レジスタとして、
デ−タレジスタ500〜507,アドレスレジスタ51
0〜516、スタックポインタ520、ステ−タスレジ
スタ521、およびプログラムカウンタ522が内蔵さ
れている。プロセッサ31から延長される信号線として
は、デ−タ線540、アドレス線541,割込み線54
3、およびリ−ド/ライト線546が設けられる。リ−
ド/ライト線546は、‘H’の時がリ−ドサイクル、
‘L’の時がライトサイクルである。IOP33は、プ
ロセッサ570、バッファ571、ROM572、およ
びRAM573から構成されている。バッファ571に
は、プロセッサ31から転送された端末へ送信するため
のメッセ−ジやディスク装置への書込みデ−タが格納さ
れる。なお、記号の付与方法は、現用系30の5**の
番号に対応するものには予備系50の6**が付与され
る。
【0013】図9は、現用系と予備系のメモリマップ図
である。共有メモリ10,20は、最初の1Mバイトに
アドレス(00000016〜0FFFFF16)を使
用する。現用系30のメモリ32および予備系50のメ
モリ52は、いずれも共有メモリ10,20に割当てら
れたアドレス以降の15Mバイトに、アドレス(100
00016〜FFFFFF16)を使用する。現用系メ
モリマップと予備系メモリマップは図9に示すように同
一であって、以下の通りである。 0〜0FFFFFF16・・・・・・・・・共有メモリ
10,200〜α1・・・・・・・・・・・・・・・現
用系用監視エリア13,23α1〜α2・・・・・・・
・・・・・・・予備系用監視エリア14,24α2〜0
FFFFFF16・・・・・・・・引き継ぎ情報格納エ
リア15,2510000016〜FFFFFF16・
・・・メモリ32,5210000016〜+β・・・
・・・・・・OS領域β〜γ・・・・・・・・・・・・
・・・・プログラム領域γ〜FFFFFF16・・・・
・・・・・・リザ−ブ領域
である。共有メモリ10,20は、最初の1Mバイトに
アドレス(00000016〜0FFFFF16)を使
用する。現用系30のメモリ32および予備系50のメ
モリ52は、いずれも共有メモリ10,20に割当てら
れたアドレス以降の15Mバイトに、アドレス(100
00016〜FFFFFF16)を使用する。現用系メ
モリマップと予備系メモリマップは図9に示すように同
一であって、以下の通りである。 0〜0FFFFFF16・・・・・・・・・共有メモリ
10,200〜α1・・・・・・・・・・・・・・・現
用系用監視エリア13,23α1〜α2・・・・・・・
・・・・・・・予備系用監視エリア14,24α2〜0
FFFFFF16・・・・・・・・引き継ぎ情報格納エ
リア15,2510000016〜FFFFFF16・
・・・メモリ32,5210000016〜+β・・・
・・・・・・OS領域β〜γ・・・・・・・・・・・・
・・・・プログラム領域γ〜FFFFFF16・・・・
・・・・・・リザ−ブ領域
【0014】図10は、バス
エクステンダの詳細回路図である。現用系のプロセッサ
31が現用系のメモリ32をアクセスするか、あるいは
共有メモリ10,20をアクセスするかは、現用系プロ
セッサ31のアドレス線A20〜A23(541)の上
位4ビットによって決定される。現用系プロセッサ31
のアドレス線A20〜A23(541)が全て‘L’で
あれば、共有メモリ10,20をアクセスする。また、
全て‘L’でないときには、現用系メモリ32をアクセ
スする。予備系のプロセッサ51も、同じように制御す
る。現用系30の双方向ドライバの制御信号555は、
次のように制御する。すなわち、現用系プロセッサ31
のアドレス線A20〜A23(541)とW/R線(5
46)の値により、W/R線(546)が‘H’の時は
共有メモリ10,20からの読み出しを、また‘L’の
時には、共有メモリ10,20への書き込みを行う。予
備系50の双方向ドライバの制御信号655も、同じよ
うに制御する。このような制御により、現用系のプロセ
ッサ31と予備系のプロセッサ51は、共有メモリ10
,20の読み出しと書き込みを行うことができる。
エクステンダの詳細回路図である。現用系のプロセッサ
31が現用系のメモリ32をアクセスするか、あるいは
共有メモリ10,20をアクセスするかは、現用系プロ
セッサ31のアドレス線A20〜A23(541)の上
位4ビットによって決定される。現用系プロセッサ31
のアドレス線A20〜A23(541)が全て‘L’で
あれば、共有メモリ10,20をアクセスする。また、
全て‘L’でないときには、現用系メモリ32をアクセ
スする。予備系のプロセッサ51も、同じように制御す
る。現用系30の双方向ドライバの制御信号555は、
次のように制御する。すなわち、現用系プロセッサ31
のアドレス線A20〜A23(541)とW/R線(5
46)の値により、W/R線(546)が‘H’の時は
共有メモリ10,20からの読み出しを、また‘L’の
時には、共有メモリ10,20への書き込みを行う。予
備系50の双方向ドライバの制御信号655も、同じよ
うに制御する。このような制御により、現用系のプロセ
ッサ31と予備系のプロセッサ51は、共有メモリ10
,20の読み出しと書き込みを行うことができる。
【0015】図11、図12、および図13は、系状態
レジスタ、aliveレジスタ、および割込みレジスタ
の内容を示す図である。系状態レジスタ、aliveレ
ジスタおよび割込みレジスタは、いずれも共有メモリ1
0,20の現用系用監視エリア13,23に設けられる
。これらの各レジスタは、いずれも8ビット構成である
。図32は、系状態レジスタのビットの意味を示す図で
ある。系状態レジスタは、図11および図32に示すよ
うに、現用系と予備系の状態を示している。ビット7〜
5は他の使用目的のためにリザ−ブされており、ビット
4が1のとき現用状態、ビット3が1のとき準現用状態
、ビット2が1のとき待機状態、ビット1が1のとき修
復状態、ビット0が1のときオフライン状態をそれぞれ
示している。図33は、aliveレジスタのビットの
意味を示す図である。aliveレジスタは、図12お
よび図33に示すように、ビット0のみが使用されてお
り、このビットが1のときaliveメッセ−ジ送信済
みを示し、0のとき未送信を示している。現用系30お
よび予備系50は相互にaliveメッセ−ジを交換し
て、互いに正常であるかを監視する。先ず現用系30が
予備系50にaliveメッセ−ジを転送する。現用系
30が予備系50のaliveレジスタのビット0を1
にセットし、予備系50が一定周期毎にaliveレジ
スタのビット0を0にリセットする。予備系50も現用
系30に対してaliveメッセ−ジを転送し、現用系
30のaliveレジスタをセットした後、現用系30
がそのビットをリセットする。
レジスタ、aliveレジスタ、および割込みレジスタ
の内容を示す図である。系状態レジスタ、aliveレ
ジスタおよび割込みレジスタは、いずれも共有メモリ1
0,20の現用系用監視エリア13,23に設けられる
。これらの各レジスタは、いずれも8ビット構成である
。図32は、系状態レジスタのビットの意味を示す図で
ある。系状態レジスタは、図11および図32に示すよ
うに、現用系と予備系の状態を示している。ビット7〜
5は他の使用目的のためにリザ−ブされており、ビット
4が1のとき現用状態、ビット3が1のとき準現用状態
、ビット2が1のとき待機状態、ビット1が1のとき修
復状態、ビット0が1のときオフライン状態をそれぞれ
示している。図33は、aliveレジスタのビットの
意味を示す図である。aliveレジスタは、図12お
よび図33に示すように、ビット0のみが使用されてお
り、このビットが1のときaliveメッセ−ジ送信済
みを示し、0のとき未送信を示している。現用系30お
よび予備系50は相互にaliveメッセ−ジを交換し
て、互いに正常であるかを監視する。先ず現用系30が
予備系50にaliveメッセ−ジを転送する。現用系
30が予備系50のaliveレジスタのビット0を1
にセットし、予備系50が一定周期毎にaliveレジ
スタのビット0を0にリセットする。予備系50も現用
系30に対してaliveメッセ−ジを転送し、現用系
30のaliveレジスタをセットした後、現用系30
がそのビットをリセットする。
【0016】図34は、割込みレジスタのビットの意味
を示す図であり、図35は、割込みレベルを示す図であ
る。割込みレジスタは、図13および図34に示すよう
に、割込みが発生したか否かを示すレジスタであって、
ビット7〜ビット0を使用してレベル7〜レベル1の割
込みの有無を示している。図35に示すように、レベル
4の割込みは障害割込みであり、レベル2の割込みはタ
イマ割込みである。この例では、それ以外は使用されて
いない。優先順位は、レベル7が最も高く、以下順に低
くなっていく。従って、タイマ割込みが発生しても、障
害割込みが発生すると、それを優先して受け付けて処理
する。図14は、現用系のタイマ割込みの制御回路の構
成図である。タイマ530内には、クロック550とa
liveメッセ−ジカウンタ551とが設けられる。ク
ロック550が10m秒毎にカウンタを+1する。1秒
経過して割込むものは、カウンタ値が100になると割
込みエンコ−ダ532を介してプロセッサ31に割込み
を発生させる。予備系50にも、全く同じタイマ割込み
の制御回路が設けられる。
を示す図であり、図35は、割込みレベルを示す図であ
る。割込みレジスタは、図13および図34に示すよう
に、割込みが発生したか否かを示すレジスタであって、
ビット7〜ビット0を使用してレベル7〜レベル1の割
込みの有無を示している。図35に示すように、レベル
4の割込みは障害割込みであり、レベル2の割込みはタ
イマ割込みである。この例では、それ以外は使用されて
いない。優先順位は、レベル7が最も高く、以下順に低
くなっていく。従って、タイマ割込みが発生しても、障
害割込みが発生すると、それを優先して受け付けて処理
する。図14は、現用系のタイマ割込みの制御回路の構
成図である。タイマ530内には、クロック550とa
liveメッセ−ジカウンタ551とが設けられる。ク
ロック550が10m秒毎にカウンタを+1する。1秒
経過して割込むものは、カウンタ値が100になると割
込みエンコ−ダ532を介してプロセッサ31に割込み
を発生させる。予備系50にも、全く同じタイマ割込み
の制御回路が設けられる。
【0017】図15は、回線制御装置の詳細回路図であ
る。回線制御装置34,54は、プロセッサ590,6
90、メモリ591,691、タイマ592,692、
バッファ593,693、および回線制御部595,6
95で構成されている。回線制御部595,695には
、個々の回線に対応する回線固有部596,696が設
けられている。また、バッファ593,693には、メ
ッセ−ジの受信用待ち行列37,57と送信用待ち行列
38,58とが設けられる。メッセ−ジの受信用待ち行
列37,57には、端末6〜9から受信したメッセ−ジ
を格納し、送信用待ち行列38,58には、端末6〜9
に送信するためのメッセ−ジを格納する。現用系のタイ
マ592と予備系のタイマ692の時刻を一致させるた
め、1本の回線をタイマ一致用専用回線150に割り当
てている。なお、ここでは、回線は2と150の2本し
か示されていないが、回線2は複数回線を1本で表わし
ているので、実際には複数本存在する。図16は、回線
切替装置の詳細回路図である。回線切替装置5内の競合
防止回路151は、現用系30との間では送受信可能で
あるが、予備系50との間では受信のみが可能である。 すなわち、競合防止回路151の制御により、端末6〜
9から送られてきたメッセ−ジは、切替回路を介して現
用系30および予備系50の両方に転送されるが、端末
6〜9に送信されるメッセ−ジは、現用系30から送ら
れてきたものだけを切替回路を介して端末6〜9に送出
する。予備系50から送出されてきたメッセ−ジは、切
替回路を通過できないように制御される。
る。回線制御装置34,54は、プロセッサ590,6
90、メモリ591,691、タイマ592,692、
バッファ593,693、および回線制御部595,6
95で構成されている。回線制御部595,695には
、個々の回線に対応する回線固有部596,696が設
けられている。また、バッファ593,693には、メ
ッセ−ジの受信用待ち行列37,57と送信用待ち行列
38,58とが設けられる。メッセ−ジの受信用待ち行
列37,57には、端末6〜9から受信したメッセ−ジ
を格納し、送信用待ち行列38,58には、端末6〜9
に送信するためのメッセ−ジを格納する。現用系のタイ
マ592と予備系のタイマ692の時刻を一致させるた
め、1本の回線をタイマ一致用専用回線150に割り当
てている。なお、ここでは、回線は2と150の2本し
か示されていないが、回線2は複数回線を1本で表わし
ているので、実際には複数本存在する。図16は、回線
切替装置の詳細回路図である。回線切替装置5内の競合
防止回路151は、現用系30との間では送受信可能で
あるが、予備系50との間では受信のみが可能である。 すなわち、競合防止回路151の制御により、端末6〜
9から送られてきたメッセ−ジは、切替回路を介して現
用系30および予備系50の両方に転送されるが、端末
6〜9に送信されるメッセ−ジは、現用系30から送ら
れてきたものだけを切替回路を介して端末6〜9に送出
する。予備系50から送出されてきたメッセ−ジは、切
替回路を通過できないように制御される。
【0018】図17は、現用系のソフトウェアの処理概
要を示す図であり、また図18は、予備系のソフトウェ
アの処理概要を示す図である。割込み200には、タイ
マ割込み202と障害割込み203とがある。障害割込
み203は割込みレベル4であり、タイマ割込み202
は割込みレベル2であり、メッセ−ジ処理はレベル0で
あって、プロセッサ31,52はそれぞれこれらのレベ
ルで実行する。割込みレベル0あるいは割込みレベル2
で実行中に、優先順位の高い割込みが発生すると、実行
中のプロセスを中断させて、高い順位の割込みを実行し
て、その処理が終了してから中断していたプロセスを再
開する。図17により現用系のソフトウェアの処理を説
明する。現用系30は割込み200を受信すると、その
割込み種別を解析する(処理201)。タイマ割込み2
02では、aliveメッセ−ジの送信処理(処理20
5)およびaliveメッセ−ジの受信確認処理(処理
204)を実行する。aliveメッセ−ジの送信処理
205は、周期的にaliveメッセ−ジを共有メモリ
10,20に転送する処理である。また、aliveメ
ッセ−ジの受信確認処理204は、現用系30が予備系
50からの最終のaliveメッセ−ジを受信して一定
時間以内にaliveメッセ−ジを受信するか否かをチ
ェックする処理である。
要を示す図であり、また図18は、予備系のソフトウェ
アの処理概要を示す図である。割込み200には、タイ
マ割込み202と障害割込み203とがある。障害割込
み203は割込みレベル4であり、タイマ割込み202
は割込みレベル2であり、メッセ−ジ処理はレベル0で
あって、プロセッサ31,52はそれぞれこれらのレベ
ルで実行する。割込みレベル0あるいは割込みレベル2
で実行中に、優先順位の高い割込みが発生すると、実行
中のプロセスを中断させて、高い順位の割込みを実行し
て、その処理が終了してから中断していたプロセスを再
開する。図17により現用系のソフトウェアの処理を説
明する。現用系30は割込み200を受信すると、その
割込み種別を解析する(処理201)。タイマ割込み2
02では、aliveメッセ−ジの送信処理(処理20
5)およびaliveメッセ−ジの受信確認処理(処理
204)を実行する。aliveメッセ−ジの送信処理
205は、周期的にaliveメッセ−ジを共有メモリ
10,20に転送する処理である。また、aliveメ
ッセ−ジの受信確認処理204は、現用系30が予備系
50からの最終のaliveメッセ−ジを受信して一定
時間以内にaliveメッセ−ジを受信するか否かをチ
ェックする処理である。
【0019】障害割込み203では、予備系の切り離し
処理(処理206)、予備系の接続処理(処理207)
、障害回線の閉塞処理(処理208)、および障害回線
の回復処理(処理209)を実行する。予備系の切り離
し処理206では、予備系で系障害あるいは回線部障害
が発生すると、現用系30が予備系50をオフライン状
態103とし、現用系30のみで処理を継続する。 予備系の接続処理207では、予備系50が障害から回
復すると、予備系50を待機状態102とし、二重化運
転に戻る。また、障害回線の閉塞処理208では、回線
制御装置34の回線固有部596で障害が発生すると、
障害回線を閉塞して現用系を準現用状態101とする。 障害回線の回復処理209では、回線制御装置34の回
線固有部596が障害から回復すると、回線部障害から
回復させて現用状態100にする。以上に述べた割込み
レベル4と割込みレベル2の処理が終了すると、始めて
現用系30はメッセ−ジ処理210を実行する。メッセ
−ジ処理210は、ディスク装置への書込み処理をチェ
ックポイントとして、そのチェックポイント毎にチェッ
クポイントデ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情
報エリア15,25に格納する。メッセ−ジの処理が終
了すると、メッセ−ジの時刻印82を実行済みメッセ−
ジエリア12,22に格納する。
処理(処理206)、予備系の接続処理(処理207)
、障害回線の閉塞処理(処理208)、および障害回線
の回復処理(処理209)を実行する。予備系の切り離
し処理206では、予備系で系障害あるいは回線部障害
が発生すると、現用系30が予備系50をオフライン状
態103とし、現用系30のみで処理を継続する。 予備系の接続処理207では、予備系50が障害から回
復すると、予備系50を待機状態102とし、二重化運
転に戻る。また、障害回線の閉塞処理208では、回線
制御装置34の回線固有部596で障害が発生すると、
障害回線を閉塞して現用系を準現用状態101とする。 障害回線の回復処理209では、回線制御装置34の回
線固有部596が障害から回復すると、回線部障害から
回復させて現用状態100にする。以上に述べた割込み
レベル4と割込みレベル2の処理が終了すると、始めて
現用系30はメッセ−ジ処理210を実行する。メッセ
−ジ処理210は、ディスク装置への書込み処理をチェ
ックポイントとして、そのチェックポイント毎にチェッ
クポイントデ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情
報エリア15,25に格納する。メッセ−ジの処理が終
了すると、メッセ−ジの時刻印82を実行済みメッセ−
ジエリア12,22に格納する。
【0020】図18により、予備系のソフトウェアの処
理を述べる。予備系50も現用系30と同じように、割
込み200を受信する。割込み種別の解析処理201に
より、タイマ割込み202か、障害割込み203かを解
析する。タイマ割込み202では、現用系30と同じよ
うにaliveメッセ−ジの送信処理205、aliv
eメッセ−ジの受信確認処理204を実行する。その他
に、終了メッセ−ジのチェック処理211を実行する。 このチェック処理211は、現用系30にはないもので
、予備系固有の処理である。この処理は、現用系30が
共有メモリ10,20の実行済みメッセ−ジエリア12
,22に書き込んだ実行済みメッセ−ジを読み出し、終
了したメッセ−ジを予備系50の回線制御装置54の受
信待ち行列57から取り除くものである。障害割込み2
03では、現用系30と同じように、障害回線の閉塞処
理208と障害回線の回復処理209を実行する。その
他に、現用系30で障害が発生し、障害割込み203を
受けると、予備系50はチェックポイントデ−タを参照
して、現用系の処理を引き継ぐ現用系の引継ぎ処理21
2を実行する。
理を述べる。予備系50も現用系30と同じように、割
込み200を受信する。割込み種別の解析処理201に
より、タイマ割込み202か、障害割込み203かを解
析する。タイマ割込み202では、現用系30と同じよ
うにaliveメッセ−ジの送信処理205、aliv
eメッセ−ジの受信確認処理204を実行する。その他
に、終了メッセ−ジのチェック処理211を実行する。 このチェック処理211は、現用系30にはないもので
、予備系固有の処理である。この処理は、現用系30が
共有メモリ10,20の実行済みメッセ−ジエリア12
,22に書き込んだ実行済みメッセ−ジを読み出し、終
了したメッセ−ジを予備系50の回線制御装置54の受
信待ち行列57から取り除くものである。障害割込み2
03では、現用系30と同じように、障害回線の閉塞処
理208と障害回線の回復処理209を実行する。その
他に、現用系30で障害が発生し、障害割込み203を
受けると、予備系50はチェックポイントデ−タを参照
して、現用系の処理を引き継ぐ現用系の引継ぎ処理21
2を実行する。
【0021】図19は、現用系と予備系の二重化運転中
の動作フロ−チャ−トである。二重化運転中では、現用
系30が現用状態100か、あるいは準現用状態101
であり、予備系50は待機状態102である。現用系3
0はメッセ−ジ処理(トランザクション処理)を開始す
る(ステップ220)。次に、予備系50が待機状態1
02あるいはオフライン状態103か、あるいは修復状
態104かを判定する(ステップ221)。予備系50
がオフライン状態103か修復状態104の場合には、
二重化運転ではないので、チェックポイントデ−タを共
有メモリ10,20に書き込まない(ル−ト222)。 一方、予備系50が待機状態102の場合には、二重化
運転中であるため、ディスク装置への書込み処理時をチ
ェックポイントとし、チェックポイント毎にチェックポ
イントデ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エ
リア15,25に格納する(ステップ223)。メッセ
−ジ処理が終了すると、終了したメッセ−ジの時刻印8
2を共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリア15,
25に格納する(ステップ224)。一方、予備系50
は、周期的に共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリ
ア15,25をスキャンし、処理の完了したメッセ−ジ
の時刻印82を読み出す(ステップ225)。次に、予
備系50の回線制御装置54に通知することにより、回
線制御装置54はこれらのメッセ−ジを回線制御装置5
4内の受信用待ち行列59から取り除く(ステップ22
6)。
の動作フロ−チャ−トである。二重化運転中では、現用
系30が現用状態100か、あるいは準現用状態101
であり、予備系50は待機状態102である。現用系3
0はメッセ−ジ処理(トランザクション処理)を開始す
る(ステップ220)。次に、予備系50が待機状態1
02あるいはオフライン状態103か、あるいは修復状
態104かを判定する(ステップ221)。予備系50
がオフライン状態103か修復状態104の場合には、
二重化運転ではないので、チェックポイントデ−タを共
有メモリ10,20に書き込まない(ル−ト222)。 一方、予備系50が待機状態102の場合には、二重化
運転中であるため、ディスク装置への書込み処理時をチ
ェックポイントとし、チェックポイント毎にチェックポ
イントデ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エ
リア15,25に格納する(ステップ223)。メッセ
−ジ処理が終了すると、終了したメッセ−ジの時刻印8
2を共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリア15,
25に格納する(ステップ224)。一方、予備系50
は、周期的に共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリ
ア15,25をスキャンし、処理の完了したメッセ−ジ
の時刻印82を読み出す(ステップ225)。次に、予
備系50の回線制御装置54に通知することにより、回
線制御装置54はこれらのメッセ−ジを回線制御装置5
4内の受信用待ち行列59から取り除く(ステップ22
6)。
【0022】図20は、図19における処理ステップ2
23の詳細フロ−チャ−トである。ステップ223では
、共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリアにチェッ
クポイントデ−タを格納する。そのために、プロセッサ
31の内部レジスタ(ARO)510と(DRO)50
0の値を現用系のメモリ32にセ−ブ(退避)する(ス
テップ1000)。ARO510にチェックポイントデ
−タの先頭アドレスを、DRO500にチェックポイン
トデ−タのデ−タ長を、それぞれ設定する(ステップ1
001)。現用系のプロセッサ31は、チェックポイン
トデ−タを全て引き継ぎ情報エリア15,25に1バイ
ト書き込む(ステップ1002)。そして、書込んだ後
に、DROレジスタ500の内容を−1する。次に、現
用系のプロセッサ31は、チェックポイントデ−タを全
て引き継ぎ情報エリア15,25に書き込んだか否かを
判定する(ステップ1003)。全てのチェックポイン
トデ−タを書き込んでいなければ、再度、ステップ10
02を実行する。チェックポイントデ−タを全て引き継
ぎ情報エリア15,25に書き込めば、現用系のメモリ
32からプロセッサの内部レジスタのARO510とD
RO500の値をメモリからリカバリする(ステップ1
005)。次に、DRO〜DR7(500〜507)、
ARO〜AR6(510〜516)、AR7(520)
、SR(521)、PC(522)を引き継ぎ情報エリ
ア15,25に格納する(ステップ1006)。
23の詳細フロ−チャ−トである。ステップ223では
、共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリアにチェッ
クポイントデ−タを格納する。そのために、プロセッサ
31の内部レジスタ(ARO)510と(DRO)50
0の値を現用系のメモリ32にセ−ブ(退避)する(ス
テップ1000)。ARO510にチェックポイントデ
−タの先頭アドレスを、DRO500にチェックポイン
トデ−タのデ−タ長を、それぞれ設定する(ステップ1
001)。現用系のプロセッサ31は、チェックポイン
トデ−タを全て引き継ぎ情報エリア15,25に1バイ
ト書き込む(ステップ1002)。そして、書込んだ後
に、DROレジスタ500の内容を−1する。次に、現
用系のプロセッサ31は、チェックポイントデ−タを全
て引き継ぎ情報エリア15,25に書き込んだか否かを
判定する(ステップ1003)。全てのチェックポイン
トデ−タを書き込んでいなければ、再度、ステップ10
02を実行する。チェックポイントデ−タを全て引き継
ぎ情報エリア15,25に書き込めば、現用系のメモリ
32からプロセッサの内部レジスタのARO510とD
RO500の値をメモリからリカバリする(ステップ1
005)。次に、DRO〜DR7(500〜507)、
ARO〜AR6(510〜516)、AR7(520)
、SR(521)、PC(522)を引き継ぎ情報エリ
ア15,25に格納する(ステップ1006)。
【0023】図21は、系障害の検出方法を示す説明図
である。系障害の検出方法は、現用系30/予備系50
から1秒毎にaliveメッセ−ジ230を予備系50
/現用系30に転送する。すなわち、現用系30がメッ
セ−ジ転送する場合には、予備系50がこれを受信し、
予備系50が転送する場合には、現用系30がこれを受
信する。最後のaliveメッセ−ジ230を受信した
後、2秒以内に次のaliveメッセ−ジ232を受信
しないときには、現用系30/予備系50は予備系50
/現用系30に系障害が発したものと判定する(234
)。図22、図23、および図24は、系障害の検出方
法の詳細フロ−チャ−トである。現用系30が予備系5
0に1秒周期毎にaliveメッセ−ジを転送するが、
現用系30で障害が発生して、aliveメッセ−ジが
途絶えて、予備系50が現用系30の障害を検出する場
合について述べる。図22は、aliveメッセ−ジの
送信処理を示している。aliveメッセ−ジの送信処
理は1秒毎に起動し、aliveメッセ−ジレジスタを
0016から0116にする(ステップ1010)。図
23と図24は、aliveメッセ−ジの受信確認処理
を示している。aliveメッセ−ジの受信確認処理は
、aliveメッセ−ジを受信すると、aliveレジ
スタを0116から0016にし(ステップ1011)
、aliveメッセ−ジカウンタを0にする(ステップ
1012)。また、10m秒のタイマ割込みを受信する
と、aliveメッセ−ジカウンタを+1する(ステッ
プ1013)。aliveメッセ−ジカウンタが200
以上であれば(ステップ1014)、現用系30で障害
が発生したと判定する(ステップ1015)。同じよう
に、予備系50が現用系30にaliveメッセ−ジを
転送し、現用系30が予備系50の障害を検出すること
も可能である。
である。系障害の検出方法は、現用系30/予備系50
から1秒毎にaliveメッセ−ジ230を予備系50
/現用系30に転送する。すなわち、現用系30がメッ
セ−ジ転送する場合には、予備系50がこれを受信し、
予備系50が転送する場合には、現用系30がこれを受
信する。最後のaliveメッセ−ジ230を受信した
後、2秒以内に次のaliveメッセ−ジ232を受信
しないときには、現用系30/予備系50は予備系50
/現用系30に系障害が発したものと判定する(234
)。図22、図23、および図24は、系障害の検出方
法の詳細フロ−チャ−トである。現用系30が予備系5
0に1秒周期毎にaliveメッセ−ジを転送するが、
現用系30で障害が発生して、aliveメッセ−ジが
途絶えて、予備系50が現用系30の障害を検出する場
合について述べる。図22は、aliveメッセ−ジの
送信処理を示している。aliveメッセ−ジの送信処
理は1秒毎に起動し、aliveメッセ−ジレジスタを
0016から0116にする(ステップ1010)。図
23と図24は、aliveメッセ−ジの受信確認処理
を示している。aliveメッセ−ジの受信確認処理は
、aliveメッセ−ジを受信すると、aliveレジ
スタを0116から0016にし(ステップ1011)
、aliveメッセ−ジカウンタを0にする(ステップ
1012)。また、10m秒のタイマ割込みを受信する
と、aliveメッセ−ジカウンタを+1する(ステッ
プ1013)。aliveメッセ−ジカウンタが200
以上であれば(ステップ1014)、現用系30で障害
が発生したと判定する(ステップ1015)。同じよう
に、予備系50が現用系30にaliveメッセ−ジを
転送し、現用系30が予備系50の障害を検出すること
も可能である。
【0024】図25は、現用系で系障害が発生し、予備
系が処理を引き継ぐ場合のフロ−チャ−トである。予備
系50は、現用系30の系状態レジスタを1016から
0116に遷移することにより、現用系30をオフライ
ン状態103にする(ステップ240)。次に、予備系
50の系状態レジスタを0116から1016に遷移す
ることにより、予備系50を現用状態100にする(ス
テップ241)。予備系50は、aliveメッセ−ジ
の送信処理とaliveメッセ−ジの受信確認処理を中
断する(ステップ242)。次に、共有メモリ10,2
0を読み出して実行中のメッセ−ジを探す(ステップ2
43)。実行中のメッセ−ジは、チェックポイントまで
実行されているか否かを判定する(ステップ244)。 チェックポイントまで実行されているならば、チェック
ポイントから再開する(ステップ245)。また、チェ
ックポイントまで実行されていないときには、メッセ−
ジの最初から再開する(ステップ246)。回線制御装
置34に対して、メッセ−ジの時刻印を通知し(ステッ
プ247)、回線制御装置34は完了しているメッセ−
ジを受信用待ち行列から取り出し、それを取り除く(ス
テップ248)。そして、次のメッセ−ジを処理する。
系が処理を引き継ぐ場合のフロ−チャ−トである。予備
系50は、現用系30の系状態レジスタを1016から
0116に遷移することにより、現用系30をオフライ
ン状態103にする(ステップ240)。次に、予備系
50の系状態レジスタを0116から1016に遷移す
ることにより、予備系50を現用状態100にする(ス
テップ241)。予備系50は、aliveメッセ−ジ
の送信処理とaliveメッセ−ジの受信確認処理を中
断する(ステップ242)。次に、共有メモリ10,2
0を読み出して実行中のメッセ−ジを探す(ステップ2
43)。実行中のメッセ−ジは、チェックポイントまで
実行されているか否かを判定する(ステップ244)。 チェックポイントまで実行されているならば、チェック
ポイントから再開する(ステップ245)。また、チェ
ックポイントまで実行されていないときには、メッセ−
ジの最初から再開する(ステップ246)。回線制御装
置34に対して、メッセ−ジの時刻印を通知し(ステッ
プ247)、回線制御装置34は完了しているメッセ−
ジを受信用待ち行列から取り出し、それを取り除く(ス
テップ248)。そして、次のメッセ−ジを処理する。
【0025】図26は、図25におけるステップ245
の詳細フロ−チャ−トである。この処理では、共有メモ
リ10,20の引き継ぎ情報エリア15,25に格納さ
れているDR0〜DR7(500〜507)、AR0〜
AR6(510〜516)、AR7(520)、SR(
521)、PC(522)を予備系のプロセッサ51に
設定する。SR(521)を設定すると、割込みレベル
は0になる(ステップ1020)。DR0〜DR7(5
00〜507)、AR0〜AR6(510〜516)、
AR7(520)、SR(521)、PC(522)の
値は、図19,図20のステップ223(ステップ10
06)の値であり、ディスク装置への書込み処理実行の
直前の値である。予備系のプロセッサ51は、RTE命
令によりディスク装置への書込み処理(チェックポイン
ト)から再開する(ステップ1021)。
の詳細フロ−チャ−トである。この処理では、共有メモ
リ10,20の引き継ぎ情報エリア15,25に格納さ
れているDR0〜DR7(500〜507)、AR0〜
AR6(510〜516)、AR7(520)、SR(
521)、PC(522)を予備系のプロセッサ51に
設定する。SR(521)を設定すると、割込みレベル
は0になる(ステップ1020)。DR0〜DR7(5
00〜507)、AR0〜AR6(510〜516)、
AR7(520)、SR(521)、PC(522)の
値は、図19,図20のステップ223(ステップ10
06)の値であり、ディスク装置への書込み処理実行の
直前の値である。予備系のプロセッサ51は、RTE命
令によりディスク装置への書込み処理(チェックポイン
ト)から再開する(ステップ1021)。
【0026】図27は、旧現用系が障害から回復し、二
重化運転を行うまでのフロ−チャ−トである。ここでは
、障害となった現用系30を旧現用系30aとし、予備
系50から引き継ぎにより現用系となった予備系50を
新現用系50aとする。旧現用系30aは、障害から回
復すると、修復完了を新現用系50aに通知する(ステ
ップ250)。新現用系50aは、これを受信する(ス
テップ256)。新現用系50aは、チェックポイント
デ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリアに
格納する(ステップ257)。旧現用系30aは、系状
態レジスタを0116から0216に遷移する(ステッ
プ251)。そして、端末からのメッセ−ジの受信を開
始する(ステップ252)。1秒毎に共有メモリ10,
20を読み出す。時刻印の一致するメッセ−ジがなけれ
ば(ステップ253)、まで新現用系50aと旧現用系
30aとは同期して実行していないものと判定する(ル
−ト254)。それ以降は、同期してメッセ−ジを受信
していると判定して、旧現用系30aを系状態レジスタ
を0216から0416に遷移することにより、修復状
態104から待機状態102にする(ステップ255)
。そして、二重化運転を再開する(時点258)。
重化運転を行うまでのフロ−チャ−トである。ここでは
、障害となった現用系30を旧現用系30aとし、予備
系50から引き継ぎにより現用系となった予備系50を
新現用系50aとする。旧現用系30aは、障害から回
復すると、修復完了を新現用系50aに通知する(ステ
ップ250)。新現用系50aは、これを受信する(ス
テップ256)。新現用系50aは、チェックポイント
デ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリアに
格納する(ステップ257)。旧現用系30aは、系状
態レジスタを0116から0216に遷移する(ステッ
プ251)。そして、端末からのメッセ−ジの受信を開
始する(ステップ252)。1秒毎に共有メモリ10,
20を読み出す。時刻印の一致するメッセ−ジがなけれ
ば(ステップ253)、まで新現用系50aと旧現用系
30aとは同期して実行していないものと判定する(ル
−ト254)。それ以降は、同期してメッセ−ジを受信
していると判定して、旧現用系30aを系状態レジスタ
を0216から0416に遷移することにより、修復状
態104から待機状態102にする(ステップ255)
。そして、二重化運転を再開する(時点258)。
【0027】ここまでは、系障害について説明した。以
下は、回線部障害について説明する。これは、一部の回
線で障害が発生しても、システム全体では大きな影響を
及ぼさない場合、系切替を行わずに処理を継続させる。 システム毎に許容障害回線数を決めておき、その値を越
えると系の切替を行う。許容障害回線数以下であれば、
障害回線を閉塞して、処理を継続させる。図28〜図3
1は、回線部障害処理のフロ−チャ−トである。先ず、
現用系30で回線部障害が発生した場合について述べる
。図28は、現用系の回線部障害処理を示している。 現用系30の回線固有部で障害が発生すると、現用系3
0は障害回線数が許容値以下であるか否かを判定する(
ステップ260)。障害回線数が許容値以下であれば、
障害回線部を閉塞する(ステップ261)。現用系30
を現用状態100から準現用状態101に遷移する(ス
テップ262)。また、障害回線数が許容値よりも大で
あれば、予備系50が現用系30の処理を引き継ぐ(ス
テップ263)。図29は、現用系の回線部障害回復の
処理を示している。現用系が回線部障害から修復すると
、障害回線を回復させ(ステップ264)、準現用状態
101から現用状態100に遷移する(ステップ265
)。
下は、回線部障害について説明する。これは、一部の回
線で障害が発生しても、システム全体では大きな影響を
及ぼさない場合、系切替を行わずに処理を継続させる。 システム毎に許容障害回線数を決めておき、その値を越
えると系の切替を行う。許容障害回線数以下であれば、
障害回線を閉塞して、処理を継続させる。図28〜図3
1は、回線部障害処理のフロ−チャ−トである。先ず、
現用系30で回線部障害が発生した場合について述べる
。図28は、現用系の回線部障害処理を示している。 現用系30の回線固有部で障害が発生すると、現用系3
0は障害回線数が許容値以下であるか否かを判定する(
ステップ260)。障害回線数が許容値以下であれば、
障害回線部を閉塞する(ステップ261)。現用系30
を現用状態100から準現用状態101に遷移する(ス
テップ262)。また、障害回線数が許容値よりも大で
あれば、予備系50が現用系30の処理を引き継ぐ(ス
テップ263)。図29は、現用系の回線部障害回復の
処理を示している。現用系が回線部障害から修復すると
、障害回線を回復させ(ステップ264)、準現用状態
101から現用状態100に遷移する(ステップ265
)。
【0028】図30は、予備系の回線部障害時の処理を
示している。予備系50の処理は系障害と同じである。 予備系の回線固有部で障害が発生すると、予備系50を
待機状態102からオフライン状態103に遷移する(
ステップ270)。図31は、予備系の回線部障害回復
の処理を示している。回線部障害から修復すると、障害
回線を回復させて(ステップ271)、修復状態104
から待機状態102に遷移する(ステップ272)。
示している。予備系50の処理は系障害と同じである。 予備系の回線固有部で障害が発生すると、予備系50を
待機状態102からオフライン状態103に遷移する(
ステップ270)。図31は、予備系の回線部障害回復
の処理を示している。回線部障害から修復すると、障害
回線を回復させて(ステップ271)、修復状態104
から待機状態102に遷移する(ステップ272)。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端末からのメッセ−ジを現用系と予備系で受信している
ため、端末のリトライをなくすことができ、システム停
止時間を短縮し、端末とのリンクを切断することなく、
かつユ−ザにシステム停止を意識させずに通信処理を継
続することができる。
端末からのメッセ−ジを現用系と予備系で受信している
ため、端末のリトライをなくすことができ、システム停
止時間を短縮し、端末とのリンクを切断することなく、
かつユ−ザにシステム停止を意識させずに通信処理を継
続することができる。
【0030】
【図1】本発明の一実施例を示す二重化システムのブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図2】本発明における二重化システムの処理概要を示
す図である。
す図である。
【図3】本発明における受信メッセ−ジのフォ−マット
図である。
図である。
【図4】本発明における送信メッセ−ジのフォ−マット
図である。
図である。
【図5】本発明における系の状態遷移を示す図である。
【図6】本発明における共有メモリのモ−ド遷移を示す
図である。
図である。
【図7】本発明における共有メモリの排他制御方法を示
す説明図である。
す説明図である。
【図8】本発明におけるプロセッサ、メモリ、IOP、
バスエクステンダの詳細ブロック図である。
バスエクステンダの詳細ブロック図である。
【図9】本発明における現用系と予備系のメモリマップ
を示す図である。
を示す図である。
【図10】本発明におけるバスエクステンダの詳細構成
図である。
図である。
【図11】本発明における系状態レジスタの内容を示す
図である。
図である。
【図12】本発明のaliveレジスタの内容を示す図
である。
である。
【図13】本発明の割込みレジスタの内容を示す図であ
る。
る。
【図14】本発明のタイマ割込み制御回路を示す図であ
る。
る。
【図15】本発明における回線制御装置の詳細回路図で
ある。
ある。
【図16】本発明における回線切替装置の詳細回路図で
ある。
ある。
【図17】本発明における現用系のソフトウェアの処理
概要を示す図である。
概要を示す図である。
【図18】本発明における予備系のソフトウェアの処理
概要を示す図である。
概要を示す図である。
【図19】本発明における二重化運転のフロ−チャ−ト
である。
である。
【図20】図19におけるステップ223の詳細フロ−
チャ−トである。
チャ−トである。
【図21】本発明における系障害の検出方法の概要図で
ある。
ある。
【図22】本発明のaliveメッセ−ジの送信処理の
詳細フロ−チャ−トである。
詳細フロ−チャ−トである。
【図23】本発明のaliveメッセ−ジの受信確認処
理の詳細フロ−チャ−トである。
理の詳細フロ−チャ−トである。
【図24】本発明のaliveメッセ−ジの受信確認処
理の詳細フロ−チャ−トである。
理の詳細フロ−チャ−トである。
【図25】本発明における予備系の引き継ぎ処理のフロ
−チャ−トである。
−チャ−トである。
【図26】図26におけるステップ245の詳細フロ−
チャ−トである。
チャ−トである。
【図27】本発明における旧現用系の障害回復処理のフ
ロ−チャ−トである。
ロ−チャ−トである。
【図28】本発明における現用系の回線部障害処理のフ
ロ−チャ−トである。
ロ−チャ−トである。
【図29】本発明における現用系の回線部障害回復処理
のフロ−チャ−トである。
のフロ−チャ−トである。
【図30】本発明における予備系の回線部障害処理のフ
ロ−チャ−トである。
ロ−チャ−トである。
【図31】本発明における予備系の回線部障害回復処理
のフロ−チャ−トである。
のフロ−チャ−トである。
【図32】本発明における系状態レジスタの意味を示す
図である。
図である。
【図33】本発明におけるaliveレジスタの意味を
示す図である。
示す図である。
【図34】本発明における割込みレジスタの意味を示す
図である。
図である。
【図35】本発明における割込みレベルの意味を示す図
である。
である。
1:バス、2:回線、3,4:ディスク装置、5:回線
切替装置、6〜9:端末、10,20:共有メモリ、1
1,21:実行中メッセ−ジエリア、12,22:実行
済みメッセ−ジエリア、13,23:現用系用監視エリ
ア、14,24:予備系用監視エリア、15,25:引
き継ぎ情報エリア、18,28:割込みレジスタ、30
:現用系、50:予備系、31,51:プロセッサ、3
2,52:メモリ、33,53:IOP、34,54:
回線制御装置、35,55:ディスク制御装置、36,
56:バスエクステンダ、37,57:受信用待ち行列
、38,58:送信用待ち行列、80:受信メッセ−ジ
、81:メッセ−ジ本体、82:時刻印、85:送信メ
ッセ−ジ、151:競合制御回路、500〜507,6
00〜607:デ−タレジスタ、510〜516,61
0〜616:アドレスレジスタ、520,620:スタ
ックポインタ、521,621:ステ−タスレジスタ、
522,622:プログラムカウンタ、530,630
:タイマ、531,631:アドレスデコ−ダ、532
,632:割込みエンコ−ダ、633,633:双方向
ドライバ、540.640:デ−タ線、541,641
:アドレス線、543〜545,643〜645:割込
み線、546,646:リ−ド/ライト線(W/R線)
、550,650:クロック、551,651:ali
veカウンタ、553,653:デ−タ双方向ドライバ
、554,654:アドレス双方向ドライバ、570,
670:IOPのプロセッサ、571,671:IOP
のバッファ、572,672:IOPのROM、573
,673:IOPのRAM、581,681:メモリマ
ップ、583,683:OS領域、585,685:プ
ログラム領域、586,686:リザ−ブ領域、590
,690:回線制御装置のプロセッサ、591,691
:回線制御装置のメモリ、592,692:回線制御装
置のタイマ、593,693:回線制御装置のバッファ
、594,694:回線制御装置の複数の回線制御部、
595,695:回線制御装置の複数の回線固有部。
切替装置、6〜9:端末、10,20:共有メモリ、1
1,21:実行中メッセ−ジエリア、12,22:実行
済みメッセ−ジエリア、13,23:現用系用監視エリ
ア、14,24:予備系用監視エリア、15,25:引
き継ぎ情報エリア、18,28:割込みレジスタ、30
:現用系、50:予備系、31,51:プロセッサ、3
2,52:メモリ、33,53:IOP、34,54:
回線制御装置、35,55:ディスク制御装置、36,
56:バスエクステンダ、37,57:受信用待ち行列
、38,58:送信用待ち行列、80:受信メッセ−ジ
、81:メッセ−ジ本体、82:時刻印、85:送信メ
ッセ−ジ、151:競合制御回路、500〜507,6
00〜607:デ−タレジスタ、510〜516,61
0〜616:アドレスレジスタ、520,620:スタ
ックポインタ、521,621:ステ−タスレジスタ、
522,622:プログラムカウンタ、530,630
:タイマ、531,631:アドレスデコ−ダ、532
,632:割込みエンコ−ダ、633,633:双方向
ドライバ、540.640:デ−タ線、541,641
:アドレス線、543〜545,643〜645:割込
み線、546,646:リ−ド/ライト線(W/R線)
、550,650:クロック、551,651:ali
veカウンタ、553,653:デ−タ双方向ドライバ
、554,654:アドレス双方向ドライバ、570,
670:IOPのプロセッサ、571,671:IOP
のバッファ、572,672:IOPのROM、573
,673:IOPのRAM、581,681:メモリマ
ップ、583,683:OS領域、585,685:プ
ログラム領域、586,686:リザ−ブ領域、590
,690:回線制御装置のプロセッサ、591,691
:回線制御装置のメモリ、592,692:回線制御装
置のタイマ、593,693:回線制御装置のバッファ
、594,694:回線制御装置の複数の回線制御部、
595,695:回線制御装置の複数の回線固有部。
Claims (6)
- 【請求項1】 現用系および予備系のプロセッサと、
該現用系および予備系のプロセッサに共有されるメモリ
と、端末との間の回線を切替える回線切替装置と、送受
信メッセ−ジを格納するディスク装置とを備えたホット
スタンバイシステムにおいて、該現用系および予備系プ
ロセッサにそれぞれ接続された回線制御装置と、端末か
らのメッセ−ジを該現用系と予備系とが同時に並行して
受信できるように、受信時には端末との間の回線を両系
に接続し、送信時には該現用系のみから端末に送信でき
るように、該回線を該現用系のみに切替え接続する回線
切替装置とを有することを特徴とする二重化システムの
系切替装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の二重化システムの系
切替装置において、上記現用系および予備系の各回線制
御装置には、それぞれタイマを設け、該現用系と予備系
の各回線制御装置は、端末からのメッセ−ジを受信する
際に、メッセ−ジの識別子として受信メッセ−ジに上記
タイマによる時刻印を付与することを特徴とする二重化
システムの系切替装置。 - 【請求項3】 現用系および予備系のプロセッサと、
該現用系および予備系のプロセッサに共有されるメモリ
と、端末との間で通信を行う回線制御装置と、送受信メ
ッセ−ジを格納するディスク装置とを備えたホットスタ
ンバイシステムにおいて、該現用系と予備系の各回線制
御装置にはそれぞれ受信用待ち行列と送信用待ち行列と
を設け、該現用系のプロセッサは、RECEIVEコマ
ンドにより上記現用系の回線制御装置の受信用待ち行列
からメッセ−ジを取り出し、該メッセ−ジの本体をディ
スク装置に、また該メッセ−ジに付与されている時刻印
を上記共有メモリに、それぞれ書き込み、該メッセ−ジ
に対応した処理を実行した後、処理が終了すると、SE
NDコマンドにより端末に送信すべきメッセ−ジを該現
用系の回線制御装置の送信用待ち行列に格納することを
特徴とする二重化システムの系切替方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載の二重化システムの系
切替方法において、上記予備系のプロセッサは、周期的
に共有メモリから処理の終了しているメッセ−ジを検出
して、該予備系の回線制御装置の受信用待ち行列から上
記検出したメッセ−ジと同一メッセ−ジを取り除くこと
を特徴とする二重化システムの系切替方法。 - 【請求項5】 請求項3または4に記載の二重化シス
テムの系切替方法において、上記現用系のプロセッサで
障害が発生した時には、予備系のプロセッサは、共有メ
モリから該現用系が実行中であるメッセ−ジを時刻印を
照合することにより検出し、該予備系の回線制御装置に
通知して、上記検出したメッセ−ジと同一のメッセ−ジ
から処理を再開することを特徴とする二重化システムの
系切替方法。 - 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかに記載さ
れた二重化システムの系切替方法において、上記現用系
の回線制御装置で障害が発生した時には、障害回線数に
より、予備系が処理を引き継ぐかあるいは現用系が障害
回線を閉塞して他の回線により処理を継続するかを選択
することを特徴とする二重化システムの系切替方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3134719A JPH04360242A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 二重化システムの系切替装置およびその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3134719A JPH04360242A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 二重化システムの系切替装置およびその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04360242A true JPH04360242A (ja) | 1992-12-14 |
Family
ID=15135002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3134719A Pending JPH04360242A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 二重化システムの系切替装置およびその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04360242A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0869429A (ja) * | 1994-08-30 | 1996-03-12 | Nec Software Ltd | 通信処理装置の切り替え装置 |
JP2001067327A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-16 | Nec Corp | 情報処理装置および情報処理方法、並びに記録媒体 |
JP2007329683A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Fujitsu Ltd | 系切り替えによるタイマ同期精度保証方法とタイマ同期精度保証二重化装置 |
JP2010244463A (ja) * | 2009-04-09 | 2010-10-28 | Fujitsu Ltd | イベント検出制御方法及びシステム |
-
1991
- 1991-06-06 JP JP3134719A patent/JPH04360242A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0869429A (ja) * | 1994-08-30 | 1996-03-12 | Nec Software Ltd | 通信処理装置の切り替え装置 |
JP2001067327A (ja) * | 1999-08-27 | 2001-03-16 | Nec Corp | 情報処理装置および情報処理方法、並びに記録媒体 |
JP2007329683A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Fujitsu Ltd | 系切り替えによるタイマ同期精度保証方法とタイマ同期精度保証二重化装置 |
JP2010244463A (ja) * | 2009-04-09 | 2010-10-28 | Fujitsu Ltd | イベント検出制御方法及びシステム |
US8717167B2 (en) | 2009-04-09 | 2014-05-06 | Fujitsu Limited | Event detection control method and system |
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