JPH04360242A - 二重化システムの系切替装置およびその方法 - Google Patents

二重化システムの系切替装置およびその方法

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JPH04360242A
JPH04360242A JP3134719A JP13471991A JPH04360242A JP H04360242 A JPH04360242 A JP H04360242A JP 3134719 A JP3134719 A JP 3134719A JP 13471991 A JP13471991 A JP 13471991A JP H04360242 A JPH04360242 A JP H04360242A
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JP3134719A
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Inventor
Yuzuru Maya
譲 真矢
Masato Soma
杣 正人
Toshihiro Chikushima
築島 俊尋
Hitoshi Saito
仁 斎藤
Toshiyuki Kinoshita
俊之 木下
Isao Yoshino
吉野 勇夫
Takeshi Oga
大賀 健
Yoshinori Tokunaga
督永 嘉紀
Hiroyuki Tokiyoda
常世田 博之
Norio Morioka
森岡 紀夫
Satoshi Takemura
竹村 敏
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Hitachi Computer Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Hitachi Computer Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットスタンバイシス
テムにおいて、障害が発生しても端末とのリンクを切断
せずに処理を継続させることが可能な二重化システムの
系切替装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における計算機相互間通信方法とし
ては、例えば、特開平1−305742号公報に記載さ
れている『計算機間通信のリトライ方式』がある。この
方法では、デ−タ送信側コンピュ−タ(端末)からデ−
タ受信側コンピュ−タ(端末)に対してデ−タを送信す
る場合、デ−タ送信側コンピュ−タは受信側から送達確
認を受信するまでデ−タを保持する。その理由は、受信
側が正常に受信できなかったときに、保持しているデ−
タを用いて再送するためである。例えば、デ−タ受信側
コンピュ−タで障害が発生した場合には、受信側コンピ
ュ−タは実行中のメッセ−ジ処理をキャンセルして送信
側に再送要求を行うことにより、送信側コンピュ−タか
ら再送を行う。また、従来より予備系を待機させておき
、現用系の装置が障害になったとき、現用系から予備系
に切り替えているが、切り替える前に、実行中のメッセ
−ジ処理が中止されるため、一旦リンクが切断されてし
まう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
計算機間通信方法では、デ−タ受信側プロセッサにおい
て障害が発生すると、実行中のメッセ−ジ処理をキャン
セルして、デ−タ送信側プロセッサ(端末)がデ−タを
再送していた。そのために、システムの停止時間が長く
なって、リンクが一旦切断されてしまうという問題点が
あった。本発明の目的は、このような従来の課題を解決
し、デ−タ受信側コンピュ−タで障害が発生しても、デ
−タ送信側コンピュ−タとのリンクを切断させず、保持
したまま利用者に対して予備への切り替えを感じさせな
いようにできる二重化システムの系切替装置およびその
方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明による二重化システムの系切替装置は、(イ)
現用系および予備系プロセッサにそれぞれ接続された回
線制御装置と、端末からのメッセ−ジを現用系と予備系
とが同時に並行して受信できるように、受信時には端末
との間の回線を両系に接続し、送信時には現用系のみか
ら端末に送信できるように、回線を現用系のみに切替え
接続する回線切替装置とを有することに特徴がある。ま
た、(ロ)現用系および予備系の各回線制御装置には、
それぞれタイマを設け、現用系と予備系の各回線制御装
置は、端末からのメッセ−ジを受信する際に、メッセ−
ジの識別子として受信メッセ−ジに上記タイマによる時
刻印を付与することにも特徴がある。また、本発明によ
る二重化システムの系切替方法は、(ハ)現用系と予備
系の各回線制御装置にはそれぞれ受信用待ち行列と送信
用待ち行列とを設け、現用系のプロセッサは、RECE
IVEコマンドにより現用系の回線制御装置の受信用待
ち行列からメッセ−ジを取り出し、メッセ−ジの本体を
ディスク装置に、またメッセ−ジに付与されている時刻
印を共有メモリに、それぞれ書き込み、メッセ−ジに対
応した処理を実行した後、処理が終了すると、SEND
コマンドにより端末に送信すべきメッセ−ジを現用系の
回線制御装置の送信用待ち行列に格納することに特徴が
ある。また、(ニ)予備系のプロセッサは、周期的に共
有メモリから処理の終了しているメッセ−ジを検出して
、予備系の回線制御装置の受信用待ち行列から検出した
メッセ−ジと同一メッセ−ジを取り除くことにも特徴が
ある。また、(ホ)現用系のプロセッサで障害が発生し
た時には、予備系のプロセッサは、共有メモリから現用
系が実行中であるメッセ−ジを時刻印を照合することに
より検出し、予備系の回線制御装置に通知して、検出し
たメッセ−ジと同一のメッセ−ジから処理を再開するこ
とにも特徴がある。また、(ヘ)現用系の回線制御装置
で障害が発生した時には、障害回線数により、予備系が
処理を引き継ぐかあるいは現用系が障害回線を閉塞して
他の回線により処理を継続するかを選択することにも特
徴がある。
【0005】
【作用】本発明においては、送信側および受信側のコン
ピュ−タを、それぞれ現用系、予備系、共有メモリ、回
線切替装置およびディスク装置からなるホットスタンバ
イシステムで構成する。また、現用系と予備系には、そ
れぞれ回線制御装置を設けて、メッセ−ジを受信する場
合には回線切替装置に現用系と予備系の両方を接続して
両方で端末から同一メッセ−ジを受信し、メッセ−ジを
送信する場合には回線切替装置に現用系のみを接続して
、現用系のみから端末にメッセ−ジを送信する。現用系
と予備系の回線制御装置は、メッセ−ジ識別子としてメ
ッセ−ジに時刻印を付与する。現用系はRECEIVE
コマンドにより、回線制御装置の受信用待ち行列からメ
ッセ−ジを取り出し、メッセ−ジに対応した処理を行う
。処理の引き継ぎのポイントとして、ディスク装置に対
する書き込み処理時点をチェックポイントとし、チェッ
クポイントデ−タとして、プロセスまたはI/O情報を
用いる。現用系がディスク装置への書き込み処理を実行
する毎に、現用系はこれらのデ−タを共有メモリに転送
する。転送処理が終了すると、現用系からメッセ−ジの
送信を行う。そして、最後に終了メッセ−ジの時刻印を
共有メモリに格納する。一方、予備系は、周期的に共有
メモリを読み出し、処理の完了しているメッセ−ジを検
出して、予備系の回線切替装置の受信用待ち行列からそ
のメッセ−ジを取り除く。現用系で障害が発生すると、
予備系のプロセッサは、チェックポイントデ−タが格納
されている共有メモリを参照して、最新のチェックポイ
ントから再開する。そのために、予備系は現用系で実行
していたメッセ−ジ処理を引き継ぐことができる。 実行中以降のメッセ−ジは、予備系の受信用待ち行列に
格納されているので、これらの処理を引き継ぐことが可
能となる。この結果、現用系で障害が発生しても、予備
系は端末とのリンクを切断せずに、処理を現用系から引
き継ぐことができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示すホットスタ
ンバイシステムのブロック構成図である。本発明のホッ
トスタンバイシステムは、現用系コンピュ−タ30、予
備系コンピュ−タ50、共有メモリ10,20、バス1
、回線2、ディスク装置3,4、回線切替装置5、およ
び回線切替装置5に接続されている端末6〜9で構成さ
れている。現用系コンピュ−タ30は、プロセッサ31
、メモリ32、IOP33、回線制御装置34、ディス
ク制御装置35およびバスエクステンダ36で構成され
ている。一方、予備系コンピュ−タ50も全く同じよう
にして、プロセッサ51、メモリ52、IOP53、回
線制御装置54、ディスク制御装置55、およびバスエ
クステンダ56で構成されている。回線制御装置34,
54は、メッセ−ジの受信用待ち行列と送信用待ち行列
とを内蔵しており、端末6〜9から受信したメッセ−ジ
と端末6〜9に送信するメッセ−ジとを各待ち行列に順
次つなぐ。ディスク制御装置34,54は、ディスク装
置3,4をアクセスして、メッセ−ジの読み書きを制御
する。端末6〜9からメッセ−ジを受信する場合には、
回線切替装置5は現用系30と予備系50が同時に同一
メッセ−ジを受信できるように、両系(30,50)に
回線を接続する。一方、端末6〜9にメッセ−ジを送信
する場合には、回線切替装置5は、現用系30のみから
メッセ−ジを送信できるように、現用系30に回線を切
替え接続する。ディスク装置3,4、および共有メモリ
10,20は、障害が発生してもシステムダウンに至ら
ないように二重化構成とし、それぞれ同一の内容を格納
する。
【0007】図2は、本発明の処理概要を示す説明図で
あり、また図3は、受信メッセ−ジのフォ−マット図で
あり、図4は、送信メッセ−ジのフォ−マット図である
。図2では、回線制御装置34,54、メモリ32,5
2、プロセッサ31,51、共有メモリ10,20、回
線切替装置5、および端末6〜9のみが示され、その他
の回路は記載が省略されている。図2に示すように、回
線制御装置34,54にはメッセ−ジの受信用待ち行列
37,57と送信用待ち行列38,58が備えられてい
る。また、共有メモリ10,20には、現用系30と予
備系50で実行中、および実行済みのメッセ−ジを管理
するために、実行中メッセ−ジエリア11,21と実行
済みメッセ−ジエリア12,22とが備えられている。 図3に示すように、受信メッセ−ジ80は、メッセ−ジ
本体81と時刻印82とで構成されている。この時刻印
82は、メッセ−ジ本体81を受信した時刻のクロック
が記述される。送信メッセ−ジは、送信メッセ−ジ本体
のみで構成されている。現用系30と予備系50は、そ
れぞれ端末6〜9からメッセ−ジ81を受信すると、そ
れぞれ回線制御装置34,54の受信用待ち行列37,
57に格納する(図2の処理経路71)。回線制御装置
34,54では、それぞれ受信したメッセ−ジ81を一
致させるために、それぞれある程度の誤差を許容してメ
ッセ−ジに時刻印82を付与する。現用系30では、プ
ロセッサ31からRECEIVEコマンドを発行するこ
とにより、回線制御装置34の受信待ち行列37からメ
ッセ−ジを取り出し、メッセ−ジ本体81をメモリ32
に書き込み(処理経路72)、時刻印82のみを共有メ
モリ10,20の実行中メッセ−ジエリア11,21に
書き込む(処理経路73)。そして、現用系30は、メ
ッセ−ジに対応した処理を実行する。その処理が終了す
ると、SENDコマンドにより、端末6〜9への送信メ
ッセ−ジ85を現用系の回線制御装置34の送信用待ち
行列38に格納する(処理経路74)。回線制御装置3
4は、待ち行列38に格納されたメッセ−ジを順次、端
末6〜9に送信する(処理経路75)。処理の完了した
メッセ−ジの時刻印82を、共有メモリ10,20の実
行済みメッセ−ジエリア12,22に書き込む(処理経
路76)。一方、予備系50では、プロセッサ51が一
定周期毎に共有メモリ10,20の実行済みメッセ−ジ
エリア12,22の内容を読み出し、処理の完了してい
るメッセ−ジを検出して、受信待ち行列57の中から該
当するメッセ−ジを除去する(処理経路77)。このよ
うに、予備系50では、回線制御装置54の受信用待ち
行列54中からメッセ−ジを順次取り除くことにより、
受信用待ち行列54がメッセ−ジで溢れるのを防止する
。このように、本発明では、現用系30と予備系50が
端末6〜9からのメッセ−ジ81を受信することにより
、メッセ−ジ81の喪失防止と停止時間の短縮を可能と
し、端末6〜9とのリンクを切断せずに系を切り替える
ことができる。
【0008】図5は、系の状態遷移を示す図である。本
発明では、全ての障害が発生した場合に現用系から予備
系に切り替えるのではなく、他に代替が可能なもの、例
えば複数回線が接続されている場合に1つの回線障害が
発生した際には、予備系に切り替えずに、他の回線に切
り替えるのみで処理の継続することができる。本発明で
は、現用系30および予備系50にそれぞれ回線制御装
置34,54を設けているので、障害は系障害と回線部
障害とに分けることができる。ここで、系障害は系に影
響を及ぼすため、系の切替えが必須である。また、回線
部障害は回線制御装置34,54の回線固有部の障害で
あるため、障害回線を閉塞すれば他の回線に影響を及ぼ
さずに処理の継続が可能である。従って、系30,50
は、いずれも次の5つの状態100〜104が設けられ
る。すなわち、(イ)現用状態100、(ロ)準現用状
態101、(ハ)待機状態102、(ニ)オフライン状
態103、(ホ)修復状態104の5つである。現用状
態100は、全ての回線制御部を含めて正常に処理を実
行中の状態である。準現用状態101は、一部の回線制
御部に障害があるが、障害箇所を閉塞して処理を実行中
の状態である。また、待機状態102は、現用系と同期
してメッセ−ジを受信している状態であり、現用系で障
害が発生しても直ちに処理を引き継げる状態である。オ
フライン状態103は、障害発生や保守のためシステム
から切り離されている状態である。修復状態104は、
障害から復旧中の状態、あるいは立ち上げ中の状態であ
る。次に、系30,50の状態遷移の動作を説明する。 現用状態100で回線固有部に障害が発生すると、障害
回線を閉塞して準現用状態101に遷移する(状態遷移
105)。また、現用状態100で系障害が発生すると
、オフライン状態103に遷移し(状態遷移107)、
予備系50は待機状態102から現用状態100に遷移
する(状態遷移108)。準現用状態100で系障害が
発生すると、オフライン状態103に遷移し(状態遷移
110)、予備系は待機状態102から現用状態100
に遷移する(状態遷移108)。準現用状態101で回
線固有部が障害から回復すると、現用状態100に遷移
する(状態遷移106)。待機状態102で障害が発生
すると、オフライン状態103に遷移する(状態遷移1
09)。また、修復状態104で障害が発生すると、オ
フライン状態103に遷移する(状態遷移113)。オ
フライン状態103から修復が完了すると、修復状態1
04に遷移する(状態遷移114)。なお、両系でメッ
セ−ジを受信するようになると、修復状態104から待
機状態102に遷移する(状態遷移112)。
【0009】図6は、共有メモリのモ−ドとモ−ド遷移
を示す図である。図1に示す共有メモリ10,20にも
、次のような5つの状態モ−ドが存在する。すなわち、
(イ)ダブルモ−ド120、(ロ)シングルモ−ド12
1、(ハ)準ダブルモ−ド、(ニ)修復モ−ド、(ホ)
ダウンモ−ド124の5つである。ダブルモ−ド120
は、2つの共有メモリ10,20が正常な場合であって
、一方の共有メモリ10から読み出しが行われ、両方の
共有メモリ10,20に書き込みが行われる。シングル
モ−ド121は、一方の共有メモリ10で障害が発生し
、他方の共有メモリ20のみで実行するモ−ドであって
、正常な共有メモリ20から読み出しが行われ、正常な
共有メモリ20に書き込みが行われる。準ダブルモ−ド
122は、共有メモリ10が障害から復旧し、正常な共
有メモリ20の内容を復旧した共有メモリ10にコピ−
中である。この場合には、正常な共有メモリ10,20
から読み出しが行われ、両方の共有メモリ10,20に
書き込みが行われる。修復モ−ド123は、2つの共有
メモリ10,20がともに初期状態あるいは障害から修
復した状態である。ダウンモ−ド124は、障害や保守
により2つの共有メモリ10,20がともに障害状態で
ある。
【0010】次に、共有メモリ10,20のモ−ド遷移
動作を説明する。ダブルモ−ド120で、一方の共有メ
モリ10で障害が発生すると、シングルモ−ド121に
遷移する(モ−ド遷移125)。シングルモ−ド121
で正常な共有メモリ20で障害が発生すると、ダウンモ
−ド124に遷移する(モ−ド遷移130)。シングル
モ−ド121で障害共有メモリ10を正常なものと交換
して、障害から修復すると、準ダブルモ−ド122に遷
移する(モ−ド遷移126)。準ダブルモ−ド122で
正常共有メモリ20から修復共有メモリ10へのコピ−
が終了すると、ダブルモ−ド120に遷移する(モ−ド
遷移127)。コピ−中に正常共有メモリ20で障害が
発生すると、ダウンモ−ド124に遷移する(モ−ド遷
移128)。また、コピ−中に修復した共有メモリ10
で障害が発生すると、シングルモ−ド121に遷移する
(モ−ド遷移129)。また、ダウンモ−ド124で、
障害共有メモリ10,20を修復すると、修復モ−ド1
23に遷移する(モ−ド遷移131)。このように、2
つの共有メモリ10,20が同時に障害になることは殆
んどない。シングルモ−ド121で正常共有メモリ20
に障害が発生すると、ダウンモ−ド124に遷移する(
モ−ド遷移130)。修復モ−ド123において、両方
の共有メモリ10,20の修復が完了すると、ダブルモ
−ド120に遷移する(モ−ド遷移132)。
【0011】図7は、共有メモリの排他制御方法を示す
図である。共有メモリ10,20は、現用系用監視エリ
ア13,23、予備系用監視エリア14,24および引
き継ぎ情報エリア15,25に分けられ、次のように排
他制御を行う。 ■現用系30は、現用系用監視エリア13,23をリ−
ド可、ライト可(処理140)。予備系用監視エリア1
4,24をリ−ド可、ライト不可(処理141)。引き
継ぎ情報エリア15,25をリ−ド可、ライト可(処理
142)。 ■予備系50は、現用系用監視エリア13,23をリ−
ド可、ライト不可(処理143)。予備系用監視エリア
14,24をリ−ド可、ライト可(処理144)。引き
継ぎ情報エリア15,25をリ−ド可、ライト不可(処
理145)。 このようにして、現用系30と予備系50とは、共有メ
モリ10,20を排他制御することができる。なお、図
2に示す共有メモリ10,20中の実行中メッセ−ジエ
リア11,21と実行済みメッセ−ジエリア12,22
とは、現用系用監視エリア13,23の中に設けられる
【0012】図8は、図1における現用系と予備系内部
の詳細構成図である。現用系30と予備系50とは同一
構成であるため、ここでは現用系30を中心に記述する
。プロセッサ31、メモリ32、IOP33、バスエク
ステンダ36の他に、送られてきたアドレスをデコ−ド
して振り分けるアドレスデコ−ダ531、タイマ530
からの割込み信号をエンコ−ドしてプロセッサ31の割
込み信号線の1つに送出する割込みエンコ−ダ532、
セットされた時刻になるまでカウントして、タイムオ−
バで信号を出力するタイマ530が設けられている。プ
ロセッサ31は、例えば68000マイクロプロセッサ
が用いられる。プロセッサ31の内部レジスタとして、
デ−タレジスタ500〜507,アドレスレジスタ51
0〜516、スタックポインタ520、ステ−タスレジ
スタ521、およびプログラムカウンタ522が内蔵さ
れている。プロセッサ31から延長される信号線として
は、デ−タ線540、アドレス線541,割込み線54
3、およびリ−ド/ライト線546が設けられる。リ−
ド/ライト線546は、‘H’の時がリ−ドサイクル、
‘L’の時がライトサイクルである。IOP33は、プ
ロセッサ570、バッファ571、ROM572、およ
びRAM573から構成されている。バッファ571に
は、プロセッサ31から転送された端末へ送信するため
のメッセ−ジやディスク装置への書込みデ−タが格納さ
れる。なお、記号の付与方法は、現用系30の5**の
番号に対応するものには予備系50の6**が付与され
る。
【0013】図9は、現用系と予備系のメモリマップ図
である。共有メモリ10,20は、最初の1Mバイトに
アドレス(00000016〜0FFFFF16)を使
用する。現用系30のメモリ32および予備系50のメ
モリ52は、いずれも共有メモリ10,20に割当てら
れたアドレス以降の15Mバイトに、アドレス(100
00016〜FFFFFF16)を使用する。現用系メ
モリマップと予備系メモリマップは図9に示すように同
一であって、以下の通りである。 0〜0FFFFFF16・・・・・・・・・共有メモリ
10,200〜α1・・・・・・・・・・・・・・・現
用系用監視エリア13,23α1〜α2・・・・・・・
・・・・・・・予備系用監視エリア14,24α2〜0
FFFFFF16・・・・・・・・引き継ぎ情報格納エ
リア15,2510000016〜FFFFFF16・
・・・メモリ32,5210000016〜+β・・・
・・・・・・OS領域β〜γ・・・・・・・・・・・・
・・・・プログラム領域γ〜FFFFFF16・・・・
・・・・・・リザ−ブ領域
【0014】図10は、バス
エクステンダの詳細回路図である。現用系のプロセッサ
31が現用系のメモリ32をアクセスするか、あるいは
共有メモリ10,20をアクセスするかは、現用系プロ
セッサ31のアドレス線A20〜A23(541)の上
位4ビットによって決定される。現用系プロセッサ31
のアドレス線A20〜A23(541)が全て‘L’で
あれば、共有メモリ10,20をアクセスする。また、
全て‘L’でないときには、現用系メモリ32をアクセ
スする。予備系のプロセッサ51も、同じように制御す
る。現用系30の双方向ドライバの制御信号555は、
次のように制御する。すなわち、現用系プロセッサ31
のアドレス線A20〜A23(541)とW/R線(5
46)の値により、W/R線(546)が‘H’の時は
共有メモリ10,20からの読み出しを、また‘L’の
時には、共有メモリ10,20への書き込みを行う。予
備系50の双方向ドライバの制御信号655も、同じよ
うに制御する。このような制御により、現用系のプロセ
ッサ31と予備系のプロセッサ51は、共有メモリ10
,20の読み出しと書き込みを行うことができる。
【0015】図11、図12、および図13は、系状態
レジスタ、aliveレジスタ、および割込みレジスタ
の内容を示す図である。系状態レジスタ、aliveレ
ジスタおよび割込みレジスタは、いずれも共有メモリ1
0,20の現用系用監視エリア13,23に設けられる
。これらの各レジスタは、いずれも8ビット構成である
。図32は、系状態レジスタのビットの意味を示す図で
ある。系状態レジスタは、図11および図32に示すよ
うに、現用系と予備系の状態を示している。ビット7〜
5は他の使用目的のためにリザ−ブされており、ビット
4が1のとき現用状態、ビット3が1のとき準現用状態
、ビット2が1のとき待機状態、ビット1が1のとき修
復状態、ビット0が1のときオフライン状態をそれぞれ
示している。図33は、aliveレジスタのビットの
意味を示す図である。aliveレジスタは、図12お
よび図33に示すように、ビット0のみが使用されてお
り、このビットが1のときaliveメッセ−ジ送信済
みを示し、0のとき未送信を示している。現用系30お
よび予備系50は相互にaliveメッセ−ジを交換し
て、互いに正常であるかを監視する。先ず現用系30が
予備系50にaliveメッセ−ジを転送する。現用系
30が予備系50のaliveレジスタのビット0を1
にセットし、予備系50が一定周期毎にaliveレジ
スタのビット0を0にリセットする。予備系50も現用
系30に対してaliveメッセ−ジを転送し、現用系
30のaliveレジスタをセットした後、現用系30
がそのビットをリセットする。
【0016】図34は、割込みレジスタのビットの意味
を示す図であり、図35は、割込みレベルを示す図であ
る。割込みレジスタは、図13および図34に示すよう
に、割込みが発生したか否かを示すレジスタであって、
ビット7〜ビット0を使用してレベル7〜レベル1の割
込みの有無を示している。図35に示すように、レベル
4の割込みは障害割込みであり、レベル2の割込みはタ
イマ割込みである。この例では、それ以外は使用されて
いない。優先順位は、レベル7が最も高く、以下順に低
くなっていく。従って、タイマ割込みが発生しても、障
害割込みが発生すると、それを優先して受け付けて処理
する。図14は、現用系のタイマ割込みの制御回路の構
成図である。タイマ530内には、クロック550とa
liveメッセ−ジカウンタ551とが設けられる。ク
ロック550が10m秒毎にカウンタを+1する。1秒
経過して割込むものは、カウンタ値が100になると割
込みエンコ−ダ532を介してプロセッサ31に割込み
を発生させる。予備系50にも、全く同じタイマ割込み
の制御回路が設けられる。
【0017】図15は、回線制御装置の詳細回路図であ
る。回線制御装置34,54は、プロセッサ590,6
90、メモリ591,691、タイマ592,692、
バッファ593,693、および回線制御部595,6
95で構成されている。回線制御部595,695には
、個々の回線に対応する回線固有部596,696が設
けられている。また、バッファ593,693には、メ
ッセ−ジの受信用待ち行列37,57と送信用待ち行列
38,58とが設けられる。メッセ−ジの受信用待ち行
列37,57には、端末6〜9から受信したメッセ−ジ
を格納し、送信用待ち行列38,58には、端末6〜9
に送信するためのメッセ−ジを格納する。現用系のタイ
マ592と予備系のタイマ692の時刻を一致させるた
め、1本の回線をタイマ一致用専用回線150に割り当
てている。なお、ここでは、回線は2と150の2本し
か示されていないが、回線2は複数回線を1本で表わし
ているので、実際には複数本存在する。図16は、回線
切替装置の詳細回路図である。回線切替装置5内の競合
防止回路151は、現用系30との間では送受信可能で
あるが、予備系50との間では受信のみが可能である。 すなわち、競合防止回路151の制御により、端末6〜
9から送られてきたメッセ−ジは、切替回路を介して現
用系30および予備系50の両方に転送されるが、端末
6〜9に送信されるメッセ−ジは、現用系30から送ら
れてきたものだけを切替回路を介して端末6〜9に送出
する。予備系50から送出されてきたメッセ−ジは、切
替回路を通過できないように制御される。
【0018】図17は、現用系のソフトウェアの処理概
要を示す図であり、また図18は、予備系のソフトウェ
アの処理概要を示す図である。割込み200には、タイ
マ割込み202と障害割込み203とがある。障害割込
み203は割込みレベル4であり、タイマ割込み202
は割込みレベル2であり、メッセ−ジ処理はレベル0で
あって、プロセッサ31,52はそれぞれこれらのレベ
ルで実行する。割込みレベル0あるいは割込みレベル2
で実行中に、優先順位の高い割込みが発生すると、実行
中のプロセスを中断させて、高い順位の割込みを実行し
て、その処理が終了してから中断していたプロセスを再
開する。図17により現用系のソフトウェアの処理を説
明する。現用系30は割込み200を受信すると、その
割込み種別を解析する(処理201)。タイマ割込み2
02では、aliveメッセ−ジの送信処理(処理20
5)およびaliveメッセ−ジの受信確認処理(処理
204)を実行する。aliveメッセ−ジの送信処理
205は、周期的にaliveメッセ−ジを共有メモリ
10,20に転送する処理である。また、aliveメ
ッセ−ジの受信確認処理204は、現用系30が予備系
50からの最終のaliveメッセ−ジを受信して一定
時間以内にaliveメッセ−ジを受信するか否かをチ
ェックする処理である。
【0019】障害割込み203では、予備系の切り離し
処理(処理206)、予備系の接続処理(処理207)
、障害回線の閉塞処理(処理208)、および障害回線
の回復処理(処理209)を実行する。予備系の切り離
し処理206では、予備系で系障害あるいは回線部障害
が発生すると、現用系30が予備系50をオフライン状
態103とし、現用系30のみで処理を継続する。 予備系の接続処理207では、予備系50が障害から回
復すると、予備系50を待機状態102とし、二重化運
転に戻る。また、障害回線の閉塞処理208では、回線
制御装置34の回線固有部596で障害が発生すると、
障害回線を閉塞して現用系を準現用状態101とする。 障害回線の回復処理209では、回線制御装置34の回
線固有部596が障害から回復すると、回線部障害から
回復させて現用状態100にする。以上に述べた割込み
レベル4と割込みレベル2の処理が終了すると、始めて
現用系30はメッセ−ジ処理210を実行する。メッセ
−ジ処理210は、ディスク装置への書込み処理をチェ
ックポイントとして、そのチェックポイント毎にチェッ
クポイントデ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情
報エリア15,25に格納する。メッセ−ジの処理が終
了すると、メッセ−ジの時刻印82を実行済みメッセ−
ジエリア12,22に格納する。
【0020】図18により、予備系のソフトウェアの処
理を述べる。予備系50も現用系30と同じように、割
込み200を受信する。割込み種別の解析処理201に
より、タイマ割込み202か、障害割込み203かを解
析する。タイマ割込み202では、現用系30と同じよ
うにaliveメッセ−ジの送信処理205、aliv
eメッセ−ジの受信確認処理204を実行する。その他
に、終了メッセ−ジのチェック処理211を実行する。 このチェック処理211は、現用系30にはないもので
、予備系固有の処理である。この処理は、現用系30が
共有メモリ10,20の実行済みメッセ−ジエリア12
,22に書き込んだ実行済みメッセ−ジを読み出し、終
了したメッセ−ジを予備系50の回線制御装置54の受
信待ち行列57から取り除くものである。障害割込み2
03では、現用系30と同じように、障害回線の閉塞処
理208と障害回線の回復処理209を実行する。その
他に、現用系30で障害が発生し、障害割込み203を
受けると、予備系50はチェックポイントデ−タを参照
して、現用系の処理を引き継ぐ現用系の引継ぎ処理21
2を実行する。
【0021】図19は、現用系と予備系の二重化運転中
の動作フロ−チャ−トである。二重化運転中では、現用
系30が現用状態100か、あるいは準現用状態101
であり、予備系50は待機状態102である。現用系3
0はメッセ−ジ処理(トランザクション処理)を開始す
る(ステップ220)。次に、予備系50が待機状態1
02あるいはオフライン状態103か、あるいは修復状
態104かを判定する(ステップ221)。予備系50
がオフライン状態103か修復状態104の場合には、
二重化運転ではないので、チェックポイントデ−タを共
有メモリ10,20に書き込まない(ル−ト222)。 一方、予備系50が待機状態102の場合には、二重化
運転中であるため、ディスク装置への書込み処理時をチ
ェックポイントとし、チェックポイント毎にチェックポ
イントデ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エ
リア15,25に格納する(ステップ223)。メッセ
−ジ処理が終了すると、終了したメッセ−ジの時刻印8
2を共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリア15,
25に格納する(ステップ224)。一方、予備系50
は、周期的に共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリ
ア15,25をスキャンし、処理の完了したメッセ−ジ
の時刻印82を読み出す(ステップ225)。次に、予
備系50の回線制御装置54に通知することにより、回
線制御装置54はこれらのメッセ−ジを回線制御装置5
4内の受信用待ち行列59から取り除く(ステップ22
6)。
【0022】図20は、図19における処理ステップ2
23の詳細フロ−チャ−トである。ステップ223では
、共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリアにチェッ
クポイントデ−タを格納する。そのために、プロセッサ
31の内部レジスタ(ARO)510と(DRO)50
0の値を現用系のメモリ32にセ−ブ(退避)する(ス
テップ1000)。ARO510にチェックポイントデ
−タの先頭アドレスを、DRO500にチェックポイン
トデ−タのデ−タ長を、それぞれ設定する(ステップ1
001)。現用系のプロセッサ31は、チェックポイン
トデ−タを全て引き継ぎ情報エリア15,25に1バイ
ト書き込む(ステップ1002)。そして、書込んだ後
に、DROレジスタ500の内容を−1する。次に、現
用系のプロセッサ31は、チェックポイントデ−タを全
て引き継ぎ情報エリア15,25に書き込んだか否かを
判定する(ステップ1003)。全てのチェックポイン
トデ−タを書き込んでいなければ、再度、ステップ10
02を実行する。チェックポイントデ−タを全て引き継
ぎ情報エリア15,25に書き込めば、現用系のメモリ
32からプロセッサの内部レジスタのARO510とD
RO500の値をメモリからリカバリする(ステップ1
005)。次に、DRO〜DR7(500〜507)、
ARO〜AR6(510〜516)、AR7(520)
、SR(521)、PC(522)を引き継ぎ情報エリ
ア15,25に格納する(ステップ1006)。
【0023】図21は、系障害の検出方法を示す説明図
である。系障害の検出方法は、現用系30/予備系50
から1秒毎にaliveメッセ−ジ230を予備系50
/現用系30に転送する。すなわち、現用系30がメッ
セ−ジ転送する場合には、予備系50がこれを受信し、
予備系50が転送する場合には、現用系30がこれを受
信する。最後のaliveメッセ−ジ230を受信した
後、2秒以内に次のaliveメッセ−ジ232を受信
しないときには、現用系30/予備系50は予備系50
/現用系30に系障害が発したものと判定する(234
)。図22、図23、および図24は、系障害の検出方
法の詳細フロ−チャ−トである。現用系30が予備系5
0に1秒周期毎にaliveメッセ−ジを転送するが、
現用系30で障害が発生して、aliveメッセ−ジが
途絶えて、予備系50が現用系30の障害を検出する場
合について述べる。図22は、aliveメッセ−ジの
送信処理を示している。aliveメッセ−ジの送信処
理は1秒毎に起動し、aliveメッセ−ジレジスタを
0016から0116にする(ステップ1010)。図
23と図24は、aliveメッセ−ジの受信確認処理
を示している。aliveメッセ−ジの受信確認処理は
、aliveメッセ−ジを受信すると、aliveレジ
スタを0116から0016にし(ステップ1011)
、aliveメッセ−ジカウンタを0にする(ステップ
1012)。また、10m秒のタイマ割込みを受信する
と、aliveメッセ−ジカウンタを+1する(ステッ
プ1013)。aliveメッセ−ジカウンタが200
以上であれば(ステップ1014)、現用系30で障害
が発生したと判定する(ステップ1015)。同じよう
に、予備系50が現用系30にaliveメッセ−ジを
転送し、現用系30が予備系50の障害を検出すること
も可能である。
【0024】図25は、現用系で系障害が発生し、予備
系が処理を引き継ぐ場合のフロ−チャ−トである。予備
系50は、現用系30の系状態レジスタを1016から
0116に遷移することにより、現用系30をオフライ
ン状態103にする(ステップ240)。次に、予備系
50の系状態レジスタを0116から1016に遷移す
ることにより、予備系50を現用状態100にする(ス
テップ241)。予備系50は、aliveメッセ−ジ
の送信処理とaliveメッセ−ジの受信確認処理を中
断する(ステップ242)。次に、共有メモリ10,2
0を読み出して実行中のメッセ−ジを探す(ステップ2
43)。実行中のメッセ−ジは、チェックポイントまで
実行されているか否かを判定する(ステップ244)。 チェックポイントまで実行されているならば、チェック
ポイントから再開する(ステップ245)。また、チェ
ックポイントまで実行されていないときには、メッセ−
ジの最初から再開する(ステップ246)。回線制御装
置34に対して、メッセ−ジの時刻印を通知し(ステッ
プ247)、回線制御装置34は完了しているメッセ−
ジを受信用待ち行列から取り出し、それを取り除く(ス
テップ248)。そして、次のメッセ−ジを処理する。
【0025】図26は、図25におけるステップ245
の詳細フロ−チャ−トである。この処理では、共有メモ
リ10,20の引き継ぎ情報エリア15,25に格納さ
れているDR0〜DR7(500〜507)、AR0〜
AR6(510〜516)、AR7(520)、SR(
521)、PC(522)を予備系のプロセッサ51に
設定する。SR(521)を設定すると、割込みレベル
は0になる(ステップ1020)。DR0〜DR7(5
00〜507)、AR0〜AR6(510〜516)、
AR7(520)、SR(521)、PC(522)の
値は、図19,図20のステップ223(ステップ10
06)の値であり、ディスク装置への書込み処理実行の
直前の値である。予備系のプロセッサ51は、RTE命
令によりディスク装置への書込み処理(チェックポイン
ト)から再開する(ステップ1021)。
【0026】図27は、旧現用系が障害から回復し、二
重化運転を行うまでのフロ−チャ−トである。ここでは
、障害となった現用系30を旧現用系30aとし、予備
系50から引き継ぎにより現用系となった予備系50を
新現用系50aとする。旧現用系30aは、障害から回
復すると、修復完了を新現用系50aに通知する(ステ
ップ250)。新現用系50aは、これを受信する(ス
テップ256)。新現用系50aは、チェックポイント
デ−タを共有メモリ10,20の引き継ぎ情報エリアに
格納する(ステップ257)。旧現用系30aは、系状
態レジスタを0116から0216に遷移する(ステッ
プ251)。そして、端末からのメッセ−ジの受信を開
始する(ステップ252)。1秒毎に共有メモリ10,
20を読み出す。時刻印の一致するメッセ−ジがなけれ
ば(ステップ253)、まで新現用系50aと旧現用系
30aとは同期して実行していないものと判定する(ル
−ト254)。それ以降は、同期してメッセ−ジを受信
していると判定して、旧現用系30aを系状態レジスタ
を0216から0416に遷移することにより、修復状
態104から待機状態102にする(ステップ255)
。そして、二重化運転を再開する(時点258)。
【0027】ここまでは、系障害について説明した。以
下は、回線部障害について説明する。これは、一部の回
線で障害が発生しても、システム全体では大きな影響を
及ぼさない場合、系切替を行わずに処理を継続させる。 システム毎に許容障害回線数を決めておき、その値を越
えると系の切替を行う。許容障害回線数以下であれば、
障害回線を閉塞して、処理を継続させる。図28〜図3
1は、回線部障害処理のフロ−チャ−トである。先ず、
現用系30で回線部障害が発生した場合について述べる
。図28は、現用系の回線部障害処理を示している。 現用系30の回線固有部で障害が発生すると、現用系3
0は障害回線数が許容値以下であるか否かを判定する(
ステップ260)。障害回線数が許容値以下であれば、
障害回線部を閉塞する(ステップ261)。現用系30
を現用状態100から準現用状態101に遷移する(ス
テップ262)。また、障害回線数が許容値よりも大で
あれば、予備系50が現用系30の処理を引き継ぐ(ス
テップ263)。図29は、現用系の回線部障害回復の
処理を示している。現用系が回線部障害から修復すると
、障害回線を回復させ(ステップ264)、準現用状態
101から現用状態100に遷移する(ステップ265
)。
【0028】図30は、予備系の回線部障害時の処理を
示している。予備系50の処理は系障害と同じである。 予備系の回線固有部で障害が発生すると、予備系50を
待機状態102からオフライン状態103に遷移する(
ステップ270)。図31は、予備系の回線部障害回復
の処理を示している。回線部障害から修復すると、障害
回線を回復させて(ステップ271)、修復状態104
から待機状態102に遷移する(ステップ272)。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
端末からのメッセ−ジを現用系と予備系で受信している
ため、端末のリトライをなくすことができ、システム停
止時間を短縮し、端末とのリンクを切断することなく、
かつユ−ザにシステム停止を意識させずに通信処理を継
続することができる。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す二重化システムのブロ
ック構成図である。
【図2】本発明における二重化システムの処理概要を示
す図である。
【図3】本発明における受信メッセ−ジのフォ−マット
図である。
【図4】本発明における送信メッセ−ジのフォ−マット
図である。
【図5】本発明における系の状態遷移を示す図である。
【図6】本発明における共有メモリのモ−ド遷移を示す
図である。
【図7】本発明における共有メモリの排他制御方法を示
す説明図である。
【図8】本発明におけるプロセッサ、メモリ、IOP、
バスエクステンダの詳細ブロック図である。
【図9】本発明における現用系と予備系のメモリマップ
を示す図である。
【図10】本発明におけるバスエクステンダの詳細構成
図である。
【図11】本発明における系状態レジスタの内容を示す
図である。
【図12】本発明のaliveレジスタの内容を示す図
である。
【図13】本発明の割込みレジスタの内容を示す図であ
る。
【図14】本発明のタイマ割込み制御回路を示す図であ
る。
【図15】本発明における回線制御装置の詳細回路図で
ある。
【図16】本発明における回線切替装置の詳細回路図で
ある。
【図17】本発明における現用系のソフトウェアの処理
概要を示す図である。
【図18】本発明における予備系のソフトウェアの処理
概要を示す図である。
【図19】本発明における二重化運転のフロ−チャ−ト
である。
【図20】図19におけるステップ223の詳細フロ−
チャ−トである。
【図21】本発明における系障害の検出方法の概要図で
ある。
【図22】本発明のaliveメッセ−ジの送信処理の
詳細フロ−チャ−トである。
【図23】本発明のaliveメッセ−ジの受信確認処
理の詳細フロ−チャ−トである。
【図24】本発明のaliveメッセ−ジの受信確認処
理の詳細フロ−チャ−トである。
【図25】本発明における予備系の引き継ぎ処理のフロ
−チャ−トである。
【図26】図26におけるステップ245の詳細フロ−
チャ−トである。
【図27】本発明における旧現用系の障害回復処理のフ
ロ−チャ−トである。
【図28】本発明における現用系の回線部障害処理のフ
ロ−チャ−トである。
【図29】本発明における現用系の回線部障害回復処理
のフロ−チャ−トである。
【図30】本発明における予備系の回線部障害処理のフ
ロ−チャ−トである。
【図31】本発明における予備系の回線部障害回復処理
のフロ−チャ−トである。
【図32】本発明における系状態レジスタの意味を示す
図である。
【図33】本発明におけるaliveレジスタの意味を
示す図である。
【図34】本発明における割込みレジスタの意味を示す
図である。
【図35】本発明における割込みレベルの意味を示す図
である。
【符号の説明】
1:バス、2:回線、3,4:ディスク装置、5:回線
切替装置、6〜9:端末、10,20:共有メモリ、1
1,21:実行中メッセ−ジエリア、12,22:実行
済みメッセ−ジエリア、13,23:現用系用監視エリ
ア、14,24:予備系用監視エリア、15,25:引
き継ぎ情報エリア、18,28:割込みレジスタ、30
:現用系、50:予備系、31,51:プロセッサ、3
2,52:メモリ、33,53:IOP、34,54:
回線制御装置、35,55:ディスク制御装置、36,
56:バスエクステンダ、37,57:受信用待ち行列
、38,58:送信用待ち行列、80:受信メッセ−ジ
、81:メッセ−ジ本体、82:時刻印、85:送信メ
ッセ−ジ、151:競合制御回路、500〜507,6
00〜607:デ−タレジスタ、510〜516,61
0〜616:アドレスレジスタ、520,620:スタ
ックポインタ、521,621:ステ−タスレジスタ、
522,622:プログラムカウンタ、530,630
:タイマ、531,631:アドレスデコ−ダ、532
,632:割込みエンコ−ダ、633,633:双方向
ドライバ、540.640:デ−タ線、541,641
:アドレス線、543〜545,643〜645:割込
み線、546,646:リ−ド/ライト線(W/R線)
、550,650:クロック、551,651:ali
veカウンタ、553,653:デ−タ双方向ドライバ
、554,654:アドレス双方向ドライバ、570,
670:IOPのプロセッサ、571,671:IOP
のバッファ、572,672:IOPのROM、573
,673:IOPのRAM、581,681:メモリマ
ップ、583,683:OS領域、585,685:プ
ログラム領域、586,686:リザ−ブ領域、590
,690:回線制御装置のプロセッサ、591,691
:回線制御装置のメモリ、592,692:回線制御装
置のタイマ、593,693:回線制御装置のバッファ
、594,694:回線制御装置の複数の回線制御部、
595,695:回線制御装置の複数の回線固有部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  現用系および予備系のプロセッサと、
    該現用系および予備系のプロセッサに共有されるメモリ
    と、端末との間の回線を切替える回線切替装置と、送受
    信メッセ−ジを格納するディスク装置とを備えたホット
    スタンバイシステムにおいて、該現用系および予備系プ
    ロセッサにそれぞれ接続された回線制御装置と、端末か
    らのメッセ−ジを該現用系と予備系とが同時に並行して
    受信できるように、受信時には端末との間の回線を両系
    に接続し、送信時には該現用系のみから端末に送信でき
    るように、該回線を該現用系のみに切替え接続する回線
    切替装置とを有することを特徴とする二重化システムの
    系切替装置。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の二重化システムの系
    切替装置において、上記現用系および予備系の各回線制
    御装置には、それぞれタイマを設け、該現用系と予備系
    の各回線制御装置は、端末からのメッセ−ジを受信する
    際に、メッセ−ジの識別子として受信メッセ−ジに上記
    タイマによる時刻印を付与することを特徴とする二重化
    システムの系切替装置。
  3. 【請求項3】  現用系および予備系のプロセッサと、
    該現用系および予備系のプロセッサに共有されるメモリ
    と、端末との間で通信を行う回線制御装置と、送受信メ
    ッセ−ジを格納するディスク装置とを備えたホットスタ
    ンバイシステムにおいて、該現用系と予備系の各回線制
    御装置にはそれぞれ受信用待ち行列と送信用待ち行列と
    を設け、該現用系のプロセッサは、RECEIVEコマ
    ンドにより上記現用系の回線制御装置の受信用待ち行列
    からメッセ−ジを取り出し、該メッセ−ジの本体をディ
    スク装置に、また該メッセ−ジに付与されている時刻印
    を上記共有メモリに、それぞれ書き込み、該メッセ−ジ
    に対応した処理を実行した後、処理が終了すると、SE
    NDコマンドにより端末に送信すべきメッセ−ジを該現
    用系の回線制御装置の送信用待ち行列に格納することを
    特徴とする二重化システムの系切替方法。
  4. 【請求項4】  請求項3に記載の二重化システムの系
    切替方法において、上記予備系のプロセッサは、周期的
    に共有メモリから処理の終了しているメッセ−ジを検出
    して、該予備系の回線制御装置の受信用待ち行列から上
    記検出したメッセ−ジと同一メッセ−ジを取り除くこと
    を特徴とする二重化システムの系切替方法。
  5. 【請求項5】  請求項3または4に記載の二重化シス
    テムの系切替方法において、上記現用系のプロセッサで
    障害が発生した時には、予備系のプロセッサは、共有メ
    モリから該現用系が実行中であるメッセ−ジを時刻印を
    照合することにより検出し、該予備系の回線制御装置に
    通知して、上記検出したメッセ−ジと同一のメッセ−ジ
    から処理を再開することを特徴とする二重化システムの
    系切替方法。
  6. 【請求項6】  請求項3ないし5のいずれかに記載さ
    れた二重化システムの系切替方法において、上記現用系
    の回線制御装置で障害が発生した時には、障害回線数に
    より、予備系が処理を引き継ぐかあるいは現用系が障害
    回線を閉塞して他の回線により処理を継続するかを選択
    することを特徴とする二重化システムの系切替方法。
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