JP3254871B2 - クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機 - Google Patents

クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機

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JP3254871B2 JP33213793A JP33213793A JP3254871B2 JP 3254871 B2 JP3254871 B2 JP 3254871B2 JP 33213793 A JP33213793 A JP 33213793A JP 33213793 A JP33213793 A JP 33213793A JP 3254871 B2 JP3254871 B2 JP 3254871B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク室内の圧力と
吸入圧との片頭ピストンを介した差により斜板の傾角を
制御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
室内の調圧を行なうクラッチレス片側ピストン式可変容
量圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平3−37378号公報に開示され
る可変容量型揺動斜板式圧縮機では、外部駆動源と圧縮
機の回転軸との間の動力伝達の連結及び遮断を行なう電
磁クラッチを使用していない。電磁クラッチを無くせ
ば、特に車両搭載形態ではそのON−OFFのショック
による体感フィーリングの悪さの欠点を解消できると共
に、圧縮機全体の重量減、コスト減が可能となる。
【0003】このようなクラッチレス圧縮機では冷房不
要時の吐出容量の多少及び外部冷媒回路上の蒸発器にお
けるフロスト発生が問題になる。冷房不要の場合あるい
はフロスト発生のおそれがある場合には外部冷媒回路上
の冷媒循環を止めればよい。特開平3−37378号公
報の圧縮機では外部冷媒回路から吸入室への冷媒ガス流
入を止めることによって外部冷媒回路上の冷媒循環停止
を達成している 外部冷媒回路から圧縮機内の吸入室への冷媒ガス流入が
止められると、吸入室の圧力が低下し、吸入室の圧力に
感応する容量制御弁が全開する。この全開により吐出室
の吐出冷媒ガスがクランク室へ流入し、クランク室の圧
力が上昇する。又、吸入室の圧力低下のためにシリンダ
ボア内の吸入圧も低下する。そのため、クランク室内の
圧力とシリンダボア内の吸入圧との差が大きくなり、斜
板傾角が最小傾角へ移行して吐出容量が最低となる。吐
出容量が最低になれば圧縮機におけるトルクは最低とな
り、冷房不要時の動力損失が避けられる。
【0004】従来のピストン式圧縮機では、ピストンに
よってシリンダボア内に区画される圧縮室と吸入室との
間の吸入ポートが圧縮室内のフラッパ弁によって開閉さ
れるようになっている。吸入室内の冷媒ガスは上死点側
から下死点側へ移動するピストンの吸入動作によってフ
ラッパ弁を押し開いて圧縮室へ流入する。ピストンが下
死点側から上死点側へ移動する吐出行程ではフラッパ弁
が吸入ポートを閉じ、圧縮室内の冷媒ガスが吐出ポート
から吐出室へ吐出される。
【0005】フラッパ弁の開閉動作は圧縮室と吸入室と
の間の圧力差に基づくものであり、吸入室の圧力が圧縮
室の圧力よりも高ければフラッパ弁は撓み変形して吸入
ポートを開く。吸入室の圧力が圧縮室の圧力よりも高く
なるのは上死点側から下死点側へ移動するピストンの吸
入動作時である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】弾性変形であるフラッ
パ弁の撓み変形は弾性抵抗として作用し、吸入室の圧力
が圧力室の圧力をある程度上回らなければフラッパ弁は
開放しない。即ち、フラッパ弁の開放が遅れる。圧縮機
内の潤滑を行うために冷媒ガス中には潤滑油が混入され
ており、この潤滑油が冷媒ガスとともに圧縮機内の必要
な潤滑部位に送り込まれる。この潤滑油は冷媒ガスの流
通領域ならばどこへでも入り込み可能であり、吸入ポー
トを閉じているフラッパ弁とその密接面との間にも潤滑
油が付着する。この付着潤滑油は前記密接面とフラッパ
弁との間の密接力を高め、フラッパ弁の撓み変形開始が
一層遅れる。このような撓み変形開始遅れは圧縮室への
冷媒ガス流入量の低下、すなわち体積効率の低下をもた
らす。また、フラッパ弁が開いている場合にもフラッパ
弁の弾性抵抗が吸入抵抗として作用し、冷媒ガス流入量
が低下する。体積効率の低下は冷房能力の低下をもたら
すため、圧縮機搭載車両におけるアイドリング状態では
アイドル回転数を高めて冷房能力アップを図ることが行
われている。しかし、アイドル回転数のアップは燃料消
費量を増やす。
【0007】本発明は、外部冷媒回路から吸入室への冷
媒ガスの流入を徐々に絞る、あるいは増大する機構を用
いてクラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機におけ
るトルク変動を抑制すると共に、体積効率を向上するク
ラッチレス圧縮機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
回転軸の周囲に配列された複数のシリンダボア内に片頭
ピストンを往復直線運動可能に収容するハウジング内の
回転軸に回転支持体を止着し、この回転支持体に斜板を
傾動可能に支持し、制御通路を介してクランク室内の圧
力と吸入圧との片頭ピストンを介した差により斜板の傾
角を制御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給する
と共に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクラ
ンク室内の調圧を行なうクラッチレス片側ピストン式可
変容量圧縮機を対象とし、請求項1に記載の発明では、
片頭ピストンによって各シリンダボア内に区画される圧
縮室に冷媒ガスを供給するための吸入冷媒供給通路をロ
ータリバルブに形成し、外部冷媒回路から前記吸入冷媒
供給通路へ冷媒ガスを導入するための吸入通路と前記圧
縮室とを前記片頭ピストンの往復動に同期して順次連通
するように回転軸上にロータリバルブを支持し、前記吸
入冷媒供給通路と吸入通路との連通及び遮断を行なうた
めの遮断体をロータリバルブに対して接離可能に対向配
置し、ロータリバルブ及び遮断体のいずれか一方を回転
軸の軸線方向にスライド可能に支持すると共に、ロータ
リバルブ及び遮断体のいずれか一方のスライドを前記斜
板の傾動の少なくとも一部に連動させ、前記ロータリバ
ルブと遮断体とが接触している状態では斜板の傾角を最
小傾角に保持した。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記遮断体か
ら離間して前記吸入通路と吸入冷媒供給通路とを連通す
る開位置と、前記遮断体に接して前記吸入通路と吸入冷
媒供給通路との連通を遮断する閉位置とにスライド切換
可能に回転軸上に前記ロータリバルブを支持し、前記ロ
ータリバルブが前記閉位置にスライド配置されていると
きの吸入冷媒供給通路の出口は、回転軸の回転に伴って
各圧縮室の吸入ポートに順次接続する周回軌跡を描くよ
うにした。
【0010】請求項3に記載の発明では、前記片頭ピス
トンによって各シリンダボア内に区画される圧縮室に冷
媒ガスを供給するための吸入冷媒供給通路をロータリバ
ルブに形成し、外部冷媒回路から前記吸入冷媒供給通路
へ冷媒ガスを導入するための吸入通路と前記圧縮室とを
前記片頭ピストンの往復動に同期して順次連通するよう
に回転軸上にロータリバルブを支持し、外部冷媒回路か
ら前記吸入冷媒供給通路へ冷媒ガスを導入不能に前記吸
入通路を閉じる閉位置と導入可能な開位置とに切換可能
に遮断体を配置し、遮断体の切換動作を前記斜板の傾動
の少なくとも一部に連動させ、前記遮断体が前記閉位置
にあるときには斜板の傾角を最小傾角に保持した。
【0011】
【作用】ロータリバルブの吸入冷媒供給通路はロータリ
バルブの回転に伴って複数の圧縮室に順次連通する。こ
の連通は圧縮室に対する片頭ピストンの吸入動作に同期
して行われる。吸入冷媒供給通路と圧縮室とが連通して
いる時にピストンが下死点側へ向かい、圧縮室の圧力が
吸入冷媒供給通路の圧力以下まで低下していく。この圧
力低下により吸入冷媒供給通路の冷媒ガスが圧縮室へ流
入する。
【0012】クランク室内の昇圧により斜板が最小傾角
側へ移行するに伴い、ロータリバルブと遮断体とが斜板
の傾動動作に連動して接近する。ロータリバルブと遮断
体とが接近するに伴い、外部冷媒回路から吸入冷媒供給
通路へ流入する冷媒ガスの通過断面積が徐々に絞られて
ゆく。この絞り作用が外部冷媒回路から吸入冷媒供給通
路への冷媒ガス流入量の減少を緩和する。従って、吸入
冷媒供給通路からシリンダボア内への冷媒ガス吸入量も
ゆっくりと減少してゆき、吐出容量が最低容量側へ急激
変動することはない。その結果、圧縮機におけるトルク
が短時間で急激に変動することはない。
【0013】クランク室内の圧力低下により斜板傾角が
最小傾角から増大するに伴い、ロータリバルブと遮断体
とが斜板の傾動に連動して離間する。ロータリバルブと
遮断体とが離間するに伴い、外部冷媒回路から吸入冷媒
供給通路への冷媒ガスの通過断面積が徐々に拡大してゆ
く。この徐々に行われる通過断面積拡大が外部冷媒回路
から吸入冷媒供給通路への冷媒ガス流入量の増大を緩和
する。従って、吸入冷媒供給通路からシリンダボア内へ
の冷媒ガス吸入量もゆっくりと増大してゆき、吐出容量
が最大容量側へ急激変動することはない。その結果、圧
縮機におけるトルクが短時間で急激に変動することはな
い。
【0014】ロータリバルブが斜板の傾動に連動してス
ライド切換される場合には、ロータリバルブが閉位置に
あるときにも吸入冷媒供給通路の出口が各圧縮室の吸入
ポートに順次連通する。ロータリバルブが閉位置にある
とき、吐出圧領域の冷媒ガスは、クランク室、吸入冷媒
供給通路、圧縮室を経て吐出圧領域に還流する。
【0015】請求項3に記載の発明では、クランク室内
の昇圧により斜板が最小傾角側へ移行するに伴い、遮断
体が斜板の傾動動作に連動して閉位置に接近し、外部冷
媒回路から吸入冷媒供給通路へ流入する冷媒ガスの通過
断面積が徐々に絞られてゆく。この絞り作用が外部冷媒
回路から吸入冷媒供給通路への冷媒ガス流入量の減少を
緩和する。クランク室内の圧力低下により斜板傾角が最
小傾角から増大するに伴い、遮断体が斜板の傾動に連動
して閉位置から離間し、外部冷媒回路から吸入冷媒供給
通路への冷媒ガスの通過断面積が徐々に拡大してゆく。
この徐々に行われる通過断面積拡大が外部冷媒回路から
吸入冷媒供給通路への冷媒ガス流入量の増大を緩和す
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図8に基づいて説明する。図1に示すように圧縮機全
体のハウジングの一部となるシリンダブロック1の前端
にはフロントハウジング2が接合されている。シリンダ
ブロック1の後端にはリヤハウジング3がバルブプレー
ト4、弁形成プレート5A,5B及びリテーナ形成プレ
ート6を介して接合固定されている。ハウジングの一部
となってクランク室2aを形成するフロントハウジング
2とシリンダブロック1との間には回転軸9が回転可能
に架設支持されている。回転軸9の前端はクランク室2
aから外部へ突出しており、この突出端部には被動プー
リ10が止着されている。被動プーリ10はベルト11
を介して車両エンジンに作動連結されている。
【0017】フロントハウジング2の前端には支持筒2
bが回転軸9の前記突出端部の周囲を包囲するように突
設されている。被動プーリ10はアンギュラベアリング
7を介して支持筒2bに支持されている。支持筒2bは
被動プーリ10に作用するスラスト方向の荷重及びラジ
アル方向の荷重の両方をアンギュラベアリング7を介し
て受け止める。
【0018】回転軸9の前端部とフロントハウジング2
との間にはリップシール12が介在されている。リップ
シール12はクランク室2a内の圧力洩れを防止する。
回転軸9には回転支持体8が止着されていると共に、球
面状の斜板支持体14がスライド可能に支持されてい
る。斜板支持体14には斜板15が回転軸9の軸線方向
へ傾動可能に支持されている。図2に示すように斜板1
5には連結片16,17が止着されている。連結片1
6,17には一対のガイドピン18,19が止着されて
いる。回転支持体8には支持アーム8aが突設されてい
る。支持アーム8aには支持ピン20が回動可能かつ回
転軸9に対して直角を成す方向へ貫通支持されている。
一対のガイドピン18,19は支持ピン20の両端部に
スライド可能に嵌入されている。支持アーム8a上の支
持ピン20と一対のガイドピン18,19との連係によ
り斜板15が斜板支持体14を中心に回転軸9の軸線方
向へ傾動可能かつ回転軸9と一体的に回転可能である。
斜板15の傾動は、支持ピン20とガイドピン18,1
9とのスライドガイド関係、斜板支持体14のスライド
作用及び斜板支持体14の支持作用により案内される。
【0019】図1、図5及び図6に示すようにシリンダ
ブロック1の中心部には収容孔13が回転軸9の軸線方
向に貫設されており、収容孔13内にはロータリバルブ
24が回転可能かつスライド可能に収容されている。ロ
ータリバルブ24内には吸入冷媒供給通路24aが形成
されており、吸入冷媒供給通路24aの入口24bがロ
ータリバルブ24の後端に開口形成されている。図4に
示すように吸入冷媒供給通路24aの出口24cはロー
タリバルブ24の周面に開口形成されている。
【0020】ロータリバルブ24には回転軸9の後端側
の小径部が挿通されており、ロータリバルブ24が回転
軸9の小径部上にスライド可能かつ相対回転不能に支持
されている。回転軸9の小径部後端には遮断体21がね
じ25により締め付け固定されており、遮断体21とロ
ータリバルブ24との間には開放ばね26が介在されて
いる。開放ばね26は遮断体21を斜板支持体14側へ
付勢している。ロータリバルブ24の端面は遮断体21
に当接可能である。ロータリバルブ24の端面と遮断体
21とが当接した状態では吸入冷媒供給通路24aの入
口24bが遮断体21によって閉鎖される。
【0021】斜板支持体14とロータリバルブ24との
間の回転軸9上には伝達筒27がスライド可能に支持さ
れている。伝達筒27の一端は斜板支持体14の端面に
当接可能であり、伝達筒27の他端はロータリバルブ2
4の端面に当接可能である。伝達筒27は収容孔13内
に入り込んでおり、収容孔13の周壁と伝達筒27との
間にはすべり軸受け部材28が介在されている。すべり
軸受け部材28は回転軸9に対するラジアル荷重を伝達
筒27を介して受け止める。すべり軸受け部材28とロ
ータリバルブ24の間にはシール部材Sが介在されてい
る。シール部材Sはクランク室2aと収容孔13との間
をシールする。
【0022】図6に示すように回転軸9の後端部の周面
には段差部9a,9bが形成されている。段差部9aは
ロータリバルブ24の斜板支持体14側への移動を規制
し、段差部9bは伝達筒27の斜板支持体14側への移
動を規制する。
【0023】リヤハウジング3の中心部には吸入通路2
9が形成されている。吸入冷媒供給通路24aの入口2
4bは吸入通路29に開口している。ロータリバルブ2
4の端面が遮断21に当接することによりロータリバル
ブ24が斜板支持体14から離間する方向への移動を規
制されると共に、吸入通路29と吸入冷媒供給通路24
aとの連通が遮断される。
【0024】斜板支持体14が遮断体21側へ移動する
に伴い、斜板支持体14が伝達筒27に当接し、伝達筒
27をロータリバルブ24に押接する。ロータリバルブ
24は開放ばね26のばね力に抗して遮断体21に当接
する。従って、斜板15の最小傾角はロータリバルブ2
4と遮断体21との当接によって規制される。斜板15
の最小傾角は0°よりも僅かに大きい。この最小傾角状
態は遮断体21が吸入通路29と吸入冷媒供給通路24
aとの連通を遮断する閉位置に配置されたときにもたら
される。ロータリバルブ24は前記閉位置とこの位置か
ら離間した開位置とへ斜板15の傾動に連動して切り換
え配置される。
【0025】斜板15の最大傾角は回転支持体8の傾角
規制突部8bと斜板15との当接によって規制される。
クランク室2aに接続するようにシリンダブロック1に
貫設されたシリンダボア1a内には片頭ピストン22が
収容されている。斜板15の回転運動はシュー23を介
して片頭ピストン22の前後往復揺動に変換され、片頭
ピストン22がシリンダボア1a内を前後動する。
【0026】図1及び図3に示すようにリヤハウジング
3内には吐出室3aが形成されている。バルブプレート
4上には吐出ポート4aが形成されており、弁形成プレ
ート5上には吐出弁5aが形成されている。片頭ピスト
ン22によってシリンダボア1a内に区画される圧縮室
P内の冷媒ガスは片頭ピストン22の往動動作により吐
出ポート4aから吐出弁5aを押し退けて吐出室3aへ
吐出される。吐出弁5aはリテーナ形成プレート6上の
リテーナ6aに当接して開度規制される。
【0027】回転支持体8とフロントハウジング2との
間にはスラストベアリング53が介在されている。スラ
ストベアリング53は圧縮室Pから片頭ピストン22、
斜板15、連結片16,17、ガイドピン18,19及
び支持ピン20を介して回転支持体8に作用する圧縮反
力を受け止める。
【0028】収容孔13の周面には複数の吸入ポート1
3aが周方向に配列形成されている。吸入ポート13a
と圧縮室Pとは1対1で連通している。ロータリバルブ
24が図6に示す開位置及び図7及び図8に示す閉位置
のいずれに配置されている場合にも、ロータリバルブ2
4内の吸入冷媒供給通路24aの出口24cはロータリ
バルブ24の回転に伴って各吸入ポート13aと順次接
続する周回軌跡を描く。ロータリバルブ24が開位置に
あるときには片頭ピストン22の復動動作により吸入通
路29の冷媒ガスが吸入冷媒供給通路24aを介して各
圧縮室Pへ順次吸入される。
【0029】片頭ピストン22のストロークはクランク
室2a内の圧力とシリンダボア1a内の吸入圧との片頭
ピストン22を介した差圧に応じて変わる。即ち、圧縮
容量を左右する斜板15の傾角が変化する。クランク室
2a内の圧力はリヤハウジング3に取り付けられた容量
制御弁30により制御される。容量制御弁30を構成す
るバルブハウジング31には吐出圧導入ポート31a、
吸入圧導入ポート31b及び制御ポート31cが設けら
れている。吐出圧導入ポート31aは吐出圧導入通路3
2を介して吐出室3aに連通している。吸入圧導入ポー
ト31bは吸入圧導入通路33を介して吸入通路29に
連通しており、制御ポート31cは制御通路34を介し
てクランク室2aに連通している。
【0030】吸入圧導入ポート31bに通じる吸入圧検
出室35の圧力はダイヤフラム36を介して調整ばね3
7に対抗する。調整ばね37のばね力はダイヤフラム3
6及びロッド38を介して弁体39に伝達する。復帰ば
ね40によって弁孔31dを閉鎖する方向へばね作用を
受ける弁体39は吸入圧検出室35内の吸入圧の変動に
応じて弁孔31dを開閉する。弁孔31dが閉塞される
と吐出圧導入ポート31aと制御ポート31cとの連通
が遮断される。
【0031】回転軸9内には放圧通路41が形成されて
いる。放圧通路41の入口41aはクランク室2aに開
口しており、放圧通路41の出口41bは段差9aに開
口している。図4に示すように回転軸9の後端小径部の
周面とロータリバルブ24との間には放圧間隙42が形
成されている。放圧間隙42は放圧通路41の出口41
bと吸入冷媒供給通路24aとを連通する。即ち、クラ
ンク室2aは放圧通路41及び放圧間隙42を介して吸
入冷媒供給通路24aに連通する。
【0032】リヤハウジング3には電磁開閉弁43が取
り付けられている。ソレノイド45の励磁により弁体4
6が弁孔43aを閉鎖し、ソレノイド45の消磁により
弁体46が弁孔43aを開放する。即ち、電磁開閉弁4
3は吐出室3aとクランク室2aとを接続する圧力供給
通路44を開閉する。
【0033】吸入冷媒供給通路24aへ冷媒ガスを導入
する吸入通路29と、吐出室3aから冷媒ガスを排出す
る排出口1bとは外部冷媒回路47で接続されている。
外部冷媒回路47上には凝縮器48、膨張弁49及び蒸
発器50が介在されている。膨張弁49は蒸発器50の
出口側のガス圧の変動に応じて冷媒流量を制御する。
【0034】ソレノイド45は制御コンピュータCの励
消磁制御を受ける。制御コンピュータCは空調装置作動
スイッチ51のONあるいはアクセルスイッチ52のO
FFによってソレノイド45を励磁し、空調装置作動ス
イッチ51のOFFあるいはアクセルスイッチ52のO
Nによってソレノイド45を消磁する。図1の状態では
ソレノイド45は励磁状態にあり、圧力供給通路44は
閉じられている。
【0035】ソレノイド45が励磁しているとき、吸入
圧が高い(冷房負荷が大きい)場合には弁体39の弁開
度が小さくなる。クランク室2a内の冷媒ガスは放圧通
路41を経由して吸入冷媒供給通路24aへ流出してい
る。従って、弁体39の弁開度が小さくなれば吐出室3
aから吐出圧導入通路32、吐出圧導入ポート31a、
弁孔31d、制御ポート31c及び制御通路34を経由
してクランク室2aへ流入する冷媒ガス量が少なくな
る。そのため、クランク室2a内の圧力が低下する。
又、シリンダボア1a内の吸入圧も高いため、クランク
室2a内の圧力とシリンダボア1a内の吸入圧との差が
小さくなる。そのため、図1及び図6に示すように斜板
傾角が大きくなる。
【0036】逆に、吸入圧が低い(冷房負荷が小さい)
場合には弁体39の弁開度が大きくなり、吐出室3aか
らクランク室2aへ流入する冷媒ガス量が多くなる。そ
のため、クランク室2a内の圧力が上昇する。又、シリ
ンダボア1a内の吸入圧が低いため、クランク室2a内
の圧力とシリンダボア1a内の吸入圧との差が大きくな
る。そのため、斜板傾角が小さくなる。
【0037】吸入圧が非常に低い(冷房負荷がない)状
態になれば図7に示すように弁体39が最大開度位置に
近づく。図7に示すような最大開度に近い状態では吐出
室3aの冷媒ガスが制御通路34を経由してクランク室
2aへ急激流入する。そのため、クランク室2a内の昇
圧は迅速であり、かつクランク室2a内の圧力は最高圧
状態となり、斜板15の傾角は最小傾角側へ移行する。
【0038】斜板15の傾角が最小傾角側に移行するに
伴い、斜板支持体14が伝達筒27に当接して伝達筒2
7をロータリバルブ24に押接する。伝達筒27がロー
タリバルブ24に押接された状態で斜板支持体14がさ
らに遮断体21側へ移動すると、ロータリバルブ24が
遮断体21へ接近してゆく。この接近動作により吸入通
路29から吸入冷媒供給通路24aに到る間の冷媒ガス
通過断面積が徐々に絞られてゆく。この絞り作用が吸入
通路29から吸入冷媒供給通路24aへの冷媒ガス流入
量を徐々に減らしてゆく。そのため、吸入冷媒供給通路
24aから吸入ポート13aを経由して圧縮室P内へ吸
入される冷媒ガス量も徐々に減少してゆき、吐出容量が
徐々に減少してゆく。その結果、吐出圧が徐々に低下し
てゆき、圧縮機におけるトルクが短時間で大きく変動す
ることはない。
【0039】ロータリバルブ24が遮断体21に当接す
ると、吸入通路29と吸入冷媒供給通路24aとの連通
が遮断され、外部冷媒回路47における冷媒循環が阻止
される。従って、蒸発器50におけるフロスト発生のお
それはない。
【0040】シリンダボア1aから吐出室3aへ吐出さ
れた冷媒ガスは吐出圧導入通路32、容量制御弁30内
の通路及び制御通路34を通ってクランク室2aへ流入
する。クランク室2a内の冷媒ガスは放圧通路41及び
放圧間隙42を通って吸入冷媒供給通路24aへ流入
し、吸入冷媒供給通路24a内の冷媒ガスは圧縮室P内
へ吸入されて吐出室3aへ吐出される。即ち、斜板傾角
が最小状態では、吐出室3a、吐出圧導入通路32、容
量制御弁30内の通路、制御通路34、クランク室2
a、放圧通路41、放圧間隙42、吸入冷媒供給通路2
4a、圧縮室Pという循環経路が圧縮機内にできてお
り、吐出室3a、クランク室2a及び吸入冷媒供給通路
24aの間では圧力差が生じている。
【0041】なお、吸入圧に感応する容量制御弁30の
吸入圧力導入位置は、吸入通路29が遮断される位置よ
りも上流側に設定されている。従って、容量制御弁30
は冷房負荷を反映する吸入圧に常に感応でき、冷房負荷
が生じれば斜板傾角は最小状態から自動的に増大する。
【0042】空調装置作動スイッチ51のOFFあるい
はアクセルスイッチ52のONによってソレノイド45
が消磁すると、図8に示すように電磁開閉弁43が圧力
供給通路44を開く。この状態では吐出室3aの冷媒ガ
スが圧力供給通路44を経由してクランク室2aへ急激
流入し、斜板15の傾角は最小傾角側へ移行する。
【0043】図7の状態から冷房負荷が増大して吸入圧
が上昇した場合、この吸入圧の上昇は吸入通路29から
吸入圧検出室35へ波及し、弁体33が弁孔31dを閉
塞する。あるいは図8の状態から空調装置作動スイッチ
51がON又はアクセルスイッチ52がOFFすると、
ソレノイド45が励磁し、圧力供給通路44が遮断され
る。
【0044】吐出室3a、クランク室2a及び吸入冷媒
供給通路24aの間では圧力差がある。そのため、圧力
供給通路44が遮断状態にあり、かつ弁体39が弁孔3
1dを閉塞すると、クランク室2a内の圧力が低下し、
斜板傾角が最小傾角から増大する。この傾角増大によっ
て斜板支持体14が伝達筒27から離間する方向へ移動
するが、伝達筒27及びロータリバルブ24は開放ばね
26のばね力によって斜板支持体14の移動に追随し、
ロータリバルブ24が遮断体21から離間する。この離
間動作により吸入通路29から吸入冷媒供給通路24a
に到る間の冷媒ガス通過断面積が徐々に拡大してゆく。
この徐々に行われる通過断面積拡大が吸入通路29から
吸入冷媒供給通路24aへの冷媒ガス流入量を徐々に増
やしてゆく。そのため、吸入冷媒供給通路24aから圧
縮室P内へ吸入される冷媒ガス量も徐々に増大してゆ
き、吐出容量が徐々に増大してゆく。その結果、吐出圧
が徐々に増大してゆき、圧縮機におけるトルクが短時間
で大きく変動することはない。
【0045】大きなトルク変動を防止し得る本発明では
ロータリバルブ24が採用されており、ロータリバルブ
24の採用は体積効率の向上をもたらす。フラッパ弁型
の吸入弁の場合には、潤滑油が吸入弁とその密接面との
間の吸着力を大きくしてしまい、吸入弁の開放開始タイ
ミングが前記吸着力によって遅れる。この遅れ及び吸入
弁の弾性抵抗による吸入抵抗が体積効率を低下させる。
しかしながら、強制回転されるロータリバルブ24の採
用では潤滑油に起因する吸着力及び吸入弁の弾性抵抗に
よる吸入抵抗の問題はなく、圧縮室P内が吸入冷媒供給
通路24a内の圧力をわずかに下回れば冷媒ガスが直ち
に圧縮室Pに流入する。従って、ロータリバルブ24採
用の場合には体積効率がフラッパ弁型の吸入弁採用の場
合に比して大幅に向上する。
【0046】体積効率の向上は冷房能力アップをもたら
す。従って、圧縮機搭載車両におけるアイドリング状態
ではアイドル回転数を高めることなく冷房能力アップを
達成することができ、燃料消費量を抑制することができ
る。
【0047】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図9及び図10に示す実施例も可
能である。この実施例ではロータリバルブ24Aが回転
軸9の後端にねじ25により締め付け固定されており、
回転軸9上にスライド可能に支持された遮断体21Aが
ロータリバルブ24Aの吸入冷媒供給通路24a内に入
り込んでいる。遮断体21Aは斜板15の傾動に連動し
ており、ロータリバルブ24Aと遮断体21Aとの間に
は開放ばね26が介在されている。
【0048】図9に示すように斜板15が最大傾角のと
きには遮断体21Aが開放ばね26のばね作用により吸
入冷媒供給通路24aの入口24bから離間した開位置
に配置される。図10に示すように斜板15が最小傾角
のときには遮断体21Aが吸入冷媒供給通路24aの入
口24bを閉鎖する閉位置に配置される。遮断体21A
には放圧孔21aが放圧通路41の出口41aに接続す
るように形成されており、斜板傾角が最小状態において
も圧縮室P、吐出室3a、クランク室2a及び吸入冷媒
供給通路24aが循環経路を形成する。
【0049】ロータリバルブ24Aが収容孔13に対し
てスライドすることなく単に回転するだけの構成は、ロ
ータリバルブ24が収容孔13に対してスライドする構
成に比してロータリバルブの摺接周面におけるシール性
に関して有利である。
【0050】又、本発明では図11及び図12に示すよ
うに遮断体21Bによって吸入通路29を開閉するよう
にした実施例も可能である。図11の斜板傾角最大状態
では吸入通路29から吸入冷媒供給通路24aへ冷媒ガ
スを導入可能な開位置にあり、図12の斜板傾角最小状
態では吸入通路29から吸入冷媒供給通路24aへ冷媒
ガスを導入不能な閉位置にある。即ち、遮断体21Bは
前記各実施例と同様に斜板15の傾動に連動している。
【0051】この実施例においてもロータリバルブ24
Bが収容孔13に対してスライドすることなく単に回転
するだけであり、ロータリバルブの摺接周面におけるシ
ール性はロータリバルブ24が収容孔13に対してスラ
イドする構成に比して有利である。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、ロータリ
バルブ及び遮断体のいずれか一方を回転軸の軸線方向に
スライド可能に支持すると共に、ロータリバルブ及び遮
断体のいずれか一方のスライドを前記斜板の傾動の少な
くとも一部に連動させ、前記ロータリバルブと遮断体と
が接触している状態では斜板の傾角を最小傾角に保持す
るようにしたので、吐出圧の急激な変動を防止してトル
ク変動を抑制しつつ体積効率を向上し得るという優れた
効果を奏する。
【0053】ロータリバルブをスライドさせる発明で
は、ロータリバルブが閉位置にスライド配置されている
ときの吸入冷媒供給通路の出口が回転軸の回転に伴って
各圧縮室の吸入ポートと順次接続する周回軌跡を描くよ
うにしたので、斜板傾角が最小の場合にも圧縮室、吐出
室、クランク室、吸入冷媒供給通路が循環経路を形成し
て圧力差を生じ、最小容量からの容量復帰を自動的に行
ない得るという優れた効果を奏する。
【0054】遮断体をスライドさせる発明では、ロータ
リバルブの摺接周面におけるシール性がロータリバルブ
をスライドさせる場合に比して高くなるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例の圧縮機全体の
側断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1のB−B線断面図である。
【図4】 図1のC−C線断面図である。
【図5】 斜板傾角が最小状態にある圧縮機全体の側断
面図である。
【図6】 ロータリバルブが開位置にある要部拡大断面
図である。
【図7】 ロータリバルブが閉位置にある要部拡大断面
図である。
【図8】 ソレノイドが消磁状態にある要部拡大断面図
である。
【図9】 別例を示す要部拡大断面図である。
【図10】遮断体が閉位置にある状態を示す要部拡大断
面図である。
【図11】別例を示す要部拡大断面図である。
【図12】遮断体が閉位置にある状態を示す要部拡大断
面図である。
【符号の説明】
2a…クランク室、3a…吐出室、9…回転軸、15…
斜板、21,21A,21B…遮断体、24,24A,
24B…ロータリバルブ、24a…吸入冷媒供給通路、
29…吸入通路、47…外部冷媒回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水藤 健 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/14 F04B 27/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の周囲に配列された複数のシリンダ
    ボア内に片頭ピストンを往復直線運動可能に収容するハ
    ウジング内の回転軸に回転支持体を止着し、この回転支
    持体に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内の圧力と
    吸入圧との片頭ピストンを介した差により斜板の傾角を
    制御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
    に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
    室内の調圧を行なうクラッチレス片側ピストン式可変容
    量圧縮機において、 前記片頭ピストンによって各シリンダボア内に区画され
    る圧縮室に冷媒ガスを供給するための吸入冷媒供給通路
    をロータリバルブに形成し、外部冷媒回路から前記吸入
    冷媒供給通路へ冷媒ガスを導入するための吸入通路と前
    記圧縮室とを前記片頭ピストンの往復動に同期して順次
    連通するように回転軸上にロータリバルブを支持し、前
    記吸入冷媒供給通路と吸入通路との連通及び遮断を行な
    うための遮断体をロータリバルブに対して接離可能に対
    向配置し、ロータリバルブ及び遮断体のいずれか一方を
    回転軸の軸線方向にスライド可能に支持すると共に、ロ
    ータリバルブ及び遮断体のいずれか一方のスライドを前
    記斜板の傾動の少なくとも一部に連動させ、前記ロータ
    リバルブと遮断体とが接触している状態では斜板の傾角
    を最小傾角に保持したクラッチレス片側ピストン式可変
    容量圧縮機。
  2. 【請求項2】前記遮断体から離間して前記吸入通路と吸
    入冷媒供給通路とを連通する開位置と、前記遮断体に接
    して前記吸入通路と吸入冷媒供給通路との連通を遮断す
    る閉位置とにスライド切換可能に回転軸上に前記ロータ
    リバルブを支持し、前記ロータリバルブが前記閉位置に
    スライド配置されているときの吸入冷媒供給通路の出口
    は、回転軸の回転に伴って各圧縮室の吸入ポートと順次
    接続する周回軌跡を描くようにした請求項1に記載のク
    ラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機。
  3. 【請求項3】回転軸の周囲に配列された複数のシリンダ
    ボア内に片頭ピストンを往復直線運動可能に収容するハ
    ウジング内の回転軸に回転支持体を止着し、この回転支
    持体に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内の圧力と
    吸入圧との片頭ピストンを介した差により斜板の傾角を
    制御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
    に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
    室内の調圧を行なうクラッチレス片側ピストン式可変容
    量圧縮機において、 前記片頭ピストンによって各シリンダボア内に区画され
    る圧縮室に冷媒ガスを供給するための吸入冷媒供給通路
    をロータリバルブに形成し、外部冷媒回路から前記吸入
    冷媒供給通路へ冷媒ガスを導入するための吸入通路と前
    記圧縮室とを前記片頭ピストンの往復動に同期して順次
    連通するように回転軸上にロータリバルブを支持し、外
    部冷媒回路から前記吸入冷媒供給通路へ冷媒ガスを導入
    不能な閉位置と導入可能な開位置とに切り換えられる遮
    断体の切換動作を前記斜板の傾動の少なくとも一部に連
    動させ、前記遮断体が前記閉位置にあるときには斜板の
    傾角を最小傾角に保持したクラッチレス片側ピストン式
    可変容量圧縮機。
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