JP3253857B2 - 車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具 - Google Patents
車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライドドア開閉用
ベルトの連結具の改良に関する。
ベルトの連結具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ワンボックスカーと称する箱型車両のサ
イドドアに、引き戸形式のスライドドアが採用されてい
る。このスライドドアを、電動機で開閉する場合には、
チェーンやベルトなどの伝動部材が必要となる。
イドドアに、引き戸形式のスライドドアが採用されてい
る。このスライドドアを、電動機で開閉する場合には、
チェーンやベルトなどの伝動部材が必要となる。
【0003】例えば、実開平3−74785号公報「車
両用扉の自動開閉機構におけるタイミングベルトの支持
構造」では、タイミングベルトを採用し、タイミングベ
ルトの端部同士を、同公報の第3図(a)に示すベルト
連結具120で連結する。詳しくは、歯135を備えた
部材133をタイミングベルト110,110に噛合
し、部材133を部材134に重ねる。そして、同公報
第2図に示される通り、ボルト136にて部材133,
134を結合することで、タイミングベルト110を無
端状ベルト化するというものである。
両用扉の自動開閉機構におけるタイミングベルトの支持
構造」では、タイミングベルトを採用し、タイミングベ
ルトの端部同士を、同公報の第3図(a)に示すベルト
連結具120で連結する。詳しくは、歯135を備えた
部材133をタイミングベルト110,110に噛合
し、部材133を部材134に重ねる。そして、同公報
第2図に示される通り、ボルト136にて部材133,
134を結合することで、タイミングベルト110を無
端状ベルト化するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記ベルト連
結具120には、次に示す課題がある。 歯135を形成するための歯切加工が必要であり、加
工費が嵩む。 ボルト136にて部材133,134を結合するた
め、分解組立てに時間がかかり、メインテナンス時間が
長くなる。 そこで、本発明の目的は、構造が簡単で且つ分解組立て
が極めて容易なベルト連結具を提供することにある。
結具120には、次に示す課題がある。 歯135を形成するための歯切加工が必要であり、加
工費が嵩む。 ボルト136にて部材133,134を結合するた
め、分解組立てに時間がかかり、メインテナンス時間が
長くなる。 そこで、本発明の目的は、構造が簡単で且つ分解組立て
が極めて容易なベルト連結具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、孔あきベルトの孔に貫通する複数のピン
を備えたピン付き連結部材と、前記ピンに対応した孔を
備えた孔付き連結部材と、端部同士を重ねたベルトに前
記ピン付き連結部材のピンを貫通し、これらのピンの先
端に孔付き連結部材を嵌めた状態のピン付き連結部材、
2枚のベルト、孔付き連結部材からなる積層体を収納す
る収納溝を備えたジョイントホルダと、このジョイント
ホルダとスライドドアとを連結するアタッチメントとか
ら車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具を構成する
とともに、ジョイントホルダとアタッチメントの端部同
士を上下に重ねて上からピン部を差込んで連結するとと
もに、前記ピン部の上方に軸部を一体的に形成し、この
軸部に、スライドドアの移動軌跡を決めるガイドローラ
を取付けたことを特徴とする。
に請求項1は、孔あきベルトの孔に貫通する複数のピン
を備えたピン付き連結部材と、前記ピンに対応した孔を
備えた孔付き連結部材と、端部同士を重ねたベルトに前
記ピン付き連結部材のピンを貫通し、これらのピンの先
端に孔付き連結部材を嵌めた状態のピン付き連結部材、
2枚のベルト、孔付き連結部材からなる積層体を収納す
る収納溝を備えたジョイントホルダと、このジョイント
ホルダとスライドドアとを連結するアタッチメントとか
ら車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具を構成する
とともに、ジョイントホルダとアタッチメントの端部同
士を上下に重ねて上からピン部を差込んで連結するとと
もに、前記ピン部の上方に軸部を一体的に形成し、この
軸部に、スライドドアの移動軌跡を決めるガイドローラ
を取付けたことを特徴とする。
【0006】孔あきベルトを採用したので、ベルト端同
士を連結するためのピン付き連結部材及び孔付き連結部
材に歯切加工の様な高度な加工を施す必要はない。そし
て、ピン付き連結部材、2枚のベルト、孔付き連結部材
からなる積層体をジョイントホルダの収納溝に押込むだ
けであり、ポルトやビス止めを要しないので、組立て及
び分解が極めて簡単になる。加えて、ジョイントホルダ
とアタッチメントの端部同士を上下に重ねて上からピン
部を差込んで連結することにしたので、組立て分解が極
めて簡単になる。そのためのピン部の上方に軸部を形成
し、そこにガイドローラを取付けたので、ガイドローラ
のための専用ブラケットを節約することができる。従っ
て、請求項1は、構造が簡単で且つ分解組立てが極めて
容易なベルト連結具を提供するものである。
士を連結するためのピン付き連結部材及び孔付き連結部
材に歯切加工の様な高度な加工を施す必要はない。そし
て、ピン付き連結部材、2枚のベルト、孔付き連結部材
からなる積層体をジョイントホルダの収納溝に押込むだ
けであり、ポルトやビス止めを要しないので、組立て及
び分解が極めて簡単になる。加えて、ジョイントホルダ
とアタッチメントの端部同士を上下に重ねて上からピン
部を差込んで連結することにしたので、組立て分解が極
めて簡単になる。そのためのピン部の上方に軸部を形成
し、そこにガイドローラを取付けたので、ガイドローラ
のための専用ブラケットを節約することができる。従っ
て、請求項1は、構造が簡単で且つ分解組立てが極めて
容易なベルト連結具を提供するものである。
【0007】
【0008】請求項2は、ジョイントホルダの収納溝を
構成する前壁及び後壁に凹部を備え、また、ピン付き連
結部材に凸部を備え、前壁の凹部に凸部を嵌合し、後壁
の凹部にピン付き連結部材から延びたピンを嵌合する構
成としたことを特徴とする。ジョイントホルダの凹部に
ピン付き連結部材の凸部並びにピンを嵌合したので、ピ
ンは所謂両端支持梁となり、変形し難く、ベルトのテン
ションに十分に耐えさせることができる。従って、ベル
ト端同士を強固に連結できるとともに、アタッチメント
を介してスライドドアを円滑にスライドさせることがで
きる。
構成する前壁及び後壁に凹部を備え、また、ピン付き連
結部材に凸部を備え、前壁の凹部に凸部を嵌合し、後壁
の凹部にピン付き連結部材から延びたピンを嵌合する構
成としたことを特徴とする。ジョイントホルダの凹部に
ピン付き連結部材の凸部並びにピンを嵌合したので、ピ
ンは所謂両端支持梁となり、変形し難く、ベルトのテン
ションに十分に耐えさせることができる。従って、ベル
ト端同士を強固に連結できるとともに、アタッチメント
を介してスライドドアを円滑にスライドさせることがで
きる。
【0009】請求項3は、孔あきベルトの孔に貫通する
複数のピンを備えたピン付き連結部材と、端部同士を重
ねたベルトに前記ピン付き連結部材のピンを貫通した積
層体を収納する収納溝を備えたジョイントホルダと、こ
のジョイントホルダとスライドドアとを連結するアタッ
チメントとから車両のスライドドア開閉用ベルトの連結
具を構成する。
複数のピンを備えたピン付き連結部材と、端部同士を重
ねたベルトに前記ピン付き連結部材のピンを貫通した積
層体を収納する収納溝を備えたジョイントホルダと、こ
のジョイントホルダとスライドドアとを連結するアタッ
チメントとから車両のスライドドア開閉用ベルトの連結
具を構成する。
【0010】孔あきベルトを採用したので、ベルト端同
士を連結するためのピン付き連結部材に歯切加工の様な
高度な加工を施す必要はない。そして、ピン付き連結部
材、2枚のベルトからなる積層体をジョイントホルダの
収納溝に押込むだけであり、ポルトやビス止めを要しな
いので、組立て及び分解が極めて簡単になる。従って、
請求項4は、構造が簡単で且つ分解組立てが極めて容易
なベルト連結具を提供するものである。
士を連結するためのピン付き連結部材に歯切加工の様な
高度な加工を施す必要はない。そして、ピン付き連結部
材、2枚のベルトからなる積層体をジョイントホルダの
収納溝に押込むだけであり、ポルトやビス止めを要しな
いので、組立て及び分解が極めて簡単になる。従って、
請求項4は、構造が簡単で且つ分解組立てが極めて容易
なベルト連結具を提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るスライドドア開閉用ベ
ルトの連結具を備えた車両の概念図であり、ワンボック
スカータイプの車両1は、スライドドア2及びスライド
ドア開閉装置10を備えており、例えば、ドアノブ3を
操作すると、その情報がフレキシブル導体4を介して車
体側の図示せぬコントローラに至る。コントローラはス
ライドドア開閉装置10を始動して、スライドドア2を
開閉する。
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るスライドドア開閉用ベ
ルトの連結具を備えた車両の概念図であり、ワンボック
スカータイプの車両1は、スライドドア2及びスライド
ドア開閉装置10を備えており、例えば、ドアノブ3を
操作すると、その情報がフレキシブル導体4を介して車
体側の図示せぬコントローラに至る。コントローラはス
ライドドア開閉装置10を始動して、スライドドア2を
開閉する。
【0012】そのためのスライドドア開閉装置10は、
例えば駆動モータ11と、減速機12と、駆動プーリ1
3と、ガイドプーリ14,14と、これらプーリ13,
14,14に掛け渡した孔あきベルト15と、シーソ型
テンショナ16と、ベルトの連結具(ベルト連結具)2
0とからなる。
例えば駆動モータ11と、減速機12と、駆動プーリ1
3と、ガイドプーリ14,14と、これらプーリ13,
14,14に掛け渡した孔あきベルト15と、シーソ型
テンショナ16と、ベルトの連結具(ベルト連結具)2
0とからなる。
【0013】図2は本発明に係るスライドドア開閉用ベ
ルトの連結具の分解斜視図であり、ベルト連結具20
は、孔あきベルト15A,15Bの孔23・・・(・・・は複
数個を示す。以下同様。)に貫通する4本のピン(長ピ
ン24,24と短ピン25,25)を備えたピン付き連
結部材26と、ピン24,24,25,25に対応した
孔27・・・を備えた孔付き連結部材28と、端部同士を
重ねたベルト15A,15Bと、ピン付き連結部材26
のピン24,24,25,25を貫通し、これらのピン
24,24,25,25に孔付き連結部材28を嵌めた
状態のピン付き連結部材26、2枚のベルト15A,1
5B、孔付き連結部材28からなる積層体29を収納す
る収納溝31を備えたジョイントホルダ30と、このジ
ョイントホルダ30とスライドドア2(図1参照)とを
連結するアタッチメント40とからなる。
ルトの連結具の分解斜視図であり、ベルト連結具20
は、孔あきベルト15A,15Bの孔23・・・(・・・は複
数個を示す。以下同様。)に貫通する4本のピン(長ピ
ン24,24と短ピン25,25)を備えたピン付き連
結部材26と、ピン24,24,25,25に対応した
孔27・・・を備えた孔付き連結部材28と、端部同士を
重ねたベルト15A,15Bと、ピン付き連結部材26
のピン24,24,25,25を貫通し、これらのピン
24,24,25,25に孔付き連結部材28を嵌めた
状態のピン付き連結部材26、2枚のベルト15A,1
5B、孔付き連結部材28からなる積層体29を収納す
る収納溝31を備えたジョイントホルダ30と、このジ
ョイントホルダ30とスライドドア2(図1参照)とを
連結するアタッチメント40とからなる。
【0014】アタッチメント40は、スライドドアに係
止するフィメール41と中間部材としてのローラブラケ
ット42とからなり、このローラブラケット42は金属
板の折曲成形品であり、縦壁部43に横軸44を取付
け、この横軸44に横ローラ45を取付け、また、前記
縦壁部43から角状に張出した舌片部46,46に孔4
7,47を開けたものである。
止するフィメール41と中間部材としてのローラブラケ
ット42とからなり、このローラブラケット42は金属
板の折曲成形品であり、縦壁部43に横軸44を取付
け、この横軸44に横ローラ45を取付け、また、前記
縦壁部43から角状に張出した舌片部46,46に孔4
7,47を開けたものである。
【0015】ジョイントホルダ30は、収納溝31を構
成する前壁32及び後壁33に凹部34,35,35を
備え、後壁33から張出した舌片部36,36に孔3
7,37を開けた金属製部品である。この舌片部36,
36に前記舌片部46,46を重ね、上から支柱50,
50の下部のピン部51,51を孔47,47,37,
37に挿通し、止め環55,55で止めることができ
る。支柱50は上部の軸部52にガイドローラ53を回
転自在に軸支する部材でもある。また、ピン付き連結部
材26は、凸部26aを備える。
成する前壁32及び後壁33に凹部34,35,35を
備え、後壁33から張出した舌片部36,36に孔3
7,37を開けた金属製部品である。この舌片部36,
36に前記舌片部46,46を重ね、上から支柱50,
50の下部のピン部51,51を孔47,47,37,
37に挿通し、止め環55,55で止めることができ
る。支柱50は上部の軸部52にガイドローラ53を回
転自在に軸支する部材でもある。また、ピン付き連結部
材26は、凸部26aを備える。
【0016】以上に述べたベルト連結具の組立て要領を
次に説明する。図2において、ベルト15A,15Bの
端部同士を孔23・・・を合せて重ね、ピン24,24,
25,25を通し、ピン24,24,25,25の先端
を孔付き連結部材28に嵌合する。
次に説明する。図2において、ベルト15A,15Bの
端部同士を孔23・・・を合せて重ね、ピン24,24,
25,25を通し、ピン24,24,25,25の先端
を孔付き連結部材28に嵌合する。
【0017】図3は本発明に係るベルト連結具の組込み
説明図であり、ピン付き連結部材26、2枚のベルト1
5A,15B、孔付き連結部材28からなる積層体29
を、白抜き矢印のごとく、収納溝31に嵌合するが、嵌
合前の積層体29の厚さT1は、収納溝31の溝幅T2
よりもやや大きく、T1>T2としておくとよい。ベル
ト15A,15Bが布やラバーの成分を含み弾性を有す
るために、嵌合直前に圧縮し、嵌合後に弾性復元させれ
ば、積層体29が収納溝31から簡単に抜ける心配はな
い。そして、嵌合に当っては、凸部26aを前壁32の
凹部34に、また、長ピン24,24を後壁33の凹部
35,35に、それぞれ嵌合すればよい。
説明図であり、ピン付き連結部材26、2枚のベルト1
5A,15B、孔付き連結部材28からなる積層体29
を、白抜き矢印のごとく、収納溝31に嵌合するが、嵌
合前の積層体29の厚さT1は、収納溝31の溝幅T2
よりもやや大きく、T1>T2としておくとよい。ベル
ト15A,15Bが布やラバーの成分を含み弾性を有す
るために、嵌合直前に圧縮し、嵌合後に弾性復元させれ
ば、積層体29が収納溝31から簡単に抜ける心配はな
い。そして、嵌合に当っては、凸部26aを前壁32の
凹部34に、また、長ピン24,24を後壁33の凹部
35,35に、それぞれ嵌合すればよい。
【0018】図4は組込みを完了したベルト連結具の要
部平面図であり、短ピン25,25は孔付き連結部材2
8までで、長ピン24,24が後壁33の凹部35,3
5に噛合していることを示す。すなわち、舌片部36,
36に力が作用したときには、直接ベルト15A,15
Bにその力が及ばず、先ず、前壁32及び後壁33を介
してピン付き連結部材26に伝わり、それからピン2
4,24,25,25を介してベルト15A,15Bに
伝わる。
部平面図であり、短ピン25,25は孔付き連結部材2
8までで、長ピン24,24が後壁33の凹部35,3
5に噛合していることを示す。すなわち、舌片部36,
36に力が作用したときには、直接ベルト15A,15
Bにその力が及ばず、先ず、前壁32及び後壁33を介
してピン付き連結部材26に伝わり、それからピン2
4,24,25,25を介してベルト15A,15Bに
伝わる。
【0019】そして、凹部34,35,35にピン付き
連結部材の凸部26a並びに長ピン24,24の先端を
嵌合したので、長ピン24,24は所謂両端支持梁とな
る。従って、ベルト15A,15Bのテンションが作用
しても、長ピン24,24は撓みが少く、十分な剛性を
備え、良好な連結作用をなす。
連結部材の凸部26a並びに長ピン24,24の先端を
嵌合したので、長ピン24,24は所謂両端支持梁とな
る。従って、ベルト15A,15Bのテンションが作用
しても、長ピン24,24は撓みが少く、十分な剛性を
備え、良好な連結作用をなす。
【0020】図5は図4の5矢視図であり、前壁32か
ら突起した4本のピン24,24,25,25及び前壁
32より図左右幅の広い後壁33を示す。
ら突起した4本のピン24,24,25,25及び前壁
32より図左右幅の広い後壁33を示す。
【0021】以上に説明したベルト連結具の作用を次に
説明する。図6は中央で断面したベルト連結具と車両と
の関係を示す図であり、スライドドア2にフィメール4
1を固着し、このフィメール41にローラブラケット4
2を連結し、ローラブラケット42から延びた横向きロ
ーラ45をレール61に載せた取付け状態を示す。レー
ル61はガイドチャンネル62に敷設したものであり、
このガイドチャンネル62はベルト15を通す空間と、
次に説明するガイドローラを収納するガイド溝63とを
確保する形状の折曲成形金属板であり、車体65の凹溝
66に取付けたものである。
説明する。図6は中央で断面したベルト連結具と車両と
の関係を示す図であり、スライドドア2にフィメール4
1を固着し、このフィメール41にローラブラケット4
2を連結し、ローラブラケット42から延びた横向きロ
ーラ45をレール61に載せた取付け状態を示す。レー
ル61はガイドチャンネル62に敷設したものであり、
このガイドチャンネル62はベルト15を通す空間と、
次に説明するガイドローラを収納するガイド溝63とを
確保する形状の折曲成形金属板であり、車体65の凹溝
66に取付けたものである。
【0022】そして、凹溝66やベルト15などが外か
ら見えると見栄えが悪いので、スカート67を垂らすこ
とにより、その点を改善した。ベルト15A,15Bの
回動作用により、スライドドア2が図面表裏方向にスラ
イドするが、横ローラ45並びに図示せぬ1〜2個の横
ローラと協働してスライドドア2を支えるため、スライ
ドドア2は滑らかにスライドする。
ら見えると見栄えが悪いので、スカート67を垂らすこ
とにより、その点を改善した。ベルト15A,15Bの
回動作用により、スライドドア2が図面表裏方向にスラ
イドするが、横ローラ45並びに図示せぬ1〜2個の横
ローラと協働してスライドドア2を支えるため、スライ
ドドア2は滑らかにスライドする。
【0023】図7はガイドロールで断面したベルト連結
具と車両との関係を示す図であり、支軸50の下部のピ
ン部51で舌部36,46同士を簡便に結合し、また、
上部のガイドロール53をガイド溝63に沿わせること
で、図面左右方向におけるスライドドア2の位置を決め
ることができることを示す。
具と車両との関係を示す図であり、支軸50の下部のピ
ン部51で舌部36,46同士を簡便に結合し、また、
上部のガイドロール53をガイド溝63に沿わせること
で、図面左右方向におけるスライドドア2の位置を決め
ることができることを示す。
【0024】図8は図2の別実施例図であり、図2から
孔付き連結部材(28)を削除し、結果的に、積層体2
9Bをピン付き連結部材26と2枚のベルト15A,1
5Bとで構成したものであり、その他は図2の説明を準
用する。本例では、長ピン24,24の断面形状と、ベ
ルト15A,15Bの孔23・・・の形状を同一若しくは
孔23・・・側を僅かに小さくする。そうすれば、摩擦力
で長ピン24,24にベルト15A,15Bが良好に係
合し、この状態で容易にジョイントホルダ30に嵌める
ことができる。図2に比較して、孔付き連結部材(2
8)を必要としないため、部品数が少なく、コストダウ
ン並びに組付け工数の削減が図れる。
孔付き連結部材(28)を削除し、結果的に、積層体2
9Bをピン付き連結部材26と2枚のベルト15A,1
5Bとで構成したものであり、その他は図2の説明を準
用する。本例では、長ピン24,24の断面形状と、ベ
ルト15A,15Bの孔23・・・の形状を同一若しくは
孔23・・・側を僅かに小さくする。そうすれば、摩擦力
で長ピン24,24にベルト15A,15Bが良好に係
合し、この状態で容易にジョイントホルダ30に嵌める
ことができる。図2に比較して、孔付き連結部材(2
8)を必要としないため、部品数が少なく、コストダウ
ン並びに組付け工数の削減が図れる。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、孔あきベルトの孔に貫通する複数の
ピンを備えたピン付き連結部材と、前記ピンに対応した
孔を備えた孔付き連結部材と、端部同士を重ねたベルト
に前記ピン付き連結部材のピンを貫通し、これらのピン
の先端に孔付き連結部材を嵌めた状態のピン付き連結部
材、2枚のベルト、孔付き連結部材からなる積層体を収
納する収納溝を備えたジョイントホルダと、このジョイ
ントホルダとスライドドアとを連結するアタッチメント
とから車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具を構成
するとともに、ジョイントホルダとアタッチメントの端
部同士を上下に重ねて上からピン部を差込んで連結する
とともに、前記ピン部の上方に軸部を一体的に形成し、
この軸部に、スライドドアの移動軌跡を決めるガイドロ
ーラを取付けたことを特徴とする。
する。請求項1は、孔あきベルトの孔に貫通する複数の
ピンを備えたピン付き連結部材と、前記ピンに対応した
孔を備えた孔付き連結部材と、端部同士を重ねたベルト
に前記ピン付き連結部材のピンを貫通し、これらのピン
の先端に孔付き連結部材を嵌めた状態のピン付き連結部
材、2枚のベルト、孔付き連結部材からなる積層体を収
納する収納溝を備えたジョイントホルダと、このジョイ
ントホルダとスライドドアとを連結するアタッチメント
とから車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具を構成
するとともに、ジョイントホルダとアタッチメントの端
部同士を上下に重ねて上からピン部を差込んで連結する
とともに、前記ピン部の上方に軸部を一体的に形成し、
この軸部に、スライドドアの移動軌跡を決めるガイドロ
ーラを取付けたことを特徴とする。
【0026】孔あきベルトを採用したので、ベルト端同
士を連結するためのピン付き連結部材及び孔付き連結部
材に歯切加工の様な高度な加工を施す必要はない。そし
て、ピン付き連結部材、2枚のベルト、孔付き連結部材
からなる積層体をジョイントホルダの収納溝に押込むだ
けであり、ポルトやビス止めを要しないので、組立て及
び分解が極めて簡単になる。加えて、ジョイントホルダ
とアタッチメントの端部同士を上下に重ねて上からピン
部を差込んで連結することにしたので、組立て分解が極
めて簡単になる。そのためのピン部の上方に軸部を形成
し、そこにガイドローラを取付けたので、ガイドローラ
のための専用ブラケットを節約することができる。従っ
て、請求項1は、構造が簡単で且つ分解組立てが極めて
容易なベルト連結具を提供するものである。
士を連結するためのピン付き連結部材及び孔付き連結部
材に歯切加工の様な高度な加工を施す必要はない。そし
て、ピン付き連結部材、2枚のベルト、孔付き連結部材
からなる積層体をジョイントホルダの収納溝に押込むだ
けであり、ポルトやビス止めを要しないので、組立て及
び分解が極めて簡単になる。加えて、ジョイントホルダ
とアタッチメントの端部同士を上下に重ねて上からピン
部を差込んで連結することにしたので、組立て分解が極
めて簡単になる。そのためのピン部の上方に軸部を形成
し、そこにガイドローラを取付けたので、ガイドローラ
のための専用ブラケットを節約することができる。従っ
て、請求項1は、構造が簡単で且つ分解組立てが極めて
容易なベルト連結具を提供するものである。
【0027】
【0028】請求項2は、ジョイントホルダの収納溝を
構成する前壁及び後壁に凹部を備え、また、ピン付き連
結部材に凸部を備え、前壁の凹部に凸部を嵌合し、後壁
の凹部にピン付き連結部材から延びたピンを嵌合する構
成としたことを特徴とする。ジョイントホルダの凹部に
ピン付き連結部材の凸部並びにピンを嵌合したので、ピ
ンは所謂両端支持梁となり、変形し難く、ベルトのテン
ションに十分に耐えさせることができる。従って、ベル
ト端同士を強固に連結できるとともに、アタッチメント
を介してスライドドアを円滑にスライドさせることがで
きる。
構成する前壁及び後壁に凹部を備え、また、ピン付き連
結部材に凸部を備え、前壁の凹部に凸部を嵌合し、後壁
の凹部にピン付き連結部材から延びたピンを嵌合する構
成としたことを特徴とする。ジョイントホルダの凹部に
ピン付き連結部材の凸部並びにピンを嵌合したので、ピ
ンは所謂両端支持梁となり、変形し難く、ベルトのテン
ションに十分に耐えさせることができる。従って、ベル
ト端同士を強固に連結できるとともに、アタッチメント
を介してスライドドアを円滑にスライドさせることがで
きる。
【0029】請求項3は、孔あきベルトの孔に貫通する
複数のピンを備えたピン付き連結部材と、端部同士を重
ねたベルトに前記ピン付き連結部材のピンを貫通した積
層体を収納する収納溝を備えたジョイントホルダと、こ
のジョイントホルダとスライドドアとを連結するアタッ
チメントとから車両のスライドドア開閉用ベルトの連結
具を構成する。
複数のピンを備えたピン付き連結部材と、端部同士を重
ねたベルトに前記ピン付き連結部材のピンを貫通した積
層体を収納する収納溝を備えたジョイントホルダと、こ
のジョイントホルダとスライドドアとを連結するアタッ
チメントとから車両のスライドドア開閉用ベルトの連結
具を構成する。
【0030】孔あきベルトを採用したので、ベルト端同
士を連結するためのピン付き連結部材に歯切加工の様な
高度な加工を施す必要はない。そして、ピン付き連結部
材、2枚のベルトからなる積層体をジョイントホルダの
収納溝に押込むだけであり、ポルトやビス止めを要しな
いので、組立て及び分解が極めて簡単になる。請求項4
は、孔付き連結部材を必要としないため、請求項1に比
較して、部品数が少なく、コストダウン並びに組付け工
数の削減が図れる。
士を連結するためのピン付き連結部材に歯切加工の様な
高度な加工を施す必要はない。そして、ピン付き連結部
材、2枚のベルトからなる積層体をジョイントホルダの
収納溝に押込むだけであり、ポルトやビス止めを要しな
いので、組立て及び分解が極めて簡単になる。請求項4
は、孔付き連結部材を必要としないため、請求項1に比
較して、部品数が少なく、コストダウン並びに組付け工
数の削減が図れる。
【図1】本発明に係るスライドドア開閉用ベルトの連結
具を備えた車両の概念図
具を備えた車両の概念図
【図2】本発明に係るスライドドア開閉用ベルトの連結
具の分解斜視図
具の分解斜視図
【図3】本発明に係るベルト連結具の組込み説明図
【図4】組込みを完了したベルト連結具の要部平面図
【図5】図4の5矢視図
【図6】中央で断面したベルト連結具と車両との関係を
示す図
示す図
【図7】ガイドロールで断面したベルト連結具と車両と
の関係を示す図
の関係を示す図
【図8】図2の別実施例図
1…車両、2…スライドドア、10…スライドドア開閉
装置、15,15A,15B…孔あきベルト、20…ベ
ルト連結具、23…ベルトの孔、24…ピン(長ピ
ン)、25…ピン(短ピン)、26…ピン付き連結部
材、26a…凸部、27…孔付き連結部材の孔、28…
孔付き連結部材、29,29B…積層体、30…ジョイ
ントホルダ、31…収納溝、32…前壁、33…後壁、
34…前壁の凹部、35…後壁の凹部、36…舌状部
(ジョイントホルダの端部)、40…アタッチメント、
41…フィメール、42…ローラブラケット、45…横
ロール、46…舌状部(ローラブラケットの端部)、5
0…支柱、51…ピン部、52…軸部、53…ガイドロ
ール、55…止め輪、63…ガイド溝、65…車体、6
6…凹溝。
装置、15,15A,15B…孔あきベルト、20…ベ
ルト連結具、23…ベルトの孔、24…ピン(長ピ
ン)、25…ピン(短ピン)、26…ピン付き連結部
材、26a…凸部、27…孔付き連結部材の孔、28…
孔付き連結部材、29,29B…積層体、30…ジョイ
ントホルダ、31…収納溝、32…前壁、33…後壁、
34…前壁の凹部、35…後壁の凹部、36…舌状部
(ジョイントホルダの端部)、40…アタッチメント、
41…フィメール、42…ローラブラケット、45…横
ロール、46…舌状部(ローラブラケットの端部)、5
0…支柱、51…ピン部、52…軸部、53…ガイドロ
ール、55…止め輪、63…ガイド溝、65…車体、6
6…凹溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 11/54 B60J 5/06 E05F 15/14 F16G 3/08
Claims (3)
- 【請求項1】 孔あきベルトの孔に貫通する複数のピン
を備えたピン付き連結部材と、 前記ピンに対応した孔を備えた孔付き連結部材と、 端部同士を重ねたベルトに前記ピン付き連結部材のピン
を貫通し、これらのピンの先端に孔付き連結部材を嵌め
た状態のピン付き連結部材、2枚のベルト、孔付き連結
部材からなる積層体を収納する収納溝を備えたジョイン
トホルダと、 このジョイントホルダとスライドドアとを連結するアタ
ッチメントとからなる車両のスライドドア開閉用ベルト
の連結具において、 前記ジョイントホルダとアタッチメントの端部同士を上
下に重ねて上からピン部を差込んで連結するとともに、
前記ピン部の上方に軸部を一体的に形成し、この軸部
に、スライドドアの移動軌跡を決めるガイドローラを取
付けた ことを特徴とする車両のスライドドア開閉用ベル
トの連結具。 - 【請求項2】 前記ジョイントホルダは、収納溝を構成
する前壁及び後壁に凹部を備え、また、ピン付き連結部
材に凸部を備え、前壁の凹部に前記凸部を嵌合し、後壁
の凹部にピン付き連結部材から延びたピンを嵌合する構
成としたことを特徴とする請求項1記載の車両のスライ
ドドア開閉用ベルトの連結具。 - 【請求項3】 孔あきベルトの孔に貫通する複数のピン
を備えたピン付き連結部材と、 端部同士を重ねたベルトに前記ピン付き連結部材のピン
を貫通した積層体を収納する収納溝を備えたジョイント
ホルダと、 このジョイントホルダとスライドドアとを連結するアタ
ッチメントとからなることを特徴とした車両のスライド
ドア開閉用ベルトの連結具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15136896A JP3253857B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15136896A JP3253857B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09328956A JPH09328956A (ja) | 1997-12-22 |
JP3253857B2 true JP3253857B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=15517029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15136896A Expired - Fee Related JP3253857B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | 車両のスライドドア開閉用ベルトの連結具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3253857B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015224531A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-14 | アイシン精機株式会社 | ガイドローラユニット及び車両用スライドドア装置 |
JP6962011B2 (ja) * | 2017-06-06 | 2021-11-05 | 株式会社アイシン | ベルト側ブラケット及びガイドローラユニット |
JP7400372B2 (ja) * | 2019-11-15 | 2023-12-19 | 株式会社アイシン | 車両用開閉体駆動装置 |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP15136896A patent/JP3253857B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09328956A (ja) | 1997-12-22 |
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